〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
6 ◯議長(吉川毅一君) ご異議なしと認めます。よって、会期は本日から9月15日までの10日間と決定いたしました。
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議案第54号から議案第69号及び報告第8号
7 ◯議長(吉川毅一君) これより、日程第3 議案第54号 平成17年度立山町
一般会計補正予算から議案第69号 立山町
固定資産評価審査委員会委員の選任について及び報告第8号 専決処分の報告について(富山県
町村公平委員会を組織する
地方公共団体の数の減少について)まで、以上17件を一括議題といたします。
提 案 理 由 の 説 明
8 ◯議長(吉川毅一君) 町長より提案理由の説明を求めます。
町長 大辻 進君。
〔町長 大辻 進君 登壇〕
9 ◯町長(大辻 進君) 皆さん、おはようございます。
9月に入りましてから、土、日は非常にイベントが多いわけでございまして、先日も3、4日と
町民ウオーク、そしてまた立山まるごとウオークということで、たくさんの皆さんに出席していただきました。そしてまた、今週の末、第44回衆議院総選挙がございますし、その次の週は
布橋灌頂会、その後、
アウトドアフェスティバル、マスターズと非常にたくさんの行事がございます。また、地区におきましては、地区の体育大会、小学校、そしてまた保育所等の運動会もございます。大変な時期でございますけれども、空のほうが非常に心配でございます。そういうことで、いい日が続くようにということを願わずにはおれません。特に台風14号が来ておりまして、7日未明にこの辺に一番接近するということでございますので、一生懸命気を引き締めて、災害の来ないようにひとつ注意していきたいというふうに思っています。
9月議会も9月6日から15日までの10日間でございます。そういうことで、皆さんひとつよろしくお願いしたいと思っております。
それでは、提案理由の説明をさせていただきます。
本日、ここに平成17年9月
立山町議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には、ご多用の折にもかかわりませずご出席をいただき、ご審議いただきますことに深く感謝を申し上げる次第であります。
今年の夏は、からりとした真夏の空は少なく、8月の県内の天候は雨量が多く、日照時間も少なかったのでありますが、農家の方々のご努力もあって稲作は順調に生育しているようであります。たわわに実った稲の刈り取りが始まっているところであります。
8月8日に
郵政民営化6法案が参議院で否決されたことに伴い、衆議院が解散され、8月30日に公示、今11日に選挙が行われるのであります。国の政治が地方へも大きく影響することから、今回の選挙には大きな関心を持っているのであります。地方分権の趣旨にのっとり、地方の実情をよく理解した国政を期待しているところであります。
アスベストによる健康被害については深刻な問題ととらえております。しかし、現在、健康被害を受けた町民については把握していないでありますが、町の公共施設にも
アスベストが確認されており、その対策については今回の補正予算に計上しているところであります。
8月16日未明からの東谷地区、横江・千垣地区での局地的な大雨により、山腹崩壊による土砂流出などもあり、東峯地区での一時的な孤立集落、
県道立山公園線の通行止め、
富山地方鉄道立山線が運行不能となるなど、大きな災害があったのであります。現在、県道などについては応急復旧したものの、
富山地方鉄道立山線については今も岩峅寺・千垣駅区間は運休となっており、その間を代行バスにより運行しているところであります。私も18日には、早速、県の関係機関などに出向き、早期の復旧について要望したところであります。
なお、町で対応すべきものについては、今回の補正予算で計上しているところであります。
自主防災組織につきましては、「自分たちの地域は自分たちで守ろう」という連帯意識のもと、住民相互の合意のもとに地域の
組織づくりをお願いしているところであります。町では7月19日から8月2日にかけて、各地区に出向きご説明申し上げ、
組織づくりをお願いしてきたところであり、本年度中には全地域での
組織づくりができるものと期待しているところであります。
懸案でありました
立山中央小学校体育館の改築につきましては、ようやく地権者のご理解をいただきましたので、土地の取得、物件の補償などについて、今回の補正予算に計上させていただきました。諸条件が整えば、18年度の後半には体育館の着工ができるものと考えております。
まるごと
ウオーク全国大会と、それにあわせて行われました
町民ウオークにつきましては9月3日と4日にかけて開催され、北は北海道から南は九州まで約1,000人の方々が参加され、自然景観など町の魅力を十分紹介できたものと思っています。反省点などを踏まえ、より充実した大会にしていかなければならないと考えております。
今月18日、19日には、昨年来準備を進めてまいりました
布橋灌頂会につきましては、たくさんの方々のご理解とご協力によりほぼ開催の準備が整いました。開催の効果につきましては、町の歴史・文化の認識、いやしの伝統文化に触れることなど、はかり知れないものがあろうかと思います。何とか成功裏に開催できることを願っているのであります。
それでは、本定例会に提案いたしました案件についてご説明を申し上げます。
本日、提案いたしました案件は、補正予算に関するもの4件、専決処分の承認を求めるもの2件、条例の一部改正に関するもの1件、規約の変更に関するもの3件、請負契約の締結に関するもの1件、損害賠償の和解に関するもの1件、決算の認定に関するもの2件、
教育委員会委員の任命及び
固定資産評価審査委員の選任の合わせて議案16件、そのほか報告1件であります。
提案いたしております議案の概要についてご説明申し上げます。
議案第54号 平成17年度立山町
一般会計補正予算につきましては、歳入歳出それぞれ4億896万2,000円を追加し、
歳入歳出予算の総額を99億4,724万7,000円としております。
まず、歳出の主なものといたしましては、6月と8月の
局地的集中豪雨により被災しました土木、農地・農業施設、並びに林道の
災害復旧費として約3億1,573万円、
町民体育館など3施設の
アスベスト除去費用として3,860万円、町民会館の
空調設備整備の更新費用や、今回の集中豪雨によって
旧東峯小学校南側の崩壊により校舎の崩落の危険があることから、旧校舎及び体育館の
解体工事費を新たに計上いたしております。また、
道路維持補修費や町単
道路改良費を追加するとともに、第4次
総合情報システムの使用料や、今年度の
補助事業費確定による
前沢中央線街路事業費を減額しております。
歳入につきましては、
普通地方交付税や繰越金の確定による増額補正、並びに災害復旧に伴う
国庫補助金、
地元負担金、
災害復旧債を大幅に増額しております。また、
債務負担行為の補正として、
土地開発公社事業資金債務保証など4件を追加・変更しております。
議案第55号 平成17年度立山町
墓地公園事業特別会計補正予算につきましては、前年度からの繰越金の確定に伴うものであり、歳入歳出それぞれ31万5,000円を追加し、
歳入歳出予算の総額を1,241万5,000円といたしております。
議案第56号 平成17年度立山町
農業集落排水事業特別会計補正予算につきましては、繰越金の確定と事業費の組み替えに伴う補正であります。また、継続費の補正といたしまして、千垣・
芦峅寺地区汚水処理施設建設事業費の総額変更を行っております。
議案第57号 平成17年度立山町
水道事業会計補正予算につきましては、
公共下水道事業等に伴う
水道管移設工事費や、第5次拡張事業としての配水管布設替事業費の増が主なものであります。
議案第58号及び議案第59号は、
地方自治法第179条第1項の規定により専決処分をいたしましたので、同条第3項の規定により報告し、その承認を求めるものであります。
議案第58号 平成17年度立山町
一般会計補正予算につきましては、
法人町民税過納付分を還付するための予算が不足となったことから、予備費を減額し補正をいたしております。
議案第59号 平成17年度立山町
一般会計補正予算につきましては、今月11日に行われます第44回
衆議院議員総選挙に伴うものでありまして、歳入歳出それぞれ1,300万5,000円を追加し、予算の総額を95億3,828万5,000円といたしました。
議案第60号 立山町
火災予防条例の一部改正につきましては、消防法及び
石油コンビナート等災害防止法の一部を改正する法律等により、
住宅用防災警報器、または
住宅用防災報知設備の設置が義務づけられたことによる一部改正であります。
議案第61号 富山県
町村公平委員会共同設置規約の変更及び議案第62号 証明書等の交付等に係る事務の委託に関する規約の変更につきましては、高岡市・福岡町並びに
射水地区広域圏内の市町村が平成17年11月1日に合併、また、黒部市・宇奈月町の市町が平成18年3月31日に合併するところから、それぞれの規約の中で定められている構成する市町村が減少するところから規約を変更するものであります。
議案第63号
富山地区広域圏事務組合規約の変更につきましては、構成する組合議員の定数及び副理事長の減に伴います規約の変更であります。
議案第64号 立山町
総合公園大型遊具整備工事請負契約の締結につきましては、契約の金額 5,649万円、契約の相手方 立山町上中232番地 代表者
株式会社西田組 代表取締役 西田明夫であります。
議案第65号 損害賠償に係る和解に関することにつきましては、町道利田・日置線の日置地内において、道路舗装が欠損し、車両を損傷したことによります損害賠償であり、和解が成立したことによるものであります。
議案第66号 平成16年度立山町一般会計ほか5件の特別会計の決算認定につきましては、
地方自治法第233条第3項の規定により、監査委員の意見を付して認定に付するものであります。
議案第67号 平成16年度立山町
水道事業会計の決算認定につきましては、
地方公営企業法第30条第4項の規定により、監査委員の意見を付して、認定に付するものであります。
議案第68号 立山町
教育委員会委員の任命につきましては、高野 實委員が9月30日をもって任期満了となりますが、引き続き委員として再任したいので、
地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により、議会の同意を求めるものであります。
議案第69号 立山町
固定資産評価審査委員会委員の選任につきましては、
長澤成晃委員が9月24日をもって任期満了となりますが、引き続き委員として再任したいので、地方税法第423条第3項の規定により議会の同意を求めるものであります。
報告第8号につきましては、
地方自治法第180条第1項の規定に基づき、「議会の権限中委任事件の指定」により、富山県
町村公平委員会を組織する
構成市町村数の減少に伴い専決処分したので、同条第2項の規定により報告するものであります。
以上、提案いたしました案件について、何とぞ慎重ご審議の上、適正な議決をいただきますようお願い申し上げまして提案理由の説明といたします。よろしくお願いします。
どうもありがとうございました
10 ◯議長(吉川毅一君) 町長の提案理由の説明が終わりました。
監査委員の
決算審査報告
11 ◯議長(吉川毅一君) 次に、議案第66号 平成16年度立山町一般会計、以下「平成16年度立山町」を省略いたします。
国民健康保険事業特別会計、
老人保健医療事業特別会計、
墓地公園事業特別会計、
地域開発事業特別会計及び
農業集落排水事業特別会計、議案第67号 平成16年度立山町
水道事業会計の決算認定について、監査委員 坂下昭英君より監査の報告を求めます。
監査委員 坂下昭英君。
〔監査委員 坂下昭英君 登壇〕
12
◯監査委員(坂下昭英君) 皆さん、おはようございます。
ご指名がありましたので、私から
地方自治法の定めるところによりまして、平成16年度立山町一般会計、立山町
国民健康保険事業特別会計ほか各
事業特別会計及び立山町
基金運用状況並びに
地方公営企業法に基づきまして立山町
水道事業会計の決算審査を終えましたので、皆様方のお手元に配付してあります
決算審査意見書に沿いまして、その要点を申し上げます。
審査は、議会選出の窪田議員とともに実施し、要領としましては、各決算書をはじめ予算書に基づいて各課の予算の執行状況をあわせて審査いたしました。
それでは、まず一般会計について申し上げます。
立山町一般会計の決算額は、歳入歳出それぞれ表1のとおりで、
歳入決算額114億8,341万6,253円、
歳出決算額112億1,920万2,876円で、前年度に比べ、歳入で3.7%、歳出で4.2%、それぞれ減少しました。また、地方債等の年度末残高の推移は表2にあらわしておりますが、
地方債残高125億3,910万5,000円で、前年度に比べ1.6%減少し、それから
債務負担行為残高は2ページに記載しておりますように13億9,607万5,000円で、前年度に比べ13.9%減少しました。決算規模は昨年度に比べ減少し、
債務負担行為残高も減少、
地方債残高は前年度に比べ減少しています。しかしながら、近年のように町税をはじめ一般財源も大きな伸びが期待できない状況から、引き続き
事業費並びに起債等の抑制に配慮をされたいと思います。
財政収支の状況は、歳入総額114億8,341万6,253円、歳出総額112億1,920万2,876円で、差し引き2億6,421万3,377円の剰余金が生じています。そのうち翌年度に繰り越すべき財源は1億1,444万1,000円で、これを差し引いた
実質収支残高は1億4,977万2,377円であります。この1億4,977万2,377円の
実質収支残高から前年度
実質収支残高1億8,516万7,025円を差し引いた単年度収支は3,539万4,648円の赤字で、これに
財政調整基金積立金20万7,258円を加え、財政調整基金取り崩し額1億2,000万円を差し引いた実質単年度収支は、最終的に1億5,518万7,390円の赤字となりました。表3にこれをあらわしております。
次に、財政運営について、歳入から順次に見てみますと、税外収入の財源には特に問題はありませんが、一部
収入未済額があります。また、町の主要な財源でもある税収入については、収納率93.6%で前年度よりやや上昇しましたけれども、今後とも滞納整理に特に留意し、一層徴収に努力されたいと思います。歳出については、的確な財政計画のもとに予算が編成され、効率性を十分考慮しつつ執行されています。歳出の
性質別決算状況を表4に記載しております。
次に、一般財源の状況について見ますと、税等の実質的な一般財源は表5のとおり74億5,430万9,000円で、前年度に比べ1億5,503万2,000円減少しました。なお、当町の
財政力指数は0.462で、前年度に比べわずかに低下しました。
以上、歳入歳出とも、帳簿及び証書類と照合して慎重審査を行ったのでありますが、その結果は計数的には正確であることを認め、また経理は適正に処理されていると認めました。
各論として、以下、歳入から順次検討した結果を申し上げます。
一般会計の歳入決算は、予算総額120億988万3,000円に対しまして、収入済額114億8,341万6,253円で執行率は95.6%、これを調定額121億4,546万9,767円に比較すれば収入率は94.5%でありました。
歳入審査に当たっては、特に収入成績、予算現額に比べ著しく増減のあったものについてはその理由、違法な収入の有無、未納整理の状況、欠損処分の適否などに留意して実施しました。
町税について見ますと、予算額27億948万5,000円に対しまして、調定額29億2,885万8,841円であり、収入済額27億4,014万753円、
不納欠損額501万4,212円、
収入未済額1億8,370万3,876円で、したがって収納率は93.6%で、前年度より0.2ポイント上昇しました。町税の収納率の推移は表7、町税の収納状況は表8のとおりであります。
不納欠損処分総額は501万4,212円で、その内訳は、町民税35件127万266円、
固定資産税40件373万9,946円、
軽自動車税1件4,000円で、昨年に比べて金額は減少していますが、今後とも一層滞納整理に努めるとともに、特に
固定資産税については、
強制執行等、適期適切に事務処理を進められたいと思います。
その他の収入であります第2款
地方譲与税から第21款 町債までの執行状況は、8ページの表9のとおりであります。
国庫支出金、県支出金及び町債の
収入未済額は
繰越事業等に係るものであります。
分担金及び負担金は、調定額が2億5,206万7,507円に対しまして、収入済額2億5,038万5,147円で、168万2,360円が収入未済であります。これは、
保育所入所児童負担金の未納金が160万500円、
農地農業用施設災害復旧事業地元負担金8万1,860円でありますが、この
地元負担金8万1,860円につきましては17年度において納入されております。また、
保育所入所児童負担金の未納金につきましては、額は前年度に比べて減ってきていますけれども、中には長期にわたるものがあるので、今後ともさらに整理に努めていただきたいというふうに思います。
使用料、手数料は、調定額1億1,209万5,036円に対しまして、収入済額1億618万3,996円で、591万1,040円の
収入未済額があります。これは
町営住宅家賃の未納金で、前年度より増加しており、中には相当長期間の未納者もいるので、保証人等と連携し、今後もなお一層整理に努められたいと思います。
諸収入には、調定額15億281万7,620円に対しまして、収入済額14億4,746万5,620円で、5,535万2,000円の
収入未済額があります。これは、
高額療養費貸付金35万2,000円と、町道日置・
西大森線道路改良工事に伴う
富山地区広域圏事務組合からの交付金5,500万円でありますが、債権発生時において適時適切な請求を行い、収入未済が生じないように留意されたいと思います。
次に、歳出について申し上げます。
歳出の審査に当たっては、違法、不当の支出がなかったか、予算がその目的に合致するように執行されたか、執行は適時でかつ効果的であったか、計算は正確で関係帳簿及び証書類と一致しているかなどに留意しまして、関係帳簿及び証書類と照合し、担当者から説明を聴取して検討を加えました。
一般会計の歳出決算は、予算総額120億988万3,000円、支出済額112億1,920万2,876円で、予算額に対する執行率は93.4%。したがって不用額は1億6,869万6,124円で、そのうち多かったのは、民生費の4,897万7,832円、総務費3,132万6,980円、教育費1,487万5,129円、衛生費988万1,753円、土木費917万5,152円などであります。内容は、おのおの経費の節約や事業の
執行残でありました。
歳出予算執行状況は、表10のとおりであります。なお、不用額欄の※印は、
繰越明許費を含むものであります。
繰越明許費は、総務費で370万円、教育費で4億2,568万7,000円、
農林水産業費で5,947万6,000円、
災害復旧費3,018万5,000円、土木費1億293万6,000円、合計で6億2,198万4,000円であります。
一般会計決算の全般を通じて種々述べてきましたが、さらに次の点を指摘し、意見を述べますと、1.公金及び町有地や
車輌等財産の管理を徹底されたい。2.町税、分担金、使用料等は、債権発生時に適時適切な賦課・請求を行い、
収入未済額の整理に一層努められたい。3.補助金、委託料の交付に当たっては、その内容・効果を十分調査し、廃止、中止、縮減等をさらに検討されたい。4.請負工事については、下請発注及び設計・監理についても十分留意し、指導されたい。5.物品購入及び請負工事等の発注に際しては、談合等の疑惑等が生じないよう留意し、積極的に一般競争入札制度の導入を図られたいなどについて留意・改善を図られたいと思います。
次に、
国民健康保険事業特別会計について申し上げます。
立山町
国民健康保険事業特別会計の予算額21億1,997万1,000円に対しまして、
歳入決算額21億2,532万1,879円、
歳出決算額20億973万865円で、歳入歳出差し引き1億1,559万1,014円が翌年度へ繰り越されました。16年度末被保険者は8,977人で、その保険給付額は13億3,420万9,770円に達しています。
歳入の構成比では、保険税が31.1%、
国庫支出金が31.9%、療養給付費交付金が22.4%、その他が14.6%で、合計21億2,532万1,879円となり、予算額に対し535万879円の増となりました。保険税は調定額7億5,903万4,552円に対し、収入済額6億5,998万8,515円、収納率は87.0%となっております。不納欠損処分をしたものは15件、102万1,100円で、保険税の収納率は年々低下してきており、また
収入未済額は9,802万4,937円で年々増加しているので、今後は適期適切に一層徴収に努められたいと思います。
歳出では、支出済額20億973万865円で、予算額に対して執行率は94.8%、そのうち保険給付費が予算額13億6,802万円に対して、支出済額が13億3,420万9,770円で3,381万230円の不用額となりました。また、被保険者1人当たりの保険給付費は、老人医療分を除いて23万5,601円となりました。
次に、
老人保健医療事業特別会計について申し上げます。
立山町
老人保健医療事業特別会計の予算額32億5,543万1,000円に対し、
歳入決算額29億7,733万3,541円、
歳出決算額29億5,922万7,665円で、歳入歳出差し引き1,810万5,876円が翌年度へ繰り越されました。歳入では、予算額に対しまして、調定額、収入済額ともに29億7,733万3,541円で、収入率が100%でございます。収入済額の主なものは、支払基金交付金61.2%、
国庫支出金24.7%、県支出金6.5%、一般会計繰入金6.6%等で構成されています。歳出では、支出済額29億5,922万7,665円で、執行率は90.9%であり、そのうち医療給付費は29億5,301万6,713円であります。なお、被保険者1人当たり医療給付費は67万1,598円で、前年に比べ3.2%減少しました。
次に、
墓地公園事業特別会計について申し上げます。
立山町
墓地公園事業特別会計の
歳入決算額1,703万3,467円に対しまして、
歳出決算額1,671万6,523円で、歳入歳出差し引き31万6,944円が翌年度へ繰り越されました。歳入では、予算額に対しまして、調定額1,704万8,467円、収入済額1,703万3,467円で、
収入未済額は公園管理費負担金1万5,000円で、未収金については早急に解決を図られたいと思います。収入済額の主なるものは、墳墓区画26区画の墓地永代使用料1,258万4,000円、墓地公園管理費負担金216万円、墓地公園事業基金からの繰入金等で222万7,609円であります。歳出では、支出済額1,671万6,523円で、主なものは墓地使用料等の積立金1,428万8,000円と委託料175万4,183円等であります。16年度末現在で区画造成された墓地は741区画、そのうち16年度末現在の墓地使用許可区画数は本年度中の許可26区画を含めて合計671区画であります。
次に、
農業集落排水事業特別会計について申し上げます。
立山町
農業集落排水事業特別会計の
歳入決算額4億4,931万1,019円に対し、
歳出決算額4億4,576万3,837円で、歳入歳出差し引き354万7,182円が翌年度へ繰り越されました。歳入では、予算額4億8,848万2,000円に対して、調定額4億8,836万4,619円、収入済額4億4,931万1,019円で、
収入未済額が3,905万3,600円でありますが、これは繰越事業に係る県支出金2,050万円、町債1,840万円、受益者分担金15万3,600円であります。収入済額の主なものは、受益者分担金及び使用料1,585万3,970円、県支出金1億6,054万9,000円、一般会計及び減債基金からの繰入額8,402万6,510円、町債1億8,010万円、過年度事業県交付金670万円等であります。
歳出では、支出済額4億4,576万3,837円で、残額のうち4,120万1,000円は施設整備に係る翌年度への繰越事業費であります。事業内容の主なものは、千垣・芦峅寺地区処理施設全体実施設計等の業務委託料3,313万8,276円、千垣・芦峅寺地区管路布設工事等の工事請負費3億232万5,450円、白岩・新瀬戸・四谷尾浄化センター等の施設管理費1,470万6,449円、減債基金積立金670万5,363円、公債費5,515万6,331円、千垣・芦峅寺地区管路布設工事等に伴う水道管移設補償費1,549万8,000円等であります。
次に、立山町
基金運用状況について申し上げます。
審査の対象としては、一般会計では立山町営住宅基金ほか12基金、特別会計では立山町墓地公園事業基金ほか3基金について審査しましたが、各基金の運用状況報告書の計数は正確で、事務の執行は適正であると認められました。基金の内容は15ページに記載しております。
続きまして、立山町
水道事業会計について申し上げます。
地方公営企業法の定めるところによりまして審査に付された決算書類が、水道事業の財政状態、経営成績を適正に表示しているかどうか、また、本事業の経営内容を把握するため係数の分析を行い、経済性の発揮及び公共の福祉を増進するよう運営されているかどうかを主眼として審査いたしました。
審査に付された決算諸表は、水道事業の財政状態及び経営成績を適正に表示しているものと認められました。
経営成績について見ますと、収益的収支において総収益4億7,577万2,111円、総費用4億4,308万4,410円となり、差し引き当年度純利益として3,268万7,701円が計上されております。また、資本的収支においては、収入額3億2,863万7,565円に対し、支出額4億5,942万3,254円で、差し引き1億3,078万5,689円の不足となり、この補てん財源として本年度までの損益勘定留保資金並びに当年度消費税及び地方消費税、資本的収支調整額等で補てんされております。
水道事業の基本であります給水状況及び有収率については表2、表3にあらわしておりますが、上水道における本年度給水戸数は8,135戸で、前年度に比べると92戸増加していますが、総配水量は284万2,002立米と、前年度より3万9,066立米減少しました。簡易水道における給水戸数は264戸で、総配水量は8万6,620立米と、前年度より給水戸数で7戸、総配水量で5,739立米それぞれ減少しております。上水道の有効率、有収率ともに年々若干ずつ改善されてきておりますが、今後、施設改良等が進めば、さらに有効率、有収率は改善の余地があるものと認められます。
事業の運営状況については、生活様式の変化によって増加する水道水への需要に対し、安全で衛生的な生活用水を安定的に廉価で供給することを目途に、健全運営に努め、また建設改良事業として水道管の新設工事、水源・配水池築造工事、及び老朽配水管の布設替え工事が施行されております。収益力の推移を見るため、表4、表5、表6にそれぞれ内容を記載しております。
収益について見ますと、総収益は予算額6億1,250万円に対し、収入決算額4億9,467万117円となり、前年度収入決算額に対し12.45%の減少となりました。表7であらわしておりますように、収入の大きな割合を占めるのは給水収益で3億7,647万8,810円、構成比では79.13%で、前年度決算額に対し1.49%の減となりました。総収益のうち受託工事は9,313万183円で、構成比では19.58%となり、前年度決算額に対し40.76%減少しました。
次に、費用について見ますと、支出総予算額6億1,250万円に対し執行率は73.39%、支出額4億4,949万1,970円で、前年度に比べ12.00%減少しています。費用の主なものは、7ページの表8に記載しておりますが、受託工事費9,221万9,757円、減価償却費1億5,337万9,296円、人件費6,223万2,144円、動力費・薬品費・材料費・修繕費3,963万4,830円、支払利息5,435万7,490円等であります。前年度に比べると、受託工事の減少により受託工事費で5,589万3,118円、動力費・薬品費・材料費・修繕費で155万4,661円それぞれ減少しましたが、人件費で98万3,451円、減価償却費で26万4,374円増加しました。事業費用の内訳は、前年度より5,682万366円減少し、受託事業費を除いた事業費合計は3億5,086万4,653円で、前年度より92万7,248円減少しました。水道事業としてコストの低減を図るため、今後とも引き続き経営の合理化に努められたいと思います。
財政状態と建設改良工事事業、及び経営成績につきましては、8ページの7、8、それから9の表にあらわしております。
以上、審査を通じて種々述べてきましたが、最後に若干意見を申し上げますと、1.水源池、配水池及び上水道管理センター等、水道施設については、町民の衛生管理の面からも引き続き一般保守管理及び環境整備に留意されたい。2.安定的供給のためにも老朽化施設・設備等、特に老朽化した配水池及び管の布設替え等の改良事業は、地震・災害等を考慮し、年次計画のもと積極的に推進を図られたい。3.長期的に経営の安定を図るためにも、また事故対策の上からも、早急に専門技術職員の養成に努められたい。4.上水道の有効率、有収率は表3で示すとおりで、年々若干改善してきておりますけれども、平成15年度の富山県下の平均有収率は86.8%で、さらに一層有収率の改善に努め、収益の向上を図られたい。5.簡易水道の経営改善について早急に検討されたい。6.水道事業として、収益の増加を図る一方、コストの低減を図るため、今後とも引き続き経営の合理化に努められたいなどについて、留意または改善を図られたいと思います。