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令和3年第4回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2021-12-03
令和3年第4回定例会(第3日目) 名簿 開催日: 2021-12-03

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  1. 山武市議会 2021-12-03
    令和3年第4回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2021-12-03


    取得元: 山武市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-30
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長(能勢秋吉君) おはようございます。ただいまの出席議員は全員です。よって、本日の会議は成立いたしました。  これより、本日の会議を開きます。  なお、職員による議場内の写真撮影を許可しております。               午前10時04分 開議   ──────────────────────────────────── 2 ◯議長(能勢秋吉君) 日程第1 一般質問を行います。  はじめに、公明党、深沢誠議員の個人質問を許します。  深沢議員、御登壇願います。  深沢議員。 3 ◯4番(深沢 誠君) 皆様、おはようございます。議席番号4番、公明党の深沢誠です。  ただいま議長の許可をいただきましたので、通告に従い、質問をさせていただきます。  先日、新聞に、大阪市立大学大学院准教授の経済思想家、齋藤幸平さんのインタビュー記事が掲載されておりました。異常気象や大規模災害が頻発する今日、気候変動を超えた気候危機の時代と言われています。この危機に立ち向かう上で、齋藤准教授は、暴走する資本主義に警鐘を鳴らされております。  資本主義の下で、人類は、経済成長の代償を地球に押しつけてきました。齋藤氏は、東日本大震災の原発事故を機に、マルクスを環境という視点から研究されるようになります。経済成長に依存しない、本質的に豊かな生き方、マルクスは資本主義の下で、商品化された富を再びコモン(共有財産)として開放し、皆で民主的に管理していくコモンを基にした社会、つまり、コミュニズムとして、構想していたとのこと。  これは、いわゆるソ連型の共産主義とは全く異なります。既存の価値を転換して、本当に豊かな人生とはどのような人生かを、多くの人が考え、行動していく。そして、それを社会というシステムにつなげていく制度や仕組みが必要になると、齋藤准教授が訴えているのです。  私もそのことを深く胸に刻みながら、質問に臨みたいと思います。  それでは、はじめに、子育て支援についてお伺いいたします。  コロナ禍、貧困、そして虐待、今、子どもたちを取り巻く状況は、非常に厳しいものがあります。本市においては、第2期山武市子ども・子育て支援事業計画の基本理念として、「次代を担う子どもたちを地域ではぐくむまち さんむ」を掲げて取り組んでいます。  多様化するニーズに応え、子ども・子育てを支援する体制をどう構築していくかが、今後、極めて重要であると考えます。  そこで、令和2年第1回定例会の長谷部竜作議員の代表質問における関連で質問いたしました、子育て短期支援事業について、実施の必要性や調査も含め、検討いただいていると思いますが、ショートステイ等の相談の現状を伺います。 4 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長
    5 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 保護者が疾病等により、一時的に子どもの養育ができないときに、施設等において、一定期間、預かるショートステイ事業につきましては、現在、当市では、未実施となっております。  なお、今年度、ショートステイ等の相談件数は、2件でございました。 6 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 7 ◯4番(深沢 誠君) コロナ関連は、保健所が、虐待等は、児童相談所が対応いたしますが、それぞれの業務の飽和状態が指摘される中、そのはざまにあるニーズは、どちらの対象にもならないケースのことですが、特にゼロ歳児から5歳児の乳幼児に対する短期支援は、その体制を早急に構築すべきと考えますが、見解を伺います。 8 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 9 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) この子育て短期支援事業でございますが、一時的に家庭において、子どもの養育が困難になった保護者の負担軽減や子どもの保護を目的とした事業でございまして、特にひとり親の方などの場合、短期支援の体制が構築されていれば、安心して利用できると考えております。  しかしながら、市内において実施できる施設等がなく、支援体制の構築が困難な状況にございます。 10 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 11 ◯4番(深沢 誠君) 子育て短期支援事業の実施については、私立の保育所や地域型保育施設等との連携は必須であると考えますが、その可能性も含めて見解を伺います。 12 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 13 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 子育て短期支援事業は、住民に身近であって、適切に保護できる施設での実施が求められております。  そのため、当事業を実施する場合は、民間の保育施設等も含めて、他の施設とも連携を図っていかなければならないと考えているところでございます。 14 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 15 ◯4番(深沢 誠君) 私も市民の皆様との対話を通しまして、この短期支援事業については、潜在的にニーズは高いと感じております。今後も、短期支援事業の構築に向け、その可能性を追求していただければと思います。よろしくお願い申し上げます。  次に、デマンドタクシーについてお伺いいたします。  令和3年10月1日から、地域外運行対象施設が2施設から11施設に拡大され、令和4年4月1日から、大人(中学生以上)の料金が、現行300円から、それぞれ地域内500円、地域外600円に改定されます。  料金改定後も、身体障害者手帳、療育手帳または精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方、また運転免許自主返納者優待証をお持ちの方の割引制度は維持されるそうですが、高齢者ドライバーの事故が社会問題となる中、運転免許の自主返納者だけではなく、例えば、70歳以上の方を対象としたシルバーパスなどの発行も検討すべきと考えますが、見解をお伺いいたします。 16 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 17 ◯総合政策部長(荒木康之君) 乗合タクシーの主な利用者は、高齢者の方々でございます。このため、高齢者を対象とした割引制度は、利用者の負担軽減効果は大きいと考えられますが、割引による減収の影響も大きいと考えられます。  今後、乗合タクシーの運営主体であります山武市地域公共交通活性化協議会におきまして、高齢者を対象とした割引制度の検討を進めてまいります。 18 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 19 ◯4番(深沢 誠君) 市民生活において、市役所とさんむ医療センターは、目的地としての頻度が非常に高い施設であると思います。  住民福祉の観点から、この2施設については、全ての利用者を対象に料金を据え置くべきと考えますが、見解を伺います。 20 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 21 ◯総合政策部長(荒木康之君) 市役所本庁舎さんむ医療センターは、従前から地域外運行の目的地としておりました。この2施設の運賃は、これまで地域内運行と同額の運賃としておりましたが、来年4月1日に予定しております運賃改定では、地域外運行の運賃を適用する予定でございました。  9月24日開催の議会全員協議会で、乗合タクシーの運賃改定について御説明した際、地域外運行の運賃について御意見をいただきまして、改めて検討いたしました。この2施設につきましては、行政手続や診療等を目的に、市内各地域から御利用されていることに鑑みまして、地域内運行の賃金を適用してはどうかと考えておりまして、今後、山武市地域公共交通活性化協議会で審議の上、決定することとなります。 22 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 23 ◯4番(深沢 誠君) 次に、高齢者の方の中には、料金改定に理解を示す方もおられますが、その代わり、地域外運行対象施設として、利用頻度の比較的高い社会福祉協議会のある成東老人福祉センターなども加えていただきたいと、希望される方もおられます。  また、地域によっては、市外、JR八街駅への乗り入れも、利便性向上に役立つと考えますが、その可能性も含め、御見解を伺います。 24 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 25 ◯総合政策部長(荒木康之君) 地域外運行の拡充により、利便性の向上が期待されますが、その影響として、所要時間の増加から、予約が取りにくくなることや相乗り率の減少、収支比率の減少などが想定されます。  今後の地域外運行の拡充につきましては、10月から実施している拡充の経過を踏まえまして、協議会において検討してまいります。  また、市境付近にお住まいの方などは、生活圏が市外にあることから、市外への運行を希望するニーズがあることと思います。市外の目的地を加えることは、利便性の向上にはなりますが、地域内運行を基本とする現在の運行体制から大きく外れるもので、乗合タクシー制度の維持が難しくなるおそれもあり、対応は難しいものと考えております。 26 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 27 ◯4番(深沢 誠君) 料金改定を実施せざるを得ない事情は、理解できないわけではございません。基幹バスとともに、高齢者の大切な足となっているデマンドタクシーを、さらに愛される交通手段となるように、さらに御検討いただきますようお願い申し上げます。  それでは、次に、環境保全施策についてお伺いいたします。  本市においては、山武市清潔で美しいまちづくりの推進に関する条例を制定し、第1条では、次のように定めております。  「この条例は、市民、事業者、土地又は建物の管理者及び市が一体となって住みよいまちをつくるため、環境衛生の向上及び快適な市民生活に支障となる行為の防止に関し必要な事項を定め、もって生活環境の美化の推進及び公衆衛生の向上に資することを目的とする」。  しかるに、今日の山武市の現状を鑑みるに、この条例の目的とするところとは著しくかけ離れた状態にあると言えます。多くの空き地は雑草が繁茂し、道路に僅かに設けられた歩道も、雑草によって歩行に支障が出る始末。樹木の枝葉は、隣地や道路にまで張り出し、通行する大型車の車体に接触する状況も散見されます。  市では、このような状況をどのようにお考えかを伺います。 28 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 29 ◯市長(松下浩明君) 深沢誠議員の環境保全施策について、山武市清潔で美しいまちづくりの推進に関する条例の運用についてということで、御質問をいただきました。  廃棄物の処理及び清掃に関する法律では、「土地又は建物の占有者は、その占有し、又は管理する土地又は建物の清潔を保つように努めなければならない」とされております。  また、民法では、「竹木を含む土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う」とされております。  つまり、空き地を管理する者は、その空き地が管理不良状態にならないよう、適正な管理を行うべきであると考えております。  ところが、現状といたしまして、市内には、管理不良状態と見受けられる空き地が多数存在しておりまして、その中には、隣接する市民の生活に重大な障害が生じている箇所が、発生している状況でございます。  市といたしましても、山武市清潔で美しいまちづくりの推進に関する条例をもって、生活環境の美化の推進及び公衆衛生の向上が図られるよう、管理不良状態で、かつ、市民生活に重大な障害が生ずるおそれがあると確認できた空き地には、その管理者に対して、条例に基づき、適正な管理を行うよう指導しております。  しかしながら、空き地の管理権限は管理者にあることから、条例に基づく指導を行っても、理解が得られず、改善がなかなか進まない場合がありますが、清潔で美しいまちづくりのためにも、空き地の適正な管理が行われるよう、繰り返しお願いをし続けているところであります。  以上でございます。 30 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 31 ◯4番(深沢 誠君) ありがとうございます。  この管理不良状態となっている空き地の状況についてお伺いいたします。 32 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 33 ◯建設環境部長(今関正典君) 管理不良状態となっている空き地の対応状況でございますが、令和2年度は、条例に基づき、113件に対し指導を行っており、そのうち72件については、草刈り等がされ、管理状態が改善されております。  しかしながら、一部には、指導書を送達しても反応がないものや、相手先不明で返送されるものなどがあり、そのままの状態となっている空き地もございます。 34 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 35 ◯4番(深沢 誠君) 現状を少しでもよい方向に転換するために、同条例第4章、第16条、管理者の責務、第17条、適正管理の指導、第18条、適正管理の勧告、第19条、措置命令、第20条、関係機関への通報の規定を積極的に活用して、清潔で美しいまちづくりの推進を図るべきと考えますが、御見解を伺います。 36 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 37 ◯建設環境部長(今関正典君) 今後、空き地の適正な管理を図っていくためには、これまで対処事例がない勧告や措置命令など、状況によって、取り組んでいくことも必要と考えます。現状を少しでもよい方向へと進めていくよう対処してまいります。 38 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 39 ◯4番(深沢 誠君) 同条例第3条、「市は、第1条の目的を達成するため、総合的な環境美化の推進に関する施策を策定し、これを実施する責務を有する」と定められております。  住宅団地など、未利用地などは、市外居住者が投機目的で購入して、三、四十年そのままというところが、少なくありません。  例えば、固定資産税の免税点以下の土地も含む、これらの市外在住の土地管理者に対し、ふるさと納税の啓発を行い、それを原資に、市に登録していただいた業者に補助金を出し、通常より低料金で草刈り等を行うことができるようにする。  また、市内の区や自治会に草刈り補助金を支給して、地域内に居住する地権者の了解の下、草刈り等を積極的に実施してもらう等、条例の積極的活用と並行して、条例を遵守して、空き地の草刈り等を実施しようとする者には、その負担を軽減するための新たなシステムが必要であると考えますが、見解を伺います。 40 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 41 ◯建設環境部長(今関正典君) 現状として、市内に空き地がどれだけ存在するのか、そのうち、管理不良状態となっている空き地がどの程度あるのかなど、空き地の場所や件数、面積等が把握できていないことから、まずは現状把握が必要になります。  その上で、先進自治体の事例を調査研究しつつ、効果的な施策等を展開していく必要があると考えております。  議員から御提案がございました、ふるさと納税を活用した補助金制度については、事業の参考にさせていただくとともに、条例の目的が達成できるよう努めてまいります。 42 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 43 ◯4番(深沢 誠君) 境界線を越えて、張り出た竹木に対しては、民法の規定がありますが、条例の趣旨に鑑み、このことを加えて、条例を改正すべきと考えますが、御見解を伺います。 44 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 45 ◯建設環境部長(今関正典君) 境界線を超える竹木の枝の切除については、民法第233条の規定により定められており、本年4月に一部改正が行われております。  改正内容は、旧の法律では、隣地の竹木の枝が境界線を超えるときは、その竹木の所有者に、枝の切除を請求することができるだけであり、もし竹木の所有者がこれに応じない場合には、訴訟を提起し、裁判所の判決を受け、強制執行するしかありませんでした。  改正法では、枝の切除を催告したにもかかわらず、相当の期間内に切除しない場合や、竹木の所有者が不明、あるいは所有者の所在が不明の場合、または、急迫の事情があるときは、裁判を起こさずとも、越境されている側の土地の所有者が、枝を切除できることになりました。  改正法の施行日はまだ確定していませんが、法改正により、竹木の枝の越境に係る財産侵害等の被害については、民法上での解決がしやすくなります。  この規律については、隣接地における土地所有者と竹木所有者との権利関係を調整するものとして、従前より民法に規定されているもので、法改正後においても、山武市清潔で美しいまちづくりの推進に関する条例の規定に影響を及ぼすことがないことから、このたびの民法の一部改正による当該条例の改正は必要ないものと認識しております。 46 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 47 ◯4番(深沢 誠君) この清潔で美しいまちづくりは、行政任せでは達成できないと私も思います。市民と行政が一体となったまちづくりを、私自身も目指してまいりたいと思います。  続きまして、防犯対策についてお伺いいたします。  山武市安全で安心なまちづくり推進条例第13条、「市長は、自治会等から、市が設置を行う防犯灯の防犯設備の設置要望を受けた場合は、積極的な設置に努めるものとする」と定めております。  この防犯灯については、山武市防犯灯設置要綱にて、設置基準が明確に規定されております。この設置基準の厳格な運用については、理解できないわけではありません。  しかし、基準ありきで、防犯という目的が二の次になる場合もあるのではないでしょうか。例えば、住宅団地の一番奥で、防犯灯の光が及ばない地点がありました。過去に不法投棄などの被害もあり、その地点に1件だけある住宅の住民から、防犯灯設置の要望が出されましたが、設置基準に照らして、却下となりました。  設置基準には、犯罪・事故等が発生した場所、または発生するおそれがあり、防犯上、必要と認められる場合との規定もあり、今後は同規定にのっとり、柔軟な対応が必要であると考えますが、御見解を伺います。 48 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 49 ◯総務部長(石橋和記君) 防犯灯の設置要望に対しましては、現地調査を行うとともに、関係機関等から意見聴取を行うなど、総合的に判断した上で、設置を進めております。  今後も、犯罪の防止に配慮した環境を整備することによりまして、安全で安心できるまちづくりに努めてまいります。 50 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 51 ◯4番(深沢 誠君) よろしくお願いいたします。  最後に、衆院選投票業務総括についてお伺いいたします。  さきに行われました第49回衆議院議員総選挙及び最高裁判所裁判官国民審査における各投票業務につきましては、コロナ禍、そして、極めて短い準備期間の中、最善を尽くしていただきましたことに、一市民として、感謝を申し上げます。  選挙管理委員会でも、投票業務について総括が行われていると承知いたしておりますが、期日前投票業務、郵便投票業務、不在者投票業務、そして、当日投票業務について、それぞれの総括の内容を伺います。 52 ◯議長(能勢秋吉君) 選挙管理委員会事務局長。 53 ◯選挙管理委員会事務局長(渡辺利明君) お答えさせていただきます。  10月31日に執行しました第49回衆議院議員総選挙につきましては、衆議院の解散から、僅か5日での公示、また、新型コロナウイルス感染拡大が始まって以降、最初の国政選挙だったということが、特徴的な状況だったと考えております。  そのような状況の中、本市の投票率は49.16%で、前回の衆議院選挙から、1.65ポイント上昇いたしました。  ただいま御質問がありました、投票業務の総括についてでございます。  まず、期日前投票業務につきましては、公示日の翌日、10月20日からの11日間、市役所本庁と各出張所の市内4か所に期日前投票所を設け、実施いたしました。  また、新型コロナウイルス感染症対策の観点から、投票の分散を図るため、期日前投票の利用を促すよう、市のホームページなどで周知いたしました。  衆議院議員選挙では、小選挙区選挙、比例代表選挙、国民審査と、3種類の投票がありますが、そのうち、国民審査の投票を棄権することがないよう、今回、比例代表選挙の投票用紙と国民審査の投票用紙を同時に交付することとしましたが、どちらの投票箱に入れたらいいのか、投票箱を間違えた場合、投票が無効にならないかといった声をいただいたことがありました。  仮に投票箱を入れ間違えた場合にありましても、投票が無効になることはありませんが、今後の選挙において、選挙人に不安を与えることがないよう、投票所内における職員の適切な案内を実施するなど、改善に努めてまいります。
     次に、郵便投票業務についてです。  身体障害者手帳をお持ちの方や介護保険の要介護認定を受けている方などで、一定の要件を満たす方は、事前に所定の手続をしていただいた上で、自宅などで郵便投票をすることができます。  この制度を利用している方には、投票用紙交付の希望を伺う案内を通知しているところですが、今回、案内が届かないという連絡をいただいたケースがありました。この方につきましては、職員が直接自宅まで案内をお持ちし、郵便投票をしていただきました。  今後も、案内文送付の際に、ダブルチェックの徹底を行うなど、的確な事務の執行に努めてまいります。  また、今回の選挙では、新型コロナウイルス感染症患者、または海外から入国後に、外出自粛要請を受けた方などで、一定の要件を満たす方が、郵便で投票ができる特定患者等の特例郵便等投票制度による投票がありました。  今後しばらくは、コロナ禍の下で、選挙が見込まれることから、選挙を執行する際には、この制度の周知を図り、投票の機会の確保に努めてまいります。  次に、不在者投票業務です。  不在者投票の中でも、割合が一番多いものが、病院・施設等における不在者投票であり、都道府県の選挙管理委員会が、不在者投票指定施設として指定した病院や老人ホームなどで、投票ができます。  今回の選挙におきましては、市内の施設に入居している方の御親族から、入居している施設が不在者投票の施設として指定されていないことに関する問合せがありました。有権者の投票機会の確保という観点から、市内の対象施設に対して、施設の指定についての案内など、引き続き行っていきたいと考えております。  最後に、当日投票業務についてです。  一部の投票所では、施設内に段差があるなど、バリアフリー化されていないところがございますが、そのような投票所にお越しになった高齢の方から、職員の補助がなかったとの声もいただきました。  施設の構造等により、バリアフリーの対応が困難な投票所もございますので、このような投票所におきましては、投票事務に従事する職員による補助や声かけを行うなど、さらに配慮していきたいと考えております。  また、今回の衆議院選挙の日程が、10月に入って決定したことから、一部のこども園や小学校において、投票日当日が既に運動会の予備日と決まっておりました。このため、急遽、2か所の当日投票所の場所を変更することとなり、うち1か所の投票所におきまして、投票に来られた方が多い時間帯に、車が投票所の敷地内に止められないという状況があり、投票に来られた方に、御不便をおかけしました。  今後、選挙の際には、できる限り早めに投票所の調整を行い、有権者のスムーズな投票が行えるよう努めてまいります。  選挙管理委員会といたしましては、ただいま申し上げた点などを踏まえ、公正な選挙の実施とともに、有権者の投票機会の確保や投票の際の利便性の向上などについて、引き続き取り組んでまいります。  以上でございます。 54 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 55 ◯4番(深沢 誠君) ありがとうございます。  ウィズコロナは、まだまだ、しばらく続いていく状況です。市民が大切な1票を安心して投じられるよう、今回の総括をぜひ次に生かしていただきますようお願いしまして、私の質問を終わります。 56 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で公明党、深沢誠議員の個人質問を終わります。  次に、11番、並木幹男議員の個人質問を許します。  並木議員、御登壇願います。  並木議員。 57 ◯11番(並木幹男君) おはようございます。11番、並木幹男でございます。市民と日本共産党を代表いたしまして、一般質問を行います。  通告順に従いまして、はじめに国民健康保険制度について伺います。  内閣府が11月15日に公表した2021年7月から9月期の国内総生産(GDP)速報値が、発表されました。その特徴は、個人消費、設備投資、輸出という主要3指標が、全てマイナスとなりました。  個人消費の落ち込みは、もはや慢性的です。  設備投資の落ち込みは、売上高の低迷を反映したものです。法人企業統計によると、企業の売上高は、2017年度をピークに下落をしています。加えて、コロナ禍での自動車減産などが、設備投資や輸出の減少につながりました。  経済状況の中身を見ると、倒産件数は、政府の補助金などで抑えられていますが、休廃業は増加をしています。これは、雇用の受皿が小さくなっていることを示しています。失業率は3%程度で推移していますが、失業者数が高止まりしています。雇用者数も減少傾向にあります。実質賃金は下落し続けています。  OECD(経済協力開発機構調査)で、国際比較をすると、1997年から2017年の間に、イギリスやアメリカで賃金が増えたのに、日本だけが下落をしています。  消費支出は、2014年の消費税増税以降、減少・低迷が続いています。2019年に10%への税率引上げを強行したためです。そのため、深刻になっています。  10月の緊急事態宣言解除後も、弱々しい状態が続いております。  日本のマイナス成長は、コロナの影響だけでは、説明できません。低賃金、非正規雇用の増加など、雇用不安、消費税や社会保険料などの国民負担増、医療や年金など、将来不安、これらの構造的な問題が、消費支出を慢性的に圧迫をし、経済成長を妨げています。  このような状況下にある中で、現在、国保加入者のコロナ禍における国保税の減免制度の活用は、どのようになっているのかを最初に伺います。 58 ◯議長(能勢秋吉君) 市民部長。 59 ◯市民部長(藤田泰央君) 新型コロナウイルス感染症の影響による国民健康保険税の減免につきましては、令和元年度の保険税であって、令和2年2月1日以降の納期のものと、令和2年度及び令和3年度の保険税がそれぞれ対象になりますが、その実績について、お答えいたします。  令和元年度の実績は65件で、減免額は約110万円。  令和2年度は81件で、減免額は1,250万円です。  令和3年度の10月末までの実績は29件で、減免額は約470万円となっております。 60 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 61 ◯11番(並木幹男君) 次に、保険税の収納率はどのようになっているかを伺います。 62 ◯議長(能勢秋吉君) 市民部長。 63 ◯市民部長(藤田泰央君) 令和2年度の現年課税分の収入済額は12億1,304万2,005円で、収納率は89.06%。  滞納繰越分の収入済額は1億4,204万3,616円で、収納率は21.76%です。  全体では、収入済額は13億5,508万5,621円で、収納率は67.25%です。  今年度の上半期時点の状況ですが、現年課税分の収入済額は4億6,617万8,900円で、収納率は35.34%。  滞納繰越分の収入済額は7,646万206円で、収納率は12.75%です。  全体では、収入済額は5億4,263万9,106円で、収納率は28.28%です。 64 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 65 ◯11番(並木幹男君) ただいま、収納率は伺ったんですけど、保険税の滞納状況について、もう少し詳しく伺います。 66 ◯議長(能勢秋吉君) 市民部長。 67 ◯市民部長(藤田泰央君) 滞納状況でございますが、滞納繰越額につきましては、令和2年度現年課税分の繰越額が1億4,887万5,595円で、令和元年度以前からの滞納繰越分が4億5,280万263円です。合計では、6億167万5,858円を繰り越しいたしました。  滞納理由の傾向としましては、はっきりとした数値割合は出しておりませんが、コロナ禍によらずに、そもそも生活が困窮している方、コロナ禍により所得が減少した方が多くなっております。  そのほか、生活は困窮していないものの、納税意識が低いケースも散見されます。 68 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 69 ◯11番(並木幹男君) 滞納額については、現年度分も含めると、かなりの金額あるということが分かりました。  令和3年度の国保財政の状況から見て、令和4年度の国保税率の見通しはどうかを伺いたいとは思っているんですが、これはまだ出てないのかとは思うんですが、見通しについては、いかがでしょうか。 70 ◯議長(能勢秋吉君) 市民部長。 71 ◯市民部長(藤田泰央君) 国民健康保険税は、例年、11月下旬頃、県が、国から示される仮係数により算定した標準保険料率を参考に、市の予算編成をしております。それについては、県から示される標準保険料率は上昇傾向にございます。  令和2年度及び令和3年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響が長期化したことにより、被保険者の負担を抑えるため、財政調整基金を繰り入れて、保険税率を据置きにしております。  今後、来年1月末頃に、確定係数により算定された令和4年度標準保険料率及び国保事業費納付金が示されるスケジュールとなっております。  このため、確定係数による算定結果を注視する必要はありますが、現時点では、令和4年度当初予算編成は、現行税率を据え置き、歳入不足分につきましては、国民健康保険財政調整基金の繰入れによる予算調整案としております。 72 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 73 ◯11番(並木幹男君) 国保の税率については、来年、多分3月でも分からないとは聞いたんですが、また、税率については、来年、伺うと思います。  令和2年度、令和3年度の医療費の状況について伺います。  去年等は、コロナウイルス感染の影響もかなりあったと思うんですが、その辺について、令和2年度、令和3年度の医療費の状況は、いかがでしょうか。 74 ◯議長(能勢秋吉君) 市民部長。 75 ◯市民部長(藤田泰央君) 令和2年度の総医療費は51億6,245万6,000円で、令和元年度と比較して、2億6,529万7,935円の減となっております。  令和3年度9月末現在の総医療費でございますが、23億4,861万5,047円で、令和2年度同時期と比較しまして、2億3,728万3,798円の増となっております。 76 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 77 ◯11番(並木幹男君) 医療費の状況は分かりました。  次に伺いたいことは、国保税をめぐっては、令和4年度から、子どもの均等割の減免が、国の制度として導入されることになりました。自治体などからの「均等割は少子化対策に逆行する」との指摘を認めた形です。  未就学児の均等割の5割を公費で軽減するもので、負担割合は、国が2分の1、都道府県と市町村が4分の1ずつで、地方負担分は交付税措置されます。令和4年度の1人当たりの軽減額は、1万3,000円と試算をされています。  この減免をするための市の負担は、どれくらいになるのか、また、対象世帯はどれくらいになるのかを伺います。 78 ◯議長(能勢秋吉君) 市民部長。 79 ◯市民部長(藤田泰央君) 令和3年度の当初賦課時点でのデータで試算をしますと、未就学児の減額対象は、約250世帯、350人で、軽減額は約400万円となり、うち、市負担分は100万円程度になります。 80 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 81 ◯11番(並木幹男君) 今、お聞きして、250世帯ということで、そんなに多くないんだなとは思いました。  次に、高過ぎる国保税の引下げのためと子育て支援の政策として、今回、国が減免制度を始めたわけですけれども、これに対して、未就学児までということでありますが、この年齢引上げを市独自に行っていく考えがないのかを、市長に伺います。 82 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 83 ◯市長(松下浩明君) 並木幹男議員より、国民健康保険制度について御質問をいただきました。  議員の御提案につきましては、国民健康保険制度は、国が責任と負担を持って、対応すべきものと考えております。市独自に対象年齢を引き上げることは、適当ではないと考えております。  以上でございます。 84 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 85 ◯11番(並木幹男君) 今、市独自には行っていけないという答えでした。  先ほど、250世帯ということでありました。仮に18歳以下の均等割減免を行った場合、現行は国からも出ますけれども、試算で構いませんが、市の負担額は、どのくらいになりますでしょうか。 86 ◯議長(能勢秋吉君) 市民部長。 87 ◯市民部長(藤田泰央君) 令和3年度の当初賦課時点でのデータで試算しますと、18歳未満の減額対象は、未就学児分を除きますと、450世帯、840人で、軽減額は約1,000万円となり、その全額が市の負担となります。 88 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 89 ◯11番(並木幹男君) 実際、1,000万円程度で、政策として、子育て支援という形で、できると思うんです。今年度といっても、国保の税率が確定するまでに、まだ時間がありますので、ぜひ、この点も再度検討していただきたいということを要望いたします。  国保税の質問の最後になりますが、これまで全国知事会は、国保制度を真に持続可能にするために、公費負担増による国保税の抜本的軽減が必要だとして、定率国庫負担割合の引上げ、子どもの均等割保険料の軽減などを要求してきました。  窓口負担についても、自治体の負担軽減の努力に対する国のペナルティーの全面中止や、国による子どもの医療費無料化などを要望しています。全国市長会も全く同趣旨の提言を掲げています。  これらの提言は、国保に対する1兆円の公費投入増を行い、均等割、平等割を廃止をして、国保税を協会けんぽの保険料並みに引き下げるというものです。  市長としても、国に対して、市長会を通じて、これらのことを要望していってほしいと考えますが、お考えを伺います。 90 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 91 ◯市長(松下浩明君) 今回、未就学児の均等割の軽減制度が導入されるということになりますけれども、今後におきましても、子どもに係る減免の対象拡大など、引き続き、県や全国市長会等と連携をいたしながら、国に要望を行ってまいりたいと思っています。  以上でございます。 92 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 93 ◯11番(並木幹男君) よろしくお願いします。 94 ◯議長(能勢秋吉君) ここで暫時休憩いたします。再開は午前11時5分です。
                 (休憩 午前10時53分)              (再開 午前11時02分) 95 ◯議長(能勢秋吉君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  並木議員。 96 ◯11番(並木幹男君) 大きい2番で、医療・介護について伺います。  新型コロナウイルス対策に係る今後のスケジュールについて。  はじめに、山武市でのワクチン接種の状況についてはどうかを伺います。 97 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 98 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 新型コロナウイルスワクチン接種状況につきましては、希望者のほとんどが接種を終了し、集団接種は、本日、12月3日が最終日となります。  11月29日現在の接種済みの割合でございますが、全対象者、1回目の接種率が86.7%、2回目の接種率は84.5%となっております。  なお、国全体では、1回目の接種率は78.7%、2回目の接種率は76.7%となっており、山武市の接種率は、国を上回っているところでございます。 99 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 100 ◯11番(並木幹男君) 続きまして、3回目のワクチン接種のスケジュールについて伺います。 101 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 102 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 3回目の接種につきましては、2回目接種完了から原則8か月の間隔を空けて、18歳以上の方を対象に実施してまいります。  接種場所につきましては、さんむ医療センターと成東保健福祉センターでの集団接種と、併せまして、市内の個別医療機関での個別接種を予定しております。  なお、医療従事者の方で、早い方については、今月より接種が始まります。  また、市民の方においては、早い方で2回目の接種完了が6月中旬でしたので、3回目は、来年2月中旬以降となる予定でございます。 103 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 104 ◯11番(並木幹男君) ドイツ、イタリア、イギリスで、11月27日、新型コロナウイルスの新たな変異株、オミクロン株の初めての感染者が確認されました。  日本でも2名の感染者が確認をされているわけですけれども、第6波に備える対策については、政府は、第6波に備えて、病院のベッドの2割増と言っているわけですが、今後の県での医療体制、保健所の体制づくりについては、どのように考えられているのかを伺います。 105 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 106 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 令和3年11月12日の政府の新型コロナウイルス対策本部会議において、次の感染拡大に向けた安心確保のための取組の全体像が示され、それに係る千葉県の取組といたしまして、医療提供体制の強化として、病床の確保、入院待機ステーションの設置、夜間外来を伴う医療機関の確保、発熱外来の確保、臨時の医療施設の確保等が取りまとめられているところでございます。  また、保健所の体制整備については、感染拡大時にも、保健所が適切に把握された陽性者の情報に基づき、まん延防止に係る判断等の業務に集中できるよう、保健所業務の負担軽減・効率化とともに、感染状況に対応した人員体制の確保を図ることとなっております。 107 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 108 ◯11番(並木幹男君) ぜひ、山武市としても、医療体制の強化という点では、やっていっていただきたいと思います。  次に、高齢者施設や障害者施設、さんむ医療センターなど、ウイルスを入れてはいけないところに、ウイルス感染を広げない対策が必要だと考えています。そのためにも、地域で自主的に検査をして、早期に感染を発見するためにも、無料の検査等を行えるように、国、県に働きかけていくことが必要だと考えます。  この点で、コロナ感染は一定収まってきているところですが、高齢者施設や障害者施設、さんむ医療センターの職員の方のPCR検査のその後の実施状況はどうか、また、さんむ医療センターへ入院される方の検査の状況は、現在どのようになっているのかを伺います。 109 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 110 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) はじめに、高齢者施設職員への無料のPCR検査でございますが、千葉県では、令和3年3月から8月まで実施しております。本市の各施設においても、利用してまいりました。  また、そのほかとして、日本財団では、令和4年3月まで、引き続き、希望する高齢者施設の職員を対象に、週1回、無料でPCR検査を実施しているところです。  次に、障害者施設等の職員に対する無料のPCR検査についてでございますが、千葉県が、同じく令和3年10月まで実施してまいりました。  現在は、各障害者施設等の判断により、検査を実施しております。  本市としましては、障害者施設等へ適切な感染防止対策の徹底管理を呼びかけるとともに、機会を捉え、国や県に対して、PCR検査の実施を要望してまいりたいと考えております。  最後に、さんむ医療センターに入院する方のPCR検査の実施については、医師の判断で、個々、検査を実施しております。  また、職員については、新型コロナウイルス対応病棟に勤務した職員については、2週間に1度、PCR検査を実施しておりました。 111 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 112 ◯11番(並木幹男君) 今、ワクチン接種も進んでいるということで、検査そのものの体制というのは、高齢者施設等は行っていないという状況もあるのかも分からないんですが、今後、第6波ということで考えられますので、ぜひ、国、県に無料の検査を求めていくことを要望します。  次に、政府はワクチン・検査パッケージを打ち出して、ワクチン接種や検査での陰性証明で、社会経済活動を回すと考えていますが、コロナが収束した後の旅行先等における証明書の発行については、どのような対応を行っていくのかを伺います。 113 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 114 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) ワクチン接種が終わっている証明についてでございますが、ワクチン接種終了時に発行されます、新型コロナウイルスワクチン予防接種済書が証明書となります。  また、海外へ行く方については、新型コロナウイルス感染症予防接種証明書、通称ワクチンパスポートが必要となってまいります。こちらの発行については、新型コロナウイルスワクチン予防接種済書及びパスポートの写しを用意していただき、健康支援課において、手続を行っております。  なお、1週間程度で、証明書を発行しているところでございます。 115 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 116 ◯11番(並木幹男君) 分かりました。  現在、なかなか、海外旅行という状況ではないので、ワクチンパスポートということもないかなと思うんですが、今後、収束が見られたら、そういうこともよろしくお願いいたします。  続きまして、次に、新型コロナウイルス感染拡大の影響による医療・介護現場の経営状況について。  新型コロナウイルス感染拡大の影響で、令和2年度の通所介護、デイサービスや病床の利用率が低下したことが、独立行政法人福祉医療機構の調査で分かりました。コロナによる介護や医療の利用・受診控えの実態が、改めて浮き彫りになりました。  介護の通所施設の利用率は、令和元年度と比べて、地域密着型の定員18人以下の小規模施設でマイナス2.1ポイント、通常規模型でマイナス3.3ポイント、大規模型Iでマイナス4.2ポイント、大規模型IIでマイナス4.5ポイントと、いずれの区分でも、前年と比べて低下をしています。事業規模が大きいほど、低下幅が大きくなりました。  同機構は、低下の理由を、密になりやすい通所介護サービスの利用控えが、相次いだためと分析をしています。  利用控えや自粛要請による運営休止で、介護施設は厳しい経営環境にあったと指摘しています。  病床の利用率については、コロナ患者受入れ病院でマイナス3.6ポイント、受け入れていない病院でマイナス2.9ポイントでした。  コロナ患者を受け入れていない病院でも、受診控えや院内感染対策、発熱患者の受入れに伴う空室などで、大きな影響を受けたと見られると指摘しています。  診療報酬の改定や各種加算などがあっても、1床当たりの年間医業収益は、減収と期しています。  受入れ病院については、コロナ対策の各種補助金の効果を指摘しています。今後も実態ベースの厳しい経営状況が続くことになると述べています。病院運営の継続のためには、今後も一定の財政支援を必要としています。  このような調査結果もある中で、お聞きしましたところ、介護施設については、経営状況は分からないということなので、その後のさんむ医療センターの経営状況について伺いたいと思いますが、よろしくお願いします。 117 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 118 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 今年度、外来患者数については、回復傾向にございます。  しかしながら、入院患者数につきましては、いまだ少なく、厳しい現状でございます。  引き続き、経営状況については、注視してまいりたいと考えております。 119 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 120 ◯11番(並木幹男君) 病院の経営については、ぜひ、国と県についても、財政支援を求めていっていただきたいと思います。  次に、介護施設の食費負担増などの利用料引上げの影響について伺います。  特別養護老人ホームなどの利用料金が、8月から跳ね上がった高齢者が相次いでいます。介護保険の仕組みが改悪され、低所得者を対象とする食費、居住費の軽減措置が縮小されたためです。費用が2倍になった人も少なくありません。  コロナ禍で、暮らしが大変になっている中に、容赦なく負担増を強いるやり方に、利用者家族の不安と怒りが広がっています。経済的理由から、施設に入ることも諦める人が続出するおそれもあります。  改悪をされたのは、住民税非課税世帯の人の食費、居住費を軽くする補足給付制度です。改悪の一つは、食費負担の引上げです。特養や老人保健施設、介護療養型医療施設などに入所している低所得者(年金収入月10万円超)の負担も、月2万円から4万2,000円に引き上げました。ショートステイの食費負担は、全ての住民税非課税世帯で、1.5~2倍の負担増となりました。  もう一つの改悪は、資産要件の見直しです。補足給付の対象となる預貯金額を「1,000万円以下」から、収入の区分に応じて、「500万円~650万円以下」に変えました。  補足給付を利用できなくなると、年金収入80万円以下の場合、食費、居住費の負担が、月6万6,000円も一気に増える方もいらっしゃいます。  厚生労働省によれば、この影響を受ける人は、約27万人に上るとされています。  8月から行われた補足給付制度改悪の影響について、どのように考えているのかを伺います。 121 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 122 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) はじめに、まず、この制度でございますが、低所得者の方の介護施設利用が困難にならないようにするための制度となっております。  内容としましては、居住費、部屋代と食費について、所得等の状況を基に、負担限度額を段階的に設定するものになります。  令和3年11月現在、607名の方がこの制度を利用しております。  次に、この介護保険制度は、今年の8月に改正されました。  改正された点としましては、まず、負担段階が、3段階から4段階に細分化されました。  また、預貯金の資産要件につきましても、「1段階・1要件」から「4段階・4要件」へと改正となっております。  この資産要件の改正について、単身者で見ますと、改正前は、1,000万円以下が要件の方が、改正後は、最大で500万円引下げとなり、500万円以下であることが認定要件と改正されたところでございます。 123 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 124 ◯11番(並木幹男君) ただいま、制度の説明はございましたけれども、この制度は、改正とは思わないんですが、これで値上がりの対象になる方というのは、どれくらいになるのか。先ほどの607名というのは、その対象者でよろしいんですか。 125 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 126 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 資産要件に関する制度改正により、非該当となった方は、25名ということになります。 127 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 128 ◯11番(並木幹男君) 具体的に、これで値上がりになっている方は、25名ということです。  今後、施設利用される方で、食費に関しては、2倍ぐらいになっているということで、大変な値上がりと考えております。  次に、介護施設を利用している方から、この負担増に対する問合せなどはございますでしょうか。 129 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 130 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 利用者等からの問合せ状況についてでございますが、実際、窓口や電話などでのお問合せはございました。  内容的には、今年8月以降に利用したサービスについて、利用料の請求が施設からあった際に、改正前より、自己負担が増えたことに対する内容の確認が、主なものとなっております。  また、その際は、利用者等に対し、令和3年8月からの改正内容について御理解いただけるよう、丁寧に説明させていただいている状況にございます。 131 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 132 ◯11番(並木幹男君) まだ始まったばかりということで、なかなか、あれですけれども、これから施設へ入る方もいらっしゃいますので、国に対して、要望事項です。  負担増になった家族からは、月10万円の母の年金がなくなってしまう、生活費の負担も増える中、どこを削ればいいのかと、全国的に見ると、悲鳴が上がっている状態だということを聞いております。  コロナ禍で、仕事を失ったり、収入が減ったりした人の中には、親を施設で介護をしている人が数多くいます。苦境にある人に追い打ちをかける補足給付改悪に、全く道理はありません。  今回の制度改定についての市長の考えを伺います。 133 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 134 ◯市長(松下浩明君) 今回の介護保険制度の改正によりまして、食費が負担増となった方につきましては、大変な御負担であるということは、私も認識をしております。  今後は、影響の状況を勘案し、市長会等において、協議をしてまいりたいと思っております。 135 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 136 ◯11番(並木幹男君) 次に、市長にお願いというか、要望ということで、次もそうなんですが、介護保険では、改定のたびに上がる保険料が、国民を苦しめています。
     厚生省は、11月、保険料滞納によって、預貯金などを差し押さえられた65歳以上の人が、2万1,578人に上り、初めて2万人を超えたことを発表いたしました。  年金を年18万円以上受け取っている65歳以上の人は、年金から保険料が天引きされるため、滞納して、差押えとなった高齢者の圧倒的多数は、無年金者や極めて少ない年金の受給者です。  保険料を滞納した場合は、原則1割の利用料負担が、一旦、全額自己負担になるなど、苛酷な罰則があります。経済困難にある人が必要な介護を受けられない仕組みは、見直していくべきだと考えます。  現在の介護保険料の滞納状況とその対応について伺います。 137 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 138 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 介護保険料の滞納状況についてでございます。  まず、令和2年度の滞納繰越額は1,655万8,190円でございました。  令和元年度の1,719万8,215円と比較しますと、64万25円の減となりましたが、依然として、滞納繰越額は多い状況にございます。  このような状況において、滞納額縮減の対策といたしましては、督促や催告状を送付し、納め忘れなどによる滞納を減らすよう対応しております。  また、必要により電話催告や臨戸徴収などを実施しております。  なお、納付困難な方などには、分割納付による相談を随時実施するなど、対応しております。  しかしながら、納付や相談がなく、滞納が複数年ある場合は、収税課債権回収対策係へ徴収業務移管するなど、滞納額の縮減に努めているところです。 139 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 140 ◯11番(並木幹男君) 次に、利用料負担も、収入によって、最大3割まで引き上げられた介護保険ですが、国民は保険料利用料の双方に苦しんでいます。負担増を許さず、引下げへ道を開くためには、国の介護保険の国庫負担増を求めるとともに、減免制度の拡充・創設が必要だと考えられるわけですが、これは国への要望事項ということですが、市長の考えを伺います。 141 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 142 ◯市長(松下浩明君) 介護保険制度の安定的な運営と、被保険者の負担が、これ以上、増大しないよう、財源となる国の負担割合の引上げについて、令和3年度において、国へ要望したところでございます。  また、独自の減免制度につきましても、令和元年度に、生活困窮者に対する市独自の保険料の減免基準を規定いたしました。  そのため、現時点においては、新たな独自減免制度を実施することは、介護保険の財政運営において、厳しいものであると思われることから、今のところ、予定はいたしません。 143 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 144 ◯11番(並木幹男君) 利用料もそうなんですけど、介護保険の国庫負担増を求めるところで、ぜひ、市長に国への要望を引き続きお願いしたいと思います。  続きまして、最後になりますけど、特別障害者手当について伺います。  特別障害者手当は、著しく重い障害があり、日常生活に常時特別な介護が必要な20歳以上の人に、月2万7,350円が支給される国の制度ですが、全国的にはこの制度が知られていない場合もあり、この制度利用が可能なのに、申請されていない方も多くいらっしゃると聞き及んでいます。  山武市におけるこの制度の利用者と周知について、どのように行っているのかを伺います。 145 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 146 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 国の制度であります特別障害者手当の利用者は、令和3年10月末現在で、50名でございます。  周知方法としましては、広報紙やホームページに掲載するほか、社会福祉課の窓口で、障害者福祉のしおりを配布し、周知に努めております。  なお、今後は、在宅で常時特別な介護が必要な方と接する機会の多いケアマネジャーや、地域包括支援センターと連携し、より多くの方へ周知徹底と利用促進に努めてまいりたいと考えております。 147 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 148 ◯11番(並木幹男君) この特別障害者手当については、国の制度でありますし、全国的に見ると、周知がされていないところもあるとは伺っておりますので、せっかく使えるのに、使えないという方を生まないような形で、周知をしていっていただきたいと思います。  大きい3番目に行きます。最後、公共交通について伺います。  本市の鉄道、バス、タクシー等の公共交通機関は、市民生活に欠かすことのできない移動手段としての役割を担ってまいりました。  これらの公共機関の利用者は、自家用車の普及に伴い、減少・横ばい傾向にあるものもあれば、増加しているものもあり、市内全域において、公共交通事業者による安定的・継続的なサービスの提供が求められています。  一方で、高齢化が進む中、交通弱者が増加をするとされています。公共交通の重要性が、これまで以上に高まってくると考えられます。  そこで、市では、平成22年3月に、山武市地域公共交通連携計画を策定し、平成22年10月より、市内4つの地域で連絡をする基幹バスと乗合タクシーの運行を開始いたしました。  その後、平成25年に交通政策基本法が施行され、翌平成26年には、同法の基本理念に基づき、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律が改正されました。  これらの一連の法整備では、まちづくりと連携をし、面的な公共交通ネットワークを再構築することで、持続可能な公共交通の形成を目指すこととされ、地方公共団体が中心となり、これらを推進していくことが求められるようになりました。  こうした社会的背景の下、本市では、持続的な公共交通の形成を目的として、山武市地域公共交通網形成計画が策定され、この計画の下、事業が行われてきたところですが、この間の公共交通の利用者の現状を、どのように見ているのかを最初に伺います。 149 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 150 ◯総合政策部長(荒木康之君) 本計画策定後、新型コロナウイルス感染症の影響から、全国的に鉄道や路線バスをはじめとした公共交通の利用者は、大幅に減少しております。  影響の長期化により、人の移動の減少や密を避けるなど、行動変容が生じており、リモートワークなど、新たな生活様式が進展しています。  また、交通運行事業者においては、業績の悪化から、事業の存続にも影響が及んでいるように聞いております。  現在はコロナ禍の影響も軽減し、公共交通の利用者は回復傾向にございますが、新たな生活様式の進展もあり、今後、コロナ禍前の利用状況にまで回復することは難しいように思われます。  この環境下ではございますが、市民の移動手段を確保するため、基幹バス、乗合タクシーを安心して御利用いただけるよう、消毒と換気の徹底や利便性の向上のため、運行改善に努めてまいりたいと考えております。 151 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 152 ◯11番(並木幹男君) ありがとうございます。  2つ目に、公共交通に関する市民アンケートの実施。  計画をつくる際には、アンケートを行ったということは聞いているんですが、その後、改善をするための市民アンケートの実施等は行っているのかどうかを伺います。 153 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 154 ◯総合政策部長(荒木康之君) 山武市地域公共交通網形成計画を策定した際、平成28年12月に、公共交通に関します市民アンケートを実施しております。  これ以降は、例年実施しております「まちづくりアンケート」におきまして、公共交通の満足度などを調査しております。  今後は、令和6年度から運用予定の新たな交通計画策定のため、令和4年度に公共交通に関します市民アンケートを実施する予定でございます。 155 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 156 ◯11番(並木幹男君) 続きまして、ただいま、令和4年度にアンケート調査ということでしたが、これまで改善要望等は出ているわけで、改善されているところもあるということで、地区外運行等も増えているわけです。  公共交通に求められる今後の課題について、利用者からの改善要望も踏まえて、どのように考えているのかを伺います。 157 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 158 ◯総合政策部長(荒木康之君) 基幹バス、乗合タクシーは、平成22年10月に実証実験運行を開始してから、10年が経過します。  この間、高齢化の進展による交通弱者の増加やコロナ禍における公共交通の利用者の減少に向けた対応などが求められております。  また、利用者からの要望として、先ほどお答えしましたとおり、令和4年度に実施予定のアンケート調査の結果から、運行改善を検討し、本市に最適な交通体制を考えてまいりたいと思います。 159 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 160 ◯11番(並木幹男君) 続きまして、具体的なことなんですけど、基幹バスの利用者の状況として、分かれば、利用者の多い目的地を伺います。 161 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 162 ◯建設環境部長(今関正典君) 令和3年10月の運行実績から、路線ごとの利用者と降車したバス停の上位5か所の人数を申し上げます。  まず、蓮沼海浜公園発、さんぶの森元気館行きでは、1,607人に御利用いただいております。  降車したバス停の順位では、さんバス姫島211人、JR成東駅183人、さんぶの森公園170人、さんぶの森元気館106人、さんむ医療センター105人となっております。  次に、さんぶの森元気館発、蓮沼海浜公園行きでは、1,628人に御利用いただいております。  降車したバス停の順位では、JR日向駅140人、JR成東駅131人、さんバス姫島110人、さんむ医療センター75人、蓮沼海浜公園69人となっております。 163 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 164 ◯11番(並木幹男君) 今、全部は数が控えられませんでしたが、目的地というか、降車場所については、さんむ医療センターや成東への買物が多いということでした。  次に、公共交通網の基本方針にもありますけれども、「公共交通を使いたくなる、使いやすい環境づくり」としているわけです。  10月から、山武市基幹バスの新路線の実証実験運行も始まりましたが、現在の基幹バスの運行ルートの見直しについてです。現在、蓮沼海浜公園からさんぶの森元気館区間のルートということになっているわけですけれども、ルート変更ということを考えてもらえないかということです。  私が思うに、巡回バス的なもので、山武市役所あるいはJR成東駅を起点として、山武地域からの巡回バス、松尾、蓮沼からJR成東駅あるいは山武市役所への基幹バス的なものへ変更することはできないのか、どうかを伺います。 165 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 166 ◯総合政策部長(荒木康之君) 本市の公共交通は、鉄道や路線バス、一般タクシーの交通機関と基幹バス、乗合タクシーを連動させた網状の交通体制となっております。  この中で、基幹バスは、地域の主要拠点や交通結節点を結び、乗合タクシーは、各地域内の移動を補う役割を担っております。  現在の交通体制は10年が経過しており、時流に沿った見直しも必要と思われます。運行体制の大きな変更は、現在の利用者への影響や既存の交通機関への影響等があることから、市全体の交通体制を考える中で、慎重な検討が必要でございます。  現在の交通計画は、令和5年度が終期のため、令和6年度以降の新たな交通計画は、令和4年度から、計画策定の準備を進めてまいります。この過程におきまして、基幹バスの運行主体であります山武市地域公共交通活性化協議会において、運行体制の見直しを含め、検討を進めてまいります。 167 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 168 ◯11番(並木幹男君) 新路線の実証実験運行も始まっているわけで、巡回バスともなっておりますので、もちろん、全体を考えてということはありますが、ぜひ、今後、今までの基幹バスとは違うような乗り継ぎを成東などでできるような形で、そのルートとして、巡回するようなコース取りも考えていってほしいと思います。これは要望ですが、お願いいたします。  次に、乗合タクシーの料金改定についてです。広報さんむにも、来年4月から、値上げということで、料金改定が載っていたわけですけれども、この料金改定に当たる経過については、どのように検討がされたのか、今回の300円から200円アップという料金は、利用者にとっては高いという不満が上がるのではないかと考えられますけれども、その辺はいかがでしょうか。 169 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 170 ◯総合政策部長(荒木康之君) 乗合タクシーの運賃は、事業開始時では、基幹バスの目標収支比率30%を基準として、1乗車500円とする考えでございましたが、利用促進の観点から、300円に設定しております。平成22年10月に実証実験運行を開始してから、これまで300円の運賃を維持しております。  事業開始から10年が経過し、この間、物価の上昇や消費税の増税、近年では、コロナ禍の影響もあり、経常経費が増加しております。このため、近年の収支比率は20%に届かず、減少傾向にございます。  また、この10月から利用者の利便向上を目的として、地域外運行の拡充を実施しております。これにより、1乗車の所要時間の増加から、全体での運行回数が減少するため、運行経費の増大が想定されます。  このようなことから、健全な運営を図るため、収支比率30%を目標として、令和4年4月から、地域内運行を300円から500円に改定するものでございます。  この運賃改定は市民生活に影響するものでございますが、乗合タクシー制度を維持していくため、御負担をお願いしたいと考えております。 171 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 172 ◯11番(並木幹男君) これは、来年4月からということですけれども、利用者に対して説明をしていただいて、周知も図っていっていただきたいと思います。  最後に、乗合タクシー地域外運行をさらに広げるという場合に、タクシーの台数を増やす考えはあるのか、どうかを伺います。 173 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 174 ◯総合政策部長(荒木康之君) 乗合タクシーは、現在9台で運行しておりまして、地域内運行を基本に、10月1日から地域外運行の拡充を実施しております。  今後の拡充につきましては、今回の拡充の経過を踏まえまして、検討してまいります。  車両の増車につきましては、地域内運行の稼働率と併せて検討していく必要がございます。  また、相乗りの推進など、運行効率の向上を図った上で、増車が必要かどうかなどを判断してまいりたいと思います。 175 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 176 ◯11番(並木幹男君) 地域外運行については、要望等も多いので、今後、台数を増やすことが可能か、確かに予算的なものもございますので、考えていっていただきたいと思います。  最後に、要望です。これまでの市民アンケートの結果などから見ても、現状において、公共交通は、交通弱者や高齢者の重要な移動手段となっています。今後も公共交通に対するニーズは、さらに高まっていくと考えられます。基幹バス、乗合タクシーの運行についても、市民の方の利便性が図られるように改善することを要望いたしまして、私の一般質問を終わりにします。ありがとうございました。 177 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で11番、並木幹男議員の個人質問を終わります。  次に、1番、齋藤昌秀議員の個人質問を許します。  齋藤議員、御登壇願います。  齋藤議員。
    178 ◯1番(齋藤昌秀君) 議席番号1番、齋藤昌秀、一般質問のほうをさせていただきます。  それでは、早速ですが、質問に入らせていただきます。  まずはじめに、新型コロナウイルス感染症対策についてお聞きします。  先ほどの並木議員と重複する部分もあるので、ワクチンの接種率やブースター接種、3回目の接種のスケジュールについては、割愛させていただきます。  では、まず、早速、初めの質問です。仕事の都合などで、まだ2回目のワクチンを接種できていない方などもいると思うのですが、今後、そういった方たちが接種をしたい場合、どこで接種を受けられるかを教えていただけますか。 179 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 180 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 先ほど申しましたように、集団接種については、本日で終了となります。  議員御指摘の残りの接種希望者につきましては、しばらくの間、個別の医療機関で接種を継続する予定でございます。 181 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 182 ◯1番(齋藤昌秀君) 続いて、2回目のワクチン接種で重篤な副反応が出た方は、いらっしゃいますか。  もし出た場合は、その際、どんな対応を取ったのかを教えていただければと思います。 183 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 184 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 予防接種後の副反応でございますが、ワクチンを接種した後に起こる一時的な発熱、接種部分の発赤(腕が赤くなること)、腫れ等は、多くの方にございました。  また、集団接種会場において接種した方で、救急搬送等で入院された方が3名ほどいらっしゃいました。 185 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 186 ◯1番(齋藤昌秀君) そのことは、市民に情報提供を行っているんでしょうか。 187 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 188 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) こちらについては、個人情報の関係もございまして、周知等は行っておりません。 189 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 190 ◯1番(齋藤昌秀君) ブースター接種、いわゆる3回目の接種は、副反応が2度目と同じぐらい出るようですが、その対応について、市はどう考えているのか。  例えば、接種した後に、その場では、具合は悪くならなかったとしても、家に帰ってから、具合が悪くなってしまう場合などがあると思うんです。そういった場合は、特定の病院があるのか、それとも、どこの病院でも対応してもらえるのか。そういったことのレギュレーションが決まっているようであれば、教えていただければと思います。 191 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 192 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) こちらについても、2回目の接種と同様、応急手当ての後、速やかに救急搬送する方向で進めたいと思っています。  また、御自宅に帰って、そういう症状が出た場合については、かかりつけのお医者さん等に御相談していただければと思います。 193 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 194 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。  ワクチン接種の状況については、市からもいろいろな形で、防災行政無線だったりとか、SNSだったりとか、また、山武市には安心安全メールなどがありますので、もし、重要な情報があったら、そういったものでも、情報提供を行っていったらいいんではないかなと、私は考えていますので、どうかその辺も御検討いただければと思います。  では、続いての質問に入らせていただきます。  経済対策についてです。  先ほど全員協議会でも質問に出たんですが、今、多分、中継を見ている方もおられると思いますので、改めて質問させていただきます。  9月議会で、キッチンカーへの補助金が追加補正されましたが、申請状況は、どのようになっているかを伺います。 195 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 196 ◯産業振興部長(中村洋一君) お答えいたします。  キッチンカーへの補助金は、10月1日から10月29日を申請期間として実施いたしましたが、申請者は1件となっております。  申請期間の前から、数件のお問合せはいただいておりましたが、9月30日に緊急事態宣言が解除されたことや、10月25日から、飲食店等の時短営業が解除されたことによりまして、本来の営業に取り組む事業者が、申請を控えたものと分析しております。  以上です。 197 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 198 ◯1番(齋藤昌秀君) 補正予算では3件分の申込みを見込んでいると思うのですが、今後、追加の申請受付の予定があるかを教えていただけますか。 199 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 200 ◯産業振興部長(中村洋一君) 千葉県の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数も、少数で推移し、会食時の人数制限も撤廃の動きを見せております。  飲食店等も、本来の営業に戻りつつあることから、新規の申請受付を行っても、申請者が現れないことが見込まれますので、現在のところ、予定はございません。 201 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 202 ◯1番(齋藤昌秀君) 続いての質問で、この項目は最後になります。  今年度取り組んだ経済対策に係る事業の成果について、教えていただけますか。 203 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 204 ◯産業振興部長(中村洋一君) はじめに、中小企業緊急資金給付金支給事業については、6月末に申請受付を終了しておりまして、41件に対し、407万9,000円を支給いたしました。  次に、プレミアム付商品券事業については、商品券が3万7,662冊販売されまして、約4億9,000万円が、市内で消費される見込みとなっております。  続いて、観光関連事業者等支援金については、10月末に申請受付が終了しており、31件に対し、740万円を支給いたしました。  ワーケーション等支援事業については、12月28日までの申請期間となっており、11月末現在、6件、申請がありました。  最後に、中小企業等事業継続支援金については、令和4年1月末日までの申請期間となっており、11月末現在、92件の申請がありました。  このように、プレミアム付商品券事業をはじめとして、コロナ禍における市内経済の活性化に、一定程度の成果があったと認識しております。 205 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 206 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  では、続いて、防災についての項目に移らせていただきます。  まず初めに、築山の管理についてお聞きします。  令和3年3月、井之内地区に設置されました井之内津波避難施設、いわゆる築山の管理について、現在、築山の管理は、誰が、どのように管理しているのかを教えていただけますか。 207 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 208 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、築山に設置してあるもので、管理が必要となる施設につきましては、公衆用トイレ、備蓄倉庫、あずま屋となります。管理は、市で行っております。  その中で、公衆用トイレにつきましては、皆様が清潔に利用できるよう、清掃業務を週2回、シルバー人材センターに委託しております。  また、備蓄倉庫内の物資やあずま屋については、市において、定期的に見回りを行っておりまして、破損や不具合等がないかを確認いたしております。  なお、築山に繁茂する雑草等の除去につきましても、随時、シルバー人材センターに委託し、雑草の除去を行っております。 209 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 210 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。  次に、築山の管理に伴う予算の内訳について伺います。 211 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 212 ◯総務部長(石橋和記君) 築山の管理に伴う予算といたしましては、委託料124万6,000円を計上いたしております。  内訳といたしましては、トイレの清掃業務委託料として53万5,000円、雑草除去につきましては、年間3回を計画しておりまして、委託料として59万7,000円、その他、浄化槽等の点検委託料として11万4,000円を予算計上しております。 213 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 214 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございました。適正な執行をお願いいたします。  続いて、先日、11月28日に、井之内地区の築山で、避難訓練が行われました。これは、僕も参加させていただいたんですけど、今後の築山の施設の活用方法など、市のお考えをお聞かせ願えますか。 215 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 216 ◯総務部長(石橋和記君) この施設は、地域の皆様を津波から守るための施設でございます。地域の皆様に施設に親しみを持っていただきたいと考えておりますので、議員が述べられたとおり、地域で行う防災訓練はもとより、地域のイベントなどでも活用していただければと考えております。  また、備蓄倉庫に設置する備品等の使用方法などにつきましても、地域の皆様に周知をいたしまして、有事の際の活用を図りたいと考えております。 217 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 218 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。  こういった避難訓練など、やはり、実際に使ってもらって、非常時に使えるようになっていかないと、いざというとき、役に立たないと思うので、ぜひ、今後とも、こういったことを行っていただきたいなと思います。  また、山武市は、海を活用したテレビの撮影なども結構来ていますので、津波3施設の築山などを、例えば千葉県フィルムコミッションの登録ができる施設など、フォーマットを作ってありますので、そういったところに登録することで、海に撮影に来たついでに、築山でも撮影してみようとか、そういった流れもつくれると思うので、そういったことも、ぜひ検討していただければなと思います。  続いて、海岸線の排水問題について質問させていただきます。  今年8月8日の台風の際、沿岸地域の主に井之内浜、関之下浜、本須賀の海岸線に、ひどい冠水が発生しました。この地域には、排水ポンプが設置してありますが、近年のゲリラ豪雨に、排水が追いつかなくなってきています。  また、排水ポンプの処理が追いつかない場合や、一時的な機械のエラーで、復旧に時間を要する場合は、地域の消防団が自主的に出動し、消防ポンプで排水を行っていることが、現状です。  山武市は、災害に強いまちづくりをうたっていると思うのですが、海岸地域の排水問題については、今後どのように考えていますか。 219 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 220 ◯建設環境部長(今関正典君) 議員御指摘の海岸地域の排水の状況につきましては、台風等の降雨時に、平常時との比較や、降水量による状況変化などを現地確認しております。  海岸地域の排水は、排水ポンプを使用した強制排水がほとんどですが、自然流下による排水を併用している場所もあり、その場所は比較的潮位の影響を受けやすい地形となっています。  以前は、地形的な影響により、冠水する箇所が数か所、見受けられる程度でしたが、最近は排水能力を上回る豪雨等により、海岸地域の広範囲で、冠水箇所が確認されています。  市としましては、道路の冠水箇所周辺の水路や側溝の状態も含め、市の管理する排水施設が適正に機能しているかを確認した上で、修繕や機能回復など、必要な箇所の対応を考えたいと思います。 221 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 222 ◯1番(齋藤昌秀君) この排水問題についてですが、砂防林のほうからの水が逆流し、場合によっては、土砂が流れて、水路が詰まることも考えられます。  砂防林は、県の管轄です。市の予算だけではなく、県のほうにも要請を出し、県や国の予算で、排水対策を実施することはできないのでしょうか。 223 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 224 ◯建設環境部長(今関正典君) 降雨時に、砂防林をオーバーフローした雨水が、道路へ流れている状況は確認していますが、現時点では、砂防林による影響が大きいものだと判断できておりません。  このため、市が管理する排水施設の機能確認を行い、新たな整備が必要と判断できれば、県に相談するなどの対応を考えていきたいと思います。 225 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 226 ◯1番(齋藤昌秀君) 今後どうするかを明確にすることで、市民は安心できると思うので、原因が一体何なのか、人によっては、防潮堤が原因ではないかというようなことを言っている人もいるので、市のほうで、原因が何なのかということと、今後のスケジュールを明確にしていただければと思います。  続いて、災害時の備蓄品などについて質問させていただきます。  以前、備蓄品、特に食品や水についての考え方について質問をさせていただきました。そのときの内容は、平成26年の防災アセスメント調査結果から、避難所での避難者を3,200名で設定し、避難箇所は最大26か所、備蓄倉庫も26か所として、1か所の避難所の避難者を123人で見積り、1か所の備蓄倉庫当たり食料は3日分の約1,150食、水は1.5日分の600リットル備蓄をしているということでした。  防災倉庫には、食料や水以外の備蓄品も備蓄されていると思います。主な備蓄品について伺えますか。 227 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 228 ◯総務部長(石橋和記君) 市の備蓄の考え方といたしましては、避難所での避難を余儀なくされている市民の方を対象といたしまして、3日間、生命を維持するための必要最小限の備蓄品を確保することを目的といたしまして、備蓄品を選定し、数量を定めて、備蓄をいたしております。  主なものといたしましては、発電機やライト、扇風機、床に敷くマットや毛布、簡易トイレ、液体ミルクや離乳食、乳幼児や大人用の紙おむつ、生理用品、一般の方と同じスペースで避難できない方用のテントや簡易ベッドなども準備をいたしております。
     また、新型コロナウイルス感染対策用の備蓄品についても準備をいたしております。 229 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 230 ◯1番(齋藤昌秀君) 食料や水だけでなく、様々なものが備蓄されているということについて確認できました。ありがとうございます。  26か所の備蓄倉庫を管理されているとのことですが、当然、備蓄品については、消費期限があると思います。消費期限を把握した管理ができていなければ、いざというときに使用できないなどの不具合が発生することも考えられますが、市として、備蓄品の管理をどのように行っているかを教えていただけますか。 231 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 232 ◯総務部長(石橋和記君) 市では、備蓄品の数量、消費期限等を把握いたしまして、どの備蓄倉庫に、いつまでの消費期限の備蓄品が幾つあるのかといった情報を、リストにまとめております。  年に2回ほど、備蓄品とリストの整合を図ることによりまして、管理をいたし、年度ごとに、備蓄品の購入量を定め、計画的に備蓄を行っております。  また、消費期限が迫った食料品等につきましては、フードロス対策や備蓄品の有効活用を考慮いたしまして、児童生徒を主な対象といたしまして、災害時に実際に食べることがある備蓄品を学校で配布し、試食してもらう取組等を行っております。  また、生理用品や紙おむつ等といったものにつきましても、市として使用期限を定めまして、有効活用をいたしております。 233 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 234 ◯1番(齋藤昌秀君) 災害時に被災者に備蓄品を配るときは、どのように周知して、配布しているのかを伺います。 235 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 236 ◯総務部長(石橋和記君) 災害時の配布についてでございますが、避難所においては、避難している方に対して、その場でお知らせし、配布することができます。  しかし、令和元年の台風のように、通常の備蓄品では賄えないケースでは、例えば、多くの方がブルーシートを必要としている状況につきましては、各出張所単位に、市内4か所程度の配布場所を設けまして、防災行政無線や安心安全メール、SNSなどの各種情報網を駆使いたしまして、周知を行い、一人でも多くの物資を必要としている方に行き渡るように、配布に努めております。 237 ◯議長(能勢秋吉君) ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時15分といたします。              (休憩 午後 0時02分)              (再開 午後 1時12分) 238 ◯議長(能勢秋吉君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  齋藤議員。 239 ◯1番(齋藤昌秀君) 続いて、観光行政についてお聞かせ願います。  この夏の山武市への観光客の動向について教えていただけますでしょうか。 240 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 241 ◯産業振興部長(中村洋一君) 夏期の入込客数が多い本須賀海岸、蓮沼ウォーターガーデン、道の駅オライはすぬまについてお答えをいたします。  本須賀海岸は、御承知のとおり、昨年度に引き続き、今年度も海水浴場は不開設でした。  今年度7~8月の合計が約1万4,830人で、昨年度の約2万5,000人と比較して、1万170人減少しております。  蓮沼ウォーターガーデンは、昨年度と同様に、1日5,000人を上限とした、事前登録による人数制限を行っております。  今年度7~8月の合計が10万5,586人で、昨年度の7万6,789人と比較して、2万8,789人増加しております。  道の駅オライはすぬまは、今年度7~8月の合計が14万4,498人で、昨年度の16万353人と比較して、1万5,855人減少しております。  本須賀海岸、道の駅オライはすぬまは、昨年度より減少しておりますが、これは、お盆前後の1週間程度の天候不良が原因ではないかと考えております。  以上です。 242 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 243 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  続いて、市が行っている観光関連のPR活動について、具体的な内容を教えていただけますか。 244 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 245 ◯産業振興部長(中村洋一君) 4月の臨時議会で予算承認をいただいた商店等魅力発信事業は、市内外へのPRを目的とした事業となっております。  本事業は、映像編と書籍編の2部構成となっており、映像編については、日本航空株式会社の客室乗務から構成されるJALふるさと応援隊による市内の商店や観光スポットでの体験シーンを映像に収め、市公式YouTubeで配信するというもので、今年度中に、全12本の配信を予定しております。  既に7月中旬から完成した動画の配信を開始しておりまして、11月末現在、番外編を含め、9本配信されております。JALと山武市の異色の取組ということで、テレビの報道番組にも取り上げられたため、11月末現在の総再生回数が、2万1,270回となっております。  また、書籍編については、市内飲食店の紹介を中心としたガイドブックを、今年度中に作成する予定となっております。  以上です。 246 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 247 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。  この次にも聞くんですけれども、YouTubeに関しては、アクセス解析などもしっかり行っていただいて、次回以降、もっと質のよいもの、ユーザーのニーズに合ったものを作れるように努力していただければと思います。  続きまして、6月議会で質問した公式YouTubeチャンネルのアクセス解析の現状についてお聞きしたいです。 248 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 249 ◯総合政策部長(荒木康之君) 現在、山武市公式YouTubeチャンネルで公開しているそれぞれの動画につきましては、再生回数や平均視聴時間、最後まで見てくれたのか、あるいは、どこまで見てもらえたのかを測る視聴者維持率、また、視聴者がどのように、動画を見つけたのか、関連動画からなのか、あるいは、検索して選ばれたのかなどについて確認しております。  これらの解析によって得られた内容を、効果的に動画制作に生かしてまいりたいと考えております。 250 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 251 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  動画にたどり着く経路、関連動画からのなのか、滞在時間、どの辺で離脱しているかなどは、コンテンツ制作に対して、非常に有効なデータだと思いますので、しっかりPDCAサイクルのほうを回して、次、よりいいものにつながるように、市のPRにしっかりつながるようなものを作っていただければと思います。  続いて、産業まつり、S1フェスティバルなどのイベントの実施予定や、実施における市の考え方について教えていただけますか。 252 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 253 ◯産業振興部長(中村洋一君) コロナ禍におけるイベント開催の考え方については、千葉県から、基本的対処方針に基づく催物の開催制限、いわゆるガイドラインが示されております。  市としましては、ガイドラインに沿って、身体的距離の確保や飲食の制限、参加者の把握など、必要な感染防止対策が講じられない場合や、広域的な人の移動が見込まれるイベント等の開催は、困難と考えております。  このような状況から、産業まつりについては、実行委員会において、今年度の開催中止の決定がされました。  なお、S1フェスティバルについては、従来行っていた、一つの会場で多くの人数に御参加いただく形式ではなく、市内のイチゴ園や飲食店等を回って、イベントに参加いただく方法での開催を検討しております。  今後の状況を見ながら、実行委員会の皆様とともに、判断してまいりたいと考えております。  以上です。 254 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 255 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  世間でオミクロン株などの新型コロナウイルスが蔓延する中、様々な形を検討していただいて、イベントをなるべく実行できるように、調整を図っていただければと思います。  続いて、教育行政についてお聞きいたします。  第2期山武市教育振興基本計画についてお聞きします。  以前、教育振興計画について質問した際、具体的な数値目標が必要ではないかとお聞きしたのですが、第2期山武市教育振興基本計画は、それらも踏まえて改定するとの御回答をいただきました。  今回のものにも、具体的な平均学力などの数値目標が入っていないようなのですが、市の考えている具体的な数値目標とは、どういった点なのでしょうか。学力テストの結果なのか、学力テストなどの基礎学力を確認する上で必要な情報であると思うのですが、その点はいかがでしょうか。お答え願います。 256 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 257 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  今年度より実施しております第2期山武市教育振興基本計画に当たっては、山武市総合計画に用いている成果指標の考えを取り入れ、数値目標を設定しているところでございます。  学力における具体的な指標値としまして、一般的に全国学力・学習状況調査の結果などが、目標に対する指標としてよいんではないかというような御意見もございますけれども、山武市のこの第2期教育振興基本計画における「確かな学力」の向上と「活きた学力」の推進における成果指標として、「学力の向上が見られる児童の割合」及び「学力の向上が見られる生徒の割合」を定めて、これを数値目標としております。  これは、千葉県標準学力検査の結果を基に、県平均を上回った児童生徒の割合を向上させていくというもので、それぞれ基準年度は平成29年度で、目標年度は令和4年度となります。  千葉県標準学力検査は、全学年を対象に、小学校は、国語、算数、理科、社会の4教科、中学校は、国語、数学、英語、理科、社会の5教科を実施しております。  国語、数学(算数)の2教科を実施する全国学力・学習状況調査より、全体が網羅できることや出題の傾向も、数年間、同じような傾向であるため、年度ごとの比較がしやすいことから、これを基に数値目標を設定したところでございます。  以上です。 258 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 259 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。  私や私の周りの意見を集めると、学校というのは、社会の縮図なわけではないですか。例えば、基礎学力が明確になったほうがいいんではないかということを、僕らが言っていることは、結局、将来的に受験やセンター試験があるわけです。基礎学力の低さで、子どもの将来の選択肢を狭めたくないという考えがあります。  しっかりと学力を向上できないと、結局、夢をかなえる際の足かせになってしまうんではないかという考えがあって、確かな数値目標として、学力テストの平均点などを出したほうがいいんではないかという意見を出させてもらいました。  今後、子どもたちの将来、その選択肢を狭めないためにも、その辺の部分……。もちろん、教育振興計画の中にある、誰も取りこぼさないというか、勉強についていけない子たちをつくるような状況にはしない、取りこぼすような状況にしないことと、具体的な数値目標を提示することは、矛盾しないことだと思うので、今後、可能であれば、具体的な数値目標を取り入れるような方針で、検討していただければなと思います。  以上です。  続いて、市長、副市長の山武市への考えについてお聞きします。  まずはじめに、山武市がほかの自治体に比べ優れている点について。  市長は、山武市が、ほかの自治体に比べて、優れている点はどこだとお考えですか。 260 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 261 ◯市長(松下浩明君) 齋藤昌秀議員より御質問いただきました、他の自治体に比べて、優れている点についてです。  丘陵地帯には、サンブスギなどの森林資源が豊富であります。稲作や様々な農産物が収穫される田園風景や、また、ブルーフラッグ国際認証を受けている美しい海岸、そして、暮らしを支える商業地域や町並みなど、バランスのとれた暮らしやすい町であると感じております。  また、ブルーフラッグについては、認証を継続して取得しておりますが、残念なことに、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、昨年、また一昨年は、海水浴場自体が開設できませんでした。次のシーズンには、ぜひ多くの皆様方においでいただきたいと願っているところでございます。  また、これからの季節は、観光イチゴ園のイチゴが、観光の目玉となっておりますので、また、そのほかの特産といたしましても、山武のネギの出荷も、これからピークを迎えるということでございます。  私自身も機会を捉えまして、ネギのPRなどをしっかりとしていきたいと思っております。  以上でございます。 262 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 263 ◯1番(齋藤昌秀君) 続いて、副市長は市外にお住まいとのことですが、市外の方から見て、山武市の優れている点は、どこだとお考えになられますか。 264 ◯議長(能勢秋吉君) 副市長、御登壇願います。 265 ◯副市長(上大川 順君) 本市の優れている点でございます。  市長からもお話がございましたが、豊かな自然と豊富な農産物に恵まれ、また、美しい海岸、田園風景、緑豊かな里山と三拍子そろっているところは、他の地域にない優れているところであり、特に九十九里浜は、日本有数の海岸線で、この地域の宝であると思います。  また、都心まで、特急では1時間、車では、京葉道路、東関東自動車道、アクアライン経由の圏央道も利用可能で、さらに、成田空港まで、30分程度の距離にあり、アクセス良好な利便性の高い立地環境に恵まれた、生活しやすい町であると私も感じております。  さらには、今後、成田空港の機能拡大と圏央道全線開通予定の相乗効果により、産業発展の可能性も大きい地域であると考えております。  以上でございます。 266 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 267 ◯1番(齋藤昌秀君) では、続いて、山武市の改善点について。  市長、副市長に、今、メリットを挙げていただきました。  副市長は、地域振興の経験が豊富であるとお聞きしております。経験者の視点から見て、山武市の改善したほうがよい点について、御指摘いただければと思います。現状、どのような問題点が挙げられますでしょうか。
    268 ◯議長(能勢秋吉君) 副市長。 269 ◯副市長(上大川 順君) 改善点という御質問でございます。  山武市において、少子高齢化による人口減少をはじめとする本市を取り巻く環境の変化や、新型コロナウイルスの影響による地域経済の落ち込み、インフラの老朽化に加え、自然災害、感染症対策による財政負担の増加など、今後さらに厳しい行政運営が想定されます。  このような厳しい状況にあっても、行政には、将来にわたって、持続可能で安定的なサービスを提供する使命があり、今まで以上に事務事業の選択と集中、資産の有効活用等による財政の健全化の推進、ICTの活用による事務処理の効率化を図り、組織の生産性を高めるなど、積極的に行財政改革に取り組む必要があると考えております。  また、先ほど、優れている点について、御質問のときにお答えさせていただきましたが、本市の持つ潜在的なポテンシャル、すばらしい魅力を生かし、地域の活性化、地域振興につなげるためには、本市の取組だけではなく、近隣の自治体との連携が必要ではないかと考えております。  以上でございます。 270 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 271 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  では、市長は、山武市の現状について、どのような問題点があり、どう改善したらいいと考えていますか。 272 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 273 ◯市長(松下浩明君) ただいま、副市長が申し上げたとおり、様々な要因から、今後の行財政運営は、ますます厳しくなっていくと考えております。  行財政改革は、次世代に重い負担を強いることのない財政運営を継続していくため、職員一人一人がその必要性を理解し、常に危機意識を持って、不断の取組を行うことが重要であると思います。  また、さらに、先の見通しが立たない社会情勢や多様化する行政需要に応じて、スピード感を持って取り組む必要があると思います。  また、私が市長に就任してから申し上げてきました人口減対策については、以前にも増して、深刻な状況であるとは捉えております。もはやこの社会現象を、本市において、いかに緩やかに減少を抑制していくか、引き続き、長期的視点に立った取組が重要であると考えております。  以上でございます。 274 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 275 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  最後にこれは通告書にないんですが、最近、話題になっており、重要性が高いため、お聞きさせてください。  現在、小笠原諸島の海底火山噴火により、軽石が大量に漂着していることが問題になっています。  沖縄などでは、漁業関係者が甚大な被害を受けており、沖縄銀行などが、軽石漂着被害を、自然災害復旧支援資金の融資対象災害に追加指定し、融資することが必要な問題となっています。  黒潮などの流れの関係で、関東でも影響が出るのではないかと問題視する声も上がっています。  市のほうでは、軽石問題に対して、現在、何か対応を行っていますでしょうか。山武市は、旧成東町の海岸エリア、また、蓮沼など、多くの海岸線を抱えており、漁業に従事している方もおられます。  副市長、何か県と連携して行っていることがあれば、それも踏まえて、お答えいただければと思います。よろしくお願いします。 276 ◯議長(能勢秋吉君) 副市長。 277 ◯副市長(上大川 順君) 今般の軽石の漂流・漂着に関する御質問でございます。  この情報を踏まえまして、先週、県のほうに確認させていただきました。  館山沖に数十個の軽石が漂着しているとの情報はございますけれども、今のところ、県内に大量に漂着すると見込まれるような状況にはないということ、また、港湾や漁港に、必要に応じて、すぐオイルフェンスを設置できるように準備しているということ、そして、引き続き、監視は続けていくというようなことでございました。  なお、現在、九十九里海岸に大量に軽石が漂着しているというような情報も入ってございません。  本市といたしましては、引き続き、情報の収集等に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 278 ◯議長(能勢秋吉君) 齋藤議員。 279 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  いざというときは、オイルフェンスなどを使って、漁業従事者の収入減などを守れるということが確認できたので、安心いたしました。  地域社会がよくなるためには、地元の住民の協力だけでなく、積極的な情報交換、新しい考え方を受け入れられる体制、また、それを柔軟に受け入れられるような体制も重要だと考えています。  地域振興は、これからの山武市にとって、非常に重要な課題であると、常日頃から感じています。副市長の豊かな経験を基に、市長たちと協力していただいて、よりよい山武市をともにつくっていけたらと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。  これにて、私の質問を終わらせていただきます。 280 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で1番、齋藤昌秀議員の個人質問を終わります。  これで、予定した一般質問は、全て終了いたしました。   ──────────────────────────────────── 281 ◯議長(能勢秋吉君) ここで、議事都合のため、そのまま暫時休憩いたします。              (休憩 午後 1時34分)              (再開 午後 1時36分) 282 ◯議長(能勢秋吉君) 再開いたします。休憩前に引き続き、会議を開きます。  休憩中に配付のとおり、追加議案1件が提出され、これを受理いたしました。  この際、これを日程に追加し、追加日程第1として、議題にしたいと思いますが、御異議ございませんか。              (「異議なし」と言う者あり) 283 ◯議長(能勢秋吉君) 御異議なしと認めます。よって、議案第19号を日程に追加し、追加日程第1として、議題とすることに決定いたしました。   ──────────────────────────────────── 284 ◯議長(能勢秋吉君) 追加日程第1 議案第19号を議題とします。  議案第19号について、提案理由の説明を求めます。  市長、御登壇願います。 285 ◯市長(松下浩明君) 本日、お願いをいたします追加議案の提案理由の御説明を申し上げます。  議案第19号は、令和3年度山武市一般会計補正予算(第9号)についてです。  これは、新型コロナウイルス感染症が長期化し、その影響が及んでいる子育て世帯を支援するための子育て世帯等臨時特別支援事業など、コロナ関連事業の経費について提案させていただき、早急に予算措置をする必要があることから、先議での御審議をお願いするものでございます。  補正の内容は、歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ2億8,729万7,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ255億8,431万4,000円にするものであります。  以上が本日追加提案いたしました議案の概要でございます。  補足説明につきましては、事務担当者から申し上げ、また、御質問にお答えいたしますので、慎重な御審議をいただき、何とぞ御理解と御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 286 ◯議長(能勢秋吉君) ここで、ただいま議題としております議案第19号についての補足説明を求めます。  総務部長。 287 ◯総務部長(石橋和記君) 議案第19号について、補足説明をいたします。  令和3年度山武市一般会計補正予算(第9号)は、補正前の予算総額252億9,701万7,000円に、歳入歳出それぞれ2億8,729万7,000円を追加し、補正後の予算総額を255億8,431万4,000円と予定しました。  歳出予算の主な補正につきましては、民生費は、新型コロナウイルス感染症が長期化し、その影響が様々な人々に及ぶ中、子育て世帯を支援し、子どもたちの未来を開く観点から、18歳までの子どもがいる世帯に対し、対象児童1人につき5万円の臨時特別給付(先行給付金)の支給を速やかに実施するため、子育て世帯等臨時特別支援事業などに、2億8,729万7,000円の追加を予定しました。  総務費は、コロナ終息の願いと市民に癒やしの場を提供することを目的に、さんぶの森公園イルミネーションイベントを実施するため、さんむの癒し空間創出事業に140万9,000円の追加を予定しました。  商工費は、地域経済の活性化を目的に、市内商店等の消費喚起イベント等を実施するため、商工会運営支援事業400万円の追加を予定しました。  また、観光関連事業者等支援金支給事業及び移動販売設備導入費補助事業は、事業実績に伴い、合わせて426万3,000円の減額を予定いたしました。  教育費は、新型コロナウイルス感染症の影響により中止となった修学旅行等に係るキャンセル料の実績に伴い、中学校修学旅行等キャンセル料補助事業114万6,000円の減額を予定しました。  歳入予算の補正につきましては、国庫支出金は、子育て世帯への臨時特別給付(先行給付金)の支給に係る経費は、全額、国庫補助の対象となるため、2億8,729万7,000円の追加を予定いたしました。  以上でございます。 288 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で、提案理由の説明及び補足説明を終わります。  議案第19号については、市長から先議の要請があり、さきの議会運営委員会において、委員会付託を省略し、直接審議を行うことと決定されました。  この際、議案先議の件を日程に追加し、追加日程第2とし、日程の順序を変更し、議題にしたいと思いますが、御異議ございませんか。              (「異議なし」と言う者あり) 289 ◯議長(能勢秋吉君) 御異議なしと認めます。よって、議案先議の件を日程に追加し、追加日程第2として、日程の順序を変更し、議題とすることに決定いたしました。   ──────────────────────────────────── 290 ◯議長(能勢秋吉君) これから、議案第19号に対する質疑を行います。  質疑ありませんか。  石川議員。そのまま自席でお願いします。 291 ◯7番(石川和久君) 議案第19号 令和3年度山武市一般会計補正予算(第9号)に対して、質疑をさせていただきます。  質疑の内容でございます。先ほど、提案理由の御説明でありました、さんむの癒し空間創出事業、また、商工会運営支援事業の中のイルミネーションに係る事業についてお伺いします。  まず、この事業について、今のところ、緊急性が必要な事業とは思えないのですが、なぜ、この時期に、緊急性のないと思われる事業を出したのでしょうか。  また、財源についてお伺いします。 292 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 293 ◯総合政策部長(荒木康之君) さんむの癒し空間創出事業についてお話しさせていただきます。  この事業の目的としましては、先ほどお話ししましたように、コロナ終息の願いを込めて、市民の癒やしの空間といったものを創出するということで、クリスマスの時期から年明けまでの間に、そういった場を設けます。  また、イルミネーションだけではなくて、そこに来た方に、コロナの感染防止などといったものも併せて啓発していこうと、そして、このイルミネーションが、コロナ終息の象徴になるような形ということの願いを込めて、この時期に予算計上をさせていただいているものでございます。  また、財源については、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を使わせていただいております。  以上です。 294 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 295 ◯7番(石川和久君) 緊急性ということで、今、出てきたということで、このクリスマスの時期であれば、本来ならば、もう少し早い時期に計画をして……。検討するのが、今、12月の補正で出てきたのであれば、12月の終わりになってくると思うんですけれども、その時期では、クリスマスと言われても、遅いような気もします。  それは置いておいても、財源には新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金ということで、この使い道としては、医療従事者の支援など、公共施設の感染対策等、コロナに対する感染対策、教育・学習関連の整備、経済対策の整備など、使い道は自由ではございますけれども、基本的にはコロナ対策ということになっております。  今、御説明ありましたけれども、イルミネーション事業におかれまして、市民の方も、何がコロナの対策なのかを、直感的に理解しにくいのではないでしょうか。特にほかに計画されたものは、なかったのでしょうか。 296 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 297 ◯総合政策部長(荒木康之君) 今、議員からお話がありました、この財源につきましては、使ってはいけないという対象以外のものにつきましては、コロナに係るものであれば、交付金の対象となるということになっております。  今回、クリスマスの時期に、このようなものを企画したということなんですけれども、当然、昨年の春から、コロナによる自粛というものが断続的に続いてきております。9月30日をもって、緊急事態宣言も空けました。そして、今、オミクロン株というような新しいものも出ておりますが、それが拡大する前のこのタイミングというものを、大切にしたい。この2年間、ずっとイベントがなくて、地域の方々には何か少し楽しみといったものがないという中で、このタイミングを大切にして、ぜひ、市民、また市外の方にも来ていただきたい。  そして、また、イルミネーションをコロナ対策の象徴として、そういったもので楽しんでいただければということで、今回、予算要求させていただいているところでございます。 298 ◯議長(能勢秋吉君) 石川議員。 299 ◯7番(石川和久君) 分かりました。  市民の方が、コロナ対策で使われているんだということで、皆さんが見に来て、どう理解するか、理解していただけるかということは、これから大きな課題になると思います。  そこで、そのイルミネーションは、先ほど、みんなの癒やし空間ということで、部長のほうから答弁ありましたけれども、多くの市民の方に、あの場所に来ていただくために、市はどのようにPRするのか。今のコロナ感染の状況の癒やしのためなんだというような説明を、どこで、どのようにPRしていくのかをお伺いします。 300 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長
    301 ◯総合政策部長(荒木康之君) ありがとうございます。  せっかくこういうものをやっても、市民の皆さんに理解していただけなければ、意味がないと思っております。その中で、例えば、安心安全メールですとか、フェイスブック、LINE、ホームページといったものを駆使しまして、1人でも多くの方に来ていただけるように努力していきたいと考えております。 302 ◯議長(能勢秋吉君) ほかにありませんか。               (「なし」と言う者あり) 303 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第19号の質疑を終わります。  次に、議案第19号に対する討論を行います。  討論はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 304 ◯議長(能勢秋吉君) 討論なしと認めます。  これで、議案第19号に対する討論を終わります。  これより、採決を行います。  議案第19号 令和3年度山武市一般会計補正予算(第9号)を採決いたします。  この議案は、原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。                 (賛成者起立) 305 ◯議長(能勢秋吉君) 起立多数です。よって、議案第19号は、原案のとおり可決されました。  お諮りいたします。  ただいま、議案第19号が議決されましたが、議決に伴う字句等の整理につきましては、議長に一任いただきたいと思いますが、御異議ありませんか。              (「異議なし」と言う者あり) 306 ◯議長(能勢秋吉君) 御異議なしと認めます。よって、議案第19号の字句等の整理は、議長に一任いただくことに決定いたしました。   ──────────────────────────────────── 307 ◯議長(能勢秋吉君) ここで、議事都合のため、そのまま暫時休憩いたします。              (休憩 午後 1時50分)              (再開 午後 1時52分) 308 ◯議長(能勢秋吉君) 再開いたします。休憩前に引き続き、会議を開きます。  先ほど、議長に一任いただきました議案第19号の字句等の整理につきましては、お手元に配付のとおり整理いたしましたので、御了承願います。  休憩中に市長から事件訂正請求書の提出があり、これを受理しました。  ここで、市長から提出された事件訂正請求書について、この際、これを日程に追加し、追加日程第3として、日程の順序を変更し、議題にしたいと思いますが、御異議ございませんか。              (「異議なし」と言う者あり) 309 ◯議長(能勢秋吉君) 御異議なしと認めます。よって、議案第15号訂正の件を日程に追加し、追加日程第3として、日程の順序を変更し、議題とすることに決定いたしました。   ──────────────────────────────────── 310 ◯議長(能勢秋吉君) 追加日程第3 議案第15号訂正の件を議題とします。  議案第15号の訂正の理由について説明を求めます。  市長、御登壇願います。 311 ◯市長(松下浩明君) 事件訂正請求について御説明を申し上げます。  これは、議案第19号 令和3年度山武市一般会計補正予算(第8号)の可決に伴い、議案第15号 令和3年度山武市一般会計補正予算(第8号)において、字句等を変更する必要が生じたことから、訂正をお願い申し上げたく、山武市議会会議規則第19条第1項の規定により、本請求をするものでございます。  原案からの主な変更点は、令和3年度山武市一般会計補正予算の号数を、第8号から第9号に、歳入歳出予算総額を歳入歳出それぞれ252億9,701万7,000円から255億8,431万4,000円に訂正するなど、配付をさせていただきました議案訂正書のとおり、訂正させていただくものでございます。  何とぞ御理解の上、御承認賜りますようお願い申し上げます。  事件訂正請求の説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 312 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で、訂正理由の説明を終わります。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第15号の訂正を承認することに御異議ございませんか。              (「異議なし」と言う者あり) 313 ◯議長(能勢秋吉君) 御異議なしと認めます。よって、議案第15号の訂正を承認することに決定いたしました。   ──────────────────────────────────── 314 ◯議長(能勢秋吉君) 日程第2、議案第1号ないし議案第3号、議案第6号ないし議案第13号、議案第15号ないし議案第18号を一括議題とします。  これから、議案に対する質疑を行います。  はじめに、議案第1号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 315 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第1号の質疑を終わります。  次に、議案第2号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 316 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第2号の質疑を終わります。  次に、議案第3号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 317 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第3号の質疑を終わります。  次に、議案第6号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 318 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第6号の質疑を終わります。  次に、議案第7号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 319 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第7号の質疑を終わります。  次に、議案第8号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 320 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第8号の質疑を終わります。  次に、議案第9号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 321 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第9号の質疑を終わります。  次に、議案第10号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 322 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第10号の質疑を終わります。  次に、議案第11号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 323 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第11号の質疑を終わります。  次に、議案第12号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 324 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第12号の質疑を終わります。  次に、議案第13号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり)
    325 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第13号の質疑を終わります。  次に、議案第15号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 326 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第15号の質疑を終わります。  次に、議案第16号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 327 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第16号の質疑を終わります。  次に、議案第17号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 328 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第17号の質疑を終わります。  次に、議案第18号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 329 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第18号の質疑を終わります。  以上で議案質疑を終了します。   ──────────────────────────────────── 330 ◯議長(能勢秋吉君) 日程第3 常任委員会議案付託を議題とします。  議案第1号ないし議案第3号、議案第6号ないし議案第13号、議案第15号ないし議案第18号の15議案については、お手元に配付の議案付託表のとおり、それぞれの常任委員会に付託いたします。  また、議案付託表に誤りがあった場合は、議長が処理することに御異議ありませんか。              (「異議なし」と言う者あり) 331 ◯議長(能勢秋吉君) 御異議なしと認めます。   ──────────────────────────────────── 332 ◯議長(能勢秋吉君) 日程第4 常任委員会陳情付託を議題とします。  本定例会までに提出された陳情は、既に配付の陳情文書表のとおり、陳情第10号の1件であります。  これより陳情を付託いたします。  申合せにより、陳情文書表のとおり、陳情第10号を文教厚生常任委員会に付託いたします。  なお、各常任委員会の開催については、議案付託表に併記の常任委員会開催一覧表により、開催日の通知といたします。   ──────────────────────────────────── 333 ◯議長(能勢秋吉君) 以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。  次の会議は、12月13日、定刻までに御参集願います。  本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。               午後 2時02分 散会 Copyright © Sammu City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...