鹿角市議会 > 2021-09-13 >
令和 3年第4回定例会(第2号 9月13日)

  • "アレルギー対応食"(/)
ツイート シェア
  1. 鹿角市議会 2021-09-13
    令和 3年第4回定例会(第2号 9月13日)


    取得元: 鹿角市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-30
    令和 3年第4回定例会(第2号 9月13日)     令和3年9月13日(月)午前10時開議   開議  第1 一般質問      質問、答弁   散会 ───────────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件   1 一般質問      児 玉 悦 朗 君      成 田 哲 男 君      戸 田 芳 孝 君      丸 岡 孝 文 君 ───────────────────────────────────────────── 出席議員(18名)        1番  笹 本 真 司 君     2番  湯 瀬 弘 充 君        3番  丸 岡 孝 文 君     4番  湯 瀬 誠 喜 君        5番  戸 田 芳 孝 君     6番  成 田 哲 男 君        7番  金 澤 大 輔 君     8番  舘 花 一 仁 君        9番  栗 山 尚 記 君    10番  児 玉 悦 朗 君
          11番  兎 澤 祐 一 君    12番  安 保 誠一郎 君       13番  黒 澤 一 夫 君    14番  浅 石 昌 敏 君       15番  倉 岡   誠 君    16番  宮 野 和 秀 君       17番  田 村 富 男 君    18番  中 山 一 男 君 ───────────────────────────────────────────── 欠席議員(なし) ───────────────────────────────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長        関     厚 君    教育長       畠 山 義 孝 君  総務部長      佐 藤 康 司 君    総務部付部長待遇  奈 良 巧 一 君  市民部長      黒 澤 香 澄 君    健康福祉部長    金 澤   修 君  健康福祉部保健医療専門官           産業部長      花 海 義 人 君            村 木 真智子 君  建設部長      中 村   修 君    教育部長      加 藤   卓 君  総務部次長     大 里   豊 君    産業部次長     阿 部 正 幸 君  会計管理者     佐 藤 千絵子 君    教育次長      花ノ木 正 彦 君  財政課長      渡 部 裕 之 君    監査委員事務局長  畠 山   修 君  農業委員会事務局長 金田一 延 寿 君    選挙管理委員会事務局長                                   相 馬   天 君 ───────────────────────────────────────────── 事務局出席職員  事務局長      佐羽内 浩 栄 君    主幹        小田嶋 真 人 君  副主幹       海 沼 雄 一 君    主査        青 山 智 晃 君      午前10時00分 開議 ○議長(中山一男君) 直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議は、議事日程第2号により進めてまいります。  傍聴人の皆様に申し上げます。前回もございましたけれども、事前に申し上げたいと思います。  傍聴人は、議事について可否を表明し、または拍手、または騒ぎ立てることは禁止されておりますので、どうかよろしくご協力をお願い申し上げたいと思います。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程第1 一般質問 ○議長(中山一男君) 日程第1、これより一般質問を行います。  質問事項は事前に通告を受けておりますので、順次発言を認めます。  順位1番、児玉悦朗議員の発言を認めます。児玉悦朗議員。     (10番 児玉悦朗君 登壇) ○10番(児玉悦朗君) おはようございます。鹿真会の児玉悦朗でございます。  今回の一般質問は、30分の時間をいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。  最初に、関市長には、ご当選誠におめでとうございます。心からお喜び申し上げたいと思います。これから、市長としてさらにご活躍してくださるものと思いますので、よろしくお願いいたします。  施政方針、拝聴いたしました。市長の輝かしい経験や本市に対する思いの雰囲気が伝わってまいりました。市民にとっては、毎日毎日一生懸命生活しておりますので、市民の生活向上のため、市政に取り組んでいただきたいものだと思っております。現実の市長の業務は、これから本当に本番だと思います。市政を運営していく過程においては、困難な事例も多々あるかと思いますが、本当に頑張っていただきたいとお願い申し上げます。  では、最初の質問に入らせていただきたいと思います。  市長の基本姿勢についてでありますが、選挙戦を通じまして、そしてまた広報紙や新聞などで発言なさっておられたことを聞くにつれまして、基本姿勢を明確にしたいなと思いましたので、よろしくお願いいたします。  所信表明では、5つのビジョンを掲げておられましたが、より詳しくお伺いしたいなと思います。  最初にですけれども、「市民との対話、鹿角の力を結集」を基本姿勢に据えまして、5つのビジョンを市民の皆様にお約束いたしました。市政を運営していくに当たって、より具体的な施策で、そしてまた予算化して運営していくということにこれからなるわけですけれども、所信表明の中では、本市の問題点、そして課題については述べられておりませんでした。本市の課題や問題点、その改善策、これを伺いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 児玉悦朗議員のご質問にお答えいたします。  6月の市長選挙におきまして、「市民との対話・交流」を市政の基本に据える私の政治姿勢が、皆様のご支持をいただいたものと受け止めております。市政の推進に当たりましては、お寄せいただいたご意見を集約して、地域課題の優先度を見極めるとともに、第7次鹿角市総合計画との調和を図りながら、各種政策を効率的に推進してまいりたいと思います。  ご承知のとおり、鹿角市の総合計画は、鹿角市の産業構造など客観的なデータによります分析を基礎といたしまして、将来展望を描いたものであります。その基本構想については、議会の議決を経ているものであります。第1次は昭和49年、1974年に、「緑と水が映える観光文化都市を目指す」ということで策定されているものでありまして、これまで6代の市長にわたりまして、この計画がその都度改定されながら今日に至っているものであります。  第7次総合計画は、今年度からスタートしたばかりでありますので、これを基本に進めてまいりますが、今後、社会情勢や市民ニーズの変化により必要に応じ追加や拡充するものがあれば、総合計画に反映させてまいりたいと思います。  ご質問の鹿角市の課題や問題点であります。その改善策でありますが、今年度から第7次鹿角市総合計画がスタートしておりますが、これまでの総合計画の取組を総括いたしますと、地域の存続に必要な要素である人口の減少が一番の課題であると認識しております。これまで、人口減少及び少子高齢化の抑制を図るため、移住の促進による転入者の増加に努めてまいりましたが、依然として若年層において転出者数が転入者数を上回り、また合計特殊出生率及び出生数も目標値を下回る状況が続いております。  そのため、人口減少をできるだけ緩やかにすることが重要であり、子育て環境の基盤を生かしまして、結婚や出産を希望する方を支える体制づくりのほか、進学や就職等を機に市外に一旦転出しても、将来、ふるさとに戻って来やすい環境を整えることで、人口構造の若返りを図ることとしております。  また、人口減少は、公共交通、医療・福祉、集落の維持・活性化などにも大きな影響を及ぼすことが懸念されますことから、市政の運営に当たりましては、市民の皆様のご意見と、こうした課題への対応策を取りまとめた第7次鹿角市総合計画を推進しつつ、公約に掲げます5つのビジョンとの調和を図りながら、持続可能な地域社会を形成してまいりたいと考えております。 ○議長(中山一男君) 児玉悦朗議員。 ○10番(児玉悦朗君) 今、本市ではコロナ感染症の影響で、イベント、あるいは集会、そういったものが中止や延期という状態を余儀なくされておるわけであります。本市の最優先事項はコロナ対策であると私は今思っているわけですけれども、そのような中にあって市長は、「いつでも市長室」、市民との意見交換を10人をめどに行うと発表されて、今実行されているかと思います。  私はむしろ、コロナ対策として集会は控えてくださいということを、市長が先頭に立って市民の皆さんにお願いする、広報するということが大事だと思うんですけれども、「いつでも市長室」、これは大事なことだとは思いますが、今ではないでしょうという気持ちがあるんですが、もう少しコロナが収束してからでも遅くはないのではないのかなと。今、市長が一番最初に言うべきことは、「コロナをみんなで乗り越えましょう」と、「だから少し我慢してください」ということ、そういう発信の仕方がよかったんじゃないかなと思うのですが、その点に関してはいかがでしょうか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、コロナ対策でお話がありましたとおり、現在、鹿角市におきましても、議会の皆様に議案、補正予算を提出しているところでありまして、コロナ対策の万全を図るということで取り組んでおります。予算もありますが、特にワクチンの接種ということでありまして、これについては、市役所職員、鹿角市の市民の皆さん、大変なご協力の下で接種が進んでおります。9月12日現在、昨日時点で鹿角市全体で70%を超えると。大変すばらしいといいますか、本当に皆さんの協力、努力の下に対策が進んできていると感じております。  私の「いつでも市長室」は、できるだけ少人数でということで、おおむね10人いうことでお話を申し上げていますが、実際は5人程度ということで、コロナ感染症対策を十分行いながら実施してまいりたいと考えております。もちろん、児玉議員のお話のとおり、いろいろな方々のご意見をいろいろな形で聞くことはできるわけでございます。いろいろな、電話とか、テレワークとかありますので、そういうものも念頭に置きながら取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(中山一男君) 児玉悦朗議員。 ○10番(児玉悦朗君) コロナ対策につきましては、この後もまた質問を予定しておりますので、次の質問に移りたいと思います。  北東北経済圏のことであります。  本市は、位置的に北東北3県の中心地にあるということはもちろん分かりますが、経済圏の中心ということであれば状況が違ってくると思います。本市が経済圏の中心にあるわけでもないのではないかと。北東北経済圏というのはどこのことで、これはどういうメリットがあるのか、どのような観点での構想、発想なのか、お伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、お話がありました北東北ということでございますが、これまで鹿角は大変、鉱山の繁栄を基盤としまして、いろいろな産業や文化が発展してまいったところです。また、北東北全体の真ん中に中岳という山がありまして、青森、岩手、秋田の3県の県境にある四角岳というのが鹿角市の山になっているわけでございます。このように古くから、岩手県、青森県などと交流が盛んで、住民生活や経済活動、文化につきまして、様々な面で結びついております。  公約でお示ししました北東北の経済圏については、産業、工場の発展というものと、児玉議員がお話しいただいたとおり、物流の中心でもあると。経済は、工場から物流、物流からITという世界で、産業の構造も変化しております。ちょうど我が鹿角は、東北自動車道日本海沿岸東北自動車道など高速道路の中心地でもあります。  また、ご承知のとおり、議員の皆様と共に我々が取り組んできております世紀越えトンネルもあります。これは、江戸時代以来、野辺地まで抜けます大変重要な道路でもありますので、いろいろな形で物流の中心ということで取り組んでおりまして、このために地域の特性を生かした産業振興を図るため、北東北3県にまたがる24市町村で組織いたします北奥羽開発促進協議会に参加し、物流面での大きな役割を持つ今の北東北横断ルートの整備、高速道路の連携、また観光路線としての国道341号によりまして、田沢湖から八幡平、湯瀬、大湯、十和田という大変大きな線が鹿角にはあるわけでございます。  公約に掲げました北東北経済圏の確立につきまして、今後、隣の県や国とのさらなる連携を図ることにより、こうした取組を一層加速させまして、高速道路があることによる物流面の優位性を生かし、鹿角市の経済基盤の底上げに寄与する取組を新たに具体化するよう、そのために私が今まで培ってまいりました人的ネットワークを活用しながら、鹿角市の経済のさらなる成長を目指してまいります。議会の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。 ○議長(中山一男君) 児玉悦朗議員。 ○10番(児玉悦朗君) 所信表明の中では、今言われたようなことも述べられておりました。「北東北3県の中央に位置する地理的条件を生かし、近隣市町村との連携を強化することにより、地域経済の成長に結びつけていきます」という言葉が述べられておりました。実際に何を行っていくのか伺いたいんです。実際にこういうことをします、会議をします、ほかの市町村に行ってその連携を深めます、それは分かります。じゃあ、実際何をどうするのか、その辺の一端をちょっと伺えればこちらも、我々も、私もですね、ああ、そうかと腑に落ちる部分もあると思うので、その辺をもしお話しいただければありがたいなと思います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、お話をいただきまして、私自身も選挙期間中、鹿角の多くの場所に行くことができました。特に私が大変感銘を受けましたのは、神田の産業団地の中にあります工場であります。この工場、または今度物流のセンターも来るわけですが、ほとんど全ての鹿角の工場はISOを取得しているんですね。ISO9001の取得をしている工場がほとんどです。これは、鹿角の製造業は国際的規格に耐え得る工場が多いということであります。これは、私は大変心強い思いをいたしました。やはり鹿角の人たちが一生懸命、そういう国際的な規格に基づきながら生産をされていらっしゃるということであります。  もう一つは、鹿角の農業のすばらしさであります。例えば、ストーンサークル近くで花を作っていらっしゃる方がいますが、大体夕方の4時に出荷しますと、明日の朝4時に世田谷の市場に並びます。今申し上げました物流ということが大きな支えではありますが、そういうすばらしい農産物を作り、物流を利用しながら首都圏、さらに近年は国際的な輸出ができるという体制ができつつあります。これも、議員の皆様はじめ、鹿角の多くの皆さんの英知の結集であると思っておりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。 ○議長(中山一男君) 児玉悦朗議員。 ○10番(児玉悦朗君) 北東北経済圏、誠に壮大な構想であると思います。実現できれば大変喜ばしいことだと思いますので、ぜひ早期に行動を起こしていただいて、そして実現できればなと私も期待をしております。どうぞよろしくお願いします。  次の質問に移りたいと思います。  現在、第7次総合計画が実行中でありますが、市長は、今までの市政運営からの変革を訴えてご当選なさってきたと私は認識しておるわけですが、この第7次総合計画を継続していくと先ほども申されておりました。その理由も含めて、再度同じようなことになるかと思いますけれども、お伺いしたいと思います。  第7次総合計画の最大の目的は、人口、今本市は約2万9,000人ほどでしょうか、この人口減少対策、そして少子高齢化でありますが、このことに対してどのように対応していくのか、お伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 先ほども申し上げましたが、実は総合計画を策定するに当たりまして、鹿角市は地域間産業連関表というのをつくっています。ブランド化の構想というのもつくっています。これは大変、市役所のそういう行政の力というものが全国的に見て評価されるべきものだと思います。その科学的な分析を元に、この総合計画ができているわけであります。そういうことを私も一市民として学ぶことができたことは大変幸せでしたし、また、その担当者としてこのたび市長にならせていただきましたので、一生懸命そういう点を取り組んでいきたいと思っております。  特に、今、児玉議員がお話しされました、人口が減少するというのは、とにかく全国的に多くの地方自治体の皆さん、または我が秋田県、または多くの市町村の担当の方々にとって一番の重要な課題であります。そこをどのようにして新しい施策を投入していくのかということは、鹿角の力を結集することによって実現するものであるし、また、先ほど申し上げましたとおり、自分自身のいろいろなパイプを使いながら、多くの英知をこの鹿角に投入していくということを目指しております。  今回の第7次の計画は、「ふるさとを誇り 未来を拓くまち 鹿角」の実現でありますので、私の政策、公約の方向と一致しておりますので、私が持っているいろいろなパイプを使いながら、工場誘致とか、いろいろな関係のノウハウとか、そういうのを多くの皆さんと共に実現をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(中山一男君) 児玉悦朗議員。 ○10番(児玉悦朗君) 所信表明の中にもありましたが、「第7次総合計画との調和を図りながら」という言葉をお使いでございました。「調和を図りながら」と表現されている、この計画を変更しないで、まあ、何かを足すのかも分かりませんけれども、プラスしていい方向に持っていこうと、そういう発想なのかも分かりませんけれども、変更しないと改革にならないんじゃないのかなと私は単純に思っているんですが、この「調和を図りながら」というのはどういうことなのか、ちょっと詳しく。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、総合計画との調和を図りながらというお話をいただきましたが、非常に、今申し上げましたとおり、総合計画は、我々鹿角市民、鹿角市役所の英知の結集であると、科学的な政策の、いわゆるその総合化であると私は考えております。私の政策は、一丁目一番地は市民との対話、多くの方々の意見を聞いていく、皆さんのご指摘を踏まえて市政を運営していくということであります。市長として、総合計画を運営するに当たっては、やはり鹿角の多くの市民の力、また鹿角から出た多くの我々の仲間の英知も結集しながら進めていく、それと近隣市町村との連携、そのような形で総合計画を進めていくということであります。  ですので、昭和49年、1974年にこの総合計画ができて以来、いろいろな形で、総合計画は基本にしながら、歴代6名の市長様は公約をその計画と調和しながら進めてきたという歴史的な事実もありますので、私はそのような計画を大事にしながら政策を進めていくということで、私の意味での調和ということでございます。 ○議長(中山一男君) 児玉悦朗議員。 ○10番(児玉悦朗君) 人口減少対策などの、その第7次総合計画を基本的には変更しないということであれば、先ほど質問いたしました北東北経済圏の確立、これもまた大きな項目だと思うんですけれども、これはどのような位置づけになるんでしょうか。  鹿角市過疎地域持続的発展計画、この中にも、この北東北経済圏の確立というのは文言すら入っていないと私は思っているんですけれども、どうなんですか、この北東北経済圏構想。これは実現できるんですか、お伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今回の過疎計画の中で、私の公約、政策についての必要なところについては、文言といいますか、政策事項として今回入っているわけでございます。  今、北東北経済圏構想ということ、ゴールド構想とも言っていますが、いろいろ総合計画を詳細に拝見いたしますと、例えば産業団地に物流施設が今度できるわけですね。そういう形で、やはり今までの着々と進んできたものについて、より発展させることによって、まず北東北ゴールド構想の実現につながる。  もう一つは、ITですね。大変ですね、いわゆるコロナの対策を、児玉議員がお話しされましたが、今、リモートでいろいろな会議が行われております。そういう形のITというシステムが進展しておりますので、そういうものも結びつけながら総合計画の推進も図るということでございますので、そういう形で、今あるいろいろなパーツ、政策、個別、そういうものと総合化というものがありますので、私は総合化を担う市長として総合計画を推進していくということでございます。 ○議長(中山一男君) 児玉悦朗議員。 ○10番(児玉悦朗君) 時間もありませんので、次の質問に移らせていただきます。  医療体制についてでございます。  私も、産婦人科の分娩機能を再開したいと願っているわけですが、市長は、産婦人科を再開します、さらには診療科を拡充するということまでおっしゃられております。医師や看護師の方々の長期にわたる手配、あるいは器具、機材、そういったところに至るまで多くの問題を解決していかなければならないわけなんですが、その具体的な方策というものは考えていらっしゃるのか。そしてまた、公約を実現するためには予算化が必要だと思いますが、その予算化の予定、そういうものをお伺いしたいと思います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 公約であります、「医療・福祉を充実させ、誰もが安心して暮らせる鹿角をつくる」についてでありますが、まず、市長に就任して、鹿角市鹿角郡医師会の小笠原会長をはじめ、多くの関係者にお会いいたしました。岩手医科大学、JA秋田厚生連、秋田県庁、秋田県知事、秋田市医師会、秋田県薬剤師会鹿角支部日本医科大学参与、鹿角市鹿角郡歯科医師会、それから大館市ということでございます。  そういう形で、まず多くの方にお会いしながら、産婦人科を再開するには大変多くのハードルがございます。まず、関係者から意見を聞きながら進めていくということについて、児玉議員のおっしゃったとおりでありますが、もう一つ、今この進めているときの難題はコロナであります。弘前に行って弘前大学に行かなければいけない、もう一度岩手に行かなければいけないんですが、残念ながら8月の中旬から県境を越えることができないということでありまして、そこの点については現在止まっております。  しかし、産婦人科の分娩機能の再開につきましては、いわゆる医療体制全般を見直すという、強化をしていくということも公約の中に入れております。議員の皆様もご存じのとおり、現在の鹿角市の医療体制、医師、実は産婦人科以外の医師も大変厳しい状況です。まず、そういう点を早急に、今現行の体制も維持しなければいけないということで、市職員、または関係の先生方と連携を取りながら早急に進めております。
     児玉議員がお話しされたとおり、産婦人科の分娩機能の再開につきましては、医師3人のほか、助産師や看護師などの医療スタッフの確保など多くの課題があります。現在、こうした課題についても整理しているところでありますので、今後、議会の皆様とも十分お話しながら、この問題を進めてまいりたいと思います。 ○議長(中山一男君) 児玉悦朗議員。 ○10番(児玉悦朗君) 産婦人科の分娩機能の再開、大変期待しております。どうぞよろしくお願いしたいと思います。  次の質問に移りたいと思います。  「豊かな自然と伝統文化を生かし、品格と風格のある街をつくる」とありますけれども、「品格と風格のある街」というのはどのようなまちなのか、お伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 私は、長い年月をかけて生まれました鹿角市の豊かな自然と伝統文化が織りなす固有の風土について、産業活性化、文化振興、そしてにぎわいを創出してまいりたいと考えております。この展望の骨格となる豊かな自然と伝統文化について、皆様にお話を申し述べさせていただきたいと思います。  豊かな自然は、皆様ご承知のとおり、この鹿角は十和田八幡平国立公園というすばらしい環境の下にあります。そして、八幡平、それから十和田という大変全国的にもすばらしい環境の場所にありまして、なおかつ、我が鹿角の農山村におきましては、皆様ご承知のとおり、多面的な機能の維持や環境保全につきまして、多くの皆さんが日々努力し、また尽力されていることはご承知のとおりであります。  このような山や川や自然環境が守られ、市民が快適に過ごせるまちづくりをしていくということでありまして、さらに鹿角の場合はきりたんぽもあります、「けいらん」もあります。大変多くの伝統的なホルモンもあります。そういう食の文化もございます。そういうブランド力を高めることで魅力ある観光地にもしていく。第1次総合計画は、観光文化都市を目指すとなっております。ですので、我々としてもそういう点にしっかり取り組んでいきたいと思います。  伝統文化については、先般、多くの方々、先人のおかげによって、ようやく世界文化遺産に大湯のストーンサークルが登録されております。このように、市民が地域への誇りを高め、後世に伝えるための後継者の育成や世界遺産と共に成長する地域人材を育成していくこと、さらに本市が有する歴史文化を最大限活用することによって地域経済の活性化を図りながら、全国世界から認められる地域を実現していくということであります。  私自身も京都で学んだことがありますが、京都の県道の流れは…… ○議長(中山一男君) 市長、すみませんが、もう時間となりましたので。 ○市長(関 厚君) はい。大事にしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中山一男君) 時間となりましたので、以上で児玉悦朗議員の質問を終わります。     (10番 児玉悦朗君 降壇) ○議長(中山一男君) 暫時休憩いたします。     午前10時34分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午前10時35分 再開 ○議長(中山一男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位2番、成田哲男議員の発言を認めます。成田哲男議員。     (6番 成田哲男君 登壇) ○6番(成田哲男君) 誠心会の成田哲男でございます。  まず初めに、市長においては、6月の市長選挙において、大変お疲れさまでございました。当選、本当におめでとうございます。お祝い申し上げます。  施政方針にもありましたが、これからの4年間、市民福祉の向上、市政発展のために全身全霊を捧げる覚悟と伺いました。第7次総合計画との調和を取りながら、公約の実現を目指すと言われましたが、私自身もこれから緊張感を保ちながら務めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。  それでは、通告に従い、質問を始めさせていただきます。  初めに、市長の基本方針について質問いたします。  市長は、公約の一丁目一番地として、市民との対話・交流を行い、活力ある市政の実現を掲げております。それに向けて、これから具体的にどのようなことを行っていくのか伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 成田哲男議員のご質問にお答え申し上げます。  鹿角市民との対話・交流は、私の市政の一丁目一番地でありますが、市民一人一人のご意見をどのように聞いていくのかと。この方法につきましては、大変多くの方からいろいろなご指摘をいただいたところであります。  私は、市民の皆様からいただいた対話の仕方ということを参考にさせていただいて、直接市民との対話のキャッチボールを行う「いつでも市長室」を新たにスタートいたしました。先ほども児玉議員からお話がありました、コロナ対策を十分しっかりとしながら、少人数での会、またはITとかいろいろなものを使いながら、市民の皆さんからお話を聞きながら、それを鹿角市政に生かしてまいりたいと思います。  実施に当りましては、開催日時や場所、テーマについて可能な限り、希望者、応募される皆さんに沿って私が対応してまいります。また、この市民との対話・交流によりまして、市政の透明性の確保に努めますとともに、特に女性、若者の皆さんの声を市政に反映するための努力、まちづくりへの参画機会を積極的に確保してまいります。  また、実施状況につきましては、これから市のホームページなどに公開し、できるだけ、このような意見があった、こういう議論を関が言ったということを明らかにして、また多くの皆様からご意見を賜っていきたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。 ○議長(中山一男君) 成田哲男議員。 ○6番(成田哲男君) それで、募集はもうかけていると思いますが、現在、自治会とか各種団体、どのような状況になっているのか伺います。 ○議長(中山一男君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) ただいまのご質問でございますが、現在、日程が確定しているものにつきましては2件ございます。今月の17日及び25日ということで、若手農業者、果樹農家の方から1件、それから高齢者グループが1件という状況でございます。 ○議長(中山一男君) 成田哲男議員。 ○6番(成田哲男君) 市民の皆さんからのいろいろな意見を集めるとすれば、希望者、希望団体、また自治会、そういう形で募集した場合に、鹿角全体の意見につながっていくのかという疑問もちょっとございますが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 大変少人数でありますので、鹿角全体でご意見を聞いていくというのは膨大な時間がかかるという成田議員のご指摘のとおりではございますが、それでもいろいろなポイントポイントを歩かせていただいて、いろいろな方の意見を集約していくということがやはり私の市政の重要点であると思っておりますので、本当に皆さんからも、地域でこういう話があるということであればそこに参りますので、そういう対話の積み重ねが大事であると思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(中山一男君) 成田哲男議員。 ○6番(成田哲男君) 次に移ります。  全職員の3割の方との、職員と語る市長ミーティングが8月から行われていると伺っております。10年後の鹿角市をどのようなまちにするか、風通しのいい職場とは、などについて、これから合計14回ほどの回数で意見を聞いていくという予定と伺っております。この間、8月に1回か2回やられたと思うんですが、職員の方との話をした中で、市長はどのような感じ方、受け止め方をされたのか伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、お話しいただいた、職員の皆さんと語る市長のミーティングでございますが、懇談を通じて職員の皆さんと私との距離を縮め、風通しのよい組織や、職員からの意見を今後の市政運営の参考とすることを目的として実施しております。  今まで、副主幹以上、政策監級以下の職員、採用一、二年から3年目までの若手職員などをはじめ、3回ほど行っておりますが、やはり最初は硬くてですね、市長と話をするというのはなかなか大変だなという感じがいたしました。しかし、3回目になりましてようやく、まあ、自由にということはないんですが、ざっくばらんな話ができたかなと思います。  もう一つ大事な点は、こういう対話を通じながら、私は職員の皆さんにお願い申し上げているのは、起案決裁を新人の方が市長室まで持ってきていただきたい。そうすることによって、市の若い人たちが、そういう決裁を通じながら市長とか幹部と話ができるようになるということで、お願いをしております。  ですので、そのミーティングは、ミーティングだけではなくて多重なものとして進めていくということが大事ではないのかなと思います。本当にこのミーティングを通じまして、職員が自由に物が言える職場環境をつくっていくということ、それから柔軟なアイデアを我々がお話を聞いていくということで、今後も、今の全体の八十数名につきましてはまず行うということです。  それから、もう一つの大事な点は、市長がいろいろな、十和田市民センターに行く、尾去沢に行く、そういうときには5分でも10分でも職員の皆さんと話をする機会を設けるということも大事だと思っておりますので、そういう点にも努力してまいりたいと思います。 ○議長(中山一男君) 成田哲男議員。 ○6番(成田哲男君) 今まで3回やられた中で、これから政策とか市政に生かしていけるようなもの、また職場環境を変えるものとして、一つ二つ、ちょっと教えていただければありがたいのですが。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 3回ですので、大きな成果が上がっているとはまだ言えませんが、やはり若い人から、医師不足に対応した医療の充実とか、そういう点についていろいろなアイデアが出されております。あと、コンビニ納付だとか、そういうITを使った市政の推進ということについてのいろいろなアドバイスもいただいております。  それから、やはり若い方の教育、市役所の中もそうですが、鹿角の皆さん、市民と共にいろいろな勉強会をしていこうと、そうしてふるさと鹿角を愛せるような環境をつくっていこうと。これは、大変大きなご意見だったなと私は受け止めております。 ○議長(中山一男君) 成田哲男議員。 ○6番(成田哲男君) まず、意見交換の場がこれからも続いていくわけですので、まず一つ一つ、職員の方、また市民の方の意見を尊重して、そして市政に反映できるような形を取っていただければありがたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。  新型コロナウイルス感染症について質問いたします。  春先の医療関係者から始まったワクチン接種ですが、7月末までに65歳以上の方で希望された方の8割以上が2回目の接種を終えたと聞いております。その後、年齢順で進められておりますが、64歳以下から12歳までの1万5,100人の方について、現在どのような状況であるのか伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 9月12日までの状況でございますが、2回目の接種を終えた方は53.5%となっております。なお、65歳以上では91.7%、全体としては70.5%という状況です。  数字で申し上げますと、65歳が1万1,191人ございますが、91.7%です。それから、65歳未満、今お話をいただいた64歳以下の方は8,154人いらっしゃいますが、53.5%、全体が1万9,345人のうち、70.5%ということになっております。 ○議長(中山一男君) 成田哲男議員。 ○6番(成田哲男君) 重症化を防ぐことができると言われておりますワクチン接種でございます。接種券を受け取った方の中で、希望しない方、義務的にもできない、強制もできないという中で、その残った希望しない方々に対する対応について伺います。 ○議長(中山一男君) 保健医療専門官。 ○健康福祉部保健医療専門官(村木真智子君) このたびの新型コロナワクチンですけれども、成田議員がおっしゃるとおり、接種を希望されない方はおります。実際、先生の問診を受けて、ワクチンが適さないという方で、十分説明を受けた方で今回は接種を見合わせるという方も数名おります。  このワクチンについては、強制するものではありませんが、そのメリットとデメリットを十分皆さん自身が考えていただいて、選択して受けていただくようにということでお勧めしていきたいと思っております。 ○議長(中山一男君) 成田哲男議員。 ○6番(成田哲男君) まず、疾患のある方とかいろいろ不安のある方もいらっしゃると思いますので、強制はできないということでありますので、それもやむを得ないのかなとは思います。  それでは、その年齢についてですが、12歳以下の子供について、今後進められていくかどうか伺います。 ○議長(中山一男君) 保健医療専門官。 ○健康福祉部保健医療専門官(村木真智子君) このたびの現在の状況、ワクチンの対象者の状況ですけれども、現在は満12歳以上が対象とされ、薬事承認も受けております。それ以下の接種については、国が決めて、そちらの動向を注視しながらいきたいと思っております。 ○議長(中山一男君) 成田哲男議員。 ○6番(成田哲男君) いずれ、市民・国民全員が対象となって、まず安全に接種できればいいかなと期待しているところでございます。  それでは、次の質問です。  国では、今月初めに人口の49%が2回目の接種を完了したと発表しております。秋田県は医療従事者を含めて52%ほどとなっているようです。ワクチンの供給状況もあると思いますが、本市としては、希望者が接種を完了する時期をどのように見込んでいるか。  また、変異ウイルスのデルタ株の影響で、世界では3回目の接種を計画している国もあるようです。3回目の接種は必要になるのか、ならないのか、伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) まず、先ほど申し上げました、2回目接種が1万9,345人で、鹿角市全体の2万7,433人に対して70.5%ということであります。ちょっと答弁が足りなかったと思います。  それから、今、成田議員からお話をいただいたとおり、当初は8割ほどの接種率を見込んでおりましたが、10月末までの予約状況はこれを上回る85%に達しております。希望する方への接種は、この時期に一段落すると見込んでおります。  11月以降につきましては、個別医療機関におきまして、今ご指摘をいただいた新たに満12歳となる方や、転入されてきた方で未接種の方のほか、今申し上げましたとおりいろいろな病気とか健診で接種を見送られた方について、受入れの対応をしてまいりたいと予定しております。ご承知のとおり、ワクチンの使用期限がありますことから、希望される方は早めにご予約いただきますよう周知に努めてまいりたいと思います。  3回目の接種につきましては、これも皆様ご承知のとおり、報道されておりますが、現時点におきましては、我が国におきまして正式な通知がまだございません。そのため、今後、国や県の動向を注視しながら適切に対応してまいりたいと思います。 ○議長(中山一男君) 成田哲男議員。 ○6番(成田哲男君) 続きまして、現在、感染者が出た場合、秋田県では保健所単位で発表しております。感染者に対する配慮と、そのエリア内に対する注意喚起のためと伺っております。逆に、身近で発生したのか分からず不安だということで、市町村別の発表を望む声もあります。賛否両論があるとは思いますが、このことについて、本市としての見解を伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 市町村別の感染者の公表でございますが、現在、秋田県におきましては、感染症法に基づき、感染症の蔓延を防止することを目的としまして、発生状況に関する情報を公開しております。そのため、情報の発信により感染拡大防止を呼びかける必要がある場合には、県と連携しながら、感染状況の公表について、関係機関と検討していくこととしております。 ○議長(中山一男君) 成田哲男議員。 ○6番(成田哲男君) なかなか市町村別でというのは、いろいろ猜疑心とか、疑われるとか、犯人探しのような形になるからちょっと厳しいところはあると思いますが、いずれ職場の管理する方から見ますと、何々地区からとなると、そこから来ている職員の方とかそういう人方の把握がしやすくて対応もしやすいと、そういう声があったということで今の質問をさせていただきました。厳しいやり方だなとは思いますけれども、まずひとつ、そういう声もあったということで質問として出させていただきました。  それでは、次の質問に移ります。  医師確保対策について質問いたします。  現在まで、医学生修学資金貸付制度を利用している方は6人おります。今年の春に4人の方が卒業し、2人が6年生と聞いております。過去にも希望した方はおりましたけれども、利用条件に合わず、今の6人の後に利用者はおらないようでございます。利用者の間隔が空いておりますけれども、今年度の募集に当たり、医師を目指す方の今後の状況について、市としてどのような見込みであるのか伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、成田議員のおただしの件は、鹿角市医師修学資金貸与制度利用者に関するものと受け止めておりまして、現在、この制度を利用している先ほどご指摘の6人のうち、在学中の2人を除く4人につきましては、大学を卒業され、医師国家試験にも合格し、今年4月から2年間の初期臨床研修を開始しております。いずれの方も現段階では、将来的に鹿角市内の医療機関において医師として従事しようという意思を確認しておりますので、医師免許を取得し、初期臨床研修修了後の10年以内には我が市において医師として勤務いただくことを見込んでおります。  また、新規の利用者の募集につきましては、毎年、制度に関する問合せをいただいているほか、制度の周知のため、鹿角・大館地区の高校を訪問した際に、毎年、数人の生徒が医学部進学を目指していることを伺っております。  この制度は、ご承知のとおり、地元の医師を確保するための中長期的な対策でありますが、将来医療職を目指す人材を育成するには、早いうちから医療職を意識してもらうことが重要であると考えております。このことから、昨年度から児童生徒向けのシンポジウムを開催し、医師や医学生などの体験談を実際に聞きながら、将来の進路を考えていただくという取組も行っております。  今後につきましては、今も議員がお話しのとおり、地元の児童生徒の医療職に対する関心を高める取組を継続しますとともに、本市で医師となることを目指す方を支援できるよう、修学資金制度を継続してまいります。 ○議長(中山一男君) 成田哲男議員。 ○6番(成田哲男君) それでは、次の質問です。
     鹿角国体について質問いたします。  8月末に三重国体が中止となりました。昨年の鹿児島国体に続いて2年連続となったわけですが、本市では来年2月に冬季国体が開催予定でございます。今年の大会は、2月1日に中止が決まりました。  秋田県の開催の可否は、コロナ警戒レベル3で検討することになっております。理由として、医療体制や3密回避が難しいなどでございました。現在、警戒レベルは8月に4に引き上げられている状況ですが、現段階で冬季国体の開催について、どのような検討がされているのか伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、おただしの鹿角国体の開催であります。  まず、今後、全国的に希望する方々へのワクチン接種が進み、来年の2月までには感染拡大の状況が改善されていますことを期待申し上げ、予定どおりに国体を開催する準備を進めているところであります。  現在、具体的には、新型コロナウイルス感染対策のため、秋田県が主体となりまして、秋田県医師会からの協力の下、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止ガイドラインの策定を進めておりますが、鹿角市も開催市といたしましてガイドラインの策定作業に参画しており、万全の体制で臨めるよう検討を進めているところであります。  また、各大会の実施に当たりましては、それぞれの各種団体が競技別にガイドラインを策定しておりまして、これを基に大会の運営に必要な対策を十分講じた上、開催することといたしております。 ○議長(中山一男君) 成田哲男議員。 ○6番(成田哲男君) 現在の状況が改善され、大会が開催されることによって、また地域の経済につながっていくためにも、ぜひこのままだんだんとコロナ関係がよくなっていくことを期待したいと思います。  続きまして、ドローンの活用について質問いたします。  先日、市内の企業によるドローンの事業発表会が開かれました。現在、ドローンはいろいろな方面で活用されておりますが、本市では農業関係において、農家や農業団体などで農薬や肥料の散布が行われております。ドローンの利用は、ほかに空撮や鳥獣生息状況の調査、災害時や救助作業での呼びかけ、捜索、物資の輸送など多岐にわたると思います。  そこで、本市として、ドローンの活用の可能性について、どのような見方をされているのか伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 成田議員ご指摘の先日行われましたドローンの現場につきましては、私も市長として参加させていただきました。大変有効なドローンであるという認識をいたしましたが、これも議員ご承知のとおり、航空法の適用という大変厳しい法律と基準があるということで、特に現在は、有人地帯における補助者なし目視外飛行というものについては機体認証制度や操縦ライセンス制度が創設されておりますが、その点では拡大が見込まれるんですが、なかなか航空法の制限が厳しいということがありますので、今後の航空法の改正によりまして新しい活用というものが開けてくるにはもう少し時間がかかるのかなと思っております。そういう状況も見ながら、ドローンの活用に取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(中山一男君) 成田哲男議員。 ○6番(成田哲男君) いろいろ法律的な問題もあるとは思いますけれども、いずれ市としても、捜索関係にまで使おうという形で用意されたものもあるとは思っております。  それで、いずれこれはだんだん広まっていくような形になるのであれば、市内の様々な事業所、このドローンを活用して企業としてプラスになるか、効果があるか、いろいろ検討するために事業別の実証実験をする機会、そしてその結果を各事業所に情報提供など、市として検討はできるものか伺います。 ○議長(中山一男君) 産業部次長。 ○産業部次長(阿部正幸君) 技術の事業別の検証ということですけれども、今実際に発表会も花輪北小学校のところで、様々な目的、例えば熊などの目標物を追尾するとか、赤外線で感知して追尾するというのもありましたけれども、まずその技術について、今一生懸命取り組んでいる事業者さんがおりますので、そこと連携してまた新たな、どんどんレベル、能力を、ノウハウを向上できるかといったようなことをしながら、必要に応じてまた発表会のような形で還元できればいいのかなと思っておりますが、まずは今主体的に取り組んでいる事業者と連携をして進めていきたいと思っております。 ○議長(中山一男君) 成田哲男議員。 ○6番(成田哲男君) 様々な形で使えるようになれば、先ほどの熊の問題もありますし、人里に出てきた熊に対しても即座に追尾でき、その動きも分かるというシステムも備わっていると聞いておりますので、ぜひそういう形が実現になっていくようなことに対して、市としても行政として支援できるような形もいろいろ考えていただいて、そしてそれをまたいろいろな事業所が使えるためにも、どのような使い方があるとか、そういうものもいろいろ周知していただくことも大切なのではないかと思っておりますので、その点についてよろしくお願いいたします。  それでは、最後です。  大湯環状列石JOMON体感促進事業について質問いたします。  7月に、体感プログラムの時代考証や手法の検討を行う検討委員会と、その提言を受ける推進協議会が開催されております。それぞれの会で様々な意見が出されたものと思いますが、その内容について、簡単でよろしいのでお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 質問の途中ですが、時間となりましたので、以上で成田議員の質問を終わります。  なお、答弁漏れとなります事項については、後日、文書をもってお知らせ願います。  以上で、成田哲男議員の質問を終わります。     (6番 成田哲男君 降壇) ○議長(中山一男君) ここで、11時15分まで休憩いたします。     午前11時05分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午前11時15分 再開 ○議長(中山一男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位3番、戸田芳孝議員の発言を認めます。戸田芳孝議員。     (5番 戸田芳孝君 登壇) ○5番(戸田芳孝君) 鹿山会の戸田芳孝でございます。よろしくお願いいたします。  まずは、関市長におかれましては、さきの6月の市長選でのご当選、誠におめでとうございます。これまでの経験と、また幅広い人脈を生かしていただいて、ぜひその力を大いに発揮していただきたい、このように思っております。  それでは、早速ですが質問に入りたいと思いますが、その前に市長に一言お願いがございます。先ほど来ご答弁を聞いていまして、もう少し簡潔に要約してお話しいただければ助かります。我々時間が限られていますので、通告書を見ていただければですね、その辺のちょっとバランスを取っていただいてお話しいただきたい。できれば、答弁については半分ぐらい、場合によってはもう再質問に対してはイエス・ノーでも構いませんので、ぜひそのような形でご答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、初めに市長の政治姿勢についてお伺いいたします。  現在、我々を取り巻く環境は非常に大きく変化し、大変厳しさを増してきております。人口減少、少子高齢化の進行、それに伴う産業や経済などの衰退、また、近年の異常気象、集中豪雨などの災害や、またその発生リスクなども抱えております。そしてまた、世界中に猛威を振るって、その勢いがもう収まらない新型コロナウイルス感染症の脅威にもさらされております。このように様々な問題が我々の生活に今のしかかっているわけですが、こうした中で今般、関市長による鹿角市政がスタートされました。  そこで、まず初めに、新市長として市政運営に臨まれるに当たり、本市の現状をどのように捉えておられるのか。鹿角市を取り巻く課題、問題点についての認識をお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 現在の鹿角市の現状について、どのように認識しているのかというお話であります。  これまでお答え申し上げましたとおり、やはり人口の減少というのが本市にとっての一番の、それをどういうふうに防ぐのかということが政策の一番だということでありまして、そこを全体で進めていくような方策について、私の政策としていろいろなものを取り組んでいきたいと思っています。  これまで申し上げました、歴史・伝統・文化・産業の背景を踏まえ、大変美しい自然、またはいろいろな農業、林業、それからいろいろな風景というような豊かな資源を生かした、本市の強みを生かしたまちづくりということを目標にしていきたいと思います。  また、特に資源の面では、地熱、水力、風力といった再生可能なエネルギーが豊富な鹿角市でございますので、こうしたエネルギーの取組ということも進めてまいりたいと思います。さらに、人口減少に対して、医療福祉サービスの充実という点もきちんと取り組んでいきたいと思っております。  そのための政策としては、森林経営管理制度や農地の保全制度ということもございますので、そういうものにも取り組んでいきますし、空き家対策、それから乗り合いタクシーの地域の実情に合った交通手段の確保という点に取り組んでまいりたいと思います。  また、医師につきましては、特に不足の解消や、必要なときに適切な医療を受けられる地域医療体制を構築し、地域を支える人材を育成し、特に集落の維持、活性化に努めてまいりたいと思います。  このようないろいろな課題を克服していくということでありまして、先ほど来申し上げております第7次鹿角市総合計画に位置づけられた各種政策を総合的に実施してまいりたいと思っています。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) どうもありがとうございます。人口減少問題のお話がありました。特に本市の場合は進んでおりますので、何より優先すべき課題ではないかと、私もこのように思っております。それから、お話になかったんですけれども、本市の財政も非常に厳しいと思います。基金も減っておりますし、債務のほうもかなりありますので、その辺も十分認識していただければと思っております。  では、次に、本市の人口減少下におけるまちづくりについてお伺いいたします。  人口減少のお話もありましたけれども、本市の人口推移、ここ数年間を見てみますと、依然として毎年500人ないし600人前後の減少が続いております。また、昨年8月に3万人を割って、今年7月で1年経過したわけですが、その間でも577人が減少しております。なかなか減少に歯止めがかからない、むしろ加速してきている、このような状況にあると言ってもよいかと思います。  それと、その人口減少による影響、これは言うまでもないかと思うんですけれども、やはり経済ではないかと思うんですね。地域経済の落ち込み、低迷が考えられますし、そしてその経済が振るわなければ、もちろんこれは税収にも影響し、財政が厳しくなる、このようなことが予想されます。  そこで、新市長として、本市のまちづくりについてなんですが、人口減少下においてどういった方向を見据えているのか。また、その進め方と目標並びに施策などについてお伺いしたいと思います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今ご指摘いただいた点の、特に人口減少については、先ほどの答弁の中で少し先にご説明申し上げたということでございます。非常に、人口減少をどうやって防ぐのかということに、我々の総合計画全体の体系もそこを目標にしてできているということは皆様ご承知のとおりであります。私自身も今、その人口減少をいかにして防ぐかという点について、いろいろな先ほど申し上げたような政策を総合的に投入していきたいと思っております。  特に、先ほど申し上げなかった中では、やはりデジタル的な技術、特にいろいろな電気通信の技術によって地域全体を再構成していくということも全国的に行われておりますので、そういう点にも私は留意して取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 何かちょっと質問と異なるようなご答弁のように感じるんですが、どういった方向を見据えているのかとか、あと施策などについてお伺いしたのですが、まあ結構です。  ひとつお伺いしてよろしいですか。(「はい」の声あり)一つは、このまちづくりというのは総合計画が基本になっているわけなんですけれども、既に前市長、児玉市政の下で作成はされてあるんですね。この中に、関市長として考えて新たに盛り込んだ点とか、今変わった点が何かあるのか、もしくは今後変えようとする点、もしあるとすれば教えてください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) いろいろな政策の継続ということもあります。また、私自身が先ほど申し上げましたとおり、市民との対話、それから多くの地域との連携、周辺市町村との連携、そういうものを最大限活用いたしまして、いろいろな政策のジョイントをしていくという点を、私、鹿角市長として取り組む重要な課題にしていきたいと思います。  今、申し上げましたとおり、大変多くの政策がありますので、それらを統合化できていくというところに、市長としての任務があるのかなと思っております。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) ちょっとよく分かりませんけれども。もう1点お伺いしていいですか。私、方向性についてちょっとお伺いして、関市長、施政方針でもこれを述べられておりましたけれども、コンパクトなまちづくり。私は今後、鹿角市にとっては非常に重要だと思うんですね。この辺、ちょっと触れていなかったんですが、お考えをお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、お話しいただいたのは、コンパクトシティーのお話……(「はい」の声あり)よろしいですか。(「簡潔でいいです」の声あり)  コンパクトシティーは、今全国的に大変取り組まれている制度でありまして、仙北市も大変取組が進められております。私の考えとしては、やはりそれぞれが実行している市町村のすばらしい点を学んでいくということが一番最初にあるのかなと思いまして、コンパクトシティーも大変難しい部分もありますので、それはいろいろな現地を、ただ、コロナ対策があってなかなか当初考えたように他県に行くということはできませんので、コロナ対策とそれを見極めながら、今のお話に具体的に取り組んでいければと思っています。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 分かりました。それと、SDGsのお話はなかったんですけれども、貧困、教育、環境などの国際目標、これも大事だと思いますので、ぜひその辺の要素も取り入れて、そのまちづくりを進めていただきたい、このように思っております。よろしくお願いいたします。  では、次に移ります。  選挙公約についてお伺いいたします。  前市長、児玉市政からバトンを引き継がれて2か月を経過したわけなんですが、選挙戦で掲げた公約の実現に向けて鋭意取り組んでおられると、このように思っております。  そこで、何点かお聞きしたいんですが、まず、その1つ目として、一丁目一番地ですか、公約の一番に掲げておられます市民との対話についてであります。市民との対話、もちろんこれは、私は市政をあずかる者としては当然であると思っているわけなんですが、ただ、関市長におかれましては、特にそれを強調しておられます。  その対話重視で臨まれるに当たって、その考え方、計画についてなんですが、市民との対話をどう位置づけして、どのように生かしていくのか。また、その具体的な進め方と実施要領、これについてお伺いしたいと思います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、具体的な取組ということでお話しいただきました。市民との対話というのは、どのように進めていくのか、大変方法論が難しいわけでございます。私自身も非常にどのようにして、井戸端会議方式がいいんじゃないかとか思ったりしたこともありますが、今いろいろな経験を踏まえて、「いつでも市長室」というものをスタートさせております。  これは、おおむね10人ということでございますが、5人以上であればいつでもできるのかなということとか、場所はどうするかとか、それからどのように自分が皆さんのところに飛び込んで行けるかなということで取り組んでおりまして、開催日時は可能な限り申込者が希望する日時、またテーマというものは、皆さんからいただいたテーマに私が答えながら、また意見をぶつけながらというふうに取り組んでまいりたいと思います。  大変、皆さんとお話をしていくというのは非常に重要ですが、どのように進めていくのかということはやはり相当試行錯誤があるのかなと思っていますので、また実施しながら、歩きながら考えていきたいと。必要であれば修正をしていくということでございます。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 関市長は、選挙戦ではこのようにおっしゃっていたと思います。二本立て、市民と職員、また市民と市長ということでおっしゃっていた。私、市のホームページの「いつでも市長室実施要項」を見させていただきまして、これ以外にないのか、当初おっしゃっていた職員と市民との対話、分野ごと、複数グループでチームを結成し市民と語る、こういうふうにおっしゃっていた。これ、やられないんですか。簡潔でいいです。やるか、やらないかで。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、お話しいただきましたとおり、ここに実施要項、ホームページに出ているわけでございますが、いろいろなグループとかに対応しながら、「いつでも市長室」を開いていくということですが、現時点では先ほどご説明申し上げたとおり2つの型があります。それ以外は、さっき申し上げたとおり、例えばおとといですと植樹祭がございました。(「簡単でいいです」の声あり)そういうことの場をいただきながら……(「やるか、やらないかでいいんですからね」の声あり)はい。(「すみません、議長」の声あり) ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) これ、やるんですか、やらないんですか。イエスかノーかで答えてください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) そういう形で進めていくということです。やるということです。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) ちょっと答弁になっていないんです、市長。やるか、やらないかを聞いています。そういう形でお答えしていただきたいんですよ。(「はい」の声あり)まずこれはいいです。まあ、やらないと思います、恐らく。  それから、市長と市民との対話、いつでも市長室、希望者だけのようなんですね。それも月に一、二回。実施要項にこういうふうに書いています。私はてっきり、計画的に全自治会を回って、そのような動きをされると思っていました。これについては、本当に意外なんですね、正直なところ。それから、開催日時ですけれども、基本的には平日の就業時間内のようですね。勤めておられる方、若い方、参加できるんでしょうか。これも疑問です。  市長は、選挙戦で、自ら現場に飛び込んで話を聞く、それから若い人の声を聞いて、若い人の夢と希望をかなえる市政を目指す、このようにおっしゃっていたと思うんです。これは矛盾しませんか。お答えください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、戸田議員がお話しされた、自治会とのいろいろな話合いに市長が飛び込んでいくということについては、実は8月の上旬、いろいろな要望があったんですが、コロナのためにそういう集会はできないということがありまして、幾つかの自治会の「いつでも市長室」というようなことはできなかったということがございます。ですが、自治会につきましても、これまでのいろいろな会議を通じて意見を聞くということを今後も進めていきたいと思っています。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) あともう1点なんですが、少人数のタウンミーティング、対話集会を定期的に行う。これをやられる、イエス・ノーで結構です、やられるんですか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) タウンミーティングを含めて、日時、場所、そのような要望があれば、全力で対応できるものは対応していきたいと思っています。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。
    ○5番(戸田芳孝君) じゃあ、こういう形で整理させていただいてよろしいですか。「いつでも市長室」、ほかにもまたあり得ると、そういうことですか。「いつでも市長室」以外に、別途またやられるということの考え方でよろしいんですか、お聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 先ほど申し上げましたとおり、2日ほど前は植樹祭の場で多くの方と、3人、4人の形で進めておりまして、できるだけそういう行事も通じながら対話を進めていきたいと思っています。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) どうも、私、しっくりしないんですね。ご答弁が当初のおっしゃられた内容と大分違うようなんですよ。それで、どうなんでしょうね、選挙戦では非常に大きな声で、拳も上げておりましたし、相当皆さんやはり、ほかでやられていないような独創的な発想でやられるんじゃないかと、私もそう思っていましたし、これでいいのかなということで、私、本当に疑問でならないんですね。まあ、ちょっと理解できません。すみません。  ちょっと時間もあれなので次に進みますけれども、先ほどもちょっと触れていましたけれども、今コロナ禍であまり対面式の対話ができない、相手もしかりという。インターネット上、オンライン形式で開催する方法、これはいつ頃やられますか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 現在、インターネットとか、いわゆるリモートについてはまだ準備ができておりませんが、徐々に、担当とも相談しながら、できるものは進めてまいりたいと思っています。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) もう1点なんですが、市民の声を本当に市政に反映されるのかという、疑問視、心配する声もありますけれども、そこでいただいた意見なり要望を確実に反映させる方法、仕組みづくりというのが私は必要であると考えています。例えば、検討委員会とかそういうものも設置してそこで審議するとか、そういうお考えはできませんか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 市民の皆さんの意見をどのように聞いていくのかと。これは大変難しい方法でありまして、できるだけ少人数にしていこうということは私も選挙戦でお話ししたとおり、また10人というのがそういう一つの目安ということでございます。例えば、リモートの会議ですと、フェイスブックのメッセンジャーという手法を使うと10人から20人近い方と話ができるとか、いろいろなことがございますので、市役所の中にはITに大変詳しい方も多いので、そういう方とも相談しながら進めていきたいと思います。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) まだ幾つかあるんですけれども、ちょっと時間の関係であれなので、いろいろ話を聞いて、やはり市長、これ、まずいんじゃないですか。当初の話と全然違いますよ。全然、新聞記事を見てもそうですし、今リーフレットもありますけれども、チラシもありますけれども、相当市民との対話については強調していらっしゃる。これだとね、何ていうんですかね、二本立てでやるとし、タウンミーティングをやらない、時間帯、これで市民の声を吸い上げることができますかね。お聞かせください。 ○議長(中山一男君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) 初めに、「いつでも市長室」をこのような形で企画させていただいた趣旨を申し上げます。  これまで、総合計画等々を策定する際に当たっても、いろいろ説明会を開催させていただきながら声を反映させてまいりました。ところが、やはり市のほうで日程を決めて説明会を開いても、参加される人数が少ないという反省を踏まえまして、「いつでも市長室」の場合は、できるだけ相手方の希望に沿った形でまず企画させていただくということであります。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) その事情は分かりますけれども、一応公約なので、おっしゃっていた内容と異なっていると私は言っているわけですよ。おっしゃったとおりやらなきゃ駄目ですよ、それは。自分でしゃべっているんだから。二本立てでやります、タウンミーティングを開催します、これと違うじゃないですか、当初におっしゃったことと。ちょっと時間なので次に進みたいと思いますけれども、私は正直言って、申し訳ないですけれども、これについては評価できないです。市民も納得しないんじゃないかと思っていますので、もう一度見直していただきたいと思っています。これをお話しして、次に進みたいと思います。  次に、北東北ゴールド構想についてお伺いします。  この北東北ゴールド構想については、新聞の折り込みとか記事などでも度々目にしておりました。また、告示前の討論会でもお話しされていますし、所信表明でも述べられております。非常に将来に希望や期待を持てる、スケールの大きい計画、取組のように感じています。  それで、その詳細ですね、中身について少し詳しくお聞きしたいんですが、ついては、その北東北ゴールド構想について、具体的に何を目指すんですかね。それと、その目的及び目標並びにそれを実現するための計画などについてお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 北東北ゴールド構想につきましては、鹿角市は世界に誇れる歴史資産や文化、十和田八幡平国立公園をはじめとした豊かな自然、農産物や鉱山を支えてきた地場産業に加えまして、この美しい郷土に住む人々など、輝かしく、ゴールドと呼ぶにふさわしい恵まれた資源であると考えております。  今回、人口の減少の中でどのような政策を総合的にやるのかということでありまして、先ほど申し上げました鉱山技術の多くの工場または会社というのが、鹿角の場合はまだ残っております。私自身も、何遍も申し上げておりますとおり、外へ出てこの鹿角の方々とお会いしたときに、大変技術的にすばらしい人が多くおりました。ですので、先ほど申し上げましたとおり、鹿角の企業、鹿角の農業、そういうものがISO9001の取得、または国際的な農産物の輸出と、そういうものが鹿角の中にはあるわけでありますので、鹿角市として、また市長として、そういう頑張っている鹿角の産業を応援していくということによって、かつての鉱山の輝かしい産業、文化というものを再び実現するよう頑張ってまいりたいと思います。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) すみません、私、質問にはですね、目標、その取組についても通告では出しているんですけれども、目的は分かるんですけれども、その目標ですけれどもね、今お話では産業、最終的には経済の発展だと思うんですけれども、例えばその目標については、具体的に数値などでこれは示すべきではないですか。やはり目的があって目標、目的でしょう、目標はそれを実現するための数値目標なんですよ、私からすればですね。そして、計画はそれを達成するための工程、プロセス、私はこのように考えているんですけれども、経済だとすればその外貨を稼ぐための農産物の目標設定とかそういうものをされてはどうですか、されないんですか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、数値目標というお話がありました。実は、第7次総合計画の中には全て数値目標があります。第6次総合計画におきましても数値目標がありまして、現在、最終的にその成果について検証が進められているところであります。  先ほど来申し上げましたとおり、政策としての公約と、細かい科学的な政策というものがありますので、そういう中で、今、戸田議員のお話があった数値目標というものが実現されていくと考えています。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 第7次総の中で、各施策ごとの目標は設定されています。であれば、この計画とリンクさせて、その数値目標、ここを見直しする考えもあるということの捉え方でよろしいんですか、お伺いします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 先ほど来申し上げましたとおり、鹿角市の総合計画については、地域間産業連関モデルとか、科学的な政策分析の下に策定されているものであります。現在、それに従っていろいろな政策が進められておりますので、そういう政策をきちっと、私、市長としても認識し、また確認しながら計画を進めていくということがまず大事だと思います。  現時点で、計画数値目標をどう動かすかということについては、担当のほうもまたいろいろな考え方があったり、またご存じのとおり人口の問題もありますし、温暖化の問題もあります。(「すみません」の声あり) ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 議長、ちょっと、あの……、すみません、市長、もうちょっと簡潔に。僕、リンクさせて計画の見直しはあり得るのかとお聞きしたのに対して、あるかないかで結構なんですよ。そういうお答えをしてくださいよ。そうでなければ、時間がもう押しちゃってどうしようもないので、まだまだ質問が残っていますので、そういうふうに。ちょっと分かりづらいんですよ、おっしゃっているの、回りくどい。くだりは必要はありませんので、イエスかノーかでお答えしていただきたいと。まあ、分かりました。それについてはいいです。  あと、計画ですね、今どんな動きされているんですかね。もし進んでいるものがあれば、今の現状を教えてください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、計画が進んでいるのかというお話だったと思いますが、先ほど申し上げたとおり、コロナの対策の中でいろいろな移動が今行われております。先ほどの産婦人科の確保といった点も、報告申し上げたような状況であります。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) まあ、分かりました。この北東北ゴールド構想については、また別な機会にでも確認させていただきたいと思いますので、まず、ぜひ期待しておりますので頑張っていただきたい。よろしくお願いいたします。  次に、産婦人科の再開(分娩機能)についてお伺いいたします。  関市長が選挙戦で掲げた公約については、非常に多くの市民が高い関心を寄せております。特に、この産婦人科の再開(分娩機能)については、それに期待する声が非常に大きいものがあります。  そこで、最優先課題として掲げておられます、産婦人科の再開(分娩機能)についてですが、現在の取組状況をお伺いしたいと思います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 先ほど来ご説明申し上げておりますとおり、市長就任以来、この産婦人科の再開ということに全力を挙げておりまして、先ほど申し上げましたとおり、かづの厚生病院、岩手医科大はじめ、十数か所の医療関係者とも懇談をいたしております。  特に、やはりこの産婦人科については、また選挙戦で申し上げました私の友人、厚生労働省の友人もおりまして、その方々からもご意見を聞いて進めていくということで取り組んでいるところであります。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 市長のご友人であられます、元厚生労働省の方に依頼をされているということで、私も新聞などの報道で目にしております。就任直後、当選直後もですね、そういう話もされておりました。相当、あの記事を見る限りは期待できると、見通しはもう、可能性はあるということのように私は感じておったのですが、その友人の方というのはいろいろ病院とか県の方とかにお話しされているんですかね。その状況をちょっと教えてください。何かすぐそれが産科医の確保につながるように、私、感じたものですから、ちょっとお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 首都圏の在住でございますので、現在、コロナの関係で、ワクチンを接種するとかいろいろなことをしながら、その方から意見を聞くというようなことで進めております。現在は、日本医科大学参与ということでありまして、いろいろな意味でそういう実際の病院の現場も踏まえている方ですので、的確なアドバイスをいただいていると認識しております。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 何か、当初のトーンからちょっと下がったような感じがするんですけれども、もう1点ですけれども、市長は報道機関のアンケートに対して、市職員と市民団体、有識者でプロジェクトチームをつくって要請・要望を行っていく、このようにもおっしゃっているんですけれども、これはどの程度進んでいらっしゃいますか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 特に、北東北ゴールド構想については、多くの学識経験者を含めて必要でありますが、ただ、先ほど申し上げましたとおり、産婦人科、それから縄文の世界遺産の取組と、これも大変多くのプロジェクトチームの形で、現在、市を運営しておりますので、着実に一つ一つ解決をしていきたいと思っています。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) ちょっと時間がないのであれですけれども、最後、この選挙用のビラなんですけれども、「鹿角の夜明け 鹿角を変える強い決意」と題したビラなんですけれども、その裏面に「産婦人科再開は早期に解決できます」、こういう文言があるんですね。これはちょっと頼まれて、私、今日お伺いするんですけれども、相当市民の反響があるようなんですけれども、この早期というのはいつ頃と考えて述べられたものなんですか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 産婦人科の早期の再開ということでありまして、私が市長になってまず、鹿角の医療体制、精神科、またはいろいろな内科、大変厳しい状況にあります。現時点ではそこにも全力を挙げて取り組んでいるところでありまして、議会の皆さんにも非常にお願いする点があると思います。  それから産婦人科については、先ほど申し上げたとおり、十数か所、特に岩手医科大学、秋田大学、それから弘前大学の3大学の合意というのが大変重要な点でありますが、いかんせん、弘前には行けない、盛岡にも行けないということであります。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) いつ頃かという質問に対して、その明確な回答がないので、ちょっと時間もないので次に進みます。  市長、それ以外にですね、これは全ての公約に共通するんですが、「必ずやり遂げることをお約束します」と述べられたものもありますし、また「あと一歩で鹿角は日本一になれるんです」という、こんなフレーズもあるんですね。そのほかにもあるんですが、いずれ今回の選挙で関市長が市民に発せられた言葉なりメッセージは、相当これは力強いものがあるわけです。市民もそれに対して非常に期待をしていますので、ぜひ自分の発した言葉に責任を持ってやっていただきたいんですよ。今の質問に対しても答えていないじゃないですか。いつ頃ですかと言ったら、半年以内とか1年以内、そういう形で答えていただきたい。そういうくだりは必要ないので、まずその辺もまた次回確認したいと思いますけれども、時間がないので次に進みます。  暑さ対策についてお伺いいたします。  今年の夏は、非常に異常とも言える暑い日が続きました。全国でも40度を超えた地点もありますし、本市でも36度を超えた日や真夏日が連日続きました。そして、その暑さで体調を崩された方、また熱中症を発症され、救急搬送された方も少なくないようなんですが、そこで、本市の直近5年間における熱中症発症状況についてお伺いしたいと思います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 熱中症の発生状況でございますが、直近5年の救急搬送の実績は、平成29年が12件、平成30年が19件、令和元年が17件、令和2年が18件、令和3年が現在まで13件で、5年間で合計79件発生し、79人を救急搬送しております。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 救急搬送された方の人数のようですけれども、実際もっと、自ら病院に行ったり、病院に行かないで回復した方も含めますともっと多いのではないかと思います。年々増えてきている、このように感じています。  そこで次に、暑さの認識と対策についてお伺いします。  暑さの原因というのは、地球温暖化の影響によるものと言われておりますし、地球全体の気温が年々上昇してきている、これが最大の要因のようです。したがって、これからもその暑さは一段と厳しくなることの予想もしているところなんですが、そこで、市として、近年の暑さをどのように認識されているのかということと、それとまた、暑さに対してどのような対策を取っておられるのか、この2点についてお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 先ほど来お話をいただいているとおり、地球温暖化という大きな地球全体の動きがありまして、本市でも今年7月の平均気温は23.7度で、30年前の1991年の7月の平均気温21.4度に比較しまして2.3度上昇しております。このうち、今年6月から8月までに、35度を超える猛暑日は2日間であり、いずれもこの5年間で多くなっております。こうした温暖化による大変な熱ということで、全国的にも熱中症が非常に多くなっておりますし、本市でも先ほど申し上げたとおりであります。  本市では、熱中症警戒アラートが発令される基準の暑さ指数を目安に、メール配信サービスやコミュニティFMなどを通じて市民への注意喚起を図るとともに、特に高齢者の皆さんの熱中症が多くなっておりますので、民生委員や地域包括支援センター、介護保険事業所などの職員が世帯を訪問した際に、居住環境を確認しながら、水分補給や室内の温度管理の重要性を呼びかけているところであります。引き続き、自治会や関係機関と連携して、熱中症の対策に取り組んでいきたいと思います。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) ありがとうございます。本市も気温が上昇しているようですし、注意喚起、メール配信サービスもやられているようですし、それと体温調節がうまく取れない方も中にはいらっしゃるかと思うんです、特に高齢者の方ですね。リーフレットか何かでその予防周知をできないものでしょうかね。その辺、ちょっと1点お聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今の、確認ですが、リーフレットですか。(「高齢者に対しての、体温調節取れない方に対して予防発信、何かしらの形でできないのか、リーフレットか何かで。それをちょっとお願いします」の声あり)  今、お話しいただきましたとおり、まず、高齢者に対しましては、市としては、エアコン設置助成についてでありますが、大変増加の傾向にありますので、エアコンの購入、設置費用の一部の支給ということについて、社会福祉協議会の生活福祉資金貸付制度が利用可能といったものがございますので、そういうもののPR、また、特に高齢者が自宅で熱中症にかかるリスクが高くなっておりますことから、今のエアコンの設置の助成とか、または高齢者のエアコンの普及実態とか、そういうことについて意向確認を行いながら支援の必要性を判断してまいります。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) すみません、私はそれは聞いていなかったんですけれども、エアコンは次に聞こうと思っていたのを、市長がそれを答えたんですが、私は熱中症予防発信で高齢者の方に何か周知できないかという質問をしたのに対して、市長はもうエアコン設置の制度の新設の話をお話ししましたものですから、ちょっと違うような気がしますけれども…… ○議長(中山一男君) 戸田議員、健康福祉部長が答弁しますので。(「はい、すみません。どうぞお答えください」の声あり) ○健康福祉部長(金澤 修君) 戸田議員のご質問についてお答えいたします。  高齢者向けのチラシを使って周知できないかというご質問だと思いますけれども、夏場、地域包括支援センターの職員ですとか介護保険事業所の職員も回っているんですけれども、チラシも使ってやったときもございます。それで、既製品があるんですけれども、そういったもので周知したりしていますので、そこはご報告したいと思います。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) はい、分かりました。ぜひよろしくお願いしたいと思います。  今、市長のほうから先に回答いただいたんですけれども、一応通告に出していますので、エアコン設置助成制度の創設についてお伺いいたします。  今年は、県内でも熱中症警戒アラートが頻繁に発令されました。そして、その熱中症警戒アラート、警告が発令された日には、やっぱりエアコンを積極的に使用して予防対策を取る必要があります。それからまた、昨今の新型コロナウイルスの影響です。マスクの着用や自宅で過ごす時間も多くなってきており、エアコンがない家庭では熱中症を発症するリスクもございます。このように、エアコンの重要性、必要性が高まっているわけですが、なかなか高くて手が出ないとか、あるいは電気代などを節約して設置を見送る方も少なくないようです。  そこで、熱中症予防対策と市民の健康を守るために、高齢者、生活困窮者世帯を対象にエアコン購入代金、設置費用、電気代などのランニングコストとして制度を創設し、助成ができないかお伺いします。  今、市長が先にご答弁しましたので、それについては結構です。大体分かりましたので。それで、いろいろ今、すみません、ちょっと答え聞き逃した部分がありますので、助成制度の部分をちょっとお聞かせください。今ちょっとお話しした、考えている部分をお話しください。 ○議長(中山一男君) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(金澤 修君) ただいまのご質問についてご答弁したいと思います。  助成制度をつくるかどうかということでございますけれども、現状で財源の問題もございます。それから、制度をつくったところで、自己負担部分がございます。そういったもので果たして使ってもらえるかという課題もあると思います。そういった部分を見極めながら制度の必要性について検討していきたいということで考えております。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) ありがとうございます。本当に、小さな子供さんとか高齢者、病気を持っている方は非常に暑さが体にこたえると思いますので、ぜひ何かしらの形で対応していただきたい、このように思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。  最後に、声良鶏銅像の移設についてお伺いします。  市長は、市長就任前に、自ら率いる鹿角産業文化研究所、その団体のメンバーらと共に声良鶏銅像の移設を考える会を立ち上げられて、反対の声を上げられたかと思います。署名運動もされましたし、議会にも請願書を出されています。その思いというのは今でもお持ちなのか、再移設、元の場所に戻すことを検討されるのか、お考えをお伺いします。簡潔でいいです、時間がないので。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 声良鶏の銅像の再移設でありますが、当時、戸田議員もご一緒にこの運動をしていただいたと。それで、ご一緒に707人のいわゆる署名も集めまして、議会には請願をしてお諮りをし、その後に児玉市長に直接お会いして、奈良東一郎会長以下、1時間半にわたっていろいろなお話を伺いました。
     大変、707人の思いが大きいということでありますが、議会とも十分相談して、当時、戸田議員からは、議会の請願の議決があるので、もう一度やる場合は議会と十分相談してやるようにというご指導を承ったということを非常に明確に記憶しております。 ○議長(中山一男君) 戸田芳孝議員。 ○5番(戸田芳孝君) 分かりました。  それから、今日は質問に入れていなかったんですが、同じく市長は市長就任前に、道の駅おおゆとあんとらあの建築費、それについても指摘をされてあったかと思います。その調査をどうされるのかですね。それとまた、ちょっとこれは言いづらいんですが、それにまつわる文書などもあちこち出回っていました。私もその辺についてはちょっといろいろ確認したいと思ったんですが、今日は時間ですし、次の機会にもぜひお聞きしたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。  以上で、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(中山一男君) 以上で、戸田芳孝議員の質問を終わります。     (5番 戸田芳孝君 降壇) ○議長(中山一男君) ここで、午後1時まで休憩いたします。     午後0時00分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後1時00分 再開 ○議長(中山一男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位4番、丸岡孝文議員の発言を認めます。丸岡孝文議員。     (3番 丸岡孝文君 登壇) ○3番(丸岡孝文君) 3番丸岡孝文です。初めての登壇でとても緊張しています。よろしくお願いいたします。  では、通告に従い、順番に質問いたします。  初めに、市長に質問いたします。市長は、市民との対話を公約にしております。集会等に聾唖者の方が参加された場合、どのようにコミュニケーションを図ったり、交流をなさるお考えなのかをお聞かせください。あわせて、その場合、手話通訳をお使いになるお考えもあるかをお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 丸岡孝文議員のご質問にお答え申し上げます。  初めに、共生社会の実現に向けました私の基本的な考え方でありますが、男女共同参画の推進を公約に掲げており、女性や若者の活躍に加え、年齢、性別、国籍、障害の有無、そして一人一人のあらゆる違いを越えて、お互いの価値や輝きを認め合う共生社会の実現に向け、市民の皆様と一緒に取り組んでまいります。  今、お話がありました、障害のある方が参加される場合、集会等には事前にご希望をいただければ手話通訳者を配置することを考えております。特に、今回進めることとしております、市民との対話・交流を進める「いつでも市長室」において、着実に対応してまいりたいと思います。  また、手話を活用されない方とも対話ができるコミュニケーション方法やツールの導入を検討し、私との対話を希望される方々と意見を交わすことができるよう努めてまいります。 ○議長(中山一男君) 丸岡孝文議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。手話は、聾唖者にとって言葉であり、コミュニケーションを取るための大切な手段です。手話で健常者が聾唖者と意思の疎通をするのには大変時間が必要になります。挨拶程度の手話をより多くの人に覚えていただくだけで、聾唖者を取り巻く状況への理解が深まると考えます。  そこで、お聞きします。現在、市が開いている手話奉仕者養成講座が中断しております。中断の理由と再開の予定についてお伺いします。よろしくお願いします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今、おただしの手話奉仕員養成講座の中断理由と、また再開の時期についてでありますが、この養成講座は、1年目の入門編と2年目の基礎編の講座による2か年を一区切りとする講座でございます。1回当たり2時間の講座を、入門編は18回、基礎編は24回開催し、いずれも7割以上の講義に出席することが修了条件となっております。  鹿角市では、令和元年度から令和2年度にかけまして土曜日に開催しておりましたが、受講者の中には都合が合わず欠席することが多くなっていった方もおりました。そのうち、修了条件の7割の出席が見込まれなくなり、それ以降の講座への参加を取りやめることになるなど、手話によるコミュニケーションに意欲があった方が逆に手話から離れてしまうということが少なからずございました。それが実情でありました。このような状況から、今の講座の開催方法と、手話に触れ合う機会を市民の皆様にどのように提供できるか、そこをしっかり考え、今年度の養成講座の開催は現時点では見送ることとしております。  今後につきましては、市民や児童生徒向けの体験講座のほか、養成講座を修了した方々向けの技術向上やボランティア活動といった実践の場の提供など、聴覚障害者への理解促進とコミュニケーションを取れる機会を増やしながら、来年度以降の講座の再開を検討してまいりたいと思います。 ○議長(中山一男君) 丸岡孝文議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。私のつたない手話での質問は、ここで終了させていただきます。  次に、音声を文字に変換して変える、要約筆記ツールについてお尋ねいたします。  このツールは近代、進歩が物すごく進んで、入れた言葉を即座に文字に変えるというツールです。このツールを利用することによって、市長の定例会見や議会の中継、その他ふだん耳の障害のある方に行政のサービスの向上が図れると考えます。特に、支所等の市民窓口にツールを入れることによって、聾唖者と受付との間のコミュニケーションが非常によくなると考えますが、このツールを導入するお考えはございますか、お答えください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 最近では、今、丸岡議員からお話がありました要約筆記ツールの導入について、様々なところで検討されております。特に、昨年12月に、聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律というものが施行されておりまして、今年の7月1日から聴覚や発声が困難な方を対象とした電話リレーサービスが開始されるなど、社会インフラの整備も進んでおります。  現在、市役所の窓口におきましては、聴覚に障害のある方には基本的に筆談により対応しております。これまで意思疎通ができなかったなどのトラブルはありませんが、会話に比べまして情報伝達に今ご指摘のとおり時間を要している状況にあります。  このことから、聴覚障害のある方への対応におきましては、さらなる配慮が必要と考えておりますので、各種手続を行う窓口への機器やアプリなどコミュニケーションツールの導入について検討しながら、市民サービスへの向上に努めてまいりたいと思います。 ○議長(中山一男君) 丸岡孝文議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。実は、聾唖者の方は口の動き、今私はマスクをしていますけれども、本来、フェイスガードで質問をすれば口の動きもある程度読めるんですけれども、決まりでマスクしか使用できません。これは多分、市民窓口でも同じようなことが起きていると思います。どうかその辺をご理解いただいて、できるだけ円滑なコミュニケーションを図れるような対策を取っていただければと思います。  私たちの社会は、今、多様性を求められています。2017年に秋田県は、「秋田県手話言語、点字等の普及等による円滑な意思疎通の促進に関する条例」というものを定め、その後、県内に13ある市の中で同じような条例をつくっているのは、2018年の「秋田市障がいのある人もない人も共に生きるまちづくり条例」、翌2019年、「大館市手話言語の普及及び障害者のコミュニケーション手段の利用の促進に関する条例」というものをつくっておりますが、県内ではこの2市のみです。  鹿角市は、来年50周年を迎え、新たな歩みを始めることに際し、市では市民に対し、市民全体で新しい共生のできる社会づくりを目指すことを宣言するということが必要と思っております。このような条例をおつくりになる考えがないかをお尋ねします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 本年3月に策定いたしました第6期鹿角市障がい者計画におきましても、基本理念を「共に生きる地域社会の実現」とし、「障がいを理由とする差別の解消の推進」や「行政機関等における配慮及び障がい者理解の促進等」など、共生社会や障害の特性に応じた合理的配慮の普及啓発や理解促進などの取組を推進することとしております。  このような中、秋田県におきましては、議員ご指摘のとおり、来年4月の施行を目指し、仮称ではございますが、「多様性に満ちた社会づくり基本条例」の策定を進めております。この条例が制定、施行されることで、鹿角市のみならず、県内においても、誰もが自分らしく安心して生活を送るための共生社会の方向性が明文化され、共に支え合う環境整備の実現に向けた共通認識の醸成につながることから、現段階においては、秋田県の条例制定に向けた取組をまず注視しながら、鹿角市についても考えていきたいと思います。 ○議長(中山一男君) 丸岡孝文議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。  次に、給食のアレルギー対策についてお伺いします。  昨年度1年分の給食のメニュー表を、教育委員会の担当の方にお願いして、閲覧と公開をさせていただきました。担当職員の皆さんには大変ご面倒をおかけしました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。  提供いただいた資料はA4判で約970枚、一緒に開示を求めた、アレルギー対応提供を必要とする児童数についての資料、要するに何人アレルギー対応の食事が必要かという人数をまとめた資料は、不存在、ありませんという回答でした。私なりに、開示いただいた資料からおおよその児童数を探りました。約60名ほどでしたが、改めてお聞きします。現在、給食センターにおいて、アレルギー対応の給食を提供している市内小中学生は何人おられますか。小中学校別にお答えください。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 丸岡孝文議員のご質問にお答えをいたします。  アレルギーへの対応が必要な児童生徒数についてでありますが、転入・転出及び新規申請等により年度内で増減がございますが、令和3年9月1日現在で62人の児童生徒にアレルギー対応食を提供させていただいております。 ○議長(中山一男君) 丸岡孝文議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。給食の提供でアレルギーの対応、安全策は2つあると資料から読み取れました。代替する、要は別なものに替える、サイドメニュー、小鉢等、汁物ですね。そのほかに除去という方法が行われています。すなわち取り除く、加えないということです。  それで、除去のメインメニュー、今から申し上げます。市長をはじめ、議場におられる方、ちょっと想像してみてください。例えば、豆腐を除去されたマーボー豆腐、これはオイスターソースも除去だそうです。どういう味つけをしているのか、ちょっと想像がつきませんけれども。それから、ハム、もやし、ゴマ、錦糸卵を除去、冷し中華のスープも除去、代わりに鳥ささみのフレークが麺の上に乗り、麺つゆもしくはレモン味のスープがかかった冷し中華。丼物では、中華丼、八宝菜などの丼、5つから7つの具材が除去されて児童生徒に提供されています。  私は、この7つの具が除去された八宝菜、正式には「ちゃんぽん風八宝菜丼」というのが1年間に数回児童に提供されていますが、どういうものなのか非常に興味がありました。教育委員会にお願いして画像はないかと問合せをしたところ、撮影も保存もしておらないということでしたのでお聞きします。検食や試食をされていると思いますので、どのような形で、どういう味つけで、試食、検食の感想も含めてお答えください。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  アレルギー対応献立の詳細についてでありますが、学校給食における食物アレルギー対応の原則的な考え方として、最優先は安全性とされており、栄養価の充足やおいしさ、彩り、保護者や児童生徒の希望は、安全性が十分に確保される方法で検討する必要があるとされております。  安全性を確保するため、文部科学省の指針では、原因食物の完全除去対応を基本としており、本市においても、平成31年度に鹿角市学校給食センターに給食施設を集約したことに伴い、個人の段階に合わせた多段階対応から、原則として除去対応とすることに基本方針を変更しております。  具体的には、アレルギー対応調理室には、その日対応が必要な児童生徒のアレルゲンを持ち込まず、対象児童生徒が共通して食べることができるものを提供しております。そのため、除去食については、個人の保有するアレルゲン以外の食品も除去されることもございますが、その揚合はアレルギー対応可能な食材を追加するなど、ほかの食材の量や味つけで調整をしております。  学校給食については、給食センターにいる3人の栄養士が献立を作成し、食材を発注しており、複数の者により間違いがないか確認し、除去食または代替食の提供について、栄養面、衛生面、作業面、購入可能な食材等を総合的に調整し、最適なものを選択し提供いたしております。  アレルギー食の検食や試食につきましては、栄養士が毎日行うほか、学校長や教育委員会の職員も必要に応じて試食を行っており、アレルギー食についても、味、量とも満足できる内容と考えております。  今後につきましても、食物アレルギーのある児童生徒がほかの児童生徒と同じように給食の時間を楽しむことができるよう、可能な限り配慮をしてまいります。 ○議長(中山一男君) 丸岡孝文議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。その具材をほとんど取り去られた丼物を食べている生徒は、市内で私が数える限りでは、多いメニューでは24名、少ないメニューでも20名、分かりやすく言えば、八宝菜で残っているのは多分白菜と想像されますが、白菜の上にあんが乗ったご飯を食べていると思われます。  それで、現在、アレルギー対応の麺類や卵を使わないマヨネーズなどを使ったメニューも見受けられました。そこでお聞きします。食材をアレルゲンフリーのものに変更した場合、1食当たりの単価はどれくらいに上がり、年間予算はどれくらい多くなるのでしょうか。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  事前通告いただいてる内容は、食材使用による費用と今後使用する予定についてということでしたので、これについてお答えをいたします。  アレルゲンフリー食材での提供についてでありますが、アレルゲンフリー食材につきましては、パン、ウインナー、ハンバーグ、ドレッシング等の主に加工品において使用しており、調味料についてもアレルゲンフリーのものを使用いたしております。  費用につきましては、その他の食材と区分しておりませんので、アレルゲンフリー食材のみの費用としては算出しておりませんが、引き続きアレルギーを持つ児童生徒の安全性を第一に考えて食材を選択してまいります。 ○議長(中山一男君) 丸岡孝文議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。それに、失礼いたしました。申し訳ございません。  今回のアレルギーについては、実際に食事を取っている児童、それから親御さん何人かにお話を伺いました。ほとんどが、仕方がないことだとおっしゃいます。我慢するしかないなと。でも、それというのは、教育の現場であってはならないことだと私は考えております。今後とも楽しい給食ができる方策を、教育委員会の皆様には努めていただきたいことをお願いして、次の質問に移らせていただきます。  次は、GIGAスクールについてお尋ねいたします。  GIGAスクール構想は、ご存じのとおり、5年計画で進める予定のものを1年に圧縮し、機材等の購入から設備の構築をいたしました。これは、子供の学びを絶えさせない場の確保というところが大前提の施策であったと認識しております。5月の定例議会で、学校現場の進捗状況、課題等のご答弁をいただいております。家庭等における学びの場の確保について、改めて今回、質問をさせていただきます。  学校における指導環境、教える側の設備の検証を行いながら、今年度は構築、それからどのように指導していけばいいかというのを重点的に行うというような前回のご答弁であったように思われます。  ところが、先ほど申し上げたとおり、今回のGIGAスクールについては、学びの場の確保というのが最重要と言われております。文部科学省が今年2月に、学校現場において感染者が発生するなどし、やむを得ず学校に登校ができない児童生徒への学習指導について、というものを改訂しております。これが、その改訂文書です。ここの中に、学習指導のほうのICT環境というところがあります。すみませんが、読み上げてご紹介させていただきたいと思います。  「ICTの活用。やむを得ず学校に登校できない児童生徒に対する学習指導や学習状況の把握を行う際には、ICTを最大限利活用して遠隔で対応することが極めて効果的であることを踏まえ、緊急時においては、学校の設置者や各学校の平常時における一律の各種ICT活用ルールにとらわれることなく、学習環境やセキュリティに留意しながらも、まずは」、ここがすごいんですよ、「家庭のパソコンやタブレット、スマートフォンの活用、学校の端末の持ち帰りなど、あらゆる機材や環境を最大限活用する」とうたっています。一方で、「家庭の端末等を活用することはあくまで緊急的な対応であり」とうたって、「各設置者において」、これは多分、市ということだと思いますが、「一刻も早く児童生徒のICT環境を整えることが必要である」と明確に書かれております。  ここでお尋ねします。さきの議会の答弁では、設備が整っていない家庭の設備の環境を待つというご答弁だったように思われます。待つのではなくて、整備を急がれるおつもりはないか、お尋ねします。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  家庭でタブレット端末を利用できる通信環境整備についてでありますが、タブレット端末の利用につきましては、通信環境設備が整っている学校内での活用を基本としており、やむを得ない状況により学校が臨時休業となる場合には、当面の間はプリント等の持ち帰りによる学習を原則としております。  今後につきましては、休業期間が長期にわたる場合などに備え、状況に応じて必要な対策を検討してまいります。 ○議長(中山一男君) 丸岡孝文議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。もう少し深堀りしてお聞きしたいところなのですが、私の質問時間が限られておりますので、次に移りたいと思います。  前回の議会で、パーセンテージで家庭のほうの設備の状況をお知らせいただいておりましたが、実際にはどれほどの家庭数なのかをお知らせください。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  インターネットに接続していない家庭等の数についてであります。昨年度実施したアンケート調査では、世帯単位ではなく人数ベースであり、回答率は小学生と中学生を合わせて84.7%でありましたが、「インターネットが利用可能な状態にない」と回答した割合は、回答者全体の約8.1%でありました。また、「インターネットが利用可能な状態にあるがWi−Fi環境がない」と回答したのは、インターネット利用が可能であると回答した人数に対し、約26.3%という割合でありました。  今後につきましては、児童生徒のいる世帯を対象とした調査を改めて実施し、現在の正確な数値と各家庭の意向等の把握に努めてまいります。 ○議長(中山一男君) 丸岡孝文議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。私の持ち時間が非常に少なく、質問が多かったため、新人議員としては失格なのかもしれませんけれども、次の問い、費用については割愛させていただきます。まだ人数等、はっきりしていないということでしたので。  最後に、設備の環境、ネットワークの構築を公費で行うおつもりはないかをお聞きします。よろしくお願いします。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  通信環境未整備世帯への公費負担についてでありますが、GIGAスクール構想は、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、資質・能力が一層確実に育成できる教育ICT環境を実現するための取組でありますが、各学校における通信環境設備の整備やタブレット端末の導入等、GIGAスクール構想を推進する上で必要な環境整備は完了しておりますので、現段階で各世帯に対し市が費用を負担して支援することは考えておりませんが、今後、状況に応じて必要な検討を進めてまいります。 ○議長(中山一男君) 丸岡孝文議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。
     次の質問をしたいと思いますが、先ほど午前中の審議で成田議員が同じような質問をされておりましたので、国体の関係については、大変申し訳ございませんが、今回は質問を取りやめたいと思います。お許しください。  次の質問に移ります。  先日、私の知り合いの人と、空き校舎の利用についてちょっと話題になりました。空き校舎を利用して、若者に人気のある、具体的に言うとスケートボード等の大会の会場やオールシーズン使える練習会場に改築等できないかという内容のお話をされました。  ご存じのとおり、スケートボードは、東京オリンピックで正式種目になり、その後、子供たちがテレビで放送されたのを見て、私も、僕もやりたいということでかなり底辺が広がりつつあると聞いております。ただ、国内ではまだ練習場を確保するのが非常に厳しく、そのために練習場には高さとか広さという条件がつきます。なので、空き校舎の体育館等を利用したそういう設備を造って若い世代を呼び込む、そして地域にその活力で活性化をさせる、こういうことに期待できると私は考えますが、このような空き校舎の利用についてご検討いただけないか、お答えをお願いします。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  空き校舎のスケートボード施設への改修についてでありますが、現在、東山レクリエーションエリア総合運動公園内にナイター設備を有するスケートボードパークが整備されており、新たに廃校となった空き校舎を活用することは考えてございません。 ○議長(中山一男君) 丸岡孝文議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。質問時間がなくなりましたので、最後に一言だけ。その会場を見たスケートボードの関係者は、あれでは練習にはならないということをおっしゃっておりましたので、ぜひともご検討いただければと思います。  最後の質問に移ります。  同じく、花輪スキー場の新たな魅力づくりとして、市民からご意見をいただきましたので、ご紹介とお願いをさせていただきます。  現在、花輪スキー場は、ご存じのとおり、競技スキー場としては非常に利活用できておると思われます。夏場もノルディックやジャンプの大会等も開かれ、練習会場にもなっております。ですが、そればかりではなく、第2リフトの頂上付近にあずまやとかトイレをつけて、夏場に今、登山とかトレッキングというのが中高年及び女性の方にトレンドとなりつつあるので、無理なく山頂まで行って鹿角盆地を展望する、遠くは八甲田、森吉、岩手山まで条件がよければ見渡せると、そういう眺望を利用した新たなスキー場の活用方法をご検討いただけないかということを言われましたので、ここで検討できないかどうかということをお聞きしたいと思います。 ○議長(中山一男君) ただいま、時間となりましたので、以上で丸岡孝文議員の質問を終わります。  なお、答弁漏れとなります事項については、後日、文書をもってお知らせ願います。  以上で、丸岡孝文議員の質問を終わります。     (3番 丸岡孝文君 降壇) ○議長(中山一男君) 以上をもちまして、本日の議事日程は全て終了いたしました。  ただいまの時刻をもって散会いたします。     午後1時31分 散会...