会議録署名議員は、
会議規則第81条の規定により、議長において、
5番 熊木義城君 9番 筏井哲治君 17番 横田誠二君
以上3君を指名いたします。
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会 期 の 決 定
5 ◯議長(
坂林永喜君) 次に、日程第2 会期の決定を議題といたします。
今期定例会の会期は、本日から3月25日までの25日間といたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
6 ◯議長(
坂林永喜君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は、25日間と決定いたしました。
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議 案 の 上 程
7 ◯議長(
坂林永喜君) 次に、日程第3 議案第1号から議案第38号まで、報告第1号及び報告第2号を議題といたします。
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提 案 理 由 の 説 明
8 ◯議長(
坂林永喜君) 市長
角田悠紀君から
提案理由の説明を求めます。
〔市長(
角田悠紀君)登壇〕
9 ◯市長(
角田悠紀君)
提案理由の説明に入らせていただく前に、このたび
福祉保健部が所管する
後期高齢者医療業務におきまして、保険料の還付金があらかじめ案内していた予定日に振込できなかった事案が生じました。対象者の方々に多大な御心配と御迷惑をおかけし、市民の皆様の市政に対する信頼を損なうこととなりましたことを深くおわびを申し上げます。速やかに振込の手続を行うとともに、今後
再発防止の徹底を図り、市民の皆様の信頼回復に努めてまいりたいと考えております。誠に申し訳ございませんでした。
それでは、
提案理由の説明に入らせていただきます。
令和4年3
月定例会の開会に当たり、今後の
市政運営に対する所信の一端を申し上げます。
初めに、いまだ
市民生活に大きな影響を与えている
新型コロナウイルス感染症についてであります。
感染力が強いとされている
オミクロン株を中心とした
感染拡大により、今日時点において全国31都道府県で
まん延防止等重点措置が適用されています。富山県においても
新規感染者が昨年秋の第5波を大きく上回る数で推移するなど、予断を許さない状況にあります。
市民の命を守るため、
新型コロナワクチン接種の
体制整備については、
感染状況や予約状況を鑑み、3回目接種時期の前倒しや、
キャンセル待ち接種バンクによる
ワクチンの
有効活用等に努めております。今月から
小児ワクチンの接種も始まりますが、引き続き
医療従事者や関係者の皆様方の御協力を仰ぎながら、希望する方が速やかに
ワクチン接種を受けることができる体制の構築をしっかりと進めてまいります。
市民の皆様には、御自身を守るためだけではなく、大切な家族や友人、職場の同僚の命を守るためにも、引き続き緊張感を持った行動をお願いしたいと存じます。
このような中、国においては、
新型コロナウイルス感染症対策に万全を期しつつ、成長と分配の好循環による新しい資本主義の実現を図るための予算として令和4年度予算が編成され、現在、国会において審議されています。
デジタル化や気候変動などの
社会課題の解決を図るとともに、それらを成長へのエンジンへと転換するとされており、本市としても、これらの動きと連動しながら、
スピード感を持って
地域経済の回復と成長につながる取組を強化してまいります。
また、国では
事業復活支援金、県では
中小企業ビヨンドコロナ補助金や富山県
事業復活緊急応援金など、一市町村が単独では実施できないような大きな財源を伴った支援の動きがあります。市民の命と財産を預かる最も身近な自治体として、全ての市民や企業の皆様が必要とする支援策をしっかりと活用できるよう、
経済団体の皆様方と連携をしながら全力で
サポートをしてまいります。不明な点があれば市役所に聞けば分かる、そんな自治体に
高岡市役所はならなければならないと思っています。「まずは市役所に相談してみよう」と市民の皆様に思ってもらえるよう努めてまいります。
先月から続くロシアの
ウクライナ侵攻については、世界平和の観点から
早期解決を心から願うとともに、原油などの
エネルギー資源や穀物などの
価格上昇等、
市民生活への影響が及ばないよう注視してまいります。
市民の皆様にお伝えしたいことがあります。
私は就任当初から、
サマーレビューなどを通じ、これまでの成果を引き継ぎつつ新しい高岡に向けて前へ進むために、
財政健全化緊急プログラムを早期に終了させることを強く意識し、
予算編成作業を行ってまいりました。その結果、令和4年度当初予算を編成する中で、
財政健全化緊急プログラムの目標を達成することが明らかとなりました。これまで
プログラムの推進に御理解、御協力をいただきました市民の皆様、
議員各位におかれましては、この場をお借りして心から感謝を申し上げます。
今議会において、職員の給与削減などの臨時的な対応を含めた
財政健全化緊急プログラムをしっかりと終了させるとともに、引き続き、収支均衡した持続可能な
財政運営に努めてまいります。
この後、御説明をさせていただく令和4年度当初予算案は、高岡の新しい時代の幕開けとなるよう積極的な内容を盛り込んだ「挑戦型」の予算として編成しております。私は、20年、30年先も赤ちゃんからお年寄りまで誰一人取り残さない豊かで暮らしやすいまち、そして市民、地域、企業それぞれが主体となって活躍し、次の世代へとしっかりと引き継いでいけるまちとして、「持続可能な
未来都市高岡」を将来を見据えた長期的なビジョンに掲げてきました。その実現のためには、
市民一人ひとりが個性や能力に応じて何事にも挑戦し、市役所はその挑戦をしっかりとお支えし、共に未来を切り拓いていっていただきたいと考えております。
私も社会に責任を持つ39歳の市民であり、家に帰れば父であり夫、地域では一住民です。それは
議員各位も
市役所職員ももちろん同じです。私は市長就任当初から、市民と市役所とが新しい関係性を築いていくことを強く訴えてまいりました。「挑戦」を一つのキーワードとして、市民と同じ目線でどうすればできるのかを共に考え、一緒に汗をかく
まちづくりを市民の皆様と共に進めていきたいと考えております。時に失敗することもあるかもしれません。試行錯誤を繰り返しながらも失敗を恐れず、新しい挑戦を生み出す文化、いわゆるトライ・アンド・エラーの考え方やそれを支える文化を高岡にしっかりと根づかせていきたいと考えております。生まれた挑戦は次の新しい挑戦を生み出します。こうした好循環をこの高岡で市民の皆様とともにつくってまいります。
次に、
総合計画第4次
基本計画について申し上げます。
先月、
総合計画審議会からの答申を受け、令和4年度から
スタートさせる
総合計画第4次
基本計画を策定いたしました。
人口減少、少子・高齢化が進む中で長期的な視点に立ち、次の世代からも共感を得られる
まちづくりを展開していくとともに、新たな時代の潮流を取り入れた変革に挑戦することとしています。
就任から8か月、様々な場面を通じ市民の皆様と意見交換をさせていただく中で、市民、企業、地域の方々に挑戦する姿勢を常に持っていただくことの重要性を強く感じております。これまで築き、磨き上げてきた都市の強み、まちの魅力を最大限に生かすべく、「ひと」を
まちづくりの主役と捉え、市民をはじめ高岡に関わる全ての「ひとの力」で、持続可能で進化し続けるまちを目指してまいります。
また、
総合計画の策定を議論する場において、「
財政状況が改善してきているのであれば大きく旗を振り、高岡を前へ進めていくべきだ」「今こそ高岡の底力を見せてほしい」との御意見を委員の方々からいただきました。高岡の持つ可能性を改めて感じた言葉であり、背中を強く、また大きく押していただいたと感じております。
総合計画第4次
基本計画を
市民一人ひとりが幸せを感じられる
まちづくりの道しるべとし、市民の皆様とできるところから着実に始め、しっかりと
スタートを切っていきます。
次に、直面する市政の
重要課題について申し上げます。
少子・高齢化、
人口減少が進行し、様々な
社会課題が顕在化してくる中、
総合計画のテーマのとおり、これからの時代を切り拓いていく鍵は人だと考えています。財産としての人、いわゆる人財が必要とされており、その人財をしっかりと育成していくことは、これまで受け継いできた歴史や文化、伝統などを新たなステージへと導いていく原動力へとつながっていきます。
現在、まちを支えていただいている現役世代の皆さん、長きにわたって高岡を支えてくださっているお年寄りの皆さん、縁あって高岡市に移住してきてくださった方々、市外在住でも高岡市との関わりを持ってくださっている皆さん、新しい命を含む高岡で育つ
子供たち、全ての人が個性や能力を遺憾なく発揮し、共に挑戦できる環境をこの高岡でつくってまいります。そのためには、様々な方々の意見をしっかりとお伺いし、それを実現していく
仕組みづくりや
市役所職員の意識改革も引き続き進めてまいります。
また、住民の意識の変容、
担い手不足、
コロナ禍における活動の制限など、住民の暮らしを支えるための
地域活動がこれまでどおり行うことが困難になる傾向があります。一方、全ての地域が同じ課題を抱えているわけではなく、それぞれの地域がそれぞれの課題を抱えています。横一線の支援だけではなく、
市民協働型地域交通システムの
導入支援、
地域課題を整理し、その
課題解決に向け、新たな参画を促す
地域担当職員や、各地の魅力創出に向けた
地域おこし協力隊の配置など、各地域の主体的な
地域づくりを
サポートしていきます。
私が掲げてきた高岡型の
地方創生である
地域創生、一つひとつの地域が輝くその集合体こそが高岡の発展であると訴えてまいりました。これらの地域における施策を通じて、地域のことを一番知っている地域の皆様と一緒にそれぞれの
課題解決を目指していきます。
今、
コロナ禍において急速に進む
デジタル化、国際的な潮流が広まっている環境への意識の高まりなど、
社会経済構造の変容が加速的に進む中、これを好機と捉え、新たな
サービスを生み出し、また、市民の皆様の暮らしを豊かにしていく高岡独自の取組を着実に進めていきます。
デジタル技術の最大限の活用による「足を運ばなくても
市民サービスを受けられる市役所」や、「
カーボンニュートラルの視点を取り込んだ経済と環境の好循環」などを目指します。
令和4年度は、時代の流れをリードしていくための足がかりの一年となるよう、市民や企業の皆様とともに挑戦してまいります。
それでは、令和4年度
予算編成の
基本方針、
歳出予算及び施策の概要、
歳入予算の概要について申し上げます。
最初に、令和4年度
予算編成の
基本方針について申し上げます。
令和4年度予算につきましては、
総合計画第4次
基本計画の
スタートに当たり、「持続可能な
未来都市高岡」の実現に向け、「市民全体の挑戦」が生まれ続ける
まちづくりと「
市民生活の安定」の観点から編成に取り組みました。
コロナ禍への対応をはじめ様々な変化が求められる時代の転換期にあり、SDGsや
カーボンニュートラルなどの新たな時代の潮流を取り込んだ「時代の変化へ対応した
環境づくり」と「未来へ向けた
人づくり」を目指すとともに、少子・高齢化、
人口減少が進行し
地域課題が顕在化してくる中、「安心して暮らせる
地域づくり」と「
市民サービスの安定した
社会づくり」を推進するための高岡を前へ進める事業を積極的に盛り込み、「挑戦を生み、挑戦を支える予算」として令和4年度予算を編成したところです。
この
基本方針の下に予算を編成した結果、
令和4年度の
予算規模は、
一般会計においては、 680億9,759万円
特別会計は、9会計の合計で 664億3,913万4,000円
総計では、 1,345億3,672万4,000円
となりました。前年度と比較すると、
一般会計では前年度を2.7%上回り、
特別会計を含めた総計では、前年度と比べて2.3%の増加となっております。
続きまして、令和4年度主要施策の概要について、
総合計画に掲げた「めざすまちの姿」に沿ってその主な内容を御説明申し上げます。
まず、「
ものづくり産業が時代の流れに対応し、活性化している」まちについて申し上げます。
「新たな
事業活動の創出」につきましては、
まちなかで起業相談や
事業承継相談などができる伴走型の
商業者支援機能を整備し、起業、
事業承継を志す方への
サポート体制を強化します。また、
カーボンニュートラルに寄与する商品開発や
デジタル技術の導入による
スマート化など、
市内事業者の多様な
事業展開を支援します。
「
地域産業の
競争力強化」につきましては、
地場産業やデザインの振興のため、新
クラフト産業の育成、技術継承を目指す職人等への支援、異
業種企業間の情報交換、
ビジネスマッチング等に取り組みます。
「
産業基盤の整備・
企業立地の推進」につきましては、
企業誘致を推進するため、ニーズを把握するための意向調査や、
企業立地セミナーでの本市の
PR活動を実施します。また、
コロナ禍においても事業の拡大や新しい事業に取り組む企業の設備投資を支援いたします。
「中小・
小規模企業の
経営基盤強化」につきましては、事業者の状況に応じた
各種融資制度のあっせん及び預託を行うとともに、
新型コロナウイルス感染症による影響を考慮し、
商工会議所及び
商工会等が実施する
小規模事業者経営改善資金の
利子補給事業を実施します。
次に、「水・緑・食が豊かで暮らしにうるおいがある」まちについて申し上げます。
「農業の
持続的発展」につきましては、引き続き農道や
農業用排水路などの
農業生産基盤の整備を推進するとともに、新規就農や
経営継承を支援いたします。また、農業分野においても、
障害者等の
社会参画を促進するため、農業者と直接交流する機会を設けるなど農福連携の
推進事業に取り組みます。
「農山村の振興」につきましては、中
山間地域等での農業や
地域活動を支援するほか、近年増加傾向にある熊の出没に対応するため、AIを活用した
熊出没検出・
通報システムを導入します。
「林業の振興」につきましては、
森林環境譲与税を活用し、私有林の保全・維持管理と効率的な
林業経営に向けた調査や
森林整備を実施します。
次に、「世代を超えて受け継がれてきた歴史資産が大切に継承され、輝いている」まちについて申し上げます。
「文化財の保存・活用」につきましては、
重要文化財「勝興寺」の
宝物展開催や工芸品の
保存修理のほか、
重要伝統的建造物群保存地区の建物等の修理、景観保全について支援します。赤れんがの建物については、民間活力を生かしての再生を検討するため、
民間企業を対象とした
サウンディング調査を行います。
「
歴史的風致の保全・活用」につきましては、
アフターコロナにおける集客を見据えた日本遺産の魅力発信を拡充するとともに、引き続き、
新型コロナウイルス感染症に対応した
指定文化財等の祭礼行事を支援いたします。
次に、「暮らしの中に万葉と
前田家ゆかりの文化が息づいている」まちについて申し上げます。
「地域に根ざした創造的な芸術・
文化活動の育成」につきましては、本市の
芸術文化力の維持向上のため、高岡の歴史・
文化資産を舞台とした
市内アーティストの
パフォーマンス動画を制作し、オンライン配信いたします。また、秋には
世界的アーティスト、バンクシーの展覧会を日本海側で初めて高岡市美術館において開催いたします。
次に、「高岡の魅力を積極的に発信し、たくさんの人が訪れるようになっている」まちについて申し上げます。
「
広域観光の推進」につきましては、
コロナ禍、
アフターコロナの両方を見据え、小規模な
ツアー催行への支援や、
個人旅行客、宿泊客の
誘致強化を図ります。
「イメージアップ・
誘致活動の強化」につきましては、市内でテレワークを行いながら本市の
地域課題解決にも御協力をいただく
ワーケーションモデル事業を新たに実施し、
関係人口の拡大を目指します。また、
ふるさと納税の返礼品の新規追加、拡充に努め、地場産品を通じて高岡の魅力を全国に発信いたします。
次に、「生活の利便性が向上し、市街地に人が行き交いにぎわっている」まちについて申し上げます。
「
中心市街地活性化の推進」につきましては、
中心市街地の空き家・
空き店舗調査や
定期マーケットの開催に係る
プランニング等を行うほか、
中心市街地や観光地での
空き店舗等を活用して新規開業する事業者への支援を行います。
「市街地の整備」につきましては、
高岡駅前東地区の
にぎわい創出のため、民間による
マンション等の
整備事業に対して支援いたします。
「住宅・宅地の整備」につきましては、
定住人口の増加に向け、
まちなか及び
居住誘導区域での住宅取得や改修の費用を支援するほか、
呉西圏域への移住を推進するため、オンラインによるセミナーを開催いたします。
次に、「
交通ネットワークを活かし、県西部の
中核的役割を果たしている」まちについて申し上げます。
「
高速道路網・
幹線道路網・
地域公共交通体系の整備」につきましては、
公共交通の維持や活性化を図るため、
パーク・アンド・ライド推進事業や
高齢者向け定期券の
購入支援、
市民協働型地域交通システムの導入、普及に向けた地域における実証運行の支援に取り組みます。あわせて、
JR城端線・氷見線について、県、沿線市とともに
LRT化等の検討調査を進めてまいります。また、
高速道路網のさらなる活用を図るため、
福岡パーキングエリアの
インターチェンジ化について取り組むとともに、
幹線道路ネットワークの外環状線に当たる
下伏間江福田線の
京田踏切立体交差化について引き続き整備を進めてまいります。
「港湾の整備・活用」につきましては、
新型コロナウイルス感染症対策を実施しながら、
伏木万葉埠頭での
クルーズ船歓迎行事を開催するほか、
市内観光地を組み入れた
バスツアーや給水費用に対する補助などにより
クルーズ船の誘致に努めてまいります。
次に、「安心と希望、ゆとりを持って子育てを楽しんでいる」まちについて申し上げます。
「教育・保育の
一体的提供の推進と
サービスの充実」につきましては、
病児保育の実施園を拡充し、
延長保育と併せて多様な保育
需要に対応してまいります。
「安心して妊娠・出産・子育てができる体制の充実」につきましては、
特定不妊治療に要する医療費について助成制度を拡充いたします。あわせて、出産後の母子に対する心身のケアや
育児サポートを行う産後
ケア事業を実施するほか、
新生児聴覚検査の費用についても新たに助成を行います。また、第2子に係る保育料や副食費についても
支援対象やその内容を拡充し、
子育て世帯への支援を充実いたします。
次に、「教育を通じて個性を磨き、生きる力を高め合っている」まちについて申し上げます。
「確かな学力・豊かな心・健やかな体をはぐくむ教育の推進」につきましては、
子供たちの学びの
デジタル化を推進するため、
学習専用端末をより効果的に活用できるよう、小・中・
義務教育学校に
ICT支援員を増員配置するほか、パブリッククラウドを活用した
校務支援システムの構築を図ります。
「地域に開かれた特色ある
教育活動の充実」につきましては、中学校の
運動部活動について、休日の活動の段階的な
地域移行の実践研究を行います。
「
教育効果を高める
教育環境の充実」につきましては、五位中学校区の統合小学校の建築工事を引き続き進めてまいります。さらに、高陵中学校区及び高岡西部中学校区について、小中一貫校整備に向けた設計、工事に着手いたします。また、国が進める小学校35人学級制について、令和5年度までに全学年に導入する県の方針を受け、35人学級への移行に対応するための調査、検討をし、設計等に着手してまいります。
次に、「いくつになっても興味のあることを気軽に学べている」まちについて申し上げます。
「ライフステージに応じた生涯学習の振興」につきましては、本市の歴史都市としての魅力を発信するため、図書館の歴史資料の
デジタル化とアーカイブ公開に引き続き取り組みます。
「未来を担う世代の育成と若者が主体となる
まちづくりの推進」につきましては、若者の意見を行政や企業活動の
課題解決等に生かす事業を行います。
次に、「いつでも気軽にスポーツを楽しんでいる」まちについて申し上げます。
「生涯スポーツ活動の充実」につきましては、高岡市スポーツ推進プランが計画の最終年度を迎えることから、新たに第2期高岡市スポーツ推進プランを策定いたします。また、ジュニア選手の育成強化や、全国・国際レベルの大会に出場する選手を支援してまいります。
次に、「誰もが生き生きと自立して暮らしている」まちについて申し上げます。
「地域福祉の推進」につきましては、複雑・複合化する福祉課題に対応するため、従来のあっかり福祉ネット
推進事業等を再編するとともに、専門職に支援をつなぐ地域ボランティアの育成を推進いたします。
「障がい者(児)福祉・自立支援対策の充実」につきましては、団体等が行う障害者の社会参加促進のためのチャレンジ事業を支援いたします。生活困窮者支援としては、生活の自立をより一層促すため、家計改善支援、就労準備支援、学習支援などを組み合わせた重層的なセーフティネットを導入いたします。
「高齢者福祉の充実」につきましては、高齢者の見守り支援体制の強化を図るため、緊急通報装置を貸与する制度を拡充いたします。また、福祉・介護現場において元気な高齢者が就業できる機会を創出するため、シルバー人材センターに介護プランナーを配置するほか、地域密着型
サービス施設の整備を行う介護
サービス事業者に対して、建設及び開設準備に係る経費を支援いたします。
次に、「健康的な生活を送り、必要な時に適切な医療を受けられる」まちについて申し上げます。
「生涯を通じた健康づくりの推進」につきましては、国の方針に基づき子宮頸がん予防
ワクチン接種の積極勧奨を再開いたします。
「医療体制・医療制度の充実」につきましては、
高岡市民病院において病院情報システムを更新し、
サービスの向上や良質な医療の提供に資する
デジタル化を推進いたします。
次に、「地域の人々の手で環境が守られている」まちについて申し上げます。
「環境保全対策の充実」につきましては、2050年
カーボンニュートラルの実現のため、実行計画策定に向けた各取組の導入目標を検討し、家庭での再生可能エネルギーの利用促進のため、蓄電池付太陽光発電システムの設置や住宅用PPA導入を支援いたします。市街地のカラス対策といたしましては、捕獲おりを増設して効果検証を行うとともに、音声機器を使用したカラスの追い払い実験を拡充して実施いたします。また、合併処理浄化槽の整備区域の拡大に合わせ、下水道整備時と負担が同等となるよう、合併処理浄化槽の設置及び維持管理に係る費用を積極的に支援いたします。
次に、「安全で快適な生活を送っている」まちについて申し上げます。
「防災対策の充実」につきましては、洪水時の浸水の深さを示す表示板について、対象地区を拡充し設置するほか、空き家の解体支援について、周辺に危険を及ぼすおそれのある老朽化した空き家を対象とするなど拡充してまいります。
「消防・
救急・救助体制の充実」につきましては、現場映像伝送装置を配備し、災害発生現場の映像をリアルタイムに共有するなど、効果的、効率的な消防体制を確立していきます。また、老朽化した消防本部・高岡消防署庁舎改築のための実施設計を行います。
「道路整備、交通安全・防犯対策の充実」につきましては、道路橋やトンネルの老朽化に対応するため、計画的な修繕等を進めてまいります。
「緑化の推進と保全」につきましては、おとぎの森公園の魅力向上計画や古城公園の樹木管理行動計画を策定し、将来にわたる公園の管理を着実に進めます。
「上・下水道の整備」につきましては、上下水道ビジョンに基づき、水道事業では基幹施設の整備や老朽管の更新、耐震化を進め、下水道事業では公共下水道や雨水管の整備、ストックマネジメント計画に基づく管渠の更新、耐震化に取り組むなど、災害に強い上下水道を構築してまいります。
次に、「その人らしさが尊重され、お互いに助け合いながら幸せに暮らしている」まちについて申し上げます。
「市民が主役の
地域づくりへの支援」につきましては、地域住民自らの積極的な活動を促し、
地域活動の活性化を支援するため、
地域担当職員をモデル地区に配置いたします。あわせて、
地域おこし協力隊を増員し、
地域課題の解決や活性化に積極的に取り組んでいただくほか、自治会運営を
サポートするスマートフォンアプリ「結ネット」の導入費用に対しても支援いたします。また、独身男女に出会いの場を提供するための交流会開催などに対しても支援をいたします。
「多文化共生社会の推進」につきましては、市役所や国際交流センターにおける外国人のための生活相談コーナーの開設時間を拡充いたします。また、災害時に外国籍市民に適切な支援を行うためのボランティアの育成や、やさしい日本語への言い換えの普及活動を行います。
次に、「市役所が市民に信頼され、責任を持って取り組んでいる」まちについて申し上げます。
「高度情報化の推進」につきましては、住民記録、税、福祉等の行政手続におけるオンライン化や、仕様の標準化に必要なシステム整備を進めてまいります。また、公開型GIS(地図情報システム)を導入し、市民に有用なデータの公開に努めます。市ホームページ等においては、市民の利便性向上を目指し、AIを活用した自動応答システムを導入するほか、公立保育園では、まずは比較的規模の大きい施設から園への出欠連絡や園だよりの閲覧がアプリ上でできるようICT化に取り組みます。
「簡素で効率的な行財政の推進」につきましては、事務効率の向上のため、電子入札システムを県内自治体と共同利用化し、運用費用の軽減を図るとともに、文書管理システムの導入によるペーパーレス化と業務の効率化、迅速化を図ります。また、税・公金収納においては、窓口でのキャッシュレス化を進めるほか、スマートフォン決済、ウェブでの口座振替申込みなどにも対応し、納税者等の利便性の向上を図ります。また、SDGsの観点から
地域課題を解決する普及啓発事業を実施するとともに、
アフターコロナに関する市民意識調査を行い、今後の施策に取り入れてまいります。
次に、
歳入予算のうち、主なものについて御説明申し上げます。
まず、市税収入につきましては、
新型コロナウイルス感染症による
地域経済への影響などを踏まえ、255億20万5,000円を計上しております。
地方交付税につきましては、地方財政計画において社会保障関係費の増加が見込まれる中、地方公共団体が行政
サービスを安定的に提供しつつ、地域社会の
デジタル化や公共施設の脱炭素化の取組等の推進、消防・防災力の一層の強化などの
重要課題に取り組めるよう、前年度を上回る地方交付税総額を確保することとされました。これらを踏まえ、増加を見込んでおります。
各種交付金につきましては、
新型コロナウイルス感染症対策として実施された固定資産税軽減措置に対する国からの補填が、措置終了に伴い減となっております。このほか、地方財政計画等に基づき、それぞれ見込額を計上しております。
国庫支出金及び県支出金につきましては、学校再編による公立学校施設整備費負担金をはじめ、事業内容、事業採択の見通しなどを踏まえ、それぞれの事業に見合った額を計上しております。
市債につきましては、地方財政計画に基づき臨時財政対策債の発行額を見込むとともに、事業債発行額については
財政健全化緊急プログラムで培った経験を踏まえ適正に管理を行い、今後も引き続き市債残高の減少に努めてまいります。
行政組織につきましては、令和4年度からの
総合計画第4次
基本計画や高岡を前へ進める具体策のロードマップに基づき、新たな行政課題や多様化する市民ニーズに対応した施策を積極的に実行に移せる組織機構の構築を図ります。
主なものといたしましては、市政における重要かつ政策的な課題に対し、政策調整機能の強化、充実を図り、中長期的なビジョンで施策を総合的に推進する体制を構築するため、市長政策部を再編し、新たに未来政策部を設置いたします。
未来政策部においては、現在の都市経営課、人事課経営管理室を整理、再編し、
総合計画、国・県要望など市全体としての施策業務を担任する企画課と、公共施設マネジメントをはじめとした全庁的な視点が必要となる個別施策の総合調整や特命事項を担任する未来課を設置します。
総務部においては、災害対応、防災業務についてこれまで以上に迅速、適切に対応していくため、総務課の課内室となっている危機管理室を危機管理課として新たに設置いたします。
市民生活部においては、
カーボンニュートラルなどの環境政策を環境保全と一体となって総合的に推進するため、地域安全課環境政策室と環境
サービス課を統合し、環境政策課として設置いたします。地域安全課については、市民に関わり深い事項を一つの所属として整理するため、共創
まちづくり課から市民相談業務を移管するとともに、課名を
市民生活課に変更いたします。
これまで市長政策部で進めてきた文化創造施策について、今後は市民による文化の広がりにシフトさせていくため、市長政策部から文化振興業務を移管し、文化振興課として設置します。これらに伴い、
市民生活部を生活環境文化部へと再編いたします。
このほか、
総合計画策定業務の終了や廃棄物処理業務をはじめ、事務事業執行体制の見直しを図り、職員数の適正化を進めてまいります。
次に、条例その他議案について申し上げます。
条例議案につきましては、高岡市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例など22件を提案しております。
その他議案につきましては、五位中学校区統合小学校校舎の整備に係る工事請負契約の締結など6件を提案しております。
報告案件2件につきましては、令和3年度高岡市
一般会計補正予算の専決処分に係るもので、この冬の除雪に対処するため補正予算を講じたものであります。
以上、令和4年度予算をはじめ提出いたしました諸案件について、その概要を御説明申し上げましたが、何とぞ慎重御審議の上、よろしく御賛同を賜りますようお願いを申し上げます。
以上で、私の
提案理由の説明とさせていただきます。
10 ◯議長(
坂林永喜君) 市長
角田悠紀君の
提案理由の説明が終わりました。
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次 会 の 日 程 の 報 告
11 ◯議長(
坂林永喜君) 次に、議会の日程を申し上げます。
次回の本会議は、明2日、定刻の午後1時から再開いたします。
なお、本日、本会議終了後及び明2日午前10時から議案説明会を開催いたします。
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散 会
12 ◯議長(
坂林永喜君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。
本日は、これで散会いたします。
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散会 午後1時42分
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