○議長(
甲斐俊光君)
岩井康議員。 〔岩井康君登壇〕
◆(岩井康君) ありがとうございます。 実際に
ランニングコスト等々も言われましたけれども、実際には、私が大分前に質問したときにも、その答えが実は返ってきていないんですよね。ですから、これから
の検討になるんじゃないんでしょうかね。そういう点では、ぜひここまでちゃんと書いてあるわけですから、市
の施策として「
再生可能エネルギー導入の取組を掲げ」と書いてあるわけですから、これをどうやったら具体化できる
のか。太陽光だけではないということを、ぜひ庁内でも論議を深めていただきたいと思います。 続きまして、我孫子には
自然エネルギーをすすめる我孫子
の会という
のがありますね。ここが実際進めて、市
のほうも実際に参加しているんですけれども、現在は、
市民発電所は1か所だけなんですよ、残念ながら。今2か所目を検討中ですけれども、この
市民発電所に対する市
の考え方について、ぜひお聞かせいただきたいと思います。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
山本康樹環境経済部長。
◎説明員(
山本康樹君) 今、おっしゃられた
自然エネルギーをすすめる会
の市民による初
の発電所という
のは、私どもも携わっていて、すばらしいことだというふうに思っています。これ民間が立ち上げて皆さんでやられるということで、私ども
のスタイルとしては、民間
のそういった自然環境、
温室効果ガスの排出量削減に対するものについては、しっかりと支援していきたいというふうに思っています。
○議長(
甲斐俊光君)
岩井康議員。 〔岩井康君登壇〕
◆(岩井康君) 申し訳ないんですけれどもね、よく聞こえないんですよ。肝心なところを聞き漏らしたんではまずいもんですから、今
の市民発電所の問題についても、もう一度分かりやすくというか、もう一度聞かせていただきたいと思うんですよ。よく聞こえないんです。マスク
の関係もあるかも分からないけれども、聞こえないもんですから、よろしくお願いします。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
山本康樹環境経済部長。
◎説明員(
山本康樹君) すみません、
自然エネルギーをすすめる
会そのものは市民団体として、私どもも関わって、その会
の目的に向かって一緒に考えていきたいという
のが一つあります。 そのできた発電所につきましては、民間として運営されているところもありますので、それについては地球環境を考える、
温室効果ガス排出量の削減をしているということに対して、市としては
民間事業者に対してということで、できる限り
のことを支援していきたいというふうに考えています。
○議長(
甲斐俊光君)
岩井康議員。 〔岩井康君登壇〕
◆(岩井康君) ありがとうございました。 それで、もう一方では、2番目
の手賀沼をはじめとした水辺を守りという、この件なんですけれども、実際には市民団体等々が頑張っているところがあるわけですけれども、これらに対する具体的な市
の施策としてはどんなふうな形で進めているでしょうか。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
山本康樹環境経済部長。
◎説明員(
山本康樹君) 答弁でも申し上げましたけれども、今、
谷津ミュージアムのほうを市と
ボランティア団体と一緒にやっていますので、その辺
の支援をしっかりと今後も継続してやっていきたいというふうに考えています。
○議長(
甲斐俊光君)
岩井康議員。 〔岩井康君登壇〕
◆(岩井康君) ありがとうございます。 この谷津
の問題という
のは、我孫子
の一つ
の特徴
のある状況でありますから、ぜひしっかりとサポートもしていただきたいというふうに思うわけであります。 それから、もう一方で、3番目
の快適な環境で誰もが安全・安心に暮らせる
まちづくりの点なんですけれども、答弁
の中でも、普及率が84.7%とお答えをいただきましたが、実際には完了すると99.8%という
のが出されましたが、これはいつまで
の目標値でしょうか。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
南川秀一建設部長。
◎説明員(南川秀一君) 最終的には99.8%という形になりますけれども、最終年度
の具体的な目標値についてはまだ定めておりません。
○議長(
甲斐俊光君)
岩井康議員。 〔岩井康君登壇〕
◆(岩井康君) 現在は考えていないということですが、いつごろそういった検討に入るんですか。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
南川秀一建設部長。
◎説明員(南川秀一君) 今、整備は順次進めているところでありますけれども、当然ながらこの
下水道整備に関しましては多大な予算という
のがかかってまいりますので、そのとき
の社会情勢とか、財政規模とかというところがありますので、ここら辺は、全庁的なところで検討をするタイミングという
のは考えていきたいというふうには思っていますけれども、今
のところまだ具体的に申し上げる期日的なものは持っておりません。
○議長(
甲斐俊光君)
岩井康議員。 〔岩井康君登壇〕
◆(岩井康君) ありがとうございます。 この下水道
の施設等々を実際に設置するには、やはり下からですよね、下流からやるわけですよね。そうすると、上
のほうは最後までなかなかできないということになるわけですね。ここら辺が非常に隘路がある問題なんですよね。 私も下ケ戸
のところで何度かそういう話を聞いています。下ケ戸は比較的高い地域ですよね。ですからなかなかそこまで行っていないという
のが現状でありますけれども、せめてその下ケ戸にお住まい
の方々が、いつごろなら実際可能だよというふうに知ることができれば非常にいいと思うんですが、このあたりはどうでしょうか。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
南川秀一建設部長。
◎説明員(南川秀一君) 地区ごと
の、今おっしゃられたように
下ケ戸地区、
あと湖北地区、
久寺家地区ということで整備
のほうには入っておりますので、そこら辺
の具体的な地区別
のところでは、ある程度
のところでは明示することも可能かと思いますので、その時点で地域
の方にはお知らせをしていきたいというふうに思います。
○議長(
甲斐俊光君)
岩井康議員。 〔岩井康君登壇〕
◆(岩井康君) よろしくお願いいたします。 それから、4番目
のところで、
ジャパンバードフェスティバル等の話も出ましたけれども、それ以外で環境に関するイベントについて、どういったことが考えられているでしょうか。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
山本康樹環境経済部長。
◎説明員(
山本康樹君) それ以外、たくさんあるんですけれども、代表的というか、昨日、美しい手賀沼を愛する市民
の連合会
の方々を中心に、手賀沼ふれあい清掃を行いまして、240名参加をいただいて、手賀沼
の周辺を清掃していただきました。 そういった大規模なものもあれば、各団体で個々に実施しているイベントもありますので、そういったものを私ども
のほうで支援、昨日も一緒に手賀沼課も出てやりましたけれども、そういう
のも支援していきたいなというふうに思っています。
○議長(
甲斐俊光君)
岩井康議員。 〔岩井康君登壇〕
◆(岩井康君) 分かりました。 それでは、2番目
のところに行きます。
一般廃棄物処理基本計画についてでありますけれども、この中
の特に第2章第4節将来計画、13ページになりますけれども、ここ
の2ですね、人と自然が共生する環境にやさしい
まちづくり、手賀沼と利根川に抱かれた豊かな自然を大切にし、環境に配慮した
まちづくりを進めることを基本目標に、以下
の3点についてお答えいただきたいと思います。 地球環境
の保全、また自然環境
の保全、生活環境
の保全、実際にはここにある程度書かれておりますけれども、その内容をさらに深めていただきたいと思っております。ぜひ、このあたりについてお答えいただければと思うわけですけれども、特にその3点については1行ずつ入っているんですけれども、これではちょっとまだまだ深められませんので、これらについてぜひお知らせいただきたいと思います。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
山本康樹環境経済部長。 〔
説明員山本康樹君登壇〕
◎説明員(
山本康樹君) アからウについて併せてお答えいたします。 地球環境及び自然環境
の保全では、
温室効果ガス排出量削減の取組として、令和5年度から本格稼働する新しい焼却炉において、ごみ処理時に発生する
熱エネルギーを利用して自家発電を行うことで外部から
の電力購入を最小限とし、施設内に
省エネ機器を導入することにより
温室効果ガス排出量の削減につなげていきます。 また、市民、事業者
のごみ排出量削減の取組として、3R活動推進
のため
の広報、ホームページやSNSを用いた情報提供、生
ごみ処理容器等購入の補助などを進めていくとともに、資源化に関する継続的な取組を進めていきます。 また、現在、放射能
の影響から、主に埋立処分している剪定枝木
の資源化
の再開や、
プラスチック資源循環促進法に基づく
製品プラスチックの資源化などを検討し、
最終処分量の削減に向けた取組を実施していきます。さらに、
市内パトロールの実施など不法投棄
の防止に取り組んでいきます。 生活環境
の保全では、
高度処理型合併処理浄化槽の設置を補助していくことにより、生活雑排水
の水質汚濁
の負荷軽減へ
の取組を進めるとともに、新しい焼却炉において今まで以上に厳しい基準で排ガス規制を行い、大気環境
の保全
の取組を進めてまいります。
○議長(
甲斐俊光君)
岩井康議員。 〔岩井康君登壇〕
◆(岩井康君) ありがとうございました。 今
の答弁
の中でも令和5年度から
の件が出されていますけれども、今月
の12日に新クリーンセンター
の火入れ式ですよね。そういう点では一つ一つ具体的に進められているというふうに分かるわけですが、実際にこの計画をずっと読んでいきますと、もちろんこれだけじゃない、前から読んでみても非常に具体的な進め方がされております。そういう点では分かりやすいなと思ったんですが、特に地球環境
の保全については、この最初
のここら辺からもしっかりと書かれているんですね。この1ページ
の環境基本計画の目指すもの
の計画
の基本的事項
のところにもしっかり書かれていますので、これらについては、ぜひ、いろんな形で市民
の皆さんにも具体的に知らせていただきたいというふうに思います。 続いて
商業観光まちづくり大綱の件であります。 大綱について
の説明を16日に受けました。そして討議をいたしました。
委員から思惑、気持ちは分かるが、具体的内容が見えないなど
の意見が出されました。 市長
の市政一般報告
の中で、我孫子市
商業観光まちづくり大綱の策定について触れられておりますけれども、令和5年3月
の策定を目指すとされていますので、この大綱は素案ということですから、さらに補強、補修、修正がされるわけですけれども、いかにも時間がないということで急ぐことが必要だというふうに考えられます。どのようなテンポ、どういうような進め方で検討されている
のか、これらについてお知らせください。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
山本康樹環境経済部長。 〔
説明員山本康樹君登壇〕
◎説明員(
山本康樹君)
商業観光まちづくり大綱の素案については、11月16日に開かれた
環境都市常任委員会勉強会で、
委員の皆様に御説明を申し上げました。そこでいただいた意見を踏まえて、現在修正作業を進めています。また、勉強会
の場でも申し上げましたが、具体的な事業については、商業観光
まちづくり事業集という別冊に掲載することとしています。こちらも修正作業を進めているところです。 今後
のスケジュールについては、修正をした上でパブリックコメントを来年1月中旬から開始する予定です。3月には決定し、4月から施行できるように進めてまいります。
○議長(
甲斐俊光君)
岩井康議員。 〔岩井康君登壇〕
◆(岩井康君) さっきも私
のほうからも話しましたが、一生懸命きれいなこういう
のを作って実際やられているわけなんですけれども、やはり積み上げていく必要があるわけですね。具体的な内容を積み上げていって方針にしていく、大綱にしていくということがどうしても必要な
のでありますが、どうもこれで見たところ、また説明を聞いたところでは、中身がまだまだ十分固まり切れてないということなんですね。実際に3月を目途にするとなると、本当に大丈夫な
のかと。今
の答弁では、スタートする
のは1月
の中旬からですか、さらに再検討していく
のが。そうなりますと、その進捗状況等についてはどういう形で私たちはつかむことができるんでしょうか。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
山本康樹環境経済部長。
◎説明員(
山本康樹君) 先ほど御質問ありましたように、私どもでは今、勉強会で受けた指摘を作成しているところなんですけれども、皆さん勉強会で意見を発言していただいた
委員の方には、ある程度固まった時点でお示しして、できればいいかなというふうに思っています。その後、パブリックコメントを実施したいというふうに思っています。
○議長(
甲斐俊光君)
岩井康議員。 〔岩井康君登壇〕
◆(岩井康君) ぜひ、それについては、具体的に進捗状況をつかめるようにお願いしたい。とりわけ16日にやったような、ああいった学習会等も併せて検討いただければと思うわけですが、これも実は次
のテーマと重なるんですけれども、やっぱり我孫子はどういう方向に持っていく
のかなという
のが分かるように、例えば広報も含めて、なるべく早く伝えていただきたいんですけれども、実際に広報等に出る
のはやっぱり3月ぎりぎりですか。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
山本康樹環境経済部長。
◎説明員(
山本康樹君) 広報という
のは、これができたということであれば、4月以降になるかというふうに考えています。
○議長(
甲斐俊光君)
岩井康議員。 〔岩井康君登壇〕
◆(岩井康君) 4月以降となるとちょっと遅過ぎるなと思うんですけれども。ただ、この前伺った
のは11月16日ですから、中身は作っていくとなると時間はかかるとは思います。しかし、あまりにもちょっとかかり過ぎなんじゃないかなと思うんですね。そんな点について、ぜひ急いでいただきたい。 それでは4番目に行きます。 我孫子市政と
まちづくりについてという表題でありますが、9月議会で来年1月
の市長
選挙、告示が1月15日投票日が1月22日と、市長
選挙について市長に質問が出されました。 市長は、私は4期15年半で培った経験と育んできた人々と
のつながりを生かしながら、諸課題に取り組み、ふるさと我孫子をより一層魅力あふれるまちにしていくため、来年1月
の市長
選挙に5期目を目指し、初心を忘れず責任を持って取り組んでいく決意をこの場において表明をさせていただきます。このように答弁されました。 市長
選挙はもう目前であります。11月16日に行われました
環境都市常任委員会勉強会で示された内容、とりわけ
商業観光まちづくり大綱についてはどう受け止めていらっしゃる
のか、そして併せて我孫子市政と
まちづくりについてお答えいただきたいと思います。 といいます
のは、1月
の15日告示ですから、市民
の皆さんが、本当にどうしようとしてる
のかな、本当に我孫子はどうなる
のかなという点では非常に心配だと思うんですね。そういう点で、実際に、私も9月
の市長
の答弁をかなりじっくりと読ませていただきました。じっくり読ませていただいた
のは、15年半
のスパン、この中で
の取組については、この2ページ半
のところでしっかりと話されています。そういう点では、この範囲では分かりました。 だけども、もう一方、これから5期目
のほうにどういうふうにしようとされる
のか、我孫子はどうなっていく
のか、こういう点が非常に多く
の方々が気になっていると思うんですよ。そういう点で、ぜひ、この場を最大限生かしていただいて、お話をいただければと思います。よろしくお願いします。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。 〔市長星野順一郎君登壇〕
◎市長(星野順一郎君) 今年4月にスタートいたしました第四次総合計画では、先人たちが築き上げてきた歴史や文化、豊かな自然など我孫子ならでは
の魅力と、誰もが心安らかに住みたい、住み続けたいと思える快適で活力ある持続可能なまちを未来
の世代につないでいくため、将来都市像を「未来につなぐ心やすらぐ水辺
のまち我・孫・子」と定め、
まちづくりの共通目標といたしました。
商業観光まちづくり大綱は、その将来都市像を実現するために掲げた8つ
の基本目標
のうち、活力があふれ、にぎわい
のある
まちづくりを担い、特に商業振興、観光振興
の分野において、新たな価値や魅力を創造するとともに、地域経済が持続的に発展し、人がにぎわう
まちづくりを進める際
の指針となるものと考えています。 現在、人口減少や少子高齢化、老朽化した公共施設へ
の対応といった諸課題が山積をしておりますが、私はその課題一つ一つに真摯に取り組み、手賀沼をはじめとする自然、文化、人材といった資源を最大限に生かし、魅力と活力にあふれ、居心地がよく、住み続けたいと思える
まちづくりに引き続き全力を尽くしてまいりたいと考えています。
○議長(
甲斐俊光君)
岩井康議員。 〔岩井康君登壇〕
◆(岩井康君) ありがとうございました。 今
の市長
の答弁では、いま一つ、もうちょっと具体的にお話をしていただきたいと思うんですね。といいます
のは、やはり人口減少
の問題等については9月議会でも私も取り上げました。実際にそうな
のかという点では、いろいろな課題があると思うんですね。その課題について、どのように具体的に対応していく
のかについては、必ずしも十分な答弁というふうには、9月議会ではなっていないというふうに私は思っています。 ですから、全体的な方向としては人口減少は分かります。ところが地域によっては、必ずしもそれが押しなべていないところもあるわけですね。そういう点で、我孫子が押しなべてないほうに持っていくにはどうする
のかということが、やはり課題なんだろうというふうに思うんですよ。そういう点では、確かに我孫子にはいろんな魅力もありますので、こういう点を生かしていく。そして、実際に、朝日新聞、東京新聞等々でも、前にも報告しましたけれども、若い方が我孫子に移住してきている。こういった傾向も実際あるわけです。 ですから、そういった点で、これから
の来年以降、来期以降といいますかね。それから
の我孫子について、やっぱり我孫子に来てよかったなというふうな
まちづくりをしていく、そういう点をこの大綱にしっかりと盛り込んでいただきたいと思うんですね。その点について、先ほど
の答弁では3月末というふうになっていますけれども、少なくとも1月
の頭には、柱だけでもしっかりと市民
の皆さんに分かるようにできないもんかと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。
◎市長(星野順一郎君) この
まちづくり大綱ですけれども、
まちづくり大綱は具体的な計画だとは私は理解していません。教育大綱
のように、12年に向けて大きな方向性をつくりながら、その中で前期後期と分けながら、一歩ずつ具体的に進めていく
のがその下に来る計画だというふうに認識をしています。 今回
のまちづくり大綱については、これから
の観光振興と商業振興を担うような形で、我孫子市
のこれから先進んでいきたい方向性をここで市民
の皆さんに大きく示しながら、その下で着実な具体的なデータ、あるいは具体的な計画をその下にぶら下げていく、そして6年ごとに見直しをしながらできてくるところ、またなかなかできなくてもう一歩進むべきところという
のを記載していける方向を、この大綱
の中に入れていければなというふうに思っているところです。 その中で、御指摘
のように、日本全体としては人口減少、そして少子高齢化が進む中ではありますけれども、その中で人口が集中しているところは東京あるいは大阪、名古屋
のような大都市圏に集中をしているという現状があります。当然、東葛地区
の中でも、人口が増加しているところもあれば、我孫子や野田市、松戸市
のように人口減少しているところがあるという状況
の中で、やっぱり大きく関わってくる
のは交通問題、そして教育
の問題、子育て
の問題、ここが大きく関わってくるんだろうなというふうな認識をしています。 残念ながら我孫子市
の場合は、御存じ
のように、西側
の常磐線沿線は非常に若い世代が多い。しかしながら、東側
の成田線を中心にした交通
の不便さを、西側に比べると不便さを感じるという現状がありますので、ここを補填していくためには、今
の人口減少からすると成田線
の増発がなかなか厳しいという状況
の中では、バス便も含めた成田線を補完するような交通施策という
のが絶対に必要になってくるだろうというふうには思っています。 それを補うために、シャトルバス
の計画をつくっていたところなんですが、残念ながらコロナ
の影響があって、今ある路線バス、あるいは今あるJR
の便数についても、なかなか乗降客が減ってきているという状況
の中では、なかなかこれを実施をするため
の検証は、テストができないという現状がありました。 この交通
の利便性という
のが大きな課題だというふうには認識していますし、また教育問題についても、文科省
のほうから小中一貫教育を進めていくという大きな方針
の中で、我孫子市としてはこの大きな教育をさらに一歩進めていくためには、どういうことを進めていく
のかという
のは、教育
委員会
のほうで鋭意検討していただいている最中ですけれども、これからもしっかりと、学校
の老朽化と併せながら、さらに進めていく小中一貫教育、子どもたちが本当に実りある教育を、充実した教育を行えるような環境をつくっていく必要があるんだろうなというふうには思っています。 そのほかにも、待機児童ゼロだけではなくて、さらに子育て
のしやすい我孫子
のまちをつくっていく必要があるというふうには認識をしています。 それらをいろんな形で取上げながら、大綱
の中では、我孫子
の魅力をさらに引き出せるような大きな枠を、まずつくっていただきながら、その下にぶら下がる計画を1つずつ具体的にしていきたい、そう考えています。
○議長(
甲斐俊光君)
岩井康議員。 〔岩井康君登壇〕
◆(岩井康君) ありがとうございます。 11月16日
の勉強会
のときに、実は提案された方に聞いたんです。シャッター通りという
のは分かりますかと。分かりますと。じゃ、何か所ありますか。それは答えは返ってきませんでした。 実際にこのシャッター通りありますよね、残念ながら。そのところをどういうふうにしたら解決できる
のかという
のが大きな課題ですよね。 そういう点で高齢化も含めていろんな問題があるわけですけれども、そういったところを含めて、
まちづくりという点で考えますと、やはりこのシャッター通りをなくしていく。そして、若者が本当に我孫子に行こうというふうに言えるような、そういう
まちづくりをつくっていただきたいと思うんですね。 そういう点では、いち早く、
まちづくりビジョンをもうちょっと早く進めていっていただく中で、さらに人口減少
のカーブを緩やかにするということが可能なんだろうというふうに思うんですね。そういう点では、ぜひ多く
の市民
の皆さんに分かるような
まちづくりの提案をどうしたらできる
のかという点で、お考えいただきたいと思います。 私
のほうからは、特に未来につなぐというふうに市長もおっしゃいましたけれども、未来につなげるためには、やはり
まちづくりが基本だろうというふうに思うんですね。そういう点では、ぜひよろしくお願いしたいということをお願いしまして、時間は早いですけれども、私
のほうからは以上で質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(
甲斐俊光君) 以上で
岩井康議員の質問を終わります。
日本共産党野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) 続きまして、
日本共産党の野村貞夫でございます。 質問に入る前に、1点まず申し上げたい件がございます。 大綱1
の(3)につきましては、都合により外させていただきますことを、まず申し上げておきます。よろしくお願いをいたします。 高齢化が進む中、人生100年を健康で有意義に過ごすには、五体満足であることを願い、2019年12月と21年12月議会において、高齢者
の補聴器
の購入に対して市から
の購入費用
の補助をお願いをいたしました。しかし、実現をいたしませんでしたので、新たな状況
の変化を申し上げまして、今回で3度目となりますが、質問をさせていただきます。 (1)です。2度
の質問で
の御答弁では、調査研究してまいりますとし、次には、今度も、国や近隣市等における高齢者に対する補聴器
の補助について
の支援実績や効果等について情報把握に努めてまいりますと
の答弁をいただきました。 難聴になれば様々な問題が生ずることは以前にも申し上げておきましたが、日本補聴器工業会等
の調査によりますと、その効果を何点か申し上げてみたいと思いますが、補聴器をつけたおかげで改善されたことは何ですかという問いには、安心感が48%、会話
のしやすさが40%、自分自身
の気持ちという
のが36%が上位を占めたようです。さらに、使用してから出かけることに自信を持つようになったが70%と答えています。 そして、生活
の質と申しまして、QOL
の改善ということについては、時々と結構役に立っているが89%と多く
の方が、これは複数回答ではありますけれどもお答えをしているようです。そういうことから見ますと、補聴器をつけることで生き生きと生活している姿が目に見えるようであります。 そこで、我孫子市
の現状についてまずお尋ねをいたします。 アとしまして、我孫子市
の65歳以上
の方
の人数は、近々でよろしいんですが、何人おられるんでしょうか。 それからイとしましては、同じように70歳以上
の方は何人おられる
のでしょうか。 それから、先ほど申しましたが、前回
の質問をしました以後、この1年ほど
の間で
の市
の取組についてもお答えいただければと、このように思います。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員
の質問に対する当局
の答弁を求めます。三澤直洋健康福祉部長。 〔説明員三澤直洋君登壇〕
◎説明員(三澤直洋君) アからウを併せてお答えします。 我孫子市
の65歳以上
の高齢者数は、令和4年11月1日現在で4万455人、70歳以上
の高齢者数は3万2,987人となります。令和3年12月議会以降
の取組については、令和4年5月に、補聴器
の補助を求める会と意見交換会を行い、他市
の補聴器へ
の補助事業について
の実施状況や、我孫子市では難聴について、高齢者なんでも相談室で相談できること、さらに難聴と認知症と
の相関関係など
の情報を共有いたしました。 また、国や千葉県から
の補助金
の動向や近隣市
の動向を調査しました。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) ありがとうございました。 そこで、1点、今
の御答弁とも関わりますが、日本老年医学会というところがございますが、そこで
の状況では、60歳で3割
の方、それから70歳で5割
の方、75歳以上になれば7割以上
の方が難聴を発症すると、このように言われて、データとしてございますが、この点について、後
の質問にも関わりますので、御認識いただければと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。三澤直洋健康福祉部長。
◎説明員(三澤直洋君) まずは情報
の提供ありがとうございます。 私
のほうでは、今お話がありました団体等、調査機関等
のデータにつきましてはちょっと把握ができておりませんので、それについて
のコメントにつきましては、現時点ではお答えができない状況になります。 ただ、しかしながら、今
の御高齢
の方たちについて、そういった難聴あるいは難聴と思われるような状態、やはりそういったものがあるということについては認識をさせていただいております。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) 分かりました。 そこで、これに関する1つ
のエピソードといいますか、聞いたような話
の中で1点申し上げたいと思うんですが、ある方が会議
の席で、みんなが拍手をしているので、よく内容が分からなかったけれども、御自身も拍手をしていたら、その方がその会議
の中で
委員長に決まってしまったというようなことがあったということなんですね。それ以後、補聴器を使うきっかけになったと、このようなことが出されておりますが、この前におられる執行部
の方々はお若い方々ですから、補聴器必要でない方ばかりかとは思いますが、このようなことについてエピソードではございますけれども、どのように思われる
のか。この点ちょっとお伺いします。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。三澤直洋健康福祉部長。
◎説明員(三澤直洋君) 個人的な感想としてお答えをさせていただきます。 その方に決まってしまったということについては、その方御本人がその後、どう考えていく
のかということがちょっと分かりませんけれども、場合によっては、そうなったことによって、その後
の生活が少しよくなっていったですとか、そういったこともある
のかなというふうには思います。 ただ、少なからず、それぐらいという
のは失礼なんですけれども、もっと本当に重要なことに対して、安易にといいますか、その話
の内容もよく分からないままに同意をしてしまうですとか、そういったことがあるということはいけない
のかなと思いますので、そこは十分に注意をしていただけるとよろしい
のかなというふうに思います。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) 本当
の一つ
のエピソード
の中で
の質問をさせていただきましたが、こういうような状況も日常的な中であり得るんだというようなことも、ひとつ御認識いただければと、このように思うので質問させていただきました。ありがとうございました。 それでは(2)にまいります。 全国では、この3年間
の中で大きく助成自治体が広がりました。2019年12月議会で私が質問をしたときには20自治体しかございませんでしたが、今年
の10月
の時点で114
の自治体となっています。全体
のこの1年半ぐらい
の間で80%
の自治体がいろんな形で助成を進めていると、こういう結果が出ております。 そういう中でも、特筆すべきこととしましては、東京港区では、住民税
の非課税
の人に13万7,000円
の補助をすると、そして、課税
の方でも半額
の6万8,000円と、そしてまた、つけた後
の機器
の調整もできるようにしているというようなこともございます。 それから新潟県全体では、30市町村があるうち
の26補助をし、残りあと4市だけが実施されていないと、こういうような状況もありまして、また、しかも高齢者だけでなく18歳以上と幅広く、そしてまた補助金も5万円という市町村が多いというようなところもあります。 また、長野県上伊那
の中川村というところがありますが、ここは人口4,910人しかいないところでも1人10万円
の補助をしているという、そういうような状況があります。 千葉県においてはもう既に、前回も申し上げましたが、船橋市や浦安市については、もう従来から補助をしているというところでございます。隣
の印西市についても、この状況としまして、一昨年7月
の市長
選挙で、市長が市民
の要求と議会でも何回か取上げたという質問
の中で、当選をしましたら、その年に自ら補助を2万円とし、50人分を予算化したと、こういうような状況もございます。 そういう点で、他
の都道府県も含めて全国的に補聴器
の補助という点についてはいろいろやられておるようですが、この点について
の御見解をいただければと思います。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。三澤直洋健康福祉部長。 〔説明員三澤直洋君登壇〕
◎説明員(三澤直洋君) 一部
の市区町村においては、それぞれ
の財政状況や高齢者数などにより補聴器
の助成を実施していると考えられます。県内では、浦安市、船橋市、印西市
の3市において、「医師により難聴
のため補聴器
の使用が必要であると証明されていること」など
の要件に該当する場合、助成を行っています。市では、引き続き各市町村
の動向や実施市町村
の効果を注視し、情報収集をしていきます。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) ありがとうございます。 今、いろいろと御答弁もいただきましたが、先ほど言いましたように114
の自治体
の各市町村
の資料を差し上げました。こういう中で、東京
のような、いわゆる裕福というような自治体がある反面、この表
の114番目にありますが、沖縄
の那覇市ですが、ここでは65歳以上
の方について2万5,000円
の補助をすると。それから、非課税世帯をということですね。それから併せて、助成人数を35人というそういうような細かいといいますか、限定されたこのようにしているんですね。全体
の予算は分かりませんが、沖縄
の那覇市
の予算が潤沢だとは思えない状況
の中で、市民
の皆さん
の要求をむげにできないといいますか、そういうようなところから35人という人数
の細かいところまで考えられると、こういうような状況があるわけなんで、先ほども御答弁いただきましたが、こういうような状況があるという点で、もう一度御見解いただければと、このように思います。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。三澤直洋健康福祉部長。
◎説明員(三澤直洋君) まず、先ほども答弁させていただきましたけれども、当然、各市区町村によって財政状況、高齢者数あるいは状況等によって、やはりそこは違ってくるというふうに認識をしています。その中で、いわゆる年を取る、老いるというふうなことは、以前も同等に訪れるというお話をさせていただきました。 そういった中で、この補聴器だけに特化するというふうなことではなく、やはり年を取っていくと、当然、目
の見える状況が悪くなってくる、場合によっては歩行がちょっと困難になってくる、あるいは腰が痛くなってくる、そういった様々な、いわゆる老化というふうなことが出てくると思います。 そういった中では、当然、私たち生まれてから必ず最後をみんなが迎えるようになります。そういった中で、それぞれ平等に年は取っていくけれども、その年
の取り方についてはそれぞれが工夫ができる。そういった中では、今、国保年金課
のほう
のデータヘルス計画
の中でも、やはり早期
の段階でそうならないような対応をしていくというふうなことで、データヘルス計画なども行っています。 そこは私たち、市民それぞれ一人一人が、やはり自分
の年を取っていく状況というふうなものを少しでも意識をしていきながら、それに向けて準備をしていくというふうなこと、あるいはそうならないように早め早めにその対応を取っていく、あるいは生活習慣を見直す等、そういった中で、それがやはり抑えられないかというふうなことをまずやっていかなければいけないんじゃないかなというふうに思っています。 そういった中で、この助成というふうなものに関しては、やはり慎重に、市民
の方たちが納得をしていただけるような予算
の使い方をしていかなければいけないというふうに考えておりますので、市
のほうとしてもそこは十分に、慎重に丁寧に今
の状況を確認していきながら検討していきたいというふうに考えております。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) ありがとうございました。 それでは次に、(3)は先ほど申しましたように取り消していただきまして、(4)に移らせていただきます。 先ほども、人数をお尋ねいたしました。そういう中で、70歳以上
の方が半数としても、1万5,000人を超える方々がおられて、統計上ですけれども、難聴ということでかかっておられる、苦しんでおられる方もいることを皆さん方もお分かりになったことかと、このように思います。 そういうような状況
の中で、この難聴という問題について国会においては情報
の取得に差別があってはならない。人権問題として、支援は当たり前と
の認識はあるかというような質問が行われたときに、厚労省
の担当者は、聞こえは人権問題で、情報を得られることは大切ですと、このような答弁をされております。 また、2017年に開かれた国際アルツハイマー病会議で、認知症
の約35%は予防可能な9つ
の原因により起こるが、その中で難聴が最大
の危険因子であると発表をしております。 このように、医学
の進歩
の中で、耳
の聞こえが人生100年時代においてますます重要なこととなってきた
のではないでしょうか。 この東葛地域
の柏市、流山市、野田市、そして我孫子市
の各市議会において、この12月議会では、この補聴器
の補助
の質問を各市ともしていることを私もお伺いいたしました。先ほども申しましたように、印西市
のように補助金額を決め、当初人数を決めて
の予算化を進めていただくよう、具体的な内容を提案をしたいと思います。 それにつきましては、補助金額を1人3万円、助成人数50人として150万円を来年度、令和5年度予算に組み入れることを提案し、要求をいたします。そして、所得制限なしで、どなたも必要な方を対象として、この50人という枠
の中で補助をしていただくようにお願いをしたいと思います。そういう意味で、この印西市長
のように、議会
の前に自ら
の決断で予算を提案したと、このように、ぜひ我孫子市議会においても、このようなことをなされることをお願いをします。 これについて御答弁をいただきたいと思います。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。三澤直洋健康福祉部長。 〔説明員三澤直洋君登壇〕
◎説明員(三澤直洋君) 補聴器は、低額なものから高額
のものまで様々な種類があり、補聴器を購入しても、合わずに使用を中止したり、小さなものでは、なくしてしまう場合があるなど、補助金として有効に活用されるかどうか検討するべきことが多くあると考えています。 また、国や千葉県から
の補助金や助成金がないため、財源確保
の点からも来年度
の予算に組み入れることは難しいと考えています。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) ありがとうございました。 今御答弁いただいた中で、国や県
の補助金がないという中で難しいという、このような御答弁をいただいたと、このように思いますが、先ほども申しましたように、3万円で助成人数を限定する50人ということで、合計150万円になると思います。これについては、先ほど申しましたように、市民
の1万5,000人以上
の方が不自由を感じておられると、このように思います。そういう点では、この金額をまず出すことにより、市
の財政が赤字になるとは到底思えません。さらに、財政調整基金が記されておりますが、三十数億円だと思いますが、この一部でぜひできる
のではないかと、このように思うわけですが、それについて今後
の見通しといいますか、状況を含めまして、いま一度御答弁いただければと、このように思います。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。三澤直洋健康福祉部長。
◎説明員(三澤直洋君) まず、先ほども答弁させていただきましたけれども、この補助金をつけるに当たって、まずこれが有効に活用されるかどうかということについては、十分な検討がやはり必要だというふうに考えています。 それと、いわゆる限定をするというふうな考え方、こちら
のほうにつきましては、やはり限定をした場合には、当然そこから漏れてしまった方がいらっしゃるといったときに、そこは納得できない市民
の方もいるんじゃないかというふうなことが一つ考えられると思います。 本当にこの障がいがあって耳
のほう
の聞こえが悪いという方につきましては、当然身体障害者手帳
の取得というふうなことが法的にきちんと決められています。今現在、我孫子市で聴覚障害によります手帳を取得されている方が306名いらっしゃいます。聴覚障害
の手帳というものは、2級、3級、4級、6級
の4種類ございます。その中で、聴力
のレベルが70デシベル以上
の方たちということが対象になるんですけれども、その補聴器も、当然、身体障害者手帳をお持ち
の方には補助として出るんですけれども、それもその方
の状況によって変わってきます。そこにつきましては、当然医師
の診断書、意見書等に基づいて、自分に合ったタイプ
のものを選んでいただくというふうなことになります。 そこまで
の、障害者手帳を取るまでには至らないという方に関しましては、先ほどもちょっとお話しさせていただきましたけれども、例えばなかなか聞こえが悪いという方、場合によっては周り
の方たちが少しその辺
のところをサポートしてあげる。例えば、何を言っているかよく分からないということであれば、改めて紙に書いてあげるですとか、そういったところ
の助け合いといいますか、支え合いといいますか、支援といいますか、そういったところも、この補聴器助成というふうなことをもちろんやっていくことも一つ
の方法としてあるとは思いますけれども、その部分についても、市民一人一人がそういったものを意識していただけると、出さなくても、何とか皆さん
の力で賄っていかれるようなものもあるんじゃないかなと、私個人的にはそう思っています。 健康福祉部長として、やはりこの市
の福祉全般を考えていくときに、お金を出して解決するというふうな手法だけではなく、人
のマンパワーによって解決していけるようなものもつくらないといけない、あるいは育てていかなければいけないというふうなことについては、当然意識をしていかなければいけないと思っていますので、また同じような答弁になってしまいますけれども、現時点におきましては、今回
のこの補聴器
の予算化については、慎重にやっていく
のがやはり一番よろしい
のかなというふうに考えております。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) 現時点では補助は難しいと、こういうことを再度申されました。 ただ、先ほども言いましたように、全国的には急速に広がっているこのような補助
の自治体、また具体的な医学会も含めまして出されておりますので、今後、ぜひこの点、当初
の御答弁でも、状況把握を含めて研究をされるということで言われておりますので、今後さらにいろんな形で御検討
の材料としても含めてやっていただくことをお願いを申し上げまして、大綱2に移りたいと思います。ありがとうございました。 大綱2、行き届いた教育を目指してということでございます。 県内
のある小学校では、教員不足が社会問題となり、週刊誌やテレビなどでも取上げられています。本来は、担任を持たないはずだった教務主任がクラス担任を兼務し、2人分
の仕事に追われていると
のことです。朝7時半に出勤し、午後11時過ぎに帰宅する。毎日がぎりぎり
の生活と語っておりましたが、このような実態は特殊な事例かもしれません。しかし、本来、年度初めから学校にいるはず
の先生や、年度途中
の産休、育休、長期療養休暇等
の代替教師
の未配置が慢性化し、学校現場は、コロナ禍もある中で、子ども一人一人を手厚く見る教育から離れてきていることが問題視されています。もちろん教育行政
の第1
の責任は文科省にあり、次に県にあることは承知をしております。その上で、身近に接していただいている地方自治体としても、必要な要求や意見を述べていくことが大事なことだと思います。 そこで、我孫子市において
の現状分析をし、より一層子どもたちに寄り添った教育現場になるために、5点にわたって質問をさせていただきます。 (1)正規で
の必要教員は、今年度4月と9月においては、それぞれ何人不足している
のでしょうか。小学校、中学校別に合計した人数をお答えいただきたいと思います。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。丸智彦教育長。 〔説明員丸智彦君登壇〕
◎説明員(丸智彦君) 未配置数は、小学校で令和4年4月1日に4人、9月1日に7人です。中学校では、4月、9月ともに未配置はございません。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) ありがとうございます。 すみません、4月は、6人、7人でしたね。9月
のことは、どのようにお答えいただきましたか。すみません。もう一度お願いします。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。丸智彦教育長。
◎説明員(丸智彦君) 4月1日が4人です。9月1日が7人です。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) 今御答弁いただいた
のは、小学校、中学校別ということでお願いした、合計でということでよろしいんですか。 (「小学校のみで。今、中学校はございませんので、未配置はありません」と呼ぶ者あり)
◆(野村貞夫君) 中学校はなしと。失礼しました。ありがとうございました。 そうしますと、小学校は今言われたように、いるということですから、この間、全国的な保護者
の方や教職員
のいろんな運動で、1クラス35人というようなことになってきたと思います。これも文科省
の英断といいますか、そういう状況でよかったなというふうに思いますが、ただ、今、人数は少ない状況
のようですが、そういうふうになっていることへ
の要因は何だと、このようにお思いでしょうか。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。丸智彦教育長。 〔説明員丸智彦君登壇〕
◎説明員(丸智彦君) 未配置
の要因は、新規採用教職員が千葉県教育
委員会へ本市が要望した数よりも少なく配置されていることが大きいと考えております。そのため年度当初に必要な講師
の数が増え、講師不足となり配置できない状況にあります。年度当初から不足した状態でスタートしているため、年度途中
の出産休暇取得者や育児休業取得者、療養休暇取得者等へ
の代替講師が配置されない現状です。 今後も、新規採用教職員
の適切な数
の配置と代替講師
の配置について千葉県教育
委員会へ要望するとともに、市教委といたしましても講師
の確保に努めてまいります。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) ありがとうございました。 それで、今、12月ということですが、9月
の時点でも7人
の方がおられますが、3月まで
の間
の代替教員といいますか、そういうような状況はない
のかということですね。 それからもう1点は、今も御答弁いただきましたが、県
の教育
委員会あるいは個別
のいろんなことをやっておられるということですが、具体的に来年度といいますか、そういうようなことにおける状況、見通しといいますか、そういうことも含めて御答弁いただければと、このように思いますが、2点お願いします。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。丸智彦教育長。
◎説明員(丸智彦君) まず12月1日現在で言いますと、中学校はございませんけれども、小学校は11人、今、未配置になっています。 実際この数が改善されるかどうかという
のは、講師
の登録がないと、これは改善できませんので、多分今後も休暇
の取得者が出たら、その後は多分小学校においては補充はされないだろうというふうに思っています。 市教委としまして具体的にやっていることでございますけれども、実際退職した教員に連絡を取って、もう一度教壇
のほうに上がっていただけないかということや、あとは、いろんな広報等に載せることで、免許取得者
の方を実際発掘する中で、学校現場
のほうで働いてもらえないかというようなこと
の努力はしているところです。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) ありがとうございます。 それでは(3)に移ります。 先ほども申し上げましたが、異常といいますか、そういうような勤務形態も出ていることが、実際私も耳にしております。そういう意味では、昨今は働き方改革ということが、民間を含めて公務員
の見直しということも指摘されていろんなところで言われております。 そういう中で、従来であれば、教職は特別職といいますか、そういうようなことで長時間勤務も当然視していたような状況もあろうかと思いますが、そういう点から見まして、この我孫子市内における小中学校
の勤務実態といいますか、そういうような点が具体的にどのようになっている
のか、御報告、御答弁いただければと、このように思います。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。丸智彦教育長。 〔説明員丸智彦君登壇〕
◎説明員(丸智彦君) 本市教職員
の勤務実態は、平成30年度6月と本年度6月を比較しますと、時間外在校等時間が80時間を超えた教職員が、小学校で38名から12名へ、中学校で85名から72名へと減っております。このことについては、平成30年度に作成した我孫子市立小中学校職員
の働き方改革推進プランを基に、ノー残業デー
の徹底、電話対応
の制限、行事や会議
の精選など
の業務改善や、小学校部活動を平日
の活動は週3回を上限とするなど
の方策によって対応してきた効果が現れていると考えております。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) 全体
の人数
の中で
のこの方々
の人数は、少ないとは言えないように私は感じております。一般的に言えば、過労死ラインは月80時間ということで言われておりますんで、統計的なことなんでしょうが、
管理職以外
の教職員では、ある調査では10.7%というふうに私も聞いておるところなんですが、果たして今おっしゃられた人数がどのパーセンテージか分かりませんが、そういう意味では、何人かいてもということではなくて、先ほど言いましたが、やっぱりゼロといいますか、そこに向けて
の取組をぜひ、ひとつ細かい職場
の運営といいますか、そういうことをぜひお願いしたいと、このように思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。 それでは次に(4)に移ります。 日本教育新聞
の今年11月7日付では、小中
の不登校、過去最多、コロナ禍
の影響かという見出し
の記事がございます。そういう中で文科省は、新型コロナウイルス感染症に伴って、学校や家庭における生活や環境が大きく変化し、子どもたち
の行動等にも大きな影響を与えているというふうに出されているようです。 そういうような点からもあろうかと思いますが、市内
の学校では、一時、不登校
の生徒が多くなったと聞いていますが、具体的にこの点について
の御説明をいただきたいと思います。 また問題点や教訓も併せて伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。飯田秀勝教育総務部長。 〔説明員飯田秀勝君登壇〕
◎説明員(飯田秀勝君) 市内中学校
の不登校生徒
の状況は、令和元年度末が136名、令和2年度末は141名、令和3年度末では172名となっています。全国
の状況と同様に増加傾向にあります。 課題は、不登校
の原因が生徒一人一人によって違い、画期的な対応方法がないということです。そのため不登校生徒
の理解と関わりについては、生徒指導ではなく教育相談をしっかり行うことが大切であると考えています。生徒
の気持ち、保護者
の気持ちを理解し、心
の内に思いを寄せて対応することを引き続き行っていきます。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) ありがとうございました。 今、全体
の合計数といいますか、不登校
の人
の人数はありましたが、私も質問しましたところで
の具体的な市内
の中学校における特別な問題点となるべき、そういうようなことは、この間なかった
のかどうか。また、それについて
の教育
委員会として
の問題点と教訓というような点も併せてお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。飯田秀勝教育総務部長。
◎説明員(飯田秀勝君) 今、不登校児童・生徒が増加している傾向についてはお伝えしたところなんですけれども、こちら
のほうは増加している要因
の中には、このコロナ禍
の中で休むということへ
の抵抗感が少し下回ってきたということもあると思うんですけれども、不登校
の原因には家庭
の問題とか、個人
の問題とか、学校
の問題とか様々あると思うんですけれども、やはり一人一人きめ細やかに相談、寄り添って行うことが本当に最も大切な
のかなということで、学校
のほうでも今年度、不登校児童・生徒を新たに増やすことなく、目標に掲げてきめ細やかに対応しているところです。 特に中学校で、何か変わった原因が考えられるかというと、そういうことはないと考えています。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) ありがとうございました。 それで、もう1点、関連なんですけれども、この間、教育福祉常任
委員会
の4月
の勉強会で不登校について
の実態を聞き、心を痛めながら私もこの会議に入れておりましたが、6月と8月、視察や
委員会を重ねて提言も行う中で、新たに教育支援センターという名称も改めたと思います。そういう意味では、このとおり支援になり、そして教育
のセンターと、中心をなすというようなところでぜひ、この組織を生かしていただきたいと思いますが、これについても今後
の対応をお聞かせ願いたいと思います。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。丸智彦教育長。
◎説明員(丸智彦君) 不登校に関しては教育相談センターが中心になって進めているわけなんですけれども、教育相談センター、教育支援センター、そして学校、また県
のいろいろな機関等を活用した中で、子どもたち
の様々な要因等を探りながら、一日も早く子どもたちが学校復帰できるような形、また、今は教育機会確保法で学校だけではないという形になっておりますので、その子に合った支援という
のはどういうものな
のかというところをしっかりと探っていきたいと思います。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) よろしくお願いします。 それじゃ最後
の(5)にまいります。 以上、教育に関する現状と問題点をいろいろとお尋ねをいたしました。多くはこの教育
委員会
の点検・評価報告書
の評価と課題ということで指摘をされている
のを私も読ませていただきました。そういう中で先ほど来お聞きしておりますが、これを解決する根本的な問題については、やはり教職員
の定数
の不足という体制
の問題があると、このように思っております。そういう意味で、幸いなことに、県では来年度
の小学校採用合格者が前年度より136人多いと報道されています。 子どもたちには、少人数学級が図らずもコロナ禍
の中で実証されました。より一層行き届いた教育に向けた教育行政
の答弁をここでお願いをいたしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。丸智彦教育長。 〔説明員丸智彦君登壇〕
◎説明員(丸智彦君) 我孫子市では、我孫子市教育振興基本計画
の重点施策として学校教育
の充実を掲げており、個に応じたきめ細やかな指導や子どもたち一人一人に寄り添った教育を行い、魅力ある学校づくりに取り組んでおります。 今後も、子どもたちをはじめ市民
の皆様
の学びを継続するため、我孫子市教育振興基本計画を着実に推進するとともに、社会
の変化に応じた教育行政を進めてまいります。
○議長(
甲斐俊光君) 野村貞夫議員。 〔野村貞夫君登壇〕
◆(野村貞夫君) ありがとうございました。 まだ、コロナ禍
の中でもあり、先ほど来
のいろんな定数問題なども含めて、教育問題あるいは学校統廃合問題など教育に関わる問題が山積していることかと思います。そういう中で、この教育に関わっておられる方々
の御苦労を思いまして、今後もぜひとも子どもたちに寄り添った教育、行き届いた教育を続けていただきますようお願いを申し上げまして、質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。
○議長(
甲斐俊光君) 以上で野村貞夫議員
の質問を終わります。 暫時休憩いたします。 午前11時47分休憩
--------------------------------------- 午後1時00分開議
○議長(
甲斐俊光君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 傍聴
の方に申し上げます。会議
の支障とならないよう会議中は静粛にし、みだりに席を離れたりしないよう御協力お願いいたします。なお、
マイクユニットに影響を及ぼしますので、携帯電話
の電源をお切りくださるようお願いいたします。 市政に対する一般質問を許します。無所属フォーラム海津にいな議員。 〔海津にいな君登壇〕
◆(海津にいな君) 午後一番
の質問となりますが、寒さも、かなり厳しいこの時期でございます。質問
のほうも準備してございますが、ぜひ、いい答弁をいただけるようにと思っております。質問させていただきます。無所属フォーラム
の海津にいなです。 今、また、コロナ感染が増えて、自分がかからなくても濃厚接触者になってしまうというようなこともございます。そんな中で学生たちは、試験準備にラストスパートをしているところだというふうに思いますが、こうした生活
の変化をもう一度見直してみて、我孫子にとっても大事な環境へ
の取組ということについて質問を何点かさせていただきたいと思います。 まず1点目は、下水道
の整備についてです。 合併浄化槽による形でも我孫子は進展をさせようということが行われていると思いますが、下水道に接続できないような地域においては、そうした浄化槽
の取組がされております。その効果をどう捉えて、また、今後
の我孫子
の下水道行政を進めていく
のか御質問したいと思っております。 以前に、石けんについて本会議及び
委員会で質疑があった際に、
下水道整備がされて、家庭で
の雑排水については、合併浄化槽
の処理で水がきれいになってきているというようなことではございました。自治体では、その取組として水質汚濁防止法に基づき、また河川を汚す窒素やリン
の排出基準を守ることにもなっております。 しかし、我孫子市
の下水道
の普及率という
のは、84%というところでとどまっているようでございます。そこで、石けん利用推進
の立場に立つNPOがございまして、そこでは手賀沼
の汚染は家庭
の雑排水が一番
の原因ではないだろうかとも書いております。そうなってまいりますと、やはりこの下水
の処理
の問題はしっかりと捉えていかなければならないだろうと思います。 そうしたNPO
の先端を行っておりますせっけん
の街は、また印旛沼でも食用
の廃油をリサイクルしてくれている活動
の組織であります。この組織は、柏市に石けん工場も置いております。また、印旛沼
の情報センターという形でも増設して、そこでも石けんを製造しているということでございます。この取組は、千葉県
の特別環境賞も受賞しているという非常に長きにわたってこうした地域へ
の取組で成果を上げている団体であります。 我孫子
の場合は、こうした市民
の活動がある一端で、どのように浄化槽へ
の切替えというものを進めていこうと考えている
のか、お考えを示していただきたいと思います。 また最近では新築
の住宅などにおいても、そうした下水道
の対応という
のが必要になってまいりますが、地域によっては新築
の場所であっても浄化槽
の取組になっているという
のがある
のかどうか、その点について併せてお答えください。 2番目
の石けん
の利用推進についても伺います。 当市に石けん推進
の条例ができた
のは、1981年、昭和56年でしょうかね。議会
の議員であっても、その当時
の市民
の活動状況という
のを知る人は、実際には、そこに時代として動きを感じていたという方ばかりではないだろうと思います。そして平成、令和に転入してきた市民ならなおさらです。そういった市民
のうねりというものを感じていなかったと思いますが。1980年代
のその当時、琵琶湖では赤潮
の問題も起きておりました。そこでも大きな市民運動
のうねりがあって、石けん運動が展開されたというふうに私は理解しております。 こうした中で、石けん運動に対して、合成洗剤を作って販売するという企業においては、そうした企業
の幾つかが日本石鹸洗剤工業会というような形で、その影響についても凝視しておりました。そちら
の見立てでは、合成洗剤が琵琶湖に与える影響という
のは1割程度だろうというふうにも言っていることがありました。そうした研究と、また調査において、リンを含む、また窒素を含む、そうした合成洗剤というものはだんだんに改善が進められてきたという
のは、
委員会や、またそうしたところ
の議員
の質疑
の中でも明示してあります。 結果的に、滋賀県
の場合は、条例が発令されたときには工場へ
の排水規制が厳しくなり、それから家庭
の利用する合成洗剤など
の販売、それから使用
の禁止ということも盛り込まれたということでございます。非常に市民
の力というものが、こうした条例づくりに影響があったということは社会全般に影響したと思われます。 そして、そうした背景
のある中で、手賀沼
の周辺
の住民でも、だんだんに臭いがひどくなってくる手賀沼に注目が行き、そこで市民
の提案でNPO
の石けん工場ができましたり、それから条例
の制定といううねりができてきたんであろうと理解しております。 そこで、では、石けん推進ということをこれまでやってきた我孫子市ですが、そうした我孫子市が関わる施設において、利用
の推進を市としてどのように積極的に取り組まれてきている
のか、改めて伺いたいと思います。 近隣センター
の集会施設、また学校や保育園
の給食施設などもあります。手洗い場で石けんを使うようなことも過去には多かったと思いますが、現状はいかがでしょうか。 改修工事など
の折に石けんを利用するような配慮がされている
のか、今は状況が変わったというふうな考え方な
のか、その辺を確認させていただきたいと思います。 次は、3、環境に関わる市民運動
の意義と今後ということで伺います。 現在、環境を考える市民運動は、手賀沼周辺
の各市に多くあると思います。我孫子だけではないということでございますね。手賀沼
の急激な汚染が、そうした皆さん
の意識を非常に高めてきたということで、先ほども申し上げました石けん工場も開設されてきている
のは、その大きな成果だろうと思います。そしてそのような運動という
のは、本にもなっているということで「手賀沼せっけん物語」ということで報告がされているということも改めて知りましたが。柏市、また当時は沼南町、流山市
の市民
の方たちとともに、我孫子市は合成洗剤追放
の市民運動が起きていたわけでした。 当時
のそのような経過を捉えながら、我孫子市
の場合は市内全域
の廃油回収を行いまして、手賀沼石けん工場へ搬入するという事情になったということでありますが、それはリサイクル運動
の意義をどのように市が捉えてそのようなシステムをつくることになった
のか、そのような市民運動
の意義と、それからまた、今後に関して我孫子市はどのような姿勢で取り組んでいる
のか、改めてお伺いをいたします。 次に4点目、市で
の取組について伺います。 手賀沼浄化
の市民運動は、我孫子はもとより柏市民とともに手賀沼オペラというような形でも、それを訴えるというような活動もございました。また、美手連という組織で手賀沼
の浄化をするということも頻繁に活発に行われております。また、風紀
の問題で、そうした宿泊施設
の遺憾な点を条例によって正していくというようなこともありまして、そうしたことも条例化され、そうしたことがやはり市民
の運動
の時代
のうねりであったんではないかなというふうに思います。 また、もう1点は、市民運動ということと、また当時
の我孫子市
の窮状があったんだと思いますが、分別
のごみ
の収集を全国に先駆けてやってきたということも、我孫子
のやはり市民
のプライドではないかなと私は思っておりますが、こうした市民運動を受けて条例化、制度化してきたものが過去には幾つもあったと思われます。 現在までに継続されている制度が、そこで推進するということが滞ってしまっているというようなことがある
のか。また、時代と合わなくなったときに、どのように改変する、また廃止するというお考えがこの間にあった
のか、その辺をお伺いしておかなければならないと思います。市民生活に反映されてきたことが、また我孫子が取り組んでおります公共施設でも、きちんと反映されてきている
のかどうか、確認させていただきます。 ここで、ほぼ最初
の質問
の4点について、お答えをお願いしたいと思います。
○議長(
甲斐俊光君) 海津にいな議員
の質問に対する当局
の答弁を求めます。
南川秀一建設部長。 〔
説明員南川秀一君登壇〕
◎説明員(南川秀一君) (1)についてお答えします。 合併浄化槽は、生活環境
の保全や公衆衛生
の向上に寄与する汚水処理施設として、現在、重要な役割を果たしています。本市
の汚水処理施設整備
の方針は、我孫子市汚水適正処理構想において、
公共下水道や浄化槽
の特性と経済性を総合的に判断して、地域
の実情に応じた最適な汚水処理施設を選定しています。本年度見直ししている汚水適正処理構想では、本市
の汚水処理施設整備は、現時点において
市街化調整区域の大部分が浄化槽で処理するよりも
公共下水道で処理するほうが経済的であるという結論になっています。これを踏まえて
下水道整備を進めることで、最終目標となる下水道処理
人口普及率は99.8%と想定しています。このことから、今後は
公共下水道の普及に伴い浄化槽は減少する見込みとなります。 今後も効率的に汚水処理施設整備をしていくため、引き続き
公共下水道の整備をしていきますが、下水道未整備地区においては
高度処理型合併処理浄化槽の設置補助を行うことで、併せて水環境
の保全に取り組んでいきます。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
山本康樹環境経済部長。 〔
説明員山本康樹君登壇〕
◎説明員(
山本康樹君) (2)、(3)、(4)について、併せてお答えいたします。 我孫子市では、昭和40年代
の手賀沼富栄養化、水質悪化
の深刻化をきっかけに、環境問題へ
の市民
の意識が高まり、市民から
の直接請求により、昭和56年に我孫子市石けん利用推進対策審議会
の設置及び運営に関する条例を制定し、環境に優しい石けん
の利用を推進する市民運動として活動を続けています。 市では、これまで家庭や学校、事業所などから排出される廃食油をNPO団体が回収し、石けんにリサイクルする資源循環に取り組んでいます。また、学校や保育園で
の食器洗浄などに石けんを使用し石けん学習会や、イベント開催時に環境に優しい石けん
の使い方や環境と
の関わりについて啓発に努めています。 石けん
の利用推進は、市民運動から
まちづくりに発展した顕著な例ですが、そのほかに御質問
のごみ焼却炉に関する取組では、我孫子市は他市に先駆け、市民
の協力を得ながらごみ
の分別を徹底、現在に至るまで継続して取り組まれているところから、現在
の焼却炉
の延命化にもつながっていると考えています。 また、昭和59年5月に施行した我孫子市ラブホテル
の建設規制に関する条例は、当時
のラブホテル反対運動がきっかけとなり制定されたもので、現在に至るまで市民
の良好な生活環境及び教育環境
の保全に寄与していると考えています。
○議長(
甲斐俊光君) 海津にいな議員。 〔海津にいな君登壇〕
◆(海津にいな君) 下水
の問題も、これは非常に即解決したいところですが、なかなか難しいという
のもよく分かることです。そしてその中で、少しずつでも進めようとしている努力という
のは、やはり下水道
の敷設
のデータ
の数字に少しずつ現れていて、他市と比べてみても、その点では非常に努力されているなということは感じております。 目標ももちろん99.8%を目指すということでございますが、これはやはり現在、我孫子だけではないわけですけれど、手賀沼
のワーストワンからだんだんに5位、6位、7位というふうに、改善になってきたかなというところが、また今現在ワースト2という場面になっているという中では、やはり下水処理
の問題を考えなければいけないなということで質問しているわけですけれど、99.8%という
のは現実問題としてどのぐらい
の感覚でやっていくと99.8%に到達できるというふうにお考えな
のか、お教えいただきたいと思います。 それから下水に関する問題
のもう一つは、合併浄化槽で
の処理をされていますが、単独で
の浄化槽という
のも現存していると思いますが、その転換という
のはどういうふうに、そうした状況
の方たちに働きかけをしている
のか、そのあたりを伺いたいと思いますので、下水
の問題についてはその2点をお答えください。 それから、石けん
の利用についてですが、非常に我孫子市は条例
のほかに庁内では連絡会議設置規程というものも持っております。それから、その条例
のほかに協議会という形で
の要綱も持っておりまして、この件については以前に
委員会などで触れられておりますが、庁内では連絡会議というものが設置され、その中
の組織メンバーという中には、副市長を頭に置いて最後
のほう10番目には工務課長ですとか指導課長というふうな人員も組み入れられているということでございます。 この指導課長という
のは、教育
委員会という意味で指導課長というふうな形で
の組織を持った
のか、そのあたりについて分かる範囲でお答えいただければと思います。 石けん利用に関しては、やはりどちらかというと市民運動
のほうで、市民それから消費者
の方たちに依存するところが大きい
のかなと思いますが、最近はマイクロカプセルで合成洗剤に良い匂いをつけるというような問題も非常に難しい観点がございまして、そのあたりをどのように市
の合成洗剤また石けん
の取組という
のにお考えをしっかりとお持ちになっている
のか、伺いたいと思っております。 また、石けんについていろいろな考え方がありますけれど、現在実際に活動されている内容について、もうちょっと詳しく市
の活動、取組ということをやっていらっしゃる
のか、お答えいただきたいと思います。 それは各保育園
の場合でも給食室ありますね。そこにどういう指導をされている
のかという点でも、湖北
の保育園が開設されているところでありますので、その辺も目配りが届いている
のかどうか、そうした点で、もう一度石けん利用というもの
の考え方について
の我孫子市
の姿勢をお示しいただきたいと思います。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
南川秀一建設部長。
◎説明員(南川秀一君) 1点目、今
の現状
の普及率84.7%から99.8%までという
のは、先ほども答弁させていただきましたとおり、我孫子市
の場合は、浄化槽で整備するよりも本下水
のほうを整備するほうが経済的ということで、それで進めているという状況です。 これをいつまでにという話になりますと、当然ながら長い年月かかる話ですので。その間は当然ながら浄化槽というお話は、今
の未普及地区については出てくるという話になると思います。その中で、当然ながら今浄化槽でやられている方、耐用年数等もありますので、その切替えとか未普及地区につきましては、先ほども答弁させていただきましたとおり補助金等を出させていただいて促進を図っていくということで今整備を進めているという状況になっております。 それから、併せまして先ほども言われましたように単独浄化槽等も含めまして、そちら
の高度処理ということで、能力
の高いものということで
の推進と、未普及地区についてはそういった形で設置をしていただくような形を、市としても手助けしていくということをやっているということで御理解いただければと思います。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
山本康樹環境経済部長。
◎説明員(
山本康樹君) 先ほど御質問
のありました石けん利用推進協議会
の件なんですけれども、協議会は協議会
のメンバーが石けん講習会だったり、いろんな普及に対して活動を現在もしております。 御質問
のあった連絡協議会、連絡会ですね。連絡会は市
の職員が中心となっているものなんですけれども、これについては、もう一つ石けん
の審議会があるんですけれども、そこで決まったことというか、やる施策について市はどういうふうにやっていくかということを協議する場であります。 以前というか、先ほど答弁しましたけれども、学校とかそういった公共施設
の油をNPOが回収してというような仕組みを構築したという
のは、この流れでやったという経緯があります。現在は、石けん
の新しい取組という
のがありませんので、そういった会議は開催していないという状況になります。 2つ目
の合成洗剤
のマイクロカプセルによる香りをつけたりという件なんですが、一時期ちょっとはやりみたいな形で、かなり香り
の強い洗剤が出ていた時期もありましたけれども、ちょっとその辺が相談というか苦情も世間的にもあったというところがありまして、現在では各合成洗剤も香りを控えたり、無臭
のものを出したりして、
民間事業者としては対策をしている
のかなというふうに感じております。 3つ目
の市
の取組については、先ほど申し上げましたけれども、石けん利用推進協議会と一緒になって、SNS
の発信だったり、消費生活展で
の周知だったりそういった、現在では販売店舗
の調査だったり、石けんについてもう一度、今こちら
の目的が、合成洗剤にちょっと影響があるということで石けんを推進していくという目的でしたので、現在、以前と比べて下水も普及しまして家庭
の排水が直に手賀沼
の環境に影響するという
のが少なくなってきたということもありますので、私
のほうとしては今目的をもう一つ見直して、環境に優しかったり、体に優しい石けんを推進していくような目的にできる
のかどうかという
のを、今、協議会と一緒に考えていっているというところであります。
○議長(
甲斐俊光君) 海津にいな議員。 〔海津にいな君登壇〕
◆(海津にいな君) 再度質問させていただきますと、下水
の観点から、浄化槽
の転換ということについては、はっきりとした明確な対応という
のをお聞きすることができなかったと思いますが、実際に単独
の浄化槽から合併にするとかという
のをどのような形で問いかけていく、そういったことに協力していただくというようなことはなされている
のかどうかという
のを確認させてください。 それから、先ほど申し上げましたときに、庁内
の連絡会議という
のを設置されていて、これもほぼ石けん
の条例ができたときに設置されたので、そこ
の中
の組織を、メンバーとして指導課長とある
のは、どういう指導課長な
のか、さっきその辺
の質問した
のに漏れていたような気がしますので、そこ
のところを再度お示しいただけたらと願います。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
山本康樹環境経済部長。
◎説明員(
山本康樹君) すみません、合併浄化槽
の補助についてはクリーンセンター
のほうで担当していまして、それをホームページに掲載もしております。 もう一つ石けん
のほう
のメンバー
の関係なんですけれども、これ教育
委員会
の指導課だというふうに認識しているんですけれども、それは当時、学校給食
の廃油だったり、石けんを作ったものを学校で使ってもらったりというところで、メンバーに入っていたというふうに認識しています。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。青木章副市長。
◎説明員(青木章君) 合併浄化槽から下水道へ
の転換に関してちょっと補足をさせていただきますと、基本的には下水道工事が完成をして処理区域に編入された場合には、できるだけ市民
の皆さんには下水道へ
の接続をお願いしておりますが、それまで
の間、もう既に合併浄化槽を設置している家庭につきましては、合併浄化槽も大変高価なものですので即転換という
のはなかなか難しいものですから、やはり建て替えや浄化槽を更新するときには新しく下水道へ
の接続をお願いするというようなことで、下水道区域になったところについてはできるだけ下水道をお願いしているという状況です。
○議長(
甲斐俊光君) 海津にいな議員。 〔海津にいな君登壇〕
◆(海津にいな君) ありがとうございました。 やはり石けん推進
の方たち
の声
の中では、当時
の青木さん、よくやってくれたわよねというような声もありました。やはり、この推進するとき
の条例化という
のは、思いがおありになったんだろうなと思いますし、今
のお答えですと、まだ不十分かなというところありますが、時間も限られますし、やはり問いかけていくということはしっかりやっていただきたいと思いますし、やはり指導課という
のがどこな
のかというと、今判明した
のは教育
委員会ではないかなということでしたけど、今聞いてみると、そこでどういう泡泡石けんが使われているかという
のも、やはり石けんオンリーではないと思いますけれど、そうしたところもちょっと指導が行き届いている
のかどうかという
のが気になりましたので、今後検討していただきたいと思います。 では、2
の市民憲章、田園教育文化都市について質問をいたします。 憲章
の意義という
のは、やはり問いただしていかなければならないと思います。どのように市民憲章を捉えて市政運営をされている
のか、この点については特に市長に思いも込めて、このところ
の考えを16年4期
の中でずっと考えられていた答えがどのように出てきている
のか、お伺いしたいと思います。 それから文化都市という、田園教育文化都市ですから、文化都市という
のをうたう
のはとても意味はあると思いますが、市長は今現在、市民会館がない、そしてほか
のまちにある郷土資料館が、これもできていたことがなかった。また、過去に市民プールがありましたが、これも廃止となりました。こういうような状況を捉えながら、市長
の職に就いたわけですが、今現在、市長として今後、文化都市
の条件に合うような標準装備
のまち、文化的な都市にしていただきたいと思いますが、御決意をお伺いしたいと思います。 また3点目、田園教育文化都市という
のがその憲章
の中にございますが、教育長は、この点はどのような観点で市
の教育に市民憲章を反映していかなければならないというふうなお考えもお持ちな
のか、お伺いしたいと思います。 そして4点目、平和と国際推進について伺いたいと思います。 これはやはり、今、ウクライナとロシア
の非常に邪悪な戦争状態がありますが、こうした中でやはり我孫子市としては国際的な見地からも平和を考えていくべきだろうというふうに思いますし、昨日
の平和事業、たくさん
の方が中学生
の演劇を演じる姿を熱心に見ていらっしゃいました。そうしたことができる
のも、やはり市長にそうした平和事業へ
の思いがあり、それこそ条例がスタートした
のは星野市長になってからでございました。私もその点は、やはり市長はそういう強い思いがおありな
のかなと思っております。 4期
の中で、聞いたところによりますと、12回ずっと広島・長崎
の中学生
の派遣にも同行されていたということでした。コロナもありましたから、どこかで行かれないときもあった
のかなということですが、初心貫徹ということか、常にそういうふうな取組をされていましたので、その辺
のことを振り返って、御自身
のお考えをお述べいただきたいと思います。 また、平和と国際的な視点から伺いたいと思いますが、実は英国
のエリザベス女王が先月お亡くなりになって、皆さんがそのことに注目したわけですが、我孫子と英国
のつながりという
のは、白樺派を通して、バーナード・リーチ
の我孫子滞在というところに深く関わっているかと思います。そして、過去にエリザベス女王が訪日されたとき
のレセプションで、天皇陛下また皇后陛下に対して、そのときは昭和天皇
のときでございますけれど、そのときに英国からはバーナード・リーチ
のエッチング
の作品が贈られたということでございます。 やっぱり日英
の関係を回復するためにも、平和とそして友好ということを重んじて
のそうした作品
の選び、選択されたんだと思いますが、この難しい時期に、我孫子市がそうした状況
の中で、何らかゆかりがあったということを示す
のも、我孫子市
の姿勢ではないかと思いますので、そうしたつながりについて我孫子市民
の中にも再度お伝えしていくというようなことは取り組まれたらいかがかなと思うところですが、御見解はいかがでしょうか。 それから、文化スポーツについて5点目にお伺いいたします。 過去から現在において、スポーツも一つ
の文化として非常に重要なわけですけれど、特に市民が感じられるように、スポーツに関わる市民栄誉章を受章された方などには、さらに年間で何度か御協力を仰ごうというお考えがある
のかどうか、ぜひお伺いさせていただきます。お願いします。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。 〔市長星野順一郎君登壇〕
◎市長(星野順一郎君) 私からは1、2、4、5についてお答えをいたします。 まず(1)です。 我孫子市
の市民憲章は、昭和55年7月1日迎えました市制施行10周年を記念し、よりよい
まちづくりのために、市民共通
の願いと目標を表し、市民が自覚と責任を持って
まちづくりに参加するため
の手引として生活
の中で実践されることを願い、昭和56年1月15日に制定をされました。 制定に当たりましては、私たち
の手で市民憲章を合い言葉に、市議会議員や市職員を含む市民代表36名で市民憲章制定協議会を発足させ、幅広い年齢層から寄せられた730点も
の憲章文案を基に十数回
の会議を経て、前文と条文5条から成る現在
の市民憲章が完成をいたしました。 こうして制定された手づくり
の市民憲章は、
まちづくりへ
の参加や市政運営について直接的に規定をしたものではありませんが、市民
の皆様一人一人
の行動
の約束事としていただくことが、住民同士
のつながりが生まれ、地域へ
の愛着が育まれ、
まちづくりへ
の参加意欲が湧いてくるものだと考えています。また、私たち行政側が市政を進める際
の指針にもなるものと考えています。 今後も機会を捉え、市民憲章を周知しながら、市民
の皆様がふるさと我孫子を愛し、市民として誇りを持っていただけるよう取り組んでまいります。 次に(2)についてです。 市民会館は、市民が集い、学び、発表する交流拠点として、文化芸術活動から各種イベントまで幅広い利用に対応できる多目的施設であり、必要な施設だと捉えています。市では文化交流拠点施設建設構想案を令和元年に作成をし、市
のホームページ
のほか、近隣センター、行政サービスセンター、公民館などで閲覧できるようにしてまいりました。令和4年5月には、構想案を広く知っていただくとともに多く
の方々から御意見をいただくため、eモニターアンケートを実施をいたしました。文化交流拠点施設
の建設には多大な費用を要することから、持続可能な財政運営につきましても考慮をし、慎重に検討を進めていきたいと考えています。 郷土資料館につきましては令和2年度に策定をし、国から認定を受けた我孫子市文化財保存活用地域計画において市域全体
の歴史や文化を網羅する展示施設がないという現状を鑑み、歴史文化を網羅した博物館、郷土資料館
のような展示施設を整備をし、周辺施設と併せ自然と文化について学ぶことができるよう進めていくと記載をし、整備手法や内容等について研究を進めているところです。 市民プールにつきましては、建設に多額
の費用と維持費がかかることから、現在
の財政状況を考慮すると、今後新たに市民プールを設置することは、大変困難であると考えています。現在、市民利用カードを提示すれば、市内
の民間スポーツクラブ1か所と、取手グリーンスポーツセンター
のプールが割引料金で利用できる制度を整えておりますので、市民
の皆様
の利用促進を図れるよう、より一層周知を進めてまいります。 次に(4)についてです。 我孫子市は、核兵器
の廃絶と恒久平和を願い、昭和60年12月に平和都市を宣言し、これまで広島・長崎へ
の中学生派遣事業をはじめ、派遣したOB、OGが講師となり、自身が現地で学んだことや感じたことを市内
の小学生に伝えるリレー講座
の実施や、毎年8月に平和祈念式典を開催するなど、平和事業へ
の取組を市民
の皆様とともに推進をしてまいりました。 平成21年には、被爆地及び世界
の約8,200を超える都市が加盟する平和首長会議
の一員となり、核兵器
の廃絶を目指す加盟国
の思いと同調し、核実験を繰り返し行う諸外国に対し幾度となく抗議文を発送しています。 また、平和
のシンボルとして、広島市から被爆アオギリ2世、長崎市からは被爆クスノキ2世
の苗木を譲り受け、手賀沼公園に植樹を行ったほか、広島市
の協力を得て分火いただいた広島平和記念公園
の平和
の灯(ともしび)を我孫子市
の平和
の灯(ともしび)として、核兵器がなくなるまで灯し続けています。 さらに、原爆
の子
の像
のモデルとなった佐々木禎子さんが生前に折った貴重な折鶴を禎子さん
の親族から寄贈を受け、アビスタにて常設展示を行うなど、平和に関する様々な事業に力を注いでまいりました。 これまでに実施してきた事業は、戦後77年が経過し、戦争体験者や被爆者
の方々が減少している現状や、諸外国において繰り返される核実験、国境を越えた争いが絶えない中で、戦争
の恐ろしさや平和
の尊さを若い世代につなぐ取組として、大変意義あるものと捉えており、これからも市民
の皆様
の協力
の下、平和事業を進めてまいります。 国際化
の推進では、11月27日に我孫子市国際交流協会と
の共催により実施をした第30回あびこ国際交流まつりにおいて、キプロス共和国に駐在されていた前日本国大使
の御自宅がこの我孫子市にある御縁を生かし、御挨拶をいただきました。このことにより我孫子市とキプロス共和国
の新たな交流が実現したところです。 こうした取組を一つ一つ、大切にしながら、今後も国際化
の推進に努めてまいりたいと考えています。 次に(5)についてです。 我孫子市では、文化またはスポーツ
の活動により広く市民に敬愛され、社会に明るい希望を与え、我孫子市
の名を高めていただいた方に、我孫子市民文化スポーツ栄誉章を贈り、その栄誉をたたえています。これまでに顕彰した10名
の方は、いずれも各界で活躍されている方であり、日頃より極めて多忙な毎日を送られているため、年間を通じて市
の事業に協力を仰ぐことは難しいと考えています。このため受章者
の方々には、市
のPRやイベント等で
の講師など、可能な範囲で
の御協力をお願いしています。 第1号
の受章者である青木功さんは、我孫子で
のゴルフ体験がプロゴルファーとして
の第一歩であったと日頃より各地で語られ、我孫子ふるさと大使として市
の魅力を広く伝えていただいております。 平成19年に顕彰したバードカービング
の第一人者である内山春雄さんは、創作
の合間を縫って小学校で
のバードカービング
の指導や、ジャパンバードフェスティバル
の実行
委員として御協力をいただいています。 令和2年
の市制50周年に合わせて顕彰した公益財団法人日本サッカー協会
の田嶋幸三会長は、顕彰以前から日本サッカー協会
の社会貢献活動であるこころ
のプロジェクト、夢先生事業を紹介してくださり、スポーツ
の一線で活躍されているアスリートたちが我孫子市内
の小中学校を訪れ、子どもたちにスポーツを通じた夢や感動を伝えていただいているほか、名誉市民選考
委員会
委員にも就任をいただくなど、市を側面からサポートしていただいております。 さらに、昨年顕彰した車いすラグビー選手
の今井友明さんは、白山中学校で車いすラグビー体験会を開催し、自身
の経験を踏まえ、子どもたちに知り合った相手に障害がある場合は、何を工夫すれば一緒にできるかということを考えてほしいというメッセージを送ってくださいました。また、市民主催で、今井さん
の講演会が行われたとも聞いています。 このように、顕彰者皆様
の状況に合わせ柔軟な形で御協力をお願いすることにより、市民
の皆様がスポーツや文化に触れ、親しみを感じる機会が増えているものと考えております。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。丸智彦教育長。 〔説明員丸智彦君登壇〕
◎説明員(丸智彦君) 私からは(3)についてお答えします。 本市
の教育行政
の最上位計画である我孫子市教育振興基本計画には、市民憲章
の中でうたわれている「心と体をきたえる」、「子ども
の夢を育てる」、「ふるさとを愛し、文化を高める」に関連する施策が位置づけられており、市民憲章
の理念は我孫子市
の教育に十分に反映されているものと考えております。 今後も子どもたちをはじめ、市民
の皆様
の学びを継続するため、我孫子市教育振興基本計画を着実に推進するとともに、社会
の変化に応じた教育行政を進めてまいります。
○議長(
甲斐俊光君) 海津にいな議員。 〔海津にいな君登壇〕
◆(海津にいな君) ありがとうございます。 次は、またスポーツに関するオリンピック
のことなんですが、そのオリンピックレガシーというものを大切にするという
のも国際オリンピック
のテーマでございました。 1点目、嘉納治五郎銅像
の市民運動
の評価について伺います。 また2点目は、ホスピタリティ
の精神という
のもオリンピックで大事にされますが、おもてなし、そういう点で我孫子がどのようにその選手たちに関わった
のかということをお示しいただきたいと思います。 パラリンピックについては多少、今市長が触れてくださった点もありますけれど、どのような障害者として
の接点、理解を広めるように場をつくっている
のかお答えください。 また、国際的な観点では、姉妹都市提携などという
のもこのオリンピックが一つ
の我孫子
の一時期をつくる
のではないかと思いますが、そのあたりはスロベニア
の交流もございましたが、何か進展がある
のか、障壁がある
のかお答えください。 4点お願いいたします。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。菊地統生涯学習部長。 〔説明員菊地統君登壇〕
◎説明員(菊地統君) (1)についてお答えいたします。 平成30年、我孫子
の文化を守る会より、大正時代に我孫子に文人たちが集うきっかけとなった嘉納治五郎師範を顕彰するため嘉納治五郎別荘跡である天神山緑地に嘉納治五郎師範
の銅像を建立したいと
の相談が市にありました。文化・スポーツ課が窓口となり協議を重ねた結果、発起人である我孫子
の文化を守る会が銅像建立基金を立ち上げて寄附募集を担い、市は銅像
の型を所有している台東区立朝倉彫塑館と
の調整や、嘉納治五郎師範
の業績について広告宣伝するため
の講演会と展示会
の企画を担い、資金調達を支援することとなりました。 講演会では、師範が校長を務めた東京高等師範学校
の系譜を引く筑波大学や、設立した講道館
の協力を得ることができ、展示会では市と市民が所蔵している師範
の書
の展示を行うなど、多く
の参加者を得て盛り上がりました。最終的に約500も
の個人、団体、法人から寄附を集めることができ、令和2年4月に銅像
の除幕を迎えることができました。 平成30年に改正された文化財保護法では、地域
の宝である文化財を次世代に引き継ぐことを目指し、地域住民と行政が一体となった文化財
の保護と活用
の取組を推進しています。嘉納治五郎師範
の銅像建立に関わる一連
の事業は、我孫子
の文化と歴史を愛する多く
の市民と市が一体となって進めた取組として、高く評価すべきものと考えています。 次に、(3)についてお答えいたします。 これまで、千葉県から
の委託を受けてオリンピック・パラリンピックを活用した教育を推進するため、久寺家中学校と湖北小学校をオリンピック教育推進校として指定し、久寺家中学校では、パラ・パワーリフティング、車いすテニス
の体験会や講習会を行い湖北小学校では、車いすバスケット
の体験会と講習会を行ってきました。また、昨年度
のパラリンピック学校連携観戦では、子どもたちは、パラリンピアン
の力強い競技だけではなく、スタッフ
の丁寧な対応や会場
の雰囲気にも感激し、目を輝かせていました。未来を担う子どもたちにとって、共生社会
の実現に向けた教育的要素が大きかったと考えております。 現在は心
のバリアフリー教育として、児童・生徒がパラスポーツ
の楽しさ、
ボランティア精神、障がい
のある方へ
の理解等を身につけられるよう、これまで
のオリンピック・パラリンピックを活用した教育を無形
のレガシーとして継続して実施しているところです。 本市では、今年度スポーツ推進計画
の策定を予定しており、重点施策
の一つとしてパラスポーツ
の推進を掲げています。障がい
の有無にかかわらず、誰もがスポーツに親しみ、楽しむことができるよう、障がいをお持ち
の方と健常者がともに参加できるイベント
の開催や、障がい者スポーツ体験事業など、障がいをお持ち
の方について
の理解を深めることができる機会を今後も提供してまいりたいと思います。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。 〔市長星野順一郎君登壇〕
◎市長(星野順一郎君) 私からは(2)についてお答えいたします。 オリンピック開催前に実施をされましたスロベニア共和国
の事前キャンプ期間中は、新型コロナウイルス感染症
の影響により歓迎セレモニーを自粛をいたしましたが、市
の歓迎
の気持ちを少しでも伝えられるよう、聖火リレー
の盛り上げに御協力をいただく予定であった市内中学校と我孫子高校
の吹奏楽部、中央学院高校
のチアリーディング部、書道部によるパフォーマンス、市民団体による太鼓演奏や演技に加え、子どもたちから
のメッセージなど
の応援動画を作成し、視聴をいただいたところ、感激したスロベニア共和国
の選手団から撮影に参加した方々に対し感謝
の動画が送られてきました。 また、市内
の子どもたちとオリンピック選手と
の交流
の実現に向け、幾度も検討を重ね、国
の新型コロナウイルス感染対策ガイドラインを遵守し、競技を終えたスロベニア共和国女子柔道選手と我孫子中学校、中央学院高校
の柔道部員や市内
の柔道クラブに通う子どもたちと
の事後交流会を実施し、この取組が多く
のメディアに取り上げられました。 交流会では、選手と子どもたちと
の直接的な接触は避け、練習
の様子などを見てもらいながら、実践的なアドバイスをいただく形となりましたが、子どもたちは選手に対し積極的に質問を投げかけるなど、子どもたちにとってすばらしい思い出となる事業となりました。 交流会に参加したスロベニア共和国
の選手団からは、困難なときに支援をしてもらい感謝しています。いつかまた我孫子に訪れ交流をしたいと温かいお言葉をいただいております。 さらに、オリンピック後に、市民プラザにおいて、東京2020オリンピック・パラリンピック事前キャンプを振り返る、東京2020大会、我孫子市ミュージアム、スロベニアありがとう展を実施をし、展示会にお招きしたスロベニア共和国
の駐日大使から、我孫子市
の思いやりに対し感謝
の意が表されました。 今後も、スロベニア共和国と
の交流を大切にし、子どもたち
の思い出に残るような事業を展開してまいりたいと考えています。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。山元真二郎企画総務部長。 〔説明員山元真二郎君登壇〕
◎説明員(山元真二郎君) (4)についてお答えします。 昨年、オリンピック
の事前キャンプを行ったスロベニア共和国とは、11月27日に開催したあびこ国際交流まつりにおいて、スロベニア大使館と連携し、スロベニア共和国を紹介するブースを出展していただきました。また、ホールでは、スロベニア共和国
の紹介動画を放送し、来場者
の方々にスロベニア共和国
の魅力を知っていただきました。 スロベニア共和国をはじめ諸外国と
の姉妹都市
の提携に向けては、市役所内における交流推進体制
の整備や、市民、市内事業者
の参画、相互
の都市交流に合った事前
のニーズ調査、実施事業
の抽出など様々な課題があると捉えており、現在
のところ提携
の予定はありませんが、市といたしましては、引き続き我孫子市国際交流協会と連携しながら、これまで行ってきたスロベニア共和国と
の交流を継続するとともに、より友好的な関係を築いていきたいと考えております。
○議長(
甲斐俊光君) 海津にいな議員。 〔海津にいな君登壇〕
◆(海津にいな君) オリンピック、3月までパラリンピックですとか続いていた
のが、ついこの間
のようでございますが、オリンピックレガシーについては、今、やはりきちっと確かめておきたいと思いまして質問いたしました。 そして、それに浸っているばかりではできませんが、商業と観光について、次に質問いたします。 教育機関と
の関連について伺いたいと思います。学校ではどのような取組をされている
のかお答えください。 また、観光振興計画推進
委員会というものがございますが、これについては今回
の商業観光まちづくり大綱とどのような積み重ねがある
のかお答えください。 そして、商業観光振興へ
の懸念ということで、アンケートにも出てまいりましたが、この辺
のこと
の不安
の解消はどのような対応をする
のかお答えください。 また、
まちづくり大綱
の素案
の中には、コアコンピタンスというようなことで、我孫子
の強力な魅力というものを集約するということを掲げておりますが、そのあたりはどのように集約できた
のかお答えください。 また5点目として、宿泊、DX
の活用ですが、我孫子市はやはりその点ではいろいろな問題がございます。今後この辺をどのように解消し、また、国はデジタル田園都市構想というものも予算化しておりますので、ここに対する提案などを……
○議長(
甲斐俊光君) 海津議員に申し上げます。時間となりましたので質問を終了してください。
◆(海津にいな君) お答えください。以上です。
○議長(
甲斐俊光君) 5番は途中だと思います。4番までお願いします。 答弁を求めます。丸智彦教育長。 〔説明員丸智彦君登壇〕
◎説明員(丸智彦君) (1)についてお答えします。 金融経済教育は、お金や金融
の様々な働きを理解し、それを通じて自分
の暮らしや社会について深く考え、より豊かな生活や、よりよい社会づくりに向けて主体的に行動できる態度を養うことを目的としています。 学習指導要領においては、小学校家庭科と中学校技術・家庭科で
の「消費生活・環境」
の学習、中学校社会科で
の公民的分野、「私たちと経済」
の学習、また特別
の教科、道徳において扱われています。 教科で
の学習を中心にしながら、教科横断的な視点で教育課程を編成し、児童・生徒が発達段階に応じて金融に関する基本的な仕組みや考え方を身につけていくことが…… (「金融なんて聞いてないよ、質問で。聞いたことだけ答えればいいじゃない。教育機関
の関連で商業
の金融なんて聞いてないでしょう、今、質問で。議長が仕切らなきゃ駄目だよ、そんなもの」「続けてやればいいじゃない」と呼ぶ者あり)
○議長(
甲斐俊光君) 市
の取組だけです。
◎説明員(丸智彦君) よろしいですか。 我孫子市では外部講師を招いて、毎年租税教室を開催しています。 観光教育は、「観光資源へ
の理解・関心」「観光
の現状・役割理解」、「観光資源
の魅力を自ら体験・発信する力」を養うことを目的としています。学習指導要領で
の位置づけはありませんが、観光庁より社会科と
の親和性が高いとして取組を推奨しています。 観光教育では、児童・生徒と地域
のつながりを促進させ、郷土愛を育み、地域へ
の愛着を醸成することが期待されています。我孫子市では、小中一貫教育
の中で、「ふるさと我孫子を愛し、誇りに思う子ども
の育成」を目指しています。小中一貫教育では、「Abi-ふるさと」カリキュラムを活用したり、中学校区独自
の地域性を生かした「ふるさと学習」を推進したりしています。今後も、小中一貫教育を推進する中で、観光教育
の視点を取り入れてまいります。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。
山本康樹環境経済部長。 〔
説明員山本康樹君登壇〕
◎説明員(
山本康樹君) (2)についてお答えします。
商業観光まちづくり大綱の策定に当たっては、商業観光方針検討会において検討しています。これまでに10回
の検討会を開催し、検討
委員の皆様と議論を深めてきました。商業振興や観光振興に期待されていることや、取り組むべきことを明らかにするためKJ法というブレインストーミング
の技法を用いてアイデアを出し合いました。そして、その場でアイデアを整理し、事務局にて報告書
の素案を作成し……
○議長(
甲斐俊光君) もう少しゆっくり答弁をお願いいたします。
◎説明員(
山本康樹君) 次
の検討
委員会で検討
委員の皆様に報告、さらに修正を加えるという方法で報告書としてまとめました。この報告書については、ホームページで公開しています。 また、そこから着想を得て、商工観光
まちづくり大綱
の素案を作成し、検討
委員会で報告し、出た意見を踏まえて、さらに修正を加えるという方法で作成を進めてきたところです。 一方、これまで
の観光振興計画推進
委員会は、現行
の観光振興計画
の推進と進捗
管理を任務とする
委員会です。当該
委員会において、これまで計画
の推進と進捗
管理を行っており、
委員会で
の内容を踏まえ、このたび
の大綱を練り上げてきたものになります。 次に、(3)についてお答えします。 これから
の我孫子市では、人口、特に生産年齢人口
の減少が見込まれています。検討会で
の議論やアンケートなどから、我孫子市
の強みである優れた日常生活環境を守り、高めていくために、商業や観光を振興することが従来以上に重要性を増していくものと考えています。 一方、観光客が増加することで、騒音や治安、混雑など
の面で不安を感じるという声も寄せられていましたが、現実的には、急激に観光客が増加することは考えにくく、時間軸
の長い取組になりますので、柔軟に対応できるようモニタリングしながら推進していきます。 次に、(4)についてお答えいたします。 コアコンピタンスについては、
商業観光まちづくり大綱の素案
の中
の市民アンケート
の分析結果を要約したページに記述した事項です。そこにはアンケート
の回答から読み取れるものとして、健全さと持続可能性を大切にするライフスタイルである「ロハス」が我孫子市
の中核的な強みであると考えているとお聞きしています。
○議長(
甲斐俊光君) 以上で海津にいな議員
の質問を終わります。 公明党木村得道議員。 〔木村得道君登壇〕
◆(木村得道君) 公明党
の木村です。大綱2点について個人質問を行います。 大綱1点目教育福祉行政。 発達性読み書き障害(ディスレクシア)について伺います。 発達性読み書き障害であるディスレクシアは、学習障害
の一つ
のタイプとされ、全体的な発達には遅れはないのに文字
の読み書きに限定した困難があり、そのことによって学業不振が現れたり、二次的な学校不適応などが生じる疾患です。知能や聞いて理解する力、発話で相手に自分
の考えを伝えることに問題がないとしても、読み書き
の能力だけに困難を示す障害
のことを言います。 ディスレクシア
の主な特性は以下
のとおりとされています。 1つ、通常
の読み書き
の練習をしても音読や書字
の習得が困難。2つ目に、音読ができたとしても読むスピードが遅いということ。3つ、漢字や仮名
の形を思い出すことが難しいため文字が書けない、またはよく間違える。4番として、文字を書くことはできるが、その文字
の形を思い出すまでに時間がかかるため、文章を書く
のに非常に時間がかかる。 ここで留意しておきたいことは、ディスレクシア
の子どもは、文字が読めないと表現されることが多い
のですが、これは誤りであり、正しくは読む
のが極端に遅いし、よく間違えるという表現になるという点だと言われております。一文字読む
のに時間がかかり、間違えることもあるといった状態で、読むだけで疲れてしまって、意味を把握する段階まで至りませんし、読書に対する拒否感を感じてしまうことになります。その結果、語彙や知識が不足して学業不振が著しくなっていきます。さらには心身症や不登校といった2次障害
の状態になってしまうこともあると言われています。 日本では、大規模な調査は行われていないようでありますけれども、文部科学省による2012年
の学齢児童・生徒に関する調査では、読むまたは書くに著しい困難
のある児童・生徒
の割合は2.4%程度。また一説には、日本
の小学生
の約7から8%存在するとも言われております。いずれにせよ、ディスレクシアは周り
の人が理解し適切なサポートをすることで困難さを軽減することもできるとされています。 そこでディスレクシアへ
の適切なサポート体制について確認をさせていただきます。 質問
の1点目、市内小中学校においてディスレクシア
の疑いがある児童・生徒をどの程度把握されている
のでしょうか。 また、ディスレクシア
の疑い
のある児童・生徒を早期に発見できるよう取り組むことも必要と考えておりますけれども、現在学校現場では、どのような検査あるいは掌握を行っているんでしょうか、お聞かせください。 質問
の2点目、ディスレクシアは、家庭や地域、学校それぞれでできるサポートが考えられます。例えば学校においては、黒板をノートに書き写すかわりにタブレットで写真を撮る、あるいはタブレット端末に文書を入力するということも障害
の軽減になります。また、宿題
の提出をタブレット端末で提出することや、教科書についても、デジタル教科書
のルビ振り機能や、音声読み上げ
の機能を活用することも効果的と考えます。障害
の困難さを軽減するため、学校現場においてタブレット端末
の活用やデジタル教科書を効果的に活用できるよう、教育
委員会から
の後押しが必要と思われます。御見解をお聞かせください。 質問
の3点目、学校現場でディスレクシアが発見された際、保護者と
の連携を十分に図ることも重要です。教育現場のみならず、専門医
の診断を必要とする場合もあり、医療機関へ
の接続をスムーズに行うことや、早期療養につなげる必要性もあると考えます。サポート体制
の考え方についてお聞かせください。 質問
の4点目、ディスレクシアは、何より保護者
の理解が欠かせません。また、合理的配慮へ
の理解を他
の生徒・児童や保護者に周知することも必要です。特別扱いしていると
の誤解から、いじめなどにつながることを恐れ、合理的配慮を受入れられないことを防ぐ必要もあります。まずは保護者等を対象に、発達性ディスレクシアに関する分かりやすいリーフレットを作成し、学習会や講演会を実施し、発達性ディスレクシアへ
の理解を促す必要があると考えます。御見解をお聞かせください。
○議長(
甲斐俊光君) 木村得道議員
の質問に対する当局
の答弁を求めます。飯田秀勝教育総務部長。 〔説明員飯田秀勝君登壇〕
◎説明員(飯田秀勝君) アについてお答えします。 市内小中学校において、ディスレクシア
の疑いがあるかどうかという視点
の前に、低学力、学習
の困難さがある児童・生徒
の把握に努めています。令和3年度に学習を主訴に教育相談センターに来所したケースは49人、不登校
の理由が学習
の困難さで来所したケースが3人となっています。教育相談や授業観察時には、ディスレクシアという学習障害
の児童・生徒が含まれているという視点を持って実態把握していますが、ディスレクシア
の児童・生徒は少ないと考えられます。学校現場では、効果的な読み
の習得を支援するため
の指導ソフト、多層指導モデルMIMを活用して掌握、指導を行っています。 イについてお答えします。 ディスレクシアは知的能力に遅れがないことが前提にあるため、教育相談センターで知能検査などを行った上で、知的能力に遅れがなければ学習障害
の評価に移り実態把握をします。その結果、ディスレクシア
の疑いがあるときは、タブレット端末
の活用やデジタル教科書
の利用を本人、保護者、学校へアドバイスしています。 ウについてお答えします。 ディスレクシアを診断できる専門医はとても少ない状況です。また、診断には、丁寧な問診と症状チェック、様々な検査、評価が必要です。さらに、ほか
の発達障害と
の鑑別や並存
の有無も十分に配慮しなければならないため、十分に教育相談センターで保護者
の主訴
の把握、子ども
の困り感
の把握、検査や評価を行い必要に応じて医療機関につなぐサポート体制をとっています。 ただし、教育
委員会では、児童・生徒が学習でつまずく前に支援を開始する必要があると考えています。学校現場でできる早期発見は、多層指導モデルMIMによる指導を実施することです。児童・生徒が困ってから
の支援ではなく、困る前から
の支援体制を今後も構築していきます。 エについてお答えします。 合理的配慮については、児童・生徒
の個別支援計画
の中で、本人、保護者、学校と合意形成を図りながら実施されます。発達性ディスレクシアはとても特異的な発達で、有病率は0.7%から2%程度と言われ、対象人数は少ないと考えられます。また、ディスレクシアを診断するには、とても多く
の検査や評価、観察が必要になります。よって、発達性ディスレクシアへ
の理解
の前に、保護者
の困り感、児童・生徒
の困り感があったときに、すぐに対応できる専門職
のさらなる配置が必要です。リーフレット作成や学習会、講演会など
の実施については、保護者
の捉え方により誤解を生じさせてしまうことも考えられるため、まずは、発達に関する専門職にすぐに相談できる体制を強化し、ディスレクシアだけでなく発達障害について
の理解を図っていきます。
○議長(
甲斐俊光君) 木村得道議員。 〔木村得道君登壇〕
◆(木村得道君) 御答弁ありがとうございます。 御答弁おっしゃるとおりだと思います。ディスレクシアだけではなくて、恐らく様々な課題と問題、あるいは精神的な部分とか発達障害
の部分とかって様々な課題も、これからまたいろいろ増えてくるんだろうと思うので。ということになってくると、やはり教育相談センター
の役割が非常に重要になってくると思うんで、ぜひ職員
の採用も含めた人員確保という
のを、これ市長部局にもお願いしたいと思うんですけれども、市長いかがでしょう。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。星野順一郎市長。
◎市長(星野順一郎君) 確かに専門職
の配置という
のは、市長部局
のほうで職員を採用して、必要に応じて教育
委員会にも配属している
のは、御承知
のとおりだというふうに思っています。 その中で、今も福祉分野だけにとどまらず、様々なところで
の専門職
の人員要望に対して、それに応じた職員募集
の際にも募集要項に記載をしているところでありますけれども、学校現場から
の要望等を踏まえながら、これからも専門職
の配置については募集をさせていただければというふうに思います。
○議長(
甲斐俊光君) 木村得道議員。 〔木村得道君登壇〕
◆(木村得道君) ぜひお願いします。 教育相談センターにいろんな相談をされる方が、よく言っていただく
のは、本当にきめ細やかに相談に乗ってくれるというお声も非常に多いので、ぜひこういった子どもたち
のためにも、こういった強化をぜひ、ここは教育
委員会も含めて執行部としっかりやっていただければと思います。 次に移りたいと思います。 午前中
の質問でも一部触れられていましたけれども、不登校対策について改めて伺います。 全国
の小中学校で2021年に不登校だった児童・生徒数は24万4,940人で過去最高となりました。これは文部科学省
の調査で判明したもので、増加は9年連続となります。しかし、前年度に比べ25%も
の増加率であり、前例がないと言われています。 不登校
の数値は、今年発表された数値よりも来年発表される数値
のほうがさらに増えるとも思われ、これは都市部、地方部関係なく、全国共通
の実情であると
の見方もあります。コロナ禍
の影響により表情が見えないマスクで
の生活や、成長に欠かせない人と
の関わりに制限をかけられた生活
の中で、子どもたちは今とても不安定化をしている。生活リズムは崩れやすくなっており、友人と遊ぶ時間や部活動、行動が減ったことで教員や友人と
の人間関係がつくりにくくなったり、ストレスを発散する機会が減り、大きな不安感を抱えていること。また、コロナ感染予防
のため、学校を休むことへ
の子ども、保護者、教員
の心理的なハードルが低下したことも一つ
の要因ではないかと
の指摘があります。 一方、いじめ
の低年齢化も不登校
の増加に影響されている
のではないかとも言われています。文科省
の調査では、10年前
の学年別
のいじめ件数を見ると、中学校1年生が最多だった
のが、現在では、いじめ件数が最も多い
のは小学校2年生。小学校1、2年生でも、集団無視や黒板に誰々死ねとかという
のが書かれているような、信じられない事例があるとも言われています。 文科省は、冷やかしや悪ふざけといった軽微な事例も報告するよう求めていることからいじめ件数が増えたという背景もありますけれども、小学校低学年時
のいじめ自体は実際増えているとも言われています。早期教育が盛んになり、幼少期から習い事などが重なって、生活にゆとりがない子が増えたためだと
の分析もあり、つまりは生きづらさ
の低年齢化とも言えます。 学校に通わなければならないということではなく、最も大切な
のは、子ども本人
の意向を尊重し、どんな選択でも受入れられるよう、学校内外に多様な学び
の場を整備することが必要であり、具体的には、フリースクールや不登校特例校
の数を増やすほか、学校に行けなくなってしまった子へ
のオンライン授業
の出席推進、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、医療機関などにより相談体制
の強化も不可欠であると言われています。 また子どもが学校へ行きたくないと訴えたときは、命に関わるSOSと知ること、体調不良や情緒不安定など、ふだんと違う様子があれば注意が必要であり、子どもが学校に行きたくないと伝えてきた場合、まずはその気持ちを受け止めることが大切と考えられています。 周りは何に苦しんでいる
のかを聞き取り、子ども
の訴えに即した行動をとる必要があるとも言われています。子どもが学校を休めば、社会性や学力が身につかないと不安視する人もまだいますけれども、いじめを受けている子
の場合、いじめを受け続けながら学校に行ったところで、身につく
のは学力や社会性ではなく、憎しみや自己否定感が身につき、心
の回復が進まない傾向があるとも言われています。その上で、何らかの理由で避難させざるを得なかった子どもたちが、才能を開花させ、自信を回復できる学び
の場と、そのため
の人材確保を拡充していくことが必要であると考えられています。 質問
の1点目、さき
の決算特別
委員会でも確認させていただきましたが、教育相談センターに寄せられる相談
のうち、不登校に関する相談件数は増えてきていると
の認識でありました。 改めてお伺いいたします。我孫子市で
の不登校児童・生徒
の実態とその傾向についてお聞かせください。また、これまで
の不登校児童・生徒
の要因について、市としてどのような手法で掌握してきている
のか、お聞かせください。 質問
の2点目、令和元年10月に通知された不登校児童・生徒へ
の支援
の在り方についてには、1、不登校児童・生徒が学校外で
の公的機関や民間施設において
の相談指導を受けている場合、指導要綱上
の出欠
の取扱いについて、2、自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合
の指導要録上
の欠席
の取扱いについて
の2点について、不登校児童・生徒へ
の支援
の在り方が示されております。我孫子市においても、この不登校児童・生徒へ
の支援
の在り方についてに準じた考え方で進められているとは思いますけれども、それぞれ
の取組についてお聞かせください。 質問
の3点目、また、不登校児童・生徒がいる御家庭
の中には、家族や保護者へ
の精神的な支援や経済的支援など様々な要因による支援が必要な御家庭が存在している現実であると思いますし、今後も続くと思われます。そのようなケース
の場合
の相談体制など
の手法について、お考えをお聞かせください。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。丸智彦教育長。 〔説明員丸智彦君登壇〕
◎説明員(丸智彦君) アについてお答えします。 我孫子市
の不登校児童・生徒は、令和3年度239人で過去最高となっています。前年度と比べ、27%増加し、全国と同様と考えております。傾向としては、小学校
の増加率が大きくなってきていること。特別支援学級
の児童・生徒
の不登校率が増加してきていることが挙げられます。不登校児童・生徒
の要因については、各学校から提出される長期欠席児童・生徒月例学校報告書で掌握しております。 イについてお答えします。 我孫子市教育
委員会におきましても、文部科学省から通知された「不登校児童・生徒へ
の支援
の在り方について」に基づき、保護者と学校間で十分な連携協力
の下に、子ども
の実態に合わせて指導要録上
の出席扱いとしています。我孫子市教育
委員会
の取組として大切にしていることは、出席にするかしないかということだけでなく、不登校児童・生徒が学校外
の公的機関や民間施設において
の相談や指導を受けることや、自宅においてICT等を活用した学習活動が児童・生徒
の社会的自立を助ける上で有効かつ適切であるかどうかということを大切にしております。 ウについてお答えします。 不登校児童・生徒本人へ
の支援はもちろん
のこと、その保護者へ
の支援は必要不可欠です。我が子が不登校になると、保護者は親として
の責任に押し潰されそうになります。各学校では、特別支援教育コーディネーターを中心に、
管理職、担任、長欠担当教諭、スクールカウンセラー、心
の教室相談員、ソーシャルスクールワーカー等で不登校児童・生徒とその保護者
の教育相談を実施し、アセスメントを行い、それに基づいて支援しております。 また、教育相談センター、教育支援センター、医療、福祉、県
のサポートセンターなど
の関係機関等がチームとして専門性を発揮しながら、保護者
の支援を含め課題解決を目指しています。また、不登校を考える親
の会などとも連携しながら保護者
の支援に努めております。
○議長(
甲斐俊光君) 木村得道議員。 〔木村得道君登壇〕
◆(木村得道君) ありがとうございます。 次
の質問に移ります。 旧ヤング手賀沼である「かけはし」と「ひだまり」は、様々な理由で学校に行けない、行かないという状況にある児童・生徒が仲間と関わる楽しさや学ぶ楽しさなど
の経験をして、社会に出ていける
エネルギーを少しずつ身につけていくために設けられた居場所であります。この「かけはし」と「ひだまり」から社会に巣立っていく子どもたちがこれからも存在すると思います。卒業時には、「かけはし」や「ひだまり」で卒業式を挙行し、卒業証書を受理してもよいと思いますし、恐らくされていると思いますけれども、市内20校目
の学校と
の位置づけにすることも可能と思います。我孫子市
のフリースクール
の考え方について改めてお聞かせください。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。丸智彦教育長。 〔説明員丸智彦君登壇〕
◎説明員(丸智彦君) 令和3年度は、教育支援センター「ひだまり」で、学校と協議
の上、卒業式を挙行し、卒業証書を授与しました。これからも子どもや保護者
の状況を鑑みて実施してまいります。 また、我孫子市
のフリースクールとして、教育支援センターを不登校対策
の拠点に位置づけ、20校目
の学校として充実させてまいります。
○議長(
甲斐俊光君) 木村得道議員。 〔木村得道君登壇〕
◆(木村得道君) ありがとうございます。 次に大綱2点目に移りたいと思います。初めに、健康福祉行政です。 障害者福祉事業所へ
の事業発注について伺います。 現在、我孫子市内では、就労移行支援、地域活動支援センター、障害者就労継続支援A型B型
の事業所が20施設以上存在し、障がいを持たれた方へ
の就労する機会
の提供と支援を行っております。各施設で
のその性質により、支援
の内容は異なるものの、農業と連携し農作物を生産、販売する事業所や、お弁当
の販売など、事業所ごとに工夫を凝らして就労
の機会を提供し、作業に見合った給与や工賃を障がい者
の方に支給しています。一部では、クリーンセンター内で
の空き瓶
の仕分や、公園清掃なども請け負っておられる事業所もあると聞いております。 平成25年に施行されました障害者優先調達推進法では、障害者就労支援施設等
の発注
の機会を確保するために必要な事項を定めることにより、障害者就労施設などが供給する物品に対する需要
の増進を図るとしています。障がいを持たれた方を支援する上でも、市
の仕事を提供する機会をより増やしていく必要があると思います。 そこで伺います。 質問
の1点目、障害者就労支援施設へ
の発注に対する我孫子市
の考え方についてお聞かせください。 質問
の2点目、我孫子市から障害者就労支援施設へ
の発注状況について、どのような現状でしょうか。発注件数、主な発注内容、発注した施設及び稼働された延べ人数など、現状をお聞かせください。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。三澤直洋健康福祉部長。 〔説明員三澤直洋君登壇〕
◎説明員(三澤直洋君) アについてお答えします。 平成25年4月に施行された障害者優先調達推進法に基づき、市では年度ごとに調達方針を作成し、調達目標額を定め、障害者就労施設等から
の優先調達に取り組んでいます。障がい者が就労する施設
の仕事を確保することは、障がい者
の経済的な基盤を確立するために有効であり、今後も調達方針で定める目標額を達成できるよう事業を進めていきます。 イについてお答えします。 市
の令和3年度
の優先調達実績額は1,645万4,334円であり、県内54市町村
のうち3番目に多い発注金額となりました。主な業務内容は、公園等
の清掃業務やクリーンセンター
のリサイクル業務で、16施設に対し26件を発注し、およそ実人数で260人、延べ人数で1万1,700人
の方が従事しました。令和4年度は、クリーンセンター
の資源回収用具
の戸別配布業務を新たに発注し、全庁で合計2,000万円
の発注金額を目標としています。
○議長(
甲斐俊光君) 木村得道議員。 〔木村得道君登壇〕
◆(木村得道君) ありがとうございます。 3点目に行きたいと思います。 障がい者
の掌握している
のは恐らく障害者支援課だと思うんですけれども、もう一度、障害者支援課を中心として各事業所が行っている就労支援
の実態、今、発注とか様々な情報をいただきましたけれども、就労支援
の実態や情報
の掌握を行って、障害者優先調達推進法
の勉強会などを実施するなどして庁内でコンセンサスをとってみてはいかがと思うんですけれども、そのお考えについてお聞かせください。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。三澤直洋健康福祉部長。 〔説明員三澤直洋君登壇〕
◎説明員(三澤直洋君) これまで障害者支援課が中心となり、障害者優先調達推進法について、庁内各課に対し調達実績
の報告を求め、制度
の趣旨について周知を図ってきました。また、各課から
の新規業務発注について
の相談を受けた際には、市内障害者就労施設等が提供する物品や役務
の情報提供を行ってきました。 今後も、障害者優先調達推進法における制度
の周知を庁内に積極的に図るとともに、庁内各課において新たに調達
の可能性がある物品や役務について改めて調査し、市内
の障害者就労施設等
の受注機会
のさらなる拡大を推進していきます。
○議長(
甲斐俊光君) 木村得道議員。 〔木村得道君登壇〕
◆(木村得道君) ぜひその点また確認をしていただければと思うんですけれども、この障害者福祉、事業所
の中でも、何件かちょっと確認させていただいたところなんですけれども、いわゆる内職を利用して、その利用実態に合わせて工賃をお支払いしてあげているというところもまだあるので。内職って単価がすごく小さくて、数は多いんですけれども、なかなか進まないとか、逆に障害を持っている方
のいろいろな状況によっても、なかなか賃金としては成立しないなんてこともあるので、だからもう一度コンセンサスという話をさせていただいたんですが。 一方、市役所
の仕事っていう
のは、ある程度最低賃金が保障されているじゃないですか。利用者にも、それなり
の時給が払えるということも考えられますし、結果として障害者優先調達法
の推進にもつながってくると思いますので、ぜひもう一度、各事業所に均等に市役所
の仕事が受けられるような、そういった機会をつくってもらえると、それはそれでありがたいと思うんですけれども、その点についていかがでしょうか。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。三澤直洋健康福祉部長。
◎説明員(三澤直洋君) 今、議員
のほうからお話がありましたいわゆる内職、場合によっては受注作業といって、いろんな工場ですとかそういったところが下請を受けているところですね。そういったところがあることも確かです。ただ、そういった下請をやっているところは、場合によっては時期的にそのものがなくなってしまうというふうな場合もあります。そういったことも視野に入れますと、やはりこの国
のほうで定められましたこの障害者優先調達推進法をしっかりと市
のほうで進めていくためにも、それぞれ
の市内にあります福祉的な就労等を行っているところに関しまして、どこか1つ
のところあるいは2つ
のところに偏るということではなく、その部分について、改めて障害者支援課
のほうで、きちんと役割を担わせていただくようなことを、今後さらにやっていくような形で整理をしていきたいと思います。
○議長(
甲斐俊光君) 木村得道議員。 〔木村得道君登壇〕
◆(木村得道君) ぜひちょっと一度見直して検討していただけると、この福祉作業所を利用している人たちも喜ぶかと思いますので、均等になるように是非、また御検討していただければと思います。 次に移りたいと思います。 8050問題とその対策について伺います。 8050問題とは、80代
の親と50代
の子ども
の組合せによる生活問題
のことです。80代前後
の高齢
の親が同居する50代前後
の子ども
の生活を支えることにより、社会的孤立を深め経済的にも困窮する世帯が増えています。この問題
の背景には、子ども
のひきこもり
の長期高齢化、御家族や御本人
の病気、親
の介護、子ども
の介護離職やリストラなど様々な要因があります。また、複数
の要因が複雑に絡み合っている場合も多くあるため、包括的な支援体制が必要となっています。 8050問題
の背景には、子ども
のひきこもり
の長期化、高年齢化があるとも言われています。ひきこもりとは、厚生労働省「ひきこもり
の評価・支援に関するガイドライン」によれば、様々な要因
の結果として、社会的参加を回避し、原則的には6か月以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている状態を示す現象概念と定義されています。ひきこもり
の要因は、1つには特定できないことが多く、統合失調症など
の精神疾患や発達障害などが要因になっている場合もあります。 内閣府
の調査では、ひきこもり状態にある方は100万人を超えると推計されています。40から64歳
の方は推計61.3万人となっており、7割以上が男性でした。ひきこもり状態になってから
の期間を見ると、3から5年が21.3%と最も高くなりましたが、7年以上が半数近くを占めています。ひきこもり状態になったきっかけは、退職したことが最多で、人間関係がうまくいかなかったこと、病気、職場になじめなかったことが続きました。 いずれにせよ、こうした親子が社会的に孤立し、生活が立ち行かなくなるようなことを防がなければなりません。障害福祉と高齢者福祉
の両面で
のサポートと情報
の共有が求められると思っています。 そこで3点伺います。 質問
の1点目、現時点でこのような事象を把握されていますでしょうか、お聞かせください。また、その対応、対策について、お聞かせください。 質問
の2点目、親亡き後
の障害者支援や身寄りなき障害者
の方々へ
の支援について、我孫子市
のお考えをお聞かせください。 質問
の3点目、今後、福祉がより複合的になると思いますが、これから
の我孫子市
の考え方と取組について、改めてお聞かせください。
○議長(
甲斐俊光君) 答弁を求めます。三澤直洋健康福祉部長。 〔説明員三澤直洋君登壇〕
◎説明員(三澤直洋君) アについてお答えします。 80歳代前後
の高齢
の親が50歳代前後
の子ども
の生活を支えることにより、世帯として課題を抱えているケースは市でも把握しています。子どもがひきこもり
の状態となる背景には、精神疾患が影響している場合もあり、将来を悲観した親から相談が入り、把握に至りますが、中には近隣住民や知人から
の情報提供により把握するケースもあり、周囲に助けを求めることなく、この関係性を当然と考えてしまう、いわゆる共依存状態も課題となっています。 支援に当たっては、高齢者支援課、障害者支援課、社会福祉課等
の関係課や、高齢者なんでも相談室、障害者まちかど相談室をはじめとした関係機関でチームを組み支援しています。親と子それぞれに対して支援者が寄り添い、困り事へ
の相談を進めながら対応できる施策等を紹介し、それぞれが望む生活ができるように支援しています。 イについてお答えします。 親亡き後
の障害者へ
の支援として、施設
の利用や入院、アパートへ
の入居等
の契約行為
の代行をする身上監護と、財産を
管理する金銭
管理が重要となります。これらを支援する制度として成年後見制度があり、本人または4親等以内
の親族が裁判所に申し立てることができます。障害者支援課において、申立て
の方法や相談窓口
の御案内をしているほか、本人で
の申立てが困難であり、申立てができる親族もいない方
の場合は、市長申立てを行っています。後見人等が選任されることで、親亡き後においても様々な制度
の申請やサービス
の利用を通じ、安心して生活を継続することができます。 緊急時
の対応としては、短期入所や相談支援
の体制を併せて整備した市内2か所
の事業所を地域生活支援拠点として指定しており、セーフティーネットとして
の機能を有しています。 また、親亡き後
の支援に関するニーズが高い高齢
の親と障害
のある子
の2人世帯を把握し、あらかじめ地区
の障害者まちかど相談室と顔
の見える関係をつくり、緊急時に支援しやすい体制を整えています。 さらに地域において自立した生活を送る住まい
の場として、グループホーム
の整備を推進し、平成29年度から
の5年間で、市内
の定員数を139人から229人まで増やし、より多く
の方が利用できるようになりました。市として、障害
のある方が親亡き後においても安心して生活できるよう、引き続き制度に関する普及啓発や利用促進に努めていきます。 ウについてお答えします。 市民から寄せられる生活上
の相談や困り事は、年々多様化、複合化しています。1つ
の世帯
の中に複数
の課題があり、それらが複雑に重なり合い、単純に高齢者
の問題、障害者
の問題などと切り分けることは困難です。高齢者支援課、障害者支援課、社会福祉課
のどこで相談を受けても、関係各課、関係機関で、適宜情報共有をしながら、一つ
の目標に向かって支援を進めています。複合的な課題を抱えた世帯であっても、一つ
の大きなネットで支え、安心して生活できる環境を整えられるよう、引き続き連携を強化し取り組んでいきます。
○議長(
甲斐俊光君) 木村得道議員。 〔木村得道君登壇〕
◆(木村得道君) 御答弁ありがとうございます。 この問題って、私たちなんかも結構いろいろ相談される課題であるので、まさしくこの高齢者支援課だけではなくて、障害あるいは社会福祉
の皆さんと連携していただいて対応していただいているという側面もあるからこそ、すごく大切な取組かなとは思うんですけれども。 少し顔を出させてもらっている障害者福祉
の作業所さんでは、通所されている13人
の利用者さん
の中で、高齢
の親御さんが同居されている方が5名いらっしゃるんですよね。そのうち
の1人は介護を受けている方と聞いているんですけれども、あと2名
の親御さんはまだ介護状態になっていないんだけれども、明らかに認知症
の初期状態が見えるという方、職員
の方が受けられる、そういったことを聞きました。 ですから、こういうような状態
の場合も、例えば認知症状態が見えるという場合であっても、いろんな人
の見方にもよると思うんですけど、こういう状態
の場合も、やっぱり個人じゃなくて、家や家族単位で情報がしっかり掌握されていた上で、このスピーディーな対応という
のが非常にこれから求められる
のかなというふうに思っているので、その点はまたちょっと考えていただければと思うんですけれども、いかがでしょうか。そういうことも含めて対応を。