小諸市議会 > 2017-12-06 >
12月06日-02号

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  1. 小諸市議会 2017-12-06
    12月06日-02号


    取得元: 小諸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-28
    平成29年 12月 定例会(第5回)          平成29年第5回12月小諸市議会定例会会議録                  第2日議事日程(第2号)                        平成29年12月6日(水曜日)日程第1 会議録署名議員の補充について日程第2 議案・請願等の付託について     平成29年第5回12月小諸市議会定例会における付託案件一覧表による日程第3 一般質問(個人質問)について[1] 5番 丸山正昭議員  1.飯綱山公園について   (1) 公園の周辺整備と今後の構想について     ①公園周辺の整備の実態はどうか     ②今後の公園一帯の構想をどのように考えているか  2.指定管理者制度について   (1) 指定管理者制度に問題はないか     ①指定管理施設の管理者名を市民にどのように発信しているか     ②指定管理者の評価をどのように行い、活かしているか     ③評価をする時期はいつか     ④評価シートの内容は今の内容でよいか[2] 11番 清水喜久男議員  1.小諸市の安心安全について   (1) 防災対策について     ①避難所の設備充実はどうか(食料・毛布・非常電源)     ②防災マップの見直しはどうか(パネル使用)  2.市政経営について   (1) 歳入予算増と歳出予算の削減について     ①シティセールスによる観光客増と定住者増による歳入増政策はどうか     ②民間活力を活用して歳出の圧縮はできないか  3.介護保険制度について   (1) 平成30年度からの介護保険制度改正について     ①国の介護保険制度改正の主な内容はどうか     ②第7期小諸市介護保険事業計画との整合性と周知はどうか  4.小諸市の雇用促進について   (1) 企業誘致について     ①市内現有企業の状況把握と連携はどうか     ②工場団地がない状況で企業誘致はできるのか[3] 18番 相原久男議員  1.「オールこもろ」によるまちづくりについて   (1) 懐古園運営について     ①宗教法人懐古神社との「土地賃貸借契約書」「協定書」についての協議はどうか   (2) 家庭用防災マニュアルの活用について     ①地域別・公民館別運用マニュアルの導入はどうか   (3) こもろをPRする備品について     ①ふるさと納税の返礼品、また、市を紹介する備品に市花「小諸すみれ」のバッチ、シールシートの活用はどうか  2.無戸籍解消の裁判支援について   (1) 無戸籍児童の解消について     ①市の実態把握と、支援はどうか[4] 4番 小林一彦議員  1.文化財の保存と活用について(パネル使用)   (1) 文化財に対する小諸市の取り組みについて     ①小諸市には多くの歴史的資源が残っているが、近隣の市と比較して指定文化財の件数が少ないのはなぜか     ②旧北国街道沿いの街並みが伝統的建造物群保存地区に選定されるための取り組みはどうか   (2) 小諸城址の保存について     ①小諸城址の国の史跡指定についての研究はされたか[5] 7番 早川 聖議員  1.観光・文化・歴史をうたう小諸市を目指すには   (1) 小諸城址(懐古園)の本丸石垣崩落事故を踏まえて(パネル使用)     ①石垣・空堀・曲輪・樹木の管理状況の認識はどうか   (2) 観光産業の目玉である小諸城址(懐古園)について     ①懐古園の活用についてのビジョンはどうか     ②観光客の駐車場対策はどうか     ③郷土博物館の収蔵品の利活用はどうか     ④整備のための財源をどのように確保するか     ⑤県道拡幅工事への影響はどうか[6] 9番 柏木今朝男議員  1.SDGs(エスディージーズ)持続可能な開発目標について   (1) SDGsの取り組みについて     ①SDGsについての認識を問う  2.今後の観光振興について   (1) 観光振興によるまちづくりについて     ①小諸市の活力あるまちづくりに向けて、観光振興策をどのように推進するのか     ②こもろ観光局開設1周年の評価と課題はどうか     平成29年第5回12月小諸市議会定例会における付託案件一覧表委員会議案番号案件名総務文教委員会91小諸市組織条例の一部を改正する条例92小諸市特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例93小諸市市税条例等の一部を改正する条例94小諸市体育施設条例の一部を改正する条例106佐久広域連合規約の変更について114平成29年度小諸市一般会計補正予算(第5号) 予算書事項別明細書条文の部分P114-1 第1表 歳入中      所管事項に関する部分P114-2P114-5・  P114-8~P114-9第1表 歳出中   第1款 議会費P114-2P114-6~P114-7・  P114-10~P114-11 第2款 総務費P114-2P114-6~P114-7・  P114-10~P114-11 (項3 戸籍住民基本台帳費を除く部分) 第3款 民生費P114-2~3P114-6~P114-7・  P114-12~P114-13 (項3 児童福祉費目3 保育所費の部分) 第10款 教育費P114-3P114-6~P114-7・  P114-16~P114-19 第12款 公債費P114-3P114-6~P114-7・  P114-20~P114-21 第14款 予備費P114-3P114-6~P114-7・  P114-20~P114-21第3表 地方債補正P114-4 福祉環境委員会95小諸市障害者計画及び障害福祉計画審議会設置条例の一部を改正する条例96小諸市指定居宅介護支援等の事業の従業者及び運営の基準等に関する条例97小諸市農業集落排水事業の設置等に関する条例98小諸市農業集落排水事業の剰余金の処分等に関する条例105小諸市企業職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例107小諸市野岸の丘総合福祉センターの指定管理者の指定について108小諸市児童発達支援施設の指定管理者の指定について115平成29年度小諸市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)117平成29年度小諸市水道事業会計補正予算(第2号)118平成29年度小諸市公共下水道事業会計補正予算(第1号)114平成29年度小諸市一般会計補正予算(第5号) 予算書事項別明細書第1表 歳入中      所管事項に関する部分P114-2P114-5・ P114-8~P114-9第1表 歳出中   第2款   総務費P114-2P114-6~P114-7・ P114-10~P114-11(項3 戸籍住民基本台帳費の部分) 第3款   民生費P114-2~3P114-6~P114-7・ P114-12~P114-15(項3 児童福祉費目3 保育所費を除く) 第4款   衛生費P114-3P114-6~P114-7・ P114-14~P114-15 第8款   土木費P114-3P114-6~P114-7・ P114-16~P114-17(項3 都市計画費目2 下水道環境費の部分)経済建設委員会99小諸市営住宅条例の一部を改正する条例100小諸市大手門公園有料駐車場条例101小諸市北国街道ほんまち町屋館条例の一部を改正する条例102小諸市北国街道荒町館条例の一部を改正する条例103小諸市北国街道与良館条例の一部を改正する条例104小諸市営有料駐車場条例の一部を改正する条例109小諸市西小諸活性化施設の指定管理者の指定について110小諸市民ガーデンの指定管理者の指定について111小諸市北国街道与良館の指定管理者の指定について112市道路線の認定について113市道路線の廃止について116平成29年度小諸公園事業特別会計補正予算(第2号)114平成29年度小諸市一般会計補正予算(第5号) 予算書事項別明細書第1表 歳入中      所管事項に関する部分P114-2P114-5・ P114-8~P114-9第1表 歳出中   第6款   農林水産業費P114-3P114-6~P114-7・ P114-14~P114-15 第7款   商工費P114-3P114-6~P114-7・ P114-14~P114-17 第8款   土木費P114-3P114-6~P114-7・ P114-16~P114-17(項3 都市計画費目2 下水道環境費を除く) 第11款   災害復旧費P114-3P14-6~P114-7・ P114-18~P114-21第2表 債務負担行為補正P114-4      平成29年第5回12月市議会定例会に提出された陳情書等受理表受理番号受理年月日種別件名陳情者住所・氏名付託先委員会29-2H29.11.10陳情NHK紅白歌合戦で映画「男はつらいよ」俳優・ミュージシャン吉岡秀隆氏(寅さん甥役)、女優・後藤久美子氏(甥の恋人役)が出演して同映画課題曲を披露、同映画の長野県内ロケ地が生中継されるよう求める陳情書長野県塩尻市北小野3025-1  男はつらいよを長野県で唄う会   会長   小野光明経済建設委員会29-3H29.11.14陳情日本政府に国連「核兵器禁止条約」への賛同と批准を求める意見書の提出に関する陳情長野県佐久市三河田557-29
     原水爆禁止佐久地区協議会  ピースアクション佐久   理事長   望月清泰   代表    望月清泰総務文教委員会本日の会議に付した事件 日程第1から日程第3「一般質問(個人質問)[1]~[6]」---------------------------------------出席議員(18名)     1番  高橋 公議員     2番  土屋利江議員     3番  掛川 剛議員     4番  小林一彦議員     5番  丸山正昭議員     7番  早川 聖議員     8番  竹内健一議員     9番  柏木今朝男議員    10番  神津眞美子議員   11番  清水喜久男議員    12番  依田善典議員    13番  中村憲次議員    14番  小林重太郎議員   15番  田中寿光議員    16番  福島鶴子議員    17番  柏木博美議員    18番  相原久男議員    19番  林  稔議員欠席議員(1名)     6番  山浦利夫議員説明のために出席した者の職氏名 市長        小泉俊博    副市長       濱村圭一 教育長       小林秀夫    総務部長      大塚政弘 民生部長      内堀浩宣    経済部長      平井義人 建設部長      田中尚公    環境水道部長    土屋政紀 教育次長      清水茂夫    監査委員      佐藤龍彦 企画課長      土屋勝信    財政課長      小田中順一 総務課長      冨岡昭吾---------------------------------------事務局出席職員氏名 事務局長      土屋裕一    次長        土屋明美 事務主任      武田敏江 △開議 午前9時00分 △開議の宣告 ○議長(林稔議員)  おはようございます。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。--------------------------------------- △会議録署名議員の補充について ○議長(林稔議員)  日程第1、会議録署名議員の補充についてはございません。--------------------------------------- △議案・請願等の付託について ○議長(林稔議員)  日程第2、議案・請願等の付託については、お手元に配付してあります付託案件一覧表のとおり、それぞれの所管委員会へ付託いたします。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(林稔議員)  日程第3、一般質問に入ります。 通告順により順次質問を願います。--------------------------------------- △丸山正昭議員 ○議長(林稔議員)  はじめに、5番、丸山正昭議員の質問を許します。 5番、丸山正昭議員。     〔5番 丸山正昭議員 登壇〕 ◆5番(丸山正昭議員)  議席番号5番、丸山正昭です。 通告順に従いまして、質問をいたします。 件名1、飯綱山公園について。 平成27年9月議会にて質問をさせていただきましたが、2年たち、その後どのように進捗し、今後の動向をどのように考えているかお聞きいたします。 草刈り等については、平成29年9月議会でも同僚議員が触れましたが、2年前はずさんであり、外部から見ても非常に醜い姿であり、外から見学に訪れる人たちのイメージを下げるような状況で悪影響でありましたが、本年は足並みがそろったのか、ある程度外から見ても苦にならず大変良い景観であったと思います。今後も維持できるよう管理面に配慮願います。 さて、現在、飯綱山公園内にあるのは、小諸高原美術館、長野県動物愛護センター「ハローアニマル」のみであり、ほかにくつろぐ場所、つまり、休憩所、軽食等をとる施設もなく、見学者は飽きてしまうという声も多く聞こえます。 そこで、県管理ではありますが、長野県動物愛護センター「ハローアニマル」を視察し、市管理であります小諸高原美術館とタイアップし、今以上に活性化にならないか、園内を見学すると同時に意見交換等をさせていただきました。その結果、園の集客は努力しているおかげで伸びてきているが、園内には自動販売機はあるものの、くつろげる場所、カフェ等考えていきたいとの思いがあり、今後、県、市の管理であり、内容は違う施設ではあるが、行動を起こしていきたいとの考えを聞き、私も同じ考えであるため、いろいろな方面で努力していかなくてはいけないと痛感しております。 また、小諸高原美術館は、来年開館20年を迎え、20周年記念イベントも考えているかと思いますが、これにも期待するところであります。また、こもろ観光局としても飯綱山公園をどのように観光的に考えPRをしていくのか、これも期待するところであります。とにかく今のままでは非常に損をしているように思うので、創意工夫をし、利用客を増やすことを考えたらどうか、そこで質問をいたします。 要旨(1)公園の周辺整備と今後の構想について。 質問事項①公園周辺の整備の実態はどうか。 質問事項②今後の公園一帯の構想をどのように考えているかお聞きいたします。 次に、件名2、指定管理者制度について。 多様化する住民ニーズに効果的かつ効率的に対応するため、公の施設の管理に民間業者等のノウハウ等を活用しつつ、住民サービスの向上と経費の削減を図ることを目的に、従来の管理委託制度の代わりに導入した制度であり、前の管理委託制度では委託できる相手方が地方公共団体の出資法人、公共団体、土地改良区等及び公共的団体、農協、自治会等に限定されていたが、改正後の指定管理者制度では広く民間業者を含めて指定管理者として指定でき、指定となった業者においては運営ノウハウにより、優位性を発揮すると同時に努力次第では施設の利用に係わる料金を収受できる利点もあり、大変良い制度だと思います。ただ、行政としてはどのように検証を行い、評価をし、住民サービスの向上と経費の削減を図っているのか心配するところであります。とにかく指定管理者任せではなく、現場確認等をし、指導をしていけばいいと思います。 さて、現在、指定管理者の施設は16施設あり、うち4施設が非公募のため公募している施設は12施設であると思うが、その施設が何であり、どこの組織、法人、企業が管理しているか市民には分からない。ホームページには掲載していると思うが市民に分かるように開示をしていただきたいと思います。いずれにつきましても問題なく推移しているかも含め質問をいたします。 要旨(1)指定管理者制度に問題はないか。 質問事項①指定管理施設の管理者名を市民にどのように発信しているか。 質問事項②指定管理者の評価をどのように行い、活かしているか。 質問事項③評価をする時期はいつか。 質問事項④評価シートの内容は今の内容でよいか、お聞きをいたしたいと思います。 以上で総括質問を終わります。 ○議長(林稔議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 登壇〕 ◎市長(小泉俊博君)  5番、丸山正昭議員の質問に対して答弁をいたします。 件名1、飯綱山公園について。 要旨(1)公園の周辺整備と今後の構想について。 質問事項①公園周辺の整備の実態はどうかについて答弁をいたします。 飯綱山公園は、平成6年から公園整備を進め、平成21年4月に供用開始し、供用面積は23.35ヘクタールとなっており、市内では最も広い都市公園であります。また、自然も豊かで、眺望にも恵まれる広大な公園であるため、草刈りや倒木処理などの環境整備については、多くの方々のご協力をいただきながら、維持管理に取り組んでおるところでございます。 園路や広場の通常の草刈りは、草の伸びぐあいにより小諸北佐久シルバー人材センターに業務委託をし、年間5回程度行っており、美術館の横やドッグラン横にある芝生の管理についても、専門業者に委託し、年間8回程度行っております。 また、主に北側及び南側斜面の小諸八重紅枝垂れを植栽してあります区域は、「小諸八重紅枝垂れの里」として、里親制度を取り入れ、市内の企業や団体、また個人の皆さんにより、愛着を持って育成や草刈り等の維持管理に参加していただいております。ご協力いただいている里親の皆さんには、毎年4月29日に、「小諸八重紅枝垂保存会」の皆様にご指導をいただき、「桜の育て方講習会」を行っているところでございます。 この里親制度は、平成20年度から開始し、現在は21の企業・団体と、375名の個人の皆様に里親になっていただいておりますが、制度の開始から10年がたち、参加される皆様の高齢化が進む中、維持管理状況には温度差があるのが現状であります。 今後につきましては、里親の皆さんに対し、制度のあり方へのご意見と、後継者の有無などの確認を含め、この先も継続可能かどうか意向調査を行い、里親制度の存続等も含め、検討してまいりたいと考えております。 これからも多くの市民の皆様に、自然とのふれあいや家族の親睦など、より親しまれる公園となるよう維持管理に努めてまいります。 質問事項②今後の公園一帯の構想をどのように考えているのかについて答弁をいたします。 飯綱山公園は、戦国時代の末期につくられたと言われる歴史的文化遺産「富士見城跡」を中心に、諸・菱平地籍の飯綱山中腹を造成し、整備した公園であります。 小諸インターチェンジに近く、交通の便が良いことに加え、眺望にも恵まれ、近くは浅間山や小諸市街地、遠くは八ヶ岳連峰、北アルプスを一望でき、さらに展望台からは富士山を見ることもできることから、「関東の富士見百景」にも選定されております。 園内は、小諸高原美術館、歴史の広場、野鳥の森、草すべり広場、ドックラン、そして里親制度を利用した市民の皆様と協働により管理をする「小諸八重紅枝垂れ」をはじめとした桜を植樹した施設となっております。 自然とのふれあいや憩いの場として、住民相互のコミュニティ形成の場所として、鑑賞・学習の場として、市民の皆様に愛着を持ってもらうことが、飯綱山公園の意義・役割と考えております。 隣接地には、長野県動物愛護センター「ハローアニマル」があり、犬・猫をはじめとした動物の飼い方支援事業なども行われておりますので、公園のドッグランを利用しながら愛犬をかわいがっていただければと思います。 また、ハローアニマルで開催される「動物ふれあい祭り」などでは、公園のエントランス駐車場をご利用いただくなど、相乗効果を図っております。 マンズワイン小諸ワイナリーを含めた小諸市北西部の観光の拠点として、また、小諸にしかない「小諸八重紅枝垂れ」の桜の名所として、懐古園に次いで観光客を呼べる桜の公園になることを目指してまいりたいと考えております。 件名2、指定管理者制度について。 要旨(1)指定管理者制度に問題はないか。 質問事項①指定管理施設の管理者名を市民にどのように発信しているかについて答弁をいたします。 本市では、公の施設の指定管理について、小諸市公の施設指定管理者制度運用ガイドラインに沿って、手続を行っております。 公募等により申請のあった団体や企業等について、小諸市公の施設指定管理者選定委員会において、総合的に審査し、候補者を選定した後、市議会に議案として提出し、議決を求めております。議会の議決を経たところで、小諸市公告式条例に基づき公告するとともに小諸市の公式ホームページ等で周知しております。 質問事項②指定管理者の評価をどのように行い、活かしているか。 質問事項③評価をする時期はいつかについて答弁をいたします。 質問事項②と③につきましては、関連がございますので、一括して答弁させていただきます。 本市では、指定管理者について、小諸市公の施設指定管理者制度運用ガイドラインに沿って手続を行っております。 指定管理者の評価につきましては、市と指定管理者が締結する基本協定に基づき、指定管理者が業務の実施状況、業務の改善状況等の報告を市に行い、市は公共サービスの水準を維持するための実施状況の確認、改善指示、監視等を行う基本モニタリングを定期的・継続的に行うとともに、毎年度終了後に指定管理業務の総括的な評価を行っています。 総括的な評価につきましては、運営評価シートをもとに、まず、指定管理者が自己評価を行い、その後、施設の所管課が指定管理者による自己評価に対して評価を行っております。 施設の所管課での評価結果は毎年度、小諸市公の施設指定管理者選定委員会に報告され、その内容について小諸市の公式ホームページ等で公表し、指定管理業務の質の向上、次期指定管理者の選考等に反映させており、施設によっては利用者の増、利用率の向上等につながっております。 質問事項④評価シートの内容は今の内容でよいかについて答弁をいたします。 指定管理者の評価については、小諸市公の施設指定管理者制度運用ガイドラインで定めている運営評価シート及び審査基準評価シートにより評価を行っています。 指定管理者制度を導入してから10年以上が経過し、指定管理者による管理運営を実施している施設も当初から比べると増えているとともに、施設の用途も多岐にわたっております。 現在運用している基準評価シートは、包括的に作成している様式が一つしかない状況であります。毎年度行う総合評価の際に、評価を実施する所管課の意見を聞きながら、評価シートの見直しについても検討してまいりたいと考えております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員、再質問はよろしいでしょうか。 丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  一通り答弁いただきましたので、再質問に入らせていただきます。 まず、質問事項①公園周辺の整備の実態はどうかということでございますけれども、これは同僚議員が平成29年9月定例会に草刈り等については質問いたしましたので、簡単に済ませていきたいと思っています。 まず、確認をいたします。里親制度を設けて開始したのが平成20年で、今は21団体、個人で375名というお話をいただきました。平成19年の開始当時、23団体あったと思うんですけれども、その2団体が減になった理由というのはわかりますか。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  現在の状況は21団体でございます。団体につきましては、当初はもう少しあったわけでございます。減った団体につきましては、テレビ信州様並びに小諸手話サークル様が参画されておったと思いますけれども、この2団体については、それぞれ観測用のテレビの撤去だとか、高齢化が進んでいるという形で参画を外れたという状況がございます。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  それで開始は、私は平成19年だと思ったんですが、平成20年で間違いないんでしょうか。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  里親制度のスタートにつきましては、平成20年のスタートということでございます。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  わかりました。 それでは、シルバー人材センターの関係ですけれども、草刈りは年5回ということでございますけれども、すべての年で年5回やっているわけじゃないと思うんですが、今年度の状況はどうでしたか。ご説明お願いします。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  広い園内全体の草刈り、また、清掃等につきましては、委託先としてシルバー人材センターにお願いしているところでございます。先ほど、本年度はある一定のご評価いただいたわけでございますけれども、今まで繁茂の状況が一斉だったということもございますし、より効率的で効果的なタイミングを見計らって、それぞれの状況で判断をさせていただいて、効率的にやらせていただくということで、一応年5回をベースに考えておりますけれども、さらに状況によっては、そのタイミングというのは現場に合わせてまいりたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  今、里親の関係の方々も尽力をしていただいています。シルバー人材センターもこれだけを受けているわけでなく、ほかの仕事も受けているんですけれども、里親の方々に合わせてできれば同じような時期に、草刈りをすれば、非常に全般的にきれいになると思います。そのやってくれる人たちの日時、これも当然、自分たちの一番いい時間帯、また、日にちでやると思うんですけれども、やはりやったところ、やらないところが目立つので、できれば一斉にやっていただければありがたいかなと思っています。1週間ぐらいのずれはありますけれども区の関係についてはほぼ一致をしております。そこら辺も合わせていただいて今後シルバー人材センターのほうにもお願いしていっていただきたいと思いますけれども、どうでしょうか。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  大変ありがたい貴重なご提案だと思っております。私どもも里親制度の皆さんにつきましては、それぞれ10年たって後継者がいない事例や高齢化により、また、その辺の現場の桜の状況等もございますし、その実態の把握の中に努めてまいりますけれども、できる限り委託団体のシルバー人材センターの皆さん、また、関係する里親の皆さん、さらには八重紅枝垂保存会の皆さんと連携をとって、市民協働の中で、しっかりと公園の管理をしていただいて景観等を向上させて、多くの観光客、また、利用者の増になるように、ただいまのご提案をお受けして、検討させていただきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  ぜひ、そのように進めていただければ景観的にもまちまちにならないので、評価大になると思いますが、よろしくそこら辺をお願いしたいと思います。 私も平成27年にお聞きした経過があるんですが、記念樹を植えた方々の一部ですが、植えたばかりのときには2、3年来ていただいていましたが、その後、来ていただけなくなってしまい、仕方なく担当している一番近場の人たちがやらざるを得ないと、これは当然わずかなことですから、やってもらって私はありがたく、また、いいと思っているんですが、そこら辺はどういう把握をしていますか。状況をお知らせください。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  ただいまの件でございますけれども、本年度につきましては、特にその枯れた桜の状況だとか、番号札の有無だとか、樹木の状況について調査をさせていただいております。当然この結果に基づきまして、明年につきましては、それぞれ各所有者の方々にいろんな意向調査等もさせていただき、さらなる管理をお願いできるような形で、協力体制をお願いするような態勢で取り組んでまいりたいと思います。 いずれにしろ隣接されている方、また、地域の方々にご苦労をおかけしている状況につきましては、改善できるように、また、ご協力もお願いしながら取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  ぜひ、そのようにお願いをしたいと思います。 この項については最後になりますけれども、里親の関係でやっている方々の高齢化が進んでいるという状況に陥っているわけですが、非常に大変になってきているという状況があります。それで若い人たちといっても、若い人たちがいない、また、若い人たちが、おやじがやれというような家庭問題も若干個々では起きているような状況でございます。しかしながら、私どもも当然受けた以上、また、ボランティア的な要素もありますけれども、当然やっていっていただかなければいけないという判断をしていますので、何とかお願いしたいということで今もお願いしている状況があります。今後、高齢化がもっと進んで大変になろうかと思いますけれども、その辺の考え方は何かございますでしょうか。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  ただいまの件につきましては、非常に大きな課題だとは認識してございます。また、関係される方だけの中での解決というのは、また難しいと感じております。あらゆる面で、また多くの市民の方々、関係の方々にお声がけをしていただいて、大事なすばらしい施設でございますので、市民全体の中でそういう地域協働の協力体制なり、イベント的なボランティア活動の一環として取り組みができるような形で発信できるように、私どもも研究してまいりたいと思います。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  その点については、お考えを持っていただいて、今後色々な打ち合わせ等、区とも里親の皆さんとも市のほうも真剣に対処していただきたいとお願いをしたいと思います。 それでは、質問事項の②に入ります。 全般的に私の意図と市長の答弁が、私の答えになっていない状況があります。都度聞いていきます。 まず、飯綱山公園は、関東の富士見百景に選定されているということは事実でございます。それで、これ市の施策、方針でございますけれども、20年後にはマンズワインを含めた小諸市北西部の観光拠点とし、懐古園に次ぐ桜の名所として多くの観光客が訪れる公園を目指しているということでございまして、市長も先ほどこれには触れていただきました。実際にどういうような施策をもって対応していけばこうなるか、そこら辺お考えがあればお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  飯綱山公園でございますけれども、本当に非常にすばらしい眺望の公園でございまして、施設もあるということで、小諸市北西部の観光拠点として位置づけているということでございます。これまでも観光の施策といたしまして、飯綱山公園も大きな観光地といたしまして、観光のパンフレットですとかにPRをしてまいりましたけれども、このたびできましたこもろ観光局のほうでは、滞在型のツアーというものも作ることになっておりまして、飯綱山公園等も含んだツアーもこれからどんどん作っていきたいと考えております。 また、先般一つの事例といたしましては、こもろ観光局で小諸市を訪れた観光客からの要望であります観光スポット等を安価で移動できる方法のひとつといたしまして、今年の8月から11月までの日曜日ですけれども、予約制のミニバスツアーというのを作りました。これまで飯綱山公園は足がなくてなかなか行けないというお客様も多かった中での対策のひとつとして、「小諸めぐりツアー」という旅行商品として売り出しました。 このツアーは、小諸観光交流館を出発の拠点といたしまして、ミニバスで移動しながら半日から1日をかけて人気スポットをめぐりながら楽しんでいただくというものです。4つのコースがありますが、そのうち布引観音コースというのとワイナリーコースという2つのコースの中に、小諸高原美術館を乗降場所として飯綱山公園で降りていただくようなツアーといたしました。 飯綱山公園は、すばらしい眺望、また、高原美術館、白鳥映雪館、ハローアニマルなどの施設も楽しめるお勧めの観光スポットとして、今回のツアーに組み込まれたわけですけれども、ワイナリーですとか北国街道の散策などと組み合わせまして魅力あるコースとして紹介されたものでございます。今後もこのような形で、ほかとの組み合わせ等で飯綱山公園をしっかりPRしていきたいというふうに考えております。 こもろ観光局のほうでも今年度のツアーの結果を検証いたしまして、来年度も今回と同じような形で運行していきたいと言っていますので、今後とも飯綱山公園しっかりPRをしていきたいと考えております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  非常にいいルートを作っていただきまして、ありがとうございます。本年その実績はどうなっているんですか。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  小諸めぐりツアーの全体の実績で申し上げますと、8月から11月まで全17回、回数を設けたんですけれども、17回のうち27名のお客さんに利用していただいたという実績でございます。これはちょっとPRが足りなかったということもありますけれども、まず1年目、試験的に実証したという中では、ある程度の感触も得られたかなというふうに思っております。飯綱山公園を含むコースですけれども、Bコースの布引観音コース、ここで8名のお客様に乗降していただいたという実績でございます。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  ぜひ、まだ1年目というような状況ですから、PRも当然まだこれからだと思いますけれども、どしどしPRして、これを伸ばしていっていただきたいということでお願いをしたいと思います。 それでは、先ほど私の質問に答えていないということでございますけれども、私は平成27年9月議会にも申し上げましたけれども、物事をやるにはお金がかかります。小諸高原美術館、また、ハローアニマルもありますけれども、美術館の中には自動販売機があって休憩所的なものがあるといえばあるかもしれません。ハローアニマルについても自動販売機のみで、完全に休むところはありません。そういう状況の中で前々から、来ていただいた観光客の皆さん方にも色々なご意見を頂戴しております。私が聞きたかったのは休憩所、でかいのを作れとは申し上げません。景色が非常にいいところなんで外で休んで、眺められるような休憩場所、くつろぐ場所が何か欲しいかなという思いをして2年たちます。そのことについては、今回市長答弁では触れていただけませんでした。 ハローアニマルの関係についても、今回は努力したせいか人数的に集客力は上がっているが、やはり休憩所は欲しいと、園長との懇談会を持って終わっているところでございます。 そこで、小諸市と長野県にて飯綱山公園一帯の意見交換、これらのことを含めた何らかの会議等は1年の中で何回ぐらい持っておるでしょうか。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  ただいまのご質問でございますけれども、長野県並びにハローアニマルの関係の皆さんとの意見交換という場では、まだ設定して実施してございません。ただ、私どもも公園内にはドックランの施設もございますし、ご利用のお客様もたくさんいらっしゃるし、ハローアニマルのイベント等の連携という形では係わらせていただきますけれども、今後多くの市民の皆さんや観光客にご利用いただける施設という面では、改めてハローアニマルの、話の内容も、市のほうもお聞きさせていただいたり、都市公園としてのまたそういう施設の場の提供についても、長野県との打ち合わせというのを始めてまいりたいと思います。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  私は、どうも美術館のほうは小諸市、ハローアニマルは県だということで、どうもばらばらで、やはりもう何年もたっても実際的に、失礼な言い方ですけれども、ろくな管理をしていないということですから、会議の1回や2回ぐらい、やはり意見交換をしてほしい。今の私が言った内容を、決して議せということではないですよ。 まず、お互いにタイアップしてやらないと、これどうも聞いていると小諸は小諸、県は県というような考え方に聞けてならないんですよ。ですからこれは当然同じ一帯の中にありますので、県である、小諸である一方、やはりこの意見交換会等持つ中で、どうしていくべきか、今後の方針等も色々立てる場も作っていただいて、今後県と積極的にやっていただきたいと思います。 それで実際に私が求めているのは、金はかかりますけれども、ハローアニマルは若い方、美術館のほうは若い方も来ますけれども、年齢的に見ますとやはり若い方たちよりも高齢者の方々がツアーで来るのが多いわけです。そこら辺をミックスした形の中で、やはりくつろぐ場所を作っていただきたいと、これは各地の人たちの要望でもあります。 そこら辺も含めた形の中で、小諸市だけではできないということであれば、県も当然ハローアニマルもありますので、先ほども言っていますように、やはり意見交換をする中でそういう話もできるだろうという思いがしていますので、今後積極的にひとつやっていただきたい。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  丸山正昭議員からは貴重なご意見、ご提言をいただいておりますので、また、佐久地域振興局、それからまた阿部県知事ともお会いした際に、こういう話をしていきながら具体化していきたいと思います。 先ほどからお話が出ているハローアニマル、また、高原美術館等々もありますし、それ以外にも最近ではフジバカマを地域の皆さんが植えていただいて、蝶の、特にアサギマダラですかね、蝶が訪れるというようなことで、さらにまたそういう観光客というか、地域の皆さんも含めた観光客の方が見えられる可能性が十分あります。さらに先ほどから丸山正昭議員がおっしゃっておられました小諸八重紅枝垂れ、これは小諸にしかないという中で、インバウンドの関係も大勢の外国人が日本に訪れる一つの理由というのが、やはり桜を鑑賞に来る、自然の景観を見に来るということがありますので、まさしくこの飯綱山公園はそれに適した場所なのかなというふうに考えております。 マンズワインとのセットであの一帯をというふうに考えた場合にも、一つの大きな観光資源になるかと思いますので、積極的に県のほうとも話し合いをしていきたいというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  やはり言ってすぐできるというものじゃございません。やはり意見交換をする中で、いいことは早目にやっていかないと年数が何年たっても進展しません。そういう状況で、いいことはやはり仕掛けるべきと私は思っていますので、今後ともよろしくお願いをしたいと思います。 次に、件名2として要旨(1)指定管理者制度に問題はないかに行きます。 質問事項①として、指定管理施設の管理者名を市民にどのように発信しているかということでございます。その前にお聞きをしたいんですが、これを指定管理者にするためには、公募で指定管理業者を選定委員会で決めていると思うんですが、今の選定委員は部長職だけの選定委員になっているかと思います。当然部長は退職します。ですからその下の人たちにいきなりということもいけませんので、関連している課長職の皆さん方にも選定委員に加わっていただいて、今後やっていったらいかがかなという、これ私の考えだけですけれども、そこら辺はどのようなお考えでしょうか。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  選定委員会の構成についてのご提言でございまして、丸山正昭議員の考え方も一つかというふうに思いますが、当然それぞれ施設の所管課で検討する段階におきましては、各係、課長等が議論をし、所管課としては考え方をまとめてくるというプロセスが出てくるわけでございます。そして、選定委員がなぜ部長かというと、やはり部長はそれぞれの所管する部の責任者であるとともに、政策全般を議論する政策会議のメンバーであるという意味合いも持っております。そういう意味では自分の所管部だけではなくて、市政全般をつかさどるポジションであると、そういう観点から部長職をもって充てているということでございます。課長の意見をどう反映するかということについては、また運営の中で検討する余地はあるのかなというふうに思います。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  私は、サラリーマン人生が長かったんで、そういう状況の会議というのは、万が一何かあった場合、もう少し幅を持って入れたほうが、また考え方も色々な意見も出てきますし、いいのかなと思って質問をさせていただいたことでございます。今後これを採用しろということじゃございませんけれども、私はそのほうがより良く選定をできるのかなと思っていますので、よろしくお願いをしたいと思います。 それで本題に戻します。管理者名を市民にどのように発信しているかということで、これはホームページでも出ています。そのほかに広報1回は出しているんですかね。広報というか公民館会報の中に入れるんですかね。私ども議会だよりも出していますけれども、関心あって見る人は見る、見ない人は見ないという、どういう場合でもそうなんですが、もう少し周知徹底してほしい。やはり知らない、何でも小諸市でやっていると思っている方が相当いるので、この施設はこの方々に管理、責任を任せているよというようなことが分からない状況の市民が多いわけです。ですから苦情があるとすれば、小諸市のほうへ当然入ってきますんで、やはり指定管理に任せた以上は指定管理のほうへ先に行って、指定管理のほうでできない分については、市と色々話をさせていただいて解決をしていくべきだと私は思っていますので、もう少しいい発信の仕方がないでしょうか。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  ご指摘のとおり、今ホームページでどの施設についてはどの指定管理者ということでご案内をしているところでございますけれども、1年に1回ぐらい広報こもろ等で施設の管理についてというようなテーマで上げるということは十分検討の余地があるかなというふうに思っています。また、施設の運営の案内書きとか、そういう問い合わせ先については、指定管理者の名前等も記載をされているというふうに思うわけでございますが、また提言でございますので、できるだけ広く市民の皆さんに知らせる方法については検討してまいりたいと思います。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  よろしくお願いします。 次ですけれども、各施設の指定管理料については予算の中に入っていると思うんですけれども、そうかといって私どもも細かい指定管理料はわかりません。総額で幾らというような予算化になっていますので、それを質問もしないで認めているということですから、これ私どもにも責任あるんでしょうけれども、一般市民にあの施設は管理をさせている人に幾ら払っているのかということを、たまに聞かれることがあるんですが、それらについては私も幾らか分かりませんので言えない状況なんですが、そこら辺は今後どのようにしていったらいいか何かいい案が、あればお聞きできればありがたいと思います。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  委託料の関係につきましては、予算書には具体的な施設名は入っておりませんけれども、個々の施設ごとに管理運営に係る経費はどのくらいだということで予算のほうは提案をし、ご審議をいただいてお認めをいただいているということではございます。市民の皆さんが、どこの施設については、管理がどのようにされているかということについて分からないというのは、確かに私たちもあえて全面を公表しておりません。 ただ、公共施設等の総合管理計画の策定の中で、各施設ごとのランニングコストがどのくらいかかるのかということはしっかりと把握をし、そのことは公表をできる状況にはなっております。どの施設についてはどの指定管理者がやっているということも含めまして、ランニングコストについてはどの程度かかっているということは、今後も私たちとしましてもしっかりと市民のほうにお伝えをし、その施設の効果、それからコストというものを市民の皆さんにもお示しをしながら、今後の施設の管理運営の検討材料にしていくことは重要と認識しております。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  次の質問に入ります。 質問事項②指定管理者の評価をどのように行い、活かしているかという項でございますけれども、これと質問事項③評価をする時期はいつかということで、答弁のほうも同一でありましたので、再質問も同一でお願いをしますけれども、よろしいでしょうか。 ○議長(林稔議員)  結構です。 ◆5番(丸山正昭議員)  まず、指定管理の評価をどのように行うかということなんですが、当然、是正事項が出てくると思います。その是正事項については、どのように指示、指導しているのかお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  施設の評価、点検、管理でございますけれども、市といたしましてはモニタリングということを実施をしております。モニタリングと言いますのは、施設の設置目的を達成するために指定管理者が協定書や仕様書等を遵守し、施設の管理が適正に行われているかどうかを絶えず管理をするということでございます。 この中にも基本のモニタリングと総合のモニタリングがございまして、日常的には基本モニタリングを実施をしております。これは毎日、毎週、日報、あるいは苦情、要望等の記録をして報告をするもの、それから毎月、月報等で報告をするもの、それから毎年ということで事業計画、事業報告、決算資料等で報告するものということでございます。日常的には日報、あるいは毎月の月報等で報告を受けた後、所管課のほうで指示等、改善等もするという仕組みになっております。 また、1年たった年度が過ぎたところでは総合モニタリングを行いまして、その内容につきまして、また評価をしていると、これは運営評価シートにおきまして評価を行っているといったことが評価の内容でございます。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  次ですけれども、評価をしているんですけれども、各施設、非常に評価が低いんですね。多分この評価段階ではABCDの4段階にわたって評価をつけていると思うんですが、全施設の指定管理者は、Cでございます。「おおむね適正である」という評価だと思うんですけれども、どこの業者も「優れている」、「特に優れている」というのは1社もいないんです。Cは「おおむね適正である」ので、適正とつけばいいのかなと思うんですけれども、私は非常に評価が低いと思っていますが、そこら辺の原因は何かあるでしょうか。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  評価の捉え方でございますけれども、C、総合評価が「おおむね適正である」ということでございまして、これは通常に適正な管理ができていればCということでございまして、その上というと、さらにいろんな工夫をしている、我々が求めている以上の成果を出したということでございますが、なかなか総合評価の中でBになるのは難しいかなと思っています。ただ、評価項目が20項目ございますので、その項目の中には当然B評価のものも出てくるわけでございますけれども、全体通してはCの評価になるという状況がございますので、これは概ね全体評価としてはCが出てくるものかなというふうには思っております。 ただ、今申し上げましたが、個別の内容におきましては、それぞれ事業者のほうで非常に工夫をして取り組んでいる、私たちが求めている以上の業務をやっていただいているというのは、項目ごとには当然B評価というのもあるという状況でございます。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  「おおむね適正である」ということですから、それ以上ここについては文句は言えないと思うんですけれども、やはり上を目指して指定管理の皆さん方にもやっていただきたい。また、それによって当然サービス向上にもつながってくるのかなと思っていますので、そこら辺よく検証をして評価をしていただければありがたいのかなと思っています。 一番最後の項でございますけれども、評価シートの内容は今の内容で良いかということでございます。自己評価を提出させて、その後、所管課にて評価をしているのが実際であろうと思いますけれども、その前に何回か現地に行って、話をしたり、色々なところを見てきた状況の中で判断をしているかと思いますけれども、その辺はどうなんでしょうか。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  評価の仕方につきましては、先ほども申し上げましたが、基本のモニタリングと、それから総合モニタリングがあるということでございます。今、丸山正昭議員から言われましたのは総合モニタリングで、年度末にそれぞれ指定管理者のほうが自己評価をし、所管課が評価をして、それから選定委員会のほうで総合評価をまとめるということをやるわけでございます。日常的には先ほども申し上げましたが、基本モニタリングの中で毎日、毎週、あるいは毎月等、日報、月報等で出していただく中で、担当課のほうで常日ごろ状況等も把握をし、また、指示等もしているといったその積み上げの中で、総合モニタリングも反映をさせているといった状況でございます。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  次ですが、評価シートの内容でございますけれども、施設は、業務内容すべてが同じ施設ではありませんよね。体育系の施設、それから福祉系の施設、これが、私が思うに全く同じ評価シートを使って評価をしていると思うんですけれども、やはりその施設等に合った、福祉なら福祉関係の、体育系なら体育系のグラウンドとか、体育館とかそういうことですけれども、同じ評価シートというのは余り考えられないんですが、その中では該当しない項目がいっぱいその施設にとってはあろうかと思いますけれども、私はやはり今後内容に合った評価シートを二通りぐらい作って評価をするべきという思いをしていますが、その辺はどうでしょうか。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  評価内容自体は、建物の施設をどう管理・運営しているかということでございますから、統一した項目になるということでございますが、評価シートの内容について、ずっと長い間変えてございませんので、丸山正昭議員からのご指摘もごもっともでございますので、この内容でいいのか、あるいは施設の管理といえども、その内容の業務運営に反映をした施設のあり方というのはあるかどうかというのは、ちょっと検討したいというふうに思います。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  やはり物が違うものを同じ評価内容でするというのは、私はいかがかなという思いが強いんで、内容的に合ったものを見直すということでありますけれども、制度が始まってから何年もたっているんです、遅いんですよね、私はそう思います。やはりそこで何で気付かなかったのかなという思いをしていますので、もう少し内容的に合った見直しをすぐにでもやっていただいて、その内容的に適正な評価をするべきところに結び付けていっていただきたいと思いますけれども、よろしくお願いをしたいと思います。 それでは、もう一点、お聞きをしたいと思います。 福祉施設への指定管理者制度ということで、指定を受けている施設が何社かありますよね。これらについてはある程度サービス水準の充実をさせる、雇用レベルを上げる、福祉職の計画的な採用はどうなっているかと、こんなような、格差はあると思いますけれども、ある程度の福祉関係のそういう施設については指定管理上、ルールは作ってあるかないか、小諸市の現状をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  施設によってその決められている人員というのがございますので、それに適用した人員を配置しているかどうかというような基準で評価をしておりますので、市として特別に人員配置の基準を設けているかというと、そういうことではございません。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  これある程度設ける必要はないでしょうか。やっぱりその施設の考え方等で、それは当然あるべき姿もあると思いますけれども、一定線はばらばらというよりも、何項目か設けていったほうが私はいいような気もするんですが、そこら辺はあくまでもそれは違うよということであれば、それは私ももう少し勉強させてもらいますけれども。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  それぞれのサービス事業所に基づく法の基準がございますので、それに基づいた人員配置がされているか、あるいはそれをもう少し充実したサービスを各事業所でやるということで、特別な人員配置とするというような取り組みがされていれば、それは評価が一つ上がるとか、そういうことになっていくと思いますので、市として特別に基準を設ける必要は今のところは考えてございません。 ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  わかりました。 最後ですが、指定管理について、今後、指定管理にするような施設等はございますでしょうか。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  市の方針としましては、できるだけ新しい施設は作らないということでございますけれども、今後の施策の推進の中で、例えば施設の建て替えであるとか、それからまた新しい施設ということも全くないかどうかは分かりませんけれども、現時点では明確に言える施設はございません。
    ○議長(林稔議員)  丸山正昭議員。 ◆5番(丸山正昭議員)  ありがとうございました。 いずれにつけても私は、この指定管理制度は非常にいいことだと思っていますが、ただ、そうかといって指定管理にさせたから任せっぱなしということでは困りますので、今後より良い指定管理制度にまた一つ加えたりしていただいて、ぜひとも今後やっていただければありがたいかなと思っています。 先ほどとも重複しますけれども、やはりこの施設はどの方々がやっていただいているんだということであれば、小諸市への苦情やクレームですか、これ当然何かものをやればクレームはあって当たり前でございます。これをいかにスピードを持って対処するかというのが必要になってこようかと思います。そこら辺はやはり任せっぱなしということじゃ困りますので、小諸市と指定管理者になった方々との密な意見交換、また状況判断をしていただいて、いい制度でありますので、今後とも伸びることを期待して、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(林稔議員)  以上で、5番、丸山正昭議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、議事の都合により暫時休憩したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(林稔議員)  ご異議なしと認めます。よって、この際、暫時休憩いたします。 再開時刻は10時15分といたします。 △休憩 午前10時04分 △再開 午前10時15分 ○議長(林稔議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △清水喜久男議員 ○議長(林稔議員)  11番、清水喜久男議員の質問を許します。 11番、清水喜久男議員。     〔11番 清水喜久男議員 登壇〕 ◆11番(清水喜久男議員)  議席番号11番、清水喜久男です。 通告順に従いまして、質問させていただきます。 平成29年も残りわずかとなりました。この1年を振り返ってみますと、日本各地で地震や台風、集中豪雨の被害を受けています。特に7月の九州北部豪雨では、福岡県と大分県で甚大な被害を受けており、10月の台風21号でも多くの死傷者が発生するとともに、建物等も倒壊や浸水の被害を受けており、自然災害の脅威を感じたことから、防災関係についての質問をさせていただきます。 さらに、少子高齢化の進展により超高齢社会が到来し、人口の減少に伴う労働者人口の減少による税の減収や、人口が基礎算定となる地方交付税も減少することにより、予算規模が縮小していく中で社会保障費は増額となっていますので、行政改革や簡素で効果的な市政運営が求められていますことから、その関係について質問させていただきます。 件名1、小諸市の安心安全について。 小諸市は災害の少ない市ですが、地球の温暖化に伴い、台風や集中豪雨が頻繁に発生するようになり、また、日本は地震大国であり、小諸市も震度5強の地震が発生することも予想されています。 このことから、要旨(1)防災対策について伺います。 質問事項①避難所の設備充実はどうかです。 次に、7月に開催された議会と語る会において、各戸へ配布した家庭用防災マニュアルを見ていないという方が多くいました。小諸市の防災マニュアルは、災害に備える知識から、風水害対策、地震対策、火山対策、火災対策、避難事項が25ページで示されており、26ページから52ページまではハザードマップと避難所一覧等が詳細に記載されており、よくできた防災マニュアルですが、細か過ぎるので、災害が少ないことも影響し、防災に関心の無い方は見ないという欠点があると考えます。多くの皆さんに関心を持ってもらうため、地域別の防災マップとしたらどうかと考えます。 このことから、質問事項②防災マップの見直しはどうかについて質問します。 件名2、市政経営について。 冒頭で申し上げましたとおり、小諸市は近隣の市や町と比較して少子高齢化が進んでいるとともに、担税力が低いという状況ですので、行政改革や簡素で効果的な市政運営が必要と考えます。 このことから、要旨(1)歳入予算増と歳出予算の削減について質問させていただきます。 いかに人口減少に歯止めをかけるか、いかに定住者を増やすことができるのか、いかに観光客を誘致することができるのかが大きな課題です。これらに対する施策として、小諸市を知ってもらい、魅力を感じてもらうことが必要と考えます。 このことから、質問事項①シティセールスによる観光客増と定住者増による歳入増政策はどうかについて質問します。 次に、1985年に地方公共団体における行政改革の指針として、地方行革大綱により7項目の重点事項が示されており、その5項目めとして民間委託の推進が示されています。 このことから、質問事項②民間活力を活用して歳出の圧縮はできないかについて質問いたします。 件名3、介護保険制度について。 要旨(1)平成30年度からの介護保険制度改正について伺います。 質問事項①国の介護保険制度改正の主な内容はどうかについて質問いたします。 次に、平成27年度から29年度までの小諸市第6期介護保険事業計画が終了することから、 質問事項②第7期小諸市介護保険事業計画との整合性と周知はどうかについて質問します。 件名4、小諸市の雇用促進について。 要旨(1)企業誘致について伺います。 市役所の組織改革により企業誘致係から企業立地定住促進係に変更となり、企業誘致や企業への訪問が軽視されているように感じます。 このことから、質問事項①市内現有企業の状況把握と連携はどうかについて質問いたします。 次に、11月22日の新聞に、佐久市臼田に新工業団地約8万7,000平方メートルを造成するとありました。現在佐久市の工業団地はすべて売却済みのため、2021年の分譲開始を目指す予定であります。小諸市も工場団地が無い状況でありますことから、 質問事項②工場団地が無い状況で企業誘致はできるのかについて質問いたします。 以上で総括質問を終わります。 ○議長(林稔議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 登壇〕 ◎市長(小泉俊博君)  11番、清水喜久男議員の質問に対して答弁をいたします。 件名1、小諸市の安心安全について。 要旨(1)防災対策について。 質問事項①避難所の設備充実はどうかについて答弁をいたします。 避難所における食料や毛布等の備蓄品及び非常用電源等の設備につきましては、平成26年度から順次整備を行っているところでございます。食料、飲料水、毛布、簡易トイレ用薬剤等の備蓄品につきましても、平成26年度から市内の小中学校への備蓄を進めております。また、クリーンヒルこもろの完成に伴い、同施設内に毛布等の備蓄を行ったところであります。 過日の台風21号の際に避難所が開設された総合体育館においては、毛布等の備蓄品の配備について、指定管理者の同意を得ましたので、今後備蓄を進めていく計画であります。 その他、民間企業等との応援協定を結んでおり、被災時は避難所等に必要な生活物資を運搬いただけることとなっております。 非常用電源につきましては、平成26年度に非常用発電機を4台購入し、非常用発電機が未整備であった市内小中学校に配備し、すべての小中学校で発電機を整備いたしました。 文化センターには、昨年、蓄電池とソーラーパネルを整備しており、非常時に活用できることとなっております。 また、総合体育館、芦原中学校、小諸東中学校においては、屋根貸し事業によるソーラーパネルが設置されており、非常時には非常用電源として活用することが可能であります。今後も外部団体等との応援協定や、備蓄品、設備の充実を図ってまいります。 質問事項②防災マップの見直しはどうかについて答弁をいたします。 家庭用防災マニュアルは平成28年4月に全戸配布を行いました。当該マニュアルの中に市内全域の危険区域、避難所等の示されたハザードマップを掲載いたしました。家庭用防災マニュアル及びマニュアル中のハザードマップにつきましては、今後より活用しやすいものとなるよう見直しを行うこととし、清水喜久男議員ご提案のとおり他市の取り組みにも参考にしながら研究してまいりたいと考えております。 件名2、市政経営について。 要旨(1)歳入予算増と歳出予算の削減について。 質問事項①シティセールスによる観光客増と定住者増による歳入増政策はどうかについて答弁をいたします。 シティセールスにつきましては、PR動画やSNSによる情報発信、ふるさと納税返礼品として小諸市特産物等のPR、テレビなどへの露出を増やすためのメディア戦略、農産物のブランド化を目指した小諸アグリシフトプロジェクトを通じた小諸の魅力発信など、幅広い切り口、また様々な手法で取り組みを進めております。 観光客増に向けた取り組みとしましても、観光キャンペーンや各種イベント等を通じ、観光客を呼び込むためのプロモーション活動を実施しております。 歳入の確保という観点では、多くの観光客を呼び込むことで、交流人口や定住人口の増加につながるものと考えておりますし、観光客が増えれば観光関連業者の収入も増え、市民税の増加が期待されます。また、京都などの観光地の例にもあるように、地価公示価格の上昇にもつながることから固定資産税の増加も期待できます。定住者の増についても、市民税、固定資産税の税収増につながることから、積極的に定住促進の取り組みを進めております。 具体的な取り組みとしましては、平成27年度から空き家バンク制度と住宅取得補助金を実施しております。住宅取得補助金事業は、今年で申請を終了いたしますが、それに代わる施策として、総合戦略で掲げている東南部地区を中心とした宅地開発支援を研究してまいります。これらはすぐに効果が出るものではありませんが、市の歳入増政策として今後も引き続きしっかり取り組みを進めてまいりたいと考えております。 質問事項②民間活力を活用して歳出の圧縮はできないかについて答弁をいたします。 住民福祉の維持向上と個性豊かで活力ある地域社会の構築の実現を図るためには、職務能率の向上はもちろんのこと、事務事業及び組織機構の見直し、業務の委託化による民間活力の導入が重要であると考えております。現在、本市で取り組んでいる実施計画と予算を連動させ、実行、評価、改善というマネジメントサイクルにより事業を効率的に実施する仕組み、行政マネジメントシステムにおいて各事業の実施に当たり、PFI、指定管理者制度、公設民営のDBO方式、包括的民間委託等、業務のアウトソーシングについても検討しております。その中で、各事業が最適に実施され、かつ歳出が抑えられるよう、順次民間活力を活用しているところであります。 なお、今議会におきましても、目的に沿った事業を効率よく実施するため、直営であった児童発達支援施設ひまわり園を、指定管理施設として民間企業を指定管理者とする議案を提出させていただいております。 業務のアウトソーシングを進めることにより、経費削減が図られ、トータル的に歳出も削減できることから、今後も効率よく行政経営を行うため、引き続き民間活力の活用を進めてまいりたいと考えております。 件名3、介護保険制度について。 要旨(1)平成30年度からの介護保険制度改正について。 質問事項①国の介護保険制度改正の主な内容はどうかについて答弁をいたします。 本年5月に成立した地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正する法律の主な内容は、1、自立支援・重度化防止に向けた保険者機能の強化等の取組の推進。2、医療・介護の連携の推進等。3、地域共生社会の実現に向けた取組の推進等。4、利用者負担割合が2割の者のうち、特に所得の高い層の負担割合を3割とすること。5、医療保険団体が介護保険制度へ支払う介護納付金に総報酬割を導入すること。以上の5点となっております。 このうち前段の3点は、地域包括ケアシステムをさらに充実させる内容となっており、高齢者が自立した生活を送るための支援や、機能低下を重度化させない予防の取り組みが重点課題となります。後段の2点は、介護保険制度の持続可能性を確保するための保険料負担についての改正となっております。介護保険を利用する方のうち、所得が高い方、具体的には単身で年金収入のみの場合、年間収入が344万円以上であると負担割合が2割から3割になります。ただし、ひと月の負担額の上限が4万4,400円と制限されており、過度な上昇にならないよう配慮がされております。 また、40歳から64歳の方の介護保険料については、各医療保険者が介護納付金として一括納付していますが、その負担額をこれまで加入者数に応じて決めていたものが、加入者の所得に応じて決める総報酬制に変更となるものであります。これは、介護費用をなるべく公平に支える仕組みとするもので、本年の8月から平成32年度までの間に段階的に導入していくこととなっております。 質問事項②第7期小諸市介護保険事業計画との整合性と周知はどうかについて答弁をいたします。 第7期小諸市介護保険事業計画は、来年4月の策定に向け、現在検討中であります。 質問事項①で述べたとおり、高齢者の自立支援、重度化防止を重点に、これまでの事業の推進状況を振り返りつつ、今後の状況も予測しながら堅実な計画を策定したいと考えております。 策定の過程においては、高齢者福祉事業及び介護保険事業等の運営協議会にお諮りしながら、昨年末に実施した高齢者の生活、介護の状況についての市民アンケートの結果を盛り込みつつ、来年2月ごろには取りまとめた計画案についてパブリックコメントを実施するなど、周知とともに市民の皆様の声を反映させてまいりたいと考えております。 これらを経て、平成30年3月議会の際には、計画案とともにそれに基づいて改定される保険料についてお示ししていく予定であります。 件名4、小諸市の雇用促進について。 要旨(1)企業誘致について。 質問事項①市内現有企業の状況把握と連携はどうかについて答弁をいたします。 市内の企業の現状把握は、主に企業訪問や小諸商工会議所との情報交換を通じて行っております。企業訪問は担当職員が定期的に行っておりますが、平成25年度からは企業訪問を専門に行う「がんばる企業応援相談員」を採用し、より細かに行っております。実績としましては、平成25年度は担当職員が296件、相談員が267件、平成26年度は担当職員が282件、相談員が696件、平成27年度は担当職員が282件、相談員が658件、平成28年度は担当職員が206件、相談員が417件の企業訪問を行っております。企業訪問では、企業の経営状況や行政に関する問い合わせ、相談をお聞きし、市からは助成制度の説明や勤労者互助会への加入の勧誘や、他の課からの依頼事項をお願いするなど、多岐にわたる内容についてお話をしております。その中から、工場を拡張したい、土地を探している、該当する助成金はないかといった相談も受けております。 また、連携という面では、商工会議所とも情報共有を図っており、会議所が得た情報で市の支援が必要なものについてはお互いに情報提供をする体制となっております。さらに、商工会議所の常任委員会に担当職員が出席する中で、企業との情報交換や連携を図っております。 質問事項②工場団地が無い状況で企業誘致はできるのかについて答弁をいたします。 清水喜久男議員ご指摘のとおり、現在小諸市には造成された企業誘致用の用地はございません。企業誘致は民間所有の用地や空き工場跡地を紹介したり、開発ができそうな土地を紹介しているといった状況であります。したがって、時間的な制約がある企業に対しては対応が難しい場合もありますが、時間的に余裕がある場合につきましては、開発可能な土地を紹介することで、市が造成を行うより安価でできることなどから、最近では2件の企業立地が進んでおります。 しかし、企業誘致用の造成された土地が無いというのは、商品が無い状態での営業ですので、積極的な企業誘致を進めるためには、工業団地を含めた新たな産業団地が必要と考えます。現在は産業団地の造成に向け、準備を進めており、市内で候補となる場所を洗い出し、対象面積、必要経費、関係法令、費用対効果などから可能性を調査しております。当面のスケジュールとして、今年度中に場所を絞り、来年度には造成に向けたプランを作成する予定であります。産業団地の造成事業は多額の経費が掛かる上、短期で利益を出すのは非常に難しいとされています。しかし、企業が立地することで雇用が増え、税収面での効果も期待できることから将来に向けた必要な投資と考えておりますので、議員の皆様にもご協力をお願いいたします。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員、再質問はよろしいでしょうか。 清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  一通り答弁していただきましたので、再質問させていただきます。 件名1、小諸市の安心安全について。 質問事項①避難所の設備充実はどうかということですが、今、平成26年度から整備をしていて、毛布、食料等も備蓄しているということです。非常電源、発電機についても平成26年に4台を購入し、すべての小中学校に配備したとのことですが、避難所は小中学校だけでなく公民館等も含まれておりますので、公民館等にもやはり配備すべきではないかと考えております。避難所に電気が無い場合、特に冬場の災害時の避難場所においては、ファンヒーター等の電気を使う暖房設備が使用できなくなりますので、高価なものなので即全避難場所にとは言いませんが、ぜひ計画的に整備していただきたいと思いますが、その点につきましてはどうでしょうか。 ○議長(林稔議員)  総務課長。 ◎総務課長(冨岡昭吾君)  ご指摘のとおり、市内の公民館も避難所になっております。公民館の中でも、市の安心安全のまちづくり補助金等で発電機を購入されたところも幾つかありますので、その補助金も活用しながら、発電機の無い避難所については今後検討してまいりたいと思います。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  検討というと何かもうやってくれない、行政が検討というのは、もうしないよというような気持ちになるんですが、ぜひ計画的に進めていただきたいと思います。 次に、質問事項②防災マップの見直しはどうかについてお伺いします。 総括質問でも申し上げましたが、小諸市の防災マニュアルはページ数が55ページにわたり、細かく作ってあります。本当に内容的にはすばらしいマニュアルなんですが、多くの皆さんは55ページもあるとハザードマップなど特に見ないです。広報紙等で例えると文字が多くて飽きて見ない、そういうような感じです。 去る11月20日から21日にかけまして、総務文教委員会の行政視察を行いまして、福井県鯖江市の避難所管理マニュアルについて研修してまいりました。その中で、防災時のサポートガイドブックの説明を受け、分かりやすいということで感心いたしました。見本なのですが、B4判でできております。これの特徴はまた後でパワーポイントで説明いたしますが、地区ごとにできているということです。小諸市のブックはもう小諸市全体を1つでやっているんですが、地区ごとに作成しており、「逃げ時・逃げ道・逃げ所」が洪水、地震等の災害別に記載されております。 それでは、パワーポイントで説明させていただきます。 これが、先ほどお見せした表紙です。 それで、地区ごとで、この関係は北中山地区版であります。それで、「逃げ時・逃げ道・逃げ所」とありまして、これが災害別、洪水、地震、資料編と分かれております。小諸市の場合でありましたら、ここへ土砂崩れとか色々加わるんですが、特に鯖江市は地すべり等は余り無い地域なので入っておりません。 次に、2ページですが、災害時の地区別の行動と災害時のQ&Aが出ております。 これは、洪水の関係です。逃げるときの判断とか、逃げ時、洪水で逃げ遅れをした場合はどうしてくださいということが出ておりまして、これに関連して本当は地図が付いているんですが、どういうところを通って避難してくださいよ、避難所がここにありますからってこう付いているんですが、パワーポイントが5枚ということでちょっと省略して、地震のところで説明させていただきます。 次に、これが地震のマニュアルです。身を守るにはどういうことをしてくださいよということが書いてあります。危険が迫ったら、地域を守るということが色々書いてありますが、一番は次の、ちょっと分かりづらいんですが、「逃げ道・逃げ所マップ」ということで、これが地図が出ていて、このグリーンの線は安全ですよということが示してあります。この赤い部分は、崩落等があるので危険ですので十分注意してくださいよというのがこの赤の線です。それで、これは北中山地区なんですが、避難所がこう記載されております。この避難所へ行くにはどの道を通って行ったらいいんだろうということが分かるようになっております。地区別にできていて、本当に文字や絵が大きくて、とにかくフローチャートも大きくて、分かりやすいというのが特徴だと感じました。 今、説明したんですが、やはり小諸市のマニュアルはすばらしいんですが、やはり皆さんが見ていただくには地区ごとのほうが分かりやすいと思うんです。そういう中で、平成28年の4月に全戸配布したということですぐやり直せとは言わないんですが、地区別の防災マップを検討して作成することは可能なのかお伺いいたします。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  ただいまの清水喜久男議員から非常に参考になるご提案をいただいたわけでございまして、私たちといたしましても、市民の皆さんに絶えず見える状態の中に置いていただいて、常日ごろからこういうマップ等、防災マニュアル等を身近に置いてもらうということについては研究をしなければいけないなというふうに常々思っております。今後、市民の皆さんにどういった備えを提供するのかという観点で、また研究もさせていただきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  次に、違う観点からなんですが、地域防災マップとハザードマップの違いということなんですが、地域防災マップとは、地域の皆さんが主体となり、災害時に役立つものや危険個所等を書き込んだ地図。ハザードマップは、行政が地域の危険個所などを書き込んだ地図を作成して、市民に情報提供するものという考えでよろしいでしょうか。 ○議長(林稔議員)  総務課長。 ◎総務課長(冨岡昭吾君)  おっしゃるとおりでございまして、ハザードマップのほうは土砂災害の警戒区域ですとか急傾斜、地すべり等々、また川の流域に関しましては洪水の想定、予想洪水区域等の危険個所、危険区域をお示ししたものでございまして、本市で平成28年にお配りしました家庭用防災マニュアルの中のものは、ハザードマップということでございます。防災マップのほうは、先ほど見せていただいた鯖江市のような、例えば地震が起きたとき、あるいは大雨等の風水害が起きたときにどこに逃げるか、またその逃げるルートは、どこの道を通るのが一番安全なのかというような、そういう防災の観点から作ったものが防災マップというようには認識しております。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  ありがとうございました。 確かに、根本的には自分たちが参加して作成するのが地域マップで、ハザードマップは行政から一方的な情報提供の地図ということであって、何か一般市民の方もなじみづらいという部分はあると思います。やはり参加と協働のまちづくりを進める中では、やっぱり市民の皆さんも巻き込んだ地域防災マップの作成が必要ではないかと思うんです。先ほど総務部長も検討していくということなんですが、確かに平成28年4月に配布したので、すぐ作り直しとは言わないんですが、通常業務も煩雑化していて大変忙しいんですがどこかでそういう地域防災マップの作成をぜひ検討していただきたいと思います。 次に、件名2、市政経営について。 要旨(1)質問事項①シティセールスによる観光客と定住者増による収入増政策はどうかについてなんですが、PRという面からいうと、市長も小諸市のPR動画作っているんですが、今回は3回目ということで自校給食をPRしていますが、某新聞によると視聴回数が、第1弾が3万4,000回、第2弾が4,500回、第3弾はまだ出てはいないんですが、手応えはどんなものでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  清水喜久男議員ご指摘の部分、ほぼ正解なんですが、第1弾はともかく、第2弾が今、約5,000回弱です。第3弾が今その半分ぐらい、二千四、五百回まできているかと思いますが、第3弾、非常に今全国的に話題になっている学校給食、ましてや子育て世代が非常に関心を持っているという中で、視聴回数が非常に短期間で伸びているという実感はあります。1つ当たると全体的にほかの第1弾、第2弾も見ていただけるという想定はありましたけれども、現実そういうような形の中でそれぞれ増えているような状況であります。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  ぜひ頑張っていただきたいんですが、簡単にお答えしていただきたいんですが、今後の方向として、キャラクターとも大分同じようなパターンですが、今後同じようなパターンで進めるのか、簡単にお願いいたします。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  キャラクター等はまたこのまま、それを望んでいるファンの方も若干名いるかと思いますし、それはまた今後検討してまいりたいと思います。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  シティセールスはやらなくちゃいけないんですが、小諸市の魅力を知ってもらうことが大きいと思うんです。観光面では浅間山や懐古園、風光明媚な地形もそれの一つだと思っております。先ほど丸山正昭議員が質問いたしましたハローアニマルも一つ、愛犬家とかいますので、そういう方もぜひ知ってもらうことも必要かと思っております。近隣に国際観光避暑地の軽井沢がございまして、インバウンドや外国の方も大変多くなっている中で、英語でのこういうホームページの部分とかそういうものはどうなんでしょうか。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  インバウンドの関係ですけれども、やっぱりインバウンドも力を入れてこれから取り組まなければいけないと思っておりまして、こもろ観光局のほうでインバウンドを推進するための事業というのを取り入れて実験的にやっている部分もございます。その中からどんなものが一番必要なのかというのも把握しながら、今後外国語のものについてもやっていきたいと思っています。あと、今実験的に多言語に対応した4Kスクリーンやタブレットなどの器具を使った実証実験をやっておりますので、そういう中から徐々に実質的な充実を図っていきたいと思っております。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  確かに英語版も必要ですのでぜひやっていただきたいと思うんですが、市長のPR動画も英語版でやったらいかがかなと思うこともありますので、よろしくお願いいたします。 次、若い定住者を増やすには、やはり安心して子育てができて働ける場所があるというのが一番だと思っております。小諸市は働ける場所はどうかもしれませんが、子育て、教育にはある程度力を入れていますので、千葉県の流山市のように「子育てするなら流山」というような、こういうことで子育て、教育面を発信すべきと思いますが、その点はいかがなものでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  教育委員会のほうで答弁する前にちょっと私のほうで1つ。 先ほどの清水喜久男議員のほうからお示しいただきましたPR動画第3弾、まさしく学校給食ということで、自校給食に昭和28年から取り組んでいるということ、また残食が少ないということ、これは大きな小諸市の魅力ですし、これは移住を考えているファミリー層に非常に訴えるものだというふうに思っておりますので、これも一つのPRにという狙いも込めて第3弾を作ったつもりです。具体的には申し上げませんが、全国版のテレビ等でも今後出る、動画を扱っていただく予定というか、可能性も含めてなんですがありますので、全国発信ができるものというふうに考えております。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  確かにそういうことになっております。給食等も自校でいいということがあるんですが、余り褒めちゃうと次の民間活力でがっと落とすようになっちゃいますが、鯖江市と同じで明石市へ行政視察で行ったんですが、中学校の給食を去年だかすべて完備しましたというような話を聞いて驚いたんです。小諸市の給食なんかは我々中学のころもう食べていたよという、ちょっとそういう点はびっくりしたんですが、やはりそういう小諸市の強い面、要するに子育てに力を入れている面はぜひPRして、小諸市に住んでいただけるようにしていただきたいと思います。 次に、質問事項②民間活力を活用して歳出の圧縮はできないか。 今、すごく給食を褒めたんですが、別に給食がどうこうとは言っていないんですが、現在もそういう民間活力を重要視しているという答弁もありました。外部委託をしている状況は理解しますが、2040年には人口が1万人減少するという予想が出ております。人口が3万3,000人ぐらいになりますと、やはり市役所職員も私たち議員も現状より人数等を減らさなければ行政がやっていけないような状況だと私は感じております。市役所のスリム化をしなければもう行政が成り立たなくなるのではないかというように考えております。そういうことを考えると、民間活力で、例えば軽井沢町のように給食業務の委託、施設はつくりますが委託して、民間でやってくださいよ、それとか佐賀県武雄市の図書館業務を委託というような、色々検討する部分はあると思うんですが、この点についてはいかがなものでしょうか。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  アウトソーシング、民間委託の推進につきましては、政府自体も経済財政諮問会議、あるいは骨太の基本方針の中で非常に地方自治体の推進が遅れている、その中では進めるという方針出ておりますし、小諸市におきましても平成30年度の資源配分方針の中でも民間委託を推進をしていくという方向で進めているところでございます。いろんな分野で今後民間委託を進めていくと。やっぱりそれは民間にそういうノウハウがあり、今までのサービスを低下させないという状況を見ながら、今後やはり効率的な財政運営を進めていく中では極めて重要なことだというふうに認識しております。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  私は別にお金だけを安くしろということではなくて、お金が安くて今以上の業務の提供ができるのが一番だと考えております。その中で、武雄市の図書館の民間委託を見ましても、問題、課題もあるみたいです。色々それはあると思うんですが、それらの問題等も含めてもう検討していかなくちゃいけない時期なのではないかと感じております。そのようなことを検討するそういう組織みたいなものを立ち上げて、検討していくような考えはあるのかちょっとお聞きしたいんですが。 ○議長(林稔議員)  総務部長。 ◎総務部長(大塚政弘君)  今、民間委託も含めて行政マネジメントシステムの中で、評価、そして今後の行政運営ということになっておりますから、そういう中で検証するということと、それからあわせて今、市のほうも働き方改革の中で市の業務をどういうふうにしていこうかということを検討しておりますので、色々広い範囲で、どの業務ということに限定することなく、国のほうはもう既に、例えば市民課の窓口でございますとか、そういう部分までも民間委託ということも提示はされているところでございます。また交付税の措置につきましても、広い業務の中でも民間委託をしたという前提の中で算定も進めているという流れもございますから、そういう意味合いの中では行政マネジメントシステムの中での検討、あるいは働き方改革の中で職員の業務量の軽減、それから効率的な業務運営を進めていく中では、民間委託ということもあわせて検討をし、それぞれ所管課の中でも十分検討するような環境整備は進めていきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  アウトソーシングで対応できる業務については委託していただきたいと思います。 次に、介護保険制度について質問いたします。 質問事項①国の介護保険制度改正の主な内容はどうかについては、先ほど5項目について説明をしていただきましたが、国としては各自治体の評価による報酬、インセンティブの支払いを進めているということで、先ほど業務委託についても交付税の差をつけるということなんですが、やはりこの介護保険の関係も各自治体によって差をつけますよというのが国の考え方だと思っております。自治体の意欲や成果で差をつけることは、私もそれは当然だと思っておりますが、小諸市としてはどのようなことを推し進めて交付税の増、また逆に介護費用の軽減を図るか、その点をお聞きしたいんですが。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  一つには、地域包括ケアシステムを進化させていくということなんですけれども、そもそも介護保険自体が自立支援とか重度化の防止に取り組むということが一番の目的になっております。その中でインセンティブの付与の部分では、いわゆる介護予防をしながら認定率を低下させたり、あるいは保険率の上昇を抑えるような取り組みをしたときに財政的なインセンティブが付与されるということでございますので、引き続きそれらの事業に取り組みます。また、介護予防の部分については、今年度もモデル事業で取り組んでおるんですけれども、フレイルといって、口腔機能とか栄養とか、体の身体機能とかそういう部分が虚弱になる前に訪問をして支援をしていく事業に、平成30年度からは取り組んでいこうと考えております。特徴的な部分については新たにそんなことを進めていこうと考えておるところでございます。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  やはり、自立支援や介護の重度化をさせないということをやることが交付税を多くするとともに、介護費用の軽減も図れると思うんで、ぜひ推し進めていただきたいと思っております。 次に、質問事項②第7期小諸市介護保険事業計画との整合性と周知はどうかについて質問させていただきます。 第6期小諸市介護保険事業計画と第7期介護保険事業計画の違いについて、特徴等がありましたらお答え願いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  基本的には、高齢者の自立支援、それと重度化防止を重点に、これまで取り組んできた事業を今後も振り返りつつ、引き続いて取り組んでいくということになります。これからそんな状況も振り返りながら、新年度、新たな計画の期間の予測もして計画の中に盛り込んでいきたいと考えておりますので、大きく変わる部分はございません。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  余り変化がないということで理解いたしました。 次に、平成30年の介護保険法の改正の内容はお聞きしました。所得が多い高齢者には3割負担してもらうことは分かるんですが、所得が少ない方の保険料は一体どうなるんだろう、上がる方向なのか下がる方向なのか、そういう点を今分かったらお答えいただきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  今年度は、来年度からのいろんな計画を作るちょうど節目の年になっています。健康づくり計画もそうですし、介護保険事業計画もそうですし、障害福祉計画もそうですが、そういうちょうど来年度からの計画の節目の年になっておりますので、各課でそれに取り組んでおります。もう一つ、介護報酬だとか医療のほうの診療報酬もちょうど改定される年になっております。そんなこともございまして、介護保険料のことは関心事だと思われるんですけれども、これまでの状況、それから今後の見込み等を加味し、なおかつ介護報酬がまだ示されておりませんので、ニュースの中ではプラス改定の方向というようなことも聞こえてきておりますが、そんなことも踏まえながら、計画の策定とあわせて料金の改定についても3月の議会の際にはお示ししていけると思います。今の段階ではちょっと上がる、上げないというようなことは申し上げられませんのでご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  確かに今は国の報酬の単価も示されていないので、それは難しいと思うんですが、やはり3月議会で料金の改正をするということです。介護保険を払っている方は、40歳から64歳までと64歳以上の方あるんですが、65歳以上の第1号被保険者についてはやはり年金で生活しているので、少し上がってもすごくこたえると思うんです。その点をやはり上がることはやぶさかではないですが、やはり丁寧な説明で理解していただくような対応をお願いしたいと思います。 次に、件名4、小諸市の雇用促進について。 質問事項①市内現有企業の状況把握と連携はどうかということで、市長答弁では平成25年から相談員を設けてすごい回数を行っているという答弁をいただきました。私はこの質問をしたことについては、ある会社の方より、佐久市へ工場を建設することに関して、会社仲間では某工場が新工場を建設したいという意向は前からもう話していたと。小諸市はアンテナが低く、そういうことを知らない形で小諸市から佐久市へ違う工場をつくりたい、本社は行かないんですが、つくるような形になったということをお聞きしました。このようなことから、市長答弁では回数は行っていることは理解できるんですが、出向き、意見交換等のことは内容的にはやっているのかちょっと私疑問なんですが、その点いかがなものでしょうか。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  企業との連携という面では、担当が伺ったりということで日ごろからそういう話はさせていただいております。それから、今出ました某企業の話ですけれども、こちらの企業は佐久市へ工場を作られたわけですけれども、この企業につきましても、企業情報ということで守秘義務があるということで表にはもちろん出せない話でございました。市のほうでも事前に相談というのはございまして、庁内での関係課と、あと企業のほうからも担当者が来て話し合いをするなど、そのような形でいろんな相談は進めてまいったところでございます。企業のほうの工場の規模が途中で変わってしまったということで、物理的に厳しくなってしまったので、結果的には残念な結果になってしまいましたけれども、お話は十分させていただいた結果ということでございます。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  確かに企業誘致係の職員、相談員が今ある工場へお伺いしてお話等を聞くのは時間の無駄と考える部分もあるかもしれないんですが、やはり工場の経営者等の話を聞く中で、いろんな対応をしていくのも小諸市の活性化につながると思いますので、ぜひ進めていただきたいと思います。 次に、質問事項②工場団地がない状況で企業誘致はできるのか。先ほど市長答弁では、産業団地というんですか、工場団地をつくる計画でいると。そういう中で場所を絞り、プランを作っているという状況なんですが、具体的にはその規模等はどの程度に計画しているのか、分かる範囲でお答え願いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  規模につきましてもまだ決めてはございません。まず産業団地が立地できそうな場所を今研究をしておりまして、現在大体5か所ぐらいのところで絞り込んでおるところでございます。場所によってやはり面積も違いますし条件も様々でございますので、いろんな条件を加味して検討ができるような、今、資料をそろえているところでございます。今後さらに絞り込んでいくという状況でございます。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  佐久市でももう今から発表して販売できるのが2021年、オリンピックの次の年ということなんですが、やはり結構時間は掛かると思うんです。ですから、早目な対応をお願いします。関連なんですが、今までの工場団地の造成等につきましては、土地開発公社が行ってきましたが、土地開発公社の健全化計画に伴い平成30年に解散も考えているとお聞きしています。平成30年の解散では第三セクター等改革推進債ももう活用できないような状況なんですが、仮に解散となりますと、どこが主体でどのような方向で、工業団地、小諸市では産業団地というんですか、産業団地をつくっていくのか。仮のことは話せないなんてことではなく答弁していただきたい。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  産業団地を造成するに当たって、どこでやっていくのかという話だと思いますけれども、土地開発公社につきましては、平成26年度に策定をしました経営健全化計画に沿って現在運営をしております。健全化計画の中では来年度が最終年度となりますけれども、5か年の実績ですとか今後の見通しを改めて検証する中で、今後の方針について決定するとなっておりまして、そこで解散するということもまだ決まっておりませんし、存続するのか解散するのかということもこれから決めるところでございます。 もし仮に土地開発公社がなくなった場合にということでございますけれども、なくなってしまえば、市でやる場合は例えば特別会計を組んでやる方法もございますし、それから民間のほうにつくっていただくようなそういう誘導を市でやる形もございます。 ○議長(林稔議員)  清水喜久男議員。 ◆11番(清水喜久男議員)  ありがとうございました。 私の個人の考えでいくと、やはり工場団地等をつくる場合は、土地開発公社で行うほうが柔軟性が保てて早くできるではないかと考えております。やはり工場団地の早期着工ができるような最善な方法でやっていただきたいと思うんですが、財政も厳しいですが、雇用促進の意味からもスピード感を持って進めていただくことを要望して質問を終わらせていただきます。 ○議長(林稔議員)  以上で11番、清水喜久男議員の質問を終わります。--------------------------------------- △相原久男議員 ○議長(林稔議員)  次に、18番、相原久男議員の質問を許します。 18番、相原久男議員。     〔18番 相原久男議員 登壇〕 ◆18番(相原久男議員)  議席番号18番、相原久男です。 通告順に総括質問をいたします。 件名1、「オールこもろ」によるまちづくりについて。 本件名につきましては、平成29年6月の定例会において、小諸は地域資源が豊富であり、小諸市の魅力を再認識し、より誇りを持って統合的にその価値を全国に発信し、限られた団体だけではなく、様々な事業所や団体、行政、また住民一人ひとりが小諸市のまちづくり、小諸市の将来都市像を明確に共有する必要があることから、小諸市総合計画第5次基本計画の実現に向け、各種計画の調和と連携、各部、各課との連携、市街地と周辺地域との連携などにつき、各部長の考え方を伺ったところです。しっかり取り組んでまいりたいとの答弁をいただいたところでもあります。 要旨(1)懐古園運営について。 質問事項①宗教法人懐古神社との「土地賃貸借契約書」「協定書」についての協議はどうか。 平成29年6月定例会の市長答弁では、昭和56年9月4日に締結された協定書については、今年度は更新、協議の年となるので、土地賃貸借料については、今後市民の皆様に納得のいただける適正な賃貸借料について協議を進める。協定書については、締結以降改正は行われておらず、現状と合わない部分もあることから、懐古神社と協議をしたいと考えるとの市長答弁をいただきました。 市長におかれましては、課題、問題について見直しが必要だと十分認識をいただいているとの解釈から再質問はいたしませんでしたが、6か月を経過し、予算編成を控え、どのような協議を行い、どのような見直しが協議されたか質問をいたします。 要旨(2)家庭用防災マニュアルの活用について。 先ほどの同僚議員と重複する部分がありますが、質問をいたします。 昨年4月に家庭用防災マニュアルが策定され、全戸に配布されていますが、議会報告会、市民と語る会において防災対策について意見を伺ったところ、ほとんどの方が家庭用防災マニュアルを認識していなかった状態でありました。市で策定した防災マニュアルは災害に備えることから、風水害対策、地震対策、火山対策、火災対策、ハザードマップ、避難所場所一覧ととてもよくできていると思います。防災マニュアルを保存し、いざというときの活用を常に心がける必要があると感じます。 質問事項①地域別・公民館別運用マニュアルの導入はどうか。 先ごろの台風21号に際しましては、衆議院議員選挙の開票作業が終わり次第、総合体育館を川辺地区の住民のための避難所として開設し、迅速な対応ができたと聞いております。その後、上ノ平地区で崖崩れが発生し、避難体制がとられましたが、地区での指揮系統がうまくいかなかったとも聞いております。日ごろの訓練が必要だと感じ、地域別、現在市内7または10地区、また、公民館の数の運用マニュアルの策定と活用、訓練を提案するものです。 要旨(3)こもろをPRする備品について。 質問事項①ふるさと納税の返礼品、また、市を紹介する備品に市花「小諸すみれ」のバッジ、シールシートの活用はどうか。 私は、市を紹介するのにコモロスミレのピンバッジ、コモロスミレのシールシートを活用しています。ピンバッジの在庫が無い、シールシートがどこにあるか分からないということが非常に残念だと思っております。愛好家からも小諸をPRするオリジナルグッズがなくてさみしいとの声も聞かれます。今、職員の方を見ても、農林課で作っているこもろんのバッジをつけていたり、教育委員会では梅の花のピンバッジをつけておりますが、そうではなくて、やはり小諸市を象徴するコモロスミレのピンバッジ、これを皆さんにつけていただきたいと私は思っております。今、こもろんが頑張っているところでありますが、小諸を象徴するのは私は小諸の花、コモロスミレだと思います。コモロスミレの花弁は、珍しい八重ではありますが、現在使用しているピンバッジとシールシートはデザイン的にもすぐれており、活用する必要性を感じます。市全体で利用できるようなオリジナルグッズの作製を提案いたします。 件名2、無戸籍解消の裁判支援について。 先ごろ、法務省は民法の摘出推定規定などが原因で出生届が出されず、戸籍の無い人が増加していることに伴い、戸籍取得を進めるため、新たな対策を全国の法務局、地方法務局に対し、戸籍の無い人やその母親らに摘出推定を覆すための裁判を支援する協議会設置を示し、市町村からの情報提供も強化することとしたとあります。 母親が前の夫を父親としない形で子どもの戸籍を取得するには、①前の夫を相手に父と子の関係が無い確認を求める親子関係不存在確認。また②血縁上の父親を相手に子であると認めるように求める強制認知などの裁判手続が必要となることから、裁判にふなれな母親のために法テラスや弁護士会と連携した協議会を設け、過去の裁判例などをもとに母親や担当弁護士にアドバイスするなどして、裁判を支援する仕組みとしています。また、戸籍や福祉の担当部署を持つ市区町村に、無戸籍者情報の収集に努めるよう改めて周知するともしています。離婚後300日以内は前の夫の子とする民法の摘出推定規定で、戸籍上前の夫の子になるのを避けたい母親が出生届を出さないために戸籍のない子どもが出ているとのことです。難しい法律用語もありますが、私の中に戸籍のない子どもとの観念が全くなかったことから質問をさせていただきます。 要旨(1)無戸籍児童の解消について。 質問事項①市の実態把握と、支援はどうか。 以上で総括質問を終わります。 ○議長(林稔議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 登壇〕 ◎市長(小泉俊博君)  18番、相原久男議員の質問に対して答弁をいたします。 件名1、「オールこもろ」によるまちづくりについて。 要旨(1)懐古園運営について。 質問事項①宗教法人懐古神社との「土地賃貸借契約書」「協定書」について協議はどうかについて答弁をいたします。 小諸公園(懐古園)につきましては、公園用地の一部を宗教法人懐古神社から借りておりますが、その地代については、昭和56年9月4日に締結されました宗教法人懐古神社との協定に基づき、土地所有者である宗教法人懐古神社と土地賃貸借契約を締結し、土地賃借料を支払っております。現在の土地賃貸借契約は平成27年4月1日から3年間の契約となっており、賃貸借料につきましては、これまでも3年ごとに懐古神社と協議を行い決定してまいりました。土地賃貸借契約について、来年の3月末で契約期間が満了となることから、今年度に入り、これまでも複数回にわたり、宗教法人懐古神社の代表者と協議を重ねてきておりますが、今後も引き続き土地賃借料並びに協定書の見直しの協議を進めてまいります。 要旨(2)家庭用防災マニュアルの活用について。 質問事項①地域別・公民館別運用マニュアルの導入はどうかについて答弁をいたします。 家庭用防災マニュアルにつきましては、平成28年4月に全戸配布いたしましたが、余り活用されていない状況であると認識しております。その対応策としまして、ごみカレンダーの中に家庭用防災マニュアルのダイジェスト版を入れ込み、1年を通じてご覧いただけるよう工夫してまいりたいと考えております。また、相原久男議員ご提案の地域別・公民館別運用マニュアルの導入につきましては、地区の自主防災組織など住民を巻き込んだ取り組みが不可欠であると考えております。直ちにすべての地域や区での導入は難しいと思いますので、まずはモデル地区を決め、地域協働により住民の皆様と一緒にマニュアル作成ができないか今後検討してまいります。 要旨(3)こもろをPRする備品について。 質問事項①ふるさと納税の返礼品、また、市を紹介する備品に市花「小諸すみれ」のバッジ、シールシートの活用はどうかについて答弁をいたします。 「小諸すみれ」のピンバッジ及びシールシートは小諸市の市制50周年記念事業で製作し、グッズとしての販売やノベルティとして数年前まで使用してまいりました。シールシートについてはまだ在庫が残っておりますが、ピンバッジについては既に完売となっております。相原久男議員ご提案のように、ふるさと納税の返礼品として小諸市のPRにつながるオリジナルグッズのようなものがあると良いと考えておりますし、ノベルティとして手軽に配布できるような単価の小物についても、ニーズなどを把握しながら検討してまいりたいと考えております。 件名2、無戸籍解消の裁判支援について。 要旨(1)無戸籍児童の解消について。 質問事項①市の実態把握と、支援はどうかについて答弁をいたします。 戸籍は人の出生から死亡に至るまでの親族関係を登録公証するもので、父母が日本人など日本国籍の取得条件を持つ者が出生した場合、出生届により子の戸籍を作成することになっており、日本国民について編成され、日本国籍をも公証する唯一の制度であります。 子は出生届がなされることにより、原則として戸籍に登録されることとなります。出生の届出は14日以内にこれをしなければならないと規定されており、この出生届が何らかの理由によりされなかった場合、無戸籍者になってしまいます。無戸籍の状態が生ずる原因は父子関係の争い、届出の怠り、届出人の不存在など様々な要因がありますが、最も多いのが父子関係の争いに関するものであります。婚姻の成立から200日経過後、または離婚から300日以内に子を出産した場合、特段の手続がなされなければ、その子には嫡出推定が及ぶため、婚姻をして夫の戸籍に入った妻が婚姻中に他の男性の子を妊娠し、離婚に至った場合でも、出生届が提出されますと前夫の子として戸籍に記載されることになります。こうした取り扱いを希望せず、実の父の子として戸籍に記載されることを希望する場合は、前夫を法律上の父としない取り扱いを求めるための裁判が必要となります。このため、父子関係に争いのある子の出生の届出がなされないことは無戸籍の原因のひとつとなっております。 無戸籍者への支援につきましては、平成29年11月21日に法務省から法務局へ、弁護士会や法テラス、家庭裁判所などで構成する協議会を設置し、無戸籍者やその母親らの嫡出推定を覆すための裁判を支援するよう指示が出ているところであります。この指示により、市には戸籍や福祉及び教育関係の届出や相談などの機会を通じ、無戸籍者の発見や情報の収集に努めるよう求められていることから、無戸籍状態を知ったときには、関係各課で連携し、法務局と連絡をとりながらその対応に当たりたいと考えております。なお、現在のところ本市には、把握している無戸籍児童はおりません。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員、再質問はよろしいでしょうか。 相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  再質問をいたします。 件名1、「オールこもろ」によるまちづくりについて。 まず様々な事業や団体、住民との連携を図ることはもちろん、行政の中で横の連携を図ることが大事でありますので、政策会議等での活発な意見を出し合うことに期待をしております。 要旨(1)懐古園運営について。 質問事項①宗教法人懐古神社との「土地賃貸借契約書」「協定書」についての協議はどうか。それから平成29年6月定例会での市長答弁については、課題、問題等について認識をして協議を進めると解釈をしていたのですが、今の市長答弁を伺うと、6月定例会の答弁と全く同じであります。今回は協定書との課題について協議をし、進展があったのか、全然話にならなかったのか、協議の中身を伺えるものと思っておりましたが、そのための6か月間を私はとったつもりでおります。この見直し等についてはどうでしょうか。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  懐古神社との土地賃貸借契約書がちょうど切り替えの時期になっておりますので、協定書もあわせて複数回、代表者との協議をしてまいりました。6月、10月、11月に2回と計4回協議を行ってまいりましたけれども、内容につきましてはまだ協議中ということで協議が整っておりませんので、ご報告できないわけでございますけれども、協定書につきましては、現状と合っていない部分というのもございます。昭和56年ということでかなり昔に作られた協定書そのままということでございますので、その辺については現状に合っていないところがあるということは、双方ともに承知をしているということでしたので、そこは今回も確認をいたしました。その見直しの時期がいつかということ、また見直しの内容ということにつきましても、その協議の中では話をさせていただきましたけれども、時期については今懐古園のほうも動物園の再構築ですとか色々進んでおりますので、もう少しその辺の方向が出たところでという話は中では出ましたが、いつまでということまではまだ達していない状況でございます。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  まず、今経済部長から話がありましたけれども、問題点とか見直しを行わなければいけない点、協議している内容についてはお話はいただけないでしょうか。どんな問題点があったか、見直すべき部分はここだとかというようなお話はこの席ではしていただけないという解釈でよろしいでしょうか。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  土地の賃貸借料につきましては、今現在1,200万円ということでやっておりますけれども、それについてもう少し下げられないかというお話はさせていただきました。それから、協定書ですけれども、当時に都市公園条例を制定するときに作った協定でございまして、都市公園条例を制定するに当たり云々という表現があったり、園内の施設につきまして、例えば破損ですとか事故があった場合の原状回復の手法について曖昧な表現となっている部分がありまして、ここもはっきりしないというところがありますので、その辺について協議しないといけないというお話はさせていただきました。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  たまたま台風21号の影響で懐古神社に向かって左側の石垣が崩れ、原状回復が必要となっているわけですが、その費用等については、現状どうなっているのでしょうか。これは修理をして、市として費用を支払うのでしょうか。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  さきの台風で懐古神社の境内になりますけれども、石垣が崩壊いたしました。これにつきましては、懐古神社のほうで役員会の中で協議をしていただいて、境内地でもあるということで神社側で今回の工事は負担をしてやるということで、今現在工事のほうも進めている状況でございます。石垣のその復旧の仕方については県のほうの指導もありますので、市のほうとしても教育委員会のほうで係わらせていただいておりますし、復旧については少し時間が掛かるようでございますけれども、そのような方法で進めているところです。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  今回の修理、原状回復をするのは今お聞きしますと、神社側で費用を負担するということを役員会で決めたという報告を受けたということでありますけれども、これは今回だけなのですか。今までの話を聞いていますと、石垣等土地代を払っている部分のところについては、市が全額負担をするというような私は解釈をしておったのですが、今回だけそういう処置を向こうがするということを伝えてきたのか。たまたま今回はどのくらいの費用が掛かるか分かりませんけれども、神社側で負担するだけの費用でできるということで多分神社側で修理をしましょうということを言ってきていると思うのですが、それ以上の大きな石垣の崩壊等があって、神社側では払えないので市で負担してくださいというような話になると、それはどうなんでしょうかと私は思うわけです。たまたま神社側から土地を借りているので、市としては地代として定額1,200万を今払っておりますけれども、地権者が、やはり今までの分を含めても応分な負担はするのは私どもは当たり前だと思うわけですが、今回だけなのでしょうか。それはどうでしょうか。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  石垣の事故が起きた場合の負担ということでございますけれども、協定書の中でも、はっきりしていない部分がございます。すべて市が直すとかということに読み取れませんし、実際は軽微なものについては話し合いをしながらこれまでもというところもございました。基本的に懐古神社の所有の部分であれば、そこが壊れた場合にはその所有者が直すというのは通常だと思っております。ただ、市といたしましては、一大観光拠点である懐古園ということで、そこの用地をお借りしてその運営も行っているという部分もございますので、そこら辺も考慮しながらという面もあろうかと思いますけれども、はっきりと決まっているというものはないと思います。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  私のほうからはっきり申し上げておきます。 今回のように自然災害による場合は、懐古神社から借りている借りていないに係わらず、崩落するということはありますので、私は懐古神社が負担すべきものと考えております。ただし、規模が例えば大規模になって、市のほうの支援が必要だということは、また話し合い等、議員の皆さんにもご理解をいただく、市民の皆さんにご理解いただくということは必要かと思います。通常の場合、土地また建物等も予測できないそういう自然災害においては所有者が負担するというのは、これは私は常識だというふうに考えておりますので、今回のことは台風21号による崩落でありますので、所有者である懐古神社のほうで負担をしていただくということで私は考えております。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  今後もそういった自然災害の場合は全額負担してもらうという考え方でよろしいでしょうか。
    ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  そこら辺も含めて、先ほど経済部長のほうから話があったとおり、協定書には不明瞭な部分がありますので、そこら辺をしっかり、見直して書面にしていくという作業が必要だという認識であります。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  以前、懐古神社側では土地賃貸の代金は入園料からで税金からは支出されていないというようなコメントをした時期がございました。平成28年の決算では、駐車場使用料を除いた公園使用料の約20%相当分の1,200万円が地代として神社側に支払われております。これは確かに神社側の言うとおりでありますけれども、市側からすると、今後大きな石垣の崩壊、また破損があった場合には一般会計からの税金を繰り入れしなければならないのが現状だと思います。それについては神社側の言い分もあるでしょうが、市からの言い分とすればそういった形になると思うんですが、その辺はどうでしょうか。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  大規模な何か崩落等が起こった場合、こちらは相談をしてということでございます。入園料も限られておりますので、それ以上のものについては一般会計から出るということになると思います。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  懐古園の運営については一応特別会計でやっております。その中でやはり特別会計はできるだけ一般会計からの繰り入れはしないというのが原則だと私は思っておりますし、そういった中でやはりその辺を協定書なりちゃんと見直しをしておかなければならない。私は平成29年6月定例会にこの一般質問させていただいたのは、その6か月間なりの期間があればそこまで話ができるのかなという気持ちがありましたので、6月に更新の協議をする年だということも心得ておりましたので、そういった質問をさせていただきました。 時期的にはどうなりますか。歴史と経過がある中で、すぐにというわけには多分いかないということは私も分かっておりますけれども、そこだけ問題点、また課題を洗い出して曖昧な部分をはっきりさせていかなければいけないと思います。これは協定書等については公表された文書ではございませんので分からないところもございますが、やはり市民からすれば全然分からない状況の中で公園使用料の中からでございますが、1,200万円というものが、神社側に支払われているというような状況です。私たちは決算書、予算書がありますので分かりますが、どうして懐古神社側に支払わなければいけないのか、借りている地代ということを市民にとっては分からないと思うんです。理解をされていない部分もありますし、私たちも議員になった当初はそういったことを分からなくて予算等を認めてきた経過がございます。 そんな形の中で、やはり曖昧な部分を、もちろん神社側の言い分も私はよく分かります。理解できますけれども、税金を使うということになれば、市としての姿勢をもっと強く持っていかなければ神社側との協議はできないのではないかという気がいたします。時期について、これは早急に、来年度の予算編成もう始まっているわけですから、3月の予算に出てくる数字に対しまして、私は今は何も言いませんが、平成29年6月定例会で一般質問させていただいたという理由をよく理解いただいて、今回の答弁もいただきたかったということを私はお伝えいたしますが、その辺はどうでしょうか。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  時期ということでございますけれども、6月定例会にお話をいただきまして、その前にも協議を行ったという経過もございます。相手のあることでございますのでいつまでというのが分かりませんけれども、引き続き協議を進めていきまして、現状と合っていないというところもございますので、できるだけ早くそこが解消されるような形には努力をしてまいりたいと思います。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  今までも協定書の更新協議においては、それぞれ協議をして対応というか、その時々によって多分話はされてきて、当初の協定書に、このときはこうやった、あと補足文書は多分付いていると思うんですけれども、その関係なんですけれども、やはりこの懐古神社と小諸市の関係を、これをやはりあからさまにしていかなければいけないと私は思っております。この関係を協議するに当たって、やはり市と神社側だけでなく、有識者等も入れた3者での話し合いを持っていかなければ今までと同じような協議になってしまうと思いますので、その辺やはり考えていただきたいと思うわけですがどうでしょうか。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  懐古神社と市の関係というのは、土地の所有者とそれを借りている者という関係であると理解しております。懐古園の運営につきましては、当然その土地の賃借料等も含まれますし、そういう中では懐古園の運営委員会という組織がございますので、そこでの議論も必要だと認識をしております。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  懐古園運営委員会はありますし、議員も出ております。その中では話しづらいこともあるのではないか。やはりもっと大まかなところで、全体の面で、市として懐古神社と話をして、そこへ有識者を入れてはっきりさせる部分があるのではないかと私は思うわけです。今まで長い歴史と経過がありますので、すぐにとは多分いかない、何回も協議を重ねなくちゃいけない部分があるかと思います。そういった中でやはり協定書の中身の曖昧さをなくして、もっとはっきりしたものにしていく、私の考え方ですが最終的には、懐古神社だけは懐古神社側で持って、あとは市で運営するとか、そういった方法があるわけですけれども、やはり懐古神社周辺、懐古園を大事にしてもらいたいという懐古神社側の思いもありますでしょうし、そういうことを加味しながら、やはり両者が納得いく形でこの問題は解決していかなければいけないと思っております。 それについては市長どうでしょう。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  相原久男議員のおっしゃるとおりだと思います。 今、交渉しているわけですが、そこら辺の両者が納得という部分で、交渉のほうもそういう部分でまだすれ違いというか、温度差等があるということも聞いております。いずれにしましても粘り強く、それから別組織での検討ということも、ちょっとここでは明言は避けますが、庁内ではそこら辺も含めてご提言をいただいたという中で、検討をさせていただきながら進めてまいりたいなと思っております。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  分かりました。しっかりその辺はやっていただきたいと思いますし、前回の一般質問の答弁書と同じような答弁書は作らないでいただきたいと、私はそれは申し上げておきます。 要旨(2)家庭用防災マニュアルの活用について。 質問事項①地域別・公民館別運用マニュアルの導入はどうか。 余り活用されていない状況を認識しているとの答弁でした。全戸配布してから間もなく2年になろうとしているわけですが、マニュアル等は作成して終わりでなく、どのように活用されているかフォローするところまでが仕事だと思います。状況を認識した時点で対応策を考えるのが普通だと思いますが、どうでしょうか。今回対応策が出されているわけですが、言われてから考えるのでなく、状況を認識した時点でどうして、次のことを考えないんだろうかと私は不思議に思うわけですが、その辺はどうでしょうか。 ○議長(林稔議員)  総務課長。 ◎総務課長(冨岡昭吾君)  対応策になるかどうか疑問な点もあるんですが、さきの議員の懇談会等でも、そんなの配ったっけだとか認識がないということでお話を聞いておりまして、先ほど来の清水喜久男議員の話もあったんですが、非常に分厚いというのと中身が自分の地区以外、これ全市的な資料が全部ここに1冊に詰まっているということで少し使いにくいのではないかという話がありました。これはまた来年3月定例会の中で予算もお認めいただかないとできないわけでございますが、今考えていますのは、ごみのカレンダーですが、これは1年間各家庭でご使用いただくということで、ごみカレンダーの後ろか前になるか分かりませんけれども、例えば日ごろの備蓄品ですとか、あなたの地区の避難場所はどこですよとか、あるいは市役所の連絡先、区長の連絡先なんかを書き込めるようなものをごみカレンダーの中に1ページ増やして、それを各戸配布をしたらご活用いただけるんじゃないかなというようなことで、ひとつには考えております。 もう一点、現在旧村単位だと10地区、また消防団のエリアだと7地区がありますが、そういった地区別、究極的には先般の上ノ平区の土砂災害でもあったんですけれども、やはり区単位でそういう避難マニュアルみたいなものを作らないと、なかなかいざというときには動けないのかなと考えております。これは全区的に作るのは少し難しいので、スモールスタートで1つの区で、まずは新年度に向けてこういったマニュアルができないかということで今検討している最中でございます。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  ただいま相原久男議員から、認識してその対応をしていないのではというお話がありましたので、それについて答弁をさせていただきます。 昨年4月に小諸市では防災マニュアルを作って配布をしたわけですが、これは小諸市に限らずやはり各自治体で作ったものが配布されていて、なかなか活用されていないというような実態が、私も後になって色々聞いてみますと、やはりあるということは認識しました。そういう中で、今年、6月の50年前の集中豪雨に合わせて「広報こもろ」で特集を組みました。北大井のほうであった土砂崩落というか集中豪雨の災害なんですが、そういうときにもこういう小諸市には防災マニュアルありますよというご案内を市民の皆さんに改めて認識をしていただき、また活用していただくために周知はしています。また総合防災訓練があった9月にコミュニティテレビこもろの市長の部屋で、それを実際に見せてこういうものがありますと。必ずハザードマップが付いていますから、あらゆる災害について、自分のところは安全なのかどうかという確認をしてもらいたいということは周知をしてきました。 ただいま総務課長が答弁しましたのは、その次の段階としての話ですので、ご理解いただければと思います。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  分かりました。 あと、家庭用防災マニュアル、これは非常に私はいいものだと思っております。これを作って在庫があればどんどんもっと配っていただきたいと思うわけです。やはり各公民館に配布し、保存版用でとっておいてもらうとか、それを活用する必要は私は非常にあると思っております。全市的なものが出ておりますので。それに、台風21号のときに上ノ平地区で被害に遭って、住民を誘導するのに指揮系統ができていなかったというな話も伺いました。そういったときには、やはりその地区地区によって運用をするマニュアルが必要だと思います。ただ単にマップというか防災マニュアルではなくて、やはり地区に合った運用マニュアル、これはやはりさっき総務課長おっしゃいましたけれども一遍には無理です。これは1年に1つか2つぐらいできれば私はいいかなと思っておりますが、やはり運用マニュアルを作成することが必要だと私は思っておりますので、その辺も早急に研究されて、できることに期待をいたしております。 要旨(3)こもろをPRする備品について。 質問事項①ふるさと納税の返礼品、また、市を紹介する備品に市花「小諸すみれ」のバッジ、シールシートの活用はどうか。 コモロスミレの愛好家からバッジ、シールシートの在庫を市に尋ねたら、両方とも今在庫が無いと返事をいただいたという連絡がございました。どうしても必要であり、間に合わせてもらいたいということでしたが、その辺はどうでしょうか。 ○議長(林稔議員)  企画課長。 ◎企画課長(土屋勝信君)  ピンバッジ、シールシートの在庫でございますけれども、ピンバッジにつきましては平成23年に追加したのですけれども、現在在庫は一切ありません。ただ、シールシートにつきましては、数百枚はまだ在庫があります。枚数確認はしてございませんけれども、申し出ていただければご利用いただける状況ではございます。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  数百枚というか五、六百枚ということでよろしいんですか。 ○議長(林稔議員)  企画課長。 ◎企画課長(土屋勝信君)  数百枚ということで聞いております。ただ枚数は確認してございませんので、100枚以上はあるということでございます。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  それはどこにあるんですか。 ○議長(林稔議員)  企画課長。 ◎企画課長(土屋勝信君)  企画課秘書係のほうで管理しております。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  企画課でそれ調べないんですか。だって企画課へ住民からは問い合わせがあるわけでしょう。それどうして企画課で把握をしていないのか、その点が私は不思議に思うわけですが、どうでしょう。 ○議長(林稔議員)  企画課長。 ◎企画課長(土屋勝信君)  すみません、秘書係のほうでそういう要望が市民の方からあったというのは把握してございませんでした。ただ、在庫があるということだけ確認しておりまして、その量は箱の中なので何百枚というそこまでは把握していないということでございます。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  このコモロスミレのピンバッジ、それからシールシートは、一応小諸商工会議所で企画製作というような形でやっております。今商工会議所にも在庫はありましたけれども、10枚ぐらいしか無いです。あとこもろ観光局にもございません。となると今は、あるのは秘書係に数百枚はあるという解釈であります。今、小諸市としていろんなバッジをつけるのではなくて、やはり小諸市を象徴するバッジ、シールシート、これ等が必要だと思うんですが、それは作る予定はございますか。 ○議長(林稔議員)  企画課長。 ◎企画課長(土屋勝信君)  それぞれどのようなものがいいかということは研究をさせていただきたいと考えております。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  私は、小諸市を象徴するコモロスミレが一番ピンバッジとして合っているし、封書に張るシール、これもコモロスミレが私は一番合っていると思っております。新しく作るのにそれにまずいことでもありますか。今のこのコモロスミレのピンバッジですが、これはコモロスミレは一応全国でも2種類ぐらいしか無い八重の花弁であることは私も承知しております。ただ、今私が使っているピンバッジはそれを図案化したものだと思えば、私はこれが一番すぐれているのではないかという気がしております。これはまた八重にするとちょっと難しいのではないかという気がしておりますが、その辺だけ承知していれば、私はそれが市のオリジナルグッズとして一番適しているのではないかという気がいたしますが、その辺どうでしょうか。 ○議長(林稔議員)  企画課長。 ◎企画課長(土屋勝信君)  市制50周年記念事業ということで、小諸商工会議所で作っていただいて、デザインは公募して作ったものでございます。それぞれの経過を踏まえてそういう価値は非常にあるということで、そういうのの必要性も私自身も確認してございますけれども、それを改めて作るとなったときに、色々なものを検討する必要もあるのかなということで先ほどは答弁をさせていただいたところでございます。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  在庫が無いということはそれだけ需要があったと私は考えております。私は新たに考えるのであれば、やはり小諸市の花、コモロスミレのピンバッジを、今のこれ原版とかそれがあれば割方安価でできるのではないかと思いますので、その辺を検討いただきたいと思います。来年の予算もありますので、載せて製作に係わっていただきたいと私は思います。 それと、件名1なんですが、「オールこもろ」によるまちづくりについては、次年度の予算編成が始まっている今定例会で色々提案をさせていただいたところであります。提案に対して必要だと考えています、認識はしていましたのでこれから検討しますという答弁があったわけですが、その時点でなぜ部内で提案して意見を出し合わないのか。政策会議等でそういった意見が出ないのか、話し合われないのか私は不思議に思いました。部内で連携を図る中で、考えた時点でなぜ行動に移せないのか、こう考え検討した結果こうでしたという答弁がこれからはほしいと私は思っております。 以上で件名1については終わります。 件名2、無戸籍解消の裁判支援について。 要旨(1)無戸籍児童の解消について。 質問事項①市の実態把握と、支援はどうか。 先日常任委員会で視察に行った市では、昨年からこども総合支援条例の策定を手掛けており、本年4月1日から施行されておりました。この条例の中に戸籍の無い子どもへの支援がうたわれており、市は戸籍の無い子どもが社会生活を送る上で抱える問題を解消するために必要な施策を講じるともしています。この市は人口約30万人、予算規模も小諸市の7倍と大きい市であり、人口も増加しているとのことでした。無戸籍児童が11人いたと聞きましたが、平成26年10月1日から市民相談室に無戸籍者のための相談窓口を開設し、無戸籍者への支援に関する取り組みを開始して、平成27年11月からは妊娠届出書の様式変更やパンフレットの作成、配布、国民健康保険料の遡及分の減免、平成28年4月からはサポートナンバーカードの交付に取り組み始めたところであると言っておりました。 この市では、必要性があり、取り組みを始めたと思います。小諸市では現在把握している無戸籍児童はないの答弁でしたが、把握の方法はどう行われているのかお伺いいたします。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  一番はその妊娠届のときからになるかと思いますが、児童手当だとか児童扶養手当の申請に来られたときだとか、国保、あるいは年金への加入の相談、出生届とか、あるいは民生委員とかそういう皆さんに発見されるだとか、またもう少したつと保育所とか小学校の入園、入学等のときに把握の機会があると思います。今のところ、小諸市ではそのような該当がないということでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  教育委員会のほうでは、その辺の把握というのはありますでしょうか。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  今、それぞれの庁内で連携をとってやるという合意はできておりまして、具体的に言いますと学校教育課、市民課、厚生課、健康づくり課、子ども育成課の5課で、それぞれの段階でそういう無戸籍者、無戸籍の子どもが認識された時点で、それを担当課から速やかに関係課へ連絡をするとか、連絡を受けた課はそれぞれの所管業務に基づいて必要な対応をするという、その情報の共有は庁内で合意をしているところでございます。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  分かりました。 小諸市には外国から来ている人が700人ほどで多いわけですが、その人たちの中で問題があり、無戸籍となっている人の把握はどうなんでしょうか。分かりますでしょうか。 ○議長(林稔議員)  民生部長。 ◎民生部長(内堀浩宣君)  外国籍の方で、中にはまれに在留資格がなかったりして戸籍の届出等がなされないまま国のほうへ帰られるというようなケースがあったようでございます。そういう時点でいろんな係わりだとか支援の部分ではどういう方法がいいのかということも含めて、それぞれ担当部署で係わって支援をしていくということで取り組んでおります。 ○議長(林稔議員)  相原久男議員。 ◆18番(相原久男議員)  11月21日に新聞報道があって、摘出推定による児童をなくすというようなことで法務省からまた各市町村に案内があると思うんですが、一応これから必要だということで私のほうで先進的に取り組んでいる他市の状況等も紹介させていただきました。参考にしていただければと思います。 以上で件名2を終わります。 以上で私の一般質問を終わります。 ○議長(林稔議員)  以上で18番、相原久男議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、昼食のため暫時休憩いたしたいと思います。再開時刻は午後1時30分としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(林稔議員)  ご異議なしと認めます。よって、この際、昼食のため暫時休憩といたします。 △休憩 午後零時16分 △再開 午後1時30分 ○議長(林稔議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △小林一彦議員 ○議長(林稔議員)  4番、小林一彦議員の質問を許します。 4番、小林一彦議員。     〔4番 小林一彦議員 登壇〕 ◆4番(小林一彦議員)  議席番号4番、小林一彦です。 議長の許可を得ましたので、通告順に従い、質問をさせていただきます。 さて、私が所属する経済建設委員会では主に小諸市と同じような内陸に位置する自治体を視察し、農業振興策や人口減少対策、まちづくりへの文化財の活用などについて、勉強してまいりました。 小諸市は新幹線のルートから外れたことなどにより、地域の商圏の中心であった地位を失い、さらに人口減少、高齢化が進展する中で自信を失い、うつむき加減になっていることは否めません。 しかし、私たちが訪れた多くの自治体は人口減少のスピードや高齢化は小諸市よりもはるかに深刻です。駅におり立っても人通りはなく、中心市街地の形をなしていない自治体も幾つかございました。 そんな中で、それぞれの自治体は歴史的な遺産や文化、自然条件など今あるものに価値を見出し、それを地域振興に活かしていこうと努力をしています。 岩手県遠野市は柳田國男が「遠野物語」で紹介した豊富な民話をベースにして、日本の原風景を残す地として、観光客を呼び、また、移住定住にも積極的に取り組んでいました。 兵庫県朝来市は天空の城竹田城を柱として、観光振興によるまちづくりを推進していまして、そのために竹田城課という課を置いていました。大変強い意気込みを感じた次第でございます。 今年視察した岡山県美作市の上山集落では、集落を囲む山の斜面に広がる奈良時代から続いていると言われる8,300枚の棚田の再生に取り組み、徐々に成果を上げつつある地域おこし協力隊の姿を見てきました。 いずれの自治体も今あるものに価値を見出し、それを活かした特色あるまちづくりに取り組んでいました。小諸市もいつまでもうつむき加減で歩いている場合ではないとつくづく感じた次第であります。 その意味で、小泉市長が「小諸に元気と誇りをとりもどす」という主張は時宣を得たものであり、大切なのはないものねだりではなく、眠っているお宝を掘り起こし、再認識し、さらに磨き上げていくことだという考え方に大いに賛意を示したいと思います。 そこで、眠っているお宝の代表格であります文化財について、その保存と活用について質問をさせていただきます。 まず、小諸市の文化財行政について伺いたいと思います。 小諸市の指定文化財の件数は41件、東信5市の中では東御市に次いで少ない件数です。上田市、佐久市、千曲市に大きく水をあけられています。 ただ、数が多ければ良いというものではないと思いますが、歴史と文化の街を標榜する市としてはいささか寂しい感じがいたします。文化財に指定する資産が少ないのか、あるいは文化財指定の条件が厳しいのか、さらには文化財を担当する部署の体制が整っていなかったのか、伺います。 要旨(1)文化財に対する小諸市の取り組みについて。 質問事項①小諸市には多くの歴史的資源が残っているが、近隣の市と比較して指定文化財の件数が少ないのはなぜか。 次に、重要伝統的建造物群保存地区への取り組みについて、質問と提言をさせていただきます。 昨年の行政視察で兵庫県豊岡市の出石町を視察しました。出石町は小諸藩の初代藩主仙谷秀久の子孫が治めた城下町です。平成19年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されまして、年間80万人の観光客が訪れています。私たちが訪れたときも大勢の観光客や修学旅行らしき高校生の団体で大変にぎわっていました。 小諸には知名度が高い小諸城址懐古園があり、旧北国街道沿いの市町、本町には江戸時代の地割が今も残り、当時の建造物も残されています。こうした資産を活用して、出石町のようなまちづくりはできないものかと考えました。 もう一つは、旧北国街道周辺の街並みは平成11年から21年にかけて、国の補助事業「街なみ環境整備事業」を導入して、修理、修景されました。事業の目的であります歴史的街並みとその環境を保全し、歴史を活かしたまちづくり、また、新たな魅力と潤いのある環境を創出するまちづくり、こうした目的が十分に達成されないまま、今止まってしまっているように思います。 そこで、旧北国街道周辺のまちづくりを再起動させるために伝統的建造物群保存地区制度を導入したらいかがと、そう思いまして質問をいたします。 質問事項②旧北国街道沿いの街並みが伝統的建造物群保存地区に選定されるための取り組みはどうか。市長に伺います。 次に、小諸城址について伺います。 平成28年12月定例会で小諸城址がなぜ、国の史跡に指定されていないのか質問をし、早急に指定を受けるべく取り組んでほしいという意見を申し上げました。それに対して、市長からはなるべく早い段階で史跡の認定をいただくようにして、なおかつその調査等も同時に行えればと考えていると、答弁をいただきました。 また、教育長からは過去の経緯をさらによく調べた上で改めて国の指定を受けるべきか、あるいは受けられるのかについて研究を進めてまいりたいとの答弁をいただきました。 そこで、調査や研究の進捗状況について伺います。 要旨(2)小諸城址の保存について。 質問事項①小諸城址の国の史跡指定についての研究はされたか。 以上で、総括質問を終わります。 ○議長(林稔議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 はじめに、教育長よりお願いいたします。     〔教育長 小林秀夫君 登壇〕 ◎教育長(小林秀夫君)  4番、小林一彦議員のご質問に答弁いたします。 件名1、文化財の保存と活用について。 要旨(1)文化財に対する小諸市の取り組みについて。 質問事項①小諸市には多くの歴史的資源が残っているが、近隣の市と比較して指定文化財の件数が少ないのはなぜかに答弁をいたします。 東信地区の5市の指定文化財の件数を見てみますと、佐久市が国指定15件、県指定23件、市指定133件の合計171件、東御市が国指定3件、県指定10件、市指定69件の合計82件、上田市が国指定21件、県指定25件、市指定236件の合計282件、千曲市が国指定11件、県指定20件、市指定86件の合計117件となっております。 一方、小諸市は国指定6件、県指定7件、市指定32件の合計45件で、少なくとも東信地区の5市の中では他市が市町村合併をしていることを考慮しても小林一彦議員ご指摘のとおり少ない状況にあります。 文化財の指定には文化財の掘り起こし、調査、評価、所有者の同意の取得、保存活用計画の策定や実践等が必要であり、こうした作業には少なからぬ費用や労力が必要となります。 小諸市において、指定文化財の件数が少ないという現在の状況には率直に申し上げまして、これまでの文化財行政に対するウエイトの掛け方が表れているのではないかと捉えております。 小林一彦議員からは平成29年9月定例会の一般質問において、文化財の保存や活用に関する基本方針の策定について、ご提言をいただきましたが、教育委員会としても認識は同じでございまして、平成30年度には策定を行い、先人から受け継がれてきましいたかけがえのない文化財の適切な保護、活用、指定等に努めてまいりたいと考えております。 また、教育委員会では、これまでの多額の費用や労力を必要とする国、あるいは県、市による文化財の指定制度とは別の枠組みを考え、大切な地域資源を後世に伝えていく仕組みづくりの検討を既に始めております。 小諸市には、指定文化財としてはなじまなくても古くから地域や市民の誇りとなっていたり、自慢して語り継がれ、保存、継承されたりしている歴史遺産等が数多くあります。これには「もの」や「事」だけでなく、豊かな自然や眺望なども含まれると思います。 放っておきますと、時代とともに認知されなくなり、忘れられ、やがて消滅してしまうことが懸念されるこれらの歴史遺産等を地域や個人から自薦していただき、まだ仮称でありますけれども、「小諸の誇り」、あるいは「小諸プライド」などの名のもとに市が認定して、登録していく仕組みを作りたいと考えております。 この新しい枠組みは指定文化財とは異なり、市はお金は出さない、すなわち補助金等の交付はしない、口も出さない。すなわち規制はしない。価値や意義等を認める、すなわち良いところをお互いに褒め合うということを基本的な考え方としております。 地域や市民の皆様が大切にしてきたものについて、公に価値や意義等を認められているという意識を持つことにより、それらを以前にも増して誇りに思っていただき、自慢あるいは大切にし、未来へつなげていただくことが期待される取り組みではないかなと考えております。 本年度中に制度設計を行い、早速来年度からすぐスタートができるよう準備を進めているところでございます。 続きまして、要旨(2)小諸城址の保存について。 質問事項①小諸城址の国の史跡指定についての研究はされたかについて、答弁いたします。 平成28年12月定例会で、小林一彦議員からのご提言を踏まえまして、国・県の文化財担当者から指導、助言、あるいは先進地である小田原城址や上田城址の担当者へのヒアリング、また、史跡指定までのロードマップ案の作成等を進めてまいりました。 これらの取り組みを進める中で国の史跡指定の基本的な考え方は指定対象地は、往時の姿のままでなければならないということが分かりました。 小諸城址の場合、往時ということになりますと、歴史的な経緯等を考慮すると、少なくとも懐古神社が建立され、一帯を懐古園と呼ぶようになった明治の中ごろ以前ということになるかと考えます。 その後、小諸城址は観光地懐古園として観光開発のために飲食店、売店、弓道場、藤村記念館、桜の植栽など相当の整備が行われており、今から往時の姿に戻すということは極めて困難であると言わざるを得ません。 このため、小諸城址につきましては国の史跡の指定ではなく、往時の姿に戻さなくても可能な国の名勝の指定を目指すことが現実的であると考えております。 なお、国指定の名勝には、兼六園ですとか、三保の松原、天橋立などがあります。国の名勝の指定を受けるためには、国の史跡指定と同様に文献調査、測量調査、発掘調査、土地・建物所有者の同意取得、保存活用計画や公有地化計画等の策定等を実施する必要があり、多くの費用と労力が同じように必要になります。 現在の教育委員会事務局の体制では、残念ながら直ちにこれを実現することは難しいのが現実ではありますが、大切な小諸の宝である小諸城址懐古園を後世に引き継ぐために、まずは市の名勝として指定すべく、取り組みを進めているところでございます。 ○議長(林稔議員)  続いて、答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 登壇〕 ◎市長(小泉俊博君)  それでは、私のほうから要旨(1)文化財に対する小諸市の取り組みについて。 質問事項②旧北国街道の街並みが伝統的建造物群保存地区に選定されるための取り組みはどうかについて、答弁をいたします。 伝統的建造物群保存地区の制度は城下町や宿場町など歴史的な街並みの保存と活用を通して、地域振興を図っていくまちづくりないしは都市計画の手法の1つであると認識しております。 この制度を活用する上で最も大切なのは、まず旧北国街道沿いの街並みが伝統的建造物群保存地区としてふさわしいものと評価されるかということであり、次には、地域の皆様がいかに主体的に保存、活用に係わるかということです。 当然、修理・修景事業等には自己負担も伴いますし、現状変更に対する制約等による不便も生じることになります。 国では、市町村が決定した伝統的建造物群保存地区のうち、国にとって価値が高いと判断したものを重要伝統的建造物群保存地区に選定することとしており、その基準はまず1つ目として、伝統的建造物群が全体として意匠的に優秀なもの。2つ目として、伝統的建造物群及び地割がよく、旧態を保持しているもの。3つ目として伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示しているもののいずれかに該当するものとしております。 この重要伝統的建造物群保存地区まで至らないにしても、市が伝統的建造物群保存地区として決定するには、これに準じた評価がされることが必要であると考えております。 現在の旧北国街道沿いの街並みを見ますと、江戸、明治、大正、昭和、平成の建物が混在していること。また、道路拡幅により一部、軒が切断されていること。さらに、一部、建物自体がセットバックされていること。さらに、駐車場や空き地が数多く点在していることなど、少なくとも現在の街並み全体の状況からは伝統的建造物群保存地区の決定は難しいのではないかと考えております。 今後、その可能性について研究してまいりたいと考えております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員、再質問はよろしいでしょうか。 小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  それでは、再質問させていただきます。 まず、パワーポイントをご覧いただきたいと思います。 先ほど、教育長から東信5市の文化財の指定件数について説明がありました。若干数字が違っていますけれども、いずれにしても小諸市が圧倒的にほかの市と比べて件数が少ないということは見てとれると思います。 先ほど言いましたけれども、この指定文化財件数がただ多ければ良いということではないと思いますけれども、自治体の文化財に対する姿勢を示す1つのメルクマールになるのではないかというふうに思って、この表を作ったわけでございます。 ここで教育次長に伺いたいんですが、前にも伺いましたけれども、小諸市には学芸員の資格を持った職員は何人おられるか。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  全体には私把握しておりませんが、教育委員会には2名おります。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  教育委員会以外にいる人というのは、例えば実際に文化財の保護とか調査とかそういったことには携わっていないということでしょうか。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  教育委員会の事務局の中にいるメンバーは担当者がいますので、専門でやっておりますが、そのほかに博物館の指定を受けた、例えば、美術館ですとかには置かなければいけないということになっていますので、美術館には両方ともいます。 その美術館としての文化財の管理保護をそのメンバーは扱っています。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  繰り返しになりますが、全員で9名ということでよろしいですか。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  採用のときに、学芸員として採用されていない職員もおりますので、申しわけありません、私、全体的な数は把握しておりません。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  そうしましたら、その文化財保護事業というか、文化財の保存や調査に当たっている学芸員の人数は何人おいでになるんでしょうか。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  博物館を除いて、教育委員会の事務局の中に2名おります。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  教育長に伺います。 そうしますと、この体制で市長が常におっしゃっている眠っているお宝を掘り起こして磨き上げていくと、こういった市の方針に基づいた文化財保護事業を進めていくということが十分できているかどうかということを率直にお伺いしたいんですが。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  文化財を保護し、また皆さんに普及していくということはいろんなやり方があると思うんですね。そのやり方はその限られた人的な資源、あるいは環境の中でどう工夫するかということですので、一概にこの人数でできる、できないということは言えないかなと思うんです。 ただ、どこの市町村も多分持っていれば良いなという思いは同じだと思います。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  今の教育長の話はもっと欲しいというふうに私はとったんですが、話題を変えます。 今年4月に小諸未来プロジェクトシリーズの一環として、「私が住むまち 小諸の歴史」が出されました。小諸の歴史が写真とともに分かりやすく説明されていまして、休みの日にちょっと行ってみようかなというふうに思わせるような非常に良い教材ができたなと思っています。 さて、この本の中に小諸の山城として紹介されている富士見城、それから、風穴サミットで注目を集めた氷地区の風穴、これは文化財に指定されていないわけですが、私はその価値は十分にあると個人的に思っているんですが、教育長のご見解を伺いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  文化財の価値については私が個人的に決めるわけにいきませんけれども、個人としてどう思うかということですと、私は十分にある中身を持っているなというふうに思っています。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  ぜひ、その指定というか、そういった動きをとっていってもらいたいと思います。 それからもう一つ、教育次長に伺います。 この20年の間に、小諸市において指定された文化財件数が私が計算したところ7件あります。このうち5件は国の登録有形文化財、2件が市の指定の文化財です。登録有形文化財の場合は、所有者の申請を待って、手続を進めるケースがほとんどだと思うのですが、そういうことでよろしいでしょうか。
    ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  そのように認識しております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  そうしますと、例えば、そのすぐれた歴史的な建造物について教育委員会から積極的に有形登録文化財の申請を勧奨するというふうなことはしていないということでしょうか。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  少なくとも近年はしておりません。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  茨城県桜川市に真壁というところがあります。これは重要伝統的建造物群保存地区に指定されているところなんですが、ここの有形登録文化財の件数は99件です。何でこんなに多いかというと、行政が積極的に勧奨したわけですね。その成果がこの99件という結果になって出ているわけですけれども、私はこういった桜川市のような良い歴史的なものがあれば、登録を勧奨するとか、市の指定を受けたらどうというふうな勧奨していくのが本来の文化財保護行政のあり方ではないかなと思うんですが、教育長いかがでしょう。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  登録有形文化財もそうですが、文化財に指定された場合に、そのメリットとデメリットが所有者にはあるわけです。全国的な話ですけれども、今までなかなか進まない、1つには自分のうちでありながら、自由にその改築ができないとか、あるいは住みごこちが悪くなるとか、そういう問題もありましたので、なかなか進まなかった。登録有形文化財の場合にはそれをやや緩めて、中で使っても良いんだということで、例えば、はりこし亭のような形が可能なわけですね。ですから、行政が働きかけるのも1つだと思いますが、私は文化財あるいは文化というのは行政が一つひとつコントロールするというものではなくて、やはり住民の、あるいは文化団体の力によって、それが増えてくるのが一番望ましい形だろうなと思っているんです。しかし、それが進まないときには行政がちょっと後押しをするというもの大事かなと思います。 先ほども言いましたが、別の枠組みを今考えています。口も出さない、お金も出さない、誇りはみんなで共有して、できるだけみんなで大事にして、意識しようと、それが本当の文化財の活きた姿かなという気持ちもします。ですから、今度できる枠組みにぜひ、地区を挙げて、あるいはお持ちの方に手を挙げていただいて、それを文化財審議会で検討、公に認めるというような形で、小諸市の誇りがみんなのものになるといいなと思うんですね。 「私が住むまち 小諸の歴史」を作ったのも、そういう意味で、市民の皆さんにもお分けするというのは、ぜひ意識をしてもらいたい。また、テレビ版でもやっているというのはそういう意味もありますので、何とかみんなのものになるといいなと私も同じ気持ちです。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  市町に脇本陣があります。私はこの登録有形文化財にふさわしい建物だなと思っているわけですが、あの建物は宿泊施設にしようということで、今準備を進めているところなんですが、登録有形文化財の脇本陣に泊まるというふうなそのキャッチコピーでいくと、お客さんの興味も引きやすい。 今、教育長おっしゃったように、歴史的建造物の保存・活用を実践していく、保存だけじゃなくて、活用していくというのが今、保護の考え方だということですので、そういうのを文字どおり実践していくという意味でも、脇本陣を有形登録文化財に指定するというのは非常に意義があることだなというふうに思います。 市長、どんなふうにお考えでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  小林一彦議員おっしゃるとおりだと思います。 今年中には脇本陣も一応改修ができるということでありますので、その指定等も含めて、また教育委員会と相談してやっていきたいと思っております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  この件で、最後の質問をします。 市長に伺います。 市長がおっしゃるように眠っているお宝を掘り起こして、再認識し、さらに磨き上げていくためには、その現在の文化財保護体制を強化していく必要があると私は思います。この点について、市長のお考えを伺います。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  今回、ご指摘いただいたこの質問、また提案等を真摯に受け止めまして、小諸市には歴史も文化もという1つの大きなものがありますので、そこをしっかりみんなで守っていくという体制を、お金も口も出さないというやり方もそうですが、しっかりした国、また県、市の指定ということも含めて考えていきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  よろしくお願いします。 それでは、重要伝統的建造物群保存地区への取り組みについて伺いたいと思います。 まず、建設部長に伺いたいと思います。 平成11年から21年にかけまして、旧北国街道沿いの街並みの修理修景事業が実施されました。事業のスタートから数えると、20年近く経過しているわけでございますが、当時、事業を中心になって進めてきた都市計画課の立場から現在の本町、市町の状況をどのように捉えているか、そして課題は何か、お伺いしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  ただいまのご質問の事業でございますけれども、国土交通省の街なみ環境整備事業でございます。ご案内のとおり平成11年から20年度にかけて国の補助金を活用して実施してまいりました。 内容としましては、歴史的な街なみを活かしたまちづくり、また、地域の生活環境の整備を進める事業も兼ね合わせ、旧北国街道沿線を中心に本町、大手、荒町、与良、市町のエリアを街なみ環境整備地区といたしまして、整備を実施してまいりました。 具体的には各地区において、まちづくり協議会を組織して、協議会の活動によるまちづくり協定を締結、また、締結されたまちづくり協定に基づいて、生活環境施設整備という形で、ほんまち町屋館、荒町館、与良館の整備を取り組んでまいりました。 また、市内の道路美装化の整備として、7か所10路線の道路整備もあわせて取り組んでまいりました。 また、建物の修理・修景事業といたしまして、古寺の建物の修理やまた修景整備への補助金として、事業実施をしてまいりました。 平成20年度から市内におきましては、都市再生整備事業の第3期に入って、若干こちらの街なみ環境整備事業についての継続性という形では一段落した感がございます。その間、地域の皆さんもそれぞれまちづくり協定を結ばれた地域の方の高齢化であったり、後継者についての課題、また、施設のあり方等、それぞれ課題等はまた、この時代になって、少しずつ山積している状況があると認識してございます。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  続けて、建設部長に2つ伺いたいと思うんですが、1つは本町の通りは理想的には一方通行か、観光客の皆さんがゆったり歩けるような形で整備していくというのが当初の考え方だと思うんですが、それがなかなか実現できていないと感じますが、どうでしょうか。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  本町の一方通行、また、歩行者系の道路という形で計画しておったわけでございますけれども、それにつきましては現在、ポールを立ち上げたりという形で、地元の皆さんと協議をしながら進めております。除融雪の関係もございますし、また、石畳の整備した道路の補修という課題も出てきておりますので、引き続き、地元の方々とまちづくりの方々と協議を継続させていただきたいと思います。 あわせて、観光客の回遊性という形においては、街並みを整備した石畳の路線や、また、先般、こうして病院も開院している中、相生坂公園もありますので、この相生町や本町に回遊性をなるべく全体的に高めていきたいという形でございますので、その辺も含めて、改めて地元の方との意見交換をさせていただきたいというように思っております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  その街なみ環境整備事業には当時、この補助金を使って、10億以上のお金が費やされているわけですよね。 それだけのお金をかけて、当初の目標みたいなものが達成されていないというふうに私は感じているんですが、その辺の要因もなぜそうなのか、分析していかなければいけないなと思います。 特に、一方通行の話については、もう少し市が積極的に関与して、そういった方向にもっていくとか、場合によったら、小泉市長が説得に出ていくというふうな場面も必要かなと私は思います。 もう一つ、質問をいたします。 先ほど、話が出たほんまち町屋館のテラスが今、壊れてしまって、一部にシートが張られて、非常に外から来た人が見て、残念な印象を持たれると思うんですね。 浅間山の風景を見るには、まちの中で一番良いところですので、それがああいう状況になっているのは非常に残念です。いつ直るんでしょうか。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  大変ご心配をおかけしているほんまち町屋館のテラスでございますけれども、現在、テラスの下の基礎の部分の石積みが若干崩落してはらんでいるという状況でございますので、その辺の撤去、積み替え、あわせて、当面は安全性を確保するという形で少しテラスの面積を減らして、手すりの補修をかけるという形で、平成30年度の事業で、その石積み並びにテラスの補修については計画してございます。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  分かりました。 それでは、経済部長に伺います。 修理・修景事業が先ほど言ったように平成11年から21年にかけて行われたわけですけれども、この事業は観光や商業、それから、にぎわいの創出の面でもたらした効果をどのように捉えているか、課題は何か伺います。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  修理・修景事業ということですけれども、平成11年から20年に取り組みを進めてまいりまして、確かに以前と比べて美しい街なみが戻ったという部分はあると感じております。 しかしながら、その多くが自宅の維持としての改修ということもあったと思いますので、その点で新しい店ができるとか、新しい商業的な発展につながるとかというのが、なかなかない現状であるということは感じております。 また、修理・修景した建物が時間がたつにつれて、傷みも進んでいるという現状もあると思いますし、再度、手を入れなければならない状況に来ているというふうにも感じております。 また、空き店舗も目立つんですけれども、それを利用した新しい店舗という取り組みの中で、貸していただけないかという調査にも入っているんですけれども、古い建物がゆえに居住スペースと店舗に貸し出せるような部分を分離するというのが難しいということもあります。そこを借りて起業したいという若い人たちがいるとしても、なかなか貸すのが難しいという問題もあるということも認識しております。 観光振興の面で考えますと、旧北国街道の魅力は何と言っても、歴史的な街なみというふうに私も感じておりますし、また、それに加えまして、観光客が立ち寄ってみたくなるお店ですとか、そういうものがないと、にぎわいは生まれてこないと思いますので、そんな店ができるような手段を今後も進めてまいりたいと思っております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  先ほど来、話がありますけれども、やはりその地域に住む人の例えば、文化財に対する意識ですとか、まちづくりへの思いとか、そういったものが高まっていかないと、なかなかにぎわいだとかそういった新しいまちづくりというのはできていかないというふうに思います。 その意味で、重要伝統的建造物群保存地区制度というのは、その街なみ全体を文化財に指定するわけですので、おのずからそうした中で、その住民の文化財に対する意識ですとか、自分の街を何とかしていかなくちゃいけないなという意識が高まっていくと思うんですね。そういう意味で、重要伝統的建造物群保存地区制度というのは非常に良いということだと思っています。 先ほど、この小諸の市町、本町の街なみというのは重要伝統的建造物群保存地区に選定される条件等から考えると、なかなか難しいというお話だったんですが、それはどこで判断されたんでしょうか。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  重要伝統的建造物群保存地区と言いますと、この近くでは海野宿ですとか、県内では奈良井宿とか馬籠宿というふうに、非常に古い街なみが連檐しているというイメージがございます。現在の小諸市の旧北国街道の街なみの中には様々な時代の建物が混在していたり、空き地があったりということで、そういう他の事例と比べますと、群としては成り立たないのではないかなという印象を受けております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  それは、教育委員会としての印象ということでよろしいでしょうか。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  私の印象でございます。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  私もこの件については最近勉強し始めたばかりなんですが、私が知っている、いわゆる専門家は3人ぐらいいるんですけれども、確実にできるとは言っていませんけれども、十分に可能性はあるというふうな判断をしています。 江戸時代の建物と大正、明治の建物が混在していても良いんですね。昭和の建物が例えば、その中にビルがあっても、別にそれは問題ない。問題全然なくはないんだけれども、例えば、その建物を10年後、あるいは20年後に建て直すときに、往時の建物みたいな形にしますよというふうな約束がとれれば、それで良いというふうなことだと聞いています。 ですから、だめだという判断をしないで、もう少し前向きに研究して、研究よりも検討していただきたいなと。これは必ずメリットがあるわけですね。先ほど、ほんまち町屋館のテラスが壊れてしまったという話がありますけれども、ほんまち町屋館自体は有形登録文化財に指定されている建物です。 仮の話です。本町一帯が重要伝統的建造物群保存地区に指定された場合、建物はもちろんですけれども、その街なみを形成している石垣ですとか生け垣だとか、あるいはその植栽、そういったものもその中に含まれるわけです。 ちょうど先ほど、建設部長は話されましたが、テラスの下は大変立派な石垣があるわけですね。中沢川に沿って、非常に高い立派な石垣があります。その石垣がはらんでいると。仮にそれが重要伝統的建造物群保存地区に指定されているとすれば、お金下りてきたかもしれませんね、そういったメリットもあるわけですね。 例えば、こういう話があります。 茨城県の桜川市があります。ここに真壁地区という重要伝統的建造物群保存地区があるんですけれども、ここは平成22年6月に重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。そして、その翌年に東日本大震災が発生するわけですけれども、この震災によって伝統的建造物の9割以上の屋根や壁が崩れるといった大変な被害が発生しました。全国の保存地区の中で最も被害が大きかったということなんですが、その震災後、国とか県が非常に手厚い支援をしたわけですね。この重要伝統的建造物群保存地区であるということで、復旧工事がスムーズに進みまして、今では大体9割方が修復されているということになっています。そういったメリットもあるということです。 あと、それから、工事にとってのメリットは、色々手直しするのに制限がかかるということなんですけれども、確かにそれはあるんですけれども、個人にとって1つのメリットというのは建築基準法の適用除外の対象となるということですね。 もう一つは、固定資産税、相続税、贈与税が減免されるということ、それから修理修景復旧工事、それから設計管理費に対して補助がもらえると、こういったいわゆるその重要伝統的建造物群保存地区の保存継承のための優遇措置があるということです。これがメリットとして挙げられるということです。 デメリットとすれば、その観光客の増加に伴う道路や駐車場対策、それから、騒音やごみ、私有地への無断立ち入りなど観光客のマナー違反による住民にとってのマイナス要素、それから、先ほど来出ている歴史的風致に係わる建造物の外観・外構の増改築に制約がかかるということ。中はいじっても制約は受けないということです。 それともう一つ、海野宿の話なんですが、海野宿は昭和62年に伝統的建造物群保存地区から重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。その後、着々と街なみの整備を進めてきまして、今では年間20万人のお客さんがおみえになるということです。真田丸効果があった平成28年度は28万8,000人来たということです。だから、この指定を受けて、きちんと国の補助を得ながら整備をしていくと、立派な観光地になっていくということです。 このようなメリットとかデメリットがあるわけですけれども、私はこの何よりもこの伝統的建造物群保存地区制度の導入というのは法律に定められた制度です。それを活用することによって、文化財保護の事業を継続的に展開していくことができる。その点で、自治体、特に教育委員会にとっては大変魅力のある制度だと思うわけですけれども、教育長いかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  何のためにその伝統的な指定を受けるかということですね。 私は一番はこれは文化活動ですから、住んでいる方のどうしても守りたいという、ここを群として残したいという気持ちがまず一番にあって、それにどう支援の方法があるかという順番で、国の支援制度があり、こういう指定を受けることになると思うんですね。 その一番のハートの部分がしっかりでき上ってくる時点で、具体的に考える時期が来るんじゃないかなと思っています。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  ある意味おっしゃるとおりだと思います。 でも、それを待っていたらなかなか話は進まない。中には年月が進むにつれて、大切な建造物が壊されてしまうという可能性だってあるわけです。もちろん、この重要伝統的建造物群保存地区制度を進めていく上では確かに住民の皆さんの合意形成というのは必要になってきます。 ただ、それを待っていたのでは、なかなか事は進まない。大事なものが失われてしまうという可能性があるわけです。メリットも早く受けられないというそういったことがあると思います。ですから、むしろ、私は行政ベースで進めていくべきだと思います。 少なくとも、今、本町の有志の中には、この伝統的建造物群保存地区についての勉強会を始めました。ということで、そういう意識が少しずつ出てきているということをご承知おき願いたいということと、行政としても、そういった動きをバックアップしていくような姿勢をとっていっていただきたいと、このように思うわけです。 次のパワーポイントですけれども、これは重要伝統的建造物群保存地区の取り組みから選定を受けるまでの手続を示したものです。ざっと12のステップがあるわけですけれども、この中には先ほど出ていた住民の合意形成、それから条例の制定、それに基づく保存地区及び保存計画の決定など非常に手間のかかる仕事があります。その都度、文化庁へ報告という作業があるわけですね。ですから、非常に手間がかかる。どのくらい時間がかかっているかというと、短くて1年、最長で35年、平均で8.5年かかっているということです。 このように、重要伝統的建造物群保存地区に選定されるなどの業務は行政にとっては費用というよりは手間の部分で非常に大変な負担になってくると思います。 今回、この質問の答弁書をどの課で担当するか、大変、皆さん調整に苦心されたと思うんですけれども、都市計画課、教育委員会、商工観光課など複数の部署が力を合わせなければできない長丁場の仕事であります。 選定されたからといって、さらに効果が出るという仕事でもありません。でも、長い時間軸で見た場合、ちょうど若者が将来に備えて、いろんな資格を取るように挑戦していくわけですけれども、選定を受けておいて良かったなと思うときが必ず来ると思います。あとは、いつチャレンジするかということだけだと私は思います。 そのタイミングは小泉市長が市政を執っている今しかないと私は思うんですけれども、いかがでしょうか、市長。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  本町の旧北国街道の住民の皆さんも、一部そういう形で動き出したというお話で、私どものほうも先日、先進地ということで、市の関係者と千曲市の稲荷山宿に視察に行ったという話も聞いていますので、お互いにうまくかみ合ってくると力になるかと思いますので、そこら辺をしっかりサポートできればしていきたいと思っております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  ありがとうございます。 ぜひ、そのようにバックアップをお願いしたいと思います。 それでは、次の小諸城址の保存について、再質問させていただきます。 台風21号により崩壊した小諸城の本丸の石垣の写真です。懸念していたことが現実になってしまったわけでございます。 この石垣のはらみというのは、ほかの石垣でも見られます。詳しいことは私の後の早川聖議員のほうで、詳しい説明があると思いますけれども、こういう事故が起こってしまったわけですね。 今日も深夜に大きな地震がありました。最悪の事態を想定してきちんと調査をし、備えておかなければならないと、こういう思いを改めてこれを見て、私は強く思ったわけでございます。 この写真は福島県の白河市にある小峰城の石垣の修復工事の様子です。平成23年3月11日に発生した東日本大震災によって、この小峰城の石垣は10か所、面積にして1,600平方メートルにわたって崩落してしまいました。現在も、工事は続いているわけですけれども、工事費用は二十数億円、このうち7割を国の補助、1割5分を県、そして、市の負担は1割5分ということであります。 小峰城は幸運なことに国の史跡指定を受けたのは震災の7か月前、平成22年の8月5日に国の指定を受けているわけです。そのことによって、国からの補助が受けられ、工事がスムーズに進んでいるということです。 この白河市の鈴木和夫市長ですけれども、平成19年7月の就任以来10年間ずっと在任しています。この鈴木市長は白河市には歴史的な文化財がたくさんあり、それを活かしたまちづくりがこれからの地域づくりには必要だと強く考えていたと。そして、市長就任当初から小峰城を国の史跡指定を受けるべく指示を出していたということですね。それが事が功を奏して、震災の7か月前の国の指定に結び付いたということです。 今あるものの価値を認識し、まちづくりに活かしていくという考え方は、これは小泉市長が始終おっしゃっていることだと思います。 先ほどの重要伝統的建造物群保存地区への取り組みもそうですけれども、本当に必要なのは先を的確に見据えた施策、そういうことになるんだと私は思います。 市長のご見解を伺います。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  今、小峰城のお話、ちょっと私すみません、存じ上げなかったのですが、先ほども教育長のほうから話がありましたとおり、史跡指定は小諸市の場合は往時の姿というわけにはいかないという中で、名勝の指定を受けられる可能性があるということでありますので、そこら辺のところは今後も探っていきたいなと思っております。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  もう一つ、阿蘇神社の話をしたいと思います。 阿蘇神社というのは熊本県の阿蘇市にあるんですけれども、全国に450社ある阿蘇神社の総本社ということです。ここは熊本地震により重要文化財の楼門とか拝殿が倒壊してしまった。復旧工事が必要な建物は国の重要文化財6棟を含む14棟、このうち重要文化財6棟の復旧費は総額9億3,000万円かかるということです。これのうち9割以上を国と県が負担してくれるということなんですね。でも、指定を受けていないあとの8棟については自力で再建していくしかないということで、今一生懸命寄附を呼びかけているところなんですが、この阿蘇神社の例から分かったことが2つあります。 その1つは自明のことですけれども、補助があるのは国の指定を受けている文化財に限られる。指定を受けていないものは自力で再建するしかないということですね。それともう一つは、宗教団体であっても国の補助が受けられるということです。 阿蘇神社が所有する重要文化財の建造物の復旧費用の大半は国や県が負担してくれるわけですね。これは国、あるいは国民の宝物は何が何でも保護していかなければいけないんだと。いわゆるその政教分離の議論を超えた見地から来る判断だと私は思います。 翻って、国の補助という側面から小諸城址について考えてみると、国の史跡にも名勝にも指定されていない今の小諸城址のあり方というのは非常に危うい状況にあると言わざるを得ない。一日も早く国の指定を受けるべく具体的な動きを始めていただきたいと、このように思います。 市長のお考えを改めて伺います。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  昨年、ご指摘をいただきまして、教育委員会が担当でありますので、教育委員会で検討していくということを先ほどまで答弁という形でやらせていただきました。 思いは一緒でありますので、名勝の指定等を受けられるように進めていきたいというふうに思います。 ○議長(林稔議員)  小林一彦議員。 ◆4番(小林一彦議員)  小峰城は東日本大震災の7か月前に指定を受けていて、それで国の補助が受けられた。それから、桜川市の真壁もやっぱり数か月前に国の指定を受けた。それによって補助が受けられたということです。一刻も早い具体的な行動をお願いしたいと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(林稔議員)  以上で、4番、小林一彦議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、議事の都合により暫時休憩いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(林稔議員)  ご異議なしと認めます。よって、この際、暫時休憩をいたします。 再開時刻は14時45分といたします。 △休憩 午後2時32分 △再開 午後2時45分 ○議長(林稔議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △早川聖議員 ○議長(林稔議員)  7番、早川聖議員の質問を許します。 7番、早川聖議員。     〔7番 早川 聖議員 登壇〕 ◆7番(早川聖議員)  議席番号7番、早川聖です。 通告順に従い質問をいたします。 件名1、観光・文化・歴史をうたう小諸市を目指すにはについて。 昨年策定された、小諸市観光地域づくりビジョンの目的と位置づけには、「自然、歴史、伝統文化を後世に伝えていく観光地域づくりを実現するために、市民がみずから自然、歴史、伝統文化など小諸市の魅力を再認識し、より誇りを持ってその価値を全国、世界に発信する必要があります」と述べられています。私も全く同感であります。前に進めていってほしいと思います。さらには、ここのビジョンの中で指摘しているとおり、小諸城、北国街道、小諸宿の歴史文化を今でも至るところに見ることができるが、それらの価値を十分に活かし切れず、年々観光客が減っていると指摘をされています。残念ながら、そのとおりだと思います。 小諸城といえば、懐古園、小諸を知らない方も懐古園は知っているほどではないのでしょうか。まさに懐古園は小諸市にとっては一流のブランドで、小諸の魅力はと聞かれればほとんどの方が懐古園を思い浮かべるのではないのでしょうか。ところが、折しも10月中ごろからの長雨や台風の影響等で、懐古園の本丸の石垣が崩落したとの話を聞いたときには、思わず熊本城の石垣崩落事故をイメージしてしまいました。 そこで、要旨(1)小諸城址(懐古園)の本丸石垣崩落事故を踏まえてについてお尋ねします。 この点については、小林一彦議員の質問にもありましたので、重なる点については簡潔な答弁を願います。 今回の、この石垣崩落事故を踏まえて、つぶさに懐古園内を視察して参りました。後ほど再質問の中でスライドをお示ししたいと思います。 さて、小諸城址公園にとって、石垣、空堀や曲輪などは、要塞都市の小諸城を象徴する上でもっとも重要な構成物となっています。これらのものが存在していることで、懐古園の価値が高められています。代表的なものは何と言っても、コケむした高石垣と田切地形を活かした要害な空堀と曲輪ではないのでしょうか。ところが、今回の視察を通じて至るところに歴史的、文化的な価値が損なわれる箇所が幾つもありました。樹木に至っては適切な管理がなされていないため、石垣や曲輪への悪影響を及ぼしているところが見受けられました。 そこで、質問事項①石垣、空堀、曲輪、樹木の管理状況の認識はどうかについてお伺いいたします。 次に、要旨(2)観光産業の目玉である小諸城址(懐古園)についてお尋ねします。 平成28年2月に策定した観光地域づくりビジョンの中では、「小諸城址、懐古園(動物園、遊園地を含む)の魅力を磨き上げるために、そのあり方・方向性を検討する」との記述があり、今後具体的に小諸を代表するブランドである小諸城址、懐古園についてのビジョンを検討していくこととなっています。そのこと自体は否定するものでもありませんが、今回の石垣崩落事故を踏まえるとすれば、悠長に構えるのではなく、早急な対応が必要ではないのでしょうか。小諸城址、懐古園の歴史的、文化的な価値を維持し、もっと高める上でも早い対応が求められているのではないのでしょうか。市民にとって憩いの場でもあり、数々の思い出やドラマが生まれている懐古園に20万人を割り込んだ観光客を再び呼び戻すための、そういったビジョンが急務ではないのでしょうか。 そこで、質問事項①懐古園の活用についてのビジョンはどうかについてお尋ねします。 先月の、11月4日、5日の土曜日日曜日は、三の門前の県道が大渋滞していました。これは公共放送で懐古園の紅葉が取り上げられ、懐古園に多くの観光客が訪れたことによるもので大変うれしいことですが、渋滞に巻き込まれることなく気持ちよく懐古園を見ていただいて、また気持ちよく帰ってもらえるような状況をどうつくるのかが、非常に大事だったのではないのでしょうか。その週明けには、民放が放映してくれたため相乗効果でこの2週間ほどは大勢の観光客で大変にぎわいました。観光客に対しては、すぐに車が止められるような仕組みづくりが必要ではないのでしょうか。 そこで、質問事項②観光客の駐車場対策はどうかについてお尋ねします。 ご存じのように、小諸城は名城100選に選定されています。続名城100選を含めた、代表的な200の城郭のある市町村には、大抵のところで郷土博物館や歴史資料館といったものが存在していますが、市の中で唯一こういった施設がないというか、閉館をしているのは小諸市だけではないでしょうか。 この間、再三一般質問でも取り上げてきましたが、いまだに再開への具体的な道筋が見えてきておりません。これは市民にとっても喜ばしいことではありません。市の観光地域づくりビジョンには、「住民がみずから自然・歴史・伝統文化など、小諸市の魅力を再認識し、より誇りをもって統合的にその価値を全国、世界に発信」とあります。そのことからも、早急な対応が必要ではないのでしょうか。市民や観光客の学びの場でもある郷土博物館の収蔵品の利活用を積極的に進めることは必要ではないのでしょうか。 そこで、質問事項③郷土博物館の収蔵品の利活用はどうかについてお尋ねします。 小諸城址、懐古園を維持管理する上では、平成28年12月の小林一彦議員の一般質問の答弁として、「相当な、莫大な費用がかかります」とありました。城跡都市のこの文化財の指定はされていないものの、この文化財的な価値は誰もが認めるのではないのでしょうか。そういった史跡が、まさに崩壊に瀕しているわけですので、保存と維持が急務です。今後幾らあればよいのかということは分かりませんが、何らかの財源確保をする措置をしていくことが必要ではないでしょうか。 そこで、質問事項④整備のための財源をどのように確保するかについてお尋ねします。 三の門前の県道の拡幅工事が予定をされていますが、過去に徳川秀忠公の憩石がある花見やぐらなどがスロープをつけた歩道の設置により、破壊されてしまいました。このことは既に現実に起きてしまったことですのでやむを得ないことですが、今後同じようなことが起きないよう、史跡を破壊しないよう、必要最小限な工事をすべきではないのかと考えます。 そこで、質問事項⑤県道拡幅工事への影響はどうかについてお尋ねします。 以上で総括質問といたします。 ○議長(林稔議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 登壇〕 ◎市長(小泉俊博君)  7番、早川聖議員の質問に対して答弁をいたします。 件名1、観光・文化・歴史をうたう小諸市を目指すには。 要旨(1)小諸城址(懐古園)の本丸石垣崩落事故を踏まえて。 質問事項①石垣、空堀、曲輪、樹木の管理状況の認識はどうかについて答弁をいたします。 懐古園の本丸石垣の崩落でありますが、台風21号、22号の影響により、その一部が崩落してしまいました。崩落した石垣につきましては、懐古神社境内敷地にあることから、懐古神社の負担により原状回復することとなりましたが、工事の着手は来春になると聞いております。 さて、小諸城址(懐古園)の石垣や空堀等は、長年の歴史を刻んできた趣がありそれが懐古園の大きな魅力の一つとなっておりますが、風雪等による自然劣化や樹木の影響等により、傷みが進んでいる部分もあることは認識しておるところであります。 来園者の安全を確保するために、石垣等に影響がある樹木また通路にかかる枯れた樹木の枝などについては、市と懐古神社の双方で毎日状況を点検し、必要に応じその都度伐採や修繕を行っております。 要旨(2)観光産業の目玉である小諸城址(懐古園)について。 質問事項①懐古園の活用についてのビジョンはどうかについて答弁をいたします。 懐古園は、年間22万人余の来園者がある小諸市を代表する観光施設であります。本丸や馬場をはじめ園内の動物園や遊園地には、市民の皆様はもちろん近隣や県外からも大勢の方にご来園いただいております。これからも、より一層多くの皆様に愛される場所であってほしいと願っておるところであります。 そのため来年度には、誘客や安全確保に向けた公園施設の整備や、持続可能な運営形態など、懐古園の再生計画策定に向け、具体的な検討に着手していきたいと考えております。 まずは、現在懐古園運営委員会に諮問している動物園のあり方についての方向性を定め、施設が老朽化している動物園の再整備計画の策定を進めながら、懐古園全体の再整備について検討を進めていく予定であります。懐古園の新たな魅力を創設し、大手門公園や駅前周辺と連続したにぎわいを創出できるよう、懐古園の活用を図ってまいりたいと考えております。 質問事項②観光客の駐車場対策はどうかについて答弁をいたします。 現在、懐古園内には3つの駐車場があり、330台ほど駐車できるスペースはありますが、春の桜まつり、秋の紅葉まつり期間中などは、1日1,000台以上の来園があり、交通誘導や園内駐車施設以外の駐車場等への案内を行っているものの、渋滞が発生してしまう状況であります。 懐古園に駐車スペースを拡張する余地がない状況の中、誘導員の配置等により駅前や大手門公園等の駐車場へスムーズな交通誘導ができる体制を強化するとともに、それ以外の渋滞緩和策についても検討していく必要があると考えております。 質問事項③郷土博物館の収蔵品の利活用はどうかについて答弁をいたします。 現在、休館中の郷土博物館の収蔵品につきましては、平成28年12月定例会での議員のご提案を踏まえまして、教育委員会が本年1月から市役所1階の情報コーナーにおいて、テーマを決め順次展示をしております。具体的には、1月から3月までハマグリを使った江戸時代の玩具、貝合わせを、4月から6月までは小諸城の瓦や甲冑、武器等を、7月から9月までは市内から出土した土器や石器をそれぞれ展示いたしました。そして10月からは旧くらしかる浪漫館に展示されていた蚕糸関係の資料や道具類を展示しております。 さて、今回早川聖議員ご提案の、懐古園周辺の遊休施設等の郷土博物館の収蔵品の展示につきましては、私としましても、貴重な歴史資料等の収蔵品を市民の皆様を初め多くの来訪者の皆様に見ていただくこと、またそのために遊休施設等を活用することは、非常に意義あることと考えております。遊休施設等の有効活用につきましては、今後全庁的な議論を進めていくこととしておりますので、その中で郷土博物館の収蔵品の展示につきましても、有効な方策を検討してまいります。 質問事項④整備のための財源をどのように確保するかについて答弁をいたします。 今後の整備のための財源の一つとしては、国の地方創生推進交付金を充てていきたいと考えております。 地方創生推進交付金につきましては、現在国へ申請中の段階であり交付が確定されているわけではありませんので、他の補助金のほか、ふるさと納税やクラウドファンディング等、財源確保の手段や方法についても、様々な角度から研究してまいりたいと考えております。 質問事項⑤県道拡幅工事への影響はどうかについて答弁をいたします。 県道八幡小諸線、三の門前から懐古園駐車場入り口までの区間でありますが、一部未整備箇所があります。緩やかなカーブで見通しが悪く歩行者も多いことから、県へ拡幅工事の要望を出し現地調査を重ねております。現在、事業主体である佐久建設事務所により、事業化に向け調整し関係者への交渉に入っていただいておるところでございます。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員、再質問はよろしいでしょうか。 早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  それでは、再質問に入っていきたいと思います。 件名1、観光・文化・歴史をうたう小諸市を目指すには。 要旨(1)小諸城址(懐古園)の本丸石垣崩落事故を踏まえて。 質問事項①石垣、空堀、曲輪、樹木の管理状況の認識はどうかについてお尋ねします。 まず、最初にスライドの1枚目ということで、本丸石垣崩落場所の裏側と石塁の上部について写真でお示しをしています。この位置が石垣の本丸のほうで崩れた箇所であります。裏側の状況でいきますと、アンカー工法だと思われますコンクリートの擁壁になっています。こういったこともありまして、10月の長雨であったり台風の影響もあったりしまして、雨水の逃げ場がなくなってしまって道中がやわらかくなってしまって、石垣の崩落につながったといったことを指摘する方もいます。この工法がどうだったのかというのははっきりとは分からないんですけれども、こういったことが今回の石垣の崩落につながったと思われるんですけれども、その辺、建設部長にちょっとお伺いしたいんですけれども、こういったものの影響なのかどうか、お分かりになったら回答を願いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  当時の状況で、どういう設計根拠でこの工法が選ばれたのかは、今の段階では定かではございませんけれども、いずれにしろ、経年の中では雨水というのは否めないのかなというふうには感じはします。雨水の水抜き等もございませんので、地中に滞留した、また上部にある立木等に、風雪等により影響が出て、また根の張り方にも影響があったのかなと、色々なことが考えられると思いますけれども、今の段階では私のコメントとしてはそのくらいでございます。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  続きまして、石塁の上部をご覧いただきたいと思うんですけれども、ちょうどこの隅がコンクリートの擁壁がずっと続いているということで、この波線の状況がこのコンクリートの擁壁になっております。それで、その反対側がいわゆる崩れたところであります。あと、この石塁の幅も上部については約2メートル程度ということなので、年々これは風雪や雨水等による影響によって、この下側が、基壇という急峻な掘割になっているわけなんです。一部にこういった形の崩落止めのコンクリートによる土どめがあるわけなんですけれども、それ以外の場所については、土の壁がむき出しになっているというような状況を考えると、何らかの対策が必要ではないのかなというふうに考えます。 そこの、土どめをしているコンクリートの横なんですけれども、こういった樹木が生えているというか、そこを拡大したのがこちらの写真なんですが、辛うじてちょっとへばりついているような状況もあります。こういった箇所が城内色々と見てきましたが、幾つかの場所でありました。こういったものについては適宜管理をされているというようなお話があったんですが、現実にはなかなかそれがなされていないという実態がありました。市長にこういったものを放置をしていいのかどうか、その辺をお聞きしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  早川聖議員ご指摘の箇所も、見落としているのか、確認をしながらそのままになっているのか定かでないのですが、こういう例えば樹木の根っこ等々が影響を及ぼす部分に関しては、やはり専門家の方にも確認をしながら、適宜除去していく必要があるかというふうに考えます。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  建設部長にも同じことを聞きたいんですけれども、専門家というか、そちらの分野についてはお詳しいのかなと思いますので、お願いいたします。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  既存のコンクリート等の構造物との、どうしてもこの境目というのは、こうやって崩落なり浸食が進むという状況があると思います。また、火山灰地の地形の現状が豆腐を切ったような形状だと浸食が進まないわけでございますけれども、どうしてもこういう一部分から浸食し始めると、それが進行していくというところがございます。 また、根周りにつきましても、特に風に対する、この根っこの張り方ということになると、根自体から影響をしていくという形で、さらにそれが崩落や土砂の浸食を早めるという状況はあるかと思います。ですので、日ごろからこういった状況が見受けられるところについては、常々パトロールとか点検が必要であり、さらに詳細な点検等につきましては、専門家をもって現地調査をすべきだと認識します。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  ぜひ、そういった適切な管理を進めていっていただきたいと思います。 次のスライドに移ります。 これは、天守台と本丸の懐古神社の裏側の石塁を撮った写真であります。こちらが天守台の写真であります。これは天守台を下から眺めた写真でありますが、私が気がついた石というのが、私も専門家ではないんですけれども、本来この黄色の波線状態に並んでいなければいけないものが、この石でこういう形で出ていますし、その裏の石もこのように形が出っ張っていました。あと、それをちょっと上から見下ろした写真ですが、この石とこの石ということであります。こちらの写真は懐古神社側なんですけれども、ここは天守台につながる石塁なんですけれども、私が確認したところは2か所ほどあったわけなんですけれども、本来はこの波線の状態でこう行くのが、この石であったり、この石であったり、この石であったり、この4つぐらいの石が出ているというような状況と、あと反対側については、このちょっと陰で見えないんですけれども、この1、2、3、4つくらいが出ているというような状況がありました。私も本当にしっかり見てきてはいないんですけれども、こういった箇所が幾つもあってもおかしくないような状況があります。 天守台のことについて触れますけれども、この本丸の石垣は織田・豊臣期の様相を残す初期の算木積み、いわゆる石垣の隅のほうで直方体の石の長辺と短辺を交互に重ね合わせることで強度をだす積み方なんですけれども、長野県内においても最も古い石垣と言われております。また、天守閣は今は存在しないわけなんですけれども、金箔瓦を用いた三重のやぐらが存在したと言われています。そういった貴重な天守台なんですけれども、率直にこういった石垣の状況をつぶさに見て、市長の感想をまず聞かせていただきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  こういうふうに出ているという部分で、今までよく崩落しなかったなというのが非常に感じるところであります。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  建設部長にも、専門的な見地で一言お願いしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  特に石積みとかは、日本国内の城址を見てもしっかりとして当時は組み合わせて石を積んでいる状況だと思います。そんな中では、近年では、石工という専門の石を積める方もいらっしゃらない、またその材料も確保できないという状況の中で、段々こうやってはらみが出てきているということは全国的な課題だとは思いますけれども、このままの形を残しながら維持するということも、今後は工法的にも考える時期なのかなというふうに思っておりますので、また研究させていただきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  やはり、先ほど来言われておりますように、見回り等、点検する人材が少ないんではないのかなというのは感じました。特に、懐古園事務所でいきますと、動物園を初め遊園地など管理するエリアが非常に多いこともあり、今回のこともありますので、具体的な調査等も必要ということで答弁いただきましたので、専門的な学芸員等の職員の増員が私は必要かなというふうに思われます。 次に、三の門の石垣のはらみについて撮ってきた写真であります。 この写真は、三の門の裏側から撮った写真で、徴古館側から撮った写真です。ここに以前ケヤキの木があったわけなんですけれども、その木を切ってしまったということもありますし、この根っこがかなり影響をしています。こちらはその反対側から撮った写真なんですけれども、先ほどの本丸等の石垣の写真が示しているとおり、かなりここがはらみが出ているということであります。三の門はご存じのように懐古園の表玄関としての役割やその機能を果たしています。現在の三の門は戌の満水で倒壊した旧三の門を、約250年前に再建したもので、現在国の重要文化財に指定をされています。 全国的に見ても非常に珍しい寄棟づくりの構造となっており、江戸中期の平和な時代に築かれたことが想像できるものとなっています。石垣については、小諸城内で唯一の打ち込み接ぎと言われる積み方となっています。そういった重要な文化財の石垣が崩れかかっています。このことへの、まず認識を市長に問いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  先ほどと基本的には一緒なんですが、詳しい石を積む方法とか、これが今、素人考えでははらんでいるというのは分かりますけれども、どのくらい危険なのかということも含めて、いずれにしても、できた当時とは違っているということの認識はありますので、今後対応等を考えていきたいというふうに思います。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  この三の門については、石垣に限らず建物自体もかなり傷みを生じているとの声も聞いていますが、そのあたりの認識はあるのかどうか。教育次長にお聞きしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  教育次長。 ◎教育次長(清水茂夫君)  石垣もそうですし、全体的に劣化と言っていいのか分かりませんけれども、手を入れなければいけないような状況になっているという認識はございます。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  ぜひ、こういったものについては、調査を進めていくということですが、この石垣については、石垣カルテということで熊本城が、今それを進めていると思うんですけれども、ぜひそんなことも作成をしていただきたいと思うんです。ちょっとそのあたり教育長の見解をお伺いしたいと思いますが。
    ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  崩れる前にしっかり記録をとっておくというのは大事ですので、長野大学等の協力ももしかしたらいただけるかもしれませんので、そんな多方面の協力をいただきながら進めていきたいというふうに考えています。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  ぜひ、よろしくお願いいたします。 次に、スライドの4枚目なんですが、本丸や曲輪の浸食、崩落の亀裂の状況であります。この写真は、本丸、馬場がありまして、こちらが本丸の寿仏曲輪なんですけれども、そちらのほうへ影響しそうな状況であります。以前、この波線のところに、こういった落下しないようにということで防護柵がこういう形であったわけなんですけれども、その下の写真がこちらです。これはモルタルの吹き付け工となってはいるんですけれども、やはり上の部分というかこのあたりから大分浸食というか崩落が進んでいるのが見受けられました。 あとこちらは紅葉谷がこういった方向にありまして、こちらが木谷ということで、その本丸の隅の部分なんですけれども、やはりこういった大木が大きく成長していて、こういったものが掘割の構成を邪魔にしているというような形が見受けられました。 あとこちらなんですけれども、これも同じ木谷のほうから動物園のほうを写した写真なんですけれども、これもモルタルの吹き付けの工法になってはいるんですけれども、ちょっとこれ見づらいんですけれども、黄色い波線になってはいるんですけれども、ここは根の成長とともに亀裂が生じていると、こういった場所が幾つかあるわけなんです。先ほども、石垣のこと、堀のことについても色々と対応については答弁いただいておりますが、やはりしっかり見て管理していっていただきたいということを、ここで指摘をしたいと思います。 次なんですけれども、これが空堀の現況ということで、倒木と浸食状況ということなんですけれども、私が視察に行った日に、ちょうど北谷といいまして、こちらが根津曲輪、有料駐車場がこういう感じにあるところなんですけれども、そこと木谷、これは二の丸と動物園の間だと思いますけれども、こういった倒木が2本あったというような状況でありました。ここはなかなか人が散策に入り込む場所ではなかったので、大きな人身事故にはつながらなかったんですけれども、こういった場所は大平山、本丸と千曲川の間にもこんなに大きい倒木はなかったんですけれども幾つかありましたので、やはりこういったものをしっかりつぶさに、必要なものは残しておきつつ、余り不必要なものについてはしっかり除伐をしていっていただければありがたいかなと思います。 あとこれは、南谷のほうから動物園の飼育員さんの詰所あたりを撮った写真です。全体はこんな形なんですけれども、崖の上にへばりついているような状況であります。さらに、この詰所のあたりを見ますと、建物自体の底が見えている状況なんです。現在も詰所として利用しているわけなんですけれども、ちょっとこういったものについては、本当にこのまま放置するわけにもいかないので、早い対応が必要だと思うんですけれども、その辺の認識について経済部長にお聞きしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  早川聖議員さんご指摘のとおり、そのような状況というのも多々見受けられまして、どのような状況かというのは私どもも認識はしておるところでございますけれども、なかなかすべてに手が入れられないというような現状だと思っています。 それで、動物園のその建物でございますけれども、以前から建物の下が崩落をしておりまして、現在は物は置いていますけれども人が入って作業ということでは使っていない状況でありますけれども、このまま放置というわけにはいかないという認識は持っております。 いずれにいたしましても、やはり石垣も含め、その専門家による調査がどのくらいの危険度があるのかとかどんな工法が望ましいのかとか、その辺というのは調査する必要があると思いますので、今後交付金の活用等も検討しながら考えてまいりたいと思っております。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  幾つか写真でお示ししたように、本当に待ったなしの状況、特に最後の写真については非常に待ったなしかなというような状況でありますので、本当に早い段階で、何らかの対策を図っていただきたいと思います。 次に、要旨(2)観光産業の目玉であります小諸城址(懐古園)について。 質問事項①懐古園の活用についてのビジョンはどうかについてお尋ねします。 今回、スライドで示した石垣はじめ空堀、曲輪の保存、維持などへの対策を行う上でも、具体的な小諸城址、懐古園のビジョンの作成が待ったなしではないのでしょうか。 平成30年度には、懐古園の再生計画に着手をするということでお聞きしました。当面、動物園の対応というふうになってはいるんですけれども、それらの具体的な、もう少し踏み込んだ進捗状況やこの考え方について、経済部長に回答を求めたいと思います。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  まずは今、動物園のあり方についての諮問を懐古園運営委員会にしているところでして、もうすぐその答申がいただけるという予定になっておりますので、まずはそこを切り口にしながら、動物園はこんな形が望ましいのではないかという方向性、それに伴いまして動物園だけ切り離してということにはならないと思いますので、遊園地、それから懐古園全般に、今度議論が及んでくると思っています。その進捗を見ながら、懐古園全体のほうについても、これから具体的なことは考えていくことになりますけれども、そんな中でその危険防止なども含めて検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  当面動物園ということなんですが、今映し出していたものについては本当に喫緊な課題だということで、認識を強くしていただいて、計画が策定される前にできるところからぜひ進めていっていただきたいと思います。 質問事項②観光客の駐車場対策はどうかについてお尋ねします。 先ほども、渋滞に関しては誘導の問題であったりますます駐車場台数が足りていないということが明らかになりました。これは私の提案ですが、例えば近い将来、郷土博物館は、実際には倉庫として使われてはいますけれども、場合によっては将来的に駐車場にしてしまうとか、また懐古園を取り巻く周辺の民地、特に空き地への協力依頼をすることですとか、また民間の鉄道会社にも協力もしてもらい、高架下を駐車場にするとかということが考えられます。 例えば、本陣の問屋場の復元そして脇本陣のイノベーションに向けた、こういった駐車場の確保が必要な時ではないのでしょうか。また、直に桜の季節がやってまいります。そういった対応への準備が私は本当に必要ではないかと考えますが、そのあたりについての考え方を副市長にお聞きしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  副市長。 ◎副市長(濱村圭一君)  観光客の駐車場は、どうしても観光客というのが土日に偏るだとか、あるいは季節によって例えば春の桜のころだとか、秋の紅葉のころだとか、あるいは大きなイベントのころだとかという形で、どうしても平均して車が止まるという状況にはないわけでございます。それはどこの観光地も同じかと思います。そういった意味で、必ずしも100%確保するというわけではなくて、むしろどこかにシャトルバスを走らせるような大きな駐車場を臨時的に確保するだとか、そういったことも考えながら、これからは本当の意味での効率的な駐車場の確保もやっていかなきゃいけないんじゃないかなと思います。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  確かに、恒常的に330台満車ということはあり得ないということで、特にこういった観光施設である場合、例えば民地に臨時的な駐車場の目的で何らかの協定というか協約を結んでいただいて、借りられるような仕組みも一つ大事じゃないのかなと私は考えますので、そういったこともぜひ検討していただければありがたいかなと思います。実際にまた、私も郷土博物館の周辺の空き地の所有の方にもお話をして、市のほうから具体的な話があれば協力をしていただけるというようなお話もいただいていますので、ぜひ検討していただきたいと思います。 次に、質問事項③郷土博物館の収蔵品の利活用はどうかについてお尋ねします。 小諸市教育振興基本計画には、「小諸市にとって重要な文化財の収集、保存、保管、整理、展示、調査研究、教育活動を進めます」とあります。また、「郷土博物館の所蔵品の一部を温湿度の管理ができる美術館に移し、展示方法を再検討します」とあります。一部、出張郷土博物館という形で、現在は情報コーナーにショーケースを活用してロビー展示をしていますが、そういった取り組みを否定するわけではないんですけれども、そろそろ本格的なビジョンを示す時ではないのでしょうか。 そういったあたりの考え方を、教育長のほうから基本的な考え方をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  考え方は2つあると思うんです。1か所にしっかりとした展示の場所をつくって見ていただいて、皆さんに勉強してもらうこと。もう一つは、収蔵庫のようなものを置きながら、様々な場所に少しずつ入れかえて巡回展示のような形で持っていって、市民の皆さんの目に触れるようにするというようなことがあると思うんです。 それで、今公共施設については全体計画を練っている最中でありますので、その検討の中でまたどんなふうにするのがいいのか考えていきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  出張展示については、私も大賛成であります。教育長が頑張ってつくられた社会科の副読本「こもろヒストリー」があります。そういったことも考えまして、これはなかなか学校現場の協力も得られないと難しい側面はあろうかなと思うんですけれども、市内の小中学校へ、場合によっては中央公民館、またそして図書館等への貸し出しも視野に入れて、直接触れられるわけではないんですけれども、本物を見られる、そういった仕組みづくりも大事かなと思いますが、そんなことは検討できないのかどうか。その辺をちょっと教育長に答弁願いたいと思います。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  とても良いご提案だと思います。検討して、できるだけそんな形が実現できるといいなと思います。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  あと一つ、これはなかなか難しい提案になってくるかなと思うんですけれども、旧寅さん会館、そして本陣主屋、寅さん会館については遊休施設の扱いになるのかどうか分かりませんが、そういった活用も私は必要ではないかと考えます。本陣主屋については、NPOの指定管理に委託された貸館施設ですけれども、11月6日から事実上閉館をしていますし、なつまちのおもてなしサロンについても閉館したということです。ここは開館した当時、第二郷土博物館的な存在で、小諸城址を中心に北国街道筋を再現したジオラマが今でも存在をしています。また、くらしかる浪漫館については取り壊され、いわゆる線路から上にはそういった学びの施設がないわけです。例えば、大手門を見てもらい、また将来的には本陣、問屋場も復元もされます。脇本陣についてもリノベーションがあるということを考えるとするのであれば、大手・市町を中心としたエリア別の観光にもつながると思います。 NPOとの協議も当然必要なわけなんですけれども、また旧寅さん会館については、収蔵品を遺族の方々に返還するなどの措置をする方向で進んでいますので、ぜひ私は寅さん会館や本陣主屋について、そういった郷土博物館的な館にできないのかどうか考えるわけなんですけれども、そういった考え方についていかがですか。まず、市長にお伺いしたいと思います。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  寅さん会館の後利用の一つとして、郷土博物館的な展示、またあそこには倉庫もありますので、収蔵等も含めて可能性はあるということは申し上げてもいいと思います。 ただ、今、遊休施設の再利用、有効活用につきましては、全庁的な議論を今後進めていきたいということがありますので、今の段階ではそういう可能性があるということだけ、申し上げておきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  ぜひ、そういった可能性があるということですので、前向きによろしくお願いいたします。 次に、質問事項④整備のための財源をどのように確保するのかについて質問したいと思います。 平成28年12月議会の小林一彦議員の答弁に、「本丸天守台が崩れた場合には小諸市の財政では、とてもじゃないけれどもできる状況にはなく」というような答弁がありました。先ほども小林一彦議員のほうから、指定を受けることと同時にといったような話がありました。私は、指定するのには時間もかかるし難しいということは承知をいたします。小諸市の財政ではとてもできるような状況にもないということも認識しています。 例えばですが、市民公募債、募金やクラウドファンディングというものが想像ができますが、ここで私が紹介したいのが、ビットコインと寄附金です。その一つが弘前城なんですけれども、弘前公園の桜の維持費用を集めるために、弘前市はインターネット上で流通をする仮想通貨、ビットコインによる寄附の受け付けを始めています。城内の桜の維持費であったり、天守台の石積みの積みかえといった修理費用に充てているということです。ビットコインについては、本年度いっぱいに募集をして、来年度以降についてはその状況について再検討をしているというようなものであります。弘前城と懐古園を比較するのは、なかなか難しいわけなんですけれども、本当に年々増え続ける外国人観光客に発信したいということで、こういったものを進めているようです。ビットコインは法定通貨と違い中央銀行を経由しないということで、このため国際送金に時間もかからず手数料も安い。少額であっても海外からの寄附を募りやすいというのが特徴です。先ほど、経済部長のほうからインバウンドを進めている、懐古園においても東南アジア系の旅行客が多く来ているというのが私も特徴かなと思いますので、そういったことが一つ考えられます。 もう一つが、先ほど小林一彦議員のほうで小峰城のことが取り上げられたんですけれども、ここについても、市内外の個人や企業、団体を問わず広く寄附を募り、基金を活用して復元工事、そして整備を図ってきています。最初にこういった取り組みがあって、その後に国の補助を受けて今こういったことが進められています。当然、寄附金ですので、確定申告の際には寄附金控除として申告することができるものですので、こういった取り組みについては、他の自治体でもあるようですので、ぜひ前向きに検討し、研究してほしいと思いますが、その点はいかがですか。まず企画課長にお伺いします。 ○議長(林稔議員)  企画課長。 ◎企画課長(土屋勝信君)  今、自主財源ということの中で、ビットコインという提案もいただきました。市のほうでもクラウドファンディング等も検討したいというふうに考えておりますけれども、クラウドファンディングで寄附を集めるとしても、大前提としましてこんな施設にしたいという計画があってということがスタートとなると考えておりますので、まずは今進めております計画づくりのほうを見極めていきたいと思っております。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  市長に聞きたいんですが、ビットコインとか可能性はどうですか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  これは、市長としてというよりかもあくまでも私個人的なという前置きをしてなんですが、やっている方には申しわけないんですが、余りビットコインは造詣が深くないし、余り信用していない部分がありますので、せっかくの提案ではありますので、弘前市でやっておられる、また今後の様子等を見させていただいて、検討してまいりたいというふうに思います。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  ぜひ、前向きに検討のほうをお願いしたいと思います。 次に、質問⑤県道拡幅工事への影響はどうかについてお尋ねします。 総括答弁でほとんどいただいてはいるんですけれども、史跡へ悪影響が無いよう、必要最小限の工事とやはり小諸城の醸し出すこの景観に考慮し、例えば切土をした際の土どめには野面積みの石垣にするなど、当時の趣が感じられるような配慮が必要かなと思いますので、そういったことをぜひ、県と調整をして進めていっていただきたいと思うんですが、建設部長、どうですか。 ○議長(林稔議員)  建設部長。 ◎建設部長(田中尚公君)  ただいまのご心配でございますけれども、私どもも、非常に歴史的な石積み等また建物等があるところで、また小諸の顔となるところでございますので、現在、佐久建設事務所では事業化に向けた素案の作成なり、関係土地所有者への交渉が進んでおりますので、その点については要望という形でお話を進めているところでございます。 また、佐久建設事務所につきましては、特に北国街道を活かした持続可能な町の創出という形で位置づけていただきまして、小諸市をベースに、歴史と文化の共存した戦略的なまちづくり構想という中で取り組んでいただいております。十分その辺は、北国街道の魅力を活用した観光促進という部分でも、ハード整備の中でも、その辺の位置づけをしっかりとご理解いただいて取り組んでいただいていると認識してございますので、さらに詳細について要望してまいりたいと思います。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  小諸城跡は、埋蔵文化財の包蔵地にも指定をされていますので、そういった観点から、どういうやり方がいいのか、教育長か教育次長のほうからちょっと答弁をいただきたいと思います。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  埋蔵文化財がもう既にある場所については届け出がありますので、それにふさわしい工法が必ずとられると思います。 ○議長(林稔議員)  早川聖議員。 ◆7番(早川聖議員)  そういった適切なことでよろしくお願いいたします。 最後ですけれども、廃藩置県において廃城令等が発せられたことによって、全国にある多くの城郭は破壊され、石垣ややぐらや門など各種建物については民間などに払い下げられました。当時の城郭としての威光を色濃く残している例はわずかでしかありません。長野県内を見た場合、松本城や松代城、そして上田城は本丸と二の丸の一部しかありません。高島城は本丸の一部です。 現在の小諸城は、姿を残しているのは懐古園の本丸を中心に三の門までの一部について、当時の小諸藩の旧士族の人たちが資金を出し合い、時の政府より永久に保存する目的で約130年前に買い戻した経緯があります。その後、民間団体の懐古園保存会により園内が整備をされ、懐古園の名が全国に知れわたることになり、造園の権威である本多静六氏により近代的な公園に生まれ変わり、市民の憩いの場である小諸城址(懐古園)の主要な部分は、様々な開発行為による破壊が避けられたこともあり、小諸ブランドの代表的な存在になっていると思います。 ぜひ、今後ともこういったものについては大切にしてほしいということをもう一度述べまして、質問を終わりといたします。 ○議長(林稔議員)  以上で、7番、早川聖議員の質問を終わります。--------------------------------------- △柏木今朝男議員 ○議長(林稔議員)  次に、9番、柏木今朝男議員の質問を許します。 9番、柏木今朝男議員。     〔9番 柏木今朝男議員 登壇〕 ◆9番(柏木今朝男議員)  9番、柏木今朝男でございます。 通告順に従い質問をさせていただきます。 件名1、SDGs(エスディージーズ)持続可能な開発目標について。 要旨(1)SDGsの取り組みについて。 13年後の2030年までに、「誰一人取り残さない持続可能な社会の実現」を目指し、2015年9月の国連サミットで採択をされた国際目標があります。SDGsといい、持続可能な開発目標と訳されています。世界が抱える地球規模の課題解決へ向けて、貧困をなくそう、すべての人に健康と福祉を、質の高い教育をみんなに、産業と技術革新の基盤をつくろうなど17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成をされています。我々の社会が抱えている様々な課題を、同時に解決をしていくための新しい物差しとも言えます。そして、「誰一人取り残さない世界」を実現しようという壮大なチャレンジであります。 2016年7月に発表された報告書では、日本のSDGs全体の達成度は149カ国中18位であり、教育、水、衛生、イノベーションについては、いずれも指標を既に達成していると評価の一方で、貧困、ジェンダー、エネルギー、気候変動、海洋資源、陸上資源、実施手段については、達成まではほど遠いとの評価に分類される指標が出されています。 このような評価の中で、ビジョンの達成に向けて日本政府は、健康長寿の推進、省・再生可能エネルギー、気候変動対策、平和と安全・安心社会の実現など、8つの優先課題を掲げ、すべてに統合的な形で取り組むことになっています。 地方自治体の動きとしては、北九州市では、本年7月にSDGs推進に向けた北九州の取り組みを発表をしています。環境未来都市として取り組んできた施策をSDGsの視点で捉え直し、地方自治体として積極的に取り組む方針を定めています。また、愛媛県内子町では、まちづくりや地方創生にSDGsを生かす取り組みを進めています。人口減少や農林水産業の衰退等の深刻な課題を抱えつつも、いつまでも住み続けられる町を目指して取り組んでいます。 小諸市は、将来都市像を、「住みたい 行きたい 帰ってきたい まち」これを掲げて、全国、世界へと発信をしています。これはSDGsの目指す「誰一人取り残さない」という理念と合致するものと考えます。 そこで、質問事項①SDGsの考え方は、これからの自治体において重要な課題であり、積極的な推進によってまちづくりや地方創生に反映させなければならないと考えますが、まず、市長にその認識を伺います。 件名2、今後の観光振興について。 要旨(1)観光振興によるまちづくりについて。 地域の特性を生かした観光産業の振興は、経済の活性化に向けた重要な政策課題であります。少子高齢化や人口減少が進む中、地域を訪れる交流人口の増加と消費を促す観光振興を起爆剤として、地域に元気を取り戻さなければなりません。観光振興はまちづくりの一つの切り口ではありますが、観光客を相手として商業の活性化、雇用の拡大あるいは観光資源をPRすることでまちの誇りを醸成するなど、観光振興という一つの事務事業を通しても、その広がりは多岐にわたります。 小諸市にとって、人口減少が進む状況はまちの活力の低下や、経済的にも影響を与えていくことは間違いなく、手をこまねいているわけにはいきません。今後まちづくりの中で、観光振興の位置づけや役割がますます重要になってきます。交流人口の増加のための取り組みや、小諸の魅力づくりなど、観光振興の波及効果をまちづくりにつなげていく必要があると考えます。 そこで、質問事項①小諸市の活力あるまちづくりに向けて、観光振興策をどのように推進するのか、その方向性をお示しください。 質問事項②現在日本を訪れる外国人観光客が増え続けています。その勢いを地方振興にもつなげていきたいものですが、観光庁によると、ことしの訪日客数は2,800万人を超え、5年連続で記録を更新する見込みだということです。ことし1月から9月の訪日客の消費額も初めて3兆円の大台を突破し、年4兆円の達成は確実視されています。政府は、2020年までに訪日客を4,000万人、消費額を8兆円にする目標を掲げていますが、その鍵を握るのは地方の魅力発信と考えます。今なお、東京、富士山、関西をめぐるゴールデンルートが中心となっている訪日客の目をどう地方に向けさせるのか、この点で注目したいのが日本版DMOであります。 欧米で導入をされているDMOは、自治体や事業者など幅広い連携によって地域観光を推進する法人組織であり、訪問客の調査・分析や観光ルートの開発など、観光振興に必要な様々な戦略を担う、言わば地域観光の司令塔です。小諸市においては、昨年11月に小諸版DMOとしてのこもろ観光局が設立されました。「観光を切り口に、観光資源・地域資源の活用により、オールこもろで地域づくりに取り組むことを目的とした事業を実施する」としていますが、開設1周年を迎えた現在までの評価と今後の課題について伺います。 以上で、総括質問を終わります。 ○議長(林稔議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。     〔市長 小泉俊博君 登壇〕 ◎市長(小泉俊博君)  9番、柏木今朝男議員の質問に対して答弁をいたします。 件名1、SDGs(エスディージーズ)持続可能な開発目標について。 要旨(1)SDGsの取り組みについて。 質問事項①SDGsについての認識を問うについて答弁をいたします。 2015年、平成27年9月の国連サミットで採択されましたSDGs、いわゆる持続可能な開発目標は、健康や教育、経済成長や環境保護、住み続けられるまちづくりなど、17の目標と169のターゲットがあり、目標設定が多岐にわたっております。我が国日本におきましては、SDGsの推進本部が設置されるとともに、実施指針が示され、8つの優先課題と具体的施策が定められております。 地方自治体も、SDGsの実施における不可欠な主体であり、パートナーであると位置づけられております。 本市では、現在運用中の小諸市総合計画、第10次基本計画において、政策分野別に現状を把握し、課題を抽出し、その課題解決に向けて様々な事業を展開しております。現在でもその事業実施の際に、様々な関連団体と連携しておるところであります。 SDGs、持続可能な開発目標の理念については、自治体が持続可能な社会を実現するための地域づくりの理念に通じるものがあり、SDGsの推進が地方創生の実現にも資するものと政府の会合でも述べられていることから、本市で取り組める部分については、事業実施計画の段階で研究してまいりたいと考えております。 件名2、今後の観光振興について。 要旨(1)観光振興によるまちづくりについて。 質問事項①小諸市の活力あるまちづくりに向けて、観光振興策をどのように推進するのかについて答弁をいたします。 小諸市では、平成28年2月に小諸市観光地域づくりビジョンを策定し、これをもとに観光地域づくりを進めております。このビジョンを強力に推進していく組織として、一般社団法人こもろ観光局が、昨年11月25日に設立、本年4月3日から営業を開始し、多様な組織が関係しながら、住民の皆様も含めオールこもろで地域づくりを行うべく、そのかじ取り役として様々な取り組みを進めていただいております。 その中でも、本年9月に開催された全国風穴サミットでは、氷地区の皆様や各種団体の皆様とともに、サミットの開催はもとより氷風穴に関する観光客の受け入れや滞在プログラムの実施などを協働により進めたことで、サミットの成功に結び付いたものと考えております。この、氷風穴を活かした氷地区の皆様とのつながりは、今後の展開にもよりますが、観光を手段とした地域づくりを推進していく成功例になり得ると考えております。 このように、地域とのつながりを大切にしながら、商工業、農業、交通機関、金融、教育等の各種団体とともに、地域の観光資源を活かした事例を一つひとつ積み上げていくことで、観光振興とともに、地域形成の維持、発展につながっていくものと考えておりますので、今後も一般社団法人こもろ観光局と協力しながら、観光を手段とした地域づくりを推進してまいります。 質問事項②こもろ観光局開設1周年の評価と課題はどうかについて答弁をいたします。 一般社団法人こもろ観光局は、昨年11月に設立、本年4月から営業を開始し、観光による豊かな地域づくり、すなわち観光地域づくりを使命として、滞在プログラムの開発などを中心に、オールこもろによる観光地域づくりに向けた取り組みを進めております。 本年度は、みそづくり体験や、歴史や文化を感じられる街歩き、そば打ちなどの体験型プログラムや、ワインや登山など新たな小諸市観光の魅力創出につながる様々な滞在プログラムを作成し、観光客はもとより市民の皆様にもご利用いただきました。また、先ほども申し上げましたが、全国風穴サミットの開催における地区の皆様との協働による取り組みや、学校交流を中心に民泊を活用したインバウンド、すなわち訪日外国人旅行者対応など、観光を手段とした地域づくりの実践も着実に進めており、一定の評価をしております。 現在、プロパー職員1名と地域おこし協力隊などによる事務局体制により、一歩一歩事業を進めてはいるものの、職員不足や事業推進のスピード感、市民参画の状況、地域や各種団体とのつながりなどが、現在の課題と捉えております。今後、課題を解決しながら、さらなる観光を通じてのまちづくりを進めていけるよう、市としましても連携、協力してまいりたいと考えております。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員、再質問はよろしいでしょうか。 柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  まず、件名1、SDGs、持続可能な開発目標について再質問をさせていただきます。 今、市長よりこのSDGsの認識についてご答弁をいただきましたけれども、小諸市としては、第10次基本計画、課題解決に向けて事業を実施をし、事業実施計画の中で検討をしていくというご答弁をいただいたと思います。 政府としては、既にこのSDGsの推進本部が内閣に設置をされて、今後は国を挙げてNPOやNGO、民間企業、消費者、そして地方自治体と連携をしながら目標達成に向けて取り組むとしております。また、政府の示した基本指針の中には、地方自治体においても各種計画や戦略、方針の策定や改訂に当たっては、SDGsの要素を最大限に反映させることを奨励をしていくということで、基本指針が出されております。 SDGsは市民に身近な自治体においてこそ取り組むべき課題が多くあると思います。そうした観点からも、小諸市においてSDGsの理念を小諸市の各種計画に反映させるとともに、具体的な施策を積極的に推進をすべきと考えますが、改めて、市長のこの所見を伺いたいと、先ほど実施計画の中で検討をされるということでありましたけれども、具体的にもう少し掘り下げた形でお願いをできればと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  すみません、私の勉強不足もありまして、SDGs、まだ細部までは検討をしておりませんので、小諸市が持続可能な社会を実現していくため、その中で地域づくりをしていく理念に通じるものがあるという認識のもとに、実際の事業の実施計画の段階で研究をして、落とし込めればなというふうに考えております。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  わかりました。このSDGsは国連が定めた目標でありまして、2030年という長いスパンの開発目標であります。自治体としてどうこれに係わっていくのかということなんですけれども、このSDGsのような一つの上位目標があることでより幅広い視野でこの課題を捉えることができる、また、ある課題に対してこの複数の目標が相互的にアプローチするという、このSDGsの特徴を活かしていくことは、非常に重要な視点であると思いますけれども、この点についての考え方は、市長いかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  すみません、先ほどと同じような答弁になってしまいます。 まだまだ、本当に大変申し訳ないんですが勉強不足という中で、今後しっかり検討をしてまいりたいと思います。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  わかりました。 それと、もう一つの視点なんですけれども、このSDGsの達成のためには、様々な分野での取り組みが必要となってくるわけですけれども、特に教育における今後の取り組みが大変重要ではないかと考えます。政府は2020年度から、次期学習指導要領にSDGsの理念を反映をさせるということも決まっておりますけれども、教育長、このご認識はいかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  まだこれから勉強する身であります。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  この件については、我が党からの要望を踏まえた形であるわけですけれども、国会の代表質問の中で、SDGsの「誰一人取り残さない」との理念は、未来を担う子どもたちの心に深く刻んでほしい重要な考え方だということで、この学習指導要領に基づいてこのSDGsに関する学習を進めることを求めた質問に対して、安倍総理は、この学習指導要領に基づく教育課程や教材の改善、充実を推進していくというふうに答弁をされております。みずからのその人生を生き抜く力、持続可能な社会の担い手として主体的に行動をする、その力を養っていくのは、学校教育においてすべての子どもたちが、男女の別や障害の有無、親の経済力の区分、そういったものがなく良質な教育が公平に受けられることが重要であります。 子どもたちの中にも、そういったそのSDGsの認知を高めていくことが必要ではないかと思います。そういった、その若者を取り込んだ機会を創出をしていかなければならないと私は思うんですけれども、その点は教育長いかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  教育長。 ◎教育長(小林秀夫君)  教育というのは、高い目標に向かってみんなが努力していくという世界があると思います。それで、子どもの権利条約についてもそうですし、憲法についてもそうですが、特定の教科とか特定の場所だけの教育ではなくて、教育全般を通してその精神を子どもたちに勉強させて身につけさせるということが大事だと思います。この精神は、非常に幅の広い高いところを目指しているものかと推測いたしますので、これからCSが改訂されますと、おそらく全教育活動を通してその精神が具現化されるようにというような方向になるものと考えています。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  ありがとうございます。 このSDGsについて、日本が掲げた「健康長寿の達成」、「平和と安全・安心社会の実現」、また「あらゆる人々の活躍の推進」これをはじめとする8つの優先課題、これはまさに地域住民の生活に直結した、私たち行政サービスを提供する地方自治体に課せられた責務そのものであるというふうに思います。小諸市として、様々な課題解決に向けた取り組みを推進していくことによって、積極的に社会に貢献をしていくべきであります。 この、SDGsの理念を生かした施策を推進することが「誰一人取り残さない」小諸市となり、また持続可能で真に市民が幸福を実感できる豊かな町としての小諸市が実現できていくのではないかなというふうに思いますので、この取り組みについて私も最近勉強させていただいたところですので、ぜひまた取り組みを進めていっていただきたいと思います。 次の、件名2にまいります。今後の観光振興について。 それで、観光振興のまちづくりについてということでありますが、件名、要旨とも1つなので、質問事項①と②については区別をしないで進めてもよろしいでしょうか、議長。 ○議長(林稔議員)  どうぞ。 ◆9番(柏木今朝男議員)  それでは、先ほど我が町の活力あるまちづくりに向けて、今後の観光振興策とその方向性、また開設1周年を迎えたこもろ観光局の評価と今後の課題について伺いました。 市長の「小諸未来プロジェクト」の中に、小諸の全国知名度80%以上、訪れたい、住みたい率を全国で30%以上を、4年後の目標としますというふうにしております。これは昨年つくられておりますので、4年後というのは2020年となるわけですが、この目標を達成していくための方向というのは色々考えられると思います。もちろんこの目標達成を4年後としたのは、市長任期に合わせてだとは思いますけれども、この2020年というのはくしくもオリンピックが開催される年となります。それで、このオリンピックは国の内外の観光客が大きく動くビッグイベントであって、またそれがビッグチャンスでもあると私は思います。それで、この目標を4年後としたのは、この東京オリンピックも見据えてのことなんでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  柏木今朝男議員ご推察のとおりであります。 先ほど他の議員からもお話が一部触れられたところがありますが、今、政府も訪日外国人旅行者4,000万人を最終的目標というような形でやって、海外からのインバウンド対策をとることによって、日本経済もそこの中で回していこうということも一つの大きな施策の重点項目になっております。小諸市はそれに見合うだけのしっかりした財産を持っているという中で、対応をしっかりやっていけば効果もしっかり上がるのではないかという中で、そのように掲げさせていただきました。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  わかりました。それも見据えてということでありますけれども、この近年のオリンピック開催事例の中では、その開催前から開催国を訪れるその外国人観光客が増えているという傾向にあります。それで、開催後もそれが持続をするということが分かっているわけですけれども、こうした中で、オリンピックの開催を契機としたインバウンド観光客の増加がもたらす経済効果は大きく、観光客の誘致を目指す動きが全国でも活発になっております。 今後、オリンピックの開催が近づくにつれて、日本や東京が海外メディアに露出をする機会が確実に増えて諸外国における訪日旅行の機運も高まってくることが想定をされます。しかし、国際社会における小諸市の知名度というのは、残念ながらまだまだ十分とは言えない状況にあります。そのためにも、例えば近隣市町村と連携をして、テーマ性やストーリー性のある観光地を広域でネットワークをした新しいモデルコースを策定するなど、いわゆるオリンピック効果で首都圏を訪れる外国人観光客を対象にした、小諸市のその魅力を戦略的にまた計画的にPRをしていくことが重要であると考えます。 もちろん、現在でも広域連携をしていることは承知をしておりますけれども、東京オリンピックの開催を契機としたこのインバウンド観光の拡大に向けた県、それから近隣市町村との連携について、どのように考えていらっしゃるのか、これは経済部長、お願いします。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  おっしゃるとおり、東京オリンピックという契機もございますし、これからインバウンド観光というのは非常に重要な位置を占めているという認識をしているところでございます。こもろ観光局におきましても、インバウンド対応ということで、これからというところではございますけれども、取り組みのスタートをしております。例えば、海外のアジアの学校ですけれども、学校の団体を受け入れをして、こちらの学校との交流をしたり、あと民泊という形で日本文化の体験をしていただくような取り組みを始めまして、実績を積んでいるというようなところでございます。 それから、オリンピックを契機としたインバウンドの対応といたしまして、総務省で行っています「おもてなしICT実証プロジェクト」という取り組みがございます。こちらのほうもこもろ観光局のほうでスタートを始めておりまして、インバウンドのお客さんの獲得に向けて頑張っているところでございます。また、広域連携という面では、特に軽井沢が隣接しておりますので、以前から言われているところでございますが、軽井沢にも多くの外国人のお客さん当然来られると思いますし、そことの連携によって小諸にいかに導くかということが非常に重要であると思います。また、軽井沢にないものを小諸は持っていますので、そことの連携によりまして、軽井沢にとっても小諸にとってもいい事業が展開できるんではないかというところは期待しているところでございます。 県、国との連携という意味では、先ほどの総務省との連携ですとか、県のほうも一般社団法人長野県観光機構が日本版DMOになりましたので、今後しっかり連携を図りながら対策をとってまいりたいと思っております。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  東京オリンピックなので、首都圏に訪れる人を、その首都圏からいかに長野県、小諸に誘客をしてくるかということなんですけれども、そういったことをもうオリンピックまで3年を切っているわけですので、具体的に新しいモデルコースをつくるとか、首都圏から誘導する方法を県、そして近隣市町村とも本当に密に連携をしながら、積極的に、今からしっかりと作っていかなければならないと思いますけれども、これからしっかりとやっていくという、経済部長のお話をいただきましたので、ぜひそんなふうに進めていただきたいと思います。 それで、午前中の経済部長の答弁でも少し触れられておりましたけれども、先日の新聞に、観光情報を多言語で表示する装置を用いて、外国人観光客に観光案内をする実証実験を小諸市内で行うという記事が載っておりました。この実証実験について、現在までのその状況はどんな状況でしょうか。お聞きをします。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  総務省の「おもてなしICT実証プロジェクト」というものでございます。これにつきまして、実証の期間は11月から3月末までという期間で行っているんですけれども、東京オリンピックに向けまして総務省が進めています「IoTおもてなし環境実現に向けた地域実証」という中の一環として受けているものでございます。具体的には、デジタル機器を有効活用いたしまして、外国人のお客様の小諸での滞在をより快適なものにするための実証実験ということでございます。まず小諸にお越しいただき、パスポート情報を機械で読み取りをいたします。そのための機械もございますし、そのパスポート情報を取り込んだICカードを持ちまして小諸での滞在プログラムにご参加をいただいたりということで、様々な情報をそこで得られるというような仕組みでございます。それを試験的にやることによって、小諸市がどんな形で進めていったらいいか実証する実験でございます。 実施主体は、一般社団法人こもろ観光局及び東京の一般社団法人おもてなしICT協議会となっております。モニタリングの客数の想定ですけれども、インバウンドのお客様100名を対象としたいということで、まだ100人は達しておりませんけれども、3月末までに100人のお客様を呼び込んでいろんなデータを得たいということでございます。 具体的に、設置してある機器でございますけれども、まず小諸駅の待合のところに4Kのスクリーンがございます。ご覧になった議員さんもいらっしゃるかと思いますけれども、こちらで日本語それから英語による情報発信をしております。また軽井沢町にも1台置いてあります。それから、パスポートの読み取りの機械が、小諸観光案内所に1台置いてありまして、実際に来ていただいたときにそこで対応するということになっております。また、小諸の見どころですとか食事どころ、交通情報、またパンフレット等の観光関連情報を流す小型スクリーン付きの機材、これにつきましては、小諸市の観光案内所に1台、それから懐古園の入り口、人力車がいるところですけれども、そこに1台設置をしております。 それから、実際に来られたときには、多言語に翻訳した店舗のメニューですとか、例えば人力車のガイドの内容を表示するようなタブレットをお貸しするような段取りもしております。それから、滞在プログラムの内容としましては、4つのコースを設定してあります。着物の着付け体験と、その後に人力車で北国街道、また懐古園をめぐる、またおそば屋さんで昼食をとっていただくというようなコースですとか、小諸ならではの魅力のあるものを用意しております。 今までの実績ですけれども、現在のところ、軽井沢町に、インターナショナルスクールのユナイテッド・ワールド・カレッジ、ISAKジャパンという学校がございます。そちらの生徒と教員35名の方に来ていただきまして、滞在プログラムを体験していただいたり、また軽井沢にはなくて小諸でしかできないようなリンゴ狩りですとかバーベキューを楽しんでいただきました。この方たちからアンケートをとりまして、外国の方がどんなふうに小諸を感じていただいたとか、どこがいい、どこが悪いというようなところのデータをとっているという状況でございます。今後の予定とすると、2月にイチゴ狩りと温泉プログラムということで、台湾からの予約が入っております。今後順次、3月までには100名のデータを得ていきたいというところでございます。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  今、そのアンケートを実施をしているということですが、まだまだ今実施中ではありますけれども、このアンケートの中身はどんな状況でしょうか。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  すみません、今アンケートの中身は持ち合わせていないので細かいところは言えないんですけれども、かなり細かいいろんな設問を設定してありましたので、それによって様々な分析ができるのではないかと感じております。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  この実証実験は12月で終了をするということでありますけれども、今後の考え方はいかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  実験の期間なんですけれども、当初12月だったんですけれども、3月末まで延長をいたしました。その間でいろんなデータを得るということですけれども、今後につきましては、これで得られたデータをもとに今後のインバウンドの手法というのを考えていきたいと思っております。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  わかりました。小諸未来プロジェクトの中にも、『外国人に人気の「トリップアドバイザー」の観光スポットとしての掲載を図り、「国際観光都市」としてインバウンドを獲得します』というふうにあります。今の多言語対応、それからWi-Fi環境の整備も含めて、外国人観光客の滞在時の満足度をより一層高めていくよう、今後の対応に期待をいたします。 北海道の北竜町は、「日本一を誇るひまわりの里」これをキャッチフレーズに、人口1,900人の町に毎年20万人以上の観光客が訪れているということであります。昨年は26万6,000人、ことしは35万6,000人だったということであります。規模は東京ドーム5個分という23ヘクタールの広大な畑に150万本ものヒマワリが咲き誇る、この様子は圧巻の一言だということであります。 午前中の市長の答弁にも触れられておりましたけれども、小諸市は9月に市役所からのお知らせということで回覧が回りました。内容は、飯綱山公園の魅力をさらに高める取り組みとして、試験的にフジバカマを植えてアサギマダラのチョウを呼びたいということで、そのフジバカマの植え付け作業に市民の力をかりたいということでした。小諸市内においては、このフジバカマを栽培してアサギマダラを呼んでいこうという取り組みをしている個人とかグループがあります。近隣市町村、あるは全国各地でもこういった取り組みをしているところもあるわけですけれども、先ほどのこの北海道北竜町の例ではありませんけれども、「日本一のアサギマダラの里 小諸」こんな壮大なキャッチフレーズを掲げて、それこそオール小諸で一大プロジェクトとして取り組んだらどうかなということを提案をいたしますが、市長、いかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  必ずしもアサギマダラにこだわったことではないんですが、私が今住んでいる谷地原区で昨年からフジバカマを植栽して、昨年もアサギマダラが来たということで、ことし初めて行ってみたんですけれども、大変感激をしました。 先ほど出た飯綱山なんですが、春は小諸八重紅枝垂れ、また初秋にはフジバカマによるアサギマダラという、冬はちょっと花が咲きませんので難しいかもしれませんが、シーズンを、春、夏、秋というような、それぞれに楽しめるもの、呼び込めるものというのができると、非常にありがたいなというふうに思います。 ちょっと余計な話でありますが、ことし3回目ですが、飯綱山にある高原美術館で行われている生き物写真リトルリーグで審査委員長をやっておられる海野和男先生から、昨年私その表彰式で伺った際に、ここをぜひチョウの里にしたらどうかというようなお話があって、関係の皆さんにご協力をいただいてことし植栽になったというようなこともあります。世界的に活躍されている先生が、お墨付きでここは環境が良いからというようなお話もありましたので、自信を持って取り組んでいければというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  日本で唯一、渡りをするチョウとして知られているアサギマダラですけれども、なんと最長2,000キロメートルにも及ぶ旅をする謎のチョウだということです。フジバカマの花を好んで、しかも山を抱えたところに多く飛来をしているということであります。市内には、こうした多くの適地がありますけれども、しかもこの一大プロジェクトをやるということの中で、一つとしては耕作放棄地の対策にも大きく貢献をしていくのではないかなと思います。そういったことで、このこもろ観光局の主な役割としては、観光手段として地域づくりを行うこととしておりますけれども、このこもろ観光局の副理事長であります副市長の見解を伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  副市長。 ◎副市長(濱村圭一君)  アサギマダラの件をこもろ観光局でどうかということですか。 ◆9番(柏木今朝男議員)  そういう一大プロジェクトのようなものをやったらどうかなということですが。 ◎副市長(濱村圭一君)  わかりました。こもろ観光局は、4月にスタートしてまだ1年たたないところでございまして、幾つかの課題がここに見えてきているところがございます。その一つが、やはり組織力というんですか、人だというふうに思っております。やはりこもろ観光局は、司令塔にというようなお話がありましたが、残念ながら、まだそういった役割まで現状では持てないところがございます。そういった意味では、柏木今朝男議員の提案は非常にありがたい提案だと思いますので、まずこもろ観光局としてどうかというよりも、市としてこういったものをどうかというのを先に考えていくことと思っております。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  観光振興の最終目的というのは、観光に来られた人たちが、「小諸っていいところだ」「ここに住んでみたい」というふうに思ってもらえることではないかなと私は思います。そう思っていただけるような観光振興策を、先ほどのような、大胆にかつスピード感を持って実行していくことが重要ではないかと思います。それが、市長の小諸未来プロジェクトの「ワクワク」に通じてくるのではないかなと思いますし、また3年後の目標の達成をしていく、その鍵となるのではないかと思いますが、市長、いかがでしょうか。
    ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  一つ前のご質問に対しても関連して答弁させていただきます。 アサギマダラだけにとらわれないという部分では、小諸市内では西小諸地区で、糠地を中心に蝶の里山会という、地域でチョウを呼ぼうというプロジェクトも始まっています。ご案内のとおり鴇久保区ではビオトープ、また、つい先ごろも安藤百福センターにおいてビオトープの整備を開始したというようなことで、やはりその動植物が非常に住みやすいというようなことを一つのスローガンに、特に昆虫、昆虫という言い方をすると毛嫌いされる方もいらっしゃるかもしれませんが、チョウを中心としたそういうものが集まるまちなんだということを、一つの大きなテーマ性をもって日本国内、また世界に訴えていくということはできるのかなと思っております。 ぜひ、市民の皆さんも各地域でそれぞれの取り組みを今実際にやっておられますので、それぞれがうまく連携をしながら、こもろ観光局だけに頼るんじゃなくて、行政も、特にできれば市民の皆さん各団体が協力しながら、この小諸市を盛り上げていく、牽引になっていただければありがたいなと思っております。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  まさに今、このオール小諸で取り組んでいく、一つの壮大な一大プロジェクトというような、大きな夢の構想をぜひ形にしていかれればいいなというふうに思いますので、そういったことに期待をさせていただきます。 小諸市は多くの観光の手段として、地域づくりを行う資源があります。その多くの資源をどう活かしていくのか、とても重要なことではあります。その一つの方法として、外部専門家という、専門性を持った視点で市内観光資源をコーディネートしていくことも重要なポイントではないかなというふうに思います。内側からだけでは気づかないこともたくさんあるのではないかと思います。もちろん、現在もその専門家の皆さんにご活躍をいただいていることは承知をしておりますけれども、現在、何名の専門性を持った方がいらっしゃるんでしょうか。 ○議長(林稔議員)  経済部長。 ◎経済部長(平井義人君)  外部コーディネーターということですけれども、地域おこし協力隊の皆さんも入っておりますけれども、こもろ観光局の組織の中でそれぞれ得意な分野を持っているということでは、ある意味では専門性を持った人たちということが言えます。それから、アドバイザーという形で入っておりまして、専門的なアドバイスを受けているという形で、組織の中にもそういう皆さんを取り込んでやっております。 それから、常にコーディネーターを置くというのではなくて必要に応じて、専門性が必要な場合にはお願いをしていくということが必要かなと感じております。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  必要に応じてということなんですけれども、より多くの専門性を持った人材の視点で、今こそ戦略的に観光振興というのを進めていくべきだと思いますが、市長、いかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  市長。 ◎市長(小泉俊博君)  ちょっと失礼な言い方になってしまうかもしれませんが、余り船頭が多くてもどうなのかなという部分は、正直私は思います。ただ、多角的に見ていただける方が、やはり数名は必要なのかな。それからその中でも、小諸の特性をよく承知した上で、将来にわたって一つの筋というか、そういうものを追っていくような形でアドバイスをいただけられると大変ありがたいのかなというふうに思っております。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  こもろ観光局の、今後の課題として先ほど挙げていただきましたけれども、こういったオール小諸による観光地域づくりを実現していくためには、現在の人員体制は非常にマンパワー不足であるというようなご答弁もあったと思います。この小諸DMOとしてせっかく立ち上げたこもろ観光局でありますし、小諸の将来像、「住みたい 行きたい 帰ってきたいまち 小諸」これを大きく具現化する組織ではないかなと思います。今の専門家も含めて、人材確保を早急にしていくべきではないかなと思いますが、この点、副市長はいかがでしょうか。 ○議長(林稔議員)  副市長。 ◎副市長(濱村圭一君)  DMOがこれから本当に成長していく意味では、大きな課題の一つがやはり人材の確保だと思います。そういった意味で、オール小諸という中では行政だけではなくて、地元の経済界の方、これは広く観光業だけではなくて産業全般にわたって、それこそ農業の関係だとか、あるいは金融の関係、あるいは運輸の関係だとか、もろもろ入っていただいているわけでございます。 ただ、実際にそこで動いていく方々です、事務局の体制をしっかりやっていかないと、すべてはうまくいかないかなというふうに思っております。 それとあわせて、やはり人を確保するということは、その方の身分なり、雇用を保障するわけでございますので、安定した財源も必要でございます。そういった意味で、なかなかこの1年間、数カ月、10カ月ぐらいですか、やった中で、財源が確保できていないというのが一つあります。 やってきた中で幾つか見えてきたのは、滞在型のメニューを色々つくってツアーをやる、あれは観光地域づくりという観点では、そこの滞在先においてお金を落としていただくという形では、広く観光業以外のところでもお金が回って、人も動いているというようなものが見えてきていますけれども、実際DMOとしては、余りいいお金にはなっていないという現状がございます。じゃ、何がお金になっているかというと、先ほどから出ている、実はインバウンド。これがやはり、経済部長も話をしていましたが、学校単位で入ってくると、そこでDMOとしての大きな収入源になっているというのがございます。 そういった意味では、安定した収入を確保していく上でも、これから人の関係とあわせてインバウンド等、明らかに収入に基づくようなものを積極的に展開していきたいと思っております。 ○議長(林稔議員)  柏木今朝男議員。 ◆9番(柏木今朝男議員)  小諸市という、私たちのかけがえのないこの地域を守り発展をさせていく、そのためにオール小諸で、大胆にまたスピード感を持って地域づくりに取り組んでいただきたいことを申し上げまして、私の質問を終わります。 ○議長(林稔議員)  以上で、9番、柏木今朝男議員の質問を終わります。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(林稔議員)  お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(林稔議員)  ご異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決しました。 ご苦労さまでした。 △延会 午後4時38分...