氷見市議会 > 2015-06-19 >
平成27年 6月定例会−06月19日-03号

  • "通勤者"(/)
ツイート シェア
  1. 氷見市議会 2015-06-19
    平成27年 6月定例会−06月19日-03号


    取得元: 氷見市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-23
    平成27年 6月定例会−06月19日-03号平成27年 6月定例会        平成27年6月  氷見市議会定例会会議録(第3号)       ───────────────────────────             平成27年6月19日(金曜日)        ─────────────────────────               議事日程 (第3号)   第1 市政一般に対する質問並びに議案第37号から議案第42号まで及び議案第45号、平成27年度氷見市一般会計補正予算(第2号)ほか6件及び報告第2号から報告第15号まで、地方自治法第179条による専決処分についてほか13件(一般質問、議案質疑、委員会付託)        ─────────────────────────               本日の会議に付した事件 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第37号から議案第42号まで及び議案第45号、平成27年度氷見市一般会計補正予算(第2号)ほか6件及び報告第2号から報告第15号まで、地方自治法第179条による専決処分についてほか13件(一般質問、議案質疑、委員会付託)        ───────────────────────── 出席議員及び欠席議員の氏名   出席議員(17人)     1番  稲 積 佐 門 君      2番  越 田 喜一郎 君     3番  濱 井   達 君      4番  萬 谷 大 作 君     5番  正 保 哲 也 君      6番  竹 岸 秀 晃 君     7番  松 原 博 之 君      8番  上坊寺 勇 人 君     9番  山 本 克 己 君     10番  小清水 勝 則 君    11番  阿字野 忠 吉 君     12番  積 良   岳 君
       13番  萩 山 峰 人 君     14番  荻 野 信 悟 君    15番  谷 口 貞 夫 君     16番  嶋 田   茂 君    17番  椿 原 俊 夫 君 欠席議員(0人)        ───────────────────────── 職務のため議場に出席した事務局職員   事務局長  七 分 由紀雄      次長    坂 本 博 之   副主幹   串 田 安 弘      主査    西 島 秀 元        ───────────────────────── 説明のため議場に出席した者の職・氏名   市長    本 川 祐治郎 君    副市長   前 辻 秋 男 君   市長政策・都市経営戦略部長      まちづくり推進部長         高 橋 正 明 君          荒 井 市 郎 君   総務部長  桶 元 勝 範 君    市民部長  山 口   優 君   建設農林水産部長           防災・危機管理監         福 嶋 雅 範 君          濱 井 博 文 君   財務課長  藤 澤 一 興 君    会計課長  大 門 芳 宏 君    教育委員会   委員長   山 本   晶 君    教育次長  草 山 利 彦 君    監査委員   代表監査委員國 本 嘉 隆 君    事務局長  廣 瀬 昌 人 君    消防機関   消防長   堂 尻   繁 君        ─────────────────────────  午前10時00分 開会 ○議長(嶋田茂君) これより本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付の日程表のとおりであります。        ───────────────────────── △市政一般に対する質問並びに議案第37号から議案第42号まで及び議案第45号並びに報告第2号から報告第15号まで ○議長(嶋田茂君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第37号から議案第42号まで及び議案第45号、平成27年度氷見市一般会計補正予算(第2号)ほか6件及び報告第2号から報告第15号まで、地方自治法第179条による専決処分についてほか13件を一括議題といたします。 △市政一般に対する質問(続き) ○議長(嶋田茂君) 市政一般に対する質問を継続いたします。  通告がありますので、順次発言を許します。  1番 稲積佐門君。  〔1番 稲積佐門君 登壇〕 ◆1番(稲積佐門君) 皆さん、おはようございます。自民同志会の稲積です。6月定例会一般質問に当たり、市民の代表として市民目線で市政全般について質問いたします。  1つ目は、中心市街地の活性化についてのうち、まちづくりバンクについて質問いたします。  まちづくりバンクは、中心市街地の活性化に取り組むための活動拠点として、中心市街地の空き店舗を利用し、中心市街地が抱えるさまざまな課題を集め検討し、地域や専門家とともに解決策を探る活動に取り組むとともに、黒瓦の家並みを守り、中心市街地の回遊性を考慮した町並みの再生を推進する仕組みづくりを進め、観光客とのふれあいや多世代の交流を創出する、にぎわいのある市街地づくりに努めるとされておりますが、議会としては、事業内容やスケジュールに対し、当局の説明不足もあり、昨年12月定例会においてその予算の執行を保留する決議を行ったのでありますが、その後、当局からの熱意ある説明により予算の執行を認めた経緯があります。  当初の予定では7月末から8月上旬のオープンの予定だったにもかかわらず、今回の説明では8月末のオープンと説明がありました。  議会が危惧していたとおり、氷見の顔となり得る場所を民間に取られたくなかったために、慌てて事業計画を作成した結果、まさに絵に描いた餅となり、スケジュールどおりに進まず、全てが事後対応となっているのではないでしょうか。当局に問えば「今からやります」と答える。こういうことを「問屋の只今」と言うのではないでしょうか。  現在の整備の進捗状況と当初の事業計画の遅れの原因は何でしょうか。高橋市長政策・都市経営戦略部長にお尋ねします。  また、工事だけでなく、当初予定されていた活動内容はどれくらい達成されているのか、今後どのようにして利用してもらうのか、具体的な活動計画をお聞かせください。高橋市長政策・都市経営戦略部長にお尋ねします。  次に、空き家の利活用について質問いたします。  昨年度から特定地域再生事業として取り組まれている課題でありますが、3月定例会において、具体的に家屋の悉皆調査、全ての家屋4,000軒とも言われるまちの中の黒い瓦の家並みの家屋の調査などを行っていくという市長の答弁がありました。  この事業がいつ、どこで、何をしているのかという話が聞こえてきません。今年度に入り実際に行われてきているはずの空き家調査の進捗状況についても、市民のほうから「どうなっとるんだ」と質問を受けます。  そもそも、この事業の対象となっている地域は中心市街地全域ではないと思われますが、選定されているエリアはどこになっているのでしょうか。  これと同時に、行政としては、この空き家で生活をしていただいたり、そこで何か商売をしてもらったりと、利活用してもらうための見本となるものをつくっていかなければならないと思います。また、ある程度ターゲットとなる層を絞り込んで計画を立てていかなければならないと考えます。  それを考えたときに、本当に黒瓦の家並みだけで人を呼べるかどうか。実際に生活する人のことを優先して考えるべきではないか。  今の空き家調査の進捗状況とあわせて、今後どのような方向性を定めて、それに合わせたモデルをつくっていくのかお聞かせください。高橋市長政策・都市経営戦略部長にお尋ねします。  次に、まんがのまちづくり推進事業について質問いたします。  氷見市は藤子不二雄A先生のふるさとであり、商店街を中心にまんがロードや潮風ギャラリーなど藤子ワールドを展開し、観光の一つとして地域の人々や観光客に親しまれてきました。しかしながら、経年劣化や破損などからリニューアルすることとなりました。  リニューアルするに当たり、プロの視点を入れ、クオリティーの高いまんがのまちづくりを推進していくためのキャラクター使用料について、今までは支払っていなかった使用料を支払う契約が結ばれました。  これは以前から指摘されていたことではありますが、指摘後、市として最大限の努力は行われたのでしょうか。契約を結ぶことのメリットがあまり伝わってはこないのですが、結ぶことによって、潮風ギャラリーの展示品として原画の展示であったり、藤子不二雄A先生に直接氷見にお越しいただきイベントに参加してもらうなど、作者とのコミュニケーションを図ったりすることが可能で、そのような計画は立てられているのでしょうか。  昨年から館長が配置されるようになり、多方面にわたりPR活動を行っていると聞いております。それにより、以前よりスムーズな運営はもちろんのこと、イベント内容なども充実し、入館者やイベント参加者も増えてきていることと思います。  そこで、館長導入前と後でのイベント予定やその内容の変化、潮風ギャラリーの収支の状況の変化はどうなっているのでしょうか。館長の人件費や旅費の支出が増えた分、もちろん収入は上がっていますよね。  また、今後、イベントを行っていく上でどの程度まで地域の方々と連携を図っていこうと考えているのかもお答えください。荒井まちづくり推進部長にお尋ねします。  次に、北の橋のかけかえについて質問します。  これは県の事業ではありますが、地域住民からの要望もあり、課題解決がなされるまで工期が延期されることとなりました。これにより市は、北の橋のかけかえに当たり、景観に配慮したデザイン設計はもとより、工事により生じる周辺住民の生活環境の変化に対する配慮を要望し、地域と県が一体となり、早期の整備を目指すための北の橋整備促進協議会と、北の橋の持つ長い歴史や港町として栄えてきた周辺の景観を考慮し、市民に親しまれると同時に、観光面においても寄与するデザインの橋の整備を目指すためのデザイン検討部会を立ち上げたと聞きました。  今後の県の計画が市の介入により遅れることが懸念されますが、県の計画の進捗は把握されていますか。デザインへのこだわりもわかりますが、一番大事なことは、その地域で生活、商売をしている人々がどれだけ従来どおりに生活できるように近づけられるかということではないでしょうか。  デザインにこだわり過ぎ、県の計画を遅らせることなく、また工期に至っても最大限の努力で早期完成を目指していただきたいと思いますが、行政としての考えをお聞かせください。荒井まちづくり推進部長にお尋ねします。  次に、観光戦略についてのうち、漁業交流館魚々座について質問いたします。  オープン前からいろいろと話題に上がっていた魚々座ですが、オープン以来、ゴールデンウイークを入れて3週間で1万人来場され、あたかも成功したかのように市長はおっしゃっていますが、この1万人という数字は本当に満足していい数字なのでしょうか。自己満足ではないでしょうか。しかも、この数字は本当にオープンしてからの数字なのか、それとも内覧会を行っていたときからなのでしょうか。  入場者数ばかりを欲しがっているように見えますが、1万人のうちの約5割の人が入場料を払って入館されているとのことですが、当初の目標では、年間14万人の入場者を目指し、20万人が達成できれば一般会計からの繰り出しがゼロになるとの説明を聞き、12月定例会で予算の執行の保留を解除した経緯をどのように考えているのか。  今回の1万人が当初の計画の何%に該当するのか。また、収支の見込みは達成率として何割に当たるのか。オープン直後なので、無料である市民の入館者が多いかと思われますが、実際の入館者の属性はどのようになっているのでしょうか。当初計画と実際の結果を比べたときに、果たして本当に成功していると言えるのでしょうか。  皆さん、オープン後、真っ黒な建物のはずである魚々座の屋根が鳥のふんで白く汚れていることには気づいていますでしょうか。いつまでたっても掃除されずに、白く汚れたままいいのでしょうか。  港のまちに住む人からすれば、この結果は一目瞭然だったはずです。海の男と主張する本川市長、違いますか。何をもって海の男なんでしょうか。また、地域住民からは、黒光りする建物が威圧的であるといった声や、黒く塗った後に地域住民に事後報告を行ったといった声も聞こえてきます。  しっかりと地域住民の理解を得て、また、観光業者や関係団体などとしっかりと連携をとっていかなければ、この魚々座を生かすことは難しいと感じます。  今後、番屋街や商店街、また氷見の魅力ある場所を回遊することができるしっかりとした各種観光ルートの創出にも、観光協会をはじめ民間の協力がなければならないはずです。そもそも、そういう施設のはずではないのでしょうか。その計画は既になされていますか。  同時に、魚々座に対する市民の関心は非常に高いものがあり、市民の評価も厳しいのが現状です。また、市外からも「1回でいいわ」といった声や「もう行かない」という声が聞かれ、その運営については市内外から危惧されております。  これからの行政は、ポジティブな意見、まさに茶坊主の声ばかりに耳を傾けず、ネガティブな意見を真摯に受けとめ、しっかりと今後の修正対応を望むものであります。  以上のことについて荒井まちづくり推進部長にお尋ねします。  次に、市内で行われるイベントについて質問いたします。  私は昨年の12月定例会において一度質問いたしましたが、今年度も氷見の魅力を発信するためのさまざまなイベント計画があると思います。その中でも、一番市内外の関心度が高いのは、昨年実施できなかった鮮魚販売の可能なイベントの計画ではないでしょうか。  昨年の反省を踏まえ、今年はぜひとも開催していただきたいと思いますが、そのためにはやはり、漁協などの関係団体や地域とのしっかりとした連携が必要であります。  昨年の氷見に残したい永久グルメイベントにおいて、姉妹都市でもある関市の一大イベント、刃物まつりと開催日が同日となってしまいました。その関市は既に今年の刃物まつりのPRを始めています。やはりPR期間は短期よりも長期のほうが望ましいと思います。こういうところはぜひとも見習うべきところではないでしょうか。  市におかれましても、姉妹都市はもとより、周辺地域のイベント計画などをしっかりと把握し、その上で事業計画を練り上げていただきたいと思いますが、既に計画されていますか。他の観光イベントや他市との連携についてもお聞かせください。  次に、市長が実行委員長をされているひみまつりについてですが、今回から3年間、日本財団から約2,000万円の助成を受け、市と博報堂が中心となり、1週間もの間、前夜祭のようなイベントを予定していると聞きました。  これまでのひみまつりは、市民が中心となり計画し、市民に来ていただき楽しんでもらうために、熱い思いをぶつけ合いつくり紡がれてきた氷見を代表する祭りだと私は思います。  ですが、今回のような行政が表に立ち、ひみまつりを利用し、お金ありきでつくり上げられようとすると、これまで協賛金集めに苦労してきた人々、これまで長きにわたり汗をかいてきた人たちの気力が失せて、3年後、予算がつかなくなって業者が撤退した後、誰が体やお金をかけて汗をかいてくれるのでしょうか。  本来の氷見市民がつくるひみまつりの路線から外れないように、氷見市を代表する夏祭りとして存在し続けてほしいと考えていますが、どうお考えですか。  そして、そのほとんどが魚々座で行われることに対して、ひみまつりを盛り上げようというよりは、魚々座のアピールにしか見えないのは私だけでしょうか。あわせて荒井まちづくり推進部長にお尋ねします。  次に、行政サービスの多様化について質問します。  現在、個人番号制度により各種証明書のコンビニ交付が可能となっています。氷見市におかれましてはまだ導入されておりませんが、現在、市庁舎にて使用されている証明書自動交付機とサーバーの更新が今年度中に必要となるため、この事業の実施に向け検討がなされたとの説明でありました。  市内には16店舗のコンビニがありますが、しかしながら、氷見市の中山間地区においてはコンビニがなく、今までと何ら変わらないのではないでしょうか。  また最近では、個人情報の流出など、セキュリティーに関しても不安に感じるところであります。コンビニ交付が実施されることによっての利便性やセキュリティー面など個人情報などの安全性、またコンビニのない地域への対応策はどう考えているのかお答えください。  また、市庁舎の移転以来、いきいき元気館において各種証明書の発行がされておりますが、実際にはどのくらいの頻度で利用されているのでしょうか。そして、コンビニ交付が実施されてからも、いきいき元気館での発行は継続するのか否か、あわせて山口市民部長にお尋ねします。  最後に、中心市街地の避難場所の確保について質問いたします。  近年、自然災害による被害が相次いでいます。本市も海に面していて、大地震が起こった際には津波の被害が心配されます。  そこで、津波が来たときの浸水が想定される区域にある避難場所についてお聞きします。  現在、各家庭に配布されているはずの氷見市防災マップの中で、浸水想定区域のうち、上庄川を挟んで中央町側では避難場所にいきいき元気館が指定されており、北大町側には避難場所の指定がされていません。  このマップに載っていないような避難場所は地域ごとに設定されており、人々に周知徹底されているのでしょうか。また、その誘導方法はどのように考えているのでしょうか。そして、市内において指定されている避難所や地域ごとに考え得る避難所については、しっかりとした耐震が施されているのでしょうか。濱井防災・危機管理監にお尋ねして、私の質問を終わります。 ○議長(嶋田茂君) 初めに、中心市街地の活性化についてのうち、まちづくりバンクについて及び空き家の利活用について答弁を求めます。  高橋市長政策・都市経営戦略部長。  〔市長政策・都市経営戦略部長 高橋正明君 登壇〕 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 皆さん、おはようございます。  それでは、稲積議員の御質問に対して答弁をさせていただきます。  まず、中心市街地の活性化についての御質問のうち、まずまちづくりバンクについてお答えを申し上げます。  まちづくりバンクの整備状況でありますが、現在、内装改修工事を条件つき一般競争入札に付しております。
     また、机や椅子、棚などの備品購入につきましては、この施設の広さを最大限に生かせるように、また、まちづくり活動の拠点としてふさわしいアイデアあふれる備品となるよう、柔軟な発想で提案していただきたいということから、プロポーザル方式により公募をいたしております。  今後は、6月23日の入札で改修業者が決まってくると思っておりますので、約2カ月間の改修工事にあわせ備品も調達し、9月初旬のオープンとさせていただきたいと思っております。  オープンが8月から9月へとずれ込んだ理由といたしましては、より使いやすい施設となるよう、4月から5月にかけて計4回、空き家活用推進協議会の皆様や建築士会氷見支部の皆様など、実際にまちづくりバンクで活動をしていただく団体の皆様にお集まりをいただいて、利用者の目線に立ってそういう設計内容にしていこうということから議論を重ねてまいりました。  そういった関係で若干ずれ込んだことになりますが、ただ、こうした議論を重ねたことによりまして、いわゆる技術的な目線だけではなくて、例えば女性がどうすれば利用しやすいか、あるいは相談しやすい環境になっているか、そういった新たな視点での御意見に出会うことができました。  その結果に基づきまして、女性目線で考えた入り口の扉の見直すことや、また中期的に見て中庭が活用できるのではないか、そういったよりよい改修計画が生まれてまいりました。やはり公金を最大限に有効活用するためには、こういう実のあるプランに、若干時間はかかりましたが、たどり着けたのではないかと思っております。  今年度の利用実績ですが、改修前でございますが、4月、5月にはまるまげ祭り、そして藤子Aワールドまつりの休憩所として、また市外から歩こう会の皆様が訪れていただいた際の市街地の散策の昼食会場、そういったことなどに御利用をいただいております。  また、このまちづくりバンクを広く知っていただくために、東地区の自治振興委員協議会の皆様、また建築士会氷見支部の皆様、地域住宅相談所、空き家活用推進協議会、そういったところへ出向きまして、この事業の趣旨などについて御説明をさせていただいております。  また、近隣の住民の皆様にも、このバンクの開設に伴い御挨拶に伺っております。  また、中心市街地エリアにおきまして予定されている公共のトイレの設置、改修事業などについても、ここのまちづくりバンクにお集まりいただく皆様を中心に、デザインのアドバイスをいただこうということで、そういったことについても今御相談を申し上げたりいたしております。  今後は、まちづくりの拠点施設としてこのバンクを位置づけ、市の担当職員のほか、地域おこし協力隊、空き家の利活用等に従事する2名がおりますが、彼らの活動拠点として使っていく。その上で、空き家対策や中心市街地のにぎわいの創出でありますとか当面する課題について市民の皆様のお声を丁寧にお聞きしながら、関係の部署と密に連携をとって問題を解決していく場となるよう努めております。  また、まちづくりを実践してこられた方々による「ひみセッション(仮称)」をこの場で毎月開催したいと思っております。第1回目は、建築士会の御協力もいただき、6月27日に開催をいたすことといたしております。ぜひ稲積議員にも御参加いただければと思っております。  これらの活動を通しましてまちの魅力を向上させるとともに、地域の住民の皆様の地元に対する愛着心をさらに高めていただいて、地方創生の大きなテーマといたしております定住・移住の促進ということにつなげてまいりたいというふうに思っております。  次に、空き家の利活用についての御質問でございます。  空き家調査の状況でございますが、現在、対象地区となります仏生寺川から余川川にかけまして、また国道160号から海側のエリアを対象地区といたしまして、悉皆調査、全ての家屋の調査を進めております。こちらのほうは5月8日に委託契約を締結いたしまして、その後、事業内容等の打ち合わせを詳細に行った後、今月15日から対象地区となります約4,000軒の外観調査を始めております。  これは、建築基準法の、いわゆる適用除外を目指していく特定地域再生事業に絡むものでございまして、木造の町家タイプの建築物を絞り込む必要があることから、町家、看板建築、土蔵など建物別にまず選別をしてまいります。  また7月からは、地区の皆様のお力もおかりしながら、空き家の実体調査を行ってまいります。空き家の状況や今後の利用などについて、所有者の御意向を伺ってまいります。  また同時に、北の橋周辺や氷見駅周辺などモデル地区を選定させていただきまして、地域おこし協力隊とともに、近い将来、空き家になる可能性が高い物件についても、物件の状況あるいは所有者の御意向などもインタビューをしてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、中心市街地の活性化についてのうち、まんがのまちづくり推進事業について及び北の橋のかけかえについて並びに観光戦略について答弁を求めます。  荒井まちづくり推進部長。  〔まちづくり推進部長 荒井市郎君 登壇〕 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) それでは、稲積議員の中心市街地の活性化についての御質問のうち、まずまんがのまちづくり推進事業についてお答えいたします。  潮風ギャラリーでは、各種イベントの実施による入館者増や商店街事業との連携強化を目的として、昨年6月から、20年以上まんがのまちづくりを先導してこられた現氷見市商店街連盟の会長の林達也さんに館長をお願いしております。  林館長は就任以来、商店街やひみ番屋街、魚々座などでのPRやフェイスブックによる情報発信、親子向けのサカナ紳士録のぬり絵展、こどもまんが教室の開催など、積極的な幅広い活動に取り組んできたところでございます。  入館者数については、ゴールデンウイーク期間を含む5月は入館者10万人を達成したこともあり、対前年比14%増の1,803人となっております。  また、26年度の収支につきましては、収入の部は、入館料が178万円、市からの指定管理料及び活性化事業委託料が440万円の計618万円、支出の部は、受付担当者の人件費等管理運営に係るものが438万円、館長の人件費やイベント開催費を含む活性化事業に係るものが175万円の計613万円となっております。  キャラクター使用料のお話もありましたが、市では本年度から、藤子スタジオや小学館集英社プロダクションの御協力をいただき、中心市街地を「氷見市 藤子不二雄Aまんがワールド」と総称するなど、質の高いまんがのまちづくりに向けた取り組みを進めていくことにしています。  その一環として、潮風ギャラリーに平成19年10月の開館以来の大規模リニューアルを施し、8月7日にオープンいたします。  具体的には、1階の原画や複製原画の展示内容を充実させるとともに、2階では最新のデジタル技術を活用し、来館者が藤子A作品の中に入り込むような体験ができる空間をつくることにしております。これを機に年間入館者2万人を目指してまいりますので、ぜひ市民の皆様にも足を運んでいただきたく存じます。  高岡市においては、万葉線で運行しているドラえもん電車に海外から大勢のファンが訪れており、また、今春に開催された藤子・F・不二雄展には約2カ月間で4万8,000人が訪れ、さらに12月には、藤子・F・不二雄先生の常設ギャラリーが高岡市美術館にオープンすると伺っております。  いろいろなところと連携すべきという御意見もいただきましたが、今後はこうした近隣の動向、さらには地方創生の流れをくみながら、北陸新幹線の開業により、これまで氷見市を訪れる機会がなかった新たなまんがファンが氷見を訪れることになると思います。商店街や魚々座等との連携も図りながら、このような新たな誘客や町なかの回遊につなげてまいりたいと考えております。  このような取り組みにより、子どもたちが夢や憧れを抱き、漫画家やアーティストを志すなど、今後のキャリア形成にもつながるよう、藤子不二雄A先生のまんがの魅力にあふれたまちづくりの輪をもっともっと広げていくことにしたいと思っております。  次に、北の橋のかけかえについてお答えいたします。  北の橋は、昭和13年に完成した後、昭和45年には車社会の進行により上流部が拡幅されたもので、築77年、拡幅完成後も45年が経過した老朽化が著しいものでございます。  このため、管理者である富山県では、耐震基準を満たした新しい橋にかけかえる方針を示し、昨年10月から本年2月にかけて、周辺自治会及び商店街の皆様に対してかけかえについての説明を開催いたしたところでございます。  現在は、この説明会で出た意見や要望等を整理している段階で、今後改めて説明会を開催し、関係者の合意をいただいた上で事業を進めていく予定と伺っております。  市といたしましては、このたびの県事業による橋のかけかえは、市民生活の安全・安心の観点からも大変重要な事業であると考えており、早期の完成を望むものであります。  稲積議員御指摘のように、かけかえ工事については市民生活に大きな影響があると考えられます。事業が円滑に進むよう、県と周辺自治会、商店街とのパイプ役として私どもも積極的にかかわってまいりたいと考えております。  また、新しくかけかえる北の橋については、この橋の持つ長い歴史や港町として栄えてきた周辺環境に配慮したデザインとなるよう、市と周辺住民や関係団体の皆様が価値観を共有しながら、まちづくりの一環として取り組んでまいりたいと考えております。  小樽や小布施、近江八幡のように、多くの観光客を呼び込んでいる地域の特徴としては、橋を含む公共建築物が地域固有の文化を色濃く伝えるデザインに統一されていることが上げられます。  このため、北の橋につきましても、県が掲げる歴史と文化が薫るまちづくり事業の趣旨を体現する形で、歴史的な地域資源として活用していきたいと考えております。  なお、デザインにつきましては、県のかけかえ工事計画期間に支障を与えることがないよう考えておりまして、今年度中に取りまとめを行い県に提案してまいりたいと考えております。  次に、観光戦略についてのうち、まず魚々座についての御質問にお答えします。  昨日の積良議員の御質問にもお答えしましたが、ひみ漁業交流館魚々座は、漁村文化の未来への継承と社会課題の解決支援を目指す社会包摂型の施設として4月21日にスタートしました。単なる観光施設ではないということを改めて申し上げたいと思います。  6月16日までの来館者は1万5,286人で、そのうち有料入館者は、個人、団体合わせて7,895人、入館料収入は約230万円となっております。このうち有料入館者は51%で、市民や中学生以下の方を含む無料入館者は49%となっております。  このほか、館内で毎日行っております来館者エリア別調査では、市民の方が30から40%、これが一番多いんですが、次いで富山市、高岡市、それぞれ10から20%、特に富山市からのお客様は土日に増える傾向があります。その後、次いで射水市の方が8から15%。さらにこれに次いで多いのが関東地方からのお客様で、平均で5から10%もあります。特にゴールデンウイーク期間中については15%を占めた日もあるなど、石川県からのお客様よりも多く御来館をいただいている印象があります。  次にお客様の年齢層についてですが、全体的には40から60代の中高年層、中でも比較的御夫婦でお越しの方が多いと感じております。  それから、飲食コーナーにつきましては、6月16日までで累計の売上額が約90万円となっておりますが、このコーナーは、仲間で語らい合う番屋風のつくりや、畳の上で語らいながら食する魚食体験を提案する一方で、商店街や里山、里海に点在する事業者の皆様への御案内役としての機能もあります。魚々座では、こうした役割を果たしていることもぜひ御理解をいただきたいと思います。  さらに6月1日からは、定食などのメニューも追加し、より気軽に御利用いただけるようになっておりますので、ぜひ地元の皆様も日常使いでお越しいただきたいと思います。  魚食の普及は魚々座の大きなテーマでもあります。今後もお客様のニーズとあわせて随時内容の見直しを図っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。  議員からもいろいろ御指摘をいただいておりますが、そのようなことも含めて今後しっかり対応していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。  次に、イベントについての御質問にお答えします。  氷見の食を未来につなぎ、すぐれた食文化を永久に持続させていきたいとの思いを込めて、昨年から「ひみ永久グルメ博」と銘打った事業を展開しています。  昨年のグルメ博では、旧海鮮館、現魚々座前の広場に大型テント、大型コンテナを設け、農業協同組合、漁協青年部、NPOの方々など37の出店をいただきました。  昨年のイベント開催では、ひみ番屋街と現魚々座を結ぶ比美乃江大橋を歩行者天国として、歩く心地よさを体感できるようにいたしました。魚市場があったという歴史がある北の橋周辺の川べりで魚釣りを行ったり、上庄川で木造和船の天馬船による橋渡しを行ったりすることにより、氷見の深い歴史や自然に思いをはせながら、食文化を支える自然の恵みに気づくことができました。  本年は、北陸デスティネーションキャンペーンに合わせ第2回目の開催を予定しております。議会終了後の来月2日には、この第1回の実行委員会を開くこととしております。  今回は、氷見の漁業文化の歴史を伝え、また調理コーナーを備えた魚々座を中心に、周辺の商店街や施設との連携を図りながら、食の魅力を幅広く体感でき、「永久グルメ」の意味を深く考え、さらに新たな行動が生まれるイベントとなるよう創造的なチャレンジをしたいと考えております。  鮮魚販売等をぜひしてほしいという御意見をいただきましたが、イベントの詳細につきましては、今後、実行委員会において開催日、開催場所、詳細な内容を決定した後、関係者の皆様といろんなことについてさらに深く検討していきたいと思っております。  また、ひみまつりについてですが、今年度は「海」をテーマにして氷見を満喫できるプレイベント「トトタベローネ氷見」を新たに開催いたします。これは、昨年度氷見市において、水産業界や商工会議所、NPOなどの方々とともに氷見の新たなブランド戦略を考えた地域みらい大学で打ち出されたコンセプト「魚食文化をリードするまち氷見」を全国に伝えていくためのブランドアクションであり、日本財団から約2,000万円の補助をいただき、「あなたのまちの海の日サポートプログラム」事業として実施するものであります。  このトトタベローネ氷見は、イタリアのミラノサローネという文化博覧会にヒントを得て、魚や海にまつわる一大博覧会を開こうとするもので、市内のさまざまなNPOの皆さんなどと連携をしながら、7月25日から8日間、魚々座をはじめ市内の海岸線各所、魚々座ばかりではございません。市内の海岸線沿い各所において開催すべく準備を進めております。  これらの食のイベントを通じて、もちろんひみまつりをもっともっと盛り上げようという趣旨もございます。氷見市が単なる観光地ではなく、日々の生活から豊かな食を楽しめる場所であるというブランド発信に努めるとともに、食にまつわる新たな商品開発の機会や女性の感性を生かした起業、創業のきっかけをつくり、また地域の資産をつなぐ新たな魅力づくりなど地方創生に向けた試行実験の機会とも位置づけ、さまざまな取り組みを積極的に推進していきたいと考えております。  3年後、ひみまつりがどうなるのかというお話もいただきましたが、3年後がもっともっと盛り上がるように、このプレイベントを通じてそういう活動を行っていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、行政サービスの多様化について答弁を求めます。  山口市民部長。  〔市民部長 山口 優君 登壇〕 ◎市民部長(山口優君) 稲積議員の行政サービスの多様化についての御質問にお答えいたします。  コンビニエンスストアでの証明書の交付サービスは、来年の1月から発行されます個人番号カードを利用して、住民票の写しなどの各種証明書が、来年3月からコンビニエンスストアの端末で取得できるサービスでございます。  まず利便性につきましては、今まで原則、氷見市役所1カ所のみで取得可能でありました各種証明書が、全国の約4万6,000店舗のコンビニエンスストアで取れることになります。  また、今までは、市役所にある自動交付機を御利用した場合でも、最長午後7時までしか証明書を取得することができませんでしたが、コンビニ交付により、土日祝日を問わず、朝6時半から夜11時まで証明書の取得が可能となります。  平成22年度国勢調査によりますと、氷見市民の約2割、9,600人が市外への通勤者となっておりまして、この制度を活用することによって、通勤途上や昼休みに勤務地近くのコンビニエンスストアで証明書の取得ができることとなり、市民の利便性が飛躍的に向上することが御理解いただけるものと思います。  続きまして、交付に当たりましてのセキュリティーについてでありますが、3つの点から御説明させていただきます。  1点目は、システム上のセキュリティー対策でありますが、コンビニ交付では、専用の通信ネットワークの利用及び通信内容の暗号化によりまして、個人情報の漏えい防止対策が実施されております。  また、センターと各コンビニエンスストアの端末は、証明書データや利用者情報を保存いたしません。証明書の印刷後は、発行端末におきまして証明書データは完全に消去されます。  2点目は、偽造・改ざん防止対策でありますが、交付する証明書はA4普通紙に対して改ざん防止処理が施され、従来の改ざん防止専用用紙と同等の対策がなされております。  3点目は、取り忘れ対策でありますが、発行端末は、画面の表示や音声によって、個人番号カード及び証明書の取り忘れ防止対策が施されております。  以上のように、コンビニ交付におきましては、セキュリティーの確保について必要な措置が十分に講じられております。  さらに、実施に当たりましては、市役所窓口におきましても、市民の皆様に対しまして、御利用方法や暗証番号の保護等につきまして適切に説明を行ってまいりたいと考えております。  次に、コンビニエンスストアのない地域での対応についてでありますが、市内3カ所にございます郵便局の集配局での交付や、市内8カ所にある独立公民館での証明書交付につきまして検討いたしましたが、費用対効果や職員の配置状況から実施には難しい面がございました。  そこで、高齢者の方や障害者の方を対象に、市役所職員が住民票や戸籍などを宅配するというサービスを実施している先進地の事例等を参考に、今後、前向きに検討を進めてまいります。  最後に、いきいき元気館での各種証明書の発行につきましては、平成26年度は126名の方に御利用いただき、138通の住民票、印鑑登録証明書の交付サービスをしております。  今年度は、5月までに8名の方が8通の交付サービスを御利用されております。今回のコンビニ交付サービス提供後の利用状況を見ながら、いきいき元気館での交付サービスの継続につきましては、今後、慎重に検討させていただきたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、中心市街地の避難場所の確保について答弁を求めます。  濱井防災・危機管理監。  〔防災・危機管理監 濱井博文君 登壇〕 ◎防災・危機管理監(濱井博文君) 稲積議員の中心市街地の避難場所の確保についての御質問にお答えをいたします。  まず避難場所の見直しについてでございますけれども、災害対策基本法の改正を受けまして、これまで、具体的な見直しの基準や現在の避難場所の課題の整理などの準備を進めてまいりましたが、去る5月21日に自主防災会会長・防災指導員合同会議を開催させていただきまして、見直しに当たっての基本的な考え方、また見直しの基準などをお示しし、各地区の実情を踏まえた見直しをお願いしたところでございます。  合同会議では、なぜ見直しが必要なのか、また避難場所は災害種別ごとに選定していただきたいこと、そして避難場所の指定基準として、管理条件、立地条件、構造条件といった基準を具体的に示したところであります。  中心市街地の避難場所についてでございますが、海抜が低く津波浸水域が広いことから、津波における避難場所の確保が難しい状況にあります。この場合は、津波避難ビルの指定や耐震基準を満たした建物での垂直避難──2階への避難ですね──も有効でありますので、該当地区の自主防災会の皆様と御相談をさせていただきたいというふうに考えております。  また、いざというときに、高齢者や障害のある人など要配慮者と言われる方々の避難をいかに行うかといった問題もございます。昨年11月22日に発生いたしました長野県白馬村の地震では、震度6弱でも死者が一人も出ませんでした。白馬村では、災害時に住民同士が助け合う備えがあったとのことであります。  避難時の誘導方法についても、このような地域での助け合い、共助の仕組みを築くことが大事であります。そういったことにも取り組んでいただきたいと思っております。  また、平成24年3月に公表された富山県津波シミュレーション結果に基づきまして氷見市防災マップを作成し、平成25年2月に全戸配布しているところでございますけれども、そのシミュレーションによりますと、呉羽山断層帯地震による津波の到達時間が5分と報告されております。沿岸部において強い揺れを感じたときは一刻も早く高台に逃げる、そういった意識づけをしっかりと持っていただくことが重要であります。  地区によりましては、毎年自主的に津波災害を想定した避難訓練を実施し、訓練を重ねるごとに避難にかかる時間が短縮されてきているという報告もいただいております。  また、町部でも、要配慮者を想定した車椅子での避難訓練の実施や川べりを避けた避難ルートの確認など、さまざまな取り組みが行われております。  このような自主的かつ実践的な取り組みが多くの地域で行われるよう、市民の皆様に御理解をいただき、防災に対する意識の啓発に努めてまいります。  また、私ども防災としては、避難訓練の事例紹介であったり、また非常食の準備など地区の皆様の訓練をサポートしてまいりますので、気軽に御相談いただきたいと思います。  また、避難所の耐震について申し上げます。  避難所とは、被災により自宅などで生活することができない避難者が、一定期間滞在し避難生活を送るための施設でありまして、切迫した災害の危険から逃れるための避難場所とは明確に区分されます。  本市の避難所は、学校や公民館など、現在27カ所が指定されております。その耐震化の状況でございますが、27カ所中21カ所が新耐震基準を満たしている状況にございます。
     以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) まず、まちづくりバンクについてちょっとお聞きしたいんですが、施設の整備が、昨年の予算だと思われますが、前年度中にどれだけ進捗したのか。昨年の予算でなくてもよかったのではないかと感じるのですが、予算の執行が計画的ではなく、そもそも計画自体が現場合わせのように思われますが、それについて高橋部長、よろしくお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) まちづくりバンクにつきましては、昨年度予算をいただきました。先ほど議員からもありましたが、執行について一部条件つきということもありまして、実施設計のほうにつきましては年度末をもって一旦完了しておりますので、そういった意味では、昨年度中の目的とすることには達成できたものと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 整備に際しましても、当然、市内業者による工事や備品の購入を目指してほしいところではありますが、まちづくりの拠点にふさわしい新たなアイデアや議論が沸き起こるような備品というのは一体どのような備品なのでしょうか。わかりづらい発注だと思うんですが、一体どのような備品なのか、ちょっと私には理解できないのですが、高橋部長、説明をお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) まちづくりバンクということで、まちづくりのいろんな活動の拠点としていきたいので、やっぱりお集まりいただいた方々が、単に事務的な机とか椅子に座っているよりも、もっと自由に、集まった方々が発想が浮かぶようなイメージで、これはこれといった決めたものはございませんので、ですから、より事業者様にこんな提案ができますよということをプロポーザル方式で今求めております。  市内の方も今、何社か提案をいただける状況になっておりますので、ぜひ発想あふれるような、私たちが気がつかないようなすばらしい備品を提案していただければなというふうに思っております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) そもそも、そういうような机とか椅子とかを実際見たことってあるんですか。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) そうですね。氷見市役所の事務スペースというか、いろんな対話が生まれるようなスペースにかなり、これまで市の庁舎では使っていなかったような椅子も配置をさせていただいたり、例えばバランスボールみたいな椅子も、私たちの休憩コーナーといいますか市民が入っていただくような、そんなコーナーでバランスボール的に使えるような、座ってみるとこれまでにない、私たちがこれまで全く気づかなかったような座り心地でもありますし、いろんなことから、これまでの思い込み、とらわれてきた観念をこれからは柔軟な発想にしていく必要があると思っていますので、それこそ私たちが気づかない提案を事業者の方からぜひいただきたいというのがこの趣旨でございます。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 確かに柔軟な発想は大事だと思います。ですが、備品は備品として、昨年6月定例会において萩山議員が質問していますが、市庁舎整備の際は型番を指定して調達しています。型番指定は業者が固定され、本来入札の目的である公正性、価格競争性が失われます。今回も同様であり、主観的な判断がまかり通り、公平性が保たれるのでしょうか。また、価格が入札要件として軽んじられて、かえって高価になってしまうおそれがあります。  この備品について質問します。今まで公的な機関としての備品の調達方法は一般的にはどのような方法で行っていますか。桶元総務部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) 一般競争入札において価格競争を行うのが一般的に行われてきた手法でございます。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) そうしましたら、これまでの備品の調達方法について、監査委員として何か指導改善など指摘はされたことがありますでしょうか。一般論でいいので、よろしくお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 國本代表監査委員。 ◎代表監査委員(國本嘉隆君) お答えをいたします。  私は平成22年の4月1日に監査委員を拝命して今日に至っております。この間、今おっしゃいました備品購入に係る事務執行につきまして、その改善あるいは検討を求めるなど、監査委員として指摘をした事例はございません。備品購入に係る事務処理については適正に処理されてきたと認めてきたところでございます。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今までないということなんですが、今まで都合が悪くなかったと。今までと違うように今回備品を調達するということは、今までの購入方法であれば市内の業者も参入できるのではないかと思いますが、今回のような備品の調達方法では事実上ちょっと無理があるのではないかと思ってしまうところがあります。  デザインみたいなものはプロポーザルで行い、それに必要な備品は業者に調達すればいいのではないかと私は思います。例えばアートNPOヒミングさんならデザインもできるでしょうし、今回のようなこともできるのか、高橋部長にお聞きします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 質問の御趣旨が市内の業者の参入を妨げているのではないかということでありますれば、今回既に、けさ現在ですけど、3社から御提案をいただいておりますが、その中の2社は市内業者でございます。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) ありがとうございます。  次に、オープンの日程がずれ込んだ理由が、4月、5月に4回会合を行っていたと言っていますが、そういうものは当初の事業計画の中に既に組み込まれているべきものであると私は思うんですけれども、それに対して高橋部長、何か。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 本来であれば、設計の完了時点で基本的にはできているのが望ましいと思います。ただ、現場合わせみたいな形で、現場に入って実際に使い手の目線で見ていったときに、やはりここはこうしたほうがいいよねという若干の修正というのはいずれの現場においてもあり得ることかなというふうに思っております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 事後報告、事後対応というのはあまり望ましくないと思いますので、今後はそのようなことのないようにお願いいたします。  次に、空き家の利活用について質問します。  モデルハウスについてですが、3月定例会において、魚々座の活動の中で、ヒミングが古民家を再生する事業にも着手すると聞いております。これも日本財団の助成事業だとは思いますが、具体的にはどこの町内の家屋をリニューアルする予定なのですか。また、施工箇所を広く市民に公募するつもりはないのでしょうか。高橋部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) モデルハウスの設置の件につきましては、特定地域再生事業の中で昨年調査をさせていただきまして、大体5件ぐらいの候補を今持っております。今回、悉皆調査を通して、さらに条件に合ったもっといい物件も出てくるのではないかなと思っておりますので、そういった改修することによって、そこを単にお貸しするというよりも、モデル的にでありますので、これからの移住・定住に結びつけていけるような、それこそ氷見のライフスタイルを、そういったリノベーションした住居で暮らしていく、そういったことを思っていただけるような、感じていただけるような施設にしていきたいと思います。  公募というのもありだと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) では、次はまんがのまちづくりについて質問します。  商店街にあるまんがロード、藤子不二雄A先生の名前の表記があるんですけれども、まちの人からちょっと違っているんじゃないかという指摘がありまして、行政に確認したところ、以前は藤子の字のローマ字体が「Z」でも「J」でもよかったと。でも、大分前から「J」に統一されているという話を聞きましたが、市長、それについては知っていましたか、知りませんでしたか。イエスかノーかでお答えください。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  この藤子不二雄A先生のまんがロードの、私もNPO、商店街のスタッフの一員でしたので、ここはずっと行政と市民が、特に市民活動が盛んに誘導してきたところであります。  行政の担当者は3年に一回ずつかわりますので、二十年来、現商店街連盟の会長の林達也さんが青年会議所時代のノウハウを全て注ぎ込んでつくってこられました。その御説明を聞いておりますと、高岡のF先生の表記が「J」です。「FUJIKO」でいらっしゃるので、それで氷見としては、ここは差別化を図ろうということで、「Z」で表記を統一いたしております。十分に承知いたしております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) それは前の話であって、A先生もF先生も「J」で統一されることが大分前に決まったという話を聞いたのですが、差別化を図るために「Z」にしていると言っていますが、差別化はわかるんですけれども、間違った表記では先生に対して失礼ではないかと思うんですけれども、本当にまんがのまちづくりを推進していくおつもりであれば、差別化も大事だと思いますが、そういった表記の間違えであれば早急に改善するべきではないかと思いますけれども、市長、いかがでしょうか。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  まさにブランドというのは、そうしたメンテナンスが重要ですので、そういうことを議論する機会をつくるために、私は今回、「新幹線・テーマ別交流戦略担当」というものを課の中に設け、そして市民活動と行政が仲立ちをして、小学館集英社プロダクションや藤子スタジオさんとのブランド調整を図っていくものであります。  今稲積議員がおっしゃったこと、早速、藤子スタジオに確認をいたしまして調整を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 失礼のないようにお願いします。  次に、北の橋のかけかえについてお伺いします。  私の聞いておりますところ、県としてはデザイン検討に関してはあまり考慮するつもりはないと言っておりますが、無駄な労力は使わず、整備促進の部分にだけ注力してもらいたいと思いますが、荒井部長、どうでしょうか。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 先ほども答弁の中でありましたように、やはりこういう歴史のある場所でございますので、単なる普通のコンクリートの橋ではなくて、デザインにはこだわったものにするべきと考えております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 答弁の中にもありましたけれども、県の事業が遅れないように今年度中に計画すると、デザインを検討するということなので、そのように考えているのであれば、ぜひ県の事業を遅らせないようにお願いします。  次に、魚々座について質問いたします。  今年度の予算で経常経費が計上されており、その見込みと実績はどのような関係にあるのでしょうか。超えているのでしょうか、はたまた下回っているのでしょうか。それを常々精査することは大切です。毎月の棚卸しではないですが、コスト意識を持ちチェックすることが大切ですが、行っていますか。荒井部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 魚々座については4月21日オープンということで、当初のスタート経費もいろいろございます。今落ちついてくる段階なので、これからそういう形できちっとやっていきたいと思っております。まだスタートの部分がかなり多くて、詳細なことについては、現場のほうではある程度把握していると思いますが、私のほうは、すみません、まだ詳細なことまでは把握しておりません。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 今後しっかりやっていってもらいたいと思います。  次に、人件費についてお聞きします。  魚々座は一般会計とは別に特別会計としてその収支が見えるようになっています。これは議会での再三による指摘の結果であります。  この中で、人件費、職員の予算は一般会計からの繰り入れ処理となっていますが、正職員は魚々座担当職員の3人だけで、ゴールデンウイークと繁忙期における他の部署の応援職員の経費は含まれるのでしょうか。荒井部長にお聞きします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) ゴールデンウイークについては特別にたくさんのお客さんが来られるということで、例えば砺波市のチューリップフェアなんかでもほかの職員が応援しているということがありましたので、これについてはほかの職員が応援にもちろん入っております。この場合は、代休なり振りかえ休日ということで対応をしております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) ということは、含まれていないということですよね。含まれていないとすれば、やはり魚々座の運営経費として計上するべきではないかなと考えます。  次に、魚々座の入館者に対する対応についてお聞きします。  高岡のある老人会の方々が、おにぎりを持ち込もうとして入館を拒否されたと聞いたのですが、その真偽はどうなっているでしょうか。荒井部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 持ち込みについては確かに悩ましいところなんですが、基本的にはフードコーナーがあるものですから、そこの営業といいますか、そういう兼ね合いもあって、現場のほうでは対応したことだろうと思います。程度の問題はもちろんあると思いますけども、どのような形で持ち込まれたのか、ケース・バイ・ケースというところも多少はあると思います。画一的な対応ということもある意味必要なんですが、柔軟な面も必要かと思っています。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 真偽を問うているので、その事実を知っているか、知らないのかお答えください。荒井部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 持ち込みについてはいろんな事例、そういう要望があるということは聞いております。恐らくその中の一つだと思いますが、どこの老人会の方が何日に来られて断られたというところまでは私は存じ上げておりません。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) その団体の方々が入館を拒否されたと。食べるところがなくて、まちづくりバンクを開放して、まちづくりバンクのほうで昼食を食べているのをまちの人が見ていて、あれはちょっとかわいそうじゃないかと。そこら辺、臨機応変に対応して、高岡の方なので、入館料を払っていただいて、例えばおにぎりを持ち込んでいただいたと。そしたら、物販コーナーがあるので、そこでかぶす汁でも、ほかに何か購入していただけることを考えれば入館させるべきだったのではないかと考えます。  そもそも飲食の持ち込みは禁止なのですか。荒井部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 基本的には、禁止といいますか御遠慮していただいている形で対応をとっております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 続きまして、魚々座内にあるサイクルステーションについてなのですが、500万円の予算が計上されていました。とても500万円かかっている駐輪場には見えないのですが、本当に500万円かかっているのか、またいつ完成したのか、荒井部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 500万円というのは、自転車の保管庫を含めてということですかね。保管庫については500万円近くかかっておりますが、そのほかに自転車の購入費、それから消耗品等を含めましてかかっておりますが、これについては県の補助も受けながら整備をしておるところです。できたのはオープンから数日たってから、ちょっとオープン当初には間に合わなかったということです。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 予算がついていたのは昨年だと思いますが、繰り越し手続は行われていますか、荒井部長。
    ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 最終的に使えるようになったのはそうなんですが、昨年度の予算ということで採用しております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 昨年度の予算で、完成したのが5月のオープンした後ということは、やはり繰り越し手続は必要だと思うんですが、荒井部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 事前に準備はしていたと思いますが、最終的には年度前では事故繰り越しについてはしておりません。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 法的にそのようなことが大丈夫かどうか、監査委員にお聞きします。 ○議長(嶋田茂君) 國本代表監査委員。 ◎代表監査委員(國本嘉隆君) 今のケースにつきましては私ども直接監査をいたしておりませんので、監査をいたしまして、そういう事実があるとすれば、必要な指摘なり指導をしてまいりたいと考えています。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) よろしくお願いします。  次の質問ですが、ヒミング等の関係についてちょっとお聞きします。  ヒミング等の関係は、3月議会で萩山議員の指摘のあった当時あるべき元請と下請の間での事務処理がなかったと思いますが、その後どうなりましたか、荒井部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) その後、文書で適正に提出していただいて、こちらで完了確認をして支払いを済ませております。 ◆1番(稲積佐門君) 以上で質問を終わります。 ○議長(嶋田茂君) 掲示板のミスで残り1分あります。質問を続けてください。 ◆1番(稲積佐門君) そうしましたら、ヒミングの業務委託である2,000万円の業務履行についてはいつ確認がなされましたか。荒井部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 議会開催日の翌日に文書を提出していただいて、完了確認をしております。(発言する者あり)  すみません、ちょっと待ってください。失礼しました。御指摘いただいた内容ですが、内装の改修等に関する再委託の承認の文書、未提出でございましたが、3月12日にその文書を取り交わしております。その後、業務完了に伴って、3月20日付で委託先から完了報告書を提出していただいております。その後、業務の完了確認を行った上で支払いを完了しております。一連の手続が適正に行われたことを報告させていただきます。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 完了手続、清算行為がしっかり行われているというようなことですが、実際に工事にかかった請負差金などは生じなかったのでしょうか。委託したお金は全部使われたのでしょうか。荒井部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 前年度ということなんですが、基本的には請負契約ですので、全額支出をしております。 ○議長(嶋田茂君) 1番 稲積佐門君。 ◆1番(稲積佐門君) 現実にそのようになるのかどうかちょっと悩ましい、疑問に思うところですが、以上で私の質問を終わります。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。  〔10番 小清水勝則君 登壇(質問席)〕 ◆10番(小清水勝則君) 自民同志会の小清水です。市政一般にわたり、早速質問に入ります。  第1に、観光戦略の検証についてお聞きします。  北陸に日本中の注目が集まり、どの市町村も官民一体となって、おもてなし体制の強化、魅力発信に努め、大型連休を迎えました。  今定例会におきましても、関心が高く、多くの会派、議員からも質問が上がっております。なので、私は少し角度を変えて質問いたします。  氷見市は、本川市長を筆頭に、どのような前段取りをし、どのような体制でこの大型連休のチャンスをどれだけつかんでおられたのか、手応えのほどをお聞きいたします。  第1に、北陸新幹線の効果はということで、新幹線開業後の3、4、5月の集客前年対比、また宿泊者数の前年対比を含めて、まちづくり推進部長にお答えいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 北陸新幹線開業後の効果といたしましては、まず宿泊者数につきましては、3月は3万1,187人で前年同月比13%の減少、4月は2万3,811人で0.2%の減少、5月は3万305人で22%の増加となっております。  また、道の駅の入り込み数については、3月は9万200人で前年比102%、4月は9万4,700人で前年比99%、5月は16万3,200人で前年比113%となっております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、観光PRについてお聞きいたします。  事前PR、どのような連携体制、戦略を展開し、そのことによってこの大型連休の結果を得たと思っておられますか。荒井部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 観光PRにつきましては、今回の新幹線開業を機に氷見の知名度を高めたいということで、旅行雑誌の二大ブランドである「るるぶ」と「マップル」にそれぞれ見開きで氷見の情報を初めて掲載しております。この2誌は合わせて20万部発行されるもので、北陸新幹線が開業した今年3月から1年間、全国の書店やコンビニエンスストアで販売されております。  このほかにも、北陸の認知度といいますか、関東方面を中心にして全国的にPRされておりますので、そういうことも含めてPRができたものと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 民間団体との連携についてはどのようにされていますか。荒井部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 民間団体等ということでありますが、昨年9月には大手旅行会社の経営陣を集めたJR西日本主催の会議を和倉で開催しておりまして、出席者の皆さんには途中、ここ氷見にもお立ち寄りいただきまして、市長みずからプレゼンテーションを行っております。  それから、昨年10月には、富山市の国際会議場において、全国から約1,000名の旅行業者を集めた北陸DC全国宣伝販売促進会議が開かれておりまして、メーンステージでは、本市職員が富山県代表として、氷見の漁業と定置網、それから魚々座等についてのプレゼンテーションを行っております。  これに続いて、エクスカーションでもJRや旅行会社の担当者を実際にここ氷見にお招きし、氷見の食の魅力と朝競りを見学していただいたところでございます。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 市内団体との連携はどのようになっていますか。荒井部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 民間団体との連携、市内ということでは、魚々座では、例えば市の美術協会の皆さんでいろんな絵画教室を開いていただいたり、ボーイスカウトのロープ教室を開いていただいたり、そういう形で連携を行っております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 観光の話なので、観光協会との連携はどうですか。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 当然、観光協会とも連携を図りながら、いろんな事業を進めてまいりました。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 具体的にどのようなことをしたか伝えてください。お願いします、部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) ポスターの配布であったりチラシの配布、一緒になったキャンペーン、出向宣伝等でございます。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) ゴールデンウイークに僕の仲間たちが調べてくれたんですが、道の駅に氷見のパンフレットがありません。そして、去年の当初予算に予算がついておったにもかかわらず、ホームページに2,500万円、またチラシや観光ポスター、必ずゴールデンウイークまでに、開業までにつくりますという話だったので僕らは予算を議決しました。それが、完成が今年の年度末、来年の4月までかかるという答弁がきのうありました。ここには違和感がありますが、なぜ竣工までに、観光のチャンスのときまでに間に合わなかったんですかね。部長、答弁をお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) ポスター、チラシの完成が遅れておるという御質問でございますか。 ◆10番(小清水勝則君) はい。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 今、最終的な校正の段階まで実は来ておりますので、もうしばらくお時間をいただきたいと思います。(発言する者あり) ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) すみません、時間が限られていますので、質問をしっかり聞いて答えてください。新幹線開業、また高速道路開通、ゴールデンウイーク、大きなチャンスのときまでになぜ間に合わなかったのかを答弁してください。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 詳細な理由についてはいろんなことがあると思いますが、品質等も含めてしっかりしたものをつくりたいということで遅れてきたと思います。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) いや、全然話になりませんね。三種の神器がそろっていない状態でこの期を迎えたことは致命的な失敗だと僕は思います。政策判断のミスではないですかね。どう思われますか、荒井部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 当然、理想とすれば……  〔「理想? 説明して予算つけたんでしょう」と発言する者あり〕 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) ゴールデンウイークまで早くにするべきだと思いますが、いろんな事情もあったことを御理解いただきたいと思います。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 明確な御説明をお願いします。荒井部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 遅れていることは重々承知しておりますが、御理解いただきたいと思います。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 全く理解できませんが、大きなチャンスを逃しております。  次の質問に入りますが、同じ時期に予算がついたプレミアム商品券が6月21、22日に発売されると。旅行券が7月の中旬にされるという話がきのう答弁の中でありましたが、2つとも商工会議所の委託業務になっていますね。なぜ実施の時期が違うのかお答えください。荒井部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) それぞれ準備を進めておる中で、詳細を詰める段階でずれてきたということでございます。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 夏期の長期休暇の予定は早い段階から皆さん計画します。早く早く、前に前に行くようにしてください。  それでは、おもてなしの対応についてお聞きします。この大型連休をどのような体制で迎えられたのか、各種団体、市内団体がどのようなおもてなし体制を持って皆様をお招き入れできていたのか、その説明をお願いします。荒井部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) どのようなというと、ちょっと抽象的かと思うんですが、北陸新幹線開業、それから能越自動車道の全通ということで、本当になかなかないタイミングでございますので、皆さんそういう思いを込めて受け入れ体制をとってきたということでございます。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 連携体制を聞いておるんです。お願いします、部長。なかったんですか、連携は。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 観光協会、それから商工会議所さんを通じていろんな準備をしてまいりました。その中で、しっかり受け入れ体制を整えてきたということでございます。具体的な個別の内容については今ここでは控えさせてください。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
    ◆10番(小清水勝則君) 何か一つでもいいから答えてください。何も知らないんですか、部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 例えば魚々座におきましては、先ほども言いましたように、調査、それから動向調査等も行っております。今後、これから1年間、2年間と続く中で、どういうふうに観光を進めていけばいいかという大事な基礎資料になると思いますので、そういう調査をとることも大事なことだと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 調査をしているうちに時代が変わってしまいます。追い風がいつまで吹いておるかという危機感を持ってください。  その中で、地方創生会議、きのう答弁にもありましたが、産官学金労言と各種団体との連携がとても重要だと国のほうも、また当局も言っております。このことについてちゃんとやれておるのか、観光面の中で。これがすごく僕の中で気がかりなんです。  荒井部長も知ってのとおり、それを深めるためにいろいろな活動を一緒にやっておるじゃないですか。その中でいろんな議論をして、結果を残すことをやりましょうよ。話だけじゃなくて。話をしても結果にはならんがですよ。  そういうことで、これからの形を少しお話し、気概があれば教えていただきたい。部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 本当に各課いろんな方と連携をしながら、協力いただきながらということはもちろんでございます。その中で、氷見市の置かれている立場、本当に今危機的な状況に一面あると思いますので、そういう面を含めて、しっかりこのチャンスを生かせるようなことを進めていきたいと思っています。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) チャンスを生かしたい、言うのは簡単です。やるのは大変なんです。実務者になりましょう、実務者に。まず1つの会議をつくり上げるにも、必ず収支の中身の説明をして、賛同を得て、一緒に仲間になってもらわなくちゃいけないと思います。  きのう答弁にもありました。地方創生会議、50人体制で各界の方々を集めて会議すると市長が言われていましたね。これは各種団体のほうに御案内はされているんですか。これは高橋部長。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 直接の質問事項とは別かもしれませんが、今電話等で御案内を順次させていただいております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 電話等でというのは、その日に集まってくれという案内だけですね。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) もちろん会議の御趣旨をお伝えして、この会議に御参加いただけますでしょうかということも含めて確認をさせていただいております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 実はきのうの会議が終わった後に、各種団体長、メーンになりそうなところに電話してお聞きしました。連絡が来ていなかったです。これは答弁をするためにアリバイ的に連絡をとっているような感じがしますが、きょうの朝連絡したのではないですか。どうですか、部長。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) ですから、順次御連絡を差し上げております。けさ電話させていただいたところもございます。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 2週間切った状態で、こういう大きな会議、またそういう大きな組織のトップを呼びたいというのにこの段取りの悪さでは、やる気が感じられませんね。しっかりと先をもって先をもって、先ほどの稲積議員じゃありませんが、「問屋の只今」のような当局にならないように、なっていますよ今。しっかりお願いします。このことについて市長はどう思われますか。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) いろいろなお話が飛び交っておりますけれど、常日ごろからマネジメント、プロセスデザインと言いますが、前倒しの管理をするように指導しているところであります。しっかりとこれは反省をしてまいります。  小清水議員も青年会議所に入会されてこうしたトレーニングを積んでいらっしゃいますが、私もJCのほうで、もう4カ月前からあるいは6カ月前から事業をやりましょう、2年間かけてこの文化の注入を今根づかせようとしているところです。  1点だけ、ここの議論で市民の皆さんにもお訴えをしたいことは、もうあと15名足りないマンパワーの不足ということ、こうしたことを通じられる人材の育成を努めていきたいと思っておりますので御理解ください。  なお、ちょっと戻りますが、職員の努力がきちんと正比例するようにお伝えしておきますが、ゴールデンウイークの観光の連携につきましても、観光協会前の駅舎の前に、新しいブリのデザインをしたり、大漁旗の旗をつけたり、モチーフを変えたり、そしてそこから、高岡駅からいらっしゃる段階で、観光ボランティアつままの会と富山大学の学生さんたちが缶バッジのプロジェクトも実施をしていただいております。そして、そこから100円バスも無料化を図り、また商店街に歩くときに、商工会の人と連携して、商店街と連携して100円商店街というものも実施をいたしております。  また、藤子ワールドの皆さんがハットリくんタクシーを流したりというふうにして、職員も番屋街のほうに立っておりますので、ゴールデンウイーク中はそうしたところで、高岡駅から番屋街まで、このあたりについてはしっかりと連携がとれております。  また職員も、テクノドームで開かれました6市連携のイベントのほうでも、また有磯太鼓保存会の方々もそこでイベントをされたりして、しっかりとここは連携がとれていますので、ちょっと戻りますが、このことを部長にかわりお伝えさせていただきます。  また、地方創生のところにおきましても、昨日の答弁でもお話をしましたが、今は会議体の中で、十分な資料を提出するためのデータの収集や当てのつけ方については相当他市町村よりも進んでいると私は思っております。慶應大学の玉山先生という公共政策、ソーシャル・マーケティングの先生に毎週お越しいただいて、相当今資料づくりをしておりますので、どうぞ小清水さんも、何回か会合にはいらっしゃってその熱はごらんいただいていると思いますが、どうぞ足をお運びくださいませ。そして、現場の理解の上で正しい御発言をいただきたいと思っています。お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 市長の答弁から感じるのは、どうして担当部長がそれを言えないのかな。組織がしっかりしていませんよ。血が通った組織をつくってください、しっかりと。(発言する者あり)  いや、いいです、結構です。  それでは、魚々座と番屋街の役割について御答弁願います。荒井部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 魚々座については、氷見の漁業文化の価値を発信し継承していく文化活動の拠点施設、番屋街については、漁業のまち氷見を食と特産品を通して体験してもらう体験施設として役割を捉えております。基本的には全然違うというふうに思っております。最初に氷見に来ていただいて、例えば魚々座に来ていただいて氷見の漁業文化を感じていただいて、そして、例えば氷見の民宿宿泊施設で泊まっていただいて氷見のよさを感じて、最後は番屋街に行っていろんなお買い物、食べていただいたり、そういうこともして帰っていただくと。そういう連携がとれればいいなというふうに思っています。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 後半の説明はまことによかったんですが、前半は違うと思いますよ。これは何のことですか。説明をお願いします、部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 漁業文化の価値をしっかり理解していただく施設ということです。  それから、番屋街については、やはり食、それから特産品を食べてもらったり、見てもらったりする、そういう体験、食べていただいたりする施設ということで捉えております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 何かよくわかりませんが、しっかりわかりやすい御答弁をお願いします。  次は、今後の戦略について荒井部長にお聞きします。  今どうであったかという検証の話は終わりましたが、来年は北海道新幹線へと日本中の目が向いてしまいます。そんな中、追い風が消えようとするときに、つかむものはしっかりつかんでリピーターを獲得しなくちゃいけない。今年の実績が一過性のものにならないように、お盆やシルバーウイークではもちろんしっかりと連携のとれた観光戦略をやろうとしていると思いますが、そのことについてお聞かせください。荒井部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 議員さんおっしゃいますように、北海道新幹線が来年の3月に開業ということでございます。  北海道といいますと、当然ブランド力が強い。それから、食、自然など観光面ではたくさんの選択肢があるということで、この北陸にとっても大きなライバルと考えております。  お盆、シルバーウイークについてのお話ですが、新幹線沿線の主要テレビでの氷見の構想、石川県のタウン誌への広告掲載、県西部6市でのJR東日本旅行商品のパンフレット作成、小矢部アウトレットモールでは、もうできますので、共同観光案内所の設置、それから立山アルペンルートでの観光PRコーナーの設置、こういうさまざまな媒体を積極的に活用してPRしていきたいと考えております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) しっかりと連携のほうをよろしくお願いいたします。  金沢、小矢部アウトレットモールへの直通バス、これについては議会からの提言が幾つか上がっておりましたが、検証するという答えがありました。今、進捗はどのようになっていますか。これは荒井部長。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 金沢、小矢部直通バスについてですけども、観光戦略には、能登方面との連携をはじめとして、広域観光のネットワークづくりを進めることが当然必要でございます。北陸新幹線開業で金沢駅は大変にぎわっているということですが、7月には小矢部アウトレットモールも完成するということで、2次交通についてきちっと整備していくということです。  金沢については、関西、中京方面からの特急列車の発着駅ともなっておりますので、北陸新幹線を利用して金沢駅を来訪される方を氷見へ誘導するためにも、金沢駅からの2次交通としてこの直通バスを検討しているところでございます。  昨年は、氷見・金沢駅間の直通バス需要動向調査を実施しております。現在は、金沢駅の乗り入れについてバス事業者などと交渉に取りかかっているところでございます。この結果を踏まえて、運行ルートなどについて、市内の商工団体、観光関係者の皆様と協議していく予定にしております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 検証を検討しているうちにチャンスのときが流れてしまわないように、早期の対応をお願いしたいと思います。  広域観光連携についての思いはありますか。どれぐらいの観光連携を今この氷見として持っているのか、またどのような計画があるのか御説明をお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 広域観光、いろんな形がありますが、当面ですが、例えば城端・氷見線を活用した南砺市、沿線地区との連携を考えております。北陸デスティネーションキャンペーンがありますので、これに合わせて、昨日もお話しさせていただきましたが、「海と山」をコンセプトにした特別列車、インバウンド向けのツーリストパスにJR城端・氷見線が採用されるよう、沿線都市と協力してセールスを行う予定にもしております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 観光の連携組織の中には、飛越能の可能の連携であったり、もっと大きな団体もあります。また、国のほうから認められた昇龍道プロジェクト推進協議会という組織があります。これは本当に広域の広い状態で、富山、石川、福井、滋賀、三重、愛知、静岡、外国人向けの観光の組織なんですね。こういうものもどんどん活用してお客さんを求められたらいいかなと。  立山黒部アルペンルート、富士山、伊勢神宮、比叡山など、日本の名だたるところがその中に入っています。外人がどんどん日本を感じに来る。その中にこの氷見が入り込んでしっかりと存在感を出すということがいいんじゃないかな、そのように思います。  次の質問に入ります。観光周遊パスポートについて。  いろんな県でスタンプを押して、例えば民宿で泊まったらスタンプを押して、朝食はここへ行ってこられ、地元の人が、ここに泊まったら朝はここがいいんじゃないかなといって、ちゃんとルートを確立してあげるということが必要なんじゃないかと思います。  これは実物ですが、香川県の「うどん県」、これはお借りしてきました。中にはスタンプラリーがあって、お店の横でスタンプを押すようになっています。こういうふうな形でお店を紹介しながら、スタンプを押してもらって、また入県したときにも押してもらう。うどん県の場合は。そういうふうな形で、次に来られたときに、ああ、何回目の来場ですねと、またトークが生まれる、つながりが生まれる、こういうものがあったらいいかなというふうに思いますが、荒井部長はどう思われますか。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 今お話がありましたような観光パスポートについても大変いいものだと思っております。観光協会さんとも連携を図りながら検討していきたいと、実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) また「問屋の只今」にならないように、しっかり連携をお願いします。  それでは、観光の全体の話を聞いておりましてまとめますと、大変大きなチャンスが氷見に来ていたことは誰もが認めることです。しかし、それをつくり上げたのは、高速移動網の完成と北陸全体のメディアアップ、積み上げた今までの氷見ブランドでしょう。当局が多額の予算を投入した事業は、言葉のマジックにより、さも成功したかのように市民に誤解を与える。自画自賛の自己満足のように聞こえます。このことは市民にも伝わったと思います。  市長は、決断と実行と責任、政策判断が間違っていたと市民から追及されることがないように、遠い先の夢よりも、堅実に足元を固め積み上げる政策と方向性を示していただきたいと思います。  それでは、予算財源の質問に移ります。予算財源の確保について副市長に。  小中学校の空調整備、十三中学校改築事業の財源が、国からの当てにしていた財源の確保ができず、今回起債による補正が上がってきております。どういうことなのか。庁舎整備時も減災・防災事業債が適応されず、議会満場一致で減額修正されたのを忘れてしまったのだろうか。  確証のない予算を議会に上げてきたということですか。実行時期の変更や計画にずれはないでしょうか。お答えください。 ○議長(嶋田茂君) 前辻副市長。 ◎副市長(前辻秋男君) 今ほどの御質問にお答えいたします。  小中学校の空調、そして十三中学校の特別教室関係につきましては、昨年度から国県要望の重点事項として掲げて要望してまいったところでございます。これは御承知のことと思います。  そうした中で、文部科学省の予算編成の中で判明してきたことは、耐震補強の国庫補助率のかさ上げ措置が27年度末で終了する。これは時限立法だったんですね。時限立法であったことから、文部科学省のほうでは全国の耐震化工事の完了を最優先にしたいという旨の方針が判明してきました。加えまして、御承知のように、2020年には東京オリンピックが開催され、そのことによりまして、東京オリンピックに関係する予算が大幅に増額されたことが判明してきました。  このことから、文部科学省の従来一般会計に計上しております教育環境の改善予算、例えばこういうものはこれまでどういうものがあったかといいますと、教室の改修とか今回話が上がっております空調、いわゆるエアコンの関係、プールの設置、あるいはグラウンドの整備、こういうものが、従来なら普通の予算の一般会計で地方のほうへ順当に配分されておったんですが、今年度に限りそれが大幅に圧縮されました。このことから、十三中学校については、教室の一部について補助が採択された、こういうことになったわけです。  この内示結果を受けまして、私たちは、国、県をはじめ国会の先生方、地元の堂故先生の秘書の方にもいろいろ情報収集に当たりまして、それから文部科学省の関係のかかわりのある方々にもいろいろ情報収集に努めたところ、市の予算編成時までには判明できなかった、こういう状態でございました。これは非常に私ども残念に思っておるわけでございますが、こういう事態であったことでございます。  これは言いわけみたいになりますけど、本市のみならず、全国的にこういう状況に入ったことは御理解いただきたいと思うわけでございます。  そうは言いながら、いずれにしましても、予算編成における財源の確保の重要性というものは、できるだけ市の財政負担に影響が来ないように心がけることは私自身も十分認識しておるわけでして、今回の国からの内示結果につきましては、今4月から私は財政運営を預かる立場にもおりますので、重く受けとめておるわけでございます。  とは申せ、こういう情報収集にはこれからも十分注意していかなければなりませんので、職員にはもっと情報収集には詳細に詰めていくよう申しておるわけでして、私自身が大いに反省いたしております。  こういう状況でございますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) きのうの阿字野議員の質問にもありましたが、私たちは政策厚文委員会で、5月に文化会館の財源確保に成功している山形県南陽市へ視察に行ってまいりました。財源確保は国からのメニューが出てくるのを見てからではなくて、先を見た計画を先行して、そして官公庁のつながり、また情報受信の早さとトップセールスの早さ、必ず獲得するんだという執念が必要だと僕は感じてきました。この氷見市にはその気概はありますか。市長。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  変革は辺境から起きる。まさしく氷見が氷見モデルをつくって、それを国に提案していく、こういう気概で臨みたいと思っております。  文部科学省の方も先週1人お越しになられました。そしてまた、今月新たにお越しになられます。フューチャーセンター庁舎、こうしたモデルを今提案することによって、熟議の御担当の方がいらっしゃいます。
     今晩から、文化条例、計画、マスタープランづくり、そして市民会館の問題を議論する委員会も立ち上がってまいりますが、日本の文化行政の先端を走る大学の先生方、そしてコンサルタントの方にお入りをいただいて日本のモデルをつくる、そして今ほど話があったような文部科学省やさまざまな省庁との関係をつくって、氷見に公金を投じることが国のモデルをつくるんだ、そして公金以上の成果を世に発信するんだ、この思いを持って、これから新しいフロンティアを、境地を切り開いていきたいと考えております。  力強いメッセージをいただきましたこと、本当に心から感謝申し上げます。お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 頼もしい言葉をいただきました。目的のない改革は破壊だとならないように、よろしくお願いいたします。  それでは、老朽施設の管理について山本教育長にお聞きいたします。  実は現在、余川小学校跡地の体育館が危険な状態になって使用できないようになっています。この施設は、余川地区の敬老会や住民が年間を通じてスポーツを行う活動の重要な施設なんです。防災時には村民全員が集まる避難施設ともなっております。  行政の第一使命は、住民の生命、安心・安全を守ることにあります。この体育館について、この先どのように考えておられますか、お答えください。お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) お答えいたします。  旧余川小学校体育館は、天井が波打っているとの地元からの御指摘を受け調査をいたしましたところ、天井内のはりが2本折れていることが判明いたしました。  このまま使用することは危険な状態であることから、地区住民の皆様には使用を控えていただくようお願いをしてきたところでございます。  しかしながら、今議員からも御指摘がありましたとおり、この施設は余川地区のコミュニティ活動の大変重要な拠点であります。早急な対策が必要であると考えております。  使用の再開に向けて、修繕方法等についてまた地元地区の皆様とも早急に協議をしながら検討を進めてまいります。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 山本教育長、どうかよろしくお願いいたします。  市内一円には築年数のかなり経過した施設がまだまだあります。長期計画をしっかりと組んで、順次改修計画を示していただきたいと思います。  まだ稲積や加納、一刎、上余川など、調べればたくさんあります。こういう住民を守るための施設をしっかりと管理していただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(嶋田茂君) それでは、この際、暫時休憩といたします。  再開は午後1時といたします。  午前11時53分 休憩        ─────────────────────────  午後 1時02分 再開 ○議長(嶋田茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市政一般に対する質問を続けます。  10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、質問を続けてまいります。  続きましては、市長の政治倫理についてお聞きいたします。  信仰の自由は憲法で保障されていますが、きのうの我が自民党同志会、積良議員の説法にも耳を傾けず、会派「市民」の山本議員の質問にも的を射ない、こうした姿勢を市民が見てどう思いますかね。政治倫理というより、むしろ政治家としての資質ではないでしょうか。市民の声として我々の声を真摯に受けとめ、それに対し明確に答えていただきたいと思います。  それでは、第1に、市長の出張について、高橋市長政策・都市経営戦略部長にお聞きいたします。  新聞の首長の予定の掲載を見て、さまざまな疑念が市民に生まれておるようです。まず、市長への講演の依頼があり出席しているやに聞いております。公務と私的用務の区別は明確にされていますか。また、旅費や宿泊料、講師料についてはどのようになされておるのか、部長、返答をお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 市長への講演依頼等については、それが氷見市を大きくアピールできる、人脈をつくる上で大いに氷見市にとって寄与できるというものであれば、当然、公務としてもみなされると思いますし、また、その旅費等の支出につきまして、講演依頼で謝金が出る場合も当然あろうかと思いますが、市長は特別職ということで、地方公務員法上の適用は受けないということから、そのことについては他の市町村の首長様と同様の会計処理をさせていただいております。  ただし、旅費、宿泊費が支給されるという場合には、当然、私どもの旅費は支給しないということで処理をさせていただいております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、特別職ということで、市長としての報酬をもらいながら講師料もいただいておるという状況なんですか。部長。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 講師料をいただいている場合があると思います。ただ、市長のほうから市に御寄附ということもありますが、それは寄附行為が禁止されているということで、それは行われていないということです。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) そしたら、寄附行為はなく個人収入となっておるということですね。その申告のほうはしっかりされていますか、市長。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) はい、申告させていただいております。なお、他市町においては、30回近い御講演に行っていらっしゃる、海外の講演に行っていらっしゃる市長さんもいらっしゃいます。  私も市のほうに、こうしたお金は受け取れないので、市のほうで会計処理をしてくださいと申し入れをしました。しかし、今高橋部長が答弁したように、それは寄附行為に該当するのでできませんということでした。なお、本当に薄謝でいただいております。  それともう1点、これはぜひお伝えしたいんですが、7月だけで議会視察が12件、昨年も視察の件数、行政、議会の関係で言いますと、議会関係で28都道府県52団体、行政関係で19都府県64団体の視察がお見えなんです。全国の首長さんたちが集まる道の駅、まちの駅のネットワークでの会合での事例発表であったり、あるいは日本ファシリテーション協会での事例発表であったり、中にはフューチャーセンター庁舎ということで、文具器メーカーさん、あるいはITの関係のコンサルティング関係の集いなどで御講演をさせていただいているものでありまして、その波及効果は講演回数以上にあるというふうに考えております。ぜひ御理解をいただければと思います。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、市長は出張については全てが公務だというふうに思われておる、そういうふうに取り扱いされておるということですね。高橋部長。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 私どもの、いわゆる旅費を支給しているというか、旅行命令を切っているものについては当然公務だというふうに認識しております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、市長が県外に行っているのは全て公務だという認識ということでよろしいですね。部長。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 当然、市長にも依頼があったときとかは御判断をいただいておりますし、それが市として行くことについて、市の公務としての適正さ、そういったことは当然、旅行命令を出す時点で判断をしております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) その判断はしっかりとなされておるということで安心しました。  そしたら、市長が1人で出張に行かれることってあるんですかね。部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 場合によっては随行がないということもございます。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 1人で行った場合、例えば私用も中に含まれておるとか、7対3で公務と私用だとか、そういうふうな管理、そういうものの立証というのは御自身でされるんですか、部長。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 基本的には、私どもが旅行命令を出す場合には主目的がございますので、そちらが達成されるということが本来だと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 我々視察に行くと、復命書というものを書いて提出するんですが、市長にはそういうものがあるんですか。部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 旅行命令に対して、やはり旅行に行ったことについての報告は必要だと思います。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 1人で行った場合は、市長本人が書かれるんですか、それとも行っていない職員が書くんですか。部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) すみません、今お一人で行かれたときがどういう状態だったかちょっと把握はしておりませんが、報告は本来あるものだと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 高橋部長、答えになっていません。誰が書いておるかを聞いておるんです。1人で行った場合、本人が書かれるんですか。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 市長からの報告を聞いて、こういったことがありましたよという形で復命書を書類として整備することもあると思います。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、市長の話を聞いて行っていない職員が書いているということですね。  市民の声として、これだけ活発に動かれる市長ですので、新聞の公務予定を見て気にしておられる方がたくさんいます。  市長の公約の中に、市の予算を1円まで明確に示すという公約がありますよね。この自身の行動や公金支給、支出ぐらいは疑念を持たれないように明示されたらどうかなと思います。市長、どう思われますか。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。そうした御提案も、後援会の活動も含めてぜひ取り入れたいと思います。  なお、今全てが公務ですかという話がありましたけれども、例えば北海道のファシリテーション協会というところの例会に呼ばれて行ったものがあります。これについては土曜日のことでありまして、交通費の支給も全て先方から受けておりますので、結果的には、ファシリテーション協会での講演がきっかけとなって、日本の研究大会での推薦をいただき、そのことが日本のファシリテーション協会の今回アワード、総合賞に輝いたわけですね。  ですから、こういうところを私も政治家としての信義に基づきながら、土曜日だからいいだろうというふうな判断をしています。ですから、いただいたものについて、必ずそのことの行く、行かないの判断は気をつけて判断しておりますので、どうぞ御安心、御理解をいただきたいと思います。  あともう1点、こうしたときに随行をつけないという問題があります。先方からの旅費については、1名分の講師としての旅費は、北海道ですから出るわけですね。ただし、随行者をつけていかない。随行者をつけていないものについては公務という判断が薄いものだと御理解をください。  あともう1つのパターンとして、建設関係の要望で先に建設課が行っている、そして東京で合流をするという随行の形もあります。これは少しでも市民の皆様の公金を無駄にしないように、例えば私自身も、仕事が長引くときには運転手さんには帰っていただいています。そして、歩いて帰ることもあります。  ただ一度、参議院の先生の御自宅の近くで火災があった、こういうときに、東京出張と重なっておりましたので、随行者がやはり近くにいたほうが、こういう安全上の観点からは、複数の電話でそういうものを受けたり対応ができたり、講演中のこともありますので、こういう学びが1つありました。これからは市民の皆様の御理解をいただきながら、原則随行をつけるという形にしたいと思います。  ただ、こういう論点について、まさに政治倫理条例の議論の中で、こういうケースは市民の皆さん、どう御判断されますか、こういう論点を一つずつ市民の皆さんに問いかけながら、なるほど安全上の問題があるんだね、こういうふうな気づきを得て倫理というものを確立していく、このように考えております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 今ほどの御答弁に、ファシリテーターの会ですか、そこに行くときは土日だから受け取るなとか、そういう話も聞きましたが、僕ら自身も公務は平日、土日になれば政治家としての活動があったりします。そのような考え方があるようには感じますが、今のその前の答弁では、全て出張が公務の取り扱いとなっていると言っていたのに、公務としては薄いと思いますと御自身が言っておられる。それは何か割合を計算した旅費の計算でやっておられる部分もあるということですか、高橋部長。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 今ほど市長が言われたものについては公務扱いにしていないと思います。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 議場であやふやな返答をするのはやめてください。全て公務で対応しておるという話が最初にあった後に、このように市長本人から違う話が出てそれを覆す。議場の中でそういう誤った答弁をしないようにお願いします。  次の質問に入ります。市長の出張のタイミングについてお聞きしたいと思います。  タイミングの内容ですね。市民から、これも疑念の声が上がっています。昨日の積良議員の質問にもありましたが、東京氷見会、その話のほかに、6月3日、東京富山県人会連合会、ここに800人の政財界、官界、県知事、県内選出の政治家、県内の首長が集まり、市長としては絶対に外すことができないはずの会合がありました。この会合に氷見市長は出ておられませんでした。6月3日、本川市長は何をされていたんですか、高橋部長。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) すみません、具体的な日にちの行動については、今この時点で私は詳細は把握しておりません。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 近い日でもありますし、富山県人会という大きなイベントの日なので、その日何をしておったかというのは覚えていないですか、高橋部長。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 申しわけございません。覚えておりません。
    ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) そのときの記事があります。この記事によりますと、本川市長は9時からフォローアップ研修と書いてあります。これは一体何でしょうか。高橋部長。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) フォローアップ研修ということで、昨年度採用職員にフォローアップを図るということで市長が研修されたものだというふうに思っております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) スケジュールを管理されておる高橋部長は、この県内で大変大切な富山県人会と、新人に対しての教育の講師を市長本人がすることと、どちらが優先順位が高いと思われますか。部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) それは私が判断することではないかなと思います。市長が判断されたものと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 市長、どう思われますか。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 御指摘の件につきましては、確かにいいタイミングを逃したなという印象があります。秘書さんも昨年からかわっていらっしゃるわけなんですけれど、どうしても公金を大切に使っていこう、ですから出張の回数も極力減らしていこう、こういうふうなメンタル、精神的にかかっているものがあります。  きのうの答弁ともちょっとここはオーバーラップしていきますが、1年置きというふうな印象で、例えば東京の氷見会さんであったり今回のことであったり、1年置きくらいの間隔でという不文律と申しますか、そうした役割分担になってきているという感じなんですね。  従来からの引き継ぎの中で、あまりこの東京富山県人会には拘束性がないというか、それほどしっかりと行くという文化ではなかったんですが、今回も新聞報道を見ますと、ほとんどの市長さんが御出席をなさっています。来年からは、特に100周年ということですので、厳重にPRに努めてまいりたいと考えております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) しっかり氷見の存在感を示してきていただきたいと思います。  公金の支出を抑えるために出張を少なくするというのは、今の本川市長からはあまり説得力がないなと思いながら聞いていたんですけど、出張が多いですからね。  その中で、副市長、挨拶を兼ねての代理出席はせんでもよかったんですか。 ○議長(嶋田茂君) 前辻副市長。 ◎副市長(前辻秋男君) すみません、今の東京富山県人会ですか。 ◆10番(小清水勝則君) 県人会です。 ◎副市長(前辻秋男君) 実はそのときは、市長が行けないということで、私が行くように命じられておりました。ところが、当時、城端・氷見線の問題が急遽浮上しまして、これは西部の副市長がどうしても集まらなければならない、こういう事態が発生しまして、それこそ先ほどからお話ししているどちらを優先するかということに対しては、城端・氷見線の直通化のことにつきましては、氷見としては大変重大な重みのある案件ですので、私はそちらを選ばせてもらった、そういう経緯がございます。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 市長は職員研修のほうを優先して副市長に行けというふうに言うておったということですね。これは政治判断としては大変由々しき問題だと思います。しっかりと受けとめて、次回からは判断を間違わないようにお願いします。  次に、利害関係者との接触について。それについて危惧されるのは、贈収賄行為の可能性であります。金銭等、便宜供与の禁止、市との利害関係にある企業や個人からの政治献金の禁止。このことにおいてでも、職務権限が明確で強大な首長は自分自身を律するべきであります。  従前から関係のある維新の党、きのうの答弁でありました自民党、どちらの政党支部をつくるとしても、企業からの献金を受けることができるようになります。  設立前に市民に疑念を受けることのないように、自身を律する倫理条例を制定されてはいかがですか。市長。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 当然であります。ですが、アクセサリー条例をつくるつもりは毛頭ないという話をしております。それから、住民自治基本条例についてもしかりであります。全てのいろんな経験や、私が判断に迷った論点を皆さんにお出ししながらつくっていくということを考えております。  なお、今意識的に維新の党とおっしゃったと思いますが、私は政治家になるためにいろんな政治学校での勉強を重ねてまいりました。その一環として、大阪維新塾の1期生に通っただけでありまして、このほかにも日本政策学校や一新塾、あるいは松下政経塾の首長養成プログラム、こうしたところに薄く広く行っているわけでありまして、維新の党の党員ではございません。自民党員でございます。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) もちろん、アクセサリー条例をつくっていただきたいと言うておるわけではありません。今回の市長の政治倫理について、私はアクセサリー条例にならないように、議事録に残るこの場で話、提言をしておるわけであります。しっかりと受けとめるようにお願いします。  それではもう1点、さきの稲積議員の質問にもありましたが、市長本人が監査役を受けておられたNPO法人ヒミングとの関係に市民の関心が集まっておるんです。  今までに氷見市からヒミングへの金銭契約は、大体お幾らぐらいされているものですか。  これは桶元部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) この契約行為につきましては担当課で行っておりまして、私のほうでは把握をいたしておりません。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、市長は大体おわかりですか。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 具体的にどういう契約のことを想定していらっしゃいますか。 ◆10番(小清水勝則君) ただ金銭契約のあったものを言ってもらえれば。 ◎市長(本川祐治郎君) では、担当部長から御返答申し上げます。 ○議長(嶋田茂君) どちらが答弁されますか。  荒井部長。 ◎市長(本川祐治郎君) じゃ、私から。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 返答する権利はこちらのほうで選べますので。  直近のもので、今回の漁業交流館魚々座を整備するに当たりまして委託契約が発生しております。金銭的には1,990万9,999円の契約の中で整備委託をいたしております。  なお、私はこのヒミングの立ち上げの段階で理事あるいは監査をやっておりましたが、市長の当選と同時に抜けております。  こうした論点についてぜひ御理解いただきたいことがありますので、1点お話をしておきます。  どちらのまちを見ても、まちをつくっていくのは熱ある一人のリーダーであるケースが多々ございます。今回の商店街の話、文化活動の話、浅野総一郎さんの交流の話、あるいはお花づくりのこと、私が政治倫理の中で今庁内でも協議をして明確にしている基準がありまして、またこれからは民間企業とのいろんな連携も発生していきますが、特にNPO活動で熱意あるリーダーの皆さんの動きをとめたくはない、側方支援をしていきたいと思っています。  そのときの基準が、一個人や一企業が行う施設、行う店ではなくて、広がりを持つオープンな関係性、広がりを持って複数の人たちと一緒にNPG、ノンプロフィットなグループを形成したり、NPO法人をつくったり、こういう広がりがある団体について、明確なガラス張りの関係性でこうした委託を行っていくということは、まちづくりの法則としては成功法則だと思っています。  ただ、NPOだけでは参加者の幅が限定されるので、今回は日本財団さんのほうからも、恐らく日本でかなり先端的な事例ではあるが、行政とコンソーシアムを組むことによって大きな広がりをつくってみませんか、そのことについては2,000万円規模の事業から約1億円に近い投資をしていきたい、こういうお話があったわけであります。  日本のモデルとなる事業、しかしフロンティアですから、前議会でも御指摘をいただいたような、ヒミングに委託したものをさらに設計してもらうというところで、やっぱり若干の書類上の不備がある、こういう勉強をしたわけであります。  トライアンドエラーを繰り返しながらも、市民の自発的な活動、そしてそのテーマに向けて一生涯をかけていこうという熱い思い、まさしくボランティアの語源、この思いを氷見市はしっかりと支えてまいります。  今回の金銭契約についてはこういう金額でなされておりますが、この中で既に公会計に近い会計をやっていらっしゃるヒミングさんから我々が学ぶところもありましたし、我々がヒミングさんにこういう書類の書き方や組織のつくり方について指導するところもありました。これからは、ソーシャルと行政が一緒に手を組んで、より広がりのある、そして市民の自発性が輝く行政をつくっていく必要があろうかと考えております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) ぜひガラス張りで新しい工法になれるよう、我々市民代表の理解のもとになれるような形をつくっていただきたいと思います。  少し不備があると。その不備が「勉強になりました」で終わる場合と、即取り締まられる、そういう場合もあります。市長みずからがそういうことをしないように、しっかりと自分を律してやっていただきたいと思います。  また、建設指名登録業者ではないヒミングに魚々座の改築工事が発注され、市内の建設業者へヒミングから発注されておったことが、先ほどの稲積議員からもありましたが、3月の定例会で萩山議員よりも指摘がされております。  あのことは建設業法上、適法なのか。国土交通省や県土木管理課へ御確認はされたのでしょうか。氷見市議会から質問書にして御確認をいたしましょうか。その内容について、これは桶元部長、よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) その契約行為の内容について一度また私のほうで確認させていただく必要がございます。内容について承知いたしておりませんので、この場ではちょっと発言を差し控えさせていただくということで御理解いただきたいと思います。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 議会に報告願います。  また、なぜ疑われる可能性がある市長との関係が近い法人に多額の資金が投入されることになっていたのか、経緯、また理由。また、当時のヒミングの代表者が現在氷見市の職員として在籍しています。その経緯と理由。これは本川市長とNPO法人ヒミングの癒着ではないのか、疑われても仕方がないのではありませんか。まちづくり推進部長、お答えください。 ○議長(嶋田茂君) 荒井まちづくり推進部長。 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 私のほうでは、そのいきさつ等については存じ上げておりません。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) はぁー。存じ上げていないという返答ばかりでとても悲しいです。しっかりまた調べて返答いただけるようにお願いします。  それでは、市長、このことについて少しお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  今、企業と行政の連携ということは、氷見市民病院しかり、あるいは武雄市のTSUTAYAの図書館しかり、民間活力の導入ということは極めて重要です。次に到来する時代はNGOと行政の連携についてです。今ヒミングはNPOからNGOへと変わろうとしています。単なる非営利、ノン・プロフィット・オーガニゼーションではなく、地方創生という大きな流れの中で、ノン・ガバメント、非政府組織があたかも行政の一員のように連携をしていく、こういう協働の地域づくりにおいて、今トライアンドエラーを繰り返している状況だろうと思います。  今回、ヒミングさんが日本財団という世界的にも認められている大きな財団からこうした働きかけを受けたというのは、NGOとしての体をなす。10年間の実績の中で、ある程度組織ができ、会計処理もでき、そしてそこに財団が集めた公金を投入しても、その理念に応じた使い方ができるある程度の信頼があったからではなかろうかと思います。  私個人との関係においてヒミングが指名されたわけでは毛頭ございません。ただし、今ほどお話がありましたように、なるほど、建設業界の建設業法という光を当てたときに、良好で、そして安全な構造物をつくることができるのかどうか、こういうことにおいて、NPOヒミングの中に建設に通じたスタッフがいなかったということも事実ではないかと思います。  また、こうして新しいトライに対して、その窓口となった市役所の協働を推進する係の中にも、そうした建設的な視点からのチェックが必要だということには気づかなかったのではないかと思います。  小清水議員御指摘のとおり、取り返しのつかない事故にならないように、これからは多面的な評価のもとで、しかし、前回の議会でもお話をしましたが、半歩時代をリードする、このチャレンジの中に視察が訪れ、新しい行政とNGOのあり方があるわけであります。こうしたところについて我々は果敢なる挑戦を続けていきたい。そのための十分な調査をする体制も行っていきますが、ぜひ広い市民の皆様から、まちの使い手の専門家としての皆様からのアドバイスを賜れますようにお願いを申し上げます。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) なぜヒミングが選ばれたかということに対しては返答がなかったと思います。(発言する者あり)  まずこの契約に関してですが、今まで氷見市はしっかりとした行政のプロが支えてきています。本川市長が各部課長たちとしっかりつながっておれば、これは間違いなく指摘されることなんですよ。これは危険ですよ、告発されますよ、これは。それをないがしろにしていると。僕らは市民代表として、行政のプロではありません。それでも警告を発しているんですよ。しっかりと確認して、間違っているのであれば訂正してください。お願いします。氷見が潰されます。潰れますよ。そんな笑っている場合じゃないですよ。  そして、職員として入っていることの理由を、市民に説明するつもりで説明していただきたいと思います。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) これも大いなるチャレンジであります。行政職員が3年に一回、薄く広くいろんな部署を経験していく、こういうよさがあることは十分理解しております。ですから、NPOの担当の方が、もし建設課を経験している方がいらっしゃれば、こういう案件を受けたときに、あっ、建設業法の観点からこうなるんじゃないですか、こういうふうにして指摘ができるのがゼネラリストのいいところです。  片一方で、今日本のトップのモデルの自治体づくりをしていこう、この観点においては、日本国のどこにも負けない、アンテナを高くしよう、こういったときには10年、20年とやっているNPOの人のほうが専門性が高いことがあるわけです。藤子ワールドについてもしかり、お花についてもしかり、あるいは魚関係についてもしかり、そして今回の芸術文化についてもこうした側面が見てとれました。  時あたかも、市民会館の耐震化の問題があり、この氷見市には文化政策の条例一つなかったんです。スポーツについては随分と力を入れてきた。しかし、文化政策の条例がない。今日の文化行政に対応する、コンピューターで音楽を打ち込む時代、ヒップホップダンスや何かが文化になる時代、オリンピックで20万件も文化プログラムが行われるという時代、食の文化に関する時代、このことについて一家言を持って人脈を形成し、そして日本中の知を集めてくるメンバーがいませんでした。  ただし、今回のヒミングの代表でいらっしゃった平田さんという方は東京藝術大学御出身の方でいます。そして、その後、丹念に個人として作家活動を続けてこられ、そして日本の現在の東京藝大や多くの十和田の現代美術館の作家さんや、あるいは中村政人さんという今の日本の現代アートをリードするスタッフの方々と人脈を持っていらっしゃる方でした。10年間こつこつと氷見でアート活動を続けられ、ヒミングをここまで成長させ、福武財団や各財団から2,000万円くらいのお金を集めるまでのお仕事をしていらっしゃいます。  この先の人生、5年間だけですが、氷見市の現在の文化的状況をごらんになって、1つ行政の中でそうした力を発揮していこう、このように思われたわけであります。  そういう方と出会えたということを大変うれしいと思ってもいいんじゃないでしょうか。もちろん広く全国に公募いたしております。あすからの任期付採用職員についても全国に広く呼びかけ、そうした長いキャリア、実践的なキャリアを持った方を募集しています。  これからは、先ほど御指摘があったように、観光行政においても、市の職員のレベルからさらに抜けた、仕事として観光をやっていた、マネジメントができる、こういう方々の力をおかりしなければなりません。  特にさまざまな施設の再配置がなされるグランドデザインについても、もうあと1人、もうあと2人、365日、専従の事務局としてそういうことを采配できる人が必要だと思います。  外部のコンサルタントに頼ることもいいでしょう。しかし、その方はせいぜい年間10日、15日、20日、これで限界です。そうではなくて、事務局の職員として365日、この氷見の未来図を描く。国家、地域百年の大計を描く、こういうスタッフを募集したいと考えるものであります。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 非常に答弁が長くて何を言いたいかさっぱりわかりません。 ◎市長(本川祐治郎君) 理解させようというつもりがない。 ◆10番(小清水勝則君) 理解をさせようというつもりがない? そうなんですか。あなたが。議会軽視ですか。(発言する者あり) ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。
    ◆10番(小清水勝則君) 今市長の発言で、理解してもらおうというつもりがないという発言がありました。議場で。そういうつもりでしゃべっているんですか、市長。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 確かに長い話ですが、ここでこれを言った、ここでこれを言った、ここでこれを言った、そういうことを御自身でメモを取られたらいかがですか。最初から私は言葉を尽くして皆さんに構造的にお話を申し上げております。個人の感想をここで述べられて、そして事実でないことをテレビの前で流布することは厳重に慎んでいただきたい。このことは前回の御答弁のときにもお話を申し上げました。  〔「市民の声ですよ」と発言する者あり〕 ◎市長(本川祐治郎君) それは大多数の市民のきちんとしたアンケートや趨勢に基づいた声なのか、もちろん一人のつぶやきを発表されることはいいですが、それをあたかも市民の声だというふうな言葉で広く誤った認識を流布することは厳重に慎んでいただきたいと思います。  ただ、こういう対話を通じて市民の方々が御判断をされます。どちらの言っていることが正しい、真実なのか、どちらの言っていることが未来を見渡した慧眼なのか、そのことを御判断いただきたいと思います。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) これ以上言うとってもあんまりいい方向には行かないようです。  我々は議会制民主主義の代表です。市民の代表だとしてしっかり説明してください。お願いします。  それでは次の質問に入ります。  総務部長にお聞きしますが、職員とは市民の幸福のために誇りを持って働き、積み上げた経験と知識をもとに、実績と信頼を得て役職者へと徐々に抜擢されていく存在だと思っておりました。  これまでも大変苦しい行政改革を重ね、通常業務の品質を落とさずに行政のスリム化を進めておりました。そんな中、本川市長誕生から行政が変わり始めました。  議会からも指摘があった市長の職員への暴行、パワハラ、自主的なサービス残業の疑惑や常態化した休日出勤、イベントへの参加動員などの行為によって、精神的、肉体的負担が増え休職を余儀なくされた職員がまた出てしまったと聞いております。  また、職員の家族からの相談が我々のところにも届いております。このような職員対応では、職員の士気が上がる環境だとはとても思えません。このことについて総務部長はどう感じておられますか。お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) お答えをいたします。  私自身は、総務部長に就任させていただいて以来、各職場を回っております。そういった中で、議員のお言葉の中に士気が下がっているのではないかというようなお話がございましたが、私はそうは思っておりません。職員は目的を持って、目標を掲げて、そしていろんなスキルを取得して成長しようとしていると思っております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、職員の環境を管理されておる桶元総務部長は、何の不備もない今市役所の中の勤務環境だという認識でおられるということですね。再度確認します。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) 職場環境というのは、不備があればそれを繕うように整えていき、それを職員とともに改善していくものだと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、今改善するべきところが一つもない状況ですか。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) 改善すべきところがないのかということでございますけれども、私どもはそれを日々見つけながら、職場環境というのは日々変わってまいります。それは周囲の企業さんのよいことを取り入れていれば、それがスタンダードになるわけでありまして、そのスタンダードに追いつき、そしてそれを上回るような職場環境づくりというものを今後目指していくべきものだと思っております。これは常に変化、進化していくものだと理解をいたしております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) それでは、環境のことをしっかりと総務部長として見てください。よろしくお願いします。  次の質問に入ります。議会への対応について。  市長の議会への説明がないままの記者会見や市民発表が時々ありますね。我々に説明がないまま公で言ってしまう。これは大変議会軽視なことだと我々は感じております。二元代表制、議会制民主主義の意義を理解しておられるようには感じにくいです。  市長から見た市議会の存在とはどのような組織だと考えておられますか。市長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 市民から負託を受けた行政の執行者、またそのことを監視する存在というふうに考えております。監視監査役は全ての情報を当局側から待つんでしょうか。皆さんもお給料をもらわれて、365日議員活動ができるはずなんですよね。ですから、これだけスピードが速い時代に、毎日出勤されて、毎日市役所の中でつぶやきを拾われて、そして今打ち合わせをしていること、もちろん情報の管理もありますけれど、どうぞ気軽に話しかけてください。議会の前だけではなくて、常に、そして、例えばきょうもあしたも、こんなに重要な文化政策についての市民と一緒に勉強会があるんですね。十数億円も使う朝日山公園の勉強会があるんですね。まさしく地方創生のど真ん中、7時から9時まで最後まで話を聞いて、そして皆様勉強される以上の良質な情報が来ているわけです。その情報を取られて、そして論理を組み立てられて、チェックをして、プロとして御質問なさったらいかがですか。  私たちは、議員さんに全て毎回、情報を毎日届けに来てください、こういうシステムが必要だということであれば、その日の日報をお出しする、こういうこともあるでしょう。しかし、皆さんは議員である前に一市民なんです。市民誰にも開いてやっている会合になぜ参加をされないんですか。参加することによって自分たちの行政に取り込まれる、そんなことを毛頭なさる皆さんではないと思います。我々と同等の情報を持って、市民の皆さんと同等以上の情報を持って、さらにプロとして全国の視察や何かで組み立てて、そして調査やヒアリングに回られて、まさしく私は議員こそが今マーケティングの力が必要だ、そしてそのことについてデータの分析を読み解いて、そして発言をしていく、私が市会議員であればそのように振る舞います。  未来の議会議員像をこの中で実践してくださる方、今少しずつあらわれていますが、もっと高いレベルで我々は議論し合いましょう。そのことをお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 毎回市長には説明しておりますが、やはり考え方はあまり変わられないようですね。  僕自身は、市議会議員は隣のおばちゃんがやっていてもいいと思います。市民の良識として、当局提案を市民幸福につながるかどうか諮るのが市議会議員なんです。そして我々の現場は市役所ではありません。氷見一円、日本中どこでもです。市民が幸せになるかどうか追求するのが我々の仕事です。ここに詰めて日報を書くことが我々の仕事ではありません。(発言する者あり)  ちゃんと話を聞いてくださいね、最後まで。市長に対しては、当局、行政プロ400人についたトップなんですよ、行政の。僕たちは市民代表なんです。これが議論すること、別々の権利を有することによって二元代表制ということがあるんです。一度でいいから二元代表制と議会制民主主義を理解してくださいよ。  〔「あなたに理解してもらいたいですね」と発言する者あり〕 ◆10番(小清水勝則君) それだったらその発言は出ませんね。何て好戦的なんですかね、市長は、議会に対して。わかりました。  二元代表制、議会制民主主義において、市長は行政の代表として、行政プロとともに政策をつくり提案する権利を持ち、我々市議会は市民代表としてその提案を議決する機関であります。  一緒につくる行為は、談合的な考え方で、自分で提案をつくり上げ自分で議決すると、それには大変違和感があります。プロセスのことにおいては、ある一定の距離感を置きながら、上がってきた提案に対していろいろな皆さんの代表の見地からいいか悪いか合否を問う、そして議論をする、これが市議会だと私は理解しております。  議会になるたびに市長から、一緒につくりましょうよとの呼びかけ、うれしいです。確かに、行ったとしてでも来賓か何かで呼ばれて話を聞くということはあります。でも、一市民として行くというのにはかなり抵抗が出る部分もあるんですよ。そこをまず理解してください。  そして僕らは、いろいろな市民の中で、その市民の声を聞いて、自分をかみ砕き、皆様の声として、議員が市民代表としてこの場で発しているんです。それをしっかり理解する体制がないとこの議会で質問する意味がありません。チェック機能がなくなってしまうようなやり方はノーグッドです。  市民をばかにせずに、議会軽視せず、そういう行動と思われるような発言を慎み我々市民の声を聞くべきです。そう思いませんか。  以上の観点から、自治基本条例とは別に市長の倫理条例の策定をし、その策定の中でしっかり学んでください。  次の質問に入ります。職員の管理について質問いたします。  先ほどからの質問にある懸念があり、職員のメンタル面の管理について、我々は、市民は心配しております。どのような管理と対策、メンタル面についてされていますか、総務部長、お答えください。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) お答えをいたします。  メンタルヘルスにつきましては今日的な社会課題となっております。特にうつ病の患者数が、厚生労働省のデータによりますと、平成8年に43万3,000人のところ、平成23年には倍以上の95万8,000人になるなど、どの職場にとってもメンタルヘルスマネジメントは避けて通れない課題となっているわけであります。  昨日も申し上げましたが、本市は行政改革の流れの中で、人口1万人当たりの一般行政部門の職員数が50人でございます。類似団体の職員数53人に比べ3人少なく、5万人規模の当市におきましては合計で15人不足しているのが現状でございまして、このことが職員の業務に負担がかかっている実情でございます。  そうしたことから、昨年まではメンタルヘルス研修を行っておりまして、今年度も継続することといたしております。  今後はその効果を見定めながら、場合によっては、行革プランの職員定数のあり方を含めて、抜本的な対策を検討することも必要ではないかと考えております。  また、国におきましては、労働安全衛生法の改正によりまして、平成27年、今年の12月から、各事業所に対してストレスチェックと面接指導が義務づけられております。まだ実施しておりません。12月から実施が義務づけられるわけでございますが、この新たに導入されるストレスチェック制度というのは、事業所が定期的に労働者のストレスの状況について、これは医療機関に検査を委託するわけですが、検査を行いまして、本人にその結果を通知して、みずからのストレスの状況について御本人の気づきを促すものであります。まずこれが第1段階。  そして第2段階として、その中から、メンタルヘルスが不調に陥るリスクの高い方を早期に発見いたしまして、医師による面接指導につなげることで発病を未然に防止する取り組みでございます。  当市におきましても、この制度に基づきましてストレスチェックを行い、その検査結果を集計、分析いたしまして、職場におけるストレス要因を明らかにし、職場環境の改善につなげてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 10番 小清水勝則君。 ◆10番(小清水勝則君) 最後になりますが、就業環境について。  3月議会で、過度な労働、また集中的に個人に偏った長時間労働がないかとの質問の最後に、守衛室の入出場記録と申請されている残業や休日出勤との対比確認をして議会への説明を指摘いたしました。まだ何の説明もありません。説明できない状況なのでしょうか、総務部長。これを最後にして、残りの質問は、通告してありますので、答弁だけお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) 最近の時間外労働ということで、これにつきましては、先ほどの答弁でもお答えしましたように、正規職員の人員が減っているということで負担が増えているということが背景にございます。  職員の出退勤時間につきましては、今の守衛室の前にチェックする機械、出退勤時間をチェックするシステムを入れてチェックできるようになっております。これについては各所属ごとに出てくるわけでして、所属の課長に1週間分をデータとしてお渡しして、各職場において、帰宅が遅い職員がいる場合は注意を促しております。  それで、時間外勤務と出退勤時間について議会に報告せよという御指示でございますが、これについてまた整理をして資料として提示させていただきたいと思います。 ○議長(嶋田茂君) 小清水議員の質問でもう2点残っておりますが、通告してありますので、まず最初の1問目、ふるさと納税について、高橋部長より答弁のみお願いいたします。(発言する者あり) ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) ふるさと納税についての御質問でございますが、平成26年度、私どもいろいろ工夫を重ねた結果、約4,000万円の御寄附をいただくことができました。これは平成25年度と比較しますと約7倍の金額でございます。  御寄附いただく方々は、多くがクレジットカードでの決済、そしてインターネットでの申し込みというふうになっております。  こうした寄附方法の多様化、そしてまたお礼の品に、例えば大変高額の御寄附をいただいた方にはひみ寒ぶりを1本お贈りしましょうとか、そういった氷見の特産品をこういったふるさと納税の中でも十分PRできるように、また、そこでうまくリピーターになっていただけるような工夫もどんどん広げていきたいと思っております。  そして本年度でございますが、5月末時点で今159件の御寄附、約500万円をいただいております。これについては、昨年の5月末時点と比較しますと8.6倍ということで、これも大変大きな伸びをいたしております。  ただ、このふるさと納税制度、単に資金を集めるということだけではございませんで、やはり氷見のファンになっていただくということが一番私どもとしては所願でありますので、御寄附いただいた方には温かいコメント、また温かい気持ちというものを添えて、そしてふるさとの特産品を贈り伝えることによりまして、コミュニケーションをとってリピーターとなっていただいて氷見へ訪れていただけるよう、この制度についてはさらに活用してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(嶋田茂君) 続きまして、軽自動車税納税通知書について、桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) 軽自動車税納税通知書についての御質問にお答えをいたします。  当該通知書につきましては、4月30日に発送いたしまして、その翌日、通知書作成を依頼しております委託業者インテックのバーコードの入力ミスにより、翌1日にコンビニエンスストアで納税しようとされた方から納付できないという連絡を午後1時ごろいただきました。その後、コンビニエンスストアで働く方々からも同様の連絡をいただきまして、そのことを委託業者のインテックに通知し調査を開始したわけでございます。  その後、同日5月1日の4時30分にインテックさんが市役所に到着されまして、バーコードのふぐあいが原因であり、全件異常という事態が判明したのでございます。そういう報告がございましたので、4時半から早速、対応策について協議を開始いたしまして、1時間後の5時30分、私のほうに報告がございました。  被害は、自主納付分の1万1,974件という大変数が多うございました。したがいまして、即刻おわびの文書をお送りすること、そして記者会見を開いて、おわびとその周知を徹底すること、それと第3点目には、土曜日、日曜日、休日に臨時窓口を開設することをその場で協議し決定したのでございます。  特に記者会見につきましては、私ども過去の氷見市の同様な事例がないか調査をいたしました。また、近隣の自治体でも同様な事例がないか調査しましたところ、今回は担当部長である私と課長において記者会見を開いておわびすることと税務課との協議の中で決定したわけでございます。  また、おわびの書面につきましても、ミスの原因が委託業者にあるとはいうものの、納税していただく方々に本業務にかかわる責任の所在が明らかになるようにということで税務課から派出することを決めまして、その1時間余り後、夜の7時ごろだったと思いますが、市長に御報告を申し上げ御了解をいただいて対応することとしたものでございます。  7時以降、事務方としては、インテックの協力ももらいながら、納税者、コンビニエンスストア宛ての文書の作成印刷、そして休日中に臨時窓口を開設することとしましたので、連休中ではありましたが、職員のシフトをつくりました。  そして、文書、これは約1万通あるわけですけれども、文書を発送するための人手と機械の手配、そして、これは市長から指示をいただきまして、コンビニエンスストアさんに大変な御迷惑をかけるということで、この対応をしっかりやりなさいという御指示をいただきましたので、高岡市、氷見市のコンビニエンスストア全店を巡回いたしまして協力をお願いするということになりまして、その巡回の手配、さらには記者会見の資料作成ということで、短時間のうちに今ほど申し上げた業務を何とか進めまして、手配のめどが立った2日の未明に、市長室におきまして市長に御報告を申し上げ、この日は一旦区切らせていただいたわけでございます。  休日の対応として、5月3日から10日までの土曜日、日曜日、そして休日並びに5月30日、31日の土日に担当職員が出勤し、市役所の臨時納税窓口で納税者の方に納税をいただいております。  原因でございますが、委託業者の報告によりますと、インテックのシステムエンジニアがバーコード作成時に誤った数値を入力したこと、そしてその後のチェックにおいてもそれを発見できなかったなどの人為的なミスが重なったものでございます。  本市としましては、連休明けにインテックにトラブルの直接原因と同社の社内の内部牽制組織の整備状況について報告を求めたところでございます。その上で、再発防止に向けて、これまで7回の協議を重ね、作業工程の段階ごとに問題点を洗い出すとともに、その是正について議論を重ねてきているところでございます。  現在はこのようなミスが二度と起こらないよう、二重、三重のチェック体制の確立や作業管理手順の見直しなどの具体策について詰めの協議を進めているところでございます。  最後になりますが、納税者の皆様に御心配と御迷惑をおかけしたことにつきまして改めておわびを申し上げます。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) これをもって小清水勝則君の質問を終了いたします。 ○議長(嶋田茂君) 2番 越田喜一郎君。  〔2番 越田喜一郎君 登壇〕 ◆2番(越田喜一郎君) 自民同志会の越田でごいます。  本6月定例会において質問の機会をいただきましたので、市政一般について質問いたします。  内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局は、各都道府県知事宛てに地方版総合戦略の策定に関する通知を発し、各地方自治体においても、まち・ひと・しごと創生総合戦略について、それぞれの地方の特色を生かした独自の計画の策定に向けて真剣に取り組んでいるものと思われます。  我が氷見市においても、先日の市長の提案理由の説明にもありましたが、来月には地方創生推進組織を立ち上げ、10月末の計画策定を目指すとしています。政府はばらまきはしないとしており、氷見らしい計画の策定が行われることを期待しております。  創生本部事務局からの通知の中には、わざわざ地方議会の関与が必要であることを指摘した次のような一説があります。「基本的な考え方」で挙げられた項目の一つがそれにあり、そこには「地方版総合戦略については、議会と執行部が車の両輪となって推進することが重要であることから、各地方公共団体の議会においても、地方版総合戦略の策定段階や効果検証の段階において、十分な審議が行われるようにすることが重要である」と記されております。「都道府県内の市町村長に対しても、この旨周知願います」ともつけ加えられております。  我々市議会にとっても、地方版総合戦略の策定段階のみならず、その効果検証の段階についても十分な審議が求められているのであります。  それでは、最初に文化振興ビジョンについて質問します。  氷見市行政組織規則の一部を改正し、市長政策・都市経営戦略部内に芸術文化マネジメント室が設けられました。その分掌事務は、文化財の保護を除く芸術文化の振興、芸術文化施設に関すること、芸術文化団体に関することとあります。  昨日の阿字野議員の質問でもありましたように、耐震不足のため全面休館している市民会館について、氷見市民会館並びに文化行政のあり方を考える有識者会議では、財源の確保の問題はあるものの、現在の市民会館の施設・設備では、これから求められる役割を担っていくには無理があると考えるもので、今後の芸術文化振興の重要性を考慮すると、新たな施設の整備が望ましいと結論づけました。
     市民会館については、去る3月の公共施設利活用等特別委員会において、当時の前辻教育長から、「6月議会において基本策定をするために、6月補正で調査費等の検討を考えている」と答弁がありました。  今回計上されている文化振興ビジョン検討事業費がそれに該当するのかどうかについて、まずその取り組む事業内容について高橋市長政策・都市経営戦略部長にお尋ねいたします。  補正予算では、旅費159万1,000円、報償費80万円が計上されています。これは相当大きな金額だと思いますが、旅費について、旅費規定に基づくその積算根拠と詳細について、また報償費80万円の詳細について、それぞれお尋ねいたします。  次に、市民会館についてお尋ねいたします。  3月の公共施設利活用等特別委員会において当時の前辻教育長からは、「文化施設の設置については、最短でも4年か5年はかかり、氷見市の芸術文化がさらに遅れてしまわぬよう速やかな整備が求められている」と答弁がありましたが、私も同様に速やかな整備が必要だと考えています。  市民会館については新築という方向で検討されるものと考えますが、そのために最も重要なのは、建設費約26億円とされる財源の確保、裏づけが必要だと考えます。  事業費に国土交通省の社会資本整備総合交付金、補助率50%、起債充当率90%で予定した計画が立てられており、単費で建設するには、氷見市の現状の財政事情では大変難しいと思いますが、その交付金の確保の見通しはどのように考えていますか。  次に、新文化施設の概算事業費は、基本計画における整備事業費を約30億円を上限と想定し、建物本体工事の建築単価を平成23年から25年の実績単価を採用して、1平方メートル当たり33.5万円で設定され、想定の必要面積については約6,000平方メートルとしています。よって、建築本体工事費の想定額は約20億円で、その他の駐車場、設計及び各種調査費、音響等の設備費については約6億円を想定しているとあります。  その建設費用には用地費用が入っていないのですが、候補地については公共施設の跡地の利用を考えているのでしょうか。あわせて、高橋市長政策・都市経営戦略部長にお尋ねいたします。  次に、地域セーフティネット活性化事業について質問いたします。  氷見市小杉地内での孤独死の新聞報道がありましたが、具体的に自治会未加入世帯、近隣支援拒否世帯、社会的孤立への対応などは、現在まで民生委員の活動や福祉介護課の業務として取り組んでこられたのだと思います。  まず、本市の現状についてお尋ねします。  今回、地域セーフティネット活性化事業に取り組まなければならない理由と活動内容について、また、この事業で新たな組織をつくるのか、今あるものを組織化するのか、そして、個人情報保護法などのため実態の把握については困難も予想されます。活動はどのように行っていくのでしょうか。  また、補正予算では、委員報償費22万5,000円、旅費18万3,000円、これについては職員分として計上されていますが、アドバイザー、講演者の報償費、旅費等については委託料に計上されています。その委託料142万円のうち旅費、報償費、需用費はそれぞれ幾らになるのですか。その積算根拠と詳細について、あわせて山口市民部長にお尋ねいたします。  次に、立地適正化計画の策定について質問いたします。  3月議会でも同僚の松原議員から質問、そして高橋部長から答弁もありましたが、グランドデザイン調査検討事業においては、コンパクトシティーの推進を図るため、氷見市の将来の人口ビジョン、人口減少時代に突入し人口密度が低くなるということへの対策として、核となる中心市街地へ必要とされる都市機能やサービス、また移住・定住の促進、出生率の向上など、基本的な方向性や具体的な計画、目標を定めることにしているとされています。  当然のことながら、中山間地域も生活拠点として、公共施設、教育、文化、子育て、医療、福祉施設等と中心市街地とがアクセスしやすいよう、どうやって交通ネットワークで結ぶといったことも市全体を見渡したグランドデザインの調査検討する中で極めて重要なことだと考えています。  いわゆる団塊の世代が後期高齢者になるまでに約6年ないし7年、急激に高齢化と人口減少が進むものと思われます。そのため、速やかにグランドデザインを描く必要があると考えますが、作業はどこまで進んでいるのでしょうか。  また、コンパクトシティーの成功例として、富山市が全国的にも有名であります。先日、建設防災委員会として視察した秋田市では、周辺地域の住民の理解が得られなくて、コンパクトシティーを目指しているものの大変厳しいという話を聞いてきました。  氷見市は山間地も多く、多くの村が合併してできた市だというふうに聞いています。コンパクトシティーを目指すには、さまざまな難しい要素があると思われます。市民生活に必要な市街地の形成、公共施設、道路、学校等々の配置についても十分な検討が必要だと考えます。  まず市民会館など公共施設と学校について、次に氷見駅周辺整備と商店街、そして朝日山公園、また中山間地の位置づけについて、それぞれどのように考えておられるのか、荒井まちづくり推進部長にお尋ねいたします。  次に、小中学校ICT活用教育モデルについて質問いたします。  教育のIT化は全国的にも進んでおり、タブレット端末同士、タブレット端末と電子黒板を無線LANでつなぎ、双方向の授業を行うことによって、児童生徒の学習意欲、考える力、情報を発信する力にどのような影響があるのかを検証するものだとあります。  教育的効果としては、現在、市内全ての学校において、1フロア当たり1台以上の電子黒板が整備されており、デジタル教科書を用いた授業を行っているが、うつむいて教科書を読むより前を向いて授業を受けるようになったとの声が多く聞かれており、学習意欲の向上が期待できるようになってきたものと思われます。  今回、市内のモデル校事業においては、1クラス分のタブレット端末及び無線LANを整備することによって、タブレット端末上の画面及びタブレットで撮影した写真を電子黒板に転送することが可能になり、児童生徒自身が写真や図形を用いて考えを発表する機会が格段に増加すると予想しております。  児童生徒が発表する機会が増えれば、ほかの人に説明する能力の向上にも期待できるだけでなく、ほかの人の考え方に触れる機会も増加するため、多種多様な考え方を身につけ、考える力及び情報発信する力の向上も期待できるものと思われます。  今回、南部中学校、朝日丘小学校の併設校に導入する計画は、それぞれ南部中学校に40台、朝日丘小学校に30台と聞いております。  近年、急速に普及拡大してきた情報化社会がゆえに危険な部分も持ち合わせているものと思われますが、教員へのタブレット端末を活用するための指導とICT活用のスキル向上について、また新設するネットワークのセキュリティー対策について山本教育長にお尋ねいたします。  次に、他校への導入計画についてお尋ねいたします。  急速に変化する社会に即応しつつ、児童が一定水準の教育を受けることができるようにする必要があるかと思いますが、朝日丘小学校へのタブレット端末導入については、南部中学校進学時に十二町小学校から進学した生徒とは均一な教育水準にならないことが当然想定されます。  タブレット端末の授業の十二町小学校への速やかな導入の検討について、あわせて山本教育長にお尋ねいたします。  文部科学省では教育のIT化に向けた環境整備4か年計画を定め、平成29年度までに総額6,700億円の地方財政措置を講じるとされていますが、南部中学校・朝日丘小学校併設校への導入後、期待される教育的効果や教員のICTスキルの向上、大きさや重さ、操作性などの教育用コンピューターとして使用するのに最適なタブレット端末であるかどうかなどの効果、検証を行った後、順次他校への導入を検討すべだと考えますが、あわせて山本教育長にお尋ねいたします。  次に、公共工事に対する考え方について質問いたします。  能越自動車道の氷見地区全線開通に伴い、近年は国、県の事業の増加、道路新設改良、街路事業等の公共事業について実績が上がっているものの、市道については、市民より工事がとまっているのではないかという声をよく聞きます。  氷見市のスポーツ施設の拠点であるふれあいスポーツセンターは、集客力のある大きなイベントの終了時には国道160号へ出るため、たび重なる渋滞にさらされます。  また、市道鞍川霊峰線については、氷見高校と旧有磯高校との統合の際には、通学道路としての機能のほか、災害時の市民病院、市役所からの避難道路としても利用されると聞いたこともあり、早急な整備が必要と思われます。  また、市道稲積一刎線については、平成18年より平成29年度までと見込んでいますが、道路改良工事は進んでいるのかといった話も聞きますが、道路整備について計画どおりに進んでいるのでしょうか。これら市道の進捗状況についてお尋ねいたします。  また、予算の確保はきちんとできているのでしょうか。もし市民の皆様が感じておられるように計画より遅れているということがあるとすれば、その理由は何でしょうか。  以上を福嶋建設農林水産部長にお尋ねいたします。  次に、公共工事の業者選定基準についてお尋ねいたします。  受注者は、工事の施工に関して下請契約がある場合は、下請届け出書類の提出の必要があるはずです。下請が県外業者の場合には、届け出書類が未提出になっているのではという話を聞きます。発注業者の選定基準についてお尋ねいたします。  また、県の公共事業に関しては、工事箇所周辺の業者への指名制での発注だと聞いております。市長はよく、氷見を活性化するには市内経済循環が必要だと訴えておられますが、公共工事についても同様なことが言えるのではないでしょうか。  地域のことは各地区の業者が一番よく知っているのは当然のことで、災害時などの有事の際や冬期間の除雪作業の際には要請があるまで待機していたり、氷見市に貢献しているのは県外・市外業者ではなく地元業者の方々だと思います。  工事発注の金額に制限はあるとは思いますが、工事によっては、氷見市に事業所があって、実際に市内で営業している、または氷見市民を数名以上雇用しているなど、除雪対応や災害協定とのかかわりなど、地域事情に精通していることも踏まえた地元主体の指名入札があってもいいのではないかと考えます。  また、3月定例会で萩山議員より質問のあった元請業者からの下請手続について、同様に公共工事の場合、適切な下請手続がなされているのか、あわせて桶元総務部長にお尋ねいたします。  これで私の質問を終わります。 ○議長(嶋田茂君) 初めに、文化振興ビジョン検討事業費について答弁を求めます。  高橋市長政策・都市経営戦略部長。  〔市長政策・都市経営戦略部長 高橋正明君 登壇〕 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 越田議員の文化振興ビジョン検討事業費についてお答えをいたします。  まず、今回、補正予算に計上させていただいております事業内容でございますが、文化条例・文化振興マスタープラン策定委員会を設置させていただきたいということで、本日、この第1回目の会議を開催させていただきますが、年度内にはおおむね9回程度の審議を予定いたしております。本市の文化振興の根本となります文化条例の制定、また具体的な文化活動のアクションプログラム、そして新しい文化施設の整備に係る基本計画を含むマスタープランを策定してまいりたいというふうに思っております。  この委員には、これまで有識者会議を引っ張ってきていただきました、座長を務めていただきました帝塚山大学名誉教授の中川幾郎氏をはじめ市内外の有識者、それから公募による市民の方3名を含めまして、現在では20名の方をお願いしております。  委員のほうからは、補正予算の内訳について詳細をということでございました。予算計上させていただきました段階で、報償費といたしまして80万円、これは先ほど9回と申し上げましたが、そのうち1回分については既存の今当初予算でいただいた予算の中から執行させていただきたいと思っておりまして、今回補正計上したのはこの委員会8回分についてでございます。報償費について80万円を今お願いいたしております。  ただ、20名の委員全員が報償費の支給対象ではございませんで、やはり県外、市外からお越しいただく方に基本的に報酬費をお出しして、市民の方には大変恐縮ですが、ボランティアでお願いしたいという思いでおります。8回分ということで、支給対象としては7名の委員の方で80万円を計上いたしております。  それから、旅費につきましては、想定いたしておりました東京からお二人来ていただくということで、1泊2日、5万5,980円の8回分、お二人掛けるです。これが89万5,000円余りになります。  それから、お一人、座長は大阪からお越しいただくということで4万9,120円、これの8回分ということで39万2,960円。そのほか、富山からお越しいただく方お二人、高岡からお越しいただく方お二人、そういったような形で旅費の計上をそれぞれ8回分させていただきまして、旅費につきましては132万円余りを計上させていただきました。  そのほか、会議に伴ういろいろな消耗品でありますとか、会議時におけるお茶代でありますとか、会場の借り上げ料ということで、合計225万6,000円を予算計上させていただいたところであります。  また、今回は、この225万6,000円に追加をいたしまして、さらに芸術文化マネジメント室、現在、専任職員が2人でございまして、これから大変業務が増大するということもございますので、臨時職員の1名を今回賃金という形で185万円のお願いをいたしております。  次に、市民会館についての御質問でございますが、新しい文化施設の整備においては、先ほど議員からも御紹介がありましたが、有力な財源ということでは、国土交通省の社会資本整備交付金、このうち都市再構築戦略事業というものが考えられるというふうに思っております。  この交付金は、複合施設で整備した場合には、事業費の上限が30億円、国の補助率は2分の1、50%で、残りの50%について、9割は地方債、一旦借金をして、そこにまた交付税の補填がある、そういった財源措置が想定されます。  ただし、この交付金を適用する場合には、都市全体の観点から、居住機能でありますとか福祉、医療、商業といった都市機能をどういった形で配置していくのか、そういう誘導するための施策でありますとか公共交通の充実に関する施策などを立地適正化計画という形で示していくことが必要になっております。  このため、グランドデザインの検討事業の中では、本年度、来年度の2カ年かけまして、この立地適正化計画を作成することといたしております。国、県と緊密に連絡をとりながら、今の時点では、この国土交通省の財源が最も適切な財源というふうに私どもとしては思っておりますので、この確保を図ってまいります。  また、新文化施設の建設候補地ということで、用地費が含まれていないということでございますが、やはり市の財政状況などに照らしますと、まずは、新たに用地を求めなくてもよい市有地の中での整備というものを最も優先して検討すべきではないかというふうに思っているところでございます。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、地域セーフティネット活性化事業について答弁を求めます。  山口市民部長。  〔市民部長 山口 優君 登壇〕 ◎市民部長(山口優君) 越田議員の地域セーフティネット活性化事業についての御質問のうち、まず現状についてお答えいたします。  近年、雇用の不安定化や、地域や家族など人とのつながりが弱体化する中で、社会的に孤立し生活困難に陥るケースが全国各地で見られるようになってきております。  本市におきましても、高齢者の介護の問題のみならず、家族のひきこもりや病気あるいは虐待など複合的な課題を抱える場合、また困難な課題を持ちながらも、さまざまな要因から支援を拒否される場合もあり、制度の狭間にあるなど、必要な支援につなげることが難しいケースが見られるようになってきております。  特に支援を拒まれる場合などは、社会的な孤立から生活困難に陥ることが最も懸念されるところであり、そうした気がかりな方や世帯をどのようにして早い段階で支援につなげることができるか、その検討が緊急の課題であると考えております。  次に、組織と活動内容についてでありますが、このような課題を検討していくために、まず地域で福祉活動にかかわっておられる方々、関係の専門機関や市、県など行政担当者による地域セーフティネット活性化検討会議(仮称)を新たに設置したいと考えております。  そこでは、地域での事例や取り組みなどについて情報共有を図りまして、県外先進地域での視察研修のほか、支援方法など、この分野の研究者や実践活動家による研修会などを開催したいと考えております。  視察先につきましては、コミュニティソーシャルワーカーを地域に配置し、相談窓口の設置など、地域の主体的活動から必要な支援につなげている大阪府豊中市の事例などを検討しておりますが、これには、日ごろから本市の地域活動に携わっておられる市民の方々から20名程度の参加者を募集し、合同で研修したいと考えております。  また、ひきこもりの方に対して粘り強くかかわることで自立につながる支援を行うなど、地域活動の実践家である秋田県藤里町の社会福祉協議会の方のほか、支援困難事例の対応方法などの研究で成果を上げている研究者による専門的な研修会の開催などを計画しております。  このような学びや情報共有をもとにして、今後の本市に必要となる取り組みを協議検討してまいりたいと考えております。  次に、事業費についてでありますが、視察研修に係るバス代等の交通旅費のほか、検討会議のアドバイザーや研修講師の旅費、報償費などを所定の基準に基づき積算したものでありまして、具体的には、委託費全体で約140万円でありますが、アドバイザーの報償としましては、3回分を見まして18万円、旅費も3回分として約14万円、視察に係る職員2人分の人件費3万1,000円、バス代の借り上げ料が約27万円、資料代として3万円と1万5,000円見ております。あと、大阪からの教授の招聘につきましては、旅費約4万9,000円と報償費10万円を見ております。それと、先ほど申しました藤里町、遠いところでありまして、この方につきましては2泊分計上してございまして、約11万円の旅費、この方の報償費につきましては3万円、そういうものを見込んであります。あと、社会福祉協議会への委託の中での管理費といたしまして約31万円見て、これで140万円となるものでございます。  本市では、これまでにも、各地区の社会福祉協議会の方や民生委員の方々の活動をベースとし、多くの市民の方々により地道な地域福祉活動を着実に積み上げてきていただいております。  このたびの取り組みをきっかけといたしまして、地域の皆様とともに、より活発な地域づくり、人と人のふれあいを大切にして、ともに支え合い孤立する人がいない風土づくりを目指してまいりたいと考えておりますので、皆様方の積極的な御参加と御協力をお願いいたします。  以上であります。 ○議長(嶋田茂君) 次に、立地適正化計画の策定について答弁を求めます。  荒井まちづくり推進部長。  〔まちづくり推進部長 荒井市郎君 登壇〕 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 越田議員の立地適正化計画の策定についての御質問にお答えします。  本市においては、市の現状を認識し、そこから懸念される問題、課題を解決するため、都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画策定に向けて、土地利用、都市機能、公共交通のネットワークの調査検討等を行うことにしています。  最初に、この立地適正化計画における公共施設の位置づけについてお答えします。  都市計画においても、人口減少を前提とした効率的な公共施設の配置や更新、公共交通の組み直しが求められています。  本市におきましては、経済成長期に建設した市役所や病院などが既に取り壊され、市民会館などが更新時期を迎え、来るべき時代に備えたドラスティックな都市の再編集を行う非常に重要なタイミングに居合わせております。  このため公共施設につきましては、将来、50年、100年先の未来の市民の皆様から評価され感謝されるようなまちのあり方を地方創生という視点からつくり上げる必要があり、そうした公共施設の再配置を検討していきたいと考えております。  また将来、人口減少に伴う歳入の減少が見込まれるため、公共施設の適正な面積やランニングコスト、エネルギー効率、高齢化社会に対応した機能と優しさ、あるいは世代間更新など、こうした議論を盛り込んだ実のある計画をつくっていかなければならないと考えております。  次に、氷見駅周辺の位置づけと整備の進捗状況についてお答えします。  本市の玄関口である氷見駅には、現在、生活路線バスやNPO法人が運営しているバス、市内の主要な施設を結ぶ周遊バスなどが乗り入れしており、駅を中心とした放射状のバス路線を形成しています。  今後も公共交通の起点とするために、ぜひ周辺地域にお住まいの皆様には、まちを守り、つなぐ意志のもと、町なか居住を進めていただきたいと思っています。  市といたしましても、氷見駅周辺にまちの玄関口あるいは顔としての整備を集中的に計画しており、将来的には新たな駐車場の確保などの将来図を昨年のワークショップを通して描いております。  氷見駅周辺整備の進捗状況につきましては、現在進められている県の街路工事に伴い、既に仮駐輪場が5月に完成しています。今後、公共トイレやキャノピー、駐輪場の整備を計画しており、来春には番屋のデザインモチーフを取り入れた氷見らしいキャノピーと公共トイレを完成させる予定でございます。  氷見駅の利用者の方々や周辺にお住まいの皆様につきましては、今後施工される工事に伴い御迷惑や御不便をおかけすることになりますが、新しい氷見市の玄関口として親しまれ、終着駅として魅力ある氷見駅周辺となるよう努めてまいりますので、何とぞ御理解と御協力をお願いいたします。  次に、朝日山公園の位置づけと整備の進捗状況についてお答えします。  朝日山公園におきましては、市街地に最も近い高台で眺望もよいことから、新たに市民の憩いの場や周辺住民の津波災害時の避難先としての整備を行っているところであります。  地方創生の中では、若者や女性の皆様に夢を持っていただけるような地域づくりをしていかなければならないと考えております。このため、氷見高校に隣接するこの公園につきましても、氷見市の夢につながるような、そして一方では、富山市の環水公園のような、市民が誇りを持ち、新しい人の輪を広げることができるような公園として整備を進めてまいりたいと考えております。  この公園の整備状況ですが、平成26年度までに公園内の進入路や園路、あずまや、トイレの整備など約1.6ヘクタールが完成しており、進捗率は事業費ベースで約69%となっております。
     氷見高校裏の約5.4ヘクタールの未整備区域につきましては、昨年11月から今年1月末にかけて、市民の皆様と協働で公園の計画づくりの懇談会を9回実施しました。その後、3月9日には市民報告会を開催しております。  今年度は、市内の町並みと富山湾が一望できる小高い丘エリアで公園の中心的施設の配置を計画しており、あす土曜日には市民の皆さんの御意見をお聞きする懇談会も開催する予定にしております。そして、来年3月末にはトイレが完成することになっております。  次に、本市の中山間地域の位置づけについてですが、この地域には多様な幸や希少な動植物、美しい海岸線、里山の原風景、自然と共生する中で先人から受け継がれた伝統文化、生活習慣など、氷見ならではの誇るべき地域資源があります。  中山間地域におきましては、こうした地域資源を保全、整備、活用しながら、核となる一定規模の都市空間を形成し、中心市街地と交通ネットワークで結び共生することで集落コミュニティーの再生を図ることができると考えております。  次に、商店街の位置づけといたしましては、世代間あるいは業種間のプレイヤーの流動性が低いという問題を抱えながらも、ある一定の人口集積がまだまだ見込める地域であります。また、色濃く残る文化の保全や公共施設と連動した文化の創造ゾーンとしても重要な役割を担っております。このため、魚々座や潮風ギャラリー、ふれあいスポーツセンター、小中学校、いきいき元気館などの公共施設と連携を図っていきたいと考えております。  また、空き家を活用した週末起業の促進や女性の感性を生かしたプチビジネス、コミュニティビジネスといった新しい雇用を創出することや、食のコミュニティビジネスや社会包摂機能を持ったプチビジネスも創出できるものと考えております。  このような商店街では、車中心の生活から公共交通の利用を推進し、歩行者を主体とすることで、まち歩きを促す歩行空間の形成、再生を図り、子どもや子育て中の家族も含めた安全、快適な回遊空間を創出できるものと考えております。  今後、このような考えのもとで立地適正化計画を策定していきたいと考えておりますので、より多くの市民の皆様が議論に参加できるよう御協力をお願いいたします。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 次に、小中学校ICT活用教育モデルについて答弁を求めます。  山本教育長。  〔教育長 山本 晶君 登壇〕 ◎教育長(山本晶君) 越田議員の小中学校ICT活用教育モデルについての御質問にお答えいたします。  議員が御紹介くださいましたが、氷見市ではこれからの時代に備え、平成26年度までに全小中学校の各フロアに1台ずつ、合計75台の電子黒板を配置し、ICT機器の利活用に積極的に取り組んでまいりました。  今年度は、県内でも先進的な取り組みとして、モデル校として朝日丘小学校に30台、南部中学校に40台のタブレットを6月中に配置し、タブレット同士や電子黒板と無線LANでつなぎ双方向の授業を行います。  これは、例えばテレビのクイズ番組なんかで、回答者がどんな答えを書いたのかというのをぱっと瞬時に映したりしますね。あれと同じように、子どもたち一人ひとりがどんな考え方をしているのかというのを電子黒板でぱっと映しまして、どうしてこんな違いが出てきたんだろう、じゃ、お互いにそれを考えてみようよというような授業を進めることが可能になります。  こうした授業によりまして、議員からも御指摘がございましたように、児童生徒の学習意欲あるいは考える力、それからまた情報を発信する力などを伸ばすとともに、教員の授業力の向上が図られ、わかる授業、楽しい授業の実現につながるものと考えております。  もちろん、タブレットを有効に活用するためには、教員の活用能力の向上を図ることが大切でありますから、朝日丘小学校では6月末、南部中学校では夏休み中に全教員を対象に研修を行います。  その際には、同じ中学校区の十二町小学校の教員にも参加を呼びかけまして、今各小学校には、コンピューター室に2人に1台の割合で有線でつながるタブレットがございますが、これを上手に活用できないかというようなこと、それからまた十二町小学校の児童が朝日丘小学校や南部中学校のタブレットを活用することができないかというようなことについても検討を進めてもらうことにしております。  一方、セキュリティー対策としましては、光回線を利用した学校内独自の無線ネットワークを整備しまして、市のネットワークにつながるケーブル回線とは別にすることで市のネットワークへの不正侵入等を防ぐことにしております。  児童生徒の学習意欲あるいは集中力の向上等についての検証を進めまして、本市教育の先進性を高める教育的効果が確認される場合には、他の小中学校への導入につきましても検討を進めてまいりたいと存じております。 ○議長(嶋田茂君) 次に、公共工事に対する考え方についてのうち、公共工事の発注業者の選定基準について及び地元主体の指名制の導入について答弁を求めます。  桶元総務部長。  〔総務部長 桶元勝範君 登壇〕 ◎総務部長(桶元勝範君) 越田議員の公共工事に対する考え方についての御質問のうち、公共工事の発注業者の選定基準についてお答えをいたします。  まず、氷見市が発注する公共工事の入札に参加を希望される業者の方は、入札参加資格審査申請書を提出していただく必要がございます。  入札参加資格審査申請書には、自己資本額、平均利益額、技術職員数、元請完工高などのほか、客観的項目を審査した結果を点数化し、総合評点として記載された経営事項審査結果通知書が添付されております。  当市では、客観的総合評点に主観的事項として、工事成績、工事表彰、労働福祉、除雪による地域貢献などを独自に点数化した点数を加算いたしまして、業者ごと及び工事種別ごとに総合点数をつけ、その結果により、市内の各業者を工事種別ごとにAからDの範囲内の級別に格付を行っております。  あわせまして、氷見市指名業者選考要領第2条によりまして、土木、建築、管・水道、電気工事におきましては、それぞれの級別ごとに入札に参加できる工事の予定金額を設定しております。  平成17年度までは指名競争入札が主体でありましたが、入札制度の公平性、競争性、透明性を高めるため、平成18年度途中から一部条件つき一般競争入札の導入を始めたところであります。  土木、管・水道、建築の工事につきましては条件つき一般競争入札を実施しておりますが、舗装や造園、電気工事につきましては、市内業者が少ないため、市内業者のみまたは市内業者を主体にした指名による入札を行っております。  さて、下請契約についてでありますが、元請業者が仕事の一部を下請に出すことは建設業法でも規定されており、その場合の下請業者は市内業者を優先するようお願いしているところであります。  下請業者の選定は、本来、元請と下請の契約でありまして、市と直接のかかわりはございませんが、市では元請業者から下請届け出書の提出を義務づけ、工事の担当課におきまして下請負額などの内容を確認するとともに、施行に関しまして現場監督をしっかり行い、適正な工事の執行に努めているところであります。  次に、地元主体の指名制の導入についての御質問にお答えいたします。  入札方法は地方自治法の定めにより一般競争入札が原則であるとされておりますことから、条件つき指名制の導入につきましては、公平性、競争性、透明性の観点から見て難しいと考えております。  ただ、市と災害協定を結んでいる、あるいは除雪協力業者など地域に貢献している業者の実績を考慮し、そのような条件を付した選考は可能であると思っております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、公共工事に対する考え方についてのうち、道路整備について答弁を求めます。  福嶋建設農林水産部長。  〔建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 公共工事に対する考え方についての御質問のうち、道路整備についてお答えいたします。  本市における道路整備事業費は、決算額で見ますと、平成21年度から平成26年度までの直近6年間では、おおむね6億円前後で推移しながら微増傾向にもあります。これまで順調に取り組んできているところであります。  この中で、現在整備中の市道鞍川霊峰線バイパスにつきましては、平成21年度から整備を行っており、平成24年度には国道415号側の約100メートルを供用しております。  平成26年度末の進捗率は42%で、平成30年度の完成を目指しております。  また、市道稲積一刎線につきましては平成18年度から整備を行っており、平成26年度からは余川川にかかる橋梁工事に着手しております。  橋梁工事が完了次第、残りの道路改良工事に取りかかってまいります。平成26年度末の進捗率は44%であり、平成29年度の完成を目指しております。  主要な道路整備が進んでいないのではないかという御指摘ですが、市では、この2月に全線開通いたしました能越自動車道七尾氷見道路の効果をさらに高め、市民の方々の利便性の向上を図るために、氷見南インターチェンジ(仮称)の整備を最重点に推し進めているところでございます。  今後は、この路線の早期完成に向けて整備を進めるとともに、地方創生を進めていく中で、今後の人口減少社会を見据え、重要性や必要性をも考慮しながら、計画的で効率的な道路整備に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) それでは、再質問させていただきます。  まず最初に、文化振興ビジョン検討事業費についてであります。  先ほど、事業費410万6,000円のうち225万6,000円の内訳、東京からお二方、8回、89万5,000円、大阪からとありましたが、132万円の旅費というのは職員さんの旅費だと思われますが、旅費規定の中には、公務のための旅行に要する経費を償うことを目的とする金銭給付を旅費と呼ぶとされていますが、当然定められた範囲で金額を出しているかと思われます。  その旅費の内訳、部長級何人、一般職何人という内訳をお聞きしたいです。高橋部長、お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 今回予算計上させていただいたのは、特に大きな金額を示しているのは座長の方、それから東京からお越しいただくコンサルティングの関係の方について、それぞれ氷見市の旅費規定に格付をいたしまして、通常はこういった方については副市長級の旅費ということで積算をさせていただいております。その1泊2日の旅費。それが、先ほど申し上げましたが、大阪1泊2日、これが4万9,120円の単価、それから東京1泊2日は5万5,980円の単価。ただ、当初私どもこの予算単価を示したときには、東京からお二人の予定でございましたが、今想定している委員としてはお一人の予定でございますので、この旅費につきましては、執行がなければそれは執行しないということも想定されます。  また、今後さらに、いわゆる施設の整備面において、もっと専門家が必要だということで委員を補充するというような場合には、またこの中でも執行のほうは考えていきたいということがございます。  あとは、富山から来られる方、高岡から来られる方については1,360円、それから640円という単価で積算をいたしているものでございます。 ○議長(嶋田茂君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) 最近では、インターネット等で全国どこの自治体からも、さまざまな情報ですとか数字ですとかデータが集められる時代でありますが、これだけ多額の旅費や報償費、需用費等を使ってマスタープランを策定しなければならないという理由は何でしょうか。高橋部長、お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 氷見市における文化の根本となります条例のあり方、それから氷見市において、これから市民会館ができ上がるまでに、氷見市におけるソフト面における文化のプログラムというものをさらにもっともっと充実させていこうという、そういったことの進め方、さらには今後新文化ホールを建設する上においてのいろんな知見を持った方に入っていただくという意味におきまして、やはり専門性の高い方にお入りいただく必要があると思っておりますので、そういった方については、東京、大阪からお越しいただいてこの議論を引き続きまた、有識者会議の中でも議論していただいたものをさらに深めていただく、そういった連続性の部分もございますが、そういった意味での今回旅費の計上をさせていただいたものでございます。 ○議長(嶋田茂君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) 私は民間会社で14年余り勤めてきました。また、同僚議員の中にも、大きな会社でそれなりのポジションで勤めてこられた方も何名もいます。しかしながら、民間会社では、これだけ多額の旅費を使って、いわゆる出張計画ですとか事業計画をつくるとなると、確実な成果が得られなければ、上層部の判こといいますか会社の許可は通らないと思われます。  市長をはじめ市の職員の方々も、皆様、市の公金というものを使っているわけで、民間企業の感覚や仕事とはややかけ離れているのではないかと感じていますが、そのあたりは高橋部長、どうお考えでしょうか。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 報償費も含めて200万円余りでございますが、ただこういった例えばプログラムの作成、それから条例の作成といったもの、いわゆるコンサルティングの業者に支援業務をお願いするとなりますと、多分お見積もりを出すと数百万円という金額が出てくるのではないかなというふうに思っております。そういった意味では、これはそういった方々に支援をお願いするのではなくて、東京から来ていただく方は専門的な方は数名いらっしゃいますが、基本、市民でつくり上げていくものと想定いたしておりますので、そういった意味で御理解を賜ればなと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) さまざまな事業があるとは思われますが、市外、県外の業者の方々、コンサルタントの方々、学識の高い方々をお呼びするのは、もちろん氷見市が学ぶ上では大切なことだと思われます。ただ、氷見市民の中にも十分学識の高い方々や民間レベルで高いポジションにおられた方々がおられると思います。そういう方々の募集、採用事業に対するプランにかかわっていただくことについて、本川市長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  今回の報償費の考え方と市民の皆様への呼びかけですが、まず今回お越しいただく担当の中に、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、このオリンピックが文化オリンピックになっている、そして東京一極だけではなくて地方全体にこのオリンピックの効果を流していこうという、こういうことをお話しくださる、こういうお仕事をしていらっしゃる方が入っているわけです。ロンドンで既に18万件の文化事業が行われたそうです。日本国においても、もうリオのオリンピックの調印と同時に、こうしたオリンピックを盛り上げる文化事業が約20万件開催される。そして、そのことについて日本国がある一定の予算を見て、地方で文化あるいはオリンピックのこうした事業を行っていくという情報をつかんでおります。  ですから、今回は、民間企業出身の越田さんですから、かけた投資以上に、5倍、10倍、氷見ここにあり、そして氷見市の文化政策を具現化していく事業へつなげていこう、こういう当てを見た投資であるということをまず1点御理解いただければと思います。  2点目は、先般軽井沢に視察に行きましたときに、あるいは京都に視察に行きましたときに、軽井沢の別荘地としての条例、そして京都の国際観光都市としての条例、非常に崇高な理念を掲げていらっしゃいます。こういうものは、古い時代にある程度の知識層の方々が、特に軽井沢あたりは宣教師の方々なども入って非常に文化的に高い理念を掲げているわけです。京都もしかりでございまして、昭和31年につくられたその条例に基づいて、もうはっきりと我々は日本の文化を国際的に発信していくんだ、だから来外の方に対して心から優しい言葉をかけていきましょう、こういうふうな理念になっています。  我々も、地域の皆さん方からのいろんな声も集めてはいきますが、この氷見の地域100年の文化政策をつくっていく。特に食文化、その向こうにはガストロノミーの都市認定なども含めた、こうしたものを狙っていこうというくらいの文化条例にしていきたいという意気込みであります。  そうした中で、いやいや、そういえば氷見の食にはこういう価値があるよという話を広く市民の皆様方からいただく。今回の委員会構成も、食文化に関する方、あるいは漁業のことに関する方、あるいは野菜ソムリエで若くして御活躍の方、多方面から、そして未来を担う方々から、広く広く文化を捉えた委員会の皆さんに御参加をいただいております。  また時節、市民の皆様にも途中経過を報告し、またパブリックコメント等ももちろん入れていくと思います。皆さんで氷見の文化の範囲を認識し、生活文化までも含めて、我々の生き方、暮らし方というものを発信してまいりましょう。  越田議員のそのお気持ちにしっかりと応えられるようにしたいと思っています。お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) 今回の事業などに関して、我々議会側も賛同して予算というものを通すわけでありますが、今までのいろんな議員の方々の発言にもありましたように、プラン・ドゥーのみで終わらず、必ずチェック・アクション、机上の会議のみならず、その後速やかに行動を起こして、それを実行できる、そういうような事業に進めていっていただきたいと思います。  次の質問に移らせていただきます。市民会館についてであります。  少なくとも施設規模、駐車場等を考えれば、現在地での新築は想定されていないものと考えます。耐震不足で使用不可になっておりますが、当然取り壊して整地されるものと思います。だとすれば、旧市民病院跡地、旧朝日丘小学校跡地、旧市役所跡地、この市民会館の跡地、この市街地の中心部に跡地の利活用についていまだに方針が決まっていない場所が4カ所になります。  私は、新しい公共施設を移設する場合には、当然、跡地利用も並行して考えるべきではないかと思いますが、この4カ所の跡地利用についてどのような方針で利活用を考えておられますか、高橋部長、お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) そのことにつきましてはこれまでも答弁の中でさせていただいておりますが、その中で市民会館というものは、一番最初にリーディング的なプロジェクトとして動き出すのかなというようなことを考えております。  今、立地適正化計画を2カ年で整備させていただく予定にいたしておりますが、市全体の土地利用、そして公共施設の配置、公共交通の考え方、そういったものをしっかりと見極めた上で、グランドデザインの中で考えさせていただきたいというふうに考えております。 ○議長(嶋田茂君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) 富山市のほうでは、統合校の建設とほぼ同時期に跡地利用計画というものが発表されたと聞いております。  氷見市では20年後、30年後のグランドデザインをという話がよく出てきますが、跡地利用についても速やかに順次検討すべきだと思います。それについてはどうお考えでしょうか。再度、高橋部長、お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 氷見市内において、全体の土地利用ということにおいては、これからの人口ビジョンのこともありますし、氷見市民全体が、市内の中でもいろんな人口移動が発生していると思います。それが将来どういう姿を描いていくのかということをしっかりと見極めた上でないと、その施設の跡地をどういうふうに使うのが市民にとって最も価値のあることなのか、そこはやっぱりしっかりと見極めていく必要がある。  それから、市民会館については、まだどこにということが決まっておりませんし、現在地でというのも全く今排除しているものではございませんが、それが移転ということになれば、そこの跡地利用というものは当然一緒に考えていく必要があるだろうなというふうに思っております。 ○議長(嶋田茂君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) 数十年先の氷見市のよき未来像というものを描くことは重要なことだと私も思います。  それと同様に、直近の現在進んでいる事業、計画についても速やかにプラン・ドゥ・チェック・アクションして遂行することを重ねてお願いいたします。  続けて次の質問をさせていただきます。次に、地域セーフティネット活性化事業についてであります。  先ほど委託料142万円という話を質問させていただきましたが、委託料というふうに計上されてしまいますと、我々にとっては中身が見えにくいので、それぞれ委託料の内訳を教えてください。山口市民部長、お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 山口市民部長。 ◎市民部長(山口優君) 委託料の内訳につきましては、先ほど若干説明させていただきました。少し抜けていたのが、藤里町の社会福祉協議会の方につきましては、旅費11万円と報償費3万円と申しましたが、これをできれば2回、できるかどうか今から、これを議決いただいた後交渉しなくちゃいけませんが、一応2回を予定しております。  あとは、先ほど申しましたとおり、アドバイザーの報償費、旅費、バスの借り上げ料等で142万円程度になるところでございます。
     以上です。 ○議長(嶋田茂君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) こちらも先ほどの文化振興ビジョンの話と同様でございますが、旅費というものにつきましては、市民目線で検討していただくことも必要だと思います。どうしても行政の事業となりますと、行政というものの枠組みの予算の中でこの百数十万円という金額は大きくないかと思われがちでございますが、一般市民目線からしますと、100万円単位の旅費というもの、報償費、需用費というものが計上されてしまいますと、やはり民間レベルでは大きな数字であると思われます。その辺も含めて、事業に対して取り組んでいただきたいと思います。  続きまして、公共工事のあり方について質問させていただきます。  公共事業の応札には資格登録が必要であるのは当然でありますが、従来は、資格申請するタイミングは、公共工事の場合、2年に1回と聞いております。しかし、氷見市の業者の場合、その都度資格申請することができ、ある意味、市外業者との色分け優遇がなされていると感じています。  現在は、市内外問わず、その都度申請ができるとされ、より一層市外への流れが危惧されるところでございます。  そこで、元請ではなく下請契約の場合、このような有資格者である必要があるのかどうか。必要であれば、どのような手続で当局は確認をしているのか、あわせて桶元総務部長、お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) 下請の業者さんもこういう入札の参加資格を有する必要があるのかどうかというお尋ねであるかと思います。  この件につきまして、ちょっと私も十分理解しておりませんので、確認をさせていただきたいと思います。  よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) 一部の業者の請負工事の現場からの声なんですけれども、石川県など他県ナンバーの工事車両が確認されているという話をよく聞きます。このような事案は丸投げ行為とも関係者から聞いていますが、当局のほうは確認されているのでしょうか。桶元総務部長、お願いします。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) 先ほど答弁でも申し上げましたように、下請に出す場合には下請の届け出書の提出を義務づけまして、担当課において現場を監督し確認していると認識いたしております。 ○議長(嶋田茂君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) 現場を確認というのではなく、それ以上の手続の確認は行われているのでしょうか。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) 各工事につきましては、監督員が市のほうでおりまして、その都度確認をしているところでございます。  先ほどちょっと議員のほうからもございましたように、下請工事のことについて県外業者の方に丸投げというようなお話も出たわけでございますけれども、下請のあり方につきましては、今後、他市の事例なども参考にして勉強させていただきたいと思います。 ○議長(嶋田茂君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) しっかりと契約手続を行い施工業者を把握しないことは、工事成果品の品質管理にもつながることだと思います。工事の検査の場合、元請業者はもとより下請業者も同席の上、行うべきではないかと考えますが、検査体制や成果品の点数成績はどのように行っておられますか。桶元総務部長、お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) 完了検査につきましては、元請の方とともに完了確認をいたしております。 ○議長(嶋田茂君) 2番 越田喜一郎君。 ◆2番(越田喜一郎君) 発注元として市民の税金で工事を行っているのでありますから、当然、元請業者、下請業者も地域の会社で回すべきと私は思います。その中で、該当しないのであれば範囲を広げてということも考えていいのではないかと思われますが、しっかりとした品質管理を行い、粗悪な成果品、表向きの工事だけではなく、工事の中身についても厳しく管理監督して、粗悪な成果品とならないよう、契約金額を問わず検査体制を統一にしていただきたいと思われます。そのためにも、技術系職員の充足も図るべきではないかと思いますが、桶元総務部長、御意見をお伺いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) 御指摘のとおり、昨今は技術系の職員が不足している状況の中で、その確保も難しいという状況が続いております。とは言いながら、やはり適正な品質管理というものはしっかりやっていく必要がございますので、現在、財務課契約・検査班が中心となりまして、各担当課が人間を融通し合って適切な品質管理が行われるよう努力いたしているところであります。  よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) この際、暫時休憩いたします。  なお、再開は午後3時30分からといたします。  午後 3時18分 休憩        ─────────────────────────  午後 3時30分 再開 ○議長(嶋田茂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  氷見市議会会議規則第9条の規定により、会議時間は午後5時までとなっておりますが、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。  市政一般に対する質問を続けます。  5番 正保哲也君。  〔5番 正保哲也君 登壇〕 ◆5番(正保哲也君) 自民同志会の正保でございます。  自民同志会の一員として、市政が抱える重要課題について質問させていただきます。  地方が主役の地方創生、まち・ひと・しごとの創生と、5年、10年先を左右する改革年度でもあります。  地方創生の予算は、26年度補正、27年度予算からも、1兆円超えとも言われております。地方の積極的な取り組みを支援する自由度の高い新しい交付金により、地域の創意工夫で頑張る自治体を応援してくれる制度を最大限に活用され、既に幾つかのメニューも取り入れ行政運営に御努力されていることに敬意を称したい。しかし、そこには市民の意見が反映される市民主役の行政の推進が大きな柱であり、最重点課題ではないかと考えます。  これらを踏まえ、通告に従いまして質問させていただきます。  まず、地域おこし協力隊についてお尋ねいたします。  地域おこし協力隊とは、都市住民を受け入れ委託し、地域おこし活動の支援や農林漁業の応援、住民の生活支援など地域協力活動に従事してもらい、あわせてその定住、定着を図りながら地域の活性化に貢献することを目的として、2名チームの効果的な地域おこし活動を展開していきたい旨の内容にて、3月議会でも補正予算増額を了承しました。  今の6名の隊員活動は、空き家調査に携わり、古民家再生への夢を持って取り組んでいる方、水産関係のイベントを行いながら企画運営に携わっている方、速川地区にてサツマイモ栽培から6次産業化への取り組みに携わっている方の業務内容で地域住民と協力して取り組んでいると聞いております。  支援内容の総務省特別交付税の対象年を超えない1年以上最長3年とし、来年度にも6名想定のもと協力隊の募集をしていくとの説明もありましたが、活動状況について、また協力隊の採用後のフォローや行政側とのコミュニケーション、地域協力者との連携、フィードバック状況について、高橋市長政策・都市経営戦略部長にお伺いいたします。  また、これからの氷見市の現状を見据えた展開、例えば伝統文化の継承、担い手不足を考慮した内容等々、「攻めは最大の防御なり」と言いますが、私はある面、守るべきものを守ってこそ攻めの姿勢が生きてくるのではないかと考えます。  ただ、活動を開始したばかりであり、活動状況診断、効果検証までには至らないと思いますが、移住・定住者増加につなげていただきたいからこそ、次年度以降にどのような取り組みを行っていくか、氷見市全域を見据えた内容の検討、提案事項等があれば、あわせて高橋市長政策・都市経営戦略部長にお伺いいたします。  次に、大学との連携事業についてお尋ねいたします。  市長の提案理由説明にもありましたが、学校法人日本体育大学との体育・スポーツの振興に関する協定を締結し、「ハンドボールの聖地ひみ」として、世界選手権大会やオリンピック・パラリンピック競技会のキャンプ誘致、あわせて未来のオリンピアン育成を目指した強化策に取り組む姿勢は、氷見の将来を担ってくれる若者たちに夢と希望を与え、地元高校にもよい影響を与えてくれると期待しているところであります。  しかし、早稲田大学応援部の合宿計画の日程の変更等が先日の報道にて確認されましたが、議会に変更内容等の説明もなく、効果が薄れるのではないかという懸念もありました。  また、氷見の未来を見据えて、考え、努力し、是々非々にて望んでいる議会に対しても何の説明もなかったことが少し残念でございます。  一方、慶応義塾大学SFC研究所が設置する研究所との連携で、相互に協力することにより、持続可能な社会システムの形成、研究教育活動をもって実学の推進、氷見市発展を目的とし、互いに先日、覚書の締結も既に終えている状態でありますが、早稲田大学応援部の合宿計画に関しては、大学側の就職活動期間等々の都合によると変更内容も後ほど伺いました。  今さらではございますが、1つに、事前の打ち合わせ不足や、2つに、何らかの覚書の手段を怠った事実も影響されているのではないかと考えたくなるのは自然ではないでしょうか。  また、夏休み、お盆効果が薄れることは否めない事実であり、時期の変更等でその効果にかわる代替案も必要と考えます。  それでは、各大学との現在までの取り組み状況と進捗、あわせて早稲田大学との連携事業に関しては、時期延期に伴う効果的戦略等について、高橋市長政策・都市経営戦略部長にお伺いいたします。  次に、東京オリンピック・パラリンピック事前合宿の誘致についてお尋ねいたします。  去る平成26年度12月議会にて、東京オリンピック・パラリンピック事前合宿の誘致活動の御回答をいただき、「ハンドボールの聖地」として、生涯スポーツを愛している方々、常日ごろから指導者として御努力されている方々からも、氷見のスポーツ界が一回りも二回りも大きくなるチャンスとして、希望と期待に夢を膨らませて待ち望んでいる声も聞こえております。  先日、議会で、補助金に頼らない公民連携の手法を取り入れた人口3万3,800人の岩手県紫波町のオガールプロジェクトと呼ばれる計画で、ホテルやバレーボール専用体育館、図書館、カフェ、産直マルシェなどの施設を相次いでオープンさせ、年間80万人が訪れる複合施設の成功事例を総務まちづくり委員会及び建設防災委員会にて視察してまいりました。  オリンピックやワールドカップといった世界的な大会に通用する施設条件、トレーニング施設やドミトリー、いわゆる宿泊施設も用意され、2020年に向けたハード的な取り組みは既に各地において動き出していることは紛れもない事実であります。  東京五輪で地域活性化首長連合も発足し、県内では当氷見市を含む6市町が名乗りを上げているのもお聞きしております。  また、県のスポーツ振興策を検討する元気とやまスポーツ振興会議でも合宿誘致に力を入れる方針を改めて示されていることも念頭に置き、県からの情報収集に努めるとともに、積極的に2020年に向けた取り組みを強化していっていただきたい。  我が氷見市としては、氷見市ふれあいスポーツセンターを有力な施設と位置づけ、国際大会に通用する施設改善が必要でありますが、例を挙げれば、床材を国際大会使用床材(タラフレックス)にする必要があると伺っております。  また、国際的な施設には、当然トレーニング設備も必要になるでしょう。誘致活動が先なのか、施設改善を優先するのかといった戦略面も見えてこず、時間だけが過ぎていく気がしてなりません。  最終的にどの種目に特化し準備を進めていくのか、大学との連携事業の効果も取り入れていくことと考えますが、検討委員会の設置や誘致に向けて、実施内容の詳細案等、また進捗状況を高橋市長政策・都市経営戦略部長にお伺いをいたします。  次に、総合教育会議の開催についてお尋ねいたします。  教育の政治的中立性、継続性、安定性を保持しつつ、地方教育行政における責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、首長との連携強化を図るとともに、地方に対する国の関与の見直しを図る「地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律」に伴い、氷見市においても、本年度より教育委員長と教育長を一本化した新教育長制度が施行されております。  総合教育会議の設置や教育に関する大綱の教育の目標や施策の根本的な方針の策定が手つかずのように見受けられますが、この後、教育会議をどういうふうに進めていくのか。生徒数の減少に伴う諸問題や、今氷見市が抱える教育環境整備の観点からも、教育行政に精通した教育委員会ならではの視点が予算策定にも生かされることが期待されることを踏まえ、早急に開催する必要があると考えますが、開催計画等について山本教育長にお伺いいたします。  次に、新たな工業団地の整備についてお尋ねいたします。  大浦・下田子地区の工業団地整備については、粛々と進められていると聞いております。地域経済や雇用を支える重要な施策と位置づけ、計画状況について、あわせて氷見市全域や高速交通網出入り口付近の整備について、軟弱地盤や水源の問題、インフラ未整備により職種が限定される中、大手企業をはじめとする企業誘致に御尽力されているとお聞きしております。  工業団地新規造成、また小都市構想等について、荒井まちづくり推進部長にお伺いいたします。  また、大浦・下田子地内の工業団地計画に伴い、浸水対策事業で上泉・大浦地区内での浸水対策工事が着々ととり行われている中、工業団地増設に伴うさらなる災害拡大影響はないと考えますが、双方の浸水対策実施後のケア、フォロー、例えば異常降水量に対応の異常雨量警報、監視カメラ、また災害情報周知徹底のアナウンス等、近隣の住民の生命と財産を守るべき対策は施設設置以外に何か御検討されているのか、また過去のデータを考慮し、最大雨量にも対応できる設備となっているのか、福嶋建設農林水産部長にお伺いいたします。  次に、公共施設マネジメント計画の策定についてお尋ねします。  平成26年12月作成の「氷見市公共施設・インフラ白書」に記載のとおり、公共施設は1970年代から整備量が増加し、その整備ペースは2000年ごろまで続き、道路や上下水道などの都市基盤も国の政策に呼応して整備が進められました。  これらの公共施設やインフラはやがて更新時期を迎えますが、それらを更新していくとなれば、その更新、改修費用などにより、今後、苦しい財政運営を余儀なくされることが予想されます。  また、人口が30年間で1万人以上の減少となるほか、高齢化率が大幅に上昇するなど、著しい社会環境の変化ももたらされています。数十年前に整備された公共施設、インフラが現在の市民ニーズを満たすものであるかの再点検が求められる中、検討するための基礎資料の作成は完了しており、今現在でも、市民会館や旧小学校等で人が活用しなくなれば損傷も加速する可能性のある施設が点在していると考えます。  しかし、利用に当たっては、耐震問題や利用、稼働率の問題も大いに検討材料となってきます。また、人口減少や生徒数減少とも言われている反面、満足な場所にて生涯スポーツが行われていない現状、悲痛な声も聞こえてきます。  公共施設、インフラの必要性について関心を持ってもらうことはもとより、民意を尊重し、早期のマネジメント計画の策定が必要不可欠と考えますが、計画の進捗状況について桶元総務部長にお伺いいたします。  あわせて、総務省から平成27年1月23日に、統一的な基準による地方公会計の整備促進を3年間で移行する要請があった新統一モデルの導入に伴い、発生主義・複式簿記の導入により、見えにくい財務書類も民間経営者からもわかりやすいものとなり、固定資産台帳を整備することで公共施設マネジメントへの活用も容易になります。  また、統一的な財務書類の作成により団体間の比較が可能になり、客観性の確保にもつながります。しかし、住民や議会などに財務情報をわかりやすく開示する手段とはいえ、各課で管理していたデータを一括整備する業務は職員に係る負担は大きいものと推測します。  新公会計制度運用スタート時期も決められ、導入計画もスケジュール化されている現状、公共施設マネジメント計画策定と公会計の導入に当たり、財務課単独にて行うのか、プロジェクトチーム編成で職員の業務負担軽減策等を考えているのかについて桶元総務部長にお伺いいたします。  次に、学童保育の未実施地区における開設についてお尋ねいたします。  人口減少社会に対処するため、子ども・子育て支援制度を予定どおり4月からスタートさせ、本市でも子ども・子育て支援事業計画の策定や子育て応援施設改修事業、利用者負担額、保育料徴収基準額の減免に取り組み、市民から以前よりよくなったとの声も多く聞こえております。  しかし、放課後児童健全育成事業については、対象年齢を小学校6年生まで拡大するも、施設規模、管理職員数が伴っていない施設が2地区、未開設地区にも2地区あるのも事実であります。  放課後の居場所づくり、子どもの健全育成の観点からも、地域における子育て支援サービスの充実や地域における人材育成が今後、必要不可欠となってきます。地域全体で子どもを見守り育てる体制づくりを推進していかなくていけません。  氷見で生まれてよかったと感じ、ふるさと氷見に愛情を持ち続けてくれるよう、子育てする保護者や地域で子育てにかかわる全ての市民が氷見で子育てをしてよかったと感じることができるよう、氷見市子ども・子育て支援事業基本理念のもと、未開設地区の対応と今後の学童へのフォローについて山口市民部長にお伺いいたします。  最後になりましたが、地方が主役の地方創生、地方の積極的な取り組み、創意工夫が求められます。また、市民の生命と財産を守ること、安全・安心のための施策を確実に推進していくことの重要性を重んじて、氷見らしい「オール氷見」の精神も忘れることのないように前向きな御答弁をお願いし、私の質問を終わります。  ありがとうございました。 ○議長(嶋田茂君) 初めに、地域おこし協力隊について及び大学との連携事業について答弁を求めます。  高橋市長政策・都市経営戦略部長。  〔市長政策・都市経営戦略部長 高橋正明君 登壇〕 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 正保議員の地域おこし協力隊についての御質問にお答えをいたします。  氷見市の地域おこし協力隊6名は、地方創生を地域単位で具体化する強力な人材であり、現在は、都市と農村交流の推進、移住・定住の促進、農業の6次産業化・起業支援の3分野で活動をしています。  都市と農村交流の推進業務を担当する2名でありますが、漁業を手伝いながら、漁業者のニーズや課題をつかむとともに、魚々座において魚食文化を普及することや地域での活動を撮影して全国に動画配信することにより、この氷見市の魅力を発信しています。  また、移住・定住の促進業務を担当する2名は、県外のまちづくり先進地の視察や空き家改修のワークショップに参加をし、関係者とのネットワークをつくりながら、まちづくりバンクにおけるイベントなどの企画を検討しています。  また、6次産業化・起業支援業務を担当する2名は、主に速川地区の農業の6次産業化や地域の活性化に向けての活動を住民の皆様とともに汗を流しながらそれぞれの起業、自立に向けた取り組みを進めております。
     彼らの採用に当たりましては、第1次選考の際から、3年後の彼ら自身がどういった起業を起こす、そういうイメージをお持ちなのか、また定住に向けてどういった具体的な行動プランをしていくのか、そういったことも評価して選考し委嘱をいたしたものであります。  それぞれが、例えば市場に出ない雑魚を商品化して流通させる事業、あるいは地域活動を動画撮影して魅力を発信していく事業、また空き家を利活用したゲストハウスの運営、農業の6次産業化やレストラン経営、それぞれがこういった起業を目指した近い将来の夢というものをお持ちだと、そういうふうにイメージをお聞きいたしております。  氷見市では、将来にわたり定住しながら地域おこしにつながる人材として活躍できるように、彼らのスキルアップのための実践研修や先進地への派遣、また毎月活動報告をいただいておりますが、彼らの活動報告の際にはコーチングも実施をさせていただき、今後の彼ら自身の起業、そして定住に向けた指導、支援をさせていただいております。  また、昨日も御説明いたしましたが、地域おこし協力隊の任期終了時には、いわゆる特別交付税を財源とする、100万円を上限とする起業のための支援制度もございますので、こういった制度はフルに活用したいと思っております。  なお、隊員には、3年を待たずして事業化を果たしていただき、また地域の創生、そして職業人としての自己の自立を同時達成していこうということを常々語り合っております。地域おこし協力隊制度の一つの日本の先進的モデルを提示できるのではないかというふうに目指してまいりますし、思っております。  また、来年度以降、こうした彼らの氷見市での活動に共感を覚えて全国の若者が氷見へと集う、そういったことも信じております。  日々目覚ましい成長を遂げる彼らでありますが、期待値を超えるベンチャースピリット、そういったものが、彼ら自身が今フェイスブックをつくって発信をしております。その中に克明に記されておりますので、ぜひごらんいただければというふうに思っております。  そして、今後とも地域の一員として皆様の温かい御支援を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。  次に、大学との連携事業についての御質問のうち、進捗状況についてお答えを申し上げます。  国が掲げる地方創生プランの中では、2040年を見渡した地域づくり戦略において、若者や女性たちが夢を持てる新しい社会システムの構築が本質的に求められております。  そのような中、当市では、本川市長が積極的に足を運ばれた結果として、このたび、早稲田大学応援部の合宿誘致、慶応義塾大学との研究所設置、スポーツの面では日本体育大学との協定締結といった未来に向けた連携を果たすことができました。  もちろん、地元の富山大学ともJR氷見線の魅力向上などの諸事業を展開しておりますし、昨年からは金沢大学のインターンシップも受け入れております。  これらのうち、初めに慶應義塾大学との連携でございますが、氷見市の地方創生について公共経営、ソーシャル・マーケティングのエキスパートであります玉村雅敏教授に中心となっていただき、現在、市職員とともにこの総合戦略の策定を進めております。  また、5月末に3日間、学生、先生それぞれ21名の方がフィールドワークに入られました。その次の週には、もう既に東京において、本社が東京にある上場企業に彼らがプレゼンテーションに伺っている。そういったこと自身が既に人の流れを変え、企業を呼び込む、そういった地域の課題解決を図っていくという総合戦略を既に実践していただいているものと思っております。  また、市庁舎内に設けました社会イノベーション研究室を窓口に、さまざまな大学関係者、学生、企業、専門家、そして市職員が一緒になってこの課題解決に取り組んでいくこととしております。  今後は、特に女性の夢、女性の創業ということに重点を置きたいと思っておりますので、彼女たちの創業を支援する、そして地方創生に結果を出す拠点として連携できるような取り組みをこの慶應大学の皆さんとは進めていきたいなというふうに思っております。  続きまして、このたび大学野球選手権において見事優勝を果たされました早稲田大学、こちらから総勢160名の応援部員が氷見市で伝統の夏合宿を行います。当初は8月上旬を予定しておりましたが、今年度から就職活動のスケジュールが大幅に変更になりまして、その結果、9月1日から10日の9泊10日にて、秋の六大学野球に向けた練習を氷見で励んでいただくこととなります。  市民と学生とのふれあいによる活力の創出、そして氷見のブランドイメージの向上にしっかりとつながるものと思っております。  また、女性の活躍が期待される地方創生の時代において、この合宿におきまして、チアリーダー、吹奏楽団を合わせまして100名余りもの女子学生が氷見に訪れていただくことになります。  昨日も監督、それから部を代表した4名の応援リーダーの方が氷見に入られ、合宿の下見をしておられます。  今回の氷見市でのこの夏合宿、これは3年ごとに早稲田応援部は全国を回っておられますので、3年ごとにまた氷見へお越しいただける、氷見で合宿をしていただける、そのための再誘致の布石であるというふうに思っております。早稲田大学との継続的な関係構築の序章ということで捉えてまいります。  また将来的には、応援部以外のスポーツ合宿の誘致や氷見高校との連携なども視野に入れて進めてまいります。  次に、日本体育大学との連携について申し上げます。  東京オリンピック・パラリンピックを5年後に控え、また春の全国中学生ハンドボール選手権大会の継続開催の決定を受けまして、このたび、スポーツ分野において高いノウハウと指導体制を有する日本体育大学と氷見市が体育・スポーツの振興に関する協定を締結いたします。  来る7月3日には、日本体育大学の松浪健四郎理事長をはじめとする大学関係者をお迎えして協定に調印をいたします。  氷見市にとっては、日本体育大学の有する世界レベルの競技者、指導者の招聘、また日本最先端のスポーツ施設を活用した合宿や遠征などによって、氷見市の競技者や指導者の方々がこれまでたどり着くことができなかった技術面やメンタル面でのレベルアップなど、さまざまな可能性を広げてまいりたいと考えております。  次に、東京オリンピック・パラリンピック事前合宿の誘致についてお尋ねでございます。  氷見市は、全国でも類を見ない強みを持っておりますハンドボール競技に力点を置いて進めてまいりたいと思っております。  具体的な誘致活動の進め方としましては、1つには、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が作成する事前キャンプ候補地ガイドに氷見を掲載していただく、2つには、独自のルート及び人脈によって出場が予定される国へ直接接触を図ること、この2点が考えられます。  事前合宿は、参加する各国・各地域が、それぞれの責任と費用負担において任意に実施するものでありますが、やはりそういった事前合宿を行うための判断基準としては、先ほど議員のほうからも御指摘がありましたが、施設の設備要件、練習相手の確保が大きな要素となってまいります。  このうち施設の設備要件については、候補地ガイドの応募要項にもございますが、国際ハンドボール連盟の仕様にのっとった人工マットの敷設、いわゆるタラフレックスなど、そういった人工マットの敷設が明記をされておりますので、これらの購入等を検討していく必要があります。  また、練習相手の確保につきましては、氷見市の近隣にはハンドボール競技の国内トップリーグで活動する実業団チームが存在しないことから、他の都道府県から招聘することが必要となってまいります。これも課題となってくるかと思います。  しかしながら、競技会場とならない自治体にとって、こうした事前キャンプの受け入れは、日本で盛り上がるオリンピック・パラリンピック競技大会の雰囲気、そしてまた世界のトップスポーツに触れる絶好の機会となります。「ハンドボールのまち氷見」といたしましては、この機会がまちの誇りと都市のブランディングに大きく寄与するものと考えております。  今後は、この誘致に係る費用、それから氷見市においてもたらされる効果をしっかりと見極めながら、富山県、また日本ハンドボール協会とも連携いたしまして、この効果的な事前合宿の誘致活動に積極的に取り組んでまいります。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、総合教育会議の開催について答弁を求めます。  山本教育長。  〔教育長 山本 晶君 登壇〕 ◎教育長(山本晶君) 正保議員の総合教育会議の開催についての御質問にお答えいたします。  平成27年4月1日に地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が施行され、全ての地方公共団体に総合教育会議を設置することになりました。  総合教育会議の構成員は、市長と教育長、教育委員4名の計6人であり、市長と教育委員会という執行機関同士が協議・調整を行う場とされております。  予算の編成や執行といった教育行政の推進に大きな権限を有する市長と、学校教育や社会教育の振興、文化財の保護等を進める教育委員会が、合意した結果を互いに尊重し、それぞれが所管する事務を執行することになります。  第1回の会議は7月7日に開催し、地方創生の時代にふさわしい氷見市の教育のあり方について、市長と教育委員会とで活発な意見交換を行いたいと考えております。 ○議長(嶋田茂君) 次に、新たな工業団地の整備についてのうち、高速交通網出入り口周辺の整備について答弁を求めます。  荒井まちづくり推進部長。  〔まちづくり推進部長 荒井市郎君 登壇〕 ◎まちづくり推進部長(荒井市郎君) 正保議員の新たな工業団地の整備についてのうち、高速交通網出入り口周辺の整備についてお答えします。  能越自動車道のような高速交通網の出入り口周辺は、一般的には、企業が立地を決定する上で、交通の利便性に合致した重要な地域でございます。  氷見市では、現在、大浦地内を中心とした山林で工業団地を造成する計画を進めており、順次用地の買収を進めています。これ以外には、現在のところ出入り口周辺を含めた新たな工業団地の整備計画はございません。  高速交通網の出入り口周辺につきましては、極めてポテンシャルの高い地域と考えております。今後、地方創生を推進していく中で、地域の未来価値や住民の皆様の御意見などを踏まえながら、市全体の土地利用計画を検討してまいりたいと考えております。  また、出入り口周辺地域一帯は、新しい地域課題を解決するためのビジネスチャンスが多くあるとも考えられることから、このような地域ならではの創業支援や地域おこしなどにも取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、新たな工業団地の整備についてのうち、市南部地区浸水対策について答弁を求めます。  福嶋建設農林水産部長。  〔建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 続きまして、新たな工業団地の整備についての御質問のうち、市南部地区浸水対策についてお答えいたします。  議員御指摘の工業団地の整備に伴う雨水等の排水につきましては、設計の段階で、団地造成後においても従前の排水面積が変わらないように計画されております。  さらに、団地内の排水路の末端であります大浦側と上泉側2カ所には調整池を配置し、団地造成により、これまでの流量を超えて既存の排水路に水が流れることのないよう、流量の調整を行い、両地区の浸水対策に影響を与えないよう対応策が図られております。  また、現在の大浦地区における浸水対策につきましては、一昨年の洪水被害が記憶に新しいところですが、この大雨を機に1億5,500万円の事業をお認めいただき、一部流域の変更や県道の排水路の改良、そして調整池や常設ポンプの設置など、複数の対策を講じ強化を図っております。  今までは1時間に20ミリ以上の降雨により内水による浸水被害が発生していましたが、今回のこの工事により、1時間に40ミリの降雨まで耐えられる施設となります。  次に、浸水被害が予想される場合の警報発令や情報周知につきましては、防災行政無線設備を新たに整備したことにより、特定地域への情報発信を行うことも可能となりました。  今後は、降雨状況やパトロールなどにより現地の状況の把握に努め、防災行政無線を利用しながら住民への情報伝達、周知を図ってまいります。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 次に、公共施設マネジメント計画の策定について答弁を求めます。  桶元総務部長。  〔総務部長 桶元勝範君 登壇〕 ◎総務部長(桶元勝範君) 正保議員の公共施設マネジメント計画の策定についての御質問にお答えをいたします。  全国の自治体では、高度経済成長期に集中的に整備された公共施設や道路、橋梁、上下水道施設などのインフラが、今後、一斉に更新時期を迎えることとなります。このまま行けばその更新費用が大変かさむことが予想され、その対策が必要となっております。  国におきましては、財政負担の平準化や公共施設等の最適な配置を実現させるため、地方公共団体に対し、平成28年度までに、その管理や更新に関する基本的な方針を策定するよう要請しているところであります。  本市では、昨年12月に公共施設・インフラの現況調査、分析を行い、国が示す基準を参考に、将来の更新費用を推計した「氷見市公共施設・インフラ白書」を作成しホームページで公開するほか、「広報ひみ」を活用いたしまして、3カ月にわたり連載記事を掲載するなど、市民の方々にもその周知を図ってまいったところでございます。  本年度は、その白書を基礎資料といたしまして、将来の公共施設・インフラのあり方に関する検討を進め、年度内には管理や更新に関する基本方針を策定いたします。  そして来年度には、その基本方針に基づきまして、個別施設等の将来の方向性を示したマネジメント計画の策定に取り組むことといたしております。  また、国では、自治体の現金主義会計では見えにくいコストやストックを把握し、中長期的な財政運営に資するため、各地方公共団体に対しまして、平成29年度までに固定資産台帳を基礎とした財務書類を整備し、統一的な基準による地方公会計を導入するよう要請いたしております。  固定資産台帳の詳細なデータにより、白書を上回る精度の高い施設等の更新費用の推計や施設別のコスト分析が可能となるものでありまして、公共施設等の更新、統廃合、長寿命化の判断など、そのマネジメントを実行する上で固定資産台帳は必要不可欠なものであると考えております。  本市におきましては、固定資産台帳の整備のための所要の予算を今定例会に計上いたしておりまして、今年度中には台帳を作成いたしたいと考えております。  作成に当たりましては、先ほど議員おっしゃっていただいたように、全庁的な組織的対応を前提にチームとして取り組んでいきたいと考えております。  なお、資産管理という未来からの課題としての重要性に鑑みまして、公共施設・インフラの管理や更新に関する基本方針につきましては、国が要請する目標年次を繰り上げて作業を進めているところであります。  今後は、人口減少や少子高齢化などの社会環境の変化や施設等に対する市民ニーズなどを把握、分析するとともに、公共施設・インフラのあり方について、議会や市民の皆様方から御意見を伺いながら、持続可能な自治体経営につながるマネジメント計画の策定に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、学童保育の未実施地区における開設について答弁を求めます。  山口市民部長。  〔市民部長 山口 優君 登壇〕 ◎市民部長(山口優君) 正保議員の学童保育の未実施地区における開設についての御質問にお答えいたします。  現在、氷見市では、共働き家庭など日中保護者のいない児童を放課後に預かり、適切な遊びや生活の場を与える放課後児童健全育成事業、いわゆる学童保育を、市内12小学校区中、今年4月に新たに開設いたしました2クラブを含め、10校区18カ所で実施しております。  さらに現在、未実施地区2カ所のうち1地区から要望を受け、地元の皆様と協議を行うなど、開設に向けた準備を進めている状況にあります。  残る1地区につきましても、地区の状況を把握し、保護者や地域の皆様の御意見等を賜りながら、未実施地区の解消に努めてまいりたいと考えております。  また、今年度スタートいたしました子ども・子育て支援新制度の実施に当たりましては、実施場所や登録児童数などの量的拡充とともに、サービスの質の向上を図ることを支援の目的としております。  このうち、登録児童数の量的拡充といたしましては、議員の御発言にもございましたが、対象年齢の見直しが行われ、おおむね10歳未満の小学生としていたものが小学6年生までに拡大されました。現在は、開設している学童保育のうち2地区を除き、小学6年までの児童を受け入れております。  このように、特に学童保育を継続的に実施し、その質の向上を図るためには、運営スタッフの確保は欠くことのできない課題となっております。  そのための支援策といたしまして、平成22年度から指導者の育成と資質向上のための講座を開催してきたところでありまして、新制度のスタートに合わせ計画されている県主催の研修会などにも積極的に参加していただくよう努めてまいります。  市といたしましても、共働き家庭やひとり親家庭の保護者の皆様が、放課後、安心して子どもを託すことができ、仕事と子育ての両立ができるよう、受け入れ対象児童数の拡大など量的な整備を図るとともに、障害児の受け入れを推進するなど、サービスの質的な向上も図りながら放課後児童対策の充実に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) それでは、地域おこし協力隊についてもう少し質問させていただきたいと思います。  隊員の皆さんの御努力、目覚ましい成果を遂げているということは、先ほどの御答弁で確認できました。ベンチャースピリット、すばらしい。敬意を表しますが、たしか高橋部長はフェイスブックというふうに後半のところで言われたと思いますが、正直私も、お恥ずかしながら、フェイスブックを見たことはございますが、自分で行っておりません。  全ての市民がフェイスブックを見ていないということに苦言をし、例えば「広報ひみ」でそういう閲覧、報告する場所を設ける。やはり市民にわかりやすい見える化を継続していただくような御回答というふうにしていただければどうかなというふうに思います。  市長がいつも言われているように、対話重視、隊員の皆さんとは対話を重視されて、市民にわかりやすい報告を望むものでございます。  御回答をお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 先ほど、生の動いている動画とかを伝えるのにフェイスブックというお話もさせていただきましたが、そのほかにも、もちろんケーブルテレビでの彼らの紹介、「広報ひみ」においては、毎月連続して彼らの活動を紹介していきます。今月号では特集記事も組ませていただきました。それから、彼ら自身がその活動を、いわゆる瓦版的なものをつくって御報告もしているところでございます。
     まだ議員のところに周知されていなかったということになりますと、さらにお知らせする方法を工夫する必要があるかなと思います。 ○議長(嶋田茂君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 地域おこし協力隊に集中して申しわけございませんが、すばらしい活動だからこそ成功につなげてほしい。だからこそもう少し質問させてください。  ハード面が少ない、ソフトが多いというお言葉ではございませんが、例えば氷見の伝統的な芸能、芸術的な地場産業、おいしいもので言えば、海の幸、里の幸、山の幸の食材を生かした農業、水産加工業、漁村文化は、今取り組んでいらっしゃる皆さん、中山間地区の氷見らしいはざかけ米を、市長も何度か現場へ行ったこともあるとは思いますが、忘れてはならない品質の高い氷見牛、温泉など観光施設にも恵まれております。獅子舞をはじめとする伝統芸能、史跡、名所、天然記念物など、なぜこの文化財を活用した取り組みという視点に行かないのか、私、氷見を愛する者として少し疑問に思っております。  多くを語れば、なぜか最近、氷見らしさが薄れているのではないかと思います。それについて、市長、御答弁をお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  今回、非常に多彩な面々が集まっておりまして、6次産業化のコーディネーター、この方は金融機関の方だったんですけど、野菜ソムリエの資格をお持ちでした。先般、魚々座のほうで漁業の担当者、日本60カ所以上の漁村を回った青年が魚を、そしてこの農業関係のスタッフがもらってきた野菜を、非常にカラフルな野菜を持ち込んで、魚と野菜のコラボレーションというふうにして両名が腕を振るということもありました。本人自身は、将来的には女良小学校の跡地などで野菜工場のようなこともしたいということで応募をしてきた青年ですが、コーヒーにもたけています。非常に今、いろんな地域に行って可能性を広げてくれています。  それから、先般、虫送り祭りにこの地域おこし協力隊がみずから地域の中に飛び込んで参加をしたり、先週あたりは、蛍があちこちで乱舞していますが、蛍の鑑賞会に積極的に参加をしたり、本当に各人、氷見の深いところにどんどん入り込んで、さらにそうした干物や何かを持って、今度はとげ抜き地蔵の商店街まで行って氷見のPRをしたりと、本当に八面六臂の活躍をしてくれております。  こうした動きにどんどん支援をしてまいります。そしてさらに、これは最後ですが、今一番多い地域おこし協力隊の受け入れで、19名だったと思いますけれど、相当数を受け入れている、これは全額が交付税で措置されますので、こうした地域もあるわけであります。初年度ということで6名で今カバーをしましたが、どんどんどんどんこうした青年たちがリーダーとなって、今おっしゃった獅子舞の伝承、こういうところをちゃんとやろう、あるいは地場産業の支援ということで、魚のところの支援は加工や何かで入り込んでいっていると思いますが、不足業種への募集も意識的に行っていきたい。  今の感じでいくと、本当に氷見の地域おこし協力隊は日本でも随分話題になっていますし、そうした大人数を受け入れても、モデルとしての地歩は固まった大きな成長が期待できるチームに仕上がっていると思っています。  御参考まで。 ○議長(嶋田茂君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 市長の御答弁の中に、コーヒー、野菜とかたくさん、その中に、私、悲しいのは、地場のどこの野菜をというぐらいに自負していただきたい。島尾のあの野菜をつくって私は頑張っているんだというふうな気概を見せていただきたいなと。それは隊員の皆さんにこれから努力していただきたい。  もう1つ忘れてはならないのが、担い手不足の状況でございます。先ほど私、質問させていただきましたが、国重要無形民俗文化財に指定されている論田・熊無の藤箕、三尾の竹細工、その他、水産加工業でも深刻な担い手不足と聞いております。  当然、先ほども言いました氷見牛、ブランド化されていると言っても、決して担い手が豊富であるということにはつながりません。検討していくか否か、またその担い手をどうこれから氷見市がこの地域おこし協力隊として協力していくのか、簡単に市長、よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  今いただきましたような視点で、特に今回我々が募集に成功しましたのは、何となくではなくてずばり、レストランの6次産業化をお願いできないか、漁業の振興をお願いできないか、農業の6次産業化をお願いできないか、まちづくりの瓦の家並みを守ってくれないか、実は明確にオーダーを出したほうが都会の人材は来るということがわかっています。ですから、今回の任期付採用職員もそのようにいたしました。  将来的には、もう既に議論の中では、氷見牛の担い手のことで、まだアイデアベースですが、北海道の学生さんたちを受け入れるようなことをやっている地域もありますので、大学連携も一つの成功をおさめる中で、そうした具体的な仕事を提示して、具体的なエリアを絞って、具体的な大学を指定して、そして人材を集めていく、こういうやり方について、この1、2年でノウハウがたまってきたと思っております。  正保議員も本当にお詳しくいろいろなことを把握していらっしゃいますので、いろいろとアドバイスを賜りながら、一緒に効果的な地域づくり戦略、次世代の育成にチャレンジをしてまいりましょう。 ○議長(嶋田茂君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 逆に褒めていただきまして、ありがとうございます。  市長におかれましては、守る姿勢というものを少し、私は氷見の住人でございますので、古いものは切るじゃなくて、やはり少し守っていただきたいなというふうに思います。  それと、昨日の山本議員の御答弁にもありましたように、漁業従事者が25年時点で300人、50歳未満が40%という御回答をいただきました。そのときも、ソフト面で市民にわかりにくいという御発言、質問があったかと思います。この後、人、対話を重視していく氷見市として、市民にわかりやすいソフト面に持っていくのか、それを重視しながらハード面を尊重していくのか、これも簡単にわかりやすく市長に御説明願います。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  経営は両方ともバランスですから、ソフトもハードも重視をします。ただし、ソフトなきハードは、それを使いこなせないわけですから、無駄遣いをしてきた、こういう日本国全体の反省があろうかと思います。  今も、当初は女良小学校で野菜工場を誘致したいというプランをお持ちになられた金融機関の方ですが、今いろいろと情報を集められて、本当にそのことが実現できるかどうか、そういうソフトの充実を図っていらっしゃるんだろうと思います。  きょうから始まります文化条例を先にするというのも、オリンピックという大きなお金が動く事業の中で、この数年のソフト事業の誘致をにらみながら、例えば文化に親しむ次世代の方々の市民プロデューサーを養成していくとか、こういうふかふかとした土壌ができていた中に市民会館があり、そして今までなかった、例えばウクレレの教室や何かの新しい教室がどんどん起きてくる。こういうことをしていく必要があろうかと思います。  繰り返しになりますが、ハード、ソフト、両方は必ず融合します。しかし、ソフトの充実なきハードというのはあり得ないということをお伝えしたいと思います。 ○議長(嶋田茂君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) ありがとうございました。  あまり地域おこし協力隊で質問しておりますと時間がなくなりますので、次に進めたいと思います。  次に、大学との連携事業について少し質問させていただきたいと思います。  早稲田大学応援部の予算は、地域住民生活等緊急支援のための交付金380万円、それからふるさと基金から120万円の歳入と聞いておりますが、まず先ほどの部長の御答弁にもありましたように、3年後でしたかの再誘致に布石を投ずるという力強いお言葉をいただきました。ということは、継続事業として効果を求めていくというふうに受けとめました。  継続事業であれば、実績のみではなくて、市民の皆さんの意見集約をしていかなければいけないですね。次回につなぐべき事業として、その効果、確認等をどのような方法でこの後されていくか。  私、例えばふれあいトークとかアンケート、この2つを通常皆さんお答えすると思いますから先に言っておきますが、市民に本当にじかにわかって確認をとれる方法、その2つ以外に何か御検討されていることがあれば、高橋市長政策・都市経営戦略部長にお答え願います。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 市民の皆様にいかに歓迎のムードを持っていただけるかというのが、やはりこの事業については大切なことだと思いますので、160名もの若者たちがこの氷見を訪れていただけるということについては私たちは大きな価値だと思っておりますし、この価値観を市民の皆様にお伝えする、それが市民の皆さんの歓迎のムードにつながるということが一番大きなはかり得る指標なのかなというふうに思っております。 ○議長(嶋田茂君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) それでは、早稲田大学の応援部の質問、これで最後にしますが、日時が変更になった代替案という質問に対しては御回答いただいていないかと思いますが、高橋部長、お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 議員の御指摘は、いわゆるお盆の帰省時に当初の期間であればうまくマッチできたものが、9月にずれ込んだ結果、その期待される効果が小さくなったのではないかということであると認識をしておりますが、お盆の時期の帰省のときにだけということではなくて、どうでしょうか、私自身はあまり時期というのはこだわりはないんですけども、9月の時期であっても氷見には氷見のすばらしいよさもありますし、そういったことを全国に発信していくことにおいては、時期的なものはそれほど影響はないのかなというふうに思っております。 ○議長(嶋田茂君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) PR効果的には、発信時期は当然9月1日から10日間の実施でその後になるかと思いますが、9月1日から10日の実施で氷見駅の前にとの計画の御説明があったと思いますが、同じようなことをされるんですか。部長、お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) そうですね。9月であれば9月なりに、どういった市内におけるイベント等を展開するかということも、まだまだ私どもとしては、詳細な具体案は持っておりませんが、富山県においては、おわら風の盆の時期でもありますし、またパークゴルフなどの大会も氷見においてはその時期にあると思います。そういったいろんな氷見における大きなイベントとかみ合わせることはこれからまだまだ十分可能だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(嶋田茂君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) ちょっと残念でございます。私、高橋部長に当てたのは、すばらしい部課の皆さんはいろいろ縦のつながりで御検討されているかのように聞いております。それを聞きたかったのですが、残念でございます。  その後、いろんな面で聞こえてくるかと思いますが、この場で市民に言っていただきたかったなという気がしますが、次の質問に行きます。  それでは、新たな工業団地のうちの高速交通網でございますが、前向きな検討として、今設置を計画している以外に計画はないというお答えをいただきました。その反面、市長のトップセールスにて、今幾つかの企業にアタックしているとも聞いております。  ただ計画がないという回答ではなく、ポテンシャルの高い地域と評価され、先ほどの御答弁にもありましたが、民意を尊重するということであれば、当然トップセールスの、今民意を尊重しながらトップセールス、市長のセールス状況、進捗、お聞かせ願えられる範囲で答えてください。市長。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) ありがとうございます。  ちょうど一昨日ですが、ゼオンの高岡工場長さんが、さらに栄転されまして、今回東京のほうにお戻りになるという御挨拶にいらっしゃいました。いろんな地域の方とお話をしておりますが、オプテスさんをはじめとする団地につきましては、まだ余力もありまして、世界的な経済状況の動向を見ながら、工場の増設ということは、各地の製造業においてはあるようであります。ただし、新規の工場をつくるということについては、基本的には海外へ移転をしていく、アジアのマーケットにどんどん、現地に近いところでつくるという企業合弁等が主でありますので、新規にお越しいただくというのは正直難しいところです。  そして、氷見においては、特に工場においては地盤が非常に緩いんですね。ですから、もう右肩下がりの、右肩上がりから右肩下がりに時代が変わってきていますので、大型の製造業の工場を誘致するという考えは、そろそろ発想を転換したほうがよろしいかと思います。  今、この地方創生の中で、それでも2040年まで、女性たちの働く仕事をつくっていきたい。これはITや介護や、そして氷見の場合には食に関する産業文化ではないかと思っています。あるいはライフスタイル産業と言われるものですが、キャンピング用品をつくるとか釣りざおをつくるとか、こういう細かいけれども、氷見の自然の中で暮らしを営んでいく、あるいは食を中心とした食器ですとかエプロンですとか、あるいはスポーツビジネスでも、ヨガの教室や体をきれいにするマクロビオティックですとか、こういうふうにして食にまつわる生活シーン全体にさまざまな産業があるはずなんですね。  今、こういうことについて日本のITのベンチャーの方、あるいは食に関する宅配事業のベンチャーの方、あるいはTSUTAYAを中心とするカルチュア・コンビニエンス・クラブの取締役をしていらっしゃる方などにお会いをしています。重厚長大産業から、もう少しやわらかく、デザイン性にすぐれ、そして氷見の食という強みを広げていける、「ジャスミン革命」という言葉がありましたけど、産業界におけるジャスミン革命のような、市民の皆様からの内発的な小さいプチ起業をたくさん起こす中で大手の会社とがっちり組んでいく、こういう時代ではないかと認識をいたしております。 ○議長(嶋田茂君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) ありがとうございます。  市長に質問する前に、民意を尊重してという、御自身の意見じゃなくて、やはり市民全体の意見を尊重した上で、大手企業に来てほしいのか来てほしくないのかという議論は必要かと思います。  次の質問に移りたいと思います。  ちょっと戻りますが、総合教育会議について、市長が招集し、原則公開となっています。 ○議長(嶋田茂君) 正保議員、再質問は戻ることは許可されておりませんので、次の質問をお願いします。 ◆5番(正保哲也君) 申しわけございません。次の質問に移ります。  最後の質問とさせていただきますが、「氷見市公共施設・インフラ白書」の施設一覧には、野球場を含む大浦運動公園の施設別データが掲載されておりませんでした。私の勉強不足でありまして、その施設の建設年度、建物構造、延べ床面積などの観点から、また視点から掲載されていないのであれば御回答願います。総務部長。 ○議長(嶋田茂君) 桶元総務部長。 ◎総務部長(桶元勝範君) 大浦運動公園、野球場の基本情報が今の白書の中に含まれていないのではないかという御指摘ではないかと思いますが、この白書は、一つ一つの施設について積み重ねておりますので、そこの部分は含まれていると認識しております。  今、白書で、例えば年間費用が30億円ほどかかる、更新費用が必要になるという中に含まれていると思っております。 ○議長(嶋田茂君) 5番 正保哲也君。 ◆5番(正保哲也君) 施設一覧の中になかったということで、私の説明不足もあったかと思いますが、それにつけ加えて、公共施設マネジメント計画は将来の方向性を示しておりますけど、それにつけ加えて、3月議会でうちの党派の松原議員の質問にありました野球場の有識者会議を実施されるかされないか、高橋部長、よろしくお願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 高橋市長政策・都市経営戦略部長。 ◎市長政策・都市経営戦略部長(高橋正明君) 野球場に限った有識者会議というものではなくて、氷見市のスポーツ施設の再配置全体を見渡した会議というものを今年度立ち上げたいと思っております。 ○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。  〔15番 谷口貞夫君 登壇〕 ◆15番(谷口貞夫君) 会派社民の谷口でございます。本日、最後の質問者となりました。皆さんのお顔を見ていると、大分疲れているような感じも存じますが、最後まで御協力のほどよろしくお願いいたします。  第1の質問は、志賀原発と原子力防災対策について質問いたしますが、昨日の同志会の積良議員からも質問がありました。重複しないようにとの思いもありますが、今後の避難計画もあり、市民への周知を図ることも含めながら質問いたしますことを御理解をお願いいたします。  では、志賀原発と原子力防災対策について質問いたします。  まず第1点は、志賀原発敷地内の活断層について本川市長の御所見をお伺いしたいと思います。  この問題は、北陸電力志賀原発の敷地内の活断層の問題は建設当時からあったことが平成24年12月7日の原子力規制委員会が公開した資料で判明され、1987年に旧通産省が現地調査した際、専門家顧問が岩盤上の地層に堆積後に段差が生じたことを指摘し、活断層である可能性を示していたことを明らかになったのであります。  当時、活断層が指摘されたにもかかわらず志賀原発1号機の建設が認められたのです。  2012年7月、旧原子力安全・保安院の専門会議で建設当時のトレンチのスケッチを見た大学の教授が典型的な活断層と指摘。その後、現地調査と審査が繰り返される中で、本年5月13日、原子力規制委員会、有識者会合が開催され、4人の委員全員が活断層である可能性を否定できないとの見解評価で一致したのであります。  新規制基準では、地盤を揺らす断層上に原子炉建屋など重要施設の設置を禁じています。原子力規制委員会が活動性を認めれば、志賀原発は廃炉となります。  今までUPZ圏内外に位置する氷見市は、北陸電力と安全協定の協議を進めてきたのであります。市民の命を守り生活を維持する権利を守るために、安全を最優先にした考えをどうお持ちでしょうか。本川市長の考えの所見をお伺いいたします。  2番目は、県防災会議と原子力防災対策について質問をいたします。  氷見市議会は、市防災計画の原子力災害対策編の補強として、1つは、氷見市はUPZ圏の内と外で対策に格差をつけない。2つ目としては、EAL(緊急事態区分及び緊急時活動レベル)などの基準においても、事態の推移で判断し市民に避難指示をする。3番目には、OILの基準にかかわらず、風向き等によって必要な場合には市民に避難措置をするとの3点を市当局の補強として確認し、市民の命と安全を守るために、原子力防災対策、避難訓練に具体化を図っていただきたいとしてきたのであります。  去る5月19日開催されました県防災部会(原子力災害対策部会)の中で、県避難計画要綱の改定がありました。新聞報道では、原発から30キロ圏外の住民に対し、事故時には、国が屋外避難の判断を出し、県を通じて市町村に屋内退避の指示を出す等の計画改定がなされ、後日の6月10日の県防災会議で正式に承認されたのであります。  このたびの改定と市の原子力防災対策の補強との関係について、防災・危機管理監のほうからの答弁をお願いいたします。  次に、第6期介護保険事業について質問をいたします。  介護保険制度改正と地域支援事業移行について質問いたします。  氷見市内の65歳以上の高齢者は1万6,846人、高齢化率32.8%、富山県平均28.3%、全国平均25.0%より高齢化が早く進行しているのが実態であります。  このような中で、要介護・要支援の認定者は、平成26年12月末で3,112人、18.0%で、要支援1、2の認定者は、平成23年度639人、平成24年度704人、平成25年度721人と微増している状況であります。  要支援者の介護予防(訪問介護、通所介護)を制度の改正によって地域支援事業に移行しなければなりません。  移行期間は2017年度までとなっております。予防サービスは要支援者を要介護者にしないために始まった制度であります。  地域支援事業への移行は、サービスを受けてきた利用者と事業者との関係課題もありますが、移行をどのように計画しているのか、市民部長の答弁をお願いいたします。  次に、地域包括支援センターへの人的支援強化についてであります。  高齢化の進行が急速に進む中、65歳以上の15%が認知症とも言われています。軽度認知症は13%と発表されています。高齢者の4人に1人が認知症と言われる現在、初期の専門的なケアで重度化を防ぐことが求められています。  利用者の中には、ひとり暮らしの方、デイサービスを利用し交流による刺激で認知症の悪化防止などの利用者も少なくありません。特に認知症の場合は、初期の発見が大切。専門家の目で変化を見逃さず、的確な助言や手だてが必要。デイサービスはその一端を担っています。高齢者が住みなれた地域で安心して暮らすことができる。支援が必要な高齢者への的確な指導を行うケアマネジャーの支援体制のより強化が求められているのではないでしょうか。
     あわせて、専任の認知症コーディネーターを増員し、地域包括支援センターへの人的支援を図るべきではないかと思います。医療や介護、福祉サービスを包括的に提供し地域ケア体制をより着実に進めていくことが必要と思いますが、人的支援をどのように検討されているのでしょうか、市民部長の答弁をお願いいたします。  次に、サービス基盤整備について質問をいたします。  24時間地域巡回サービスは、第5期の介護保険制度で事業化が求められていたのですが、地域性等も相まって、現在においても事業化されておりません。  県内では、富山市、射水市、高岡市、黒部市の各事業所で実施しております。南砺市では2016年4月から福野地域で実施をしていくことが新聞報道されていました。  老老介護でひとり暮らし高齢者世帯が増えており、家庭内での介護力が低下しているのを補うことであります。  氷見市は、24時間地域巡回型サービスをどのように検討されているのでしょうか。答弁をお願いいたします。  あわせて、第6期介護保険事業で地域密着型事業をどのように検討されているのでしょうか。高齢化が急速に進み認知症高齢者が増え続ける中、住みなれた地域での生活の継続を目的とする地域密着型サービスが求められておりますが、地域のニーズに合ったサービスをどう図っていくのか。特に待機者も70名以上おられるとのことでございますが、その解消も含めた事業計画について答弁をお願いいたします。  次に、認定こども園の職員の資格取得について質問をさせていただきます。  4月に始まった子ども・子育て支援新制度に合わせて認定こども園がスタートしました。保育所と幼稚園の機能をあわせ持ち、保護者が働いていなくても入園できる。認定こども園の職員は、保育士と幼稚園教諭の両方の資格をあわせ持ち、両方の資格を必要とする保育教諭でなければならなくなりました。  改正認定こども園法では、移行後5年間の経過措置を設けています。保育所の民営化によって開園となった認定こども園。各園で働いている幼稚園教諭、保育士の職員への常勤保育士免許取得への支援をどのように考えているのか、市民部長より答弁をお願いいたします。  次に、河川の土砂対策について質問いたします。  市内には山間部から流れてくる二級河川が幾つもありますが、中でも阿尾川や余川川の河口近くは土砂の堆積がひどく、船の往来に支障を来す状況も起こっております。  これまで河川等のしゅんせつはどのようになされてきたのでしょうか。余川川下流の人たちは、稲積地区での橋梁の工事もあり、下流への土砂流出が多くなったのではないかとも言われております。また、阿尾川の河口は土砂の堆積によって砂山ができ、川の流れがせきとめられている状態でもあります。梅雨時期の水害対策も含め、河川のしゅんせつをどのように考えておられるのか、建設農林水産部長より答弁をお願いいたします。  最後に、自転車事故など防止対策について質問いたします。  自転車による交通事故防止を図るための道路交通法改正が6月1日より実施されました。改正道交法では14項目の危険行為があり、悪質運転危険行為として違反、摘発されます。14歳以上が対象となり、3年以内に2回以上の危険行為を繰り返すと講習を受けなければならなくなります。未成年者である生徒へのよりきめ細かな安全教育の徹底が今まで以上に必要と思われます。学校、生徒への指導について伺います。  また、現在の道路状況は自動車が中心であり、自転車専用レーンの整備は不備であります。こんな中で自転車が巻き込まれた事故はどのようなものがあるのでしょうか。調査されたものがあれば明らかにしていただきたいと思います。  以上の点で質問の答弁を教育長にお願いし、私の質問といたします。 ○議長(嶋田茂君) 初めに、志賀原発と原子力防災対策についてのうち、志賀原発敷地内の活断層について答弁を求めます。  本川市長。  〔市長 本川祐治郎君 登壇〕 ◎市長(本川祐治郎君) 谷口議員の志賀原発と原子力防災対策についての御質問のうち、志賀原発敷地内の活断層についてお答えをいたします。  志賀原子力発電所敷地内の破砕帯の調査につきましては、平成24年7月に旧原子力安全・保安院が追加調査計画の策定を指示し、それに対して、北陸電力では同月に追加調査計画書を策定した上で、翌8月から追加調査に着手をいたしております。  一昨年12月には、北陸電力が志賀原子力発電所敷地内シームに関する追加調査最終報告書を原子力規制委員会に提出し、その後6回にわたる有識者会合が開催されてまいりました。  さて、先月、5月13日に開催されました第6回の有識者会合におきまして、シームS−1、S−2、S−6の活動の可能性は否定できないとの有識者の見解が示され、次回評価会合にて評価書案が提示されると報道されたところであります。  一方で、しかし、今回の調査結果からは、後期更新世以降と言いますが、約12万年から13万年前以降に明らかにずれ動いたという証拠は確認できなかったことも確認されております。有識者の方のそういう見解が出る一方、調査結果からは明らかにずれ動いたという証拠は確認ができていないという状況であります。  今後は有識者会合の評価書案が取りまとめられ、原子力規制委員会に報告されることとなりますが、最終的な判断は、志賀原子力発電所2号機の新規制基準適合性審査においてなされるとのことであります。  市といたしましては、その審査に当たっては、谷口議員からも安全性を最優先にという言葉がありましたが、この安全性を最優先に、同時に科学的な調査分析、十分な検証が行われ、そして、その結果については関係自治体や住民に対ししっかりと説明をなされるべきと考えており、そのことについて引き続き国に強く要望してまいりたいと考えております。 ○議長(嶋田茂君) 次に、志賀原発と原子力防災対策についてのうち、県防災会議と原子力防災対策について答弁を求めます。  濱井防災・危機管理監。  〔防災・危機管理監 濱井博文君 登壇〕 ◎防災・危機管理監(濱井博文君) 谷口議員の志賀原発と原子力防災対策についての御質問のうち、県防災会議と原子力防災対策についてお答えをいたします。  去る6月10日に開催された富山県の防災会議において、原子力災害対策指針の改定及び防災基本計画の修正に伴う県の地域防災計画の改定が承認されました。  今回の改定のポイントとして、まず第1に、UPZの外側における防護措置の実施方策を挙げることができます。  これまでは事前の対策を講じる区域として、UPZの外側にプルーム通過時の防護措置を実施する地域、いわゆるPPAを検討し指針に記載するとしていましたが、指針には設定されずに、専門的知見を有する原子力規制委員会が施設の状況や放射性物質の放出状況を踏まえて、UPZの外側へ屋内退避エリアを拡張する範囲を判断するとされたものであります。  また、UPZの外側におけるプルーム通過時の防護措置の一つとして、安定ヨウ素剤の服用も検討課題として挙げられていましたが、服用のタイミングの正確な把握は難しいとの理由で、安定ヨウ素剤の服用は必要ないとされたところであります。  また、ポイントの第2は、避難や一時移転の実施に当たってSPEEDIによる予測は活用しないということでありました。  そういった中で、PPAが設定されないにしても、これまでも申し上げてまいりましたが、施設の状況や緊急時モニタリングの結果等を踏まえ、状況に応じて、UPZ内外を問わず、屋内退避などの必要な防護措置を実施することに変わりはございません。  また、必要な防護措置の実施は、具体的には、UPZの外においては、専門的知見を有する原子力規制委員会が、施設の状況や放射性物質の放出状況を踏まえて屋内退避エリアを拡張する範囲を判断し、一時移転等の追加的防護措置についても、国の原子力災害対策本部や関係機関等の協力により、国が必要な対策を用意することになっております。  市といたしましては、防護措置に遅れが生じることがないよう、きめ細やかな緊急時モニタリング体制の構築について、今後、県と連携して取り組むとともに、国へ要望するなど、しっかり対応してまいりたいと考えております。  また、安定ヨウ素剤の備蓄についてでございます。  UPZの外側であっても、屋内退避が避難に切りかわる可能性もある以上、備蓄をやめることはできないと考えております。  市としましては、今回の県の計画改定を踏まえて本市の計画改定に取り組むとともに、UPZの内外を問わず、屋内退避訓練の実施を検討するなど、原子力防災体制の充実強化に努め、また普及啓発にも努めてまいる所存であります。  次に、今ほど補強のEAL、OILの話が出ました。それについて申し上げたいと思います。  EAL、OIL基準にかかわらず、必要な場合は必要な避難措置を指示するということ、つまり、市がEAL、OILに定めた基準以外に独自の避難基準を設けることについてでございます。  UPZ内外を問わず、避難指示の判断については、基本的には国が施設の状態なり、また緊急時モニタリング情報を集約し、専門的な視点からEAL、OIL基準に基づき避難の必要性を判断することになっております。この基本というのは、指針が改定されたと言っても変わったわけではございません。  市がEAL、OILに定めた基準以外に独自の避難基準を設けることについては、やはりさまざまな緊急事態を想定した場合の備えとして検討すべき課題であると思っておりますが、一方で、道路規制であったり、また避難者の受け入れ体制、そういったものが国、県において整わない段階であることも認識しなければならないと考えております。  また、市独自の判断基準の設定については、避難者が混乱することなく、冷静に行動に移ることも重要な要件であることから、他の関係自治体の状況であったり、また専門家の意見を伺い、慎重に調査研究を進めるべきものであります。  なお、これまで他団体の状況を私自身見てまいりましたけれども、これといったものは見つけ切れていないのが現状でございます。そういう状況でございます。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、第6期氷見市介護事業計画について及び認定こども園の職員の資格取得支援について答弁を求めます。  山口市民部長。  〔市民部長 山口 優君 登壇〕 ◎市民部長(山口優君) 谷口議員の第6期氷見市介護事業計画についての御質問のうち、まず介護保険制度改正と地域支援事業移行についてにお答えいたします。  介護の必要度の低い要支援1、2の方へのホームヘルプサービスとデイサービスにつきましては、全国一律の介護給付サービスから介護サービス事業所やNPO法人、ボランティア団体などが提供する多様なサービスへと移行することになっております。  その事業の具体的サービス内容といたしましては、1つには、介護事業所による訪問介護や多様な担い手による家事支援などの訪問型サービス、2つには、介護事業所による通所介護、ミニデイサービスや運動・栄養・口腔ケア教室などの通所型サービス、3つには、配食、見守りなどの生活支援サービスなどがあります。  市といたしましては、3つのそれぞれの事業関係者による分科会で協議いただいた上、保健・医療・福祉関係者、介護保険サービス事業者などで構成された生活支援体制整備等協議会で助言、意見をいただきながら、サービス内容の検討を進めていきたいと考えております。  その上で、「キトキト100歳体操」などの新しい事業を取り入れつつ、ケアネット活動や見守り活動、外出支援などに取り組む安心生活創造事業など、地域での取り組みを生かしながら、平成29年度末までに地域支援事業へ再編し各ニーズに応える体制づくりを推進してまいりたいと考えております。  次に、地域包括支援センターへの人的支援強化についてお答えいたします。  近年、認知症高齢者の相談が地域包括支援センターに多く寄せられており、支援策の早急な整備が求められていることから、第6期介護保険事業計画の中で、新たに認知症地域支援推進員を地域包括支援センター及びそのブランチに各1名ずつ計5名を配置し、認知症の人やその家族の支援強化を行い、一層の医療や介護サービス等につなぐ体制の整備を図ってまいります。  次に、サービス基盤整備についてお答えいたします。  第6期氷見市介護事業計画では、介護施設への入所待機者65名分の解消として、小規模特別養護老人ホーム1カ所、認知症対応型グループホーム4カ所を整備するほか、24時間地域巡回サービスとして、定期巡回・随時対応型訪問介護看護1カ所、認知症高齢者対策として、認知症デイ1カ所の整備を行うこととしております。  これらの施設につきまして、今年の4月から5月まで事業者を募集いたしましたところ、認知症対応型グループホームには4件、定期巡回・随時対応型訪問介護看護には2件の応募がありましたが、小規模特別養護老人ホーム及び認知症デイにつきましては応募がございませんでした。  施設建設には、介護職員、中でも看護師の確保、また施設整備のための費用が加重となるなど事業者にとってクリアすべき課題もありますが、応募がなかったものにつきましては、複合施設を運営しておられる業者や市外の事業者へも啓発し、来年、再度公募していきたいと考えております。  続きまして、認定こども園の職員の資格取得支援についての御質問にお答えいたします。  本年4月から施行された子ども・子育て支援新制度においては、幼保連携型認定こども園は、幼児教育を行う学校及び保育を提供する児童福祉施設として位置づけられたところでございます。  そのため、その職員である保育教諭につきましては、議員御指摘のとおり、幼稚園教諭免許状と保育士資格の両方の免許、資格を有することが必要とされております。  現在、幼保連携型認定こども園に勤務し、幼稚園教諭免許または保育士資格のいずれかのみを有している方につきましては、議員の御発言にもございましたが、新制度施行後の5年間の経過措置期間のうちに、もう一方の免許または資格を取る必要があります。  国では、こうした方の免許や資格取得のための受講料等や受講を行う際に必要な保育士等の代替職員に係る人件費の助成制度を設け、その資格取得に対し支援措置を講じております。  また、市では、認定こども園、保育所を運営する全ての法人に対しまして、職員の研修に要する経費に対し助成を行っているところであり、国の制度の活用とあわせ、引き続き認定こども園、保育所職員の資質の向上に努めてまいります。  以上でございます。 ○議長(嶋田茂君) 次に、河川の土砂対策について答弁を求めます。  福嶋建設農林水産部長。  〔建設農林水産部長 福嶋雅範君 登壇〕 ◎建設農林水産部長(福嶋雅範君) 谷口議員の河川の土砂対策についての御質問にお答えいたします。  本市には、富山県管理の二級河川仏生寺川をはじめ多くの河川があり、どの河川も背後の丘陵地帯より富山湾へ流れ込んでいるため、土砂が流出し河口部に堆積するなど、これまでにも問題となってきております。  議員御指摘の阿尾川、余川川につきましても、昨年の夏の豪雨や冬前の長雨などの影響で土砂が堆積したものと思われます。  そこで、河川管理者である富山県に確認したところ、阿尾川につきましては、しゅんせつ工事の発注準備を進めているとのことです。  また、余川川につきましては、堆積土量がそれほど多くはなく、パトロールを継続し、堆積状況に注意をしながら対応していく予定と伺っております。  本市といたしましても、住民の安全・安心のために、管理者を問わず、現地を確認した上で管理者へ報告や要望を伝えるなど管理体制の強化に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(嶋田茂君) 次に、自転車事故防止対策について答弁を求めます。  山本教育長。  〔教育長 山本 晶君 登壇〕 ◎教育長(山本晶君) 谷口議員の自転車事故防止対策についての御質問にお答えをいたします。  議員が御指摘なさいましたように、本年6月1日から、14歳以上の者が自転車運転中に危険行為を繰り返すと自転車運転者講習というものを受けることになりました。  これを受けて、富山県教育委員会より依頼のあった「自転車運転者講習制度導入による生徒に対する交通安全指導の徹底について」という文書を市内各中学校へ通知し、指導に努めているところです。  ここ3年間の氷見市内における小中学生の自転車に関する交通事故件数は、24年中に1件、25年中に5件、26年中に2件と推移しております。8件のうち1件のみが小学生で、残り7件は全て中学生でございます。  個々の事故の内容につきましては、一覧にしたものがないとのことでしたが、私のこれまでの教員経験から申し上げますと、スピードの出し過ぎ、それからかばんや部活動の用具等、たくさんの荷物と一緒に運転していることから、バランスを崩しての転倒というようなことが多かったように思います。  ただ、今後は、自転車運転中の例えば携帯電話等の使用による重大事故の発生も懸念されるところであり、正しい自転車の乗り方に対する意識を高めることは極めて大切なことだと思っております。  現在、全ての小中学校におきまして、児童生徒の生命の安全を最優先に交通安全指導に取り組んでおります。  小学校では4年生を対象に、全ての学校で、自転車の正しい乗り方や交通ルールを身につけるためのこども自転車安全運転講習というものが行われ、受講した児童には市交通安全対策協議会から、子ども自転車安全運転証というものが交付されております。  中学校では、自転車通学の生徒が多いことから、安全な通学路を選定するとともに、登下校時の指導の徹底に努めております。特に交通量が多く視界の悪い夕暮れ時に事故が発生しやすいことから、下校に当たっては安全に気をつけるよう指導を重ねております。  また、小学生による少年交通指導員、中学生によるサイクル安全リーダー、自分たちの中から選ばれた児童生徒が交差点で安全運転を呼びかけるなど、主体的に自分たちの安全を守る取り組みも進めております。  今後も、児童生徒の発達段階に応じて、きめ細かい指導を積み重ね、地域の交通安全協会や警察など関係機関との連携を図りながら事故防止に努めてまいります。 ○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。 ◆15番(谷口貞夫君) 今ほど答弁をいただきましたけども、何点かについて再質問させていただきます。  まず最初に、志賀原発の敷地内活断層の関係で市長に質問いたしますけれども、特に今まで氷見市は、県、北陸電力と原発の関係で安全協定の協議を何回かやってきておるわけであります。しかも、そういう関係の中にあって、敷地内の活断層が否定できない、そういう事態に至っている中で、それがあって安全協定についても協議が延ばされているというのも1つあると思うんです。  それで、そういうことに関して、市長として5万人の市民の安全を考えると、そしてまた、福島事故のような広範囲にわたっての事故を考えると、そういう有識者の方々の判断というか考えが一定程度出た。そういうところにあってはやっぱり、市民を預かる長に立つ者として、これについては一定のそういうことについての考えを出してもいいのではないかという思いなんですけども、再度お願いいたします。 ○議長(嶋田茂君) 本川市長。 ◎市長(本川祐治郎君) 今ほど谷口議員から御提案のありました考え方も1つあろうかと思います。しかし、このエネルギーのことにつきましては、国策でありますので、私たちも県はじめ周辺市町村としっかりと連携をとりながら、足並みをそろえて発言をしてまいりたいと考えております。
     今はとにかく、安全協定を求める、そして我々にもいざといったときに発言の機会を、そして意思の表明の機会を、ある一定の行使力のある、その決め方の決め方にきちんと土俵に乗らせてほしい、こういうことをやっぱり県と連携しながらしっかりと訴えていくものであります。 ○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。 ◆15番(谷口貞夫君) とにかく、この問題は極めて重大な大きなことでもありますので、またそういうことについてもう一度お考えを御検討していただきたいと思います。  それで、今ほどの質問の中でも、安全協定の問題について、これは活断層に問題があるから安全協定についての協議ができない、延ばしてほしい、そういうことはちょっと問題があると思うんです。  といいますのは、やはり今志賀原発の原子炉が稼働していなくても、あそこには使用済み核燃料があるんですよ。東北の福島の事故のときでも、4号機は稼働していなくても大変な事態が起こった。だから、自然災害もいつどういう形で起こるかわかりませんけれども、そういうことを考えた場合においては、安全協定についての協議は、稼働していなくてもやっていく必要がある、そういう考えでもありますので、今まで氷見市として県とか北陸電力、そういうところについて、そういう協議の開催といいますか、そういうことについての話とか申し入れとかそういうことはやってきたのかどうか、防災・危機管理監にちょっとお伺いしますけれども、そういうことは氷見市としてやられてきているでしょうか。答弁をお願いします。 ○議長(嶋田茂君) 濱井防災・危機管理監。 ◎防災・危機管理監(濱井博文君) 安全協定の協議の場の話でございます。  市としましては、市民の安全・安心の確保ということから言えば、早期に安全協定を締結したいと考えております。そういった中で、今こういった問題も出てきたりしていろいろやっているわけなんですけれども、市と例えば北陸電力、そして県と、あくまでも協調というか、特に県と協調していろいろ考えていきたいと思いますので、県といろいろ話をさせていただきたいと思います。 ○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。 ◆15番(谷口貞夫君) できるだけ県にも御相談しながらぜひ進めていっていただきたいと思います。  次に市民部長にお願いしますけれども、認定こども園の関係で、資格取得支援ですけれども、保育士さんだとかそういう関係の方々についての全面的な支援というか、そういうことは御検討というか、できないものでしょうかね。 ○議長(嶋田茂君) 山口市民部長。 ◎市民部長(山口優君) 先ほど国のほうでの支援のお話をさせていただきましたが、その内容をまず御説明させていただきます。  まず、免許とか資格取得に係る経費につきましては、これは個人が資格を取ることになるものですから、一応その半額、2分の1で、10万円を上限として国、県でいただけるということになっております。また、その方がそういう資格を取りに行く間にあいてしまう代替の方の費用につきましては、単価の上限はございますが、一応全額国、県で見ていただけるという制度がありますものですから、それに上乗せということも考えられますが、国の制度でやっていただきたいというふうに考えております。  市といたしましては、先ほども申しましたが、それ以外にも研修費という形で助成させていただいておりますので、その中でそういう対応をお願いできないかというふうに思っております。 ○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。 ◆15番(谷口貞夫君) とにかく、今の資格の取得の問題については、新制度ができたおかげで、今まで職場で働いていた職員の方々がそういう新たな資格を取らなきゃならないということになったわけですから、継続してそこで働いてもらうという立場で、ぜひ御検討しながら支援をしていっていただきたいと思います。  次に、教育長に御質問いたしますけれども、私もこれ、何で新たな事故防止対策の中に14歳以上の人がという、これについての理解というか認識がなかなかできないんですけれども、これはどういうふうに教育長としてお考えというか御理解しているんでしょうか。 ○議長(嶋田茂君) 山本教育長。 ◎教育長(山本晶君) この講習制度対象の14類型の運転危険行為というものが挙げられております。少し紹介いたしますと、信号無視、遮断踏切立ち入り、指定場所一時不停止、安全運転義務違反、通行区分違反、通行禁止違反、制度装置、これはブレーキですね、不良自転車運転、歩行者用道路における車両の義務違反、これは歩道は歩行者優先であるのにまかり通るというようなことだろうと思います。ほかには、右折車優先妨害違反とか環状交差点での安全進行義務違反、酒酔い運転というのが最後ございますが、自転車に乗っている人と自動車との事故がありますと非常に大きな被害を受けることになるということ、もう1つ、最近は自転車の性能も非常に上がっていて、スピードの出るものも登場してきましたし、それからまた、いろんなアシストなんかがついて、坂道なんかでも結構スピードが出るようになってきたと。そういうようなことで、人の行動できる限界を超えたようなスピードが出る自転車も登場してきたというようなことで、自転車事故を防ぎたいというような思いから出てきているのではないかというふうに思っております。  それから、今までいろんなところで聞いているところでは、中学生まではよくヘルメットをつけたりして、転倒した際あるいは自動車と接触した際でもかなり防げるんだけれども、高校生からになると、もうそれはほとんど本人の判断になりますし、実際にはほとんどヘルメットはつけておりません。そんなようなことで、なかなか思うようにいかない自転車による事故を少なくするというようなことでの発想で出てきたものではないかというふうに考えております。  氷見市における中学生は、私は結構ヘルメットを着用しているようには思っておりますが、小学生も先ほどの自転車交通安全講習なんかでヘルメットの着用ということをちゃんと指導されております。そういう子どもたちの、みずからを守るという、こういうことにつきましては、今後ともそういう意識を強く持たせるように努めてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(嶋田茂君) 15番 谷口貞夫君。 ◆15番(谷口貞夫君) どうも答弁ありがとうございました。  こういう制度が新しい形になったことを機会に、いま一度、各校下の通学路の一斉点検というか通学路の点検も御検討していただきたいなということも含めて、これからも事故防止に努力していただきたいということを申し上げて質問を終わります。 ○議長(嶋田茂君) 以上で市政一般に対する質問を終わります。 △議案に対する質疑 ○議長(嶋田茂君) これより、上程全案件に対する質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、これをもって質疑を終結いたします。 △議案の常任委員会付託 ○議長(嶋田茂君) 次に、ただいま議題となっております議案第37号から議案第42号まで及び議案第45号、平成27年度氷見市一般会計補正予算(第2号)ほか6件及び報告第2号 地方自治法第179条による専決処分については、お手元に配付してあります委員会付託案件表のとおり、それぞれ所管の各常任委員会に審査を付託いたします。  なお、念のため申し上げます。報告第3号から第15号までは市長からの報告事項であり、議会の議決事項ではありません。よって、委員会付託をしませんので御了承願います。        ───────────────────────── ○議長(嶋田茂君) 以上をもって、本日の日程は終了いたしました。  お諮りいたします。来る25日は議事の都合により休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(嶋田茂君) 御異議なしと認めます。よって、25日は議事の都合により休会することに決しました。  次会の日程を申し上げます。  明20日及び21日は休日のため、22日から24日までは各常任委員会開催のため、また25日は議事の都合によりいずれも本会議を休み、26日に本会議を再開し、上程全案件の審議を行います。  なお、念のため申し上げます。各常任委員会の日程につきましては、6月22日建設防災委員会、6月23日政策厚文委員会、6月24日総務まちづくり委員会を、いずれも午前10時から委員会室において開催いたします。  本日はこれをもって散会いたします。  午後 5時41分 散会...