千曲市議会 > 2021-09-07 >
09月07日-03号

  • 須坂市(/)
ツイート シェア
  1. 千曲市議会 2021-09-07
    09月07日-03号


    取得元: 千曲市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-07
    令和 3年  9月 定例会(第5回)---------------------------------------           令和3年9月7日(火曜日)---------------------------------------● 議事日程(第3号)  令和3年9月7日(火曜日)                午前10時 開議第1 一般質問(個人)---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(20名)   1番   林 慶太郎君      11番   飯島 孝君   2番   田中秀樹君       12番   中村眞一君   3番   聖澤多貴雄君      13番   倉島さやか君   4番   宮下繁明君       14番   前田きみ子君   5番   中村恒彦君       15番   袖山廣雄君   6番   川嶋敬信君       16番   小玉新市君   7番   吉池明彦君       17番   荻原光太郎君   8番   金井文彦君       18番   和田重昭君   9番   北川原 晃君      19番   柳澤眞由美君  10番   滝沢清人君       20番   和田英幸君---------------------------------------● 欠席議員(なし)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名   市長        小川修一君   次世代支援部長   中曽根昌彦君   副市長       大内保彦君   経済部長      小林千春君   総務部長      北澤武彦君   建設部長      湯本永一君   企画政策部長    齊藤清行君   教育長       小松信美君   市民環境部長    竹内 康君   教育部長      島田栄一君   健康福祉部長    荒川愛子君---------------------------------------● 事務局出席者氏名   議会事務局長    堀内 登君   議会事務局次長   岡田敏彦君   議事係長兼調査係長 越石潤一君   書記        池田貴広君---------------------------------------午前10時 開議 ○議長(和田英幸君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(和田英幸君) 日程第1、一般質問。 通告に基づき、順次発言を許します。 9番、北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) トップバッターです。よろしくお願いいたします。 最初は、賛否両論があったコロナ禍で開催された東京オリンピック、ほとんどの会場が無観客となる一方、日本選手のすばらしい活躍で多くの感動をもらいました。その中でも印象に残ったのは、スケートボードで、最後の大技を失敗して泣いている選手を参加した選手みんなが担ぎ上げたシーンは、今大会で私にとって最も感動的なシーンでした。国籍、人種、勝敗を超え、挑戦した人間をたたえる姿こそが五輪の精神を体現したのではないでしょうか。 そして、車椅子ラグビー、テニス、バドミントン、バスケット、水泳などパラリンピックの活躍にも感動しました。 様々な障害のあるアスリートたちが創意工夫を凝らして限界に挑む姿。たくさんの人の知恵が集まってすばらしいものが生まれる。できなかったことができるようになる。障害者スポーツを通じて、子供たちに教えるべきはそこではないかと思います。 千曲のまちづくりの基本構想の理念は、共生です。オリパラから学び、多様性を認め、誰もが個性や能力を発揮し活躍できる公平で公正な機会が与えられ、区別や差別のない共生社会を実現するため、さらに取り組んでまいりたいと思います。 それでは、質問に入らせていただきます。 大項目1、公共交通政策について質問します。 利用者が減少している循環バス事業の対策は。 平成25年に年間利用者数が13万3,000人、平成30年は11万4,000人、令和元年11万人、少しずつ減ってきてるわけなんですが、昨年、令和2年が8万6,000人と10万人を割って大幅に減っています。約2万4,000人激減してるんです。1便当たりの利用者数が5.1人。バスは、空気ばっかり運んでいるねなんて市民の方はよく言うんですが、1便当たりの利用者数が5.1人で乗車率は21.8%。1人当たりの負担額、負担経費を利用者数で割ると831円となります。 その中で、以下質問をさせていただきます。 この利用者が激減してる理由は何でしょうか。また、将来の予測をどう考えてるのか。お願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 利用者が激減しているが、その理由は。そして、将来の予測は、でございますけれども。 利用者が特に減少しました令和2年度につきましては、新型コロナ感染拡大防止対策に伴う外出・移動の自粛要請等が発出されたことによる出控えの要因が大きいものと分析をしております。 令和2年度を除く過去5年間の年間利用者数の推移としては、約11万人前後で若干の増減を繰り返しながら推移している状況にございます。 利用者の減少要因でございますけれども、運転免許証を所持している割合が、私の親の世代でいきますと、全ての人が免許を持ってるわけではございませんでした。その免許を所持してる割合が高い世代が今高齢化しておりまして、自家用車で移動してる市民が多くなってきたことが一因であると分析しております。 また、将来の予測としては、人口減少が進む一方で、また高齢化率は上がっていくと考えております。高齢者が増えることにより、交通弱者が増加すると予測はしております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 今お答えされた、コロナ禍の外出自粛、出控えが一番の要因だということをおっしゃったんですが、そこの根拠はどこになりますか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) すいません。明確な根拠という形ではちょっとお示しはできないんですけれども、我々が考える中、それから事業者の方、運転手に聞く限りでございますけれども、やはり外出が少なくなったのではないかというふうにお話を聞いております。その中身で答弁をさせていただきました。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) これだけ減ってるのに、そんな分析ではだめだと思うんです。やっぱり、例えば朝の通勤帯の乗車率が下がっているとか、夕方の通勤帯の乗車率が下がっているとか、そういう明確な数字がないと、本当の要因が分からないと思うんです。そうなると、やっぱり将来に向けてどうしていくのかという対策も、コロナ禍が続けば、そのまま減ってくのかという話になってしまい、できないので、もうちょっときちんとしたデータ、根拠をつかむべきだと思います。 次行きます。 コロナ禍であり、またそのような予測の中、これから免許を持ってる高齢者も増える、あるいはもっと高齢になると免許を自主返納していく方も増えてくるという中で、将来にわたって利便性の向上や利用者の増加につながる取組はどんな取組を今されてるんでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) ただいま質問ございました利便性の向上、利用者増加につながる取組はということでございます。 御承知のとおり、現在、千曲では千曲地域公共交通網形成計画を定め、その計画に沿って、地域公共交通網の整備・運行事業、利用環境整備事業など各種推進事業を進めております。また、利用者数の増加、利便性向上につきましても、目標数値などを設け、推進しております。 具体的な事業といたしましては、利用者促進施策としまして、子供たちや高齢者の方などを対象としましたバスの乗り方教室の開催や大人向け乗車体験ツアーの開催などを予定しております。 利便性向上施策といたしましては、沿線鉄道路線との接続を考慮したダイヤ編成や利用者及び事業者の方々から頂く様々な要望、意見等を反映したダイヤ改正を行うとともに、高齢者や障害者の方も利用しやすい低床車両の導入などを進めております。 また、免許を自主返納された高齢者を対象といたしまして、循環バス・デマンド型乗合タクシー共通回数券を交付いたしまして、循環バス等の利用に円滑に移行できますよう、千曲高齢者運転免許自主返納支援事業を実施しておるところでございます。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) この利用者数を上げるというのは、やっぱり利便性だと思うんです。それには、どういう形でこの循環バス事業をしていけばいいのか。例えば、大型バスではなくて、小型バスを増やして、便数を増やしていくとか、あるいはもうちょっと小回りを利くような運行形態にしていくとか、そういうことが必要でないかなと思うんです。 そういう点では、この数字を見てもバスの乗り方教室だとか今言われた体験ツアーだとか、鉄道とのダイヤ接続ですか、そういうことが余り効果として現れていかないんじゃないかなと。だから、やっぱり抜本的に循環バスの事業を変えていかないと。千曲全体の交通政策の見直しが必要なんではないかなと思うんです。 この循環バス事業を、市長はこれをどのように考えてるのか。今後どうしていきたいのか。今、試験的にやってるもあります。無人でやっているようなとこもあり、いろんな地域それぞれこの循環バス事業については大変苦労されておるとは思うんですが、もう少し大きな意味でどういうふうに考えてるのか。 もっと言えば、利便性を向上させていくのか、それとも効率化をしてもうちょっと負担額を減らしてくのか、ここら辺だと思うんです。 令和2年度の負担額が、これ1,200万ぐらい減っているんです。これはなぜかというと、1路線廃止しているんです。要するに、1路線廃止すると負担額が減っていくんですけど、この路線に乗ってた三千何人というお客様が、今度そのバスが使えなくなってしまっているんです。利便性が、要するに損なわれていく。だけど、負担経費は減っていきます。そういう考えでいくのか。いや、負担経費は増えてもいいから、もっと市民が使いやすいようなバス形態にしていくのか。そこら辺をもうちょっとはっきりと、将来についてどう考えてるのか、教えてください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 北川原議員御指摘の課題、十分に承知をしております。 例えば、バスの大きさを小さいものにして小まめに便を増やすですとか、そういったこともできないかとか、様々な研究、検討はしております。 いずれにいたしましても、それぞれ各地で実証実験も行われたり、これはもう千曲だけの問題ではなくて、もう我が国全体の課題として受け止めております。国や県の動向を、他自治体の動向も見極めながら、とはいえ、千曲ならではの公共交通の施策として循環バスをどのように活用していくかということは、引き続き研究したいんですが、すぐに何か今できるかというのは、現実問題、非常に難しいというふうに認識しています。 といいますのも、先ほどのコロナの外出の出控えによって、利用者数でいえば明確な根拠はお示しできませんでしたが、約3万人が減少しているということは、ほかの要因は考えにくいんです。1年間、毎年11万人前後で推移している中で、昨年度1年間だけが3万人も減っているということは、1便減少しただけではなくて、それ以外の要因として考えられるのは、やはりコロナというふうに私も認識していますので、コロナ抜きで今後どうしていくかということ。 そして、あと私も含め多くの皆さんがマイカーを利用されていて、例えば車を車検に出したとしても、代車として借りたりしてるわけです。例えばそういうときに公共交通を利用するかという問題にも行き着くと思いますので、私たちの市民の意識も、積極的に公共交通を、バスを活用するという意識へ啓発する必要があると思っています。 いろいろな課題がありますけれども、私としては、交通弱者を守る上で公共交通を維持していかなければならない。そのための必要な経費というものは何とか捻出して、できるだけ希望に応えていきたいという思いはあります。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕
    ◆9番(北川原晃君) 市長が、最後に、経費ではなくてもっと利便性を向上させていきたいというような考えをおっしゃっていただきましたんで、できればこれをもっと重点的な政策課題として早く取り組んでいってもらいたいなと思ってます。 小項目2に行きます。SDGsにおける循環バスの役割と市民満足度についてお尋ねいたします。 公共交通は、自動車を持たない高齢者や生徒、学生、障害者等の交通弱者にとって暮らしを支える大切な移動手段です。急速に高齢化が進む中で、運転免許を返納せざるを得ない高齢者が増加し、さらに若者がまちに移住してしまい、交通手段のない高齢者だけの世帯が増えています。今後も移動手段を地域の公共交通に頼らなければ生活ができない高齢者がますます増加すると考えます。 買い物に行けない、病院に行けない、温泉に行けない、知人に会いに行けない、バス停まで歩けない、車がないと生活ができない、乗り継ぎが分からない、便を減らされて利用ができなくなった、鉄道との乗り継ぎが不便、うちの地区のフリー乗車区間は民家のないところになっていて意味がないなど、市民からはこんな声が私のほうに寄せられています。 千曲は、SDGsの日本モデル宣言に賛同し、SDGsの推進に取り組んでいます。誰一人取り残さないとする社会の実現に取り組む上で、公共交通は重要な役割を担っていると思います。 このことから、交通弱者に寄り添ったきめ細かな運行システムにより、市民満足度の高い交通手段を提供していくことが重要と考えます。先ほど市長もおっしゃったとおりだと思います。 誰一人取り残さないとするSDGs達成するために、循環バスの役割をどのように考えているか、また市民からどのような声や要望がそちらの市長部局のほうに届いているのか、またその声にどのように皆さんは応えているのか、所見をお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) SDGsにおける循環バスの役割と市民満足度という御質問を頂きました。 まず、循環バスの役割でございますけれども、利用者からの電話などによる要望・要請をはじめ、市民からの市政への御意見・御提案、区長さん方からの地域要望など様々な方面より多種多様な意見・要望・質問が参ります。 これらの要望に応えるため、過去の当交通事業におきましては、市内に多くの運行路線を組んだ結果、一運行当たりの所要時間が長く、目的地までの速達性の欠如や重複路線の存在など運行コストの増加や運行事業者に対する過度な負担などの問題もございました。 こうした問題を回避・解決することもSDGs、持続可能な開発目標、持続可能な経済・社会活動には重要であると考えてはおります。 先ほどの答弁とも重なる部分がございますけれども、今後、人口減少や財政縮減が見込まれる中、限りある交通資源を有効に活用することが重要であり、またあわせて、高齢者や障害者をはじめとした交通弱者の移動確保を最優先に整備するターゲットを絞ったサービス提供が重要であると考えております。 その上で、市内の地域・生活拠点地区及び鉄道など、交流拠点等を結び、当市各種まちづくり計画に沿ったまちの将来像を実現するための地域公共交通体系の構築が、循環バスひいては公共交通の役割であると認識しています。 次に、市民からどのような意見・要望があり、どのように応えているかでございます。 先ほども申し上げましたとおり、日々、各方面より多種多様な意見・要望・質問が参ります。 具体的には、運行路線に関するもの、バス停に椅子を設置してほしいなどのバス停に関するもの、運行車両の更新など車両に関するものが主でございます。 また、先ほど北川原議員さんのほうからもお話ありました。多種多様な中身でございます。 これらに対する対応でございますけれども、椅子の設置要望など即座に対応できるものについては、安全が確保されるのであれば速やかな対応を図っております。 一方、運行路線に関するものなどにつきましては、運行事業者や千曲地域公共交通活性化協議会などにお諮りした上で、運輸局等の関連機関との協議を経て、更新・改定とさせていただいてるところでございます。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 交通弱者に寄り添った最優先のバス事業ということで、今、部長のほうから答弁ありました。 今年の6月1日、ある地区の民生委員さんから私のほうに寄せられた循環バスについてのお願いということで、少しだけ読ませていただきます。 高齢でやむなく運転免許を返納する人が増え、悲痛な声が上がっています。近所の乗り合わせで買い物に出かけ、車を出してくれた人に謝礼を受け取らないで言い争いになる、複数の病院の支払いに合わせて通院のための高額なタクシー代に苦しんでいる、温泉にも行けない、高齢者の多くは感覚が鈍り、時々危険を感じながらも自信のない運転にしがみついていかなければならない、等々いろんな意見・お願いがあって、私と一緒ににこれを持ってお伺いしました。 様々な要望に対しては聞いていただき、分かってもらったんですが、なかなか添ったような答えが返ってこないんです。 例えば、買い物に行けないということを皆さんがおっしゃるんだけど、いや、社会福祉協議会へいけば買い物サービスがありますと、そちらを御利用してくださいというような。そうではないんです。やっぱりお店に行って商品を選んで、買うことが楽しいんです。それを求めてるんです。物さえくればいいという話ではないんです。 そうなってくると、公共交通は交通弱者を取り残さないではなくて、交通弱者は公共交通を使わないでそっちを使いなさいというような受け止め方の回答しかないというのは、私はいかがなものなのかなと思います。 ぜひ、今、部長おっしゃったとおり、やっぱり一人一人の声を、要望を真摯に受け取っていただいて、このバス事業の利便性を向上させていただきたいと思うんですが、答弁をお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 北川原議員の今の発言につきまして、私どもも真摯に捉えて、ただ、一足飛びになかなかバスの路線に関しては改定できることができませんので、少々お時間を頂きながら、我々も取り組んでまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) ぜひ、そこら辺をしっかりと対応していただきたいなと思います。 次へ行きます。小項目3、デマンドタクシーはなぜ一部の地域しか利用できないのか。 これは、資料もお配りさせては頂いてます。 デマンドタクシーの利用推移を見ると、令和元年は若干減っていますが、平成29年から徐々に利用者が増えてきて、平成29年が3,700人の利用者のところ、昨年、令和2年は4,200人と増えてます。非常に使い勝手がいいということなんだと思います。 それに伴って、運行負担費は平成29年が約800万円だったのが、昨年は1,270万円と、負担額も増えているという状況です。 ところが、1便当たりの平均利用者数は1.5人。デマンドタクシー9人乗りなんですが、ほとんど1人か2人が利用してるという状況。運行経費を利用数で割った1人当たりの負担額は約3,000円かかってます。実際に利用者数は4,280人なんですが、表を見てもらうと分かるように、実際に登録し、利用してる人は149人なんです。この149人の方が何回も利用してるということです。 そうすると、この運行経費1,275万円を149人の方で割ると、1人当たり8万5,571円も経費がかかってる。これが、今のデマンドタクシーです。 それで、この登録者の地域はどういう地域なのかということで、これも表にあるんですが、雨宮、土口、倉科、生萱、森、屋代、杭瀬下、桜堂、鋳物師屋、新田、寂蒔、小島、中、打沢、中には市外・県外も79人いるわけです。不明が139人。年齢も様々で、100歳代から10代以下。また、不明というのも400人ぐらいいます。 ここで、以下についてお聞きしたいと思います。 これ、一部地域、東部地区、屋代、埴生地区にデマンドタクシーを導入してる理由はどんな理由なんでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 屋代、埴生地区にデマンドタクシーを導入してる理由は、についてでございますけれども。 平成27年国勢調査によりますと、東部地区の高齢化率は32.7%と市内でも特に高齢者の多い地域の一つであり、また地域内の道路は大きなバス車両では通行できない狭い道路が多く、里山からなる傾斜地のため、循環バス停留所までのアクセスが困難なバス利用不便地域となっております。このため、小型車両にて道路の狭い集落をカバーするとともに、高齢者等交通弱者利用ニーズに合わせたデマンド交通を導入しております。 また、東部地区のデマンド型乗合タクシー事業は、国の補助事業である地域公共交通確保維持改善事業の補助要件を満たしておりまして、国庫補助を受けて運行しております。 東部地区だけでなく、屋代、埴生地区を運行路線に加えている点につきましては、屋代駅や千曲中央病院など生活に欠かせない施設があるため、循環バスエリア等と連結拠点としても運行経路に含めておるような状態でございます。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 今、高齢化率が高いということでおっしゃったんですが、75歳以上で千曲の統計を見ると、一番高齢者の多いところは桑原です。大田原、桑原。 それで森で75歳以上が20%ぐらいですか、それから倉科が17%、あともっと言ったら、若宮だとか羽尾も非常に高齢者率が高いとこです。まして、この中で屋代など、どこでもバス停を利用すればできるというような。ここら辺がもうちょっとデマンドタクシーをやった理由とすれば曖昧ではないかなと思います。 それで、今、国庫補助金とありました。国庫補助金というのは、たしか100万円ちょっとぐらいしかついてないと思うんです。 本当にこの地域が高齢化率が高かったからこの地域にしたのか、それと国庫補助金は幾らなのか。そこら辺、2点。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 国庫補助の関係と、それと高齢者率が高いからこの地区をということだったと思います。 デマンドバスを利用させていただくのは、やはり範囲が広いけれども利用者数が若干少ないというところが一番このエリアの部分では重要な形になってくるかと思います。 先ほども申しましたとおり、道路の狭い地域を細かく回るのは無理な話だと思います。ですので、昔も広い道路のみ循環バスとして走っていた経過がございます。それを解消するためにデマンドというような形で取り入れさせていただいているということです。 他地区ですと、1路線平均で10人以上乗れるような地域が多いですけれども、ここはもともとそういう少ない地域ということがございますが、そうはいっても市民の足を守りたいということで、導入を図っております。 また、国の国庫補助の関係でございますけれども、屋代駅から松代の方向へ長電バスが通っておりますけれども、そういう幹線路線に接続するための支線を用意できているところについて国庫補助が頂けるというような中身でございます。 先ほど若干お金の話も出てまいりましたが、おおむね毎年150万円程度のお金ですから、全体の10分の1くらいの金額になろうかと思います。これは、国の標準経常費用単価により1台幾らというような算出の仕方で出しておるそうですけれども、そういう国庫補助を頂いております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) このデータを見ると、年齢や地区が不明の方が結構いらっしゃるんです。デマンドタクシーの利用登録申込書には、ちゃんと住所も生年月日も書かなくてはいけなくなっているんですが、それはなぜか。 あと、県外・市外の方がこれだけいますが、これはどういう理由なのか、そこら辺お願いします。 ○議長(和田英幸君) 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) それでは、再質問、まず年齢や地区が不明な理由についてでございますけれども。 私も理由は分からない部分はございますけれども、デマンド型乗合タクシーを利用される方につきましては、事前に利用者登録をいたしまして、その際、年齢、地区の記載を求めておりますが、試行期間中に登録を受けた平成24年、25年度につきましては、試験運行中ということから申請方式に未確定な部分があったと聞いております。把握漏れが発生したことも考えられると思っております。 また、現行の申請様式においても、利用者の負担軽減の観点から、複数人の申請の場合、代表者のみの住所記入としておりますことも一因と考えられ、また生年月日が未記入であり、確認できなかったケースもございます。 今後は、申請様式を変更いたしまして、記載内容を確認することで適切な事務処理に努めてまいりたいと考えております。 次に、市外・県外者の利用についてでございます。 当市の循環バス及びデマンド型乗合タクシー事業につきましては、国籍、年齢、居住地、性別等にとらわれない不特定多数の方が御利用頂ける公共交通事業としての構築を図っておりますので、千曲市民に限らず、市外・県外の方にも御利用を頂いてるような状態です。これは、循環バスも同じだと考えていただければと思います。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 先ほど言ったように、運行経費はの一般会計から出てるわけです。最低でも、どなたが使ってやってるのか、あるいは利用証みたいなのを作って不正にならないようにやっていくというのが筋じゃないかと。あまりにちょっといい加減過ぎると思うんです。 市外・県外の人がどういうことを利用してるかというのは、以前やった平成26年のアンケートを見ると、帰省時に利用させていただきとても助かりますというような意見があるんです。ということは、こっちへ帰ってくるときにタクシー代わりに使っていると想像するんです。やっぱりそこら辺も、これを使えない地域の市民がいて、いろんな感情がある中で、いかがなものなのかなと考えます。 それと、9人乗りの車に利用者が1.5人ということでは、もう乗合タクシーにはなってない。当然そのために運行負担費が増えていってしまうんですが、ここら辺の対策はどういうふうに取ってらっしゃるのか、そこら辺をお聞きいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) デマンド型乗合タクシーの運行経費が増えるが対策はということでございます。 現在はコロナ禍にあることもありまして、密を避けるため、ある程度の増便等はやむを得ない状況であるとは考えております。それは、9人乗りと言いましても、実際その9人を乗せるというのはこのコロナ禍の中でちょっと厳しいところがございまして、場合によると増便をさせていただいて、振り分けて乗っていただくような形も実際には行っております。 しかしながら、アフターコロナなど社会情勢等が変化しても乗り合いの進展が見られない状況であれば、運行便数の減便などちょっと視野に入れながら対策、対応の検討も必要であると考えております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) ということは、普通のタクシーのセダンももう使ってるということでいいんでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 場合によっては、そういうときもあるということです。通常のお呼びになられた場合につきましては、基本的には9人乗りのデマンド型のバスを利用しておりますけれども、そこに増便をするという場合については、6人乗りないし5人乗りのタクシーを利用させていただいてるというのが実情でございます。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) この間に聞いたときには、運行経費が9人乗りのほうが1回当たり高いんで、セダンのほうのが安いと。だから、少ない人数の場合はセダンを使っていると聞いたんですが、それは違うんでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 基本線とすれば、我々の貸与してる運転手含めて10人乗りですけども、そのタクシーが一応メインで、増便をする場合には5人ないしは6人乗りのタクシーを利用させていただいております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 先ほど言ったように負担額を利用者149人で割ると利用者1人8万5,500円かかっているんです。タクシー会社とどういうような契約をしてるのか、1回当たり幾らの運行経費を払ってるのか、教えてください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) ワンボックスにつきましては1回当たり4,840円、セダンにつきましては3,850円というような形でやっております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) そうすると、ワンボックス4,840円ということなんで、300円払えばこれ利用できるということは、1回運行すると4,500円がの負担ということになるということですよね。セダンの場合は、1人乗った場合3,850円だから、3,500円ぐらいの負担になってくると、非常に負担額が多くなるんです。 利用者で年間一番利用してる人の年間の利用回数と負担額はどのぐらいになるのか、分かれば教えていただきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 御質問がありました利用者で一番利用してる人の年間利用回数及び負担額についてでございます。 一番利用されてる方の年間利用回数は、令和2年1月から12月で380回ございました。この回数を大人の負担額で換算した場合は、1回300円として11万4,000円というような計算になろうかと思います。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 380回1人利用されてるということは、もうほぼ毎日利用してるとしか思えないんですが。 そこら辺は、利用目的とかがどうなのかちょっと分かりませんが、やっぱり知ってる人はこれを使っているんです。 次の質問ですが、デマンドタクシーの利用できる地域の市民が予約すれば家の近くまで来てくれて、目的地まで移動できる。乗車料金が大人は300円、また市民だけでなく市外や県外の在住者も300円で利用できる。さらに、回数券があります。これ、12枚つづりを1,000円で購入すれば、これ4回乗車できますから、1回当たり250円で利用できるということです。 さらに、デマンドタクシーから循環バスを乗り継ぐと100円引きになる。そうすると、循環バスは65歳以上は100円ですから、ほぼ無料で循環バスに乗り継ぎできますということです。 片や、先ほど話もありましたが、デマンドタクシーを利用できない地域の市民は、バスの便数が少ないため皆さん自腹でタクシーで利用してる。デマンドタクシーが利用できる地域の市民は、車を所有しても免許があっても登録さえしていれば利用できるという。 車の免許証の割合見ても、前回の調査でいくと登録している人の大体35%の人が免許持っているんです。免許を持ってて、車を持ってて、デマンドを使うということは、どんな目的かとやっぱり思います。病院へ行ったり買い物に行くにはやっぱり自分の車で行くだろうから。そうなると、うがった見方をすると、ちょっと飲みに行くから行きは、デマンドタクシーで出るかなとか、そんなことも考えられるわけです。 果たして、これが公正な行政サービスと言えるのかどうか。そこら辺について、所見をお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 公平な行政サービスと言えるのかでございます。 当市における公共交通カバー率につきましては、バス停から半径500メートル、傾斜地においては半径300メートルがバス停を利用できる範囲とした場合、また鉄道駅につきましては半径1キロということでございますけども、これを合わせますとほぼ全域がカバーされるような状況にございます。 また、東部線を除く市内他路線は1便当たり利用者数が堅調に推移しておりまして、平均乗車数が6人前後、通勤通学の時間帯によっては60%近い乗車率実績を要する路線もあることから、乗車上限定員が定められた運行において、車両の小型化には若干慎重な判断が必要かと考えております。デマンド型乗合タクシーは経費がかかるため、バスより料金も高く設定をいたしまして、便数については、運行エリアが狭く、1便当たりの走行距離が短くなるため時間短縮が可能となり、現行の便数の設定となっております。 バスとワンボックスカーでの運行という車両の大きさや、運行時間帯の違い等あるものの、運転免許所持者であっても利用できる点や、割引制度、回数券の運用方法に違いはなく、不特定多数の方が利用する交通機関として、公共交通空白地域を解消している現状を考慮いたしますと、千曲としましては、市民にとって一定程度の公平な公共サービスが提供できているものとは考えております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 部長は公平だって言っているんですけど、さっきの380回利用する人が、1回当たり3,000円負担するとなると、118万円、が負担しているわけですよ。149人のためのデマンドタクシーになっているわけですね。 次に行きますけれども、私はやっぱりこのデマンドタクシーは、公平で交通弱者のためのタクシー事業に見直すべきではないでしょうかね。 現在のデマンドタクシー事業は、一部地域の市民と、市外や県外の人に利用が限定されています。また、利用条件もなく、登録さえすれば、免許を保持している人も、車を所有している人もタクシー代わりに利用できます。そして、はその事業に年間1,200万円以上の運行経費を負担し、それは1人当たり平均8万5,000円。一番使っている人が118万円。 しかし、デマンドタクシーは、利用者の満足度も非常に高く、交通弱者と言われる人にとっては、生活や暮らしを支える大変重要な手段です。そこで、利用者登録の条件を見直し、一部の地域限定ではなく、全市に対象地域を広げるべきではないでしょうか。 そして、車を所有し、運転ができる人は循環バスを利用していただき、本当に困っている交通弱者すなわち免許証を自主返納された人や高齢者、小中学生や学生、障害者、妊婦等の交通弱者を支える公共交通事業として、すなわち福祉を目的とした公共交通に変えるべきだと思いますが、所見を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 公平で交通弱者のためのデマンドタクシー事業に見直すべきではでございますけれども、現行の当デマンド型乗合タクシーは、循環バスに比べまして運行経費が3倍程度かかることから、一律に市内全域に導入することは慎重な判断が必要とは考えております。 デマンド型乗合タクシーは、道路が狭い地域でも運行可能で、予約がなければ運行を休止し、経費の削減が見込まれる利点もございます。一方、乗り合う人数により目的地への到着時間が変化する、予約が集中した場合に増便することで経費が増加することもあり、乗合タクシーの運用方法について、他の事例の調査等を行いまして研究をしてまいりたいと考えております。 また、今後も市内の人口構成、利用者の移動ニーズなども注視いたしまして、千曲公共交通網形成計画に掲げた各種事業の評価・検証を千曲地域公共交通活性化協議会で継続して行う中で、利用者の利便性、地域の公平性、運行の効率性等の視点を持ち、よりよい公共交通の在り方について模索をしてまいたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 北川原 晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 先ほど言ったように、他の地域にも温泉に行けないとか、病院へ行けないとか、買物に行けないとかいう人がいるんですよ。こういう人を救うには、このデマンドタクシーが一番最適なんですよ。だから、全市に広げると負担額が増えるんじゃなくて、利用できる人を絞った中で、全市に広げる。これをしてほしいんですよ。でないとざる事業って言いますけど、例えば、市役所から屋代駅まで、このデマンドを呼んでタクシーで行きますよね。そうすると、自分は300円、250円で行けるんですが、皆さんは4,000円払うんですよ。これ、理屈からいってもできるんですよ。こんなのは市民のための正常な公共交通じゃないです。 一昨年ですかね、スポーツ施設も含めた公共施設の使用料金を見直すということで、ここにいる副市長が総務部長で、北澤総務部長が旗振りでやって、やっぱり未来にずっと継続していくためには、市民に負担してもらわなければいけないと。それは、そういう意味では受益者負担ということで皆さん一生懸命おっしゃった。それは分かります。今回、そういう形になった。 公共交通も受益者負担で一緒じゃないですか。がバスの負担経費の800円ぐらいを負担して残りを負担しろって言ったら、これ成り立ちませんよ。では1人1回使うのに3,000円運賃がかかりますよって言ったら、誰も使いませんよ。 そうではなくて福祉という目的、要するに交通弱者を、千曲の困っている人を助けるんだという考えでやってもらいたい。市長の意見お聞きします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) デマンドタクシーの利用者の条件を見直すとか、市内全域に広げるというような御提案でございます。また、今までの公共交通の在り方というものを、もう一度、意味合いも含めて再検討する必要があると、私は考えています。と申し上げますのも、前半の北川原議員の御質問では、買い物の例を取られましたけれども、元気で足腰がしっかりしている方が免許を返納されて、バスを使って買い物に行って、そこで好きなものを選びたいという例を出されたかと思います。片や、足腰も不自由であって、自由にあまり外出できない。あるいは、妊婦の方とかそういったような弱い立場にいる方を支える福祉目的と、いろいろ例を出されました。 今まではそういったことが一緒くたにして、公共交通だからどなたでも利用できるものということで考えてきて、例えば、県外の方であっても利用ができるとかそういうことがあろうかと思います。今、北川原議員が御提案された福祉目的の公共交通という点について、また、その制度そのものを考えていくということも、非常に重要な御指摘だと認識しています。 マイカーが1人1台というような時代で、公共交通としての今までの路線バスの重要性・位置づけが総体的に低下してしまいましたので、それを元へ戻すっていうのは、こういった社会になってしまいましたので、難しい部分もあるという中で、デマンドタクシーというような形態で、乗合タクシーで何とか公共交通を維持ということを模索しているわけです。 それも含めて、今の御提案も含めた、真に必要としている方のための公共交通に、思い切ってシフトするのかどうかということも、考える必要があると思います。特に困っていない人が、気軽にバスを利用できるように路線を維持ということは、なかなか全市でやるとなると、慎重に考えなければいけないです。 そういったことも様々御提案いただく中で、また研究していきたいと思います。運行路線など利便性の向上については、今できることとして、できるだけ使いやすい形にしていきたいと思います。その意味でも、地域公共交通活性化協議会というものの活性化をしたいというふうに思っています。 本当に皆さんと一緒に、これは考えていきたい問題だと思っていますので、非常に今回、いい御提案をいただきましたので、研究をしていきたいと思います。ありがとうございます。 ○議長(和田英幸君) 北川原晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 今、前向きな御答弁いただきました。実際に、デマンド走っている地区は、小型ですが、普通のバスが朝夕と4便走っているんですよ。だから、別に4便じゃなくて、ちょっと昼間も走ればいいです。バスを利用する人は、バスを利用していただければいいんですよ。幹線道路を中に入れないなんていうのは、いろんなところがあります。桑原、小坂なんていうのは、本当に乗用車も入っていけないですよ。だけど、皆さん歩いて幹線道路まで来て、バスを利用しているわけですよ。だから、そういうようなハンデっていうのは、この地域だけじゃなくて、ほかの地域にもあるんです。 また、やっていただける会社も、戸倉上山田は戸倉上山田のタクシー会社さんも大変ですから、そちらのほうに委託してやっていただく。こんなことで、全市がいい方向に、このデマンドタクシーが回ればいいかなと思っています。市長は検討していくということなので、ぜひお願いいたします。 それでは、最後の項目に移ります。 河川敷に設置されたスポーツ施設について。昨日も林議員から提案がありましたが、この豪雨のたび被災する河川敷のスポーツ施設を安全な場所にということで、質問させていただきます。 今までは、河川敷に野球場やスポーツ施設を造ることは、土地の取得などある意味では理にかなっていたとは思います。しかし、近年、地球温暖化による気候変動の影響で、頻繁に各地に記録的な豪雨による洪水で災害が多発しております。 千曲橋の緑地公園の野球場3面は、今年ようやく19号災害復旧工事が完成したばかりでしたが、先月8月14日の大雨による河川の増水で、利用開始から1年もたたないうち冠水してしまいました。マレットゴルフ場も芝の張替え最中で、あともう少しで利用できるところでした。 ここは、過去何度も流され、そのたびに災害認定を受け復旧し、また被災するという同じことを繰り返しています。近年は豪雨災害の頻度が増加しており、度重なる自然災害による河川敷の公園施設等への被害が以前より短期間で生じています。市民からは、また無駄なお金を使ってというような声もお聞きします。 自然災害により復旧事業が必要になった場合、現状では同じ仕様でなければ国庫補助を受けることができないことは承知していますが、幾ら国のお金とはいえ、これ以上、税金を無駄に使うことは避けるべきではないでしょうか。 河川の増水による被害のたびに利用が停止され、復旧工事が完了するまで1年以上が使用できない。ようやく利用できると思ったら流される。同じことを繰り返さないよう、施設を移すことが賢明ではないかと考えます。 安全な場所にグラウンドやマレット場などのスポーツ施設を整備することで、市民の健康増進はもちろん、安心して大会や合宿も誘致できます。千曲のスポーツ観光を推進することや災害時には施設を避難場所としても利用できると考えます。所見をお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 豪雨のたびに被災する河川敷のスポーツ施設は安全な場所にについてでございます。 昨日、林議員の一般質問でもお答えしたとおり、都市計画決定された都市公園である河川敷内の緑地におけるスポーツ施設を安全な場所に移すということにつきましては、その機能確保が可能となる代替性のある箇所があるか、また、用地について適切な選定が想定されるかなど、度重なる被災を踏まえ、総合的なまちづくりの観点から、関係部署間で連携を図りながら検討する必要があると考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 北川原晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 昨日も同じ答弁だったと思います。「総合的な観点から検討していきたい」というふうにおっしゃったんですが、私は先輩議員から、「検討していくっていうのは、やらねえことだぞ」って教わったんですが、そうじゃないですよね。部長ね。 この千曲緑地、平成16年から令和3年まで、これ15年間で7回冠水しているんです。工事しているんです。平成29年から令和3年までの5年間で、もう3回流されているんです。ほぼ、もう1年おきかそこらで流されている。1年かけて復旧工事やって、また流される。使う期間がほとんどないんですよ。工事、ただやっているだけなんです。全部で幾らかかっているか、分かりますかね。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) ただいまの復旧費用について御質問でございます。この後の川嶋議員さんにお答えする予定でございましたけれども、答弁のほうさせていただきたいと思います。 合併以後、平成16年からでございますが、4回復旧費用を必要とされておりまして、その合計が2億4,710万200円でございます。 ○議長(和田英幸君) 北川原晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) それは、スポーツ振興課の分も入っているんですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) ただいま申し上げました金額は、災害復旧として都市計画課、緑地を管理する所管課が必要とした金額でございます。 ○議長(和田英幸君) 北川原晃議員。          〔9番 北川原 晃君 質問席〕 ◆9番(北川原晃君) 実際、今回の19号の復旧が1億3,800万円かかっているんです。ですから、ぜひ、これを検討ではなくて、本当に前へ進めていただきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 終了です。 ここで、11時15分まで休憩いたします。                             午前11時3分 休憩---------------------------------------午前11時15分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、6番、川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 6番、一志会、川嶋敬信です。 一昨年の東日本台風災害以降、災害対策、新型コロナウイルス対策など、最近、市民の皆様の市政・行政への関心が高くなっているように感じます。 信濃毎日新聞の記事では、次のように伝えています。8月15日を中心に発生した長野県内30か所の土砂災害のうち、11か所は災害発生後に避難指示が出ていたとのことです。 そこで、危機管理と防災について伺います。市民の皆様が知らないこと、また、知りたいことをお伺いしますので、分かりやすく丁寧な答弁をお願いいたします。 小項目1、災害・防災情報の発信について。 では、従来の屋外告知放送のほか、同様の内容をメール配信しているわけですが、屋外告知放送が聞こえない、あるいは聞き取りにくい状況について、現状と対応についてお聞きします。また、防災情報のメール受信者は今年3月末で3,906人と発表されましたが、ちょっと少ないなという印象なんですが、今後の対策について伺います。 次に、昨年10月から今年7月にかけて、デジタル防災行政無線を1億2,500万円余りかけて整備、また、デジタル防災行政無線戸別受信機の設置に1,200万円ほど支出しておるわけですが、その詳細について説明をお願いいたします。また、希望する要配慮者・要支援者等への戸別受信機の配備の状況をお伺いします。 次に、長野須坂市がテレビの地デジ電波で災害情報発信の実証実験を行うことが報道されましたが、千曲の対応をお伺いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 災害・防災情報の発信についてでありますが、屋外告知放送により市内全域に情報伝達ができるよう努めておりますが、気象条件や車などによる騒音、建物などによる地理的条件によって聞こえない、聞き取りにくいとの御意見があることは承知しております。 これまでもスピーカーの増設や方向を変えるなど改善できるよう調整してまいりましたが、今年度は、要望が多い地域に子局を5基増設し、聞こえる範囲のエリアを拡大するよう進めております。 また、メール配信サービスへの登録状況でございますが、9月1日現在、4,105人の登録となっており、4月からの5か月間で199人増加しております。 本年2月及び先月の8月には、登録者の利便性を考慮し、市内の6公民館に職員が出向いて、登録者の増加が図れるよう出張登録サービスを実施して、登録者を増やすことに努めております。 メール配信サービスは、気象条件等にも影響されず防災情報の伝達が可能ですので、引き続き普及啓発に努めてまいります。 デジタル防災行政無線の整備費についてですが、災害時の情報手段確保のため、移動無線局の整備を行いました。 デジタル防災行政無線の戸別受信機の設置につきましては、要配慮者の方を対象に令和元年度に設置希望調査を行い、希望のあった749世帯へ戸別受信機の設置をしてまいりました。要配慮者世帯の23.7%の設置数となっており、引き続き希望される方には、戸別受信機の設置を進めて、確実な情報伝達に努めてまいります。 最後に、長野須坂市が地上デジタル放送のテレビ電波で災害情報を発信する実証実験を行うについてでありますが、新聞報道にもありましたように、消防庁主導により実証実験が行われていくことと聞いております。事の発端は、防災行政無線の音声が聞こえづらいといった住民の声に基づくものであり、千曲以外でも同様の課題があるということを、改めて認識したところでございます。 今後は、実験・検証の結果を注視していくとともに、長野須坂市の危機管理部局とも情報共有をし、市民の皆様への情報伝達の強化が図れるよう情報の収集に努めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 今、聞こえない場所、屋外に5基増設したということなんですが、具体的にその場所を教えていただきたいのと、移動無線局、デジタル防災行政無線というものですが、今までとどう違うのか非常に分かりにくいんですが、今までは有線で各スピーカーまで引っ張ってたのを無線で飛ばすとか、具体的に分かりやすい説明をお願いしたいんです。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) まず、5基増やしたということですが、場所は、屋代中学、人権ふれあいセンター、稲荷山の荒町公民館、戸倉のふれあい福祉センター、戸倉東公園の5か所となります。 デジタル防災無線ですけれども、一番は聞き取りやすいということでデジタル防災行政無線を配備したというものであります。災害時の情報手段確保のために自営網の通信施設を設備することで、アナログとは違うわけですよね。アナログとデジタルの違いと認識を持っていただければいいのかなとは思うんですけれども、デジタルということは、より鮮明な情報が行き届く形で整備を進めておるとこでございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) アナログとデジタルの違いは何となく分かるんですが、1億2,500万円相当の工事費なんですよね。聞こえやすくするだけで1億2,500万円なのか、その辺も説明していただけますか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) デジタル防災無線ということでありますけれども、直接現場に我々のほうで赴いて、消防団などのところにも子局というものを設置してまいったところであります。独立した情報伝達手段というようなことから、より分かりやすい放送に努めていることとなっておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) より確実に放送が届くという理解でよろしいわけですね。 7月11日、気象台より土砂災害警戒情報が千曲に発令されたようでございます。の防災放送で、あるいはメールなどですが、土砂災害の警戒について、「千曲市内に発出されていた土砂災害警戒情報は解除されました。今後は、小石がぱらぱら落ちてくる、崖から濁った水が出るなど、注意してください」、こういうのがあったんですが、市民の方より警戒情報発出の放送が聞こえなかったと、何件か問合せがありました。私もメール登録しているので、メール配信確認したんですが、解除のメールだけでしたので、警報の発出の情報は出されてないわけですね。この件について説明をお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 7月の話ですけれども、森温泉の近くで集中的な豪雨があったという気象情報がありましたので、それに基づいて発出したものであり、我々で現場のほうにも赴いて確認して、まあ警戒情報は特に出さなかったわけです。実際のところはそれほどでもなかったという言い方は失礼なんですけれども、警戒情報を出すような状態ではなく、気象台のレーダー分析に基づくものでありましたので、現場を我々も見て、そのような対応をしたということを御承知ください。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 今ので状況は分かるんですが、警戒情報が解除されましたっていうのが屋外放送でも流れて、メールでも配信されたんですよね。今、市民の皆さん、こういう災害にかなり敏感になっていますので、どういうことだ、どういうことだとなるので、先ほども言いましたように、8月の岡谷の件では、避難指示の発出が災害の発生後に出されたということで、とか市長の責任問題だと、今回の場合はなっているわけですが、そういう対応について今後どうされていくのか、市長の考えをお伺いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 岡谷の件については、非常に厳しい状況だったと、判断がしづらい状況だったと我々は聞いておりますけれども、空振りを恐れることなくということを言われております。今回、8月14日の豪雨について、我々も避難指示は出すには至らなかったわけですけれども、出すというようなレベルに達するようであれば、迷いなく空振りを恐れずに避難指示のほうを発出してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 7月11日のメールの件は、とりあえずうやむやということで理解していいですね。 次に行きます。 小項目の2番、危機管理防災の人材について。 以前、防災監の起用を検討するという話があったと記憶してるんですが、今後どのような対応をお考えか伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 危機管理防災の人材ということでありますけれども、防災監の起用の検討につきましては、災害対策基本法に基づく防災基本計画において、「地方公共団体等において専門的知見を有する防災担当職員の確保について検討すること」とされていることから、本市においても、防災の専門性を有する外部人材を防災監として起用するため、退職自衛官、こちらの方を採用について検討をしてまいりました。 退職自衛官の採用については、要望してから2年間程度必要となることや、本市に合致する人材を確保できるのかといった課題があり、なかなか難しいと思われます。防災担当職員の確保につきましては、今後も県内の自治体等の状況を見極めながら検討してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 自衛官のOBっていう話、今お聞きしたんですが、危機管理防災については、経験、判断、決断力がかなり必要だと言われます。災害対応とか人命救助、緊急対応の経験が豊富で、地域のことをよく知ってる消防経験者のOBとか、その辺も非常にいいターゲットなんではないかなと思うんですが、ぜひ検討をしていただきたいと思います。 次に行きます。 昨日の林議員、今日の北川原議員の質問にもありました千曲橋の緑地の浸水についてですが、もう一度伺います。あえてもう一度と言ったのは、金額とか回数とかがもう少し詳しく市民の皆さんにはっきりさせたいという観点からでございますので、よろしくお願いします。 千曲橋の緑地は、台風災害の復旧工事で1億3,000万円以上かけて、もうちょっとで終わるところ、まだ芝が終わってないと思うんですが、今回の被害の状況について、総務部長からちょっとお話聞いたのは、3,000万円程度っていうのは聞いたんですが、今回の被害の状況、それと、千曲発足以来で結構ですが、先ほども北川原議員のほうからあった何回ぐらい浸水したのか、それがそれぞれどのぐらいの被害額、復旧額かけているのかを説明していただきたいと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 千曲橋緑地の浸水についてでございます。 まず、被害の状況ですが、千曲川の増水により千曲橋緑地では1.3メートルほど冠水いたしました。駐車場、グラウンドなど最大で10センチメートルほどの土砂堆積と流木ごみが確認されております。 復旧につきましては、施設を管理するスポーツ振興課と調整の結果、駐車場とグラウンド3面は、スポーツ振興課がが所有します重機等を使って復旧をいたします。マレットゴルフ場につきましては、現在、芝生工事を発注した都市計画課が復旧を行います。 また、過去の被害につきましては、千曲発足以来の18年間で7回浸水被害を受けております。 復旧費用につきましては、平成16年が2,290万500円、平成18年は1,391万2,500円、平成19年は73万5,000円、平成23年及び平成29年につきましては、スポーツ振興課が所有の重機等を使って復旧をいたしております。令和元年は、現在施工中でありますマレットゴルフ場の芝生工事を含めまして2億955万2,200円となっております。 そして、今回ですけれども、先ほど申し上げましたとおり、マレットゴルフ場の復旧と流木ごみの撤去の費用が必要になるということでございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 昨日と今日も部長の答弁にあったんですが、改善策の検討を行う必要があるというような表現だったんですが、小川市長、市長としてどうするのかというかじ取りなんですが、もし心づもりがあればお答えいただきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) かじ取りということでございますが、野球のグラウンドの問題、大雨のたびにいろいろな被害が出る都度、同様の御意見をいただきます。片や、そういった被害のない河川敷以外に野球場を建設したいという市民の方々の強い御意見も承知しています。 とはいえ、野球場を3つも4つも造ることはできませんので、しかも建設の間に野球をされたい方は、一切野球するグラウンドがなくなってしまうということもあります。当面は、まず復旧をさせていただいて、野球場の建設等についての御要望あるいは今後の計画については、今、庁内で様々な総合運動公園の策定にも合わせ研究・検討をしているところであります。なかなか両立というのは難しい面もありますけれども、復旧して多くの方にスポーツを楽しんでいただきたいという思いを大切にしつつ、なおかつ、できるだけそういった被害の少ないとこに造ることができれば、理想ではありますけれども、場所も限りがありますので、そういったことをうまく両立できる方法を模索していきたいと思います。 なお、先ほど7月11日の件ですけれども、たしかあれは1時頃に急に雨が降って、すぐやんでしまった件だと思いますね。警戒情報を発出する前に、現地調査をしておりまして、その後で、さてというときに、もうやんでしまった。そして、解除もされたということで、タイミング的にそうなってしまったということで御理解をいただきたいと思います。8月については、事前から適時情報を発信しておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 緑地の件は、改善策の検討を行う必要があるという程度の判断ということでよろしいですね。
    ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 先ほども申し上げましたように、検討を行うと。先ほど北川原議員がおっしゃった「検討」というのが、「何もしないことだ」という表現もありました。今まではそうかもしれませんけれども、私が市政を任されてからは、検討ということは、本来の意味での検討で、やるやらないも含めての検討です。しっかり前向きに検討できるように今、議論はしていますので、あまり消極的な意味ではありませんが、今、復旧しないと、すぐにまた野球やりたい方ができないですよね。だから、そういった思いも大切にしたいと思いますので、よろしくお願いします。検討をしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 次、行きます。 小項目の4番なんですが、土砂災害の対応についてということで、熱海の土砂災害の原因は、報道のとおり違法な埋立てでございました。千曲においてこのような事例がなかったのか調査されてると思うんですが、その状況について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 土砂災害の対応についてでございます。 熱海で発生した土石流災害を受け、盛土の流出による土石流発生の恐れのある箇所について、8月に県との合同による緊急点検を実施いたしました。点検では違法な埋立て箇所はなく、構造物の軽微なクラックなどの変状は見受けられましたが、盛土崩壊の有無や危険性がないことを確認してございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) それでは、大項目の2番に移ります。 都市計画道路の整備についてですが、小項目の1番で、都市計画道路整備プログラムについて、今年3月に公表された都市計画道路整備プログラム改訂版では、次のような見直し案がありました。都市計画道路廃止対象路線5路線8区間、線形変更検討区間5路線9区間。 千曲都市計画審議会では、委員の皆様に都市計画、都市計画道路について審議いただいているところです。この都市計画審議会は、都市計画法に基づき都市計画に関する事項を調査・審議するための大変重要な審議会です。 今年3月の都市計画審議会で、は次のように説明されました。「都市計画道路整備プログラム見直し後、その調査結果等を基に庁内で再度検討を行うとともに、都市計画審議会に付議し、都市計画道路の見直しを行いたい。また、長野県とも協議、調整を行い、適切な方法で変更を進めていきたい」とあります。地元との協議をしっかり行ってほしいという審議会の委員からの要望に対し、は「今後、都市計画変更や都市計画決定をする際は、説明会の開催や地元協議など、しっかり手続を経て進めていきたい」とあります。この件については、今までは、しっかり手続を進めてこなかったというふうに取れるんですが、それでよろしいでしょうか。 千曲では、まちづくり基本条例が制定されて、まちづくりの基本原則に、情報共有、市民参加を原則として掲げ、市民との協働によるまちづくりを推進しているわけですが、この原則でも市民に分かりやすい説明をお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 都市計画道路整備プログラムについてでございます。昨年度見直しを行いました都市計画道路整備プログラムは、路線の廃止や変更案を作成し、長野県の担当部局と調整した後、令和3年1月に見直し方針案についてパブリックコメントを実施しております。 今後、整備プログラムの見直しを踏まえ、都市計画の変更、決定を行う際には、公聴会の開催など法定の手続を行うこととなりますが、手続には一定の期間を要しますので、長野県との協議や関係する地域への説明及び審議会へ付議しながら進めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 9月1日の信濃毎日新聞の記事には、「長野の都市計画審議会が、未整備都市計画道路の廃止候補に市民の意見を公募し、その後、候補路線の沿線住民自治協議会から意見を聞き、見直し案をまとめる。その後、は、住民説明会などを経て廃止路線を決める」。長野では、このように、都市計画道路の廃止や線形変更について、市民を巻き込んで準備しております。 都市計画決定された都市計画施設、これ都市計画道路などですが、その区域内で建築物を建築する場合、都市計画法第53条に基づく許可申請が必要です。その基準は、階数が2階以下で地下室を有しない。鉄筋コンクリートは不可。容易に移転、除去可能と認められるもの。また、長期優良住宅の認定ができないと。このように私権、私の権利に対する制限が長年継続している都市計画道路の路線が廃止または線形変更において、地権者や地元に対して説明のないまま進められるのは、いかがなものでしょう。 また、長年継続しているこの私権の制限によって生じた損失に対しての補償問題にもなりかねません。線形変更においては、新たな建築制限が課される関係者を含めた地域社会の合意形成が必要だと思います。 一重山線については、都市計画道路決定に際して、当時の市長が地元説明会に出席し、丁寧な説明をしています。その後、一重山線について、線形変更等の地元説明会・協議会は行われていません。一重山線の線形変更は、今年3月の整備プログラムに案として公表されています。案として出てるのに、なぜ地元に説明がないのか。今後の対応についても含めて、市長の考えをお伺いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) ただいまの一重山線の都市計画決定の変更に係る都市計画道路整備プログラム変更についての御意見をいただきました。 都市計画道路整備プログラムについては、現在、まだ案の段階でございます。今後は、先ほど申し上げたとおり、所定の手続を踏まえる中で、地域の皆さんですとか、先ほど議員が申し上げられました53条の許可、私権に制限・規制をかけている等ございますので、こういった皆様方にも丁寧に説明をさせていただきたいと考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 今の話で、案とは言ったんですが、もう既に整備プログラムの中の路線は、変更案で公表されてるわけですよね。ホームページで市民誰もが見えるわけですよね。それに該当する地区の住民、地権者のことを非常に考えてくれてないのかなと。俺ん家引っかかるわって思ってる人に対して、どのような説明をするのかお願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) どのような説明をするかでございます。 都市計画道路の必要性は、丁寧に説明する必要があるかと思います。また、なぜ変更となるのか、見直しが必要なのか、都市計画道路がなぜ必要なくなるのか、そういったことにも理由がございますので、そういったことを一つ一つ丁寧に説明をする中で、御理解をいただけるようにしていきたいと思います。 なお、都市計画決定の経過の中では、法的には2度ほど公聴会による住民の意見の聴取、それと計画案を縦覧する中で意見の聴取、こういったことがございますが、そのほかにも市民説明会というものを設けまして、対応をしていきたいと考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 先ほどから言ってるように、線形変更で規制が外れる方、新たに規制の対象になる方については、パブリックコメントは市民の意見を聞いたって形に多分ならないんじゃないかと思うんですよ。特に地権者、関係者の意見とか丁寧に聞いていくことによって、今後のの用地交渉等の対応がかなりスムーズにいくというのも含めて、ぜひ検討して、対応していただきたいと思います。 次に行きます。 次に、屋代地区の開発について、今年3月の施政方針で、市政に停滞は許されないので、継続するとしています。このような中、市道一重山2号線の整備が進められようとしています。 昨年度、都市計画道路一重山線の一部、市道一重山2号線の整備に着手すると公表され、令和3年度は市道新設改良事業費が計上されました。昨年公表されたように、市道一重山2号線は都市計画道路一重山線の一部で、都市計画道路整備プログラムの見直しの中では優先整備路線になっています。市道一重山2号線整備事業報告書を見ると、今年2月、屋代地区の大規模開発事業の説明会の中で、地元関係者及び地権者に対し測量設計の地元説明会を実施したとあります。都市計画道路として整備するためには、情報共有、市民参加が原則の中、いつ線形変更したのか、また、説明会の開催や地元協議は行ったのか伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 市道一重山2号線についてでございます。 市道一重山2号線は、千曲産業連携道路ネットワークに位置づけられました東西連携軸の一部であり、同時に、現在検討が進む屋代地区におけるスマートインターチェンジのアクセス道路としての位置づけがなされております。 市道の線形につきましては、都市計画道路一重山線全体の線形をベースとし、スマートインターチェンジの形式の検討の中で、アクセス道路の一重山線と一定の間隔が必要であるため、一重山線の一部を西側へ移動をする必要があることから、その内容等の説明としまして、令和3年2月に道路沿線地権者を対象とした説明会を2回開催して、合意形成を図るとともに、同年4月、「屋代地区開発の「いま」vol.2」のチラシを全戸配布いたしまして、情報公開に努めておるところでございます。 また、説明会において、土地の立入りのお願いや、今後のスケジュール等を情報共有しました。現在は、現地測量及び土質調査がほぼ終了をいたしまして、道路詳細設計を進めている状況でございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 非常に分かりにくいんですが、この一重山2号線というのは、都市計画道路一重山線の一部でいいんですよね。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 一重山2号線が都市計画道路一重山線の一部であるかという御質問だと思いますが、現在は都市計画道路の決定がされておりません。将来的には、都市計画道路一重山線に都市計画決定の変更を行う予定でございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 平成23年に出された千曲都市計画道路、都市計画変更素案についてでは、「都市計画は、説明会・公聴会の開催、計画案の縦覧手続を行うなど、住民参加により策定される。また、都市計画道路は都市計画法に基づいて都市計画決定され、あらかじめルート・幅員などが決められた都市の骨格となる道路」と書いてあるんですが、今の話では、まだ一重山2号線は都市計画道路ではない、将来は都市計画道路に編入するんだという説明をいただいたんですが、非常に2号線の見切り発車的なこの事業ですね。スマートインターって話もあったんですが、今日は通告してないので、スマートインターの話はしませんけれども、その辺も含めて、小川市長はどのように今後この部分を対応をしていくのか伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 見切り発車的な部分ではないかという御意見でございます。 道路整備するには、全てが都市計画決定していなければできないということではなく、あの地域の状況、それと東西産業連携軸、こちらのほうの構想も含めまして、一重山2号線につきましては、道路局の事業ということで現在着手をしております。 そういったことの中で、今後、必要な道路を造った後に、他の都市計画の変更に合わせまして、一緒に都市計画道路という位置づけに持っていきたいと考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 結局、一重山線のもともとの線形をスマートインターを呼ぶために変更をしたんだという解釈でよろしいですかね。だから、要は、もともとの一重山線の線形がああいうふうに変更したものが、実は、あるときいきなり出てきたんですよね。その辺の説明がもう一回いただければありがたいんです。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 都市計画道路の一重山線につきましては、千曲の中の主要な幹線道路という位置づけの中で、千曲線の次には、産業連携道路ネットワーク、こういったものの位置づけられる中で着手していくべき道路と位置づけております。その中で、屋代にはスマートインターチェンジも整備したいということで計画検討を進めている中で、どうしても現在の都市計画道路の一重山線では、アクセス道路の必要なアクセス区間が取れないということで、位置の変更を検討したという経過がございます。 道路を整備して進める中で、千曲の東西の道路ネットワークが将来的には完成するということでございますので、スマートインターチェンジも含め、今後進めていきたいと考えてございます。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 一重山2号線については今のお話でオーケーなんですが、平和橋から歴史館までの本来のもともとの現計画の一重山線について、今、一重山線が最優先になったとおっしゃったんですが、そのルート並びに見込みですね。それについて説明いただきたいんです。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 平和橋から一重山までのルートにつきましては、都市計画道路整備プログラムの案の中でもお示ししておりますとおり、一部路線の見直しを行っていく予定です。現在、住宅地の中を通過して、平和橋に接続するようなルートになっているかと思いますけれども、それを一部見直しまして、代替性のある道路が近くにあるということで、そちらに振る計画となっております。 見通しにつきましては、都市計画道路整備プログラムの中では、中期的に整備を進めるべきだという位置づけになっております。 ○議長(和田英幸君) 川嶋敬信議員。          〔6番 川嶋敬信君 質問席〕 ◆6番(川嶋敬信君) 中期的ということで、5年から15年とかっていう表現になってたと思うんですが、いずれにしても、先ほどから言ってるように、もともとの線がかかってたところと変更になっても、当然拡幅になるわけだから、線がかけられるわけですね。その地権者あるいは地区の住民にもう少し丁寧な説明というのを、法律云々ではなくて、やっぱり行政として市民のためにという形では、絶対必要だと思うんですよ。ぜひその辺を進めていただきたいと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(和田英幸君) ここで、昼食のため、午後1時まで休憩いたします。                              午後0時1分 休憩---------------------------------------午後1時 開議 ○副議長(柳澤眞由美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ここで、竹内市民環境部長より発言を求められておりますので、これを許可します。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 午前中の北川原議員への答弁の中で、「東部線のデマンド交通運行時において、ジャンボ型タクシーを優先して運行している」と申し上げました。しかしながら、予約が3人以下の場合は、セダン型タクシーを優先して運行していただいております。訂正しておわびを申し上げます。申し訳ございませんでした。 ○副議長(柳澤眞由美君) 続いて、10番、滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 議席番号10番、公明党、滝沢清人です。 8月、まさに災害級のデルタ株が蔓延する日本列島にあって、11日からは気候変動によるものか、専門家も極めてまれという、偏西風の蛇行、太平洋高気圧の南下、オホーツク海高気圧の発達の三条件が重なり、前線が列島に長く停滞、巨大な水蒸気の帯、危険な大気の川が2,000キロにも達し、全国各地で線状降水帯が繰り返し発生、1,000ミリを超える降水量も各地で記録、年間降水量の半分以上も降った地点もあり、河川の氾濫、土砂災害が多発し、甚大な被害となりました。 お亡くなりになられた方には御冥福を祈念するとともに、被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げ、1日も早い復興を願うばかりです。長野県でも17市町村30か所で土砂災害が発生し3名の方が亡くなられましたが、千曲川流域は幸いにも甚大な大雨にはならず、それでも市内は170から190ミリの期間降水量で、15日9時、杭瀬下観測所の3.6メーターをピークに一部では水害も発生しましたが、収束となりました。 しかし、これからが一番心配な台風シーズンとなります。ウェザーニューズによると、今後、太平洋高気圧の張り出しが強まり、今年は上陸する台風が増える見込みです。また、8月のIPCCの報告書によると、世界の平均気温の上昇は、2030年は現在より0.41度上昇し、想定の1.5度上昇が10年早まり、洪水の発生頻度がさらに高まるとしています。これからのまちづくりには、水害リスクの考慮が欠かせなくなります。 それでは、質問に入ります。 大項目1、気候変動の中、台風シーズンへ万全な備えを。 小項目1、スーパー台風に備えたタイムラインの作成を。 お盆期間に列島に居座った危険な大気の川ですが、各地で記録的な降水量となる中でも、千曲川流域の降水量は許容範囲内でした。近年の気候変動・亜熱帯化にあって、千曲川流域が最も警戒しなければならないのは、アルプスをも軽く凌駕する19号を超えるスーパー台風であり、1000年推計ハザードマップが示す絵図は空言ではありません。年々深刻になる前線の活発化による集中豪雨では、大きな被害にはならないまでも、千曲ではスーパー台風発生時には最大級の警戒が必要で、大切な全ての人命を守るために、事前の十分な備えが必要です。 それは、家庭で、地域で、勤め先で、自治体組織も、ハザードマップを参考に避難行動計画「タイムライン」を作って、いざというとき、特に千曲はタイムラインどおりの行動をしなければ大変なことになります。そこで、5点について伺います。 ①ハザードマップ周知とマイタイムライン作成の徹底について、②市内企業への徹底について、③どんな自然災害にも有効な家庭内備蓄の徹底について、④3階以上の避難所に必要なライフライン確保へ備蓄配備について、⑤庁舎BCP対策と緊急事態タイムラインの作成について所見を伺います。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) ハザードマップ周知とマイタイムライン作成の徹底についてでありますが、ハザードマップについては、本年5月に防災ガイドブックとして想定し得る最大規模の降雨、千年に1回程度の降雨によって河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域と浸水の深さを示したものを改定、また、警戒レベルが改正になることなどをお示しした内容を全戸に配布いたしました。併せてホームページでも公開しております。また、地域、学校などに出向き、出前講座を実施しており、あらゆる機会を通じて周知に努めているところでございます。 マイタイムラインの作成については、作成するためのシートを昨年に引き続き報8月号に折り込み、全戸配布したところです。作成に当たっては、ハザードマップを活用していただくよう広報しているところです。また、各区・自治会に依頼する地区防災計画作成において、このマイタイムライン作成が重要な役割を担っていることから、十分なサポートをしてまいります。 次に、市内企業への徹底についてでありますが、議員御指摘のとおり、家庭や地域だけでなく、市内企業にもタイムラインを作成していただき、災害時の避難行動をあらかじめ決めておくことは大変重要でありますので、商工会議所などの関係団体を通じながら啓発に努めてまいります。 次に、どんな自然災害にも有効な家庭内備蓄の徹底についてでありますが、災害に備えて備蓄することは、日頃から防災について意識しているということの顕れであり、とても重要なことであります。防災ガイドブックの巻末にも掲載していますが、「今日からはじめる日常備蓄、ローリングストック」を実践することにより、①備える、②消費する、③買い足すといったサイクルで無駄なく備蓄することができます。今後も継続して啓発に努めてまいります。 次に、3階以上の避難所に必要なライフラインの確保への備蓄配備についてでありますが、昨年主要な避難所である13小中学校全てに備蓄庫を新規設置し、必要な物資を配備したところです。また、協定に基づく企業様の避難所につきましては、からの要請に基づき開設することになっており、状況に応じてその都度配備することとしております。 今後もライフラインが遮断されることを想定し、可能な限り必要な物資の備蓄に努めてまいります。 次に、庁舎BCP対策と緊急事態タイムラインの作成についてでありますが、まず、庁舎BCPについては、国・県の指導に基づき平成29年に作成し、その後の庁舎移転や組織再編等に応じた改正を本年3月に行っております。 また、緊急事態タイムラインについては、まだ策定はしておりませんが、速やかに災害対応業務ができるよう、今後、部署ごとにタイムラインの作成を進めてまいります。 ○副議長(柳澤眞由美君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) それでは、①と④と⑤について再質問させていただきます。 まず、1番目、マイタイムライン作成の徹底についてでありますけども、ハザードマップは今年の5月に市民の皆様に配られております。出前講座も一部でやっていると思います。それから、マイタイムラインシートも全戸に配布になっております。地区防災計画はこれから徐々にですけども、始まっていくと思います。しかし、なかなか市民の皆様には伝わっておりません。ハザードマップについてもよく見ていない人、よく理解していない人たくさん、大勢おられます。 そこで、私は具体的な行動を促すものが必要ではないかと思います。6月議会でも取り上げましたけれども、江戸川区の「ここにいてはダメです」というハザードマップですけれども、なぜ駄目なのかしっかりと市民の皆様に伝わらなければ駄目ではないかなと思います。これまでも大規模災害、多々ありましたけれども、実質避難指示が出ても、実質の避難率というのは4%以下ということで、大変僅かな人しか実際に行動を起こしておりません。 もしもハザードマップどおりのような水害が来たとき、ほかの場所はともかく千曲においては、実際に避難をしてもらわないことには大変なことになってまいります。そこで、江戸川区であったあれですけれども、江東5区になるんですが、大変分かりやすいリーフを3種類作成しております。大変リアルに目で見て、内容を読みたくなるような、そんなリーフであります。それは、江東5区大規模水害広域避難計画といったものなんですけれども、江東5区では250万人の命を守るために犠牲者をゼロにするためにどうしても必要だということでこういったリーフ作っています。 その中には、大型台風によって想定される事態はこういうものである。それから、広域避難がなぜ必要なのかということ。それから、避難の方法は3日前には避難の準備を始めていただきたい。そして、2日前には避難を開始していただきたい。さらに、その際は車を使っても避難をしていただきたい。ところが、広域避難1日前には、もう車は使ってはいけません、かえって危険ですということです。そして、9時間前にはもう避難、緊急安全確保です。いわゆる垂直避難という指示になります。どうしてそういうふうになるのか、自分たちは一体いつどんなふうに逃げればいいのかということが分かるようになっております。 19号台風のときもそうだったんですけれども、あのときは1,677戸の床上、床下浸水でしたが、もしあのときの1.3倍なり1.5倍の雨が降ったら、もうハザードマップのとおりになっておりました。また、あのとき箱根で1,000ミリという雨が降りましたけども、これ、千曲川源流から直線距離で100キロしか離れておりません。これがもし千曲川上流で降ったら、これもやはりハザードマップどおりになっていたと思います。 ですから、危機感というものをしっかり市民の皆様に持っていただくためには市民に伝わる発信が必要ではないかと思いますので再質問いたします。 それから、3階以上の避難場所にライフライン確保の件ですけれども、水、携帯トイレ、そういったものは備蓄できると思います。発電機というのは確保してあるのでしょうか。電気というものは必ずなくてはならないものであると思いますので、確認をしたいと思います。 それから、5番目、緊急事態タイムラインは、これまでも多くの水害が発生して各地の庁舎が機能停止、機能不全に陥ったというのは、もう多々そういった点があります。そこで、事務機材から書類データ、または車両が失われてしまいます。もし、この庁舎が8メーターという水が来たら、3階まで使えなくなります。このときに緊急事態のタイムラインがなかったら、500人近い職員の皆様はどう動くんでしょうか。自分の家族もあります、各地に散らばっています。 市民の皆様には、マイタイムライン、3日前から考えていただきたいというシートが行っています。であるなら、庁舎も当然3日前からどういうふうに職員が動くんだ、どういうふうにやるんだと、3階まで水没したらどういうことが求められるんだ。こういったものがなかったら、職員の皆様は動けないと思います。ですから、この庁舎水害BCP、これは本になるような厚いものでなくても私はいいと思います。簡単なものでいいと思うんです。職員の皆様が自分の行動が分かれば、それで十分ではないかと思うんですけども、それについてお聞きいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) ただいま3点の再質問をいただきました。 実際、避難者が少ないという現状、江東5区のリーフレットを私も拝見させていただきました。非常にショッキングな言葉でつづられており、注意喚起するには十分なものであるという認識は持っております。 千曲においてここまでのものが必要なのかというのは検討しなければならないんですけれども、それでも避難を促すという観点からすれば、これは非常に重要なものと思いますので、今後の検討ということ、課題ということで対応してまいりたいと思っております。 2番目の発電機でありますけれども、これは各校、小中学校に1台ずつ配備しております。 続いて、庁舎のBCPは、8メートル級の浸水があった場合ということでありますけれども、そのような行動計画というものは特段、今、つくってはおりません。これについてもしっかりと検討をしてまいらなければならない課題と認識しております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 先ほどの江東5区のリーフについては、これ、命を守るということです。いろんな制約があるかと思うんですけれども、最終的には人の命を守るために私は絶対に必要だと思います。 それから、発電機ですけれども、1台で足りるんでしょうか。ちょっと考えていただきたいと思います。 それから、最後の非常事態タイムラインは絶対必要で、昨年7月の球磨川の氾濫のときにも8メートルの水が実際に出たんです。もう堤防を1メートル50センチ上回るんです。堤防が見えなくなる、これが大水害の実態ですので、これは絶対にしっかり備えていただきたいと思います。 それでは、次、行きます。 小項目2、ドローン災害対応システムの確立を。 7月3日に熱海伊豆山地区で発生した土石流災害、災害発生当時、要救助者の救助はもちろんのこと、救助隊の安全確保も重要でした。伊豆山地区にはドローン専門企業と大学がチームで支援し、いち早く捜査活動の手がかりに役立つ精密な共通状況図のベースマップを作成し、発災から2日後には一般公開しています。近年多発する大規模な自然災害現場の状況をいち早く把握し、被害を最小に抑えるなど、ドローンやICTの効果的な活用が注目されています。 当市の消防でもドローンは所有していますが、もし千曲川流域全体で大規模な水害が発生した場合、外部からの支援には時間がかかり限定的です。独自のいち早い全体状況把握・初動救援活動支援には複数のドローンを操るチームとしての強化が必要ではないでしょうか。ドローン災害対応システムの確立について伺います。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) ドローン災害対応システムの確立をについてでありますが、議員おっしゃるとおり、ドローンの活用は容易に立ち入ることのできない現場を鳥のように俯瞰する映像を発災直後から現認することができ、有効な対策を行う上で重要なものであるということはしっかりと認識しております。 令和元年東日本台風災害時には、千曲坂城消防本部が撮影した映像を、災害対策本部会議で視聴し、その有効性を改めて認識したところでございます。 当面は、千曲坂城消防本部に御協力をいただきながらとしても所有し、活用できるよう調査研究を進めてまいります。 ○副議長(柳澤眞由美君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) それでは、次、移ります。 小項目3、コミュニティーで誰も逃げ遅れない社会の実現を。 2013年の災害対策基本法の改正から始まった地区防災計画制度、今では全国で4,000を超える地域がボトムアップ型の防災計画として活動が活発化しています。地区防災計画学会会長、室崎益輝先生は、「地区防災計画解説ビデオ」の中で、「コミュニティーが持っている『能力』『優れた部分』をいかに発揮するか、みんなの命をみんなで守る『運命共同体』、みんなで決めて、みんなで役割を果たす、つくることはあくまでも手段、紙1枚でも地区防災計画、実行性が大事、計画は常に見直しして年々進化していく無限大です」と語り、また、あるセミナーで先生は、「全地区の計画づくりに、危機管理課を除く全職員が担当に入り、地域の状況を踏まえて後追いで一住民として参加して、さり気なくアドバイスしていくことは大変意味のあることです」とも語っています。また、国交省の「総力戦で挑む防災・減災プロジェクト」では、重点推進施策の一つとして、誰も逃げ遅れない社会の実現を目指すとして「住民等が災害リスクを“実感”し、避難意識を向上させるよう、リスクコミュニケーションを強化する」としています。 そこで、4点について伺います。 ①コロナ禍でも始められる地区防災計画の推進策について、②地区防災計画で課題となる避難行動要配慮者を早期に避難保護するための個別避難計画の進捗について、③日本防災士会の「地区防災計画解説ビデオ」の活用について、④地域の地区防災計画づくりに職員の参加を前向きに検討すべき。これら所見を伺います。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) まず1点目、コロナ禍でも始められる地区防災計画の推進策についてでありますが、本年は新型コロナウイルスの収束が見通せず、今現在も新型コロナウイルス特別警報Ⅱ並びに医療非常事態宣言が全県に発出されている状況であり、県からも職場や地域における各種会議、会合はできるだけ中止または延期するように要請されているところであります。 議員おっしゃるとおり、地区防災計画の作成には、コミュニティーが持っている能力などを発揮、皆で決め、役割を果たすことなどは地域住民が集い、協議することが前提でありますので、今の段階で推進していくにはあまりにも厳しい状況です。 事前にできることとして、各御家庭などで昨年に引き続き、報8月号とともにお配りしたマイタイムライン作成シートを御活用いただき、危険な場所の把握、取るべき避難行動などを認識、確認することが地区防災計画を作成する際に重要な一助になると考えております。 次に、2点目、地区防災計画で課題となる避難行動要配慮者を早期に避難確保するための個別避難計画の進捗についてでありますが、令和2年度の状況ですが、避難行動要支援者名簿に登載されている方が1,543名で、そのうち個別避難計画の作成が完了されている方は1,510人、率にして97.9%という状況です。本年については、各区・自治会により10月末までに作成し、提出していただくこととなっております。 次に、3点目、日本防災士会の「地区防災計画解説ビデオ」の活用についてでありますが、地区防災計画解説ビデオについては、日本防災士会のホームページにて確認いたしました。議員がおっしゃるコミュニティーが自発的、内発的に地域の実情を勘案して作成する内容であり、大変有益なものと認識しております。 現在、ユーチューブで見ることができますが、活用方法について今後しっかり検討してまいります。 最後、4点目ですが、地域の地区防災計画づくりに職員の参加を前向きに検討すべきについてであります。 本計画は、区・自治会が自発的に自らつくり上げることが重要であり、職員の参加については、地域からの要請に基づき、パートナーシップによる職員の派遣を想定しており、区・自治会長にも積極的な活用を呼びかけてまいります。また、ほかの職員についても、地域に住む住民の一人として自発的に参加するよう指示をしてまいります。 ○副議長(柳澤眞由美君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) ①と②について再質問いたします。 まず1点目、今、コロナの中で地区防災計画の推進を進めるのは難しいことは分かっております。ですから、私、一番最初の質問で申し上げましたように、江東5区のような広域な計画リーフ、こういったものは皆で集まらなくても、それぞれの市民の皆様が自覚を深めることができますから、ぜひ、こういったインパクトのあるものは、私は絶対に必要だと思いますので検討していただきたい。 それから、もちろん、アフターコロナでいいんですけれども、その区によって取組は違うと思いますけれども進められるように、その前には、まず、区の役員、自衛防災団、消防団といったところの組織のトップに意識づけをしっかりしていただいて、そういった人たちが集まっただけでも、私は相当進められるのではないかと思いますので、ちょっと伺いたいと思います。 それから、2番目の個別避難計画の件ですけれども、先ほど既に1,510人が決まっていると言いましたけれど、その内容が知りたいです。個別避難計画というのは、避難する方のお一人、お一人がどの場所へ避難するということを決めることです。こういったことが本当にできているのでしょうか。私は、それができていれば安心ですけども、再度お伺いいしたいと思います。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 再質問二ついただきました。 1点目の質問でありますけれども、江東5区のようなインパクトのあるリーフを作成し、動機づけ、意識づけるということ、これは大変大切なことだと思っております。先ほどの答弁でも申し上げましたが、しっかりと検討してまいりたいと思います。 そして、区の役員に対する意識づけということ、こちらも大変重要なことでありますので、機会あるごとに区の役員の方には、この地区防災計画の意義についてを説明しながらしっかりと地域の実情に合った地区防災計画を作成するよう進めてまいりたいと思っております。 2点目の、個別避難計画のことでありますけれども、具体的なものはそれぞれつくってあります。どこへ避難するかということまでは定めておるんですけれども、ただ、地区の避難所として指定されているような公民館みたいなところへ避難するというようなものも中にはあります。今後は広域的な避難ということからも、本当に甚大な災害が来るというようなときには広域避難というようなことも踏まえながら個別避難計画の中には盛り込んでいく必要があろうかと思います。 ○副議長(柳澤眞由美君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 個別避難計画ですけれども、それは昔からのある計画で、各地域の公民館に避難するとかという話です。すみません、私は先ほどから出ているハザードマップは最悪を想定して決めておかなかったら、いざ、そのときに来て動けないと思います。どうしていいかさっぱり分かりません。公民館に連れていかれたらどうするんですか。8メーターの水が来て死ねということですか。そんな無責任なことではあってはならないと思います。最低でも3階以上の建物へ、しかも受入れられるだけの施設を整えた場所へ、お一人、お一人がここへ行くということに同意されている、また、各地域でも避難を誘導する、手助けする人たちも知っている。これが個別避難計画だと思いますけれども、再度、お願いします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 議員おっしゃるとおり、最大限の注意喚起を図るということ、もう8メートル級の浸水があるというようなこと、3階以上に避難しなければならないということ、そういうことを想定して個別避難計画については作成のほうを促してまいりたいと考えております。 実際、その担当する課は福祉課にはなろうかと思いますけれども、福祉課とも連携しながらしっかりと対応してまいります。 ○副議長(柳澤眞由美君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 個別避難計画は大変な手間のかかる作業なんです。いろんな方がおられます。もちろん、自分で避難できない方ですから、大変な方がたくさんおられるんですけれども、1,543名ですか、この名簿が上がっているということなんですけれども、地区では、この何倍もの自分で避難できない方がいます。 そういった方々を、この個別避難計画がある人は、そこの場所へ連れていけばいいんで、それ以外の方はどうするのか、それを地区でしっかり決めていかなきゃならない。だれが、どこへ避難させるか、それを決めていかなきゃならないんです。ですから、この個別避難計画が早く決まって名簿がしっかりできて、それ以外の方はどうするのかということを各地域で決めていく。これが、地区防災計画です。ですから、私は大変だけれども早く決めていただきたいということでありますので、よろしくお願いします。 それでは、大項目2に入ります。 社会的課題「ヤングケアラー」実態調査を。 新型コロナパンデミック、一番の犠牲者が子ども・若者であることが様々な数字に表れてきています。その一つに、数年前から知られるようになったヤングケアラー問題があります。 今年初めて国による全国調査が行われ、ヤングケアラーの実態に関する調査研究によると、「世話をしている家族がいる」と答えた中学生は5.7%(17人に1人)、高校生は4.1%(24人に1人)に上ります。 当事者の子供たちは、目の前で苦しむ家族への対応に精一杯で、将来の自分の姿など考えられないようなケースもあります。10代の子供たちが、かけがいのない成長過程の時間を家族のために割かなければならないことは、あるべき社会福祉制度とはとても言えません。 当然に、国の福祉制度の欠陥を早急に修正しなければなりませんが、ほかにもコロナで苦しむ子供や若者が増えている中、本格的な子供の権利を基盤とした子供政策は、法整備を含めこれからとなります。まずは、市内におけるヤングケアラーの実態調査を行うとともに、今できる相談窓口設置を検討すべきではないでしょうか、所見を伺います。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) ヤングケアラーの実態調査を行うとともに相談窓口設置を検討すべきではないかというお尋ねでございます。 ヤングケアラーというのは、大まかな定義で申し上げますと、本来、大人が担うと想定されている家族の介護や世話を18歳未満の子供たちが担うというようなことの定義がされているようでございます。 先ほど議員がおっしゃられたように、ヤングケアラーに関する全国規模の実態調査が、昨年12月から今年2月にかけて国により初めて行われました。その結果、「学習する時間がとれない」それから、「睡眠が十分にとれない」等の悪影響の実態が浮かび上がってきましたので、私ども千曲教育委員会としても、この5月末にヤングケアラーに該当すると思われる児童がどの程度いるのか、13校の学校に聞き取り調査をいたしました。 その結果、ヤングケアラーに該当するのではないかと思われる生徒は数名回答がございましたが、この数名については確定的な数字ではございません。いろいろな事情がございますので、その辺のところは御理解いただければと思っておりますが、一応、教委としては数名ぐらいはいるのではないかというようなことは把握しております。 今後も、子供たちが大変な状況にならないように注意していく必要があるかなと思っております。なお、県では実態をさらに把握し、検討していくために、県立高校の生徒を対象に今年度中に実態調査を実施する方針を明らかにしておりますので、県の動きを見極めながら対応について研究してまいりたいなと思っております。 また、相談窓口につきましては、担任をはじめ、校長、教頭、養護教諭を中心に、いつでも気軽に相談できる体制を整えております。学校の中では、子供たちにも「保健室にいつでも相談においで」というようなことで言っております。また、中学校区ごとにスクールカウンセラー4名、ソーシャルワーカー1名を配備して、専門的な立場から相談に応じていただけるように整えておるところでございます。 さらに、県では、「ひとりで悩まないで」をスローガンに、「子ども人権110番」、「24時間子どもSOSダイヤル」等、様々な相談窓口を設置しておりますので、今後は、ヤングケアラーについても児童生徒・保護者への啓発を図りながら、子供たちのSOSのサインを見逃すことなく支援できるように関係部署と連携して対応してまいりたいと思っております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) 職員の皆さんからの聞き取りで、数名ということなんですけれども、実態は、絶対そうではないと思います。国での調査というのは、全国調査で、民間がやったものでしっかりしたものであります。先ほど言ったパーセンテージというのは、絶対に千曲にあっても当てはまると思います。なかなかそういったものを子供たちも隠してしまうところがあると思います。 そこで、私は、ぜひ、教育委員会にお願いしたいのは、学校でも、このヤングケアラーというものを、国が取り上げて、これから法制化も始まると思うんですけれども、子供たちにも考えてもらう。そういった教育が大事ではないかなと思うんです。 子供が実際にケアをしていることを他の子供たちが分かったとき、また、学校もそうかもしれません。その子供に対してゼロかマイナスという評価をしてしまうのが日本社会の風潮だと言われています。 実は、親、または祖母、祖父のケアをする子供たちというのは、大変家族思いの優れた子供たちであるというところを一般の子供たちに知っていただきたい。ヤングケアラーって大変なんだけど、こんなに思いやりのある子供たちなんだ、皆で応援してあげようねというような風潮をぜひこの千曲の小中学校にもつくっていただきたいと思います。 そして、各自治体では様々なアンケート調査が始まっております。小学校5年、中学2年、高校2年というそういった形でアンケートを取るところも多くあります。これから、こういったものについては、各自治体がやってくると思います。ぜひ、千曲でもそういった活動をお願いしたいなと思います。最後にお願いいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 小松教育長。          〔教育長 小松信美君 登壇〕 ◎教育長(小松信美君) これからのヤングケアラーの啓発等、御意見ありがとうございます。本当にこれは大事に考えていかなくてはいけないことだなと、子供たちの人権、そして、保護者の人権ということにもつながってまいります。 この調査については、非常にデリケートな、家庭に踏み込んでいくようなところでございますので、各アンケートの項目等々、県の調査等々も参考にしながらこれはやっていかなくちゃいけないこと。そして、ほかの子供たちにもやはり人権というようなことにも鑑みて、やはり同じ立場で教室にいますので、同じ仲間なんだという思いをしっかりと植えつけながら、そういう子供たちに育っていくように、道徳の時間、あるいはいろんな教科を踏まえながら、そういう一人一人の子供たちに対応するように指導していくように、また、校長会等々を通じながら指導してまいりたいなと思っております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 滝沢清人議員。          〔10番 滝沢清人君 質問席〕 ◆10番(滝沢清人君) このヤングケアラーについては、イギリスが大変先進国です。そういったところの学校でも様々な取組をしておりますので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。 ○副議長(柳澤眞由美君) ここで、1時55分まで休憩といたします。                             午後1時41分 休憩---------------------------------------午後1時55分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、14番、前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 議席番号14番、前田きみ子です。私は、日本共産党千曲市議団の一員として、通告に従い、以下3点について質問いたします。 大項目1、競輪場外車券売場について。 小項目1、市長の見解について。 8月22日投開票の横浜市長選挙では、市民と野党の共同候補者の山中竹春氏が、カジノを中核とした統合型リゾート施設(IR)誘致撤回を掲げ当選いたしました。30日に山中市長は、市長就任後の会見でも、カジノを中核とした統合型リゾート施設(IR)の即時撤回の手続を速やかに進めていくと述べました。 千曲では、経済産業省が八幡に設置予定の競輪場外車券売場について、地元8地区の同意書をもとに、6月末に許可を出しました。 パチンコは、風俗営業等の規制及び業務の適正化に関する法律、風俗法とも風営法とも呼ばれています。パチンコは地元区の同意は必要といたしませんが、競輪場外車券売場は、自転車競技法に基づき同意が必要です。 千曲の日本遺産の地、風光明媚の地、長野県には一つもないギャンブル場について、市長はどのようにお考えですか、伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 競輪場外車券売場についてのお尋ねでありますが、八幡地区に設置される競輪の場外車券売場施設につきましては、設置許可権者である経済産業省において、法令等に基づいた厳格な調査と審査を行ったうえで許可基準適合と判断し、設置が許可されたものと認識しております。 また、施設運営につきましては、管理施行者である東京都十一競輪事業組合、これは、地方公共団体の一部事務組合でありますが、この管理、監督のもとに、信州ちくま株式会社が運営するものであります。 は、施設の設置許可や経営、運営に携わっておりません。ましてや誘致もしておりませんので、私からお答えできる内容の御質問でないことを御理解いただきたいと存じます。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 6月末に経産省から八幡地区に競輪場外車券売場について許可が出ました。今後は信州ちくま株式会社で運営していくということでありますが、千曲にできた競輪場外車券売場について、市長は今後どのように対応していこうとしておりますか、伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 以前、前田議員さんも御一緒にいろいろな御要望、意見交換をさせていただいた際にもお答えいたしました。市民の不安に感じている方が不安を解消できるような取組をお願いしたいとは思っております。ほかについては、先ほどの答弁のとおりでございます。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) ぜひ今後の動向については、千曲市長においても注視していただきたいと思います。 では、小項目2に移ります。環境整備協議会について。 環境整備協議会の設置は法令では定められていませんが、平成29年、競輪車券場について各関係自治区に設置の説明段階で、公営競技研究所代表は、環境整備協議会を設置すると説明しています。 環境整備協議会の設置概要趣旨は、次のようになっています。長野県千曲八幡において、自転車競技場外発券売場(仮称)サテライト千曲施設設置計画に対し、施設設置会社及び場外車券施設設置管理施行者、東京都十一競輪事業組合が設置する会場準備中にも疑問などを聞いて、地元住民の意思を尊重することを目的とし、開業後においては、諸問題発生時に協議委員会を即時に開催し、善処することを目的に設置する。そして、協議委員会の設置場所は、千曲市役所総務課内と八幡(仮称)サテライト千曲事務所内。環境整備委員会長は千曲市長となっています。目的趣旨は8項目です。 1、地域の中に小学校があるため、子供たちの安全を確保の目的、2、施設設置者は来場者が周辺の迷惑にならぬようマナーの向上に努める、3、施設設置者は周辺商業店に対し、活性化の方策を図る、4、来場者への交通人員整理、ガードマンの配置等を行う、5、その他、想定事項は整備委員会等で随時協議し取決めを行う、6、施設設置者は地域要望に対して常に誠意をもって対応する、7、施設設置者は、環境整備協議会との取決め事項は誠意をもって対応を図る、8、予期せぬ事案が発生した場合は即時に環境整備委員会の招集を環境整備委員長、もしくは当該施設に招集を求めることが委員であればできるとし、環境整備協議会(案)として書類を関係自治区に提出し、説明をしています。ここでいう施設設置者とは、現在の「信州ちくま」さん代表K氏です。 しかし、この会が設置されないともお聞きしております。一つ一つ大切な項目です。法令では設置義務はありませんが、公営競技研究所代表Y氏は地元区の説明会で住民に説明しています。 環境整備委員会の役割は問題解決に重要であり、協議会設置の説明を受けた関係自治区の住民はできると認識しています。この点について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) それでは、環境整備協議会についてでございますけれども、事業者に確認をいたしましたところ、環境整備協議会は、売場施設を設置する八幡地区を中心とした地元のための協議会であり、地元の関係区から要望があれば施設オープン後に立ち上げを検討したいとお聞きしております。協議会を設置する場合は、施設設置者である信州ちくま株式会社が主体となり、管理施行者の東京都十一競輪事業組合、地元関係区及びの4者による構成を考えているとのことでございます。現時点では、協議会が設置されるかどうかは分かりませんが、としましては、協議会の主体となります事業者から参加要請があった場合、前向きに考えてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 住民説明段階で平成29年には協議会を設置すると、委員長には市長がなるということ、そしていろいろな問題が起きたときには、この協議会がまだ開設する前でも協議会が問題について協議すると言っています。 ですから、地元住民は、市長がこの問題解決のための協議会の委員長であれば、協議会が設置され、そして問題解決ができるんだという思いでいます。ですから、賛成したという部分もあります。 このことについては、市長についても委員長になっていますので、再度、答弁を求めます。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 前田議員さん御質問の中で、今お話がありました環境整備協議会ということでございますが、これはあくまで公営企業研究所さんのほうで試案という形で地元説明会で説明された内容だと私は認識しています。が直接そこに携わっているものではありません。しかしながら、先ほど、最初に私が申し上げたように、市民の皆さんが不安に感じていることがまさにこの8項目のようなことであろうかと承知していますので、先ほどの部長の答弁で申し上げたように、協議会が設置されてその参加要請があった場合には前向きに考えていきたいというように思っております。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) ここの目的、趣旨の中で、施設設置者は環境整備協議会との取決め事項は誠意を持って対応を図ると8項目の中でも地域住民のため、商業店のため、いろんなことをこの中で書かれているわけです。ただ、私どもの千曲の主張する女性の会では、住民説明会を開いてほしいということで、こちらの事業者のほうへ配達証明付の郵送をいたしましたが、郵便局から宛名からの返答がないということで、配達証明付の郵送されたものはそのまま返ってきました。中も見ないで返ってきて、非常に不誠実ではないかなと。あそこの場所に本当に事務所内に人はいるのかなとも思っております。 ここのところは、これからもこの千曲の子供たちの安全、そして環境、あるいはこの日本遺産の地のみならず、長野県全体に初めてできたギャンブル場ということで、しっかりと注視していかなければならないと思います。 大項目2に移ります。千曲の安全な道路について。 小項目1、県道77号線の速度制限について。 県道77号線が時速40キロから50キロに引き上げられました。稲荷山養護学校前は時速40キロ制限ですが、稲荷山の町の中、国道403号から南側、上八日町、治田町は時速50キロ制限です。そのまま県道八幡、更級、上山田で県道城山の下の県道は細い道路で行き違いも困難な県道です。ここは40キロ制限です。そして、その先、城山入り口の信号からまた50キロになり、坂城も50キロです。 住民から、危険である、納得がいかないの声が多く寄せられています。先月8月5日早朝、稲荷山の御言橋手前の県道で車3台が絡む交通事故が発生しました。御言橋の部分は坂になっており、見通しが悪い危険箇所で、過去2回死亡事故が発生しています。更埴西中が近くにあり、中学生の通学路で、多くの中学生が通る場所です。中学生からも危ないの声があります。 稲荷山区長会も40キロ制限にと要望書をに提出しています。事故が起きてからでは遅いです。早急に速度制限をもとに戻すよう、はどのように対処していますか。伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 市内の県道77号線の速度制限は40キロでございますけれども、県道77号線は主要地方道長野上田線でございますが、これにつきましては、稲荷山交差点から佐良志奈神社前交差点の間において、昨年の1月に規制速度が40キロから50キロに引き上げられました。 稲荷山地区の県道77号線、稲荷山交差点から治田町交差点については、令和2年2月12日付で稲荷山地区区長会をはじめとする関係の皆さまより、以前の40キロに戻すよう要望をいただき、千曲警察署へ要望書を提出しております。当時、千曲警察署からは、全国的な速度規制の見直しが行われる中での規制速度の変更であり、今後は、規制速度見直し後の実勢速度や事故発生状況等の検証を行うところであるとの回答を得ております。 また、先ごろ、千曲警察署へ事故発生状況等を検証した結果について問い合わせをしたところ、「具体的な危険性が増した状況は認められないが、地元住民の強い要望のほか、稲荷山交差点から治田町交差点の間は道幅が狭く、歩道がないこと、さらには小学生や中学生の横断もあるという状況から、引き下げの検討をしているとの回答をいただいております。もうしばらくすると、いい報告ができるのではないかと思いますけれども、今この段階では回答がこのような中身でございます。 といたしましては、千曲警察署の検討結果を注視するとともに、地元区から聞き取りを行う等の状況把握に努め、適切な対応をしてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 命に関わる交通事故がないように、40キロ制限に早く戻していただきたいと思います。 小項目2に移ります。通学路の安全について。 千葉県八街でも通学児童の列に飲酒運転の車が突っ込み、小学生が死傷するという痛ましい事故がありました。 市内の通学路は完全に車道と歩道に区切られている道路は少ない状態です。朝と帰りの通学指導員や見守り隊が、防犯も含めて子供たちの安全をボランティアで見守り、活動していただいています。 千曲市内では、小学校の周辺などにゾーン30地域を指定されています。ゾーン30とは生活道路での歩行者などの安全な通行を確保することを目的に、最高速度時速30キロに規制して速度抑制や抜け道として通行する行為の抑制を図るとしています。 平成25年には埴生地区と戸倉地区、平成30年には屋代地区、令和2年には八幡地区で小学校を中心とした児童の安全な区域の設定がされています。各ゾーン30の入り口には、グリーンの路面表示と道路標識が設置されています。私も見て初めて分かったのですが、この道路標識には亀さんの絵が描かれ、亀さんの甲羅には30の数字が書かれています。ウサギと亀の寓話にちなんだ大変かわいらしい絵です。これがあることを私も知りませんでした。 以前、私は、仕事で松代の町を車で運転していました。松代の繁華街に入る中道島の信号から制限速度は30キロに、最初は高校生の自転車走行にいらいらしていましたが、30キロだと思った途端からいらいらはなくなり、高校生の自転車の後を30キロで走行いたしました。 市内の車道と歩道が明確に区切られていない道路は、時速30キロ制限にすべきです。この点について伺います。
    ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 通学路の安全についてでございますけれど、全ての通学路において規制速度を30キロに制限すべきとの提案でございますが、速度制限につきましては、交通規制のため警察の管轄業務となり、交通量や歩行者数等により判断されるとともに、児童、生徒の年度の入れ替わりにより、通学路に変更が生じる可能性もあることから、全ての通学路において、一律に速度規制を行うことは困難な状況でございます。 生活道路における歩行者等の安全な通行の確保には、区域を定めて、エリア内全ての道路に時速30キロの速度制限をするゾーン30による規制が効果的であると認識しております。先ほど、議員のほうからも報告がございました。 現在、市内では、屋代小学校周辺、八幡小学校周辺、戸倉小学校周辺、市役所庁舎東側周辺の4箇所について、ゾーン30の指定を受けております。今後、小中学校周辺におけるゾーン30の指定につきまして、学校、地元区、自治会、警察等関係機関との連携を図りながら、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 千葉県八街の事故から国では早急に通学路の見直しというか、中身をちゃんとしろというお話が出ていますが、その点について教育委員会ではどのようになっていますか、伺います。 ○議長(和田英幸君) 教育委員会の通告はありませんけれども。 ◆14番(前田きみ子君) 八街のことについてはどのようになっていますか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田教育部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) ただいま八街の事故を受けてということで、さきに8月3日に開催されました総務文教常任委員会にも御報告を申し上げましたが、今回、実際に、実施日が決まりましたので、こちらのほうから御答弁いたします。 実施日につきまして、通学路における合同点検の実施ということで、9月16日木曜日、この日には県道を中心に点検をいたします。9月21日火曜日には市道を中心に点検をいたします。参集する機関につきましては、教委、いわゆる教育総務課、建設課、生活安全課です。そして、また、千曲建設事務所、千曲警察署、学校、地元区が参集いたします。 点検箇所につきましては、今回は、見通しのよい道路や幹線道路の抜け道となっている道路など、車の速度が上がりやすい箇所、そしてまた、大型車の侵入が多い箇所、さらには過去に事故に至らなくてもヒヤリハットの事例があった箇所、さらに保護者、見守り活動者、地元住民等から市町村への改善要請があった箇所とされております。 この合同点検を実施いたしまして、10月の末までに教育委員会、そしてまた学校のほうで対策の必要箇所につきまして、対策案、いわゆる路面の舗装ですとか看板の設置、ポールの設置、横断歩道の設置、信号機の設置、速度規制、いろんなことが考えられますけれども、こういった対策案を検討しまして、地元の警察、さらには道路管理者のほうに要望していくスケジュールでございます。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) ぜひ点検をしていただいて、危険箇所をぜひぜひ共有していただきたいと思います。 ゾーン30についても、これは警察で行うものですが、更級小、上山田小、それから東小学校はまだゾーン30の区域にはなっていません。ぜひ子供たちの安全のために、30キロで自動車が走行するようにしていただきたいと思います。 続いて、大項目3に移ります。市民の安全な生活のために。 小項目1、新型コロナ感染症について。 長野圏域における新型コロナウイルス感染レベルは5になりました。千曲も感染症が急増しています。特に10歳未満、未就学児の増加が目立ちます。学校、保育園の対応は感染対策を徹底した上で通常授業、保育をするとしています。子供たちにとってもデルタ株は急激な感染力を持ち、命の危険にさらされています。学校、保育関係者皆様の毎日、神経をすり減らし予防をされていることに感謝いたします。引き続き、御努力をお願いいたします。 そして、今問題になっているのが、妊婦さんの感染の広がりです。千葉県のように、自宅療養の感染した母親が自宅で出産、新生児が亡くなる悲劇もありました。妊婦さんの御心配は想像を絶するものがあります。妊婦さんの8割は家庭内感染で重症化することがあるので、ワクチン接種は必要です。 千曲は10月ワクチン接種予約を中止するという情報ですが、長野県はワクチン接種会場は、飯山、佐久、飯田、松本の4圏域です。千曲からはどこも遠く、接種会場に行くこと自体が感染にもつながります。千曲の妊婦さんの優先接種が必要です。 また、抗原検査キットの配布はワクチン接種ができていない教員にまず配付を、1回だけではなく、週1回から2回の検査が必要です。そのための無料検査キットを教員や希望する人、高校生に配付する対策が必要です。 PCR検査についても、いつでも、どこでも、何回もできるよう、検査費の補助が必要です。この点について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 新型コロナ感染症について申し上げます。 先ほど、議員さんおっしゃったように、妊婦さん等の本当に感染は心配するところでございます。 そこで、妊婦のワクチン接種につきましては、は、すでに8月19日以降、全ての方の予約受付を開始しております。そこで予約していただくこと、また、まだ予約が済んでいない妊婦さんで接種を希望される方には、ワクチンロスなくし隊にも登録できますので、申し込みの際に妊婦であること、その旨を記載していただくことで、早期に接種できるように御案内しております。なお、これまで登録されました妊婦さんの1回目の接種は、全て完了しております。 また、場所は遠方ですが、県においての接種会場でも妊婦の方、及び配偶者等のご家族を対象とした早期接種を実施しており、会場、日程等の情報は、県及びのホームページなどでお知らせしております。 次に、教員につきましては、8月25日の報道にありましたとおり、国より抗原簡易キットが、市内小中学校、幼稚園へ9月中に配布される予定です。児童生徒、教職員が、登校、出勤後に体調の変調をきたし、直ちに医療機関を受診できない場合等に使用をしていただくことを想定しております。 次に、事業所等のPCR検査の補助についてでございますが、現在、県において民間事業所の自主的PCR等の検査費用の補助を実施しております。さらに県においては、今後、抗原簡易キットを活用した陽性者の早期発見促進事業を実施するとしております。にも、9月の、先週ですが通知がまいりましたので、キットの配付について要望したところでございます。 このような中で、といたしましては、国、県からの通知や情報を速やかに収集し、周知するとともに、検査を必要とする方が迅速に検査できるよう、県、また関係機関等と連携、協力し、陽性者の早期発見と感染拡大防止に努めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 3点について答弁いただきました。妊婦さんの接種は一応、希望する方はできていると、あとはワクチンロスなくし隊ということでありますが、今問題になっているのは、家族全員が濃厚接触者になり得るということで、家庭内感染が今大きな問題になっています。ぜひ妊婦さんとその配偶者、そしてその家族の方々も接種できるような体制をぜひとっていただきたいと思います。 そして、PCR検査は県で補助が出ているということですが、独自の検査補助はありませんか。2点について伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 独自でのPCR検査等の実施、また補助についてでございますが、におきましては、先般、専門の先生方、医師会、また病院ですが、意見交換をしたり、あとPCRの検査状況、また希望者の検査の様子などを情報収集して、意見交換をしたところでございます。 今般、もしで実施していく場合には、専門会議等の検査チームを設置する、また実施体制の整備や要件などの徹底が必要と考えております。また、補助も同様でございます。 このようなことから、関係機関と協議する必要がございますので、引き続き国、県の方針を注視するとともに、におきましても関係医療機関と協議、検討しつつ、働きかけを含め、今後の課題とし、今現時点では協議、検討していくというところで、答弁させていただきます。 妊婦さん、家族等につきましてですが、先ほど申し上げましたように、8月19日以降、においては全ての方の予約を広げておりますので、その中でまず御家族の方も予約しているということで想定しております。 また、ワクチンロスなくし隊もやっておりますので、その際に、例えば家族に妊婦がいる旨等々を記載いただきまして申込みいただいた場合には、先ほど申し上げましたように、早期に御案内できるようにしておりますし、また今後もそのように対応をさせていただきます。 ○議長(和田英幸君) 前田きみ子議員。          〔14番 前田きみ子君 質問席〕 ◆14番(前田きみ子君) 妊婦さんは本当想像以上に脅威を感じていますので、そこの点は、家族も含めたワクチン接種が優先的にできるように、ぜひぜひよろしくお願いいたします。 そして、今デルタ株、あるいはミューなど新しいウイルスが出てきております。子供たちを含めて、私たちは本当に今大事なときではないかと思っていますので、よろしくお願いいたします。 以上で、私の質問は終わります。 ○議長(和田英幸君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。お疲れさまでした。                             午後2時32分 散会---------------------------------------...